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JP5229224B2 - 撮像装置、撮像制御方法および撮像制御プログラム - Google Patents
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JP5229224B2 - 撮像装置、撮像制御方法および撮像制御プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像制御方法および撮像制御プログラム Download PDF

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Description

この発明は、撮像素子を用いて長時間露光で撮像を行う際に用いて好適な撮像装置、撮像制御方法および撮像制御プログラムに関する。
撮像装置においてフィルムや撮像素子に照射される単位時間当たりの光量が少ない状態で撮像を行う場合、露光時間を数十秒乃至数分またはそれ以上といったように長く設定し、より多くの光が撮像素子やフィルムに照射されるようにする必要がある。このような撮像が行われる例としては、例えば暗い場所での撮像や天体写真など暗い被写体の撮像を行う場合、絞りを絞り込み被写体深度を深くして精密な撮像を行う場合などが考えられる。
CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)イメージャなどの、照射された光を光電変換によって電気信号に変換して出力するような撮像素子の場合、フレーム周期など所定周期で出力される撮像信号を画素毎に加算してダイナミックレンジを広げることが行われる。特許文献1には、撮像素子からフレーム毎に得られる画像信号を累積加算してダイナミックレンジを広げるようにした構成が特許文献1(特開平5−236422号公報)に記載されている。
このような長時間露光などの撮像条件下においては、撮像素子の固定パターンに基づく暗時白点の数の増加や信号レベルの拡大が生じ、撮像で得られた画像データがノイズの非常に多い、見苦しいものになってしまうおそれがある。すなわち、撮像素子の画素部で発生するリーク電流による白点(以下、白点)は、撮像素子に固有の固定パターンに起因するものであり、白点の信号レベルは露光時間に比例して高くなる。そのため、短時間の露光においては黒信号レベル付近である白点が、長時間露光では視認できる信号レベルとなってしまい、視認可能な暗時白点の数が指数的に増加することになるからである。
ところで、リーク電流による白点信号レベルが加算によりメモリの語長をオーバーフローするような信号レベルとなってしまう場合、白点が発生した画素の情報は、ダイナミックレンジ上限でクリップされ欠損することになる。1画面中の白点の数が十分少ない場合は、隣接する画素の信号を用いて補間を行うことで問題を解決することができる。
一方、長時間露光時においては、上述したように、白点が多数発生することにより白点に隣接する画素も白点となる可能性が高く、隣接画素を用いて補間を行っても画質が改善されないおそれがある。そのため、撮像信号の加算によりダイナミックレンジを拡大すると共に、白点をキャンセルする必要が生じる。
従来から、この問題を解決するために、撮像素子を遮光した状態で撮像を行い、それにより得られた画像信号を用いて白点をキャンセルすることが行われている。例えば、撮像素子に対して被写体からの光を照射した状態で撮像を行った後、露光時間を等しくして撮像素子を遮光した状態で撮像を行い、光を照射した状態で得られた画像信号(以下、非遮光画像信号と呼ぶ)から遮光した状態で得られた画像信号(以下、遮光画像信号と呼ぶ)を、画素毎に減算する。遮光画像信号においては、白点が発生する画素では、露光時間に応じて白点信号レベルが高くなる一方で、白点以外の画素は理想的には黒信号レベルとなるので、この方法により白点をキャンセルすることが可能である。
特許文献2(特開2003−219282号公報)および特許文献3(特開平8−51571号公報)には、このように、非遮光画像信号から遮光画像信号を画素毎に減算することで撮像素子の固定パターンノイズを除去するようにした技術が記載されている。特許文献3においては、さらに、遮光画像信号を1/Nとし、非遮光画像信号からの遮光画像信号の減算処理をN回繰り返して行うことで、白点除去をより適切に行うようにしている。
ところで、非遮光画像信号から遮光画像信号を減算して白点をキャンセルする場合に、非常に長時間の露光を行うと、長時間の露光により蓄積された電荷に基づく非遮光画像信号や遮光画像信号が飽和レベルに達してしまい、非遮光画像信号や、遮光画像信号における白点信号レベルの信号のダイナミックレンジが著しく減少してしまうという問題点があった。
また、極めて長時間の露光を行う場合には、暗電流の蓄積も無視できないものとなる。すなわち、露光が長時間に亘った場合、蓄積された暗電流分の電荷のみで、撮像素子の出力信号が飽和信号レベルに達してしまうおそれがあるという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、被写体信号のダイナミックレンジを保ちつつ、白点を効果的に除去可能な撮像装置、撮像制御方法および撮像制御プログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、複数の画素を有し、各画素毎に光電変換によって生成された電荷を蓄積し、各画素で蓄積された電荷からなる画素データで構成される撮像信号を出力する撮像素子と、
撮像信号を記憶する第1および第2の記憶部と、
撮像信号を各画素データ毎に加算する加算部と、
非遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に撮像素子から撮像信号を出力させ、分割露光時間毎の撮像信号を画素データ毎に累積的に加算した上で第1の記憶部に記憶させ、
遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に撮像素子から撮像信号を出力させ、分割露光時間毎の撮像信号を画素データ毎に累積的に加算した上で第2の記憶部に記憶させる制御部と、
第1の記憶部に記憶された複数の分割回数分累積的に加算された各画素データから、第2の記憶部に記憶された複数の分割回数分累積的に加算された各画素データを減算する減算部とを
備える撮像装置である。
この発明は、複数の画素を有し、各画素毎に光電変換によって生成された電荷を蓄積し、各画素で蓄積された電荷からなる画素データで構成される撮像信号を出力する撮像素子を用いて撮像を行う撮像方法において、
撮像信号を撮像素子から出力する撮像ステップと、
非遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に撮像素子から非遮光画像信号として撮像信号を出力させるステップと、
分割露光時間毎の非遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に撮像素子から遮光画像信号として撮像信号を出力させるステップと、
分割露光時間毎の遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
遮光状態で複数の分割回数分累積的に加算された各画素データから、非遮光状態で複数の分割回数分累積的に加算された各画素データを減算する減算ステップとを
備える撮像制御方法である。
この発明は、複数の画素を有し、各画素毎に光電変換によって生成された電荷を蓄積し、各画素で蓄積された電荷からなる画素データで構成される撮像信号を出力する撮像素子を用いて撮像を行う撮像方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
撮像方法は、
撮像信号を撮像素子から出力する撮像ステップと、
非遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に撮像素子から非遮光画像信号として撮像信号を出力させるステップと、
分割露光時間毎の非遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に撮像素子から遮光画像信号として撮像信号を出力させるステップと、
分割露光時間毎の遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
遮光状態で複数の分割回数分累積的に加算された各画素データから、非遮光状態で複数の分割回数分累積的に加算された各画素データを減算する減算ステップとを
備える撮像制御プログラムである。
この発明は、上述したように、非遮光状態の撮像素子から、露光時間を分割したそれぞれのタイミングで電荷を読み出し、この読み出された電荷に基づく撮像信号を暗電流成分に対応する成分を除去し、この暗電流成分が除去されたディジタル撮像信号を第1の記憶部に対して、読み出し毎に順次累積的に加算して記憶させ、露光時間の終了後、第1の記憶部に記憶されたディジタル撮像信号から、遮光状態の撮像素子に露光時間に対応する時間で蓄積された電荷に対応するデータを減じて出力するようにしているため、第1の記憶部に対するディジタル撮像信号の累積加算におけるデータのクリッピングが抑制され、ダイナミックレンジが確保される利点がある。
第1図は、この発明の実施の一形態を概念的に説明するための略線図である。
第2図は、この発明の実施の一形態による撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。
第3図は、メモリの一例の構成を示す略線図である。
第4図は、加減算部の一例の構成を示すブロック図である。
第5図は、撮像装置における一例の撮像動作を示すタイミングチャートである。
第6図は、この発明の実施の一形態による処理を示すフローチャートである。
第7図は、この発明の実施の一形態における分割数および1枚露光時間のそれぞれを決定する処理を示すフローチャートである。
第8図は、この発明の実施の一形態における分割数および1枚露光時間を決定する処理を示すフローチャートである。
第9図は、この発明の実施の一形態の処理の他の例を示すフローチャートである。
第10図は、この発明の実施の一形態による制御の利点の例を説明するための略線図である。
第11図は、この発明の実施の一形態による制御の利点の例を説明するための略線図である。
第12図は、この発明の実施の一形態による制御の利点の例を説明するための略線図である。
符号の説明
1 撮像装置
12 撮像素子
13 A/D変換器
14 ディジタルクランプ回路
15 加減算部
16 メモリ
19 制御部
以下、この発明の実施の一形態を、図面を参照しながら説明する。第1図は、この発明による露光処理を概念的に示す。この発明の実施の一形態では、先ず撮像素子に被写体からの光が照射された状態で、撮像素子において露光を時間的に分割して行い、分割露光で得られた非遮光画像信号を累積する(第1図A参照)。次に、撮像素子を遮光した状態で、同様にして撮像素子において露光を分割して行い、遮光された状態で分割露光され得られた遮光画像信号を累積する(第1図B参照)。そして、累積された非遮光画像信号から累積された遮光画像信号を減ずることで、撮像信号を得るようにする(第1図C参照)。
また、この発明の実施の一形態では、第1図Aおよび第1図Bにそれぞれ示されるように、1回の露光毎に、ディジタルクランプによって、露光で得られた非遮光画像信号や遮光画像信号から撮像素子の暗電流による信号成分darkを減じ、この暗電流による信号成分dark(以下、暗電流成分darkと呼ぶ)が減じられた非遮光画像信号や遮光画像信号をそれぞれ累積するようにしている。
すなわち、撮像素子に被写体からの光が照射される非遮光状態においては、第1図Aに例示されるように、1回目の露光で得られた非遮光画像信号IMG、2回目の露光で得られた非遮光画像信号IMG、・・・、非遮光状態最後の露光であるn回目の露光で得られた非遮光画像信号IMGのそれぞれから、暗電流成分darkが減ぜられ、この暗電流成分darkが減ぜられた非遮光画像信号同士を画素毎に加算して、加算非遮光画像信号IMGaddを得る。これは、下記の数式(1)のように表現できる。なお、数式(1)において、値IMGは、露光時間tで露光された非遮光画像信号を表す。また、ここでは、暗電流成分darkは、クランプ動作によりキャンセルされる成分となり、温度変化により変化した成分も含まれる。
Figure 0005229224
同様に、撮像素子が遮光された遮光状態においても、第1図Bに例示されるように、1回目の露光で得られた遮光画像信号IMGdk、2回目の露光で得られた遮光画像信号IMGdk、・・・、非遮光状態最後の露光であるn回目の露光で得られた遮光画像信号IMGdkのそれぞれから、ディジタルクランプによって、暗電流成分darkが減ぜられ、この暗電流成分darkが減ぜられた遮光画像信号同士を画素毎に加算して、加算遮光画像信号IMGdkaddを得る。これは、下記の数式(2)のように表現できる。なお、数式(2)において、値IMGdkは、露光時間tで露光された遮光画像信号を表す。
Figure 0005229224
遮光状態の期間が終了したら、下記の数式(3)のように、加算非遮光画像信号IMGaddから加算遮光画像信号IMGdkaddを画素毎に減ずる。これにより、最終的な撮像信号IMGnraddが得られる(第1図C参照)。この撮像信号IMGnraddは、非遮光画像信号から固定パターンによる白点が除去され、さらに、暗電流による影響が取り除かれているため、ダイナミックレンジを広く取ることができる。
IMGnr=IMGadd−IMGdkadd ・・・(3)
ここで、非遮光画像信号や遮光画像信号がディジタルデータからなる場合、これら非遮光画像信号や遮光画像信号を累積するために、メモリが用いられる。すなわち、例えば非遮光画像信号の場合、最初の露光で得られた非遮光画像信号をメモリに書き込み、次の露光で非遮光画像信号が得られると、メモリから前回書き込んだ非遮光画像信号を読み出し、読み出された非遮光画像信号と、当該次の露光で得られた非遮光画像信号とを加算し、加算結果をメモリに上書きする。
この実施の一形態では、このメモリにおいて1画素に割り当てるビット数と、非遮光画像信号や遮光画像信号の加算を行う加算器における1画素分の演算に対応するビット数とを、撮像素子の出力をA/D(Analog/Digital)変換するA/D変換器において1画素のデータをA/D変換する際の量子化ビット数よりも大きくする。これにより、非遮光画像信号や遮光画像信号の加算時におけるクリップや、丸め誤差を抑制することができ、画質の向上が図られる。
第2図は、この発明の実施の一形態による撮像装置1の一例の構成を示す。この撮像装置1は、光学系10およびメカニカルシャッタ11を介して入射された光を撮像素子12により受光し、受光された光が光電変換により電気信号に変換された撮像信号を信号処理してA/D変換器13によりディジタル信号に変換しディジタル撮像信号とする。液晶によるシャッタ等メカニカルシャッタ以外のシャッタを使用しても良い。このディジタル撮像信号を、ディジタルクランプ回路14、加減算部15およびメモリ16で後述するように処理し、画像信号処理部17により所定に画像処理を行い保存処理部18にて記録媒体に記録する。記録媒体は、例えば不揮発性で書き換え可能なタイプのメモリ21が用いられる。また、画像処理部17は、撮像画像の確認のためなどのためにビューファインダ20に表示する画像データも出力する。
制御部19は、この撮像装置1の全体を制御する。例えば、制御部19は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有すると共に、撮像素子の駆動制御やフレーム単位、画素単位などのタイミング制御を行う同期信号を生成する同期信号生成部を有する。CPUは、ROMに記憶されたプログラムに従い、RAMをワークメモリとして、撮像装置1の各部の制御を行う。UI部25は、撮像を開始するためのレリーズボタンや、シャッタ速度、絞り、ズーム、フォーカスなど撮像装置1の機能に関する設定を行うための複数の操作子が設けられ、これら操作子に対する操作に応じた制御信号を制御部19に対して出力する。
光学系10は、レンズ系、絞り機構、フォーカス機構、ズーム機構などを有し、制御部19の制御やマニュアル操作に基づき絞りやフォーカス、ズームなどが制御されるようにされている。メカニカルシャッタ11は、レンズ系10と撮像素子12との間の光路を遮断可能なようにされ、撮像素子12に入射する光を物理的に遮断する。例えば、ユーザにより図示されないレリーズボタンが押下されると、制御部19の制御によりメカニカルシャッタ11が開状態とされ、光学系10を介して光が撮像素子11に入射される。メカニカルシャッタ11は、例えば予め設定されたシャッタ速度に応じて、開状態から所定時間後に自動的に閉状態になるように制御される。
撮像素子12は、例えばCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)を用いたイメージセンサ(以下、CMOSと略称する)を適用することができる。これに限らず、撮像素子12としてCCD(Charge Coupled Device)を適用することもできる。以下では、撮像素子12がCMOSであるものとして説明する。CMOSは、周知のように、画素毎に読み出しを制御することが可能とされ、例えば、ライン毎に画素信号を読み出すように制御することができる。CMOSにおいては、抽出された電荷が読み出され、抽出された電荷がリセットされる。撮像素子12は、ローリングシャッタとグローバルシャッタの両者が可能とされている。
ローリングシャッタは、ライン毎にリセット後に露光が開始され、露光期間が終了すると、1ライン分の画素信号が出力される。したがって、各ラインの露光期間が1ラインずつずれたものとなる。グローバルシャッタは、全ラインでリセットを一斉に行い、全ラインで同時に露光が開始される。そして、フォトダイオードから電荷検出部への信号電荷の読み出しを撮像領域で全体で同時に行うようになされる。
撮像素子12から、画素毎の信号として撮像信号が出力される。この撮像素子12から出力された撮像信号は、図示されない信号処理部でノイズ抑圧処理、利得制御処理など信号処理を施されてA/D変換器13に入力される。A/D変換器13は、アナログ信号として入力された撮像信号を、画素毎に量子化ビット数Xのディジタル信号に変換する。
A/D変換器13から出力されたディジタル撮像信号は、ディジタルクランプ回路14に供給される。ディジタルクランプ回路14は、供給されたディジタル撮像信号をディジタル的にクランプし、黒信号レベルを所定の値に固定する。ディジタルクランプ回路14は、一例として、撮像素子12の出力がA/D変換されたディジタル撮像信号に対し、オプティカルブラックとして用いる複数の画素に対応する信号の平均値を、各画素に対応する信号から減算する。
ディジタルクランプ回路14で黒信号レベルが固定されたディジタル撮像信号は、加減算部15に供給される。加減算部15は、加算処理部15Aおよび減算処理部15Bを有し、メモリ16を用いて、供給されたディジタル撮像信号の累積加算処理や、累積加算処理されたデータ同士の減算処理を行う。
メモリ16は、例えば第3図に例示されるように、メモリエリア16Aおよびメモリエリア16B(第3図においてはそれぞれエリア#1、エリア#2と表記)の2の領域からなり、それぞれ少なくとも1フレーム分のディジタル撮像信号を格納可能な容量を有する。また、メモリエリア16Aおよび16Bのそれぞれは、画素単位でのアクセスが可能なようにされ、さらに1画素に対してA/D変換器13の画素毎の量子化ビット数を超えるビット数が割り当てられる。例えば、A/D変換器13が1画素のデータを量子化ビット数が14ビットでA/D変換して出力するとした場合、メモリエリア16Aおよび16Bにおいて、1画素分の領域として少なくとも15ビットが割り当てられる。1画素に対して割り当てられるビット数がさらに多ければ、より好ましい。
第4図は、加減算部15の一例の構成を示す。加減算部15において、加算処理部15Aは、加算器30、スイッチ31および32からなる。また、減算処理部15Bは、減算器33からなる。加算器30は、例えば、語長が少なくともA/D変換器13の画素毎の量子化ビット数を超えるビット数とされる。スイッチ31および32は、メモリエリア16Aおよび16Bの選択を行う。
一例として、メモリエリア16Aを用いてデータの累積的な加算を行う場合には、スイッチ31および32において出力端31Aおよび32Aがそれぞれ選択される。加減算部15に供給されたディジタル撮像信号が加算器30の一方の入力端に供給される。それと共に、メモリエリア16Aからデータが読み出され、スイッチ32を介して加算器30の他方の入力端に供給される。加算器30において、一方の入力端に入力されたディジタル撮像信号と、他方の入力端に入力されたデータとが加算される。加算器30による加算結果は、スイッチ31を介してメモリエリア16Aに上書きされる。なお、加算器30におけるデータの加算は、互いに対応する画素毎に行われる。
ここで、上述したように、メモリ16は、A/D変換器13の画素毎の量子化ビット数を超えるビット数が1画素に対して割り当てられている。これにより、ディジタル撮像信号の累積的な加算を行った場合に発生する、桁上がりなどに基づくデータのクリッピングや、データ丸め処理などによる誤差を抑制することができる。
減算処理部15Bによる減算処理は、メモリエリア16Aから画素毎に読み出されたデータが減算器33の一方の入力端に供給される。また、メモリエリア16Bから画素毎に読み出されたデータが減算器33の他方の入力端に供給される。減算器33は、一方の入力端に入力されたデータから他方の入力端に入力されたデータを減じて出力する。この減算器33における減算処理は、例えば互いに対応する画素毎に行われる。
加減算部15から出力されたディジタル撮像信号は、画像信号処理部17に供給される。画像信号処理部17は、例えば、供給されたディジタル撮像信号を所定の形式の画像データに変換し、この画像データに対して画質補正など画像処理を施す。画像信号処理部17から出力された画像データは、保存処理部18に供給される。保存処理部18は、供給された画像データを、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式といった所定の圧縮符号化方式で圧縮符号化して、例えばメモリ21といった記録媒体に記録する。
上述のような構成の撮像装置1における一例の撮像動作について、第5図のタイミングチャートを用いて説明する。なお、ここでは、シャッタ速度を1分とし、レリーズが押下されメカニカルシャッタが開いている1分間を、20秒ずつ3つの期間に分割して露光を行うものとする。
レリーズボタンが押下され、時点tでON状態とされる(第5図A参照)。レリーズボタンは、例えば、ON状態とされてからシャッタ速度に応じた時間を経過した時点で自動的にOFF状態とされる。時点tからメカニカルシャッタ11が開状態とされ(第5図B参照)、被写体からの光が光学系10を介して撮像素子12に照射され、撮像素子12において非遮光状態での露光が行われる。
例えばレリーズボタンが押下された時点tにおいて、制御部19で垂直同期信号VDが生成され(第5図C参照)、撮像素子12に供給される。撮像素子12は、この垂直同期信号VDに応じて、グローバルシャッタ機能(GSH)により全画素に蓄えられた電荷を同時に出力させ、全画素の電荷をリセットする。
時点tにおけるグローバルシャッタ機能により全画素の電荷がリセットされた直後から、各画素において電荷の蓄積が開始される。時点tから所定時間(この例では20秒)が経過した時点tにおいて、制御部19で垂直同期信号VDが生成され、撮像素子12に供給される。
この時点tにおける垂直同期信号VDは、レリーズボタンが押下されてから最初の画素読み出しなので、メモリ16の記憶内容がメモリエリア16Aおよび16Bのそれぞれにおいてクリアされる。メモリクリアを行うタイミングは、メモリ16に対してデータの累積が開始される前であればよく、最初の画素読み出しの時点に限らず、例えばレリーズボタンが押された時点で行っておくようにしてもよい。
撮像素子12は、この垂直同期信号VDに応じて、ローリングシャッタ機能(RSH)により各画素に蓄積された電荷がライン単位で順次、読み出され(第5図D参照)、撮像信号として出力される。電荷が読み出された画素は、その直後から電荷の蓄積が開始される。
撮像素子12からライン単位で順次、出力された撮像信号は、A/D変換器13でA/D変換され1画素の量子化ビット数がXビットのディジタル撮像信号とされる。そして、ディジタルクランプ回路14でクランプされて黒信号レベルが固定される。このディジタルクランプ回路14におけるクランプ処理により、第1図を用いて説明した、撮像信号から撮像素子の暗電流成分darkを減算する処理が実現される。
ディジタルクランプ回路14でクランプされたディジタル撮像信号は、加減算部15に供給され、累積的にメモリ16に書き込まれる(第5図E参照)。現時点tでは、メカニカルシャッタ11が開状態とされており、撮像素子12が被写体からの光により露光されているので、ディジタル撮像信号は、上述した非遮光画像信号に対応する。
例えば、第4図を参照し、加減算部15において、スイッチ31および32それぞれで端子31Aおよび32Aが選択される。ディジタル撮像信号が加算器30の一方の入力端に供給されると共に、メモリ16のメモリエリア16Aから読み出されたデータが加算器30の他方の入力端に供給される。この時点では、先の時点tにおいてメモリ16の記憶内容がクリアされており、加算器30の他方の入力端には、画素毎に値0が供給される。加算器30において、一方および他方の入力端に供給されたデータが画素毎に加算され、スイッチ31を介してメモリエリア16Aに上書きされる。
時点tから所定期間後の時点tおよび時点tでも、この時点tと同様に、撮像素子12におけるローリングシャッタ機能による画素毎の電荷のライン単位での読み出し処理、この読み出し処理に応じて撮像素子12から出力されたディジタル撮像信号のクランプ処理、クランプされたディジタル撮像信号のメモリエリア16Aに対する書き込み処理がなされる。メモリエリア16Aに対するディジタル撮像信号の書き込みは、上述と同様に、メモリエリア16Aから読み出されたデータと、クランプ処理されて加減算部15に供給されたディジタル撮像信号とが、加算器30により画素毎に加算され、メモリエリア16Aに上書きされて行われる。
なお、第5図の例では、メカニカルシャッタ11が開状態で露光された最後の分割露光で画素に蓄積された電荷の読み出しが、時点tにおいて行われる。時点tは、例えばメカニカルシャッタ11が開状態から閉状態に移行した時点である。
このように、メカニカルシャッタ11が開状態とされ、被写体からの光が撮像素子12に照射されている期間の分割露光により、第1図Aおよび式(1)を用いて説明した、非遮光画像信号から暗電流darkを減算した結果に対する加算処理が行われる。
メカニカルシャッタ11が開状態から閉状態に移行すると、次は、メカ状態が閉状態のままで、すなわち、撮像素子12を遮光状態として撮像素子12の露光処理が行われる。この第5図の例では、メカニカルシャッタ11が開状態とされ撮像素子12に対して被写体からの光が照射された状態で露光が行われた時間と略等しい時間(この例では1分間)だけ、遮光状態での撮像素子12に対する露光処理が行われる。すなわち、この遮光状態での露光処理において、第1図Bおよび式(2)を用いて説明した、遮光画像信号から暗電流成分darkを減算した結果に対する加算処理が行われる。
このメカニカルシャッタ11が閉状態での露光処理は、上述した、被写体からの光が撮像素子12に照射される状態での露光処理と略同様にして行われる。撮像素子12が非遮光状態で露光された最後の分割露光で画素に蓄積された電荷の読み出しが行われた時点tの所定時間後の時点tに制御部19で垂直同期信号VDが生成され(第5図C参照)、撮像素子12に供給される。撮像素子12では、この垂直同期信号VDに応じてグローバルシャッタ機能により全画素に蓄積された電荷が同時に出力され、直後から各画素において電荷の蓄積が開始される(第5図D参照)。
時点tから、非遮光画像信号の露光における分割露光時間と対応する所定時間(この例では20秒)が経過した時点tにおいて、制御部19で垂直同期信号VDが生成され、撮像素子12に供給される。撮像素子12は、この垂直同期信号VDに応じてローリングシャッタ機能により各画素に蓄積された電荷がライン単位で順次、読み出され、撮像信号として出力される(第5図D)。また、電荷が読み出された画素は、読み出しがなされた直後から電荷の蓄積が開始される。
撮像素子12から出力された撮像信号は、A/D変換器13で1画素の量子化ビット数がXビットのディジタル撮像信号に変換され、ディジタルクランプ回路14でクランプされ黒信号レベルが固定される。この黒信号レベルが固定されたディジタル撮像信号は、加減算部15に供給され、上述と同様にして画素毎の値が累積的にメモリ16に書き込まれる。撮像素子12が遮光状態で露光されたディジタル撮像信号は、メモリ16のメモリエリア16Bに書き込まれる。
例えば、加減算部15において、スイッチ31および32それぞれで端子31Bおよび32Bが選択される。ディジタル撮像信号が加算器30の一方の入力端に供給されると共に、メモリ16のメモリエリア16Bから読み出されたデータが加算器30の他方の入力端に供給される。この時点では、先の時点tにおいてメモリ16の記憶内容がクリアされており、加算器30の他方の入力端には、画素毎に値0が供給される。加算器30において、一方および他方の入力端に供給されたデータが画素毎に加算され、スイッチ31を介してメモリエリア16Bに上書きされる。
時点tから所定時間後の時点tおよび時点tでも、この時点tと同様に、撮像素子12からの画素の読み出し処理、A/D変換器13による画素毎の量子化ビット数がXビットでのA/D変換処理、ディジタルクランプ回路14によるクランプ処理、メモリエリア16Bに対するディジタル撮像信号の累積的な書き込み処理が行われる。
撮像素子12が遮光状態で露光された最後の分割露光で画素に蓄積された電荷の読み出しが時点tで行われると、上述した式(3)に基づき、累積された非遮光画像信号と累積された遮光画像信号との間の減算処理が行われる。
例えば、メモリエリア16Aおよびメモリエリア16Bから対応する画素のデータが読み出され、それぞれ減算器33の一方および他方の入力端に供給される。減算器33は、一方の入力端に供給されたデータから他方の入力端に供給されたデータを減じて出力する。この処理を、メモリエリア16Aおよびメモリエリア16Bにそれぞれ書き込まれる1フレーム分の画素データ全てに対して行う。これにより、撮像素子12の固定パターンによる白点が効果的に除去されると共に、暗電流成分の累積によるダイナミックレンジの劣化が抑えられた撮像画像データを得ることができる。
第6図は、この発明の実施の一形態による一例の露光処理を示すフローチャートである。このフローチャートにおける各判断などは、例えば制御部19において所定のプログラムに基づきなされる。
このフローチャートの処理に先立って、シャッタ速度が設定されると共に、シャッタ速度により定められる露光時間において分割露光を行う際の分割数が決められる。第7図AにおいてステップS21においては、工場出荷時に1枚露光時間として3分、5分等が設定される。ユーザが撮像時にシャッター速度(メカニカルシャッター速度)を例えば60分に設定する(ステップS22)。分割数は、ステップS23に示すように、(シャッター速度/1枚露光時間=60分/3分=20)と決定される。他の方法として、第7図Bに示すように、ステップS31おいて、工場出荷時に分割数が例えば20に設定される。ステップS32において、ユーザが撮像時にシャッター速度を例えば60分に設定する。ステップS33において、1枚露光時間が(シャッター速度/分割数=60分/20=3分)と決定される。長時間露光撮像時に、シャッター速度を予め設定しなくても良い。この場合は、第8図のステップS41に示すように、1回の分割露光による露光時間を予め決めておき、レリーズが離された時点で露光を終了するようになされる。
第6図のフローチャートに戻って説明すると、ステップS10で、撮像素子12から電荷を読み出すタイミングが待機される。読み出しタイミングであると判断されれば、例えば制御部19において垂直同期信号VDが生成され、撮像素子12に供給される。次のステップS11で、このタイミングにより撮像素子12から読み出される電荷が、レリーズボタンが押下されてから最初の露光により蓄積されたものであるか否かが判断される。例えば、第5図における時点tは、レリーズボタンが押下されてから最初の露光によるものであると判断される。
ステップS11で、若し、最初の露光によるものではないと判断されれば、処理はステップS13に移行される。一方、最初の露光によるものであると判断されれば、処理はステップS12に移行され、メモリ16の記憶内容がクリアされ、処理がステップS13に移行される。ステップS13は、撮像素子12に被写体からの光を照射した非遮光状態で行った露光なのか、撮像素子12を遮光状態で行った露光なのかが判断される。撮像素子12に被写体からの光を照射した非遮光状態で行った露光であると判断されれば、処理はステップS14に移行される。一方、撮像素子12を遮光状態で行った露光であると判断されれば、処理はステップS15に移行される。
ステップS14では、撮像素子12に非遮光状態で行われた露光により得られたディジタル撮像信号である非遮光画像信号が加減算部15に供給され、上述したようにしてメモリ16のメモリエリア16Aに累積的に書き込まれる。一方、ステップS15では、撮像素子が遮光状態で行われた露光により得られたディジタル撮像信号である遮光画像信号が加減算部15に供給され、上述したようにしてメモリ16のメモリエリア16Bに累積的に書き込まれる。
ディジタル撮像信号のメモリエリア16Aまたは16Bへの累積的な書き込みがなされたら、処理はステップS16に移行され、決められた分割数に応じた所定回数の露光が終了したかどうかが判断される。若し、未だ当該所定回数の露光が終了していないと判断されたら、処理はステップS10に戻され、次の露光タイミングが待機される。
一方、ステップS16で、当該所定回数の露光が終了したと判断されれば、処理はステップS17に移行される。ステップS17では、加減算部15において、上述した式(3)に基づき、メモリエリア16Aに累積的に書き込まれた非遮光画像信号から、メモリエリア16Bに累積的に書き込まれた遮光画像信号を減算する処理が、画素毎に行われる。この画素毎の減算処理を、メモリエリア16Aおよびメモリエリア16Bにそれぞれ書き込まれる1フレーム分の画素データ全てに対して行う。
第8図を参照して説明したように、工場出荷時に1回の露光時間が設定され、レリーズが離された時点で露光を終了するようにした場合の処理について、第9図Aおよび第9図Bのフローチャートを参照して声明する。
最初に、第9図Aのフローチャートで示すように、非遮光状態の処理がなされる。第6図中のステップS10、S11、S12、S14に対応する処理をステップS110、S111、S112、S114として表記する。
最初のステップS101において、分割露光回数を示すカウント値CNT1が0に初期化される。その後、第6図のフローチャートに示される処理と同様に、非遮光状態の露光がなされる。ステップS102において、カウント値CNT1が分割露光の度にインクリメントされ、カウント値CNT1が記憶される。そして、ステップS103において、レリーズが離されたと判定されると、ステップS104において、メモリエリア#1にて非遮光画像信号の加算がなされる。
次に、第9図Bに示される遮光状態の処理に移る。第9図Bでは、第6図中のステップS10、S11、S12、S15に対応する処理をステップS210、S211、S212、S215として表記する。最初のステップS201において、分割露光回数を示すカウント値CNT2が0に初期化される。ステップS202において、カウント値CNT2が分割露光の度にインクリメントされ、カウント値CNT2が記憶される。そして、ステップS203において、(CNT1=CNT2)と判定されると、ステップS217において、メモリエリア#1に保持されている非遮光画像信号の加算出力からメモリエリア#2に保持されている遮光画像信号の加算出力が減算される。
上述した、この発明の実施の一形態による制御の利点の例について、第10図〜第12図を用いて説明する。第10図を用いて、分割露光毎に暗電流成分darkを差し引いた上で、ディジタル撮像信号を累積加算することの一例の利点について説明する。なお、以下の説明において、被写体信号成分は、撮像素子12からの出力に基づく撮像画像信号から撮像素子12の固定パターンによるノイズ成分や暗電流成分darkを除いた信号成分であるものとする。
長時間露光を行うと、露光時間に伴い被写体信号成分が増加すると共に暗電流成分も累積され増加する。その結果、第10図Aに例示されるように、露光時間etで被写体信号成分と暗電流成分とを加算した非遮光画像信号成分がA/D変換器における最大出力信号レベルであるXビットに達してしまい、露光時間et以降において、非遮光画像信号成分レベルが飽和しクリップされてしまう。したがって、露光時間et以降において、被写体信号のダイナミックレンジが著しく減少してしまう。
この実施の一形態では、長時間露光において露光時間を分割して分割露光を行い、且つ、分割露光毎に被写体信号成分から暗電流成分darkを差し引いている。そのため、非遮光画像信号成分がA/D変換器の最大出力信号レベルに達する前に暗電流成分darkが差し引かれ、非遮光画像信号として被写体信号成分のみを累積加算することができ、第10図Bに例示されるように、ダイナミックレンジを確保することができる。
第11図を用いて、撮像素子12が非遮光状態で露光を行い得られた非遮光画像信号から、撮像素子12が遮光状態で露光を行い得られた遮光画像信号を差し引くことの一例の利点について説明する。非遮光画像信号は、被写体からの光に基づく被写体信号成分と、撮像素子12の固定パターンに基づくノイズ成分とが合成された信号である。長時間露光を行うと、露光時間に伴い被写体信号成分が増加すると共に固定パターンに基づくノイズ成分も累積されて増加する。その結果、第11図Aに例示されるように、累積されたノイズ成分により被写体信号成分のダイナミックレンジが圧迫されてしまうことになる。
この実施の一形態では、メカニカルシャッタ11を開状態として露光を行い非遮光画像信号を得た後、メカニカルシャッタ11を閉状態として、非遮光画像信号の露光時間と略同一の時間だけ露光を行い遮光画像信号を得るようにしている。遮光画像信号は、撮像素子12の固定パターンに基づくノイズのみが累積される。したがって、遮光画像信号の露光後に、非遮光画像信号成分から遮光画像信号成分を差し引くことで、第11図Bに例示されるように、非遮光画像信号に被写体信号成分のみを得ることができ、被写体信号成分のダイナミックレンジを確保することができる。
第12図を用いて、ディジタル撮像信号の累積加算を行う際に用いるメモリ16において、A/D変換器13における1画素の量子化ビット数を超えるビット数を、1画素に対して割り当てることの一例の利点について説明する。なお、第12図Aおよび第12図Bにおいて、非遮光画像信号成分を示す直線は、メモリエリア16Aにおける値を示し、欠陥成分を示す直線は、メモリエリア16Bにおける値を示すものとする。メモリエリア16Aの非遮光画像信号成分とメモリエリア16Bの欠陥成分との差分が、被写体からの光に基づく被写体信号成分となる。
先ず、メモリ16において、1画素に対してA/D変換器13の1画素の量子化ビット数(Xビット)と等しいビット数を割り当てた場合について考える。この場合、第12図Aに例示されるように、露光時間に伴い非遮光画像信号成分が累積的に増加し、メモリエリア16Aでは、非遮光画像信号成分の累積結果が例えば露光時間etにおいてXビットのデータ長で飽和し、露光時間et以降、Xビット以上の累積成分がクリップされてしまうことが考えられる。この場合、露光時間et以降で、非遮光画像信号成分の累積結果から欠陥成分の累積結果を差し引いた結果である被写体信号成分において、ダイナミックレンジが大幅に減少してしまうことになる。
そこで、この発明の実施の一形態では、メモリ16において、1画素に対してA/D変換器13の1画素の量子化ビット数を超えるビット数(Yビットとする)を割り当てるようにしている。これにより、第12図Bに例示されるように、長時間の露光を行っても、非遮光画像信号成分の累積結果がメモリエリア16Aにおいて飽和するのが抑制され、被写体信号成分のダイナミックレンジが確保される(第12図C参照)。

Claims (5)

  1. 複数の画素を有し、各画素毎に光電変換によって生成された電荷を蓄積し、各画素で蓄積された電荷からなる画素データで構成される撮像信号を出力する撮像素子と、
    上記撮像信号を記憶する第1および第2の記憶部と、
    上記撮像信号を各画素データ毎に加算する加算部と、
    非遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に上記撮像素子から上記撮像信号を出力させ、上記分割露光時間毎の撮像信号を画素データ毎に累積的に加算した上で上記第1の記憶部に記憶させ、
    遮光状態において、上記露光時間を複数の分割回数に分割してなる上記分割露光時間毎に上記撮像素子から上記撮像信号を出力させ、上記分割露光時間毎の撮像信号を画素データ毎に累積的に加算した上で上記第2の記憶部に記憶させる制御部と、
    上記第1の記憶部に記憶された上記複数の分割回数分累積的に加算された各画素データから、上記第2の記憶部に記憶された上記複数の分割回数分累積的に加算された各画素データを減算する減算部とを
    備える撮像装置。
  2. 請求項1において、
    上記撮像信号をA/D変換してディジタル撮像信号を出力するA/D変換部と、
    上記ディジタル撮像信号から上記撮像素子の暗電流成分に対応する成分を除去するディジタルクランプ部とをさらに備える撮像装置。
  3. 請求項2において、
    上記ディジタル撮像信号の1画素に割り当てられる第1の語長に比して、上記第1の記憶部および上記第2の記憶部にそれぞれ記憶される1画素に対して上記第1の語長より長い語長が割り当てられる撮像装置。
  4. 複数の画素を有し、各画素毎に光電変換によって生成された電荷を蓄積し、各画素で蓄積された電荷からなる画素データで構成される撮像信号を出力する撮像素子を用いて撮像を行う撮像方法において、
    上記撮像信号を上記撮像素子から出力する撮像ステップと、
    非遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に上記撮像素子から非遮光画像信号として上記撮像信号を出力させるステップと、
    上記分割露光時間毎の上記非遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
    遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる上記分割露光時間毎に上記撮像素子から遮光画像信号として上記撮像信号を出力させるステップと、
    上記分割露光時間毎の上記遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
    上記遮光状態で上記複数の分割回数分累積的に加算された各画素データから、上記非遮光状態で上記複数の分割回数分累積的に加算された各画素データを減算する減算ステップとを
    備える撮像制御方法。
  5. 複数の画素を有し、各画素毎に光電変換によって生成された電荷を蓄積し、各画素で蓄積された電荷からなる画素データで構成される撮像信号を出力する撮像素子を用いて撮像を行う撮像方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    上記撮像方法は、
    上記撮像信号を上記撮像素子から出力する撮像ステップと、
    非遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる分割露光時間毎に上記撮像素子から非遮光画像信号として上記撮像信号を出力させるステップと、
    上記分割露光時間毎の上記非遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
    遮光状態において、露光時間を複数の分割回数に分割してなる上記分割露光時間毎に上記撮像素子から遮光画像信号として上記撮像信号を出力させるステップと、
    上記分割露光時間毎の上記遮光画像信号を画素データ毎に累積的に加算するステップと、
    上記遮光状態で上記複数の分割回数分累積的に加算された各画素データから、上記非遮光状態で上記複数の分割回数分累積的に加算された各画素データを減算する減算ステップとを
    備える撮像制御プログラム。
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