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JP5233223B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、機内の結露を検出する機能を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタなどの画像形成装置では、装置各部の制御条件を常に一定のままコピーやプリントを実行し続けた場合に、機内の温湿度の変化や感光体ドラム等の部品の劣化に起因して、感光体ドラムを露光するレーザ光の光量や転写電圧等が変動して画像の濃度変化等が大きくなり、再現する画質の低下することがある。かかる画質低下を防止するため、画像形成装置は、制御条件を適切な条件に変更する、いわゆる準備シーケンスを実行する。
具体的には、この準備シーケンスは画質に影響する制御変数の値を決定するものである。例えば、レーザ光や転写電圧等を実際に出力して光量や電圧値をサンプリングし、そのサンプリング結果に基づいてレーザ光や転写電圧等の制御変数の最適値を決定する。
一方、コピーやプリントに支障をきたす一因として、画像形成装置内での結露発生が問題視されており、この結露を検出する結露検出シーケンスが、上記準備シーケンスと別個独立に、所定のタイミングで実行されている。
画像形成装置の各部での結露検出の技術としては、例えば、プリントヘッド内に設けた環境センサからの出力信号をサンプリングし、そのサンプリング結果に基づいて結露の有無を判断することにより結露を検出する結露検出シーケンスを実行する技術等(特許文献1を参照)、数多く提案されている。
特開平10−206776号公報 特開平07−134518号公報 特開平11−174942号公報
結露は画像形成装置の各部で発生する可能性があり、結露が発生している状態では上記準備シーケンスを正常に実行できなくなるおそれがあることから、装置各部で、まず、結露検出シーケンスを実行し、続いて準備シーケンスを実行することが望ましい。
しかしながら、結露検出シーケンスと準備シーケンスとを順次実行すると、画質向上を図れるが、その一方で結露検出シーケンスの開始から準備シーケンスの終了までの間は、画像形成ができないことから、コピーやプリントを行おうとするユーザにとって、待ち時間が長くなってしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、結露検出シーケンスおよび準備シーケンスの両方を実行しつつ、ユーザの待ち時間を少しでも短縮可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、画像形成を実行するシーケンスに先立って準備シーケンスを実行する画像形成装置であって、前記準備シーケンスには、装置各部のうち、少なくとも一部の出力量を指標する指標値を取得する取得シーケンスと、当該指標値に基づいて当該出力量を調整する調整シーケンスとが含まれると共に、当該一部の結露の検出を行う結露検出シーケンスが組み込まれ、前記準備シーケンスが実行される際、前記結露検出シーケンスでは、前記取得シーケンスで取得された指標値を用いて結露の有無が判断され、更に、取得シーケンスと調整シーケンスが含まれ結露検出シーケンスが含まれていない、前記準備シーケンスとは異なる別の準備シーケンスの実行が可能であり、準備シーケンスおよび別の準備シーケンスに先立って、機外温度の変化量を検出する温度変化検出シーケンスを実行し、機外温度の変化量が所定の幅を超えた場合には、準備シーケンスが実行され、機外温度の変化量が所定の幅を超えない場合には、別の準備シーケンスが実行されることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、画像形成を実行するシーケンスに先立って準備シーケンスを実行する画像形成装置であって、前記準備シーケンスには、装置各部のうち、少なくとも一部の出力量を指標する指標値を取得する取得シーケンスと、当該指標値に基づいて当該出力量を調整する調整シーケンスとが含まれると共に、当該一部の結露の検出を行う結露検出シーケンスが組み込まれ、前記準備シーケンスが実行される際、前記結露検出シーケンスでは、前記取得シーケンスで取得された指標値を用いて結露の有無が判断され、準備シーケンスに先立って、機外温度の変化量を検出する温度変化検出シーケンスを実行し、準備シーケンスでは、装置の複数の部分それぞれについて、取得シーケンス、調整シーケンスおよび結露検出シーケンスを含む処理を実行し、機外温度の変化量が所定の幅を超えた場合には、各部が相互に前記処理を同時並行で実行し、機外温度の変化量が所定の幅を超えない場合には、一部ずつ順に前記処理を実行することを特徴とする。
このように結露検出シーケンスでは、取得シーケンスで取得された指標値を用いて結露の有無を判断するので、結露検出のためだけに取得シーケンスを実行する必要がなくなり、その分、処理時間を短縮できる。したがって、結露検出シーケンスと準備シーケンスの両方を実行しつつ、ユーザの待ち時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以下、単に複写機という。)を例にして説明する。
[実施の形態1]
<複写機の全体構成>
図1は、複写機1の全体の構成を示す図である。
図1に示すように、複写機1は、スキャナ部2とプリンタ部3を備え、原稿画像を読み取ってその画像を記録シートに形成するコピージョブ、外部端末からLANなどのネットワークを介して送られて来たデータの画像を記録シートに形成するプリントジョブ、外部のファクシミリ装置とファクシミリ通信を行うFAXジョブ等を実行可能な、いわゆる多機能複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)と呼ばれるものである。
スキャナ部2は、セットされた原稿の画像を読み取って画像データを得る公知の装置である。プリンタ部3は、公知の電子写真方式等により画像を形成するものであり、ここでは画像プロセス部4と、給送部5と、定着部6および制御部7を備えている。
画像プロセス部4は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各再現色のそれぞれに対応する作像ユニット20Y、20M、20C、20K、中間転写ベルト27などを備える。
中間転写ベルト27は、駆動ローラ271と従動ローラ272に張架されており、矢印B方向に循環駆動される。二次転写位置571において中間転写ベルト27を挟んで対向する位置には従動ローラ272に圧接される二次転写ローラ57が配されている。二次転写ローラ57には、二次転写電圧出力部59から供給される二次転写電圧が印加される。
作像ユニット20Y〜20Kは、中間転写ベルト27に対向してベルト走行方向上流側から下流側に沿って所定間隔で直列に配置されている。作像ユニット20Yは、像担持体としての感光体ドラム21、その周囲に配設された帯電部22、現像部23、中間転写ベルト27を挟んで感光体ドラム21と対向する一次転写ローラ24、一次転写ローラ24に一次転写電圧を供給する一次転写電圧出力部28、クリーナ25、プリントヘッド26などを備えている。
図2は、プリントヘッド26の構成を示す概略図であり、図1のG矢視方向からプリントヘッド26を見たときの図である。
図2に示すように、プリントヘッド26は、レーザダイオード261、コリメータレンズ262、シリンドリカルレンズ263、ポリゴンミラー264a、ポリゴンミラー264aを回転させるポリゴンモータ264b、f−θレンズ265a〜265c、ウインドウガラス266を備える。さらに主走査ライン毎に感光体ドラム21上の主走査位置を一致させるために、SOSミラー267、SOSセンサ268等を備える。
レーザダイオード(LD)261から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ262によって平行光線となり、シリンドリカルレンズ263によりポリゴンミラー264aに向かうに従って副走査方向(z方向)の幅が小さくなるように収束する。収束されたレーザ光は、C方向に回転するポリゴンミラー264aにより偏向され、f−θレンズ265a〜265c、ウインドウガラス266を介して感光体ドラム21上を1走査ライン毎に主走査方向(E方向)に走査する。
この走査タイミングは、各走査ラインの走査開始前に、感光体ドラム21に入射しない偏向角度でLD261を発光させ、SOSミラー267を介して出射されたレーザ光をSOSセンサ268で検知し、その検知タイミングから所定クロック数のカウント後に、該当する1ライン分の画像データに基づきLD261を駆動して描画を開始させることにより行われる。
この構成は、他の作像ユニット20M〜20Kについて同様であり、同図では符号を省略している。以下、作像ユニットの構成部分の番号に再現色としてのY、M、C、Kを添字として付加して再現色毎に対応するものを区別することとする。
図1に戻り、給送部5は、記録シートSを収容する給紙カセット51、52、給紙カセット51、52内の記録シートSを1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ53、54、繰り出された記録シートSを搬送する搬送ローラ対55、二次転写位置571に記録シートSを送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対56などを備えている。
定着部6は、ヒータ(不図示)を備え、所定の定着温度に維持される。
制御部7は、外部の端末装置からの画像信号をY〜K色用のデジタル信号に変換し、プリントヘッド26を駆動させるための駆動信号を生成する。
プリントヘッド26は、制御部7からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム21Y〜21Kを露光走査させる。この露光走査により、帯電部22Y〜22Kにより帯電された感光体ドラム21Y〜21K上に静電潜像が形成される。各静電潜像は、現像部23Y〜23Kにより現像されて感光体ドラム21Y〜21K上にY〜K色のトナー像が形成される。各色のトナー像は、一次転写ローラ24Y〜24Kに作用する静電力により中間転写ベルト27上に順次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト27上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト27上に重ね合わされた各色トナー像は、中間転写ベルト27の回転により二次転写位置571に移動する。
一方、中間転写ベルト27の移動タイミングに合わせて、給送部5からは、タイミングローラ対56を介して用紙Sが給送されて来ており、その用紙Sは、回転する中間転写ベルト27と二次転写ローラ57の間に挟まれて搬送され、二次転写ローラ57に作用する静電力により中間転写ベルト27上のトナー像が一括して用紙S上に二次転写される。
二次転写位置571を通過した用紙Sは、定着部6に搬送され、用紙S上のトナー像(未定着画像)が定着部6において加熱、加圧により用紙Sに定着される。
定着部6近傍には、ファン91が配されている。ファン91は、適宜回転して、定着部6周りの熱気を外部へ排出し、定着部6の温度が過剰に上昇することを防止する。
定着部6の下方には、複写機1内の空気の流路を変更するためのフィン92が配されている。フィン92は、同図の実線位置と破線位置とに姿勢変更自在に保持されており、フィン駆動部92a(図4)の駆動力を受けて、いずれかの姿勢に切替えられる。
通常の画像形成時等には、ファン91を正転させて定着部6の熱を機外に排出する第1モードが実行され、後述の結露除去の際には、ファン91を逆回転させて外気を吸入しかつフィン92が破線位置に姿勢変更することにより、吸入されたエアを、定着部6を介して画像プロセス部4に向けて流す第2モードに切替えられ、定着部6で発せられた熱を積極的に画像プロセス部4に伝達し、その熱風で結露を除去することができる。
中間転写ベルト27の従動ローラ272側の下方には、光学検出部としてのIDCセンサ35が配されている。
図3(a)は、IDCセンサ35の構成を示す模式図であり、(b)は、IDCセンサ35の出力値の変化を示す特性図である。
図3(a)に示すように、IDCセンサ35は、発光素子としてLED351を備えている。また、LED351から中間転写ベルト27に向けて出射された光のうち、中間転写ベルト27に当たって反射された光のS偏光成分とP偏光成分とを分離する偏光ビームスプリッタ354と、分離されたS偏光成分を受光するS偏光センサ352と、P偏向成分を受光するP偏光センサ353とを備える。S偏光センサ352とP偏光センサ353とは、受光量を示す信号を制御部7へ送る。
IDCセンサ35は、後述する画像濃度補正の際に、中間転写ベルト27上に形成されたテストパターンの濃度、すなわちトナー濃度を検出するのに用いられる。この濃度検出は、トナー濃度の違いによってP偏光成分の反射率とS偏光成分の反射率とが異なることを利用する。すなわち、トナー濃度と、P偏向成分の受光量を示す信号と、S偏向成分の受光量を示す信号との関係を対応付けした情報を予め記憶しておき、画像濃度補正の際に当該情報を読み出して、実際にサンプリングしたP偏向成分の受光量を示す信号とS偏向成分の受光量を示す信号とを当該情報に照合し、対応するトナー濃度を、実際に中間転写ベルト27上に形成されたトナーの濃度として検出する。なお、図3(b)の内容については後述する。
<制御部7の構成>
図4は、制御部7の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、制御部7は、CPU70、通信インターフェイス(I/F)部71、ROM72、RAM73、制御変数記憶部74などを備える。
I/F部71は、LANカードなどのネットワークに接続するためのインターフェイスである。
RAM73は、CPU70のプログラム実行中のワークエリアとして用いられる。
CPU70は、ROM72から必要なプログラムを読み出して、画像プロセス部4、給送部5、定着部6等の動作を、タイミングを取りながら統一的に制御して円滑なプリント動作を実行させる。
また、CPU70は、準備シーケンスの実行を複写機1の各部に指示する。準備シーケンスは画質に影響する制御変数の最適値を決定するものである。この制御変数には、例えばレーザ光の発光量、一次転写電圧、二次転写電圧などを最適に制御するための制御変数が含まれる。CPU70は準備シーケンスにおいて最適な制御変数の値を決定する毎に、その値を制御変数記憶部74に上書き保存する(制御変数の更新)。
画像形成時には、制御変数記憶部74に現に記憶されている制御変数の値を読み出し、読み出した制御変数の値に応じてレーザ光の発光量や一次転写電圧等を制御する。例えば、レーザ光を制御するための制御変数を制御変数記憶部74から読み出し、読み出された制御変数に基づいてLD261の駆動電圧を調整する。
<準備シーケンスの内容>
図5は、準備シーケンスの内容を示すフローチャートである。
図5に示すフローチャートは、複写機1の電源がONされると、通常のコピー動作などを行う画像処理シーケンスに先立って開始される。
図5に示すように、まず、初期化処理を実行する(ステップS1)。当該初期化処理では、CPU70やRAM73を初期化する処理を行う。そして、初期化処理が終了すると、定着部6のヒータを点灯し、定着温度に達すると、定着温度を維持するようにヒータの点灯を制御する定着ヒータ点灯制御を開始する(ステップS2)。
定着ヒータ点灯制御開始から定着温度に到達するまでの間に、定着部6の温度が所定温度を超えると(ステップS3で「YES」)、イニシャルシーケンス制御を実行し(ステップS4)、次に補正シーケンス制御を実行する(ステップS5)。
図6は、イニシャルシーケンス制御の内容を示すフローチャートである。
図6に示すように、イニシャルシーケンス制御では、まず、露光量設定処理を実行し(ステップS11)、その後、プロセス電圧設定処理を実行する(ステップS12)。以下、露光量設定処理とプロセス電圧設定処理とを順に説明する。
<露光量設定処理の内容>
図7は、露光量設定処理の内容を示すフローチャートである。
図7に示すように、露光量設定処理では、ポリゴンミラー264aを回転させる(ステップS21)。そして、制御変数記憶部74に記憶されている制御変数のうち、レーザ光の発光量を制御するための制御変数を読み出し、読み出した制御変数に対応する光量で発光するように、レーザダイオード(LD)261に駆動信号を送り、LD261を発光させる(ステップS22)。
そして、LD261の発光の有無を確認する(ステップS23)。この発光確認は、プリントヘッド26内に設けられているSOSセンサ268とは異なる別の受光素子(不図示)からの発光の有無を示す信号を受信することにより行われる。
LD261が発光していない場合(ステップS23で「NO」)、トラブルが発生したと検知して(ステップS30)、イニシャルシーケンス制御のルーチンに戻る。
LD261が発光している場合(ステップS23で「YES」)、SOSセンサ268からの信号を受信する。SOSセンサ268は、レーザ光を受光すると、受光量を示す信号を出力するようになっている。CPU70は、その信号を受信することにより、レーザ光がSOSセンサ268に入射したタイミングとレーザ光による受光量とを知ることができる。この受光量は、感光体ドラムの露光量に相当するものである。
CPU70は、SOSセンサ268からの信号を所定時間サンプリング(取得)し(ステップS24)、サンプリングした値を平均化し、当該平均値を受光量とみなし、受光量が所定量以上であるか否かを判断する(ステップS25)ことによって、結露の有無を判断する。
ここで、所定量とは、プリントヘッド26内の結露の有無を判断するための閾値として予め決められたものである。本実施の形態では、受光量と当該所定量との大小を比較することにより結露の有無を判断する。このようにして結露の有無が判断できるのは、結露の有無により受光量が変化するからである。具体的には、ポリゴンミラー264aやf−θレンズ265aなどに結露が発生すると、LD261からの発光量が適正であっても結露の部分で乱反射するなどしてSOSセンサ268の受光量が少なくなる。そこで、結露が生じていない場合に検知されるであろう受光量の範囲の最小値を予め実験等から求めておき、その値を閾値として、これ以上の場合には結露が生じておらず、閾値よりも少ない場合に結露が生じていると判断するものである。
なお、サンプリングした値を平均化する方法に限られず、例えばサンプリング値の最大値や最小値を用いる方法をとるとしても良い。このことは、後述する他の装置各部における信号のサンプリング方法において同様である。
受光量が所定量以上と判断すると(ステップS25で「YES」)、結露が発生していないと判断して、取得信号(受光量)に基づいてLD261の光量調整を行う(ステップS26)。この調整方法は、公知の方法を用いることができる。例えば、結露が発生していない状態で、画像形成に適した光量でレーザ光が出射されたときに受光されるであろう受光量(目標値)が予め実験等から決められており、SOSセンサ268による現在の受光量の値が当該目標値に一致するように、LD261の駆動電圧を調整する。この調整電圧が制御変数に相当する。そして、制御変数記憶部74に記憶されているレーザ光の光量を制御するための制御変数を、今回の光量調整による制御変数に書き換える(更新する)。
光量調整後、LD261を消灯し(ステップS27)、イニシャルシーケンス制御のルーチンに戻る。
一方、受光量が所定量を下回っていると判断すると(ステップS25で「NO」)、結露が発生していると判断して、LD261を一旦消灯させ(ステップS28)、プリントヘッド(PH)結露除去処理を実行する(ステップS29)。具体的には、ポリゴンモータ264bを通常の画像形成時の速度よりも速い速度で回転駆動させ、その駆動により発生した熱で露を気化させる。プリントヘッド結露除去は、例えば十数秒〜数十秒間行われる。
プリントヘッド結露除去処理が終了すると、ステップS22に戻って、ステップS22以下の処理を実行する。本実施の形態では、結露なしと判断されるまで、ステップS22〜S29の処理が繰り返し実行されるが、例えば繰り返し回数の最大値を決めておいて、最大回数を繰り返しても結露を除去できないと判断する場合には、トラブル発生とみなすようにしても良い。このことは、後述する他の結露除去処理においても同様とすることができる。
このように露光量の設定に用いるレーザ光の光量信号のサンプリング結果を、結露の有無の判断に利用したので、結露検出のためだけにサンプリングを行わなくて済む。
従来では、結露検出・除去シーケンスで環境センサを用いて結露検出のための信号のサンプリングを行い(1回目)、次に準備シーケンスで露光量設定のためにレーザ光の光量をサンプリングしており(2回目)、結果、2度、サンプリングを行っていた。
これに対して、本実施の形態では、準備シーケンスに結露検出シーケンスを組み込んでおり、具体的には、露光量設定で実行されるステップS24でのサンプリング結果を用いて結露の有無を判断し、結露がないと判断されたときに、ステップS24でのサンプリング結果を用いて露光量調整を行っているため、露光量設定と結露検出においてサンプリングを一度行うだけで済み、処理時間の短縮化を図ることができる。例えば、環境センサの信号をサンプリングしてから結露の有無を判断するまでに数秒かかるとすれば、その数秒を短縮できる。
近年の画像形成装置では、電源ONからジョブ可能な状態になるまでの時間(ウォームアップ時間)をできるだけ短くして、ユーザの待ち時間の短縮化を図っており、準備シーケンスに要する処理時間を少しでも短縮することで、ウォームアップを待っているユーザにとって使い勝手がより良くなる。
<プロセス電圧設定処理の内容>
図8は、プロセス電圧設定処理の内容を示すフローチャートである。
図8に示すように、プロセス電圧設定処理では、まず、中間転写ベルト27をB方向(図1)に循環駆動させる(ステップS31)。
次に、制御変数記憶部74から一次転写電圧を制御するための制御変数を読み出し、読み出された制御変数に基づいて、一次転写電圧出力部28に対し、一次転写ローラ24への一次転写電圧の印加を指示する(ステップS32)。一次転写電圧出力部28は、一次転写ローラ24に流れる一次転写電流量を検知する検知回路を有しており、検知した電流量を示す信号をCPU70へ送る。
CPU70は、一次転写電圧出力部28からの一次転写電流量を示す信号値Tfを取得する(ステップS33)。この取得は、受信した信号を所定時間サンプリングすることにより行われる。そして、サンプリングした値Tfを平均し、Tfの平均値が所定値Tf0以上であるか否かを判断することによって、感光体ドラム21の結露の有無を検出する(ステップS34)。ここで所定値Tf0とは、感光体ドラム21の結露の有無を検出するための閾値として予め決められたものである。
例えば、感光体ドラム21の表面や側面などを含めてドラム全体に露が付着する程度までの結露が発生したような場合に、一次転写電圧が一次転写ローラ24に印加されると、一次転写電流が中間転写ベルト27、感光体ドラム21に付着した露を介して、感光体ドラム21の表面、側面、側面に設けられた回転軸、回転軸を支持する装置本体のフレーム(アース)に電流が流れ易くなって(一次転写ローラ24とフレーム間において一時的に抵抗が下がったようになって)、一次転写電流の量が増加する現象が起き易くなる。
そこで、ある値以上になると結露が生じていると想定されるときの一次転写電流値を予め実験等から求めておき、これを閾値として、閾値以上の場合には結露発生と判断し、閾値よりも小さい場合に結露が生じていないと検出する。
Tfが所定値Tf0よりも小さいと判断すると(ステップS34で「NO」)、結露が発生していないと判断して、Tfの値に基づいて一次転写電圧の初期設定を行う(ステップS35)。この初期設定は、公知の方法により行われる。ここでは、画像形成に適した一次転写電圧(目標電圧値)が予め実験等から決められており、その目標電圧値が一次転写ローラ24に印加されるように、一次転写電圧出力部28から出力される電流量が調整される。この調整された電流量の値が制御変数に相当する。そして、制御変数記憶部74に記憶されている制御変数を、今回の調整による制御変数に更新する。一次転写電圧出力部28としては、公知の定電圧回路を用いることができる。なお、一次転写を適切に行えれば良く、定電圧制御とする構成に限られない。例えば、定電流制御を行うとしても良い。この場合、目標電流値になるように印加電圧の価が調整される。これらのことは、後述の二次転写電圧の調整において同様である。
Tfが所定値Tf0以上と判断すると(ステップS34で「YES」)、結露が発生していると判断として、一次転写電圧の印加を停止し(ステップS42)、プロセス結露除去処理を実行する(ステップS43)。
結露除去処理は、具体的には次のように行われる。すなわち、ファン91を逆回転させると共に、フィン92を水平位置(実線位置:図1)から鉛直位置(破線位置)に姿勢変更させる第2モードを実行する。これにより図19に示すように、ファン91により機外から機内に取り入れられたエアを定着部6、フィン92を介して画像プロセス部4に向けて導くことができ、定着部6からの熱により昇温されたエアを感光体ドラム21などに吹き付けて、感光体ドラム21に生じている露を気化させ、除去できる。結露除去処理が終了すると、ステップS32に戻ってステップS32以下の処理を実行する。
一次転写電圧の初期設定が終了すると一次転写電圧の印加を停止する(ステップS36)。
次に、一次転写電圧の初期設定と同様の方法で二次転写電圧の初期設定を行う。すなわち、制御変数記憶部74から二次転写電圧を制御するための制御変数を読み出し、読み出された制御変数に基づいて、二次転写電圧出力部59に対し、二次転写ローラ57への二次転写電圧の印加を指示する(ステップS37)。二次転写電圧出力部59は、検知した電流量を示す信号をCPU70へ送る。
CPU70は、二次転写電流量を示す信号値Tsを所定時間サンプリング(取得)し(ステップS38)、サンプリングした電流量の値Tsを平均し、Tsの平均値が所定値Ts0以上であるか否かを判断することにより、中間転写ベルト27の結露の有無を判断する(ステップS39)。例えば、中間転写ベルト27に結露が発生していると、一次転写電流の場合と同様に、二次転写電流が二次転写ローラ57から中間転写ベルト27の露の付着部分、中間転写ベルト27と接触している部材(駆動ローラ271や一次転写ローラ34など)を介して装置本体フレームに電流が流れ易くなる現象が生じる。なお、二次転写ローラ57に結露が生じていても、二次転写ローラ57の回転軸を介して二次転写ローラ57を保持するフレームに電流が流れ易くなるといった現象が生じ得る。
Tsが所定値Ts0よりも小さいと判断すると(ステップS39で「NO」)、結露が発生していないと判断して、Tsの値に基づいて二次転写電圧の初期設定を行う(ステップS40)。この方法は、一次転写電圧の場合と同様である。
TsがTs0以上と判断すると(ステップS39で「YES」)、結露が発生していると判断して、二次転写電圧の印加を停止し(ステップS44)、結露除去処理を実行する(ステップS45)。結露除去処理は、一次転写電圧の初期設定で既述した処理方法と同様の方法が用いられる。結露除去処理が終了すると、ステップS38に戻ってステップS38以下の処理を実行する。
二次転写電圧の初期設定が終了すると、二次転写電圧の印加を停止し(ステップS41)、イニシャルシーケンス制御のルーチンに戻り(図6参照)、さらに、準備シーケンスのルーチンに戻る(図5参照)。
このように、露光量設定と同様に、一次転写電圧と二次転写電圧の調整に用いる電流量を示す信号のサンプリング結果を、結露有無の判断に利用したので、結露検出のためだけに信号のサンプリングを行わなくて済み、処理時間の短縮化を図ることができる。なお、上記では転写電流が目標値になるように転写電圧を調整するとしたが、これに限られず、例えば転写電圧が目標値になるように調整するようにしても良い。
図5に戻って、準備シーケンスでは、イニシャルシーケンス制御(ステップS4)の後、補正シーケンス制御に移る(ステップS5)。
図9は、補正シーケンス制御の内容を示すフローチャートである。
図9に示すように、補正シーケンス制御では、まず、IDCセンサ35の発光素子の光量補正処理を実行し(ステップS51)、続いて、画像濃度補正処理を実行する(ステップS52)。
<発光素子の光量補正処理の内容>
図10は、IDCセンサ35の光量補正処理の内容を示すフローチャートである。
図10に示すように、光量補正処理では、まず、制御変数記憶部74から、IDCセンサ35の発光素子であるLED351(図3参照)の発光量を制御するための制御変数を読み出し、読み出した制御変数に対応する光量で発光するように信号を送ってLED351を駆動させる(ステップS61)。
駆動信号を受けてLED351が発光すると、中間転写ベルト27で反射された反射光のうち、P偏光センサ353により検出されたP偏向成分の検出信号(P偏向信号)と、S偏光センサ352により検出されたS偏向成分の検出信号(S偏向信号)とを、IDCセンサ35から受信する。
CPU70は、P偏光信号、S偏光信号の双方を所定時間サンプリング(取得)し(ステップS62)、P偏光信号の値に対するS偏光信号の値の割合(P/S比)を算出し、算出したP/S比が所定値以下であるか否かを判断することによって結露の有無を判断する(ステップS63)。具体的には、P/S比が、結露を判断するために予め設定された閾値以上であるか否かを判断することによって行う。
図3(b)に示すように、中間転写ベルト27表面に結露が発生すると、トナー像が転写されたときと同様に、露が付着しているときと付着していないときとでP偏向成分およびS偏向成分の反射率の変動することがわかっており、結露が発生していない場合と比べて、P偏光成分の受光量が減り、S偏光成分の受光量が増える。そこで、画像形成に適したベルト表面状態のときに算出されるであろうP/S比の範囲の最小値を閾値として予め実験等から求めておき、算出されたP/S比が閾値以上の場合には結露が生じておらず、閾値よりも小さい場合に結露が生じていると判断する。
すなわち、P/S比が上記閾値以上であると判断すると(ステップS63で「YES」)、結露が発生していないと判断し、P/S比に基づき、LED351の発光量を適正値に補正する(ステップS64)。この補正方法は、公知の方法を用いることができる。例えば、結露の発生していない状態で、画像形成に適した光量でLED351から光が出射されたときに算出されるであろうP/S比(目標値)が予め実験等から決められており、算出されたP/S比の値が当該目標値に一致するように、LED351の駆動電圧を調整する。この駆動電圧が制御変数に相当する。そして、制御変数記憶部74に現に記憶されている制御変数を、今回の補正による制御変数に書き換える(更新する)。
P/S比が上記閾値以上でないと判断すると(ステップS63で「NO」)、結露が発生していることを判断し、LED351を消灯して(ステップS65)、プロセス部結露除去処理を実行させる(ステップS66)。当該結露除去処理は、一次転写電圧の初期設定で既述したものと同様にして行う。結露除去処理が終了すると、ステップS61に戻ってステップS61以下の処理を実行する。
LED351の光量補正処理が済むと、LED351を消灯し(ステップS67)、補正シーケンス制御のルーチンに戻る。
このように、露光量設定と同様に、LED351の光量補正に用いるP偏向信号およびS偏向信号のサンプリング結果を、結露有無の判断に利用したので、結露検出のためだけにサンプリングを行わなくて済み、処理時間の短縮化を図ることができる。
<画像濃度補正の内容>
図11は、画像濃度補正処理の内容を示すフローチャートである。図12(a)は、中間転写ベルト27とIDCセンサ35とを図1のD方向からみたときの概略図であって、IDCセンサ35は、35aと35bとの2つからなり、中間転写ベルト27の主走査方向両端側に対応する位置に配置されている。同図(b)は、IDCセンサの出力を経時的に示した概略特性図である。
図11に示すように、画像濃度補正処理では、まず、中間転写ベルト27上に各色の基準パターンを形成する(ステップS81)。具体的には、図12(a)に示すように、色ごとに異なる階調の基準パターンがパッチ状に複数個形成され、それらが並べられてなるパターン列27aを中間転写ベルト27の表面に2列形成する。このとき、各パターン列27aは中間転写ベルトの縁側に形成される。
この基準パターンを形成するための印字用データは、予めROM72に格納されており、この印字用データに基づき作像ユニット20Y〜20Kにより中間転写ベルト27上に形成される。中間転写ベルト27上に形成された基準パターンは、中間転写ベルト27のB方向の回動(周回運動)により、IDCセンサ35a、35bの検出位置を通過するときにそれぞれの濃度が検出され、その濃度検出信号がCPU70に送り出される。
CPU70は、IDCセンサ35a、35bから、基準パターンの濃度を示す濃度検出信号を取得する(ステップS82)。この取得は、上記IDCセンサ35の光量補正処理における信号の取得と同様に行われる。
取得した信号から画像濃度が正常範囲内か否かを判断する(ステップS83)。例えば、レーザ光の露光量や転写電圧などが正常であっても、帯電部22や現像部23などに結露が発生すると、帯電、現像などの各工程において結露部分を介してアースに電流が流れ易くなって、帯電電位や現像バイアス電圧などが規定値よりも下がり(規定値に維持できず)、画像濃度が極端に薄くなってしまう。換言すると、濃度が薄くて規定値以下だと結露発生の蓋然性が高いと言える。そこで、パターン濃度を濃度検出信号として取得し、基準パターンの濃度が所定の範囲内に収まるか否かでこれら各部に結露が発生しているか否かを判断する。
パターン濃度が上記所定の範囲内である場合(ステップS83で「YES」)、結露が発生していないと判断し、濃度検出信号に基づき各色の画像濃度の補正を行う(ステップS84)。
この補正方法は、公知の方法を用いることができる。例えば、結露の発生していない状態において、IDCセンサ35により検出されたパターン濃度と、その濃度に対する制御変数(適正な画像濃度を得るために必要な露光量、転写電圧、現像バイアス電圧、帯電量などを制御するための値)の対応テーブルが予め求められており、検出された濃度がどの濃度のときに、各部の制御変数をどの値に補正すれば良いかを対応テーブルを参照して決める。そして、制御変数記憶部74に現に記憶されている制御変数を、今回の補正による制御変数に書き換える(更新する)。
パターン濃度が所定の範囲内にない場合(ステップS83で「NO」)、結露が発生していると判断し、プロセス部結露除去処理を実行する(ステップS85)。結露除去処理は図19を用いて説明した既述の結露除去処理と同様に行う。結露除去処理が終了すると、ステップS81に戻って、ステップS81以下の処理を実行する。
濃度補正が終了すると、補正シーケンスのルーチンに戻り(図9参照)、さらに準備シーケンスのルーチンに戻る(図5参照)。
このように、濃度補正に用いるサンプリング結果を、結露の有無を判断することに用いたので、結露検出のためだけにサンプリングを行わなくて済み、処理時間の短縮化を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、露光など各部において設定や調整に必要な信号の取得により結露検出を行うので、従来のように結露検出において各部で別々にセンサなどによる信号の取得を行うよりも処理時間を短縮できる。
具体的には、例えば露光、一次転写、二次転写の3つの部分に対し、結露検出とイニシャルシーケンス制御を行うとした場合、本実施の形態では、露光、一次転写、二次転写の3回の取得処理で済むが、従来では、結露検出で3回、イニシャルシーケンス制御で3回(合計6回)の信号の取得処理が個別に行われることになる。このことから、本実施の形態は、特に、結露検出の対象部位が多いほど処理時間の短縮化を図れる構成ということができる。近年の画像形成装置では、多機能化が進んでいるので、画像プロセスの各部において結露検出されることが望ましく、この点からも好適といえる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る画像形成装置では、準備シーケンスの処理の開始タイミングが実施の形態1と異なるのみであるので、ここでは、同じ構成要素に同じ符号を付し、その説明を省略する。
図13は、実施の形態2に係る準備シーケンスの内容を示すフローチャートである。
図13に示すフローチャートは、複写機の待機中(コピーやプリントの指示を待っている状態)において所定のタイミングで開始される。
図13に示すように、待機制御実行中(ステップS201)に、不図示の温度センサにより機内温度をモニタし、機内温度変化が所定量を超えているか否かを判断する(ステップS202)。機内温度変化が所定量を超えていると判断すると(ステップS202で「YES」)、実施の形態1で説明したイニシャルシーケンス制御を実行し(ステップS4)、そして補正シーケンス制御を実行して(ステップS5)、準備シーケンス処理を終了する。
装置待機中において、温度変化が大きい場合などを契機に準備シーケンスを実行する構成の場合に、準備シーケンスの実行中に結露検出・除去処理を行えるので、まず結露検出を行ってから、続いて準備シーケンスを実行する構成に比べて、待ち時間の短縮を図ることができる。なお、準備シーケンス実行の契機とされる条件として、温度変化に限らず、例えば待機中が所定時間以上継続した状態においてプリント指示を受け付けたときや、ジャム(紙詰まり)やトラブル発生後にそのジャムやトラブルが解除されたときなどであっても良い。
[実施の形態3]
実施の形態3では、機外温度を検出するセンサ等の検出手段を備え、単位時間当たりの機外温度の変化量に応じて、以下に説明する2通りの処理のうちいずれか一方の処理を実行する点が実施の形態1と異なる。ここでは、実施の形態1と同じ構成に同じ符号を付し、その説明を省略する。
図14は、実施の形態3に係る準備シーケンスの内容を示すフローチャートであり、この処理は、電源投入時に実行される。
図14に示すように、準備シーケンスでは、まず、初期化処理が実行され(ステップS1)、定着ヒータ点灯制御処理が開始される(ステップS2)。そして、定着部6の温度が所定の温度を超えたと判断されると(ステップS3で「YES」)、機外温度の変化量が所定量を超えているか否かが判断される(ステップS301)。
機外温度が所定量を超えていると判断されると(ステップS301で「YES」)、既述のイニシャルシーケンス制御が実行され(ステップS4)、その後、補正シーケンス制御が実行される(ステップS5)。
機外温度が所定量を超えていないと判断されると(ステップS301で「NO」)、結露検出・除去処理の含まれないイニシャルシーケンス制御が実行され(ステップS302)、その後、結露検出・除去処理の含まれない補正シーケンス制御が実行される(ステップS303)。
図15は、結露検出・除去処理の含まれないイニシャルシーケンス制御の内容を示すフローチャートであり、図16は、結露検出・除去処理の含まれない補正シーケンス制御の内容を示すフローチャートである。
図15に示すイニシャルシーケンス制御は、図6(図7、図8)で示したイニシャルシーケンス制御から結露検出・除去シーケンスの部分を削除したものと同等であるので、ここでは、各ステップの説明を省略し、図16に示す補正シーケンス制御は、図9(図10、図11)で示した補正シーケンス制御から結露検出・除去シーケンス制御の部分を削除したものと同等であるので、ここでは、各ステップの説明を省略する。
機外温度変化が大きくなると、例えば装置内部が低温であるのに対し装置周辺の温度が急上昇して装置内外の温度差が大きくなり、装置内の各部への結露発生の蓋然性が高くなると想定され、この場合には結露検出を含む準備シーケンスを行うことで、結露が発生していればその結露を除去することができる。一方、機外温度変化が小さいときには結露発生の蓋然性が低いとみなし、この場合には結露検出を省略することで処理を簡素化し、CPU70の負担軽減を図るものである。
なお、上記所定量は、装置各部において結露が発生しないと想定される機外温度変化の範囲の最大値に相当し、当該最大値は実験等から予め求められる。
本実施の形態では、最初に機外温度変化を1回検出すれば、その後は、装置の複数の部分それぞれにおいて露光量など設定や調整に必要な信号の取得により結露検出を行えることから、実施の形態1と同様に装置各部において検出信号の取得処理に要する時間を従来よりも短縮化できるという効果を享受しつつ、機外温度変化が小さい場合には、イニシャルシーケンスと補正シーケンスにおいて結露判断自体を省略して、その判断処理に要する時間分もさらに短縮できるという効果を奏する。
[実施の形態4]
実施の形態4では、主に機外温度の変化量を契機に以下に説明する2通りの処理のうちいずれか一方の処理を実行する点が実施の形態1と異なる。この点は実施の形態3と同様である。ここでは、実施の形態1と同じ構成に同じ符号を付し、その説明を省略する。
図17は、実施の形態4に係る準備シーケンスの内容を示すフローチャートであり、この準備シーケンスは、電源投入時に実行される。
図17に示すように、準備シーケンスでは、初期化処理が実行され(ステップS1)、定着ヒータ点灯制御が開始される(ステップS2)。そして、定着部6の温度が所定の温度を超えたと判断されると(ステップS3で「YES」)、機外温度の変化が所定量を超えるか否かが判断される(ステップS301)。
機外温度変化が所定量を超えていないと判断されると(ステップS301で「NO」)、既述のイニシャルシーケンス制御が実行され(ステップS4)、その後、既述の補正シーケンス制御が実行される(ステップS5)。この場合は、実施の形態1と同じである。
一方、機外温度変化が所定量を超えていると判断されると(ステップS301で「YES」)、イニシャルシーケンス制御が実行され(ステップS303)、その後、補正シーケンス制御に移る(ステップS5)。
図18は、本実施の形態に係るイニシャルシーケンス制御の内容を示すフローチャートである。
図18に示すように、本実施の形態に係るイニシャルシーケンス制御では、既述の露光量設定処理(図18(a))とプロセス電圧設定処理(図18(b))とが同時並行で処理される。
本実施の形態の制御部7には、2つのCPU、すなわち既述のCPU70と別のCPU(不図示)、および2つのROM、すなわちROM72と別のROM(不図示:プロセス電圧設定処理のプログラムが書き込まれているもの)が配されており、当該イニシャルシーケンス制御では、CPU70が露光量設定処理を、別のCPUがプロセス電圧設定処理を担当して、各処理が同時並行で実行されるようになっている。
具体的には、CPU70が露光量設定処理の指示を発する際に、別のCPUに割り込み、この割り込みを受けて当該別のCPUが当該別のROMからプロセス電圧設定処理のプログラムを読み出し、CPU70の露光量設定処理の実行指示と同時並行して別のCPUが各部にプロセス電圧設定処理の実行指示を出す。このようにして、露光量設定処理とプロセス電圧設定処理とが同時並行で処理される。
プロセス電圧設定処理と露光量補正処理とを同時並行処理すれば、各処理を順次実行(一方の処理が終わってから他方の処理を開始する)よりも処理時間を短縮できる。機外温度変化が大きい場合に結露が発生していれば、処理を並行することで、結露除去に要する時間の短縮を図れる。
逆に、機外温度変化が小さい場合、結露発生の蓋然性が低く、結露発生していなければ結露の除去処理が行われないので、CPU70が露光量補正処理とプロセス電圧設定処理を順次に実行するとしても、CPU70の負担はそれほど大きくならず、かつ実施の形態1と同様に従来よりも時間短縮を図れる。この場合、別のCPUは、プロセス電圧設定処理を実行しないことになるから、例えば別のCPUが備えられていない構成の場合にCPU70だけではイニシャルシーケンスの後でないと実行できなかった他の処理を、当該別のCPUを配して当該別のCPUが担当すれば、イニシャルシーケンスと同時並行して実行することも可能になって、処理時間のさらなる短縮化を図ることができる。なお、所定量は実施の形態3と同じものとすることができる。
<変形例>
(1)上記各実施の形態では、結露除去方法として、ポリゴンモータ264bを回転させ、あるいは、ファン91を逆回転させて機内に外気を取り込むと共に、フィン92を実線位置に変更することにより、結露を除去していたが、これらに限定されない。例えば、図20に示すように各部にヒータを備える方法を採ることもできる。すなわち、図20に示すように、二次転写ローラ57の直下にヒータ93aを、中間転写ベルト27の内側にヒータ93bを、感光体ドラム21近傍にヒータ93c〜93fを、プリントヘッド26近傍にヒータ93g〜93jを配置し、これらヒータからの熱で結露を除去しても良い。
(2)装置各部の調整処理、補正処理の順序は、上記実施の形態に示した順序に限定されず、適宜、入れ替えてもよい。
(3)上記実施の形態では、本発明の定着装置をタンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーやモノクロの画像形成に関わらず、装置各部の結露を検出する機能を備えた画像形成装置であれば、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等の画像形成装置に適用できる。
また、上記では中間転写ベルト27上に一次転写された画像を記録シート上に二次転写する構成例を説明したが、一次転写と二次転写を行う構成に限られない。例えば、感光体ドラム21などの像担持体と転写ローラなどの転写部材の間を記録シートが通過することにより像担持体上に担持された画像を記録シート上に転写する構成であっても良い。なお、上記では、一次転写部に一次転写ローラ24が、二次転写部に二次転写ローラ57がそれぞれ備えられえる構成例を説明したが、転写工程を実行できればこれらに限られず、例えば転写ブラシなどを用いるとしても良い。また、一次転写では感光体ドラム21を像担持体、中間転写ベルト27を被転写体、二次転写では中間転写ベルト27を像担持体、記録シートを被転写体とすることができる。
さらに、上記では像担持体としての中間転写ベルト27上に基準パターンが形成される場合の例を説明したが、これに限られない。例えば、同様の基準パターンが感光体ドラム21上に形成され、その基準パターンを検出するためのIDCセンサが別途配される構成の場合にも適用できる。この場合、感光体ドラム21が像担持体になり、感光体ドラム21表面からの反射光の光量に応じて結露検出が行われる。また、感光体ドラム21上に形成された基準パターンの検出結果に応じて露光量などの設定が行われる。
(4)装置各部とは、上記の露光部や転写部などに限られず、帯電部、現像部、クリーニング部、定着部など画像形成に関係する部分とすることができる。この点から、例えばスキャナ部2における原稿を照射するためのランプを備える光源部を各部の一に含めるとしても良い。そして、上記では複数の部分について、各部の出力量を指標する指標値(露光量や転写電流などの制御変数に相当)の取得と結露検出を行うとしたが、その中の少なくとも一部について実行するとしても良い。この場合でも、少なくとも当該一部についてみれば従来よりも処理時間の短縮を図れることになる。
(5)本発明は、画像形成装置に限られず、上記各部の結露を検出する方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、画像形成に先立って安定した画像形成を実行するための準備処理を実行すると共に結露検出処理を実行する画像形成装置に広く適用することができる。
複写機の全体構成を示す概略図である。 プリントヘッドの構成を示す概略図である。 (a)は、IDCセンサの構成を示す概略図であり、(b)は、IDCセンサの出力値の変化を示す概略特性図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る準備シーケンスの内容を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るイニシャルシーケンス制御の内容を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る露光量設定処理の内容を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るプロセス電圧設定処理の内容を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る補正シーケンス制御の内容を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るIDCセンサの光量補正処理の内容を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る画像濃度補正処理の内容を示すフローチャートである。 (a)は、実施の形態1に係る中間転写ベルトとIDCセンサとを示す概略図であり、(b)は、IDCセンサの出力を経時的に示した概略特性図である。 実施の形態2に係る準備シーケンスの内容を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る準備シーケンスの内容を示すフローチャートである。 結露検出・除去処理の含まれないイニシャルシーケンス制御の内容を示すフローチャートである。 結露検出・除去処理の含まれない補正シーケンス制御の内容を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る準備シーケンスの内容を示すフローチャートである。 露光量設定処理とプロセス電圧設定処理とを同時並行で処理されるイニシャルシーケンス制御の内容を示すフローチャートである。 複写機の結露除去状態を示す概略図である。 複写機の他の結露除去状態を示す概略図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・複写機
4・・・・・・・・・・・・・画像プロセス部
6・・・・・・・・・・・・・定着部
20・・・・・・・・・・・・作像ユニット
22・・・・・・・・・・・・帯電部
23・・・・・・・・・・・・現像部
24・・・・・・・・・・・・一次転写ローラ
26・・・・・・・・・・・・プリントヘッド
27・・・・・・・・・・・・中間転写ベルト
27a・・・・・・・・・・・パターン列
28・・・・・・・・・・・・一次転写電圧出力部
35(35a、35b)・・・IDCセンサ
57・・・・・・・・・・・・二次転写ローラ
59・・・・・・・・・・・・二次転写電圧出力部
70・・・・・・・・・・・・CPU
74・・・・・・・・・・・・制御変数記憶部
91・・・・・・・・・・・・ファン
92・・・・・・・・・・・・フィン
261・・・・・・・・・・・レーザダイオード(LD)
264a・・・・・・・・・・ポリゴンミラー
267・・・・・・・・・・・SOSミラー
268・・・・・・・・・・・SOSセンサ
351・・・・・・・・・・・LED
352・・・・・・・・・・・S偏光センサ
353・・・・・・・・・・・P偏光センサ

Claims (9)

  1. 画像形成を実行するシーケンスに先立って準備シーケンスを実行する画像形成装置であって、
    前記準備シーケンスには、
    装置各部のうち、少なくとも一部の出力量を指標する指標値を取得する取得シーケンスと、当該指標値に基づいて当該出力量を調整する調整シーケンスとが含まれると共に、当該一部の結露の検出を行う結露検出シーケンスが組み込まれ、
    前記準備シーケンスが実行される際、前記結露検出シーケンスでは、前記取得シーケンスで取得された指標値を用いて結露の有無が判断され
    更に、取得シーケンスと調整シーケンスが含まれ結露検出シーケンスが含まれていない、前記準備シーケンスとは異なる別の準備シーケンスの実行が可能であり、
    準備シーケンスおよび別の準備シーケンスに先立って、機外温度の変化量を検出する温度変化検出シーケンスを実行し、
    機外温度の変化量が所定の幅を超えた場合には、準備シーケンスが実行され、機外温度の変化量が所定の幅を超えない場合には、別の準備シーケンスが実行されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成を実行するシーケンスに先立って準備シーケンスを実行する画像形成装置であって、
    前記準備シーケンスには、
    装置各部のうち、少なくとも一部の出力量を指標する指標値を取得する取得シーケンスと、当該指標値に基づいて当該出力量を調整する調整シーケンスとが含まれると共に、当該一部の結露の検出を行う結露検出シーケンスが組み込まれ、
    前記準備シーケンスが実行される際、前記結露検出シーケンスでは、前記取得シーケンスで取得された指標値を用いて結露の有無が判断され、
    準備シーケンスに先立って、機外温度の変化量を検出する温度変化検出シーケンスを実行し、
    準備シーケンスでは、装置の複数の部分それぞれについて、取得シーケンス、調整シーケンスおよび結露検出シーケンスを含む処理を実行し、
    機外温度の変化量が所定の幅を超えた場合には、各部が相互に前記処理を同時並行で実行し、
    機外温度の変化量が所定の幅を超えない場合には、一部ずつ順に前記処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記装置の一部は、
    画像形成の際に感光体を露光するための光を発する露光部であり、
    前記取得シーケンスは、
    前記露光部による感光体の露光量を示す信号を、前記一部の出力量を指標する指標値として取得し、
    前記結露検出シーケンスは、
    前記露光量に応じて結露の有無を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記装置の一部は、
    画像形成の際に像担持体上に形成されたトナー像を被転写体に静電的に転写する転写部に転写電流を供給する供給部であり、
    前記取得シーケンスは、
    前記供給部から転写部に供給される転写電流の値を示す信号を、前記一部の出力量を指標する指標値として取得し、
    前記結露検出シーケンスは、
    前記転写電流の値の大きさに応じて結露の有無を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記装置の一部は、
    トナー像が担持される像担持体表面に向けて光を発する発光部と当該発せられた光の前記像担持体表面からの反射光を受光する受光部を有する光学検出部であり、
    前記取得シーケンスは、
    前記受光部により検出された前記反射光の光量を示す信号を、前記一部の出力量を指標する指標値として取得し、
    前記結露検出シーケンスは、
    前記反射光の光量の大きさに応じて結露の有無を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記装置の少なくとも一部とは、
    像担持体を帯電させる帯電部と、帯電された像担持体を露光する露光部と、露光により像担持体に形成された潜像を現像する現像部と、現像により像担持体上に顕像化された現像剤像を被転写体に転写する転写部のことであり、
    前記取得シーケンスは、
    帯電部、露光部、現像部、転写部の駆動により被転写体上に転写された基準パターン画像の濃度を示す信号を、各部の出力量を指標する指標値として取得し、
    前記調整シーケンスは、
    基準パターン画像の濃度に応じて、帯電部、露光部、現像部、転写部の少なくとも1部の動作を適正に調整し、
    前記結露検出シーケンスは、
    前記パターン画像の濃度に応じて結露の有無を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成後に記録シート上に形成された画像を熱定着する定着部と、
    定着部周辺のエアを機外に排出する第1モードと定着部周辺のエアを前記少なくとも一部まで導いて吹き付ける第2モードを切替えて実行可能な送風手段と、を備え、
    結露検出シーケンスで結露検出されなかった場合には、第1モードによる送風を行わせ、結露検出された場合には、第2モードによる送風を行わせる結露除去シーケンスを実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  8. 装置各部にヒータが備えられ、
    結露検出シーケンスにおいて結露が検出された場合には、検出された部分に対応するヒータを動作させる結露除去シーケンスを実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  9. 前記感光体は、回転自在に保持された感光体ドラムであり、
    前記露光部は、
    光源と、光源からの光を偏向するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーを回転させて前記光源からの光を感光体ドラムの回転軸方向へ走査させるポリゴンモータとを備え、
    結露検出シーケンスにおいて露光部に結露が検出された場合に、前記ポリゴンモータを画像形成時よりも速い速度で回転させて、その回転により生じる熱により結露を除去する結露除去シーケンスを実行することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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