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JP5231730B2 - 情報表示媒体 - Google Patents
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JP5231730B2 - 情報表示媒体 - Google Patents

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本発明は、電荷パターンによって帯電粒子を反転、泳動または移動させて情報を可逆的に表示する情報表示媒体に関する。
近年、紙のように薄くて軽く、かつ文字や画像等の可視情報を可逆的に書き換えて表示し得るリライタブルペーパーと称される新しい情報表示媒体の研究開発が盛んに行われている。この情報表示媒体は湿式と乾式とに大別され、湿式の情報表示媒体の一形態として知られているツイストボール方式のものにあっては、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に多数のキャビティが形成され、各キャビティ内に表裏で色及び帯電特性が互いに異なる球形または短円柱形の回転粒子と、該回転粒子を回転可能に囲繞する誘電性液体とが収容されており、前記樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンによって、回転粒子の向きを反転制御して表示を行うように構成されている。また、同じくツイストボール方式のものにあって、表裏で色及び帯電特性が互いに異なる回転粒子と、該回転粒子を回転可能に囲繞する誘電性液体とを内包したマイクロカプセルを、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に分散配置し、該樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンにより、回転粒子の向きを反転制御して表示を行うものも知られている。また、湿式の情報表示媒体の他の形態として知られているマイクロカプセル電気泳動方式のものにあっては、多数の帯電粒子と誘電性液体とを内包したマイクロカプセルが、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に分散配置されており、該樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンによって、帯電粒子を泳動制御して表示を行うように構成されている。さらに、ペーパー態様ではないが、マイクロカプセルを用いない電気泳動方式の表示装置で、少なくとも一方が透明な対向する一対の基板間に多数の帯電粒子と誘電性液体とを封入し、基板上から与えられる電荷パターンによって、帯電粒子を泳動制御して表示を行うように構成されたものも知られており(例えば、特許文献1参照)、かかる構成をペーパー態様の情報表示媒体に適用することも可能である。
一方、乾式の情報表示媒体としては、例えば、少なくとも一方が透明な対向する一対の基板間に多数の帯電粒子と気体を封入し、基板上から与えられる電荷パターンにより、帯電粒子を移動制御して表示を行うように構成された基板間封入方式のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
上記のような湿式の情報表示媒体にあって、ツイストボール方式またはマイクロカプセル電気泳動方式における樹脂バインダーや、マイクロカプセルを用いない電気泳動方式において少なくとも電荷パターンが与えられる側の基板、或いは乾式の情報表示媒体にあって少なくとも電荷パターンが与えられる側の基板には、与えられた電荷パターンに対応する静電潜像電荷を保持させるために絶縁性樹脂が用いられており、該絶縁性樹脂の外面に何らかの手段で与えられた電荷パターンに応じて発生する電界によって回転粒子の向きや帯電粒子の泳動や移動を制御して文字や画像等の可視情報を表示させるとともに、その表示後は、特に電荷パターンを与えなくても、絶縁性樹脂の外面に保持された静電潜像電荷によって表示状態が維持されるようになっている。
ところで、このように絶縁性樹脂の外面に保持された静電潜像電荷によって表示状態を維持させるようにした情報表示媒体にあっては、絶縁性樹脂の外面に指等が接触すると、その接触部分の静電潜像電荷が、指等の動きに伴って絶縁性樹脂上を移動したり、或いは人体を通して放電されたりして可視情報の表示状態が乱れてしまうことがあった。
そこで、湿式の情報表示媒体にあっては、常温において固化し、かつ加熱により溶融する特性を備えた分散媒(例えば、特許文献3参照)や、チキソトロピー性を備えた液体材料(例えば、特許文献4参照)を誘電性液体として用いることにより、指等の人体の接触に対して可視情報の安定性を確保する方法が考えられている。即ち、常温において固化し、かつ加熱により溶融する特性を備えた分散媒を誘電性液体として用いた場合には、可視情報の書き換え時に、誘電性液体を適宜の加熱手段によって加熱して溶融させると、電界の印可による可視情報の書き換えが可能になり、その書き換え後、誘電性液体が常温に戻ると同時に誘電性液体が固化するため、可視情報の表示状態を長期間に亘って維持させることができる。また、チキソトロピー性を備えた液体材料を誘電性液体として用いた場合には、電界を印可していない状態では、誘電性液体の高い粘性によって可視情報の表示状態を長期間に亘って維持させることができる一方、可視情報の書き換え時に電界の印可によって粒子に一定以上のクーロン力を与えると、誘電性液体の粘性が低下して粒子の回転または泳動が可能となる。従って、このような加熱溶融性またはチキソトロピー性を備えた誘電性液体を用いることによって、人体の接触に影響されない安定した可視情報の表示が可能な情報表示媒体とすることができる。
特開平6−202168号公報 実開2005−128501号公報 特開平8−179706号公報 実開2002−131790号公報
しかしながら、従来の湿式及び乾式の何れの情報表示媒体にあっても、絶縁性樹脂の外面に静電潜像電荷が保持されていることにより、可視情報の書き換えに際しては、保持されている静電潜像電荷を除去してからでないと、可視情報の書き換えができないという問題点があった。
本発明は、人体の接触による表示情報の乱れを防止し得るとともに、可視情報の書き換えに際して、静電潜像電荷の除去を行う必要のない情報表示媒体を提供することを目的とするものである。
本発明は、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に多数のキャビティが形成され、各キャビティ内に表裏で色及び帯電特性が互いに異なる回転粒子と、該回転粒子を回転可能に囲繞する誘電性液体とが収容されてなり、前記樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンにより、回転粒子の向きを反転制御して表示を行う情報表示媒体において、前記樹脂バインダーに、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体である。
ここで、前記電荷パターンとは、文字や画像等の可視情報形状に対応するように配列分布された電荷の集合形態である。
上記構成にあって、半導電性樹脂としては、イオン伝導性ポリマーを混入したイソシアネート基を有する樹脂が好適に用いられ、イオン伝導性ポリマーの混入率を調整することによって表面固有抵抗率が設定され得る。
また、本発明は、表裏で色及び帯電特性が互いに異なる回転粒子と、該回転粒子を回転可能に囲繞する誘電性液体とを内包したマイクロカプセルが、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に分散配置されてなり、該樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンにより、回転粒子の向きを反転制御して表示を行う情報表示媒体において、前記樹脂バインダーに、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体である。
この構成にあっても上記と同様に、半導電性樹脂としては、イオン伝導性ポリマーを混入したイソシアネート基を有する樹脂が好適に用いられ、イオン伝導性ポリマーの混入率を調整することによって表面固有抵抗率が設定され得る。
また、本発明は、多数の帯電粒子と誘電性液体とを内包したマイクロカプセルが、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に分散配置されてなり、該樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンにより、帯電粒子を泳動制御して表示を行う情報表示媒体において、前記樹脂バインダーに、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体である。
この構成にあっても上記と同様に、半導電性樹脂としては、イオン伝導性ポリマーを混入したイソシアネート基を有する樹脂が好適に用いられ、イオン伝導性ポリマーの混入率を調整することによって表面固有抵抗率が設定され得る。
また、本発明は、少なくとも一方が透明な対向する一対の基板間に多数の帯電粒子と誘電性液体とが封入されてなり、基板上から与えられる電荷パターンにより、帯電粒子を泳動制御して表示を行う情報表示媒体において、電荷パターンが与えられる側の基板に、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体である。
この構成にあっても上記と同様に、半導電性樹脂としては、イオン伝導性ポリマーを混入したイソシアネート基を有する樹脂が好適に用いられ、イオン伝導性ポリマーの混入率を調整することによって表面固有抵抗率が設定され得る。
上述した湿式の各情報表示媒体にあって、誘電性液体を、常温において固化し、かつ加熱により溶融する特性を備えたものとする構成が提案される。
また、上記のような特性に代えて、誘電性液体が、チキソトロピー性を備えているものとしてもよい。
また、本発明は、少なくとも一方が透明な対向する一対の基板間に多数の帯電粒子と気体とが封入されてなり、基板上から与えられる電荷パターンにより、帯電粒子を移動制御して表示を行う情報表示媒体において、電荷パターンが与えられる側の基板に、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体である。
このような乾式の情報表示媒体の構成にあっても、半導電性樹脂としては、イオン伝導性ポリマーを混入したイソシアネート基を有する樹脂が好適に用いられ、イオン伝導性ポリマーの混入率を調整することによって表面固有抵抗率が設定され得る。
本発明は、上述したように、湿式の情報表示媒体にあって、ツイストボール方式またはマイクロカプセル電気泳動方式における樹脂バインダーや、マイクロカプセルを用いない電気泳動方式において電荷パターンが与えられる側の基板、或いは乾式の情報表示媒体にあって、電荷パターンが与えられる側の基板に、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたので、前記樹脂バインダーまたは基板の表面に、イオンフローにより電荷パターンを与えると、該電荷パターンに応じて発生する電界によって回転粒子の向きや帯電粒子の泳動や移動が制御され、文字や画像等の可視情報を表示させることができる。ここで、前記樹脂バインダーまたは基板が半導電性であることにより、電荷パターンが与えられると、該電荷パターンが半導電性の絶縁特性によって樹脂バインダーまたは基板の表面に一時的に保持され、この時点で該電荷パターンが有する強い電界強度によって、上記のように回転粒子の向きや帯電粒子の泳動や移動が制御されるが、その後、一時的に保持されている電荷パターンは、半導電性の導電特性により分散して消失する。即ち、半導電性樹脂によって、電荷を一時的に保持した後、分散消失させる作用を得ることができる。また、回転粒子や帯電粒子は、分子間引力(Van der Walls力)によってその位置に保持され、これによって可視情報の表示状態が維持される。そして、このように、与えられた電荷パターンが静電潜像電荷として半導電性樹脂の外面にいつまでも保持されることなく消失するので、指等が接触しても電荷の移動または放電に起因する可視情報の乱れが生じることがなく、また、可視情報の書き換えに際しても、静電潜像電荷の除去を行う必要がない。
上述した湿式の各情報表示媒体において、誘電性液体を、常温において固化し、かつ加熱により溶融する特性を備えたものとする構成にあっては、可視情報の書き換え時に、誘電性液体を適宜の加熱手段によって加熱して溶融させると、粒子の回転または泳動が可能となって可視情報の書き換えができ、その書き換え後、誘電性液体が常温に戻ると同時に誘電性液体が固化するため、可視情報の表示状態の安定性をさらに向上させることができる。
また、誘電性液体を、チキソトロピー性を備えたものとする構成にあっては、可視情報の書き換え時に電界の印可によって粒子に一定以上のクーロン力を与えると、誘電性液体の粘性が低下して粒子の回転または泳動が可能となって可視情報の書き換えができ、その書き換え後、クーロン力がなくなると誘電性液体に高い粘性が生じて可視情報の表示状態が維持されるため、その表示状態の安定性をさらに向上させることができる。
以下に、本発明の第一実施例を、図1に基づいて説明する。
この第一実施例は、湿式の情報表示媒体として知られているツイストボール方式のリライタブルペーパーに本発明を適用したものである。このリライタブルペーパー1Aは、基材2上に塗工した透明な樹脂バインダー3内に多数のキャビティ4が形成され、各キャビティ4内に表裏で色及び帯電特性が互いに異なる回転粒子5と、該回転粒子5を回転可能に囲繞する誘電性液体6とが収容されている。
前記基材2は、紙,合成紙,合成樹脂製フィルム,合成樹脂製シート等の可撓性を有する薄膜軽量な素材で形成されている。また、回転粒子5は半球毎に白色と黒色に色分けされており、白色半球には負電荷が帯電し、黒色半球には正電荷が帯電している。そして、樹脂バインダー3の表面に、負電荷パターンを与えると回転粒子5が回転して正電荷を持つ黒色半球が上を向くので樹脂バインダー3の表面からは黒色が視認され、また、樹脂バインダー3の表面に、正電荷パターンを与えると回転粒子5が回転して負電荷を持つ白色半球が上を向くので樹脂バインダー3の表面からは白色が視認される。そして、このように電荷パターンに応じて発生する電界により各回転粒子5の向きを反転制御して、可視情報の表示を行い得るようになっている。尚、回転粒子5の半球毎の色分けは、白黒二色以外の互いに異なる色の組合せであってもよい。また、回転粒子5は球形以外に、表裏で色及び帯電特性が互いに異なる短円柱形であってもよい。
前記樹脂バインダー3は、ウレタン系樹脂等のイソシアネート基を有する樹脂にイオン伝導性ポリマーを所定割合で混入した半導電性樹脂からなり、該イオン伝導性ポリマーの混入率を調整することによって、半導電性樹脂の表面固有抵抗率が設定されている。本発明にあっては、この半導電性樹脂の表面固有抵抗率を10〜1012Ω/□、好ましくは1010〜1011Ω/□としている。ここで、表面固有抵抗率が1012Ω/□を超えると絶縁性が高くなりすぎて、電荷がいつまでも保持されるので好ましくなく、また、表面固有抵抗率が10Ω/□未満であると導電性が高くなりすぎて、電荷の一時的な保持が困難となるため好ましくない。イオン伝導性ポリマーは、イオン伝導性の導電性付与剤であり、これには日本カーリット株式会社製のPEL(商品名)が好適に用いられ得る。また、イソシアネート基を有する樹脂には、三井武田ケミカル株式会社製のウレタン樹脂でタケネートWD(商品名)が好適に用いられ得る。
かかる構成にあって、樹脂バインダー3の表面に、イオンフローにより電荷パターンを与えると、樹脂バインダー3が半導電性であることにより、該電荷パターンが半導電性の絶縁特性によって樹脂バインダー3の表面に一時的に保持され、この時点で該電荷パターンが有する強い電界強度によって各回転粒子5の向きが制御されて、文字や画像等の可視情報を表示させることができる。その後、一時的に保持されている電荷パターンは、半導電性の導電特性により分散して消失する。また、各回転粒子5は、分子間引力(Van der Walls力)によってその位置に保持され、これによって可視情報の表示状態が維持される。そして、このように、与えられた電荷パターンが静電潜像電荷として半導電性樹脂からなる樹脂バインダー3にいつまでも保持されることなく消失するので、樹脂バインダー3の表面に指等が接触しても電荷の移動または放電に起因する可視情報の乱れが生じることがなく、また、可視情報の書き換えに際しても、静電潜像電荷の除去を行う必要がない。
図2は、本発明の第二実施例を示し、この第二実施例は、湿式の情報表示媒体として知られている、他の形態のツイストボール方式のリライタブルペーパーに本発明を適用したものである。このリライタブルペーパー1Bは、表裏で色及び帯電特性が互いに異なる回転粒子5と、該回転粒子5を回転可能に囲繞する誘電性液体6とを内包した多数のマイクロカプセル7が、基材2上に塗工した透明な樹脂バインダー3内に分散配置されている。尚、その他の構成及び各回転粒子5の反転制御方法は、第一実施例と同じであり、重複する説明を省略する。
前記樹脂バインダー3は、第一実施例と同様に、ウレタン系樹脂等のイソシアネート基を有する樹脂にイオン伝導性ポリマーを所定割合で混入した半導電性樹脂からなり、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□、好ましくは1010〜1011Ω/□に設定されたものが用いられている。
かかる構成にあって、樹脂バインダー3の表面に、イオンフローにより電荷パターンを与えると、樹脂バインダー3が半導電性であることにより、第一実施例と同様に、該電荷パターンが半導電性の絶縁特性によって樹脂バインダー3の表面に一時的に保持され、この時点で該電荷パターンが有する強い電界強度によって各回転粒子5の向きが制御されて、文字や画像等の可視情報を表示させることができる。その後、一時的に保持されている電荷パターンは、半導電性の導電特性により分散して消失する。また、各回転粒子5は、分子間引力(Van der Walls力)によってその位置に保持され、これによって可視情報の表示状態が維持される。そして、このように、与えられた電荷パターンが静電潜像電荷として半導電性樹脂からなる樹脂バインダー3にいつまでも保持されることなく消失するので、樹脂バインダー3の表面に指等が接触しても電荷の移動または放電に起因する可視情報の乱れが生じることがなく、また、可視情報の書き換えに際しても、静電潜像電荷の除去を行う必要がない。
図3は、本発明の第三実施例を示し、この第三実施例は、湿式の情報表示媒体として知られているマイクロカプセル電気泳動方式のリライタブルペーパーに本発明を適用したものである。このリライタブルペーパー1Cは、多数の帯電粒子8と誘電性液体6とを内包した多数のマイクロカプセル9が、基材2上に塗工した透明な樹脂バインダー3内に分散配置されている。
ここで、帯電粒子8は白色に着色され、負電荷が帯電している。また、誘電性液体6は青色に着色されている。そして、樹脂バインダー3の表面に、負電荷パターンを与えると負電荷を持つ帯電粒子8がマイクロカプセル9の下部に移動するので樹脂バインダー3の表面からは青色が視認される。また、樹脂バインダー3の表面に、正電荷パターンを与えると帯電粒子8がマイクロカプセル9の上部に移動するので樹脂バインダー3の表面からは白色が視認される。そして、このように電荷パターンに応じて発生する電界により各マイクロカプセル9内の帯電粒子8を泳動制御して、可視情報の表示を行い得るようになっている。尚、帯電粒子8と誘電性液体6の色分けは、白青二色以外の互いに異なる色の組合せであってもよい。
前記樹脂バインダー3は、第一実施例と同様に、ウレタン系樹脂等のイソシアネート基を有する樹脂にイオン伝導性ポリマーを所定割合で混入した半導電性樹脂からなり、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□、好ましくは1010〜1011Ω/□に設定されたものが用いられている。
かかる構成にあって、樹脂バインダー3の表面に、イオンフローにより電荷パターンを与えると、樹脂バインダー3が半導電性であることにより、第一実施例と同様に、該電荷パターンが半導電性の絶縁特性によって樹脂バインダー3の表面に一時的に保持され、この時点で該電荷パターンが有する強い電界強度によって各マイクロカプセル9内の帯電粒子8が泳動制御されて、文字や画像等の可視情報を表示させることができる。その後、一時的に保持されている電荷パターンは、半導電性の導電特性により分散して消失する。また、各帯電粒子8は、分子間引力(Van der Walls力)によってその位置に保持され、これによって可視情報の表示状態が維持される。そして、このように、与えられた電荷パターンが静電潜像電荷として半導電性樹脂からなる樹脂バインダー3にいつまでも保持されることなく消失するので、樹脂バインダー3の表面に指等が接触しても電荷の移動または放電に起因する可視情報の乱れが生じることがなく、また、可視情報の書き換えに際しても、静電潜像電荷の除去を行う必要がない。
図4は、本発明の第四実施例を示し、この第四実施例は、湿式の情報表示媒体にあって、マイクロカプセルを用いない電気泳動方式のリライタブルペーパーに本発明を適用したものである。このリライタブルペーパー1Dは、上下で対向する一対の基板2a,2b間に多数の帯電粒子8と誘電性液体6とが封入されている。
前記基板2a,2bは、合成樹脂製フィルム,合成樹脂製シート等の可撓性を有する薄膜軽量な素材で形成されており、電荷パターンが与えられる上部側の基板2aが透明となっている。尚、下部側の基板2bは、非浸透処理を施した紙,合成紙で構成することも可能である。また、帯電粒子8は白色に着色され、負電荷が帯電している。一方、誘電性液体6は青色に着色されている。そして、上部側の基板2aの表面に、負電荷パターンを与えると負電荷を持つ帯電粒子8が下方に移動するので上部側の基板2aの表面からは青色が視認される。また、上部側の基板2aの表面に、正電荷パターンを与えると帯電粒子8が上方に移動するので上部側の基板2aの表面からは白色が視認される。そして、このように電荷パターンに応じて発生する電界により帯電粒子8を泳動制御して、可視情報の表示を行い得るようになっている。尚、帯電粒子8と誘電性液体6の色分けは、白青二色以外の互いに異なる色の組合せであってもよい。
電荷パターンが与えられる上部側の基板2aは、第一実施例と同様に、ウレタン系樹脂等のイソシアネート基を有する樹脂にイオン伝導性ポリマーを所定割合で混入した半導電性樹脂からなり、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□、好ましくは1010〜1011Ω/□に設定されたものが用いられている。
かかる構成にあって、上部側の基板2aの表面に、イオンフローにより電荷パターンを与えると、該基板2aが半導電性であることにより、第一実施例と同様に、該電荷パターンが半導電性の絶縁特性によって基板2aの表面に一時的に保持され、この時点で該電荷パターンが有する強い電界強度によって各帯電粒子8が泳動制御されて、文字や画像等の可視情報を表示させることができる。その後、一時的に保持されている電荷パターンは、半導電性の導電特性により分散して消失する。また、各帯電粒子8は、分子間引力(Van der Walls力)によってその位置に保持され、これによって可視情報の表示状態が維持される。そして、このように、与えられた電荷パターンが静電潜像電荷として半導電性樹脂からなる基板2aにいつまでも保持されることなく消失するので、基板2aの表面に指等が接触しても電荷の移動または放電に起因する可視情報の乱れが生じることがなく、また、可視情報の書き換えに際しても、静電潜像電荷の除去を行う必要がない。
上述した第一実施例乃至第四実施例の構成において、誘電性液体6を、常温において固化し、かつ加熱により溶融する特性を備えたものとしてもよい。この特性を備えた誘電性液体6としては、常温(約10〜35℃の範囲)で固相状態となり、かつ常温以上の温度(約40〜80℃の範囲)に加熱されると液相状態となるものであればよく、例えば有機化合物で、パラフィンワックス,カルナバワックス等の天然ワックス、或いはカルボン酸ワックス,脂肪酸エステル,ワセリン等の合成ワックス、天然樹脂または合成樹脂等で上記条件を満たす公知のものが使用され得る。そして、誘電性液体6として、上記のような特性を備えたものを用いることにより、可視情報の書き換え時に、誘電性液体6を適宜の加熱手段によって加熱して溶融させると、回転粒子5の回転または帯電粒子8の泳動が可能となって可視情報の書き換えができ、その書き換え後、誘電性液体6が常温に戻ると同時に該誘電性液体6が固化するため、可視情報の表示状態の安定性をさらに向上させることができる。
また、上述した第一実施例乃至第四実施例の構成において、誘電性液体6を、チキソトロピー性を備えたものとしてもよい。このチキソトロピー性は、誘電性液体6にチキソトロピック剤を所定量添加することによって得られる。このチキソトロピック剤としては、例えばアルギン酸ナトリウム,ポリビニルアルコール,変性ポリアクリル酸ナトリウム,変性ポリアクリル酸エマルジョン,変性ポリアクリル酸スルホン酸塩等が挙げられる。そして、誘電性液体6として、上記のようなチキソトロピー性を備えたものを用いることにより、可視情報の書き換え時に電界の印可によって回転粒子5または帯電粒子8に一定以上のクーロン力を与えると、誘電性液体6の粘性が低下して回転粒子5の回転または帯電粒子8の泳動が可能となって可視情報の書き換えができ、その書き換え後、クーロン力がなくなると誘電性液体6に高い粘性が生じて可視情報の表示状態が維持されるため、その表示状態の安定性をさらに向上させることができる。
図5は、本発明の第五実施例を示し、この第五実施例は、乾式の情報表示媒体として知られている基板間封入方式のリライタブルペーパーに本発明を適用したものである。このリライタブルペーパー1Eは、上下で対向する一対の基板2a,2b間に多数の帯電粒子8a,8bと気体10とが封入されている。
前記基板2a,2bは、上述した第四実施例と同様に、合成樹脂製フィルム,合成樹脂製シート等の可撓性を有する薄膜軽量な素材で形成されており、電荷パターンが与えられる上部側の基板2aが透明となっている。尚、下部側の基板2bは、紙,合成紙で構成することも可能である。また、帯電粒子8aは白色に着色され、負電荷が帯電しており、帯電粒子8bは黒色に着色され、正電荷が帯電している。基板2a,2b間に封入される気体10には、乾燥空気,乾燥窒素,乾燥アルゴン,乾燥ヘリウム,乾燥二酸化炭素,乾燥メタン等が用いられ得る。そして、上部側の基板2aの表面に、負電荷パターンを与えると正電荷を持つ黒色の帯電粒子8bが上方に移動するので上部側の基板2aの表面からは黒色が視認される。また、上部側の基板2aの表面に、正電荷パターンを与えると負電荷を持つ白色の帯電粒子8aが上方に移動するので上部側の基板2aの表面からは白色が視認される。そして、このように電荷パターンに応じて発生する電界により帯電粒子8a,8bを移動制御して、可視情報の表示を行い得るようになっている。尚、帯電粒子8a,8bの色分けは、白黒二色以外の互いに異なる色の組合せであってもよい。また、必要に応じて基板2a,2b間の空間を複数の隔壁によって区画してセル構造とすることも可能である。
電荷パターンが与えられる上部側の基板2aは、第一実施例と同様に、ウレタン系樹脂等のイソシアネート基を有する樹脂にイオン伝導性ポリマーを所定割合で混入した半導電性樹脂からなり、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□、好ましくは1010〜1011Ω/□に設定されたものが用いられている。
かかる構成にあって、上部側の基板2aの表面に、イオンフローにより電荷パターンを与えると、該基板2aが半導電性であることにより、第一実施例と同様に、該電荷パターンが半導電性の絶縁特性によって基板2aの表面に一時的に保持され、この時点で該電荷パターンが有する強い電界強度によって各帯電粒子8a,8bが移動制御されて、文字や画像等の可視情報を表示させることができる。その後、一時的に保持されている電荷パターンは、半導電性の導電特性により分散して消失する。また、各帯電粒子8a,8bは、分子間引力(Van der Walls力)によってその位置に保持され、これによって可視情報の表示状態が維持される。そして、このように、与えられた電荷パターンが静電潜像電荷として半導電性樹脂からなる基板2aにいつまでも保持されることなく消失するので、基板2aの表面に指等が接触しても電荷の移動または放電に起因する可視情報の乱れが生じることがなく、また、可視情報の書き換えに際しても、静電潜像電荷の除去を行う必要がない。
第一実施例にかかるリライタブルペーパー1Aの概略断面図である。 第二実施例にかかるリライタブルペーパー1Bの概略断面図である。 第三実施例にかかるリライタブルペーパー1Cの概略断面図である。 第四実施例にかかるリライタブルペーパー1Dの概略断面図である。 第五実施例にかかるリライタブルペーパー1Eの概略断面図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E リライタブルペーパー(情報表示媒体)
2 基材
2a,2b 基板
3 樹脂バインダー
4 キャビティ
5 回転粒子
6 誘電性液体
7 マイクロカプセル
8,8a,8b 帯電粒子
9 マイクロカプセル
10 気体

Claims (5)

  1. 基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に多数のキャビティが形成され、各キャビティ内に表裏で色及び帯電特性が互いに異なる回転粒子と、該回転粒子を回転可能に囲繞する誘電性液体とが収容されてなり、前記樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンにより、回転粒子の向きを反転制御して表示を行う情報表示媒体において、
    前記樹脂バインダーに、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体。
  2. 表裏で色及び帯電特性が互いに異なる回転粒子と、該回転粒子を回転可能に囲繞する誘電性液体とを内包したマイクロカプセルが、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に分散配置されてなり、該樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンにより、回転粒子の向きを反転制御して表示を行う情報表示媒体において、
    前記樹脂バインダーに、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体。
  3. 多数の帯電粒子と誘電性液体とを内包したマイクロカプセルが、基材上に塗工した透明な樹脂バインダー内に分散配置されてなり、該樹脂バインダー上から与えられる電荷パターンにより、帯電粒子を泳動制御して表示を行う情報表示媒体において、
    前記樹脂バインダーに、表面固有抵抗率が10〜1012Ω/□である半導電性樹脂を用いたことを特徴とする情報表示媒体。
  4. 誘電性液体が、常温において固化し、かつ加熱により溶融する特性を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の情報表示媒体。
  5. 誘電性液体が、チキソトロピー性を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の情報表示媒体。
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