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JP5230459B2 - 指詰防止具およびこれを装着した折戸 - Google Patents
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JP5230459B2 - 指詰防止具およびこれを装着した折戸 - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳み自在に連結した折戸の連結部に装着される指詰防止具およびこれを装着した折戸に関する。
折戸は、これを開くときには、隣接する2枚の戸板を連結した連結部が、ガイドレールよりも前方側に突出しながら、各戸板の連結端部の突き合わせによってできた間隙は扇のように拡大していき、戸板を完全に折り畳むまで開くと2枚の戸板が重なり合って、連結部における両方の端面はガイドレールに直交する方向を向く。一方、折戸を閉じるときには、連結部における2枚の戸板の連結端部間が、はさみのように閉じていく。
折戸は開閉によってこのような動作をするため、従来では、開状態の折戸を、連結部における両戸板の連結端部間を手指で押えながら閉じようとすれば、2枚の戸板の連結端部間に指が挟まれる危険性があった。
また、折戸の連結部は蝶番などの連結部材で戸板を連結することで構成され、この蝶番のヒンジピンを連結支点として折り畳み自在な構造となっており、この蝶番を配設するために連結部における戸板の後方角部間にはわずかな隙間が形成される。特に、折戸が完全に開いた状態から閉状態に移行するまでの間は、連結部における戸板の連結端部間が開いた状態にあり、そのため連結支点の支軸部分、つまり2枚の戸板の連結端部の後方角部間に形成される上記隙間が端部間の間隙を通じて前方に露出された状態となる。この隙間は、4〜5mm程度のものであり大人では指が挟まれるおそれはほとんどないが、乳幼児ではその隙間に指が挟まれるおそれがあった。
このような連結部における戸板の連結端部間の拡縮する間隙や、支軸部分の隙間への指詰めを防止するために、指詰防止具やそのような部材を連結部に設けた折戸が、種々提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の指詰防止手段は、戸板の端部間に膜のような軟質部材を折り畳み展開自在に介在させたもので、この軟質部材によって、折戸が閉動する際に連結支点の支軸部分にできる上記隙間を前方より遮蔽して、隙間への指の進入を防止する構造となっている。
ところで、従来の折戸には、その連結部の折戸の戸板前面に、折戸の閉止状態からの引き操作を、手掛かり凹所によって形成された取っ手でできるようにしたものがある(例えば、特許文献2を参照)。この種のものでは、通例では凹所の後方に戸板端部が突き合わされてできた連結端部間の間隙があるが、同文献の技術では、折戸閉止時に連結部にできる上記間隙や隙間を戸板の構造でもって覆い隠して、指詰を防止できるようにしている。
実開昭63−23482号公報 特開2008−240377号公報
しかしながら、特許文献2の隙間遮蔽構造の主たる目的は美観の向上であり、指詰防止機能は付加的なものにすぎない。すなわち、同文献の折戸によれば、凹所の後方のずれた位置に間隙が形成されているため、折戸閉止時には上記隙間は隠されるが、折戸の開動状態においては、間隙およびその後方の隙間が露出されるため、利用者に100%の安心感を与えるものではない。
このような取っ手付きの折戸において、適切な指詰防止機能を持たせるためには、そのような取っ手を設けていない折戸と同様に、特許文献1に示したような遮蔽膜の構造が必要とされる。しかし、戸板の連結端部には手掛かり凹所を形成しているから、戸板の連結端部の対向する端面スペースが小さくなっており、そのため、遮蔽膜を端部間に介在させることはほとんど不可能である。
また、間隙の前方に、常時間隙を隠すように遮蔽膜を設ければ指詰防止効果はきわめて高くなるが、そのような遮蔽膜は手掛かり凹所の空間内に設けなければならず、そのようにすれば、折戸の閉止状態にあっては遮蔽膜によって凹所空間が塞がれてしまい、凹所に手を入れることができなくなるか、挿入できたとしても取っ手と変形した遮蔽膜とによって手指が挟まれるおそれがある。つまり、この種の取っ手と、取っ手と同様に連結部に設けなければならない指詰防止具とは相容れない関係であり、従来では適切な指詰防止機能を有した指詰防止具は提案されていなかった。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、引き操作が可能な取っ手付きの折戸において、連結部における戸板の突合せ端部間の間隙への指の進入を簡単な構造で確実に防止でき、かつ折戸の開閉操作のじゃまにならない指詰防止具およびこれを装着した折戸を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の指詰防止具は、遮蔽体を備え、複数枚の戸板を折り畳み自在に連結した折戸の連結部に装着され、遮蔽体によって、折戸の連結部における戸板の連結端部間に形成され折戸の開閉によって拡縮する間隙を隠す構成とされ、次のような特徴的な構造となっている。
すなわち、この指詰防止具では、戸板は、その連結端部に、折戸閉止時において、間隙を挟んで突き合わせられる突合せ端部と、突合せ端部の折戸の突出方向側に相互に隣接する凹所と、凹所のさらに前方の戸板前面で相互に対向突出して、凹所から外方に通じる開口を形成した取っ手とが形成され、折戸の開動によって、突合せ端部と凹所と取っ手とが扇状に開く動作をなす構造とされ、遮蔽体は、中央に折曲部を備えて折り畳みおよび展開を可能とした板状の作動片を有し、作動片の幅方向の両端部のそれぞれが、両戸板の突合せ端部に取り付けられて間隙を隠す構造とされ、折戸閉止時には、両凹所が隣接して形成された隣接凹所の略中央で、作動片が折戸の突出方向に沿って折り畳まれる一方、折戸開止時には、作動片が展開されるように配されている。
請求項2では、作動片は、折戸開止時において折曲部が鈍角をなして折曲されて前方に突出するように展開している。
請求項3に記載の指詰防止具は、作動片を動作可能とするように遮蔽体を固定支持する固定具をさらに備えており、遮蔽体は、作動片の両側端側に取付部が延設され、該取付部が戸板の突合せ端部に固定具によって固定される構造となっている。
請求項4では、固定具は、板状体により構成されており、戸板の後面に固定される固定部と、該固定部より戸板の連結端部間の間隙を介して延設され、遮蔽体の取付部と連結する連結片を有した連結支持部とを備え、該連結支持部と固定部とで突合せ端部を挟み込む構造とされるとともに、遮蔽体の取付部は、固定具の連結片と係合して連結される被連結部を備えており、上記連結片と上記遮蔽体の被連結部とが凹所の奥方で連結されている。
請求項5では、固定具の連結片は屈曲形状とされる一方、遮蔽体の被連結部は、該連結片が圧入によって嵌着される差込溝構造となっている。
請求項6に記載の折戸は、複数枚の戸板を折り畳み自在に連結させた連結部を有し、開いたときに、該連結部における戸板の連結端部間に、開閉によって拡縮する間隙が形成される折戸であって、請求項1〜5のいずれか1項に記載の指詰防止具が装着されている。
請求項1および請求項6に記載の本発明によれば、折戸の開閉にともなって拡大、縮小する突合せ端部間の間隙を、遮蔽体の作動片が展開、折り畳み動作をしながら確実に隠すようにしているので、折戸の操作で手指が突合せ端部間に挟まれるおそれがない。
また、折戸の閉止状態では、遮蔽体の作動片が中央の折曲部で折り畳まれた状態で相互に隣接する凹所の中央を突出方向に沿って配されるので、凹所や開口が塞がれることはなく、取っ手の引き操作をするために手指を凹所に無理なく入れることができる。さらに、折戸の閉止状態では、折り畳まれた作動片は凹所内にほぼ収容されるので、見映えもよい。
請求項2に記載の指詰防止具によれば、折戸閉止時において作動片の折曲部が鈍角をなして前方に突出した状態で展開しているので、その状態から折戸が閉動作に移行する際に、作動片が反対方向(後方)に突出するように折れ曲がることを防止できる。
請求項3に記載の指詰防止具によれば、作動片の両側端から延設された取付部を、固定具で戸板の突合せ端部に固定する構成であるため、作動片がスムースに動作できるように確実に固定することができる。
請求項4に記載の指詰防止具によれば、固定具が突合せ端部を挟み込み、連結片で遮蔽体の被連結部を連結、支持する構成であるため、指詰防止具を強固に戸板に固定することができる。また、遮蔽体と固定具との連結が凹所の奥方でなされているため、連結箇所は取っ手によって隠され、そのため美観を損なうことはない。
請求項5に記載の指詰防止具によれば、固定具の連結片は屈曲形状で、それを差込溝構造の被連結部に圧嵌して連結する構成であるため、開閉動作等によって遮蔽体が固定具より外れるおそれはない。
本発明の指詰防止具および折戸の一実施形態の説明図であり、同折戸の設置状態を示す横断面図、および図中のX2に相当する箇所の拡大部分横断面図である。 図1のY1方向から見た同折戸の正面図である。 図1のY2方向から見た同折戸の背面図である。 (a)は遮蔽体の平面図、(b)は固定具の斜視図である。 (a)は同指詰防止具の背面図、(b)は平面図である。 同折戸の閉動時の折戸の連結部の状態を時系列に示した説明図であり、(a)、(b)は同折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、図5よりもさらに閉動された状態の同折戸(の連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、図6よりもさらに閉動された状態の同折戸(の連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、同指詰防止具の折戸の連結部への取付手順を時系列に示す説明図である。 (a)、(b)は、同指詰防止具の折戸の連結部への取付手順を時系列に示す説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の指詰防止具の他の実施形態を示す概略部分横断面図である。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
まず、同実施形態の指詰防止具とそれを装着した折戸の構造および形状について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、同指詰防止具の構成部材である遮蔽体の平面図である図4(a)と、同指詰防止具の平面図である図5は、遮蔽体が展開された状態を示している。
この折戸10は、クローゼットの扉や、相互に隣接する居室間の開閉可能な間仕切りとして使用される。図例のものは、連結された一対の戸板12、12よりなる2組の折戸10、10が、敷居3に敷設されたガイドレール4上に、開閉移動可能に取り付けられている。
より具体的には、折戸10を構成する2枚の戸板12は、隣り合う連結端部12aが蝶番11aで回動可能に連結されているとともに、一方の戸板12の他方の端部12bが、柱1に取り付けた縦枠2にヒンジ結合され、他方の戸板12の他方の端部12bがレール4上に走行可能に取り付けられている。
このように、一方の戸板12を縦枠2にヒンジ結合したものでは、他方の戸板12をレール4上で移動させる場合には、蝶番11aによって、連結部11が移動しながら折戸10は開閉される。
なお、本発明の折戸10は、折戸10を構成するいずれの戸板12もが縦枠2にヒンジ結合されず、両戸板12ともにレール4上を移動するものにも適用が可能である。また、折戸は一対の戸板よりなるものに限定されず、複数対が連結されたものであってもよい。その場合、レール4上でも戸板同士が連結されるが、その連結部は本明細書でいう連結部11には含まれない。
折戸10を構成する各戸板12において、連結部11で連結され、開動作のときに突出する連結端部12aには、折戸10(連結部11)の突出方向の戸板前面12cに取っ手12abが相互に対向突出するように形成されている。以下、突出方向を前、その反対方向を後という。
これらの両取っ手12abはそれぞれ、戸板12の前面12cに上下方向にわたり形成されたもので、その後方には凹所12acが形成され、その凹所12acに手指を入れて取っ手12abの引き操作ができるようにしている。
この取っ手12abは、折戸閉止時では、凹所12acの一部を前方より隠しているとともに、凹所12acへの手指の挿入が可能なように、両凹所12acが相互に隣接してできた隣接凹所15の中央部を露出させた、上下方向にわたる開口16が形成されている。
そして、その隣接凹所15の後方における戸板12の連結端部12aには、折戸閉止時に相互に突き合わせられる突合せ端部12aaが形成され、それらの間には、折戸閉止時で数mm幅の間隙14が形成されており、その間隙14の空間は折戸10の開動作にともなって扇が開くように拡大し、閉動作にともなって扇が閉じるように縮小するものである。
また、連結部11の構成部材である蝶番11aは、2枚の戸板12の後面12dに取り付けられ、その蝶番11aのヒンジピンが、連結部11において2枚の戸板12を折り畳み自在とした連結支点11bを構成する。
この蝶番11aは、本実施形態では図3に示すように、上下方向の上、下および中央の3箇所に取り付けられており、図1の拡大図に示すように、この蝶番11aをスムースに動作させるために、折戸がある程度開いた状態では、上記間隙14の後方であって、2枚の戸板12の連結端部12a(後方角部12ad)間には、連結支点11bによってできる所定の隙間13が形成されている。
さらに、この連結部11には、上記間隙14を通って、その前方と後方とに跨るように指詰防止具Aが配設、固定されている。この指詰防止具Aは、その一部で間隙14を前方より覆い隠すようにした、板状体よりなる遮蔽体20と、この遮蔽体20を戸板12に固定させるための板状体よりなる固定具30とを組合せ一体化して構成されている。
この遮蔽体20は、本実施形態では、折戸10の全高にわたって設けたものではなく、図2の折戸10の正面図に示すように、乳幼児等の指の進入が十分に防止できるように、幼児の身長に合わせて、戸板12の下端位置から、中央よりやや高い位置までに対応した長さのものが配設されている。一方、固定具30は、図3の折戸10の背面図に示すように、蝶番11aの取付箇所を除く位置に、左右数組がビス止めによって取り付けられている。
この遮蔽体20は、中央に折曲部21aを有するとともに両側端に取付折曲部21b、21bを有して折り畳みおよび展開を可能とした作動片21と、その作動片21の両側端側に延設された取付部22とを全長にわたって備えている。この取付部22は、作動片21の両側端より延設されている取付片22a、22aと、さらにその両側端に固定具30が連結される被連結部23、23とを備えている(図4(a)および図5を参照)。
なお、図4(a)および図5は、戸板12に取り付けられた状態を示した図2、図3と同様、折戸の前方から見た状態を正面として示している。よって、これらの図において、遮蔽体20の図中の上方面が戸板12に対する取付面を示し、下方面が折戸10の連結部11の突出方向面を示している。
作動片21は、折曲部21aの両側に、左右対称に動作する一対の遮蔽片21c、21cを有しており、指詰防止具Aが戸板12に取り付けられているときには、この遮蔽片21c、21cが、折戸10の開閉動作にしたがって、中央の折曲部21aと両側の取付折曲部21b、21bとが折曲変動しながら折り畳みおよび展開動作をなす構成となっている。
また、作動片21は、折戸10が開止(全開)して、突合せ端部12aaの端面12aaaがともにガイドレール4に直交する方向を向いたときに、折曲部21aの両側の遮蔽片21c、21cのなす角度が鈍角をなして、やや前方に突出する幅寸法となっている。
遮蔽体20は、中央の折曲部21aおよび両側の取付折曲部21b、21bが、折曲可動できるように可撓性の樹脂材料で成形され、その他の部位は硬質樹脂材料で成形されており、異材質による2色成形によって製することが望ましい。
また、遮蔽体20の被連結部23を除く部位は、展開された状態では図4(a)に示すように、ほぼ平板状となっているが、戸板12に取り付けられて、作動片21が展開された平板状態と、折り畳まれて折曲部21aが前方(図4(a)における下方)に突出された状態との間で変動できるように、折曲部21aは折戸10の突出方向と同方向に突出した状態に曲成されている。
本実施形態では、外力がなんら加わらない復帰状態にあるときは、作動片21がわずかに突出して両遮蔽片21c、21cのなす角度が鈍角となって平板状に近いV字形状をなしており、両側端からの弾性力を付勢させることによって作動片21が折り畳み重合される。なお、遮蔽体20は上記のような外力を加えて折り畳んだときに復帰弾性力が生じないものでよく、すくなくとも作動片21の折曲部21aと取付折曲部21bとが折曲自在であって、展開状態と折り畳み状態との間で可動できるものであればよい。
また、遮蔽体20の取付部22の被連結部23は、取付片22aの端部より取付片22aに対して直交する方向に突出するように、板状体の端部を折曲重合して形成されており、戸板12への取付面側には、重合された2片の挟持片23a、23aによってできる差込溝23bが形成されている。
一方、固定具30は、ステンレス等の金属製の板状体を略コ字状に形成してなり、戸板12の後面12dに取付固定される、ビス孔32bを有した板状の固定片32aを備えた固定部32と、遮蔽体20の取付部22と連結するための連結片31cを有した連結支持部31とを一体的に備えている。
この連結支持部31は、連結片31cを端部に備えて、その連結片31cの基端より折曲延設され突合せ端部12aaの前面12aabに沿って配される支持片31bと、その支持片31bと固定片32aとを橋絡させ突合せ端部12aaの端面12aaaに沿って配される橋絡片31aとを備えている。
固定片32aと支持片31bとは平行となるよう形成されており、その間隔は戸板12の突合せ端部12aaに嵌着できる寸法となっている。すなわち、固定具30は、固定部32と連結支持部31によって形成されるコ字形部によって、戸板12の連結端部12aの突合せ端部12aaを挟み込むようにして、戸板12に取り付けられる。
この固定具30は、図5等に示すように、固定部32の開放端が遮蔽体20の側端方向を向くように、連結片31bが遮蔽体20の被連結部23に形成された差込溝23bに挿着されて、一体化されている。連結片31cは、図4(b)等に示すように屈曲形状をなしており、被連結部23の差込溝23bへ圧入によって嵌着されて連結固定部Bを構成している。
このように2部材を一体化した指詰防止具Aは、図9、図10で後述するように、一体化して折り畳んだ状態で、コ字形状の固定具30を戸板12の突合せ端部12aaに装着して、固定片32aを戸板12の後面12dにビス止めして固定して取り付けられると、固定具30の連結片31cが挿着された遮蔽体20の被連結部23は、凹所12acの奥方の側壁12aeに近接して側壁12aeに沿うように配されるとともに、取付片22aは突合せ端部12aaの前面12aab(図9、図10を参照)に密着した支持片31bのさらに前方側に重合して配される。
そして、固定具30が両戸板12、12の突合せ端部12aa、12aaに対して取り付けられた状態では、遮蔽体20の作動片21の両遮蔽片21a、21aが戸板12のいずれの部位にも接触しない状態となって、折戸10の開閉動作にともなって、折り畳みおよび展開動作が可能な状態となる。
このように、指詰防止具Aは、固定具30で隣接する両戸板12、12のそれぞれに固定されるが、その固定位置は、両突合せ端部12aa、12aaの端面12aaa、12aaa間で橋絡片31a、31aが重合しないようにするため、図3、図5(b)に示すように高さ位置を相互に異ならせている。なお、折戸10を閉じた状態で突合せ端部12aa、12aa間の間隙14の幅が、両橋絡片31a、31aを重ねてもスムースに動作する程度に十分に広いものでは同じ高さ位置に配してもよい。
ついで、図6〜図8を参照しながら、指詰防止具Aの基本動作について説明する。
図6〜図8は、折戸10の閉動時の連結部11の状態遷移(図1のX1の状態からX2の状態を経て全閉(図1中の左側の折戸の状態X3に相当する)状態までの遷移)を、図順にしたがって時系列に示した連結部11の部分横断面図である。
折戸10がほぼ全開した状態では、2枚の戸板12が重なり合うように折り畳まれて、突合せ端部12aaの端面12aaaが前方を向いており、その状態では、指詰防止具Aの遮蔽体20の作動片21は、先述したように、作動片21の幅寸法をやや大きくしているため、折曲部21aを頂点として前方に山形状に突出している。なお、この状態では折戸10は全開状態にあるため、作動片21がそれ以上に展開されて平板な状態となることはない。
このように、遮蔽体20の作動片21が折戸10の開止状態で前方に少し突出しているため、その状態から折戸10が閉動作に移行する際に、作動片21が後方に折れ曲がってしまうおそれはなく、確実に、後述するような折り畳み動作に移行することができる。
その後、折戸10を徐々に閉じていくと、折戸10の閉動作にともなって、作動片21の取付折曲部21bにおける作動片21と取付片22aのなす角度θ2は徐々に大きくなり、一方、折曲部21aにおける両遮蔽片21c、21cのなす角度θ1は小さくなり、作動片21が折り畳まれるように変動する(図6(b)、図7、図8を参照)。
こうして折戸10が閉動して閉止(全閉)状態になると、両戸板12、12の凹所1ac、12acが隣接した隣接凹所15の中央で、折戸10の突出方向に沿って作動片21が先端(折曲部21a)を尖らせて、凹所1ac、12ac間を遮断するように重合状態に折り畳まれて、その先端の折曲部21aが取っ手12ab、12ab間の開口16よりわずかに飛び出た状態となる。
このように、作動片21の折り畳み動作過程において、作動片21は常時、突合せ端部12aa、12aa間の間隙14を覆って突合せ端部12aの端面12aaaを隠した状態にあるため、連結部11の押し操作によって誤って手指が間隙14やその後方にある隙間13に入り込むことを、確実に防止することができる。
また、折戸10の閉止状態では、折り畳まれた作動片21が尖形状に前方に突出しているが、その作動片21は隣接凹所15内にほぼ収容された状態になっているため、美観上の問題はなく、突出した作動片21に身体等が引っ掛かるようなおそれもない。
なお、本実施形態の指詰防止具Aは、折戸10の閉止状態で、折り畳まれた作動片21の先端である折曲部21aが取っ手12ab、12ab間の開口16よりわずかに飛び出るものであるが、作動片21の全体が隣接凹所15内に収容されるものが望ましい。そのようにするために、戸板12の凹所12ac、突合せ端部12aaや、遮蔽体20の作動片21の寸法を適宜調整すればよい。
さらに、閉止状態の折戸10を開くときには、いずれかの凹所12acに開口16より手指を入れて取っ手12acを引き操作するが、作動片21が薄く折り畳まれているため、凹所12abや開口16が遮蔽体20によって塞がれることはなく、凹所12abに手指を入れることに作動片21が妨げとはならず、取っ手12acの引き操作を無理なく行える。
また、固定具30のビス止めが戸板12の後面12dでされているので、ビスが前方から見えず見映えがよい。また、折戸10が閉止状態にあるときは、遮蔽体20の両側端にある被連結部23が取っ手12abによって隠されるので、遮蔽体20によって美観を損なうことはなく、特に遮蔽体20の色や模様を戸板12に合わせ、さらに戸板12の全高にわたって設けるようにすれば、指詰防止具Aを設けたことによる違和感もない。
つぎに、指詰防止具Aの折戸10の連結部11への装着方法の一例について、図9および図10を参照しながら説明する。
まず、蝶番11aが取り付けられて連結部11が形成された折戸10を折り畳んだ状態で、一方の戸板12の前面12cを作業台Wに載置する。つまり、この状態の折戸10は、折戸10が施工されている場合に全開となる状態と同様であり、戸板12が重合されている。
つぎに、上下に重なり合った突合せ端部12aaの隙間13より、指詰防止具Aの、下側の戸板12用の固定具30の固定部32(固定片32a)を、橋絡片31aが突合せ端部12aaの端面12aaaに当たるまで差し込んで仮止めする。この状態では、相互に嵌合された遮蔽体20の被連結部23と固定具30の連結片31cは、凹所12acの奥方で、凹所12acの奥方の側壁12aeに近接して配される(以上、図9を参照)。図3のように、戸板12への固定用に複数の固定具30が設けられている場合は、それら複数の固定具30を同時に差し込むようにすれば効率よく装着が行える。
さらに、上側の戸板12用の固定具30についても、同様の方法で戸板12に装着して仮止めする(図10を参照)。
このように、指詰防止具Aを折戸10に仮止め装着した後、上側の戸板12を連結部11を中心に、図9、図10における右側に回動させて作業台Wに載せ、その後、固定具30の全てについて、固定部32を戸板12の後面にビス止めして、指詰防止具Aを折戸10に対して固定する(この状態については不図示)。
こうして、指詰防止具Aが折戸10に装着、固定され、折戸10が施工された後は、折戸10が開状態(例えば、図6(a)、(b)および図7(a)を参照)にあって遮蔽体20の作動片21を前方(戸板12の幅方向)に引っ張ったとしても、その連結固定部Bにおいて、遮蔽体20の被連結部23と固定具30の連結片31cとが、戸板12の厚み方向に沿って嵌着、連結されているため遮蔽体20が外れるおそれはない。また折戸10が閉止状態(図8(b)を参照)にあって作動片21を引っ張った場合にも、取付片22aが弾性的に浮くことはあっても、被連結部23の突端が取っ手の裏面に近接しており、また被連結部23には連結片31cが圧嵌されていることもあいまって、被連結部23が連結片31cより外れることはなく、浮いた状態にある取付片22aも弾性復帰する。
もちろん、固定具30は突合せ端部12aaを挟み込んだ状態でビス止めされているため、折戸10の閉止状態における遮蔽体20を引っ張ることによって、固定具30自体がずれ動くおそれもない。
このように、この指詰防止具Aは、固定具30をコ字形状として、戸板12の突合せ端部12aaを挟み込み固定する構成であるため、折戸10の連結部11に対して強固に固定される。
また、この指詰防止具Aは、これを構成する遮蔽体20および固定具30がともに板状体よりなるため、折戸として連結された状態であっても、連結部11の隙間14等を利用して簡易に装着することができる。
さらに、この指詰防止具Aは、折戸10を立設させた開止または閉止の状態で安定させることができるため、出荷前等に折戸10への装着が簡易に行えるだけでなく、施工済みの折戸10に対しても、上記と同様の手順で、指詰防止具Aを後付けすることができる。
以上に示した実施形態では、戸板12の突合せ端部12aaを固定具30で強固に挟み込んで固定できる指詰防止具Aを示したが、図11に示すような他の構造の指詰防止具であってもよい。
例えば、図11(a)の指詰防止具Aは、固定具30が略L字形状であり、遮蔽体20と固定具30との連結固定部Bは、連結片31cと遮蔽体20の被連結部23とが突合せ端部12aaの前面12aabの角部近傍で係合されて形成されている。このように、固定具30で突合せ端部12aaを挟み込まないものでも、剛性の高い素材を固定具30に使用し、かつ連結片31cと被連結部23との連結を強固にすれば、遮蔽体20の動作にも支障はなく、遮蔽体20が外れるおそれもない。また、折戸10への装着も容易である。
また、図11(b)の指詰防止具Aは、上記のような板状の固定具を使用せず、上記実施形態で採用したものと類似形状の遮蔽体20を直接、ビス等の固定具30で固定するものである。例えば図示するように、1つの戸板12に対し、凹所12acの奥方の側壁12aeと、突合せ端部12aaの前面12aabでビス止めする構成とすれば、簡易な構造で指詰防止を実現できる。
さらに、図11(c)の指詰防止具Aも、板状の固定具は使用しないもので、さらに遮蔽体20も簡易な形状であり、作動片21のみからなるといってもよく、戸板12への固定は、作動片21の両側端の取付折曲部21bよりわずかに延びた取付部22を突合せ端部12aaの面取り部12aacに接着するだけでよい。また、取付部22を面取り部12aacに直接係合できる構造としてもよい。
なお、これらの図において、上記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
このように、折り畳みおよび展開して間隙14を隠すようにした遮蔽体30を有したものであれば、図11に例示するような簡易な構造のもののほか、種々の形状、構造の指詰防止具Aであってもよい。
このような簡易な構造のものでも、遮蔽体20の作動片21は、折戸閉止時には、隣接凹所の略中央で折戸の突出方向に沿って折り畳まれる一方、折戸開止時には展開されるので、作動片21がじゃまになることはないし、取っ手12abの引き操作がしにくくなることもない。
10 折戸
11 連結部
12 戸板
12a 連結端部
12aa 突合せ端部
12aaa 端面
12aab 前面
12ab 取っ手
12ac 凹所
12ad 後方角部
12ae 側壁
14 間隙
15 隣接凹所
16 開口
A 指詰防止具
20 遮蔽体
21 作動片
21a 折曲部
22 取付部
23 被連結部
30 固定具
31 連結支持部
31c 連結片
32 固定部

Claims (6)

  1. 遮蔽体を備え、複数枚の戸板を折り畳み自在に連結した折戸の連結部に装着され、上記遮蔽体によって、上記折戸の連結部における上記戸板の連結端部間に形成され、上記折戸の開閉によって拡縮する間隙を隠す構成とした指詰防止具であって、
    上記戸板は、その連結端部に、折戸閉止時において、上記間隙を挟んで突き合わせられる突合せ端部と、該突合せ端部の上記折戸の突出方向側に相互に隣接する凹所と、該凹所のさらに前方の戸板前面で相互に対向突出して、上記凹所から外方に通じる開口を形成した取っ手とが形成され、折戸の開動によって、上記突合せ端部と上記凹所と上記取っ手とが扇状に開く動作をなす構造とされ、
    上記遮蔽体は、中央に折曲部を備えて折り畳みおよび展開を可能とした板状の作動片を有し、該作動片の幅方向の両端部のそれぞれが、上記両戸板の突合せ端部に取り付けられて上記間隙を隠す構造とされ、折戸閉止時には、上記両凹所が隣接して形成された隣接凹所の略中央で、上記作動片が折戸の突出方向に沿って折り畳まれる一方、折戸開止時には、上記作動片が展開されるように配されていることを特徴とする指詰防止具。
  2. 請求項1において、
    上記作動片は、折戸開止時において、上記折曲部が鈍角をなして折曲されて前方に突出するように展開している指詰防止具。
  3. 請求項1または2において、
    上記作動片を動作可能とするように上記遮蔽体を固定支持する固定具をさらに備えており、
    上記遮蔽体は、上記作動片の両側端側に取付部が延設され、該取付部が上記戸板の突合せ端部に上記固定具によって固定される構造となっている指詰防止具。
  4. 請求項3において、
    上記固定具は、板状体より構成されており、上記戸板の後面に固定される固定部と、該固定部より上記戸板の突合せ端部に沿って延設され、上記遮蔽体の取付部と連結する連結片を有した連結支持部とを備え、該連結支持部と上記固定部とで上記突合せ端部を挟み込む構造とされるとともに、
    上記遮蔽体の取付部は、上記固定具の連結片と係合して連結される被連結部を備えており、
    上記連結片と上記遮蔽体の被連結部とは、上記凹所の奥方で連結されている指詰防止具。
  5. 請求項3または4において、
    上記固定具の連結片は屈曲形状とされる一方、上記遮蔽体の被連結部は、該連結片が圧入によって嵌着される差込溝構造となっている指詰防止具。
  6. 複数枚の戸板を折り畳み自在に連結させた連結部を有し、開いたときに、該連結部における戸板の連結端部間に、開閉によって拡縮する間隙が形成される折戸であって、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の指詰防止具を装着した折戸。
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