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JP5232557B2 - マットレス装置 - Google Patents
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Description

この発明は利用者が下を向いた伏臥状態で就寝したり、背面にマッサージを受ける場合などに好適するマットレス装置に関する。
マットレス装置を利用して就寝する場合、利用者によっては上を向いた仰臥状態よりも、下を向いた伏臥状態で就寝することを好む場合があり、またマットレス装置上で身体の背面にマッサージを受ける場合、利用者は伏臥姿勢をとることになる。
利用者がマットレス装置上で伏臥姿勢をとると、顔面がマットレス装置の上面によって圧迫されるため不快であったり、呼吸がし難くなるなどのことがある。
そこで、利用者が伏臥姿勢をとったときに、顔面が圧迫されることがないようにするため、特許文献1に示す構成のマットレス装置が提案されている。このマットレス装置はクッション体の長手方向の一端部に、厚さ方向に貫通する貫通孔を穿設し、利用者が伏臥姿勢をとるときに、顔面の鼻と口の部分を上記貫通孔内に位置させることで、呼吸がし難くなるのを防止するようにしている。
特開2008−35970号公報
特許文献1に示されるように、クッション体の長手方向一端部に貫通孔を形成すれば、利用者が伏臥姿勢をとるときに、その貫通孔によって利用者が呼吸し難くなるのを防止することができる。
しかしながら、通常のマットレス装置に用いられるクッション体には貫通孔が形成されていないから、クッション体に貫通孔をわざわざ形成しなければならないことになる。そのため、クッション体に貫通孔を形成するのに多くの手間が掛かるということがある。
しかも、クッション体がウレタンフォームなどの発泡弾性材であれば、貫通孔を形成することは比較的容易であるが、クッション体がスプリングユニットの場合にはばねの一部を除去するなどして形成しなければならないから、貫通孔を形成するに非常に多くの手間が掛かるということがある。
さらに、クッション体に貫通孔を形成すると、その貫通孔が外部に露出することになる。そのため、貫通孔の内周面をクッション体と同様、外装体で被覆しなければならない。その場合、クッション体を被覆した外装地をそのまま利用して貫通孔の内周面を被覆するということができないから、外装地とは別の布地を用いて被覆し、その布地を外装地と一体となるよう縫合しなければならず、そのことによっても多くの手間が掛かるということもある。
この発明は、クッション体に貫通孔を形成せずに、利用者が伏臥姿勢で利用する場合に、顔面が圧迫されて呼吸がし難くなることがないようにしたマットレス装置を提供することにある。
この発明は、クッション体と、
このクッション体の上面の全体にわたって設けられ長手方向一端に第1の通気孔が形成された上部弾性シートと、
上記クッション体の下面の全体にわたって設けられた下部弾性シートと、
上記クッション体の長手方向一端部の上面に上記上部弾性シートに積層されて設けられ上記第1の通気孔と対向する第2の通気孔が形成された枕用弾性シートと、
上記クッション体、上部弾性シート及び下部弾性シートの積層体を被覆し少なくとも上記枕用弾性シートに対応する部分が伸縮性を有する布地で形成された外装地と、
この外装地の上記第1、第2の通気孔に対応する部分を上記第1、第2の通気孔の内周面に沿わせて伸長させて保持する保持手段と
を具備したことを特徴とするマットレス装置にある。
上記保持手段は、上記第1、第2の通気孔の平面形状に対応する大きさで、上記外装体を伸長させながら上記第1、第2の通気孔の内部に押し込まれる枠体と、上記第1、第2の通気孔に押し込まれた上記枠体を上記クッション体に連結固定する連結部材とによって構成されていることが好ましい。
上記枕用弾性シートは、上記上部弾性シートよりも硬い弾性材によって形成されていて、上記クッション体の上面と上記上部弾性シートの間に設けられていることが好ましい。
上記クッション体はスプリングユニットであることが好ましい。
この発明によれば、上部弾性シートが積層されるクッション体の長手方向一端部の上面に枕用弾性シートを設け、上記上部弾性シートと枕用弾性シートに通気孔を形成する一方、外装体を伸縮性を有する布地で形成し、その外装体を上記通気孔の内周面に沿わせて伸長させ、その状態で保持するようにした。
そのため、利用者が伏臥姿勢をとるとき、上部弾性シートと枕用弾性シートに形成された通気孔によって顔面が圧迫されるのを防止することができるから、クッション体に通気孔を形成せずにすみ、しかも外装体の通気孔に対応する部分を、この通気孔内へ伸長させて保持することで、通気孔の内周面を容易に被覆することが可能となる。
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1はマットレス装置の一部断面した平面図で、図2は同じく一部断面した側面図である。図2と図3に示すように、マットレス装置はクッション体としてのスプリングユニット1を備えている。このスプリングユニット1は複数のばね体3(1つのみ図示)を並設して平面形状が矩形状に形成されている。上記ばね体3は、1本の線材によって複数のコイル部2が軸線をほぼ平行になるよう連続して形成されている。
上記スプリングユニット1の上面には、この上面とほぼ同じ大きさの上部弾性シート4が通気性を有する圧縮綿などの保護シート6aを介して積層され、下面には同じくこの下面と同じ大きさの下部弾性シート5が保護シート6bを介して積層されている。各弾性シート4、5はたとえば比較的柔らかなウレタンフォームなどによって形成されている。
上記スプリングユニット1の上面の長手方向一端部で、その上面と上記上部弾性シート4の間には、図1に示すようにスプリングユニット1の幅寸法よりも小さな幅寸法で、平面形状が矩形状の枕用弾性シート7が設けられている。この枕用弾性シート7は、たとえばチップウレタンなどによって上記上部弾性シート4よりも硬い弾性材料で形成されている。
上記上部弾性シート4の、上記枕用弾性シート7の中心部分に対応する部位には、スプリングユニット1の幅方向に沿って長尺な楕円形状の第1の通気孔8が厚さ方向に貫通して形成されている。上記枕用弾性シート7の中心部分に上記第1の通気孔8と対応する部位に厚さ方向に貫通する第2の通気孔9が同じ形状で形成されている。
上記スプリングユニット1と、各弾性シート4、5の積層体は袋状に縫製された外装地11によって被覆されている。この外装地11はスプリングユニット1の上面側に設けられる上鏡地11a、下面側に設けられる下鏡地11b及び外周面に設けられて上下端が上記各鏡地11a,11bの周縁部に縫合されたまち地11cからなる。そして、この外装地11の少なくとも上記枕用弾性シート7に対向する部分、この実施の形態では上鏡地11a全体が伸縮性を備えた布地によって形成されている。
上記上鏡地11aの上記第1、第2の通気孔8,9に対向する部分は保持手段としての枠体12によって上記第1、第2の通気孔8,9の内部に引き伸ばされる。それによって、上記上鏡地11aの上記枠体12によって引き伸ばされた部分は上記通気孔8,9の内周面を被覆している。
上記上鏡地11aを引き伸ばした枠体12は、図4(a)、(b)に示すように、上記各通孔8、9の平面形状とほぼ同じ楕円形状に形成されていて、その長軸方向の中途部には端軸方向に沿って円弧状に湾曲した取付け杆13が両端を固定して設けられている。この取付け杆13にはV字状の係着部材14が設けられ、この係着部材14には図3に示すように連結部材としての連結紐15の一端が連結固定されている。
上記連結紐15の他端はスプリングユニット1の下面に導かれ、そこで釦16に連結されて保持されている。それによって、上記枠体12は、上記連結紐15によって上鏡地11aの一部を図3に示すように第1、第2の通気孔8、9内に引き伸ばした状態で、上記スプリングユニット1の上面に保持されている。
つまり、外装地11を形成する上鏡地11aに伸縮性を有する布地を用いたことで、この上鏡地11aの上記第1、第2の通気孔8、9に対向する部分を枠体12によって第1、第2の通気孔8、9の内部へ引き伸ばすことで、これら通気孔8、9の内周面を被覆することができる。
このような構成のマットレス装置によれば、利用者がマットレス装置の上面に伏臥する場合、顔面を上記マットレス装置の長手方向の一端部の上面に開口した第1、第2の通気孔8,9の部分に押し当てる。つまり、通気孔8,9内に鼻と口とが位置するよう、顔面を押し当てる。それによって、利用者は伏臥した状態であっても、顔面が圧迫されたり、呼吸がし難くなるということがない。
しかも、マットレス装置はクッション体がスプリングユニット1によって構成されている。スプリングユニット1はウレタンフォームで形成されたクッション体に比べて通気性が大きいから、利用者が顔面を第1、第2の通気孔8,9の部分に押し当てても、息がし難くなることがない。
上記通気孔8,9は上部弾性シート4と、この上部弾性シート4とスプリングユニット1の上面との間に設けられた枕用弾性シート7に形成するようにした。そのため、スプリングユニット1に通気孔を形成せずにすむから、従来のマットレス装置のスプリングユニット1を加工せずに利用することができる。つまり、通気孔8,9を容易に形成することができる。
外装地11の上鏡地11aに伸縮性を有する布地を用いたことで、この上鏡地11aを枠体12によって第1、第2の通気孔8、9内に伸長させ、その状態で上記枠体12を連結紐15でスプリングユニット1に保持することで、上記第1、第2の通気孔8、9の内周面を上記上鏡地11aによって被覆することができる。
つまり、外装地11を形成する上鏡地11aを利用して第1、第2の通気孔8、9の内周面を被覆することができるから、その被覆を上鏡地11aと別の布地を用いて被覆する場合に比べて容易に行なうことができる。
スプリングユニット1の上面の長手方向一端部に第2の通気孔9が形成された枕用弾性シート7を設けたことで、利用者が伏臥状態から横方向に寝返りを打ったときなど、上記枕用弾性シート7によって利用者の頭部を所定の高さで支えることができる。つまり、枕用弾性シート7を枕としても利用することができる。しかも、枕用弾性シート7は上部弾性シート4に比べて硬質な弾性材によって形成したから、この枕用弾性シート7の硬さによって枕としての利用者の頭部の支持性能を得ることができ、上部弾性シート4の柔らかさによって心地用感触を得ることができる。
上記外装地11は、通常、図示しないファスナによって開閉可能な袋状に形成されている。そのため、外装地11の上鏡地11aを伸長させて保持した枠体12を取り外し、ついで外装地11を開いて枕用弾性シート7を抜き出し、上部弾性シート4の第1の通気孔8が形成された部分に枕を置くようにすれば、通常のマットレス装置として利用することができる。
この一実施の形態を示すマットレス装置の一部断面した平面図。 図1に示すマットレス装置の一部断面下側面図。 マットレス装置の長手方向一端部の拡大断面図。 (a)は枠体の側面図、(b)は平面図。
符号の説明
1…スプリングユニット(クッション体)、4…上部弾性シート、5…下部弾性シート、7…枕用弾性シート、8…第1の通気孔、9…第2の通気孔、11…外装地、12…枠体(保持手段)、15…連結紐(保持手段)、16…釦(保持手段)。

Claims (4)

  1. クッション体と、
    このクッション体の上面の全体にわたって設けられ長手方向一端に第1の通気孔が形成された上部弾性シートと、
    上記クッション体の下面の全体にわたって設けられた下部弾性シートと、
    上記クッション体の長手方向一端部の上面に上記上部弾性シートに積層されて設けられ上記第1の通気孔と対向する第2の通気孔が形成された枕用弾性シートと、
    上記クッション体、上部弾性シート及び下部弾性シートの積層体を被覆し少なくとも上記枕用弾性シートに対応する部分が伸縮性を有する布地で形成された外装地と、
    この外装地の上記第1、第2の通気孔に対応する部分を上記第1、第2の通気孔の内周面に沿わせて伸長させて保持する保持手段と
    を具備したことを特徴とするマットレス装置。
  2. 上記保持手段は、上記第1、第2の通気孔の平面形状に対応する大きさで、上記外装体を伸長させながら上記第1、第2の通気孔の内部に押し込まれる枠体と、上記第1、第2の通気孔に押し込まれた上記枠体を上記クッション体に連結固定する連結部材とによって構成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
  3. 上記枕用弾性シートは、上記上部弾性シートよりも硬い弾性材によって形成されていて、上記クッション体の上面と上記上部弾性シートの間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
  4. 上記クッション体はスプリングユニットであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のマットレス装置。
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