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JP5244082B2 - リアルタイム分散制御システム、リアルタイム分散制御方法、およびロボット - Google Patents
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Description

本発明は、ハードリアルタイム制御系の実行の遅れを防ぐことができるリアルタイム分散制御システム、リアルタイム分散制御方法、およびロボットに関する。
ロボット・メカトロニクス機器等の制御システムは、物理的な機械装置を駆動制御するため、リアルタイム処理が必要になる。また、制御装置をコンパクトに実装するため、複数の小型コンピュータを用いた分散制御方式が用いられることが多い。
このようなリアルタイム分散制御システムのソフトウェアの開発効率を高めるための技術として、非特許文献1には、メッセージ駆動方式のコンポーネント指向ソフトウェアフレームワークが掲載されている。この技術では、ソフトウェアを機能単位にソフトウェアコンポーネントとして開発し、コンポーネントを組み合わせて制御システムのアプリケーションソフトを開発する。
コンポーネントはポートと呼ばれる仮想的な入出力部を持ち、ポート間を接続してメッセージを送受信することによって、コンポーネントを連携動作させる。この機構は、共通基本ソフトウェアであるミドルウェアにより実現されており、コンポーネント間のメッセージ通信はミドルウェアが仲介して実行する。メッセージを送信する側と受信する側のコンポーネントが異なるコンピュータの上で実行されている場合には、コンピュータ間の通信回線を通じてメッセージを送信する。送信側と受信側が同じコンピュータの上で実行されている場合には、ソフトウェアによる仮想通信路によって、メッセージを送信する。コンポーネント指向ソフトウェアフレームワークを用いると、コンポーネントを容易に組み合わせたり組み替えたりできるので、コンポーネントの再利用性が高く、開発効率が高まる。
リアルタイム分散制御システムは、ハードリアルタイム部とソフトリアルタイム部に分かれる。ハードリアルタイム部は、処理の遅れが許されず、締め切り時刻までに必ず処理を完了することが求められる部分であり、通常は一定周期で実行される。例えば、サーボ制御がこれに該当する。このような処理は、「制御系」と呼ばれることがあるが、ソフトリアルタイムも含めた全体を示す「制御システム」と区別するため、ここでは「ハードリアルタイム制御系」と呼ぶ。ソフトリアルタイム部は、処理が若干遅れても大きな問題が生じない部分であり、例えば、人とのインターフェースに関する部分や、大局的な行動計画・判断を行う処理がこれに該当する。このような処理は「情報系」とも呼ばれる。
ロボットの制御システムでは、ソフトリアルタイムの情報系が行動を決定し、動作指示をハードリアルタイム制御系に伝えて、ハードリアルタイム制御系が機械装置を制御してロボットを動作させる。このような、情報系とハードリアルタイム制御系が混在しているシステムでは、情報系がハードリアルタイム制御系に大量の動作指示メッセージを送ると、ハードリアルタイム制御系の処理が遅れる恐れがある。そのため、情報系からハードリアルタイム制御系に送信するメッセージの量が過大にならないように対策する必要がある。
従来は、送信メッセージの量を考慮してソフトウェアを設計することによって対処していたが、プログラムの誤りによって過剰なメッセージを発生する可能性は残る。また、メッセージを送信するコンポーネントを外部から購入し、内部の設計情報が入手できない場合には、メッセージの最大量が分からないという問題がある。
また、システムの信頼性を高めるには、メッセージの量を監視・制限する機構をミドルウェア中に設けるのが望ましい。ロボット・メカトロニクス機器のリアルタイム制御に関するものではないが、メッセージ量の制御に関する関連技術の一例として、特許文献1において、メッセージに基づく処理量を監視し、同一の通信機器宛のメッセージに基づく処理量が所定の基準値を超えた場合に送信レートを制限してメッセージを送信することを特徴とする通信システムが開示されている。
特開2001−339465号公報
人間共生ロボット "EMIEW 2" のコンポーネント指向ソフトウェア構造、日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'08、2P1-I04
特許文献1の例では、メッセージの送信を制限するかどうかを「基準値」によって判断するとしているが、どのように設定するかは明確にされていない。もし、システム開発者が人手で決める必要があるとき、ロボット制御システムの場合、多種類のコンポーネントが用いられ、許容できるメッセージ量も多様である。このため、人手で設定すると誤りが生じる恐れがある。また、コンポーネントの組合せの構成が変わると、許容できるメッセージ量が変わるので、再度設定が必要になり、手間が大きいという問題がある。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、ハードリアルタイム制御系の実行の遅れを防ぐことができるリアルタイム分散制御システム、リアルタイム分散制御方法、およびロボットを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のリアルタイム分散制御システムは、第1のコンピュータ(例えば、送信側コンピュータ50a)と、第2のコンピュータ(例えば、受信側コンピュータ50b)と、を含んでなるシステムにおいて、第2のコンピュータが第1のコンピュータからのメッセージを受信してリアルタイムで制御される。
第2のコンピュータは、メッセージを受信する受信コンポーネントと、システムが起動すると、受信コンポーネントの動作周期を取得し、取得した動作周期と関連付けた監視条件を第1のコンピュータに送信する動作周期取得部と、を有し、
第1のコンピュータは、メッセージを送信する送信コンポーネントと、監視条件を送信レート監視条件記憶部に設定する送信レート設定部(例えば、送信レート監視条件設定部33)と、送信レート監視条件記憶部に記憶された監視条件に基づいて、送信コンポーネントからの送信レートを監視し、メッセージの送信レートが監視条件を満たさない場合は満たす場合よりも、メッセージの送信間隔を拡大する送信レート監視部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ハードリアルタイム制御系の実行の遅れを防ぐことができる。
本実施形態のリアルタイム分散制御システムの一例を示す構成図である。 リアルタイム分散制御システムのハードウェアの一例を示す構成図である。 リアルタイム分散制御システムのソフトウェアの階層構造の一例を示す構成図である。 リアルタイム分散制御システムの初期設定動作を示すシーケンス図である。 受信コンポーネントの動作タイミングを示すシーケンス図である。 送信レート監視部を備えない比較例における動作タイミング一例を示すシーケンス図である。 本実施形態のリアルタイム分散制御システムにおける監視制御動作のタイミングの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態のリアルタイム分散制御システムにおけるその他の監視制御動作のタイミングの一例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態のリアルタイム分散制御システムの一例を示す構成図である。図1は、システムの構成を模式的に示したものであり、箱は機能を、箱を結ぶ線はデータまたは動作指示の伝達を示している。実際の機能は、コンピュータのハードウェアとそこに搭載されたソフトウェアにより実現される。本発明は、制御システムの基盤的な機能に関するものであり、本実施形態の構成を用いて、さまざまな制御システムを構成することができる。ここでは、一例として2個のコンポーネントを含む最小限のシステムの例を示す。
本実施形態のリアルタイム分散制御システム1は、送信ポート11を備える送信コンポーネント10と、受信ポート21を備える受信コンポーネント20を有する。送信ポート11と受信ポート21の間は、送信レート監視部30とコンポーネント間通信送信部37とコンポーネント間通信受信部38を経由して接続されている。送信コンポーネント10は、送信ポート11からメッセージ40を送信し、メッセージ40は、送信レート監視部30とコンポーネント間通信送信部37とコンポーネント間通信受信部38を経由して、受信コンポーネント20の受信ポート21に送られる。
ここで、送信コンポーネント10は、ソフトリアルタイムの情報系のソフトウェアであり、受信コンポーネント20は、ハードリアルタイム制御系のソフトウェアである。送信コンポーネント10は、受信コンポーネント20に動作指示を伝えるメッセージ40を送信するが、その間隔は不定である。受信コンポーネント20は、周期的に制御動作を行うのに加えて、送信コンポーネント10から動作指示のメッセージを受信したらそれに対応するための動作設定処理を行う。
より具体的な例で説明すると、例えば、送信コンポーネント10は、移動ロボットの大局的な移動計画を行い、目的地の座標を生成して、動作指示メッセージとして送信する。受信コンポーネント20は、周期的に移動機構の制御を行うとともに、送信コンポーネント10から受信した目的地の座標に従って,目的地に向けて移動ロボットを移動させるように、移動機構の制御の目標値を設定する。
送信レート監視部30は、送信ポート11から送られてくるメッセージ40の時間間隔を監視し、送信レート監視条件記憶部35に設定されている許容最小送信間隔Tmと比較し、メッセージ時間間隔(メッセージ送信間隔)がTmよりも短い場合、すなわちメッセージ40の送信レートが条件を超過している場合には、送信コンポーネント10を一時停止させてメッセージ40の時間間隔を拡大する。ここで、許容最小送信間隔Tmは、受信コンポーネント20のハードリアルタイム性を損なわずにメッセージを送信できる最小の時間間隔である。
動作周期取得部32は、受信コンポーネント20からハードリアルタイム制御系の制御周期を取得し、それに基づいて許容最小送信間隔Tmを決定し、それを送信レート監視条件設定部33(送信レート設定部)に伝達する。送信レート監視条件設定部33は、受け取った許容最小送信間隔Tmを送信レート監視条件記憶部35に書き込む。
なお、送信コンポーネント10には、動作モード設定部12を設けてもよいし、また、受信コンポーネント20には、許容最小受信間隔記憶部36(許容受信間隔記憶部)を設けてもよいが、説明は後述する。
図2は、リアルタイム分散制御システムのハードウェアの一例を示す構成図である。また、図3は、リアルタイム分散制御システムのソフトウェアの階層構造の一例を示す構成図である。本実施形態のリアルタイム分散制御システムは、図2に示すハードウェアと、その上で動作する図3に示すソフトウェアにより実現される。ここでは、一例として、2つの制御用のコンピュータを備える例を示す。
図2に示すように、コンピュータ50a(第1のコンピュータ)、コンピュータ50b(第2のコンピュータ)は、それぞれ、処理装置(CPU:Central Processing Unit)51を備えている。処理装置51には、プログラムとデータを格納するメモリ52と、入出力回路53と、通信回路54が接続されている。コンピュータ50aとコンピュータ50bは、通信回路54とコンピュータ間通信路55により接続されている。なお、図2に示す実施形態では、コンピュータ50aとコンピュータ50bには、処理装置51をそれぞれ有しており、異なる処理装置である。メモリ52、入出力回路53、通信回路54も同様である。なお、コンピュータ50aとコンピュータ50bは、処理装置51と処理装置52を一つの集積回路に搭載したマルチコアCPUを用いて構成することもできる。その場合は、通信回路54およびコンピュータ間通信路55は、2つ処理装置(コア)間のデータ交換のためのコア間通信回路となる。また、メモリ52と入出力回路53は、一部または全部を共有することがある。
図3(a)にコンピュータ50aのソフトウェアの階層構造の構成を示し、図3(b)には、コンピュータ50bのソフトウェアの階層構造の構成を示す。図3に示すように、2つのコンピュータ50a、50bでは、それぞれ基本ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS:Operating System)61a,61bが動作しており、その上でミドルウェア62a(第1のミドルウェア)、ミドルウェア62b(第2のミドルウェア)が動作している。さらにその上で、アプリケーションソフトウェアであるソフトウェアコンポーネントが動作しており、ここでは送信コンポーネント10および受信コンポーネント20が動作している。
ここで、コンピュータ50a,50bの上で、それぞれ送信コンポーネント10、受信コンポーネント20が動作するので、以下、コンピュータ50a,50bをそれぞれ送信側コンピュータ、受信側コンピュータとも称する。なお、ミドルウェア62a、62bの上では、さらに複数のソフトウェアコンポーネントを実行させることもできる。
送信レート監視部30は、送信コンポーネント10と同じく、送信側コンピュータ50aに搭載されており、送信側コンピュータ50aの上のミドルウェア62aに含まれている。また、コンポーネント間通信送信部37と送信レート監視条件設定部33も、送信側コンピュータ50aの上のミドルウェア62aに含まれている。また、コンポーネント間通信受信部38と動作周期取得部32は、受信側コンピュータ50bに搭載されており、受信側コンピュータ50bの上のミドルウェア62bに含まれている。
コンポーネント間通信送信部37は、コンポーネント間通信受信部38にメッセージ40(図1参照)を送信する。また、動作周期取得部32は、送信レート監視条件設定部33に許容最小送信間隔Tm(図1参照)を送る。送信側コンピュータ50aと受信側コンピュータ50bとの間のデータ伝達は、物理的には、コンピュータ間通信路55を用いた通信により行う。送信レート監視部30と送信コンポーネント10を同じ送信側コンピュータ50aに搭載しているので、コンピュータ間通信路55でメッセージ40を送信する前に、送信レートを監視して過剰なメッセージ送信が抑制される。このため、コンピュータ間通信路55の負荷が低減され、他のメッセージの遅れが防止される。また、受信側コンピュータ50bの負荷が低減され、そこに搭載されている、ハードリアルタイム性が要求される受信コンポーネント20の動作の遅れが防止される。
なお、図1に示したリアルタイム分散制御システムの例では、コンポーネントが2個の最小構成の例を示したが、より多くのコンポーネントを含むシステム場合であっても、本発明を適用できる。また、一つのコンポーネントに複数の送信ポート11や受信ポート21を設けてもよい。その場合、メッセージ40を送信する送信ポート11・受信ポート21の各々のペアに対して送信レート監視部30を設けるとよい。
また、図2、図3に示したハードウェア構成、ソフトウェア構成の例では、コンピュータが2個の例を示したが、3個以上のコンピュータを用いることもある。また、上記の例では、送信コンポーネント10と受信コンポーネント20を異なるコンピュータの上のソフトウェアで実現しているが、送信コンポーネント10と受信コンポーネント20を同一のコンピュータに搭載することもある。その場合は、コンピュータ間通信路55の代わりにソフトウェアによる仮想的に通信路が使用される。
以下、本実施形態のリアルタイム分散制御システムの動作を説明する。動作には、初期設定動作(図4参照)と、監視制御動作(図5〜図7参照)の2段階がある。
まず、初期設定動作について、適宜図1を参照して説明する。
図4は、リアルタイム分散制御システムの初期設定動作を示すシーケンス図である。システムに電源が投入されて起動すると、動作周期取得部32が、受信コンポーネント20に動作周期を問い合わせると(81)、受信コンポーネント20は、動作周期について回答し(82)、受信コンポーネント20の動作周期を取得する。動作周期取得部32は、取得した動作周期と等しい値を許容最小送信間隔Tmとして、送信レート監視条件設定部33へ送信する(83)。送信レート監視条件設定部33は、受け取った許容最小送信間隔Tmを送信レート監視部30に伝達し(84)、送信レート監視条件記憶部35に書き込む(設定する)。
なお、動作周期の「周期」は、期間(時間)であるため、単位は通常、秒(記号:s)であり、一般的には、量記号はTで表す。また、許容最小送信間隔Tmも、単位は通常、秒(記号:s)である。よって、動作周期と許容最小送信間隔Tmとは、同一の次元として表現される。
ここで、動作周期に基づいて許容最小送信間隔Tmを決める理由を説明する。
図5は、受信コンポーネントの動作タイミングを示すシーケンス図である。図5により、ハードリアルタイム制御系である受信コンポーネント20の動作タイミングを説明する。受信コンポーネント20は、一定の時間間隔である動作周期T1で発生するタイマトリガ71により起動されて、周期的に制御処理72を行う。動作周期T1で遅れなく処理を行うためには、制御処理72にかかる処理時間T2は、動作周期T1よりも短い必要がある。つまり、制御処理の72の終了時刻が次のトリガの時刻よりも遅れないことが、このシステムのハードリアルタイム性のための締め切り条件である。
処理の空き時間をT3とすると、これらの時間には、T1=T2+T3の関係がある。送信コンポーネント10から送られてくる動作指示のメッセージ送信73に対する動作設定処理74の処理時間をT4とすると、もし、処理時間T4が受信コンポーネント20の処理の空き時間T3よりも大きいと、制御処理72の完了は、次のトリガに必ず遅れる状態になる。
前記状態では、動作指示を一切受け付けられなくなってしまうので、このような場合は、より速いコンピュータを使用するなどの方法によって、処理時間T2とT4を短縮して、処理時間T4が空き時間T3よりも小さくなるように再設計が行われる。このため、通常、処理時間T4は空き時間T3以下であることが保証されており、ハードリアルタイム動作を乱さずに、動作周期T1の間に動作設定処理74を最低限1回は実行できる。
許容最小送信間隔Tm(図1参照)を動作周期T1と等しく設定すれば、受信コンポーネント20に到着するメッセージ送信73のメッセージ時間間隔T5が動作周期T1以上になるので、動作周期T1の間の動作設定処理74の実行回数が1回以下になり、ハードリアルタイム性が維持できる。
初期設定動作が完了すると、継続的な監視制御動作に入るが、ここで、本実施形態の監視制御動作の説明に先立ち、比較対象(従来技術)として、送信レート監視部30がなく、送信コンポーネント10の送信ポート11から、受信コンポーネント20の受信ポート21へ直接接続されている場合の動作と、その場合の課題を説明する。
図6は、送信レート監視部を備えない比較例における動作タイミングの一例を示すシーケンス図である。この場合、送信コンポーネント10から送信されたメッセージ送信73a〜73eは、送信間隔のチェックなしに、即座に受信コンポーネント20に送られる。また、受信コンポーネント20は、一定の時間間隔の動作周期T1で制御処理を行うためのタイマトリガ71a〜71fを受けている。受信コンポーネント20は、メッセージおよびトリガの先着順により、動作指示に対する動作設定処理74a〜74eと制御処理72a〜72fを行っている。なお、図6において、受信コンポーネント20は、メッセージ送信73eと、タイマトリガ71dとほぼ同時に受信しているとみえるが、ここでは、メッセージ送信73eが先着している。
図6に示す例では、メッセージ送信73a〜73eのうち、メッセージ送信73a,73b,73cについては、送信コンポーネント10が許容最小送信間隔Tm(=T1)以上の間隔を空けてメッセージを送信している。一方、メッセージ送信73cの次のメッセージ送信73d,73eについては、短い(Tm未満)の時間間隔で連続してメッセージを送信している。この例では、メッセージ送信73cを含めると、短期間に3個のメッセージ送信をしている。このような事態は、例えば、ロボットに搭載されているセンサが、急に多くの物体や人を検知し、送信コンポーネント10に搭載されている移動計画を行うソフトウェアが、行き先を急に連続して変更した場合に生じることがある。
この場合、メッセージ送信73a,73b,73cには十分な間隔があるため、それに対応する動作設定処理74a,74b,74cを行っても、制御処理72a,72b,72cの完了が次のトリガよりも遅れることはない。
一方、メッセージ送信73cの次のメッセージ送信73d,73eは、短い時間間隔で連続的に送信されているので、制御処理72cと72dの間に、動作設定処理74c,74d,74eが実行され、結果として、制御処理72dの完了が次のトリガ71eよりも遅れる。
つまり、締め切り時刻を守れず、ハードリアルタイム性が満たされなくなる。このように、送信コンポーネント10がメッセージを集中して生成し、それがそのまま受信コンポーネント20へ送信されると、制御処理の実行タイミングが乱れることがある。その結果、制御される機械装置が異常な振動を起こすなどの問題が生じる恐れがある。
そこで、本実施形態のリアルタイム分散制御システムでは、メッセージ送信レートを監視して、送信レートを抑制する機能を備えている。本実施形態の監視制御動作について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態のリアルタイム分散制御システムにおける監視制御動作のタイミングの一例を示すシーケンス図である。最初に概要を説明すると、送信コンポーネント10から送信されるメッセージ40(図1参照)は、まず、送信レート監視部30に渡される。送信レート監視部30は、メッセージ40を受け取った時刻と、1回前にメッセージ40を送信した時刻の差分であるメッセージ時間間隔T5を計測し、許容最小送信間隔Tm(図1参照)と比較する。メッセージ時間間隔T5が許容最小送信間隔Tmよりも大きい場合には、即座にメッセージ40を受信コンポーネント20へ送る。一方、メッセージ時間間隔T5が許容最小送信間隔Tmよりも短い場合には、送信コンポーネント10を一時停止させ、前回のメッセージ送信からTmの時間が経過する時刻まで待つ。その後、メッセージ40を受信コンポーネント20に送信し、送信コンポーネント10の動作を再開させる。
前記の動作を、図7を参照して詳細に説明する。この例でも、図6に示した比較例と同様に、送信コンポーネント10は、メッセージ送信73a,73b,73cについては、許容最小送信間隔Tm以上の時間を空けて送信し、メッセージ送信73cの次のメッセージ送信73d,73eについては、連続して送信している。
送信レート監視部30は、メッセージ送信73a,73b,73cに対しては、メッセージ時間間隔T5b,T5cが許容最小送信間隔Tmよりも大きいため、そのまま受信コンポーネント20へ転送する(メッセージ送信75a,75b,75c)。ここまでの動作タイミングは、図6の比較例と同様である。
一方、メッセージ送信73dに対しては、受信コンポーネント20への1回前のメッセージ送信75cから、メッセージ送信73dまでのメッセージ時間間隔T5dが許容最小送信間隔Tmよりも短いので、送信レート監視部30は、メッセージ間隔を拡大するために、送信コンポーネント10を一時停止させ、送信コンポーネント10に通知し(通知送信76d)、送信レート監視部30は、前回のメッセージ送信75cからTmの時間が経過するまで待つ。
メッセージ送信75cからTm経過後、送信レート監視部30は、受信コンポーネント20にメッセージを送信する(メッセージ送信75d)とともに、送信コンポーネント10の動作を再開させる通知をする(通知送信77d)。なお、メッセージ送信73dと、メッセージ送信75dとは、同じ内容のメッセージである。
送信コンポーネント10は、動作再開の通知を受理すると動作を再開し、次のメッセージをすぐに送信するので(メッセージ送信73e)、送信レート監視部30は、メッセージ送信73dの時と同様に、送信コンポーネント10を一時停止させるため、送信コンポーネント10に通知し(通知送信76e)、送信レート監視部30は、前回のメッセージ送信75dからTmの時間が経過するまで待つ。その後、送信レート監視部30は、受信コンポーネント20へメッセージを送信し(メッセージ送信75e)、送信コンポーネント10に動作を再開させる通知をし(通知送信77e)、送信コンポーネント10の動作を再開させる。なお、メッセージ送信73eと、メッセージ送信75eとは、同じ内容のメッセージである。
前記により、送信コンポーネント10が連続してメッセージを送信しようとした場合でも、送信レート監視部30が、送信コンポーネント10を一時停止させてメッセージの間隔を広げ、受信コンポーネント20へのメッセージ送信間隔が、許容最小送信間隔Tm以上になるように制御される。これによって、動作設定処理74c,74d,74eを行っても、制御処理72d,72eの完了が次のトリガよりも遅れることは無く、ハードリアルタイム性が維持できる。
なお、送信コンポーネント10を一時停止させるには、OSの機能を用いて、送信コンポーネント10のソフトウェアを実行しているタスク(実行スレッド)を停止させればよい。あるいは、送信コンポーネント10と送信レート監視部30のソフトウェアが同じタスクで実行されている場合は、送信レート監視部30がメッセージ送信可能になる時刻まで一時停止すれば、送信コンポーネント10も停止する。
前記のように、本実施形態のリアルタイム分散制御システムでは、送信コンポーネント10から受信コンポーネント20へのメッセージ送信の間隔が、許容最小送信間隔Tmよりも短くならないように自動的に制御されるので、送信コンポーネント10のプログラムに、メッセージ送信レートを管理する特別な処理を加えなくても、受信コンポーネント20の制御動作の遅れが防止されて、ハードリアルタイム性が維持でき、かつ、開発者の負担が低減される。
また、前記の構成では、送信レート監視部30がメッセージ送信73を抑制した場合でも、送信コンポーネント10が送信したメッセージ40は失われず、全てが受信コンポーネント20へ送信されるので、時間は遅れるが、全ての動作指示を完了できるという利点がある。また、もし送信コンポーネント10に設計の誤りがあって、異常に大量のメッセージを生成したとしても、自動的にメッセージ送信レートが抑制されて、受信コンポーネント20のハードリアルタイム性が維持でき、機械装置の異常な動作が防止される。
前記のメッセージが失われないという特徴は、特に、ロボット・メカトロニクス機器等の制御システムにおいては、大きな効果を持つ。例えば、本実施形態では、送信コンポーネント10がロボットの移動計画を行い、目的地の座標を生成して、動作指示メッセージとして受信コンポーネント20に送り、受信コンポーネント20が、受信したメッセージに従ってロボットを走行させる制御を行っている。
ここで、例えば多数の障害物が発見されたために、送信コンポーネント10が通常より多くの目標座標を生成して、速いレートで動作指示メッセージを送信し、そのままでは、受信コンポーネント20のリアルタイム性が維持できなくなる事態が発生したとする。この時に、もしメッセージ送信間隔を広げるために、送信コンポーネント10のメッセージを間引いたとすると、ロボットの走行経路が、送信コンポーネント10が計画した経路とは異なり、一部をショートカットした経路を走行することになる。ここでもし、ショートカット経路の途中に障害物があれば、ロボットが障害物に衝突する恐れがある。一方、メッセージを間引かずに、送信コンポーネント10を一時停止させることで、メッセージ送信間隔を広げると、ロボットの走行のタイミングは遅れるが、計画通りの経路を走行するので安全性が確保される。
このように、ロボット・メカトロニクス機器等の制御システムにおいては、メッセージ到着の時間の遅延は許されても、メッセージの欠落が許されないことが多くあるが、本実施形態では、全てのメッセージが送信されるので安全性確保が容易になるという効果がある。
なお、送信レート監視部30が作動して、送信コンポーネント10の処理が遅らせられた場合に、そのまま動作を継続する代わりに、機械の運動速度を下げるなど、回復処理(回復モード)を行う必要がある場合もある。そのために、図1に示すように、送信コンポーネント10に動作モード設定部12を設けて、通常モードと回復モードの選択・切り替えができるようにし、送信レート監視部30が送信コンポーネント10を一時停止させたときに、動作モード設定部12により、動作モードを通常モードから回復モードに切り替えるようにしてもよい。この場合、送信コンポーネント10は、動作モード(通常モードまたは回復モード)に応じて、処理内容を切り替えるようにプログラムしておく。
具体的には、送信コンポーネント10は、送信コンポーネント10が通常の動作周期で動作する通常モードと、該動作周期を遅くする回復モードとを切り替えができる動作モード設定部12を有しており、送信レート監視部30から、メッセージ40の送信レートが監視条件を満たさない旨の指令を受信すると、動作モード設定部12は、前記通常モードから前記回復モードに切り替えるようにするとよい。
許容最小送信間隔Tmは、システムが起動する時に、初期設定動作により、受信コンポーネント20の動作周期に基づいて自動設定されるので、送信レート監視部30の監視条件を個別に設定する必要がなく、開発者の負担が低減される。また、送信コンポーネント10と受信コンポーネント20の組合せが変わり、監視条件が変化した場合でも、設定やプログラムの変更を行う必要はなく、許容最小送信間隔Tmが適切な値に自動設定される。
また、許容最小送信間隔Tmは、送信レート監視条件設定部33により、システムが起動するときに1回だけ設定されるので、コンピュータ間通信路55に対する負荷が小さい。
なお、前記の実施形態では、送信レート監視条件設定部33が、許容最小送信間隔Tmを受信コンポーネント20の動作周期T1と等しい値に設定しているが、その代わりに、動作周期T1に一定の倍率をかけて許容最小送信間隔Tmを設定してもよい。それにより、処理の効率と、リアルタイム性に対する確実性のバランスを調整することが可能になる。
また、前記の実施形態では、動作周期取得部32が、受信コンポーネント20の動作周期T1に基づいて、許容最小送信間隔Tmを決定しているが、その代わりに、図1に示すように、受信コンポーネント20に許容最小受信間隔記憶部36を設けて、事前に許容できる最小のメッセージ受信間隔を手動設定しておき、動作周期取得部32は、許容最小受信間隔記憶部36に設定された値を許容最小送信間隔Tmに決定するようにしてもよい。このようにすれば、設定の手間は増えるが、より柔軟に送信レートの監視条件を設定できる。なお、この場合、設定誤りを防止するため、許容最小受信間隔Tmを設定する開発ツールにおいて、受信コンポーネント20の動作周期T1よりも短い値を設定する場合には、警告を発生するようにするとよい。
また、送信レート監視条件設定部33により、初期設定動作時に受信側コンピュータ50bから送信側コンピュータ50aに許容最小送信間隔Tmを転送する代わりに、送信レート監視条件記憶部35にあらかじめ許容最小送信間隔Tmを設定しておくこともできる。その場合、受信コンポーネント20が入れ替わり、システム構成が変化した場合に、送信レート監視部30の監視条件が自動的に変更されなくなり、再設定する必要が生じるが、動作周期取得部32および送信レート監視条件設定部33が不要になるため、ミドルウェアのサイズが小さくなる。
また、前記の実施形態では、メッセージ送信間隔に基づいて送信レートの監視を行っているが、その代わりに、一定時間の監視周期内のメッセージ送信数に基づいて、送信レートの監視を行うようにしてもよい。その場合は、送信レート監視部30は、監視周期の間のメッセージ数を数え、許容される最大メッセージ数を超えた場合は、次の監視周期の開始時刻まで送信コンポーネント10を停止させる。この方法では、監視・制御の方法が複雑になるが、たとえばメッセージを連続2個まで送信することを許可するなど、より柔軟なメッセージ送信レート制御が可能になる。
<変形例>
図7に示した実施形態では、メッセージ送信間隔が許容最小送信間隔Tmよりも短い場合は、送信コンポーネント10を一時停止させることによって、メッセージ送信間隔を拡大し、メッセージ送信を抑制している。換言すると、メッセージを間引かない実施形態を説明した。図8に示す変形例では、その代わりに、メッセージを受信コンポーネント20へ送信せずに廃棄(間引く)することによって、メッセージ送信を抑制することもできる。
図8は、本実施形態のリアルタイム分散制御システムにおけるその他の監視制御動作のタイミングの一例を示すシーケンス図である。この場合は、メッセージ送信73d,73eに対する、メッセージ時間間隔T5d,T5eが許容最小送信間隔Tm(図1参照)よりも短いので、送信レート監視部30は、メッセージを受信コンポーネント20へ送らずに破棄する。これによって、メッセージ送信73d,73eに対する動作設定処理は実行されず、制御処理72d,72eの完了が次のトリガよりも遅れることはなく、ハードリアルタイム性が維持できる。
この場合は、送信コンポーネント10が停止されないので、送信コンポーネント10の動作が速くなり、処理の効率が高まる。ただし、この方法を使用する場合は、一部のメッセージが受信コンポーネント20へ届かなくても、動作の継続に大きな支障がないようにシステムを設計する必要がある。例えば、送信コンポーネント10が、人工衛星からの電波を基に絶対位置を検出する機能を有しており、車輪の回転数により検出した位置を補正するために、受信コンポーネント20に絶対位置を送信している場合には、一部のメッセージが届かなくても支障がないので、上記の方法を使用できる。
本実施形態のリアルタイム分散制御システムは、ハードリアルタイム制御系の実行の遅れを防ぐために、メッセージ送信レートを監視制御する機能をミドルウェアに組み込み、信頼性の高いリアルタイム分散制御を行っている。また、メッセージ送信レート監視条件を、動作周期取得部32が取得した値に基づいて自動設定することによって、開発者の負担を低減し、かつ、構成変更に容易に対応可能にすることができる。
1 リアルタイム分散制御システム
10 送信コンポーネント
12 動作モード設定部
20 受信コンポーネント
30 送信レート監視部
32 動作周期取得部
33 送信レート監視条件設定部(送信レート設定部)
35 送信レート監視条件記憶部
36 許容最小受信間隔記憶部(許容受信間隔記憶部)
40 メッセージ
50a 送信側コンピュータ(第1のコンピュータ)
50b 受信側コンピュータ(第2のコンピュータ)
54 通信回路
55 コンピュータ間通信路
61a,61b オペレーティングシステム(OS)
62a ミドルウェア(第1のミドルウェア)
62b ミドルウェア(第2のミドルウェア)
71 タイマトリガ
72 制御処理
73 メッセージ送信
74 動作設定処理
75 メッセージ送信
76 通知送信
T1 動作周期
T2 制御処理の処理時間
T3 空き時間
T4 動作設定処理の処理時間
T5 メッセージ時間間隔
Tm 許容最小送信間隔(監視条件)

Claims (13)

  1. 第1のコンピュータと、第2のコンピュータと、を含んでなるシステムにおいて、前記第2のコンピュータが前記第1のコンピュータからのメッセージを受信してリアルタイムで制御されるリアルタイム分散制御システムであって、
    前記第2のコンピュータは、
    前記メッセージを受信する受信コンポーネントと、
    前記システムが起動すると、前記受信コンポーネントの動作周期を取得し、取得した動作周期と関連付けた監視条件を前記第1のコンピュータに送信する動作周期取得部と、を有し、
    前記第1のコンピュータは、
    前記メッセージを送信する送信コンポーネントと、
    前記監視条件を送信レート監視条件記憶部に設定する送信レート設定部と、
    前記送信レート監視条件記憶部に記憶された前記監視条件に基づいて、前記送信コンポーネントからの送信レートを監視し、前記メッセージの送信レートが前記監視条件を満たさない場合は満たす場合よりも、前記メッセージの送信間隔を拡大する送信レート監視部と、を有する
    ことを特徴とするリアルタイム分散制御システム。
  2. 前記動作周期取得部は、取得した動作周期と等しい値を許容最小送信間隔として、前記送信レート設定部へ送信し、
    前記送信レート設定部は、受信した前記許容最小送信間隔を前記監視条件として前記送信レート監視条件記憶部に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム分散制御システム。
  3. 前記送信レート監視部は、前記メッセージの送信間隔が前記許容最小送信間隔より小さいことを検出した場合に、前記送信コンポーネントを一時停止させて、前記送信コンポーネントからの前記メッセージの送信を遅延させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のリアルタイム分散制御システム。
  4. 前記送信レート監視部は、前記メッセージの送信間隔が前記許容最小送信間隔より小さいことを検出した場合に、前記メッセージを破棄する
    ことを特徴とする請求項2に記載のリアルタイム分散制御システム。
  5. 前記送信コンポーネントは、
    前記送信コンポーネントが通常の動作周期で動作する通常モードと、該動作周期を遅くする回復モードとを切り替えができる動作モード設定部を有し、
    前記送信レート監視部から、前記メッセージの送信レートが前記監視条件を満たさない旨の指令を受信すると、
    前記動作モード設定部は、前記通常モードから前記回復モードに切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム分散制御システム。
  6. 前記受信コンポーネントは、許容受信間隔周期を記憶する許容受信間隔記憶部を有し、
    前記動作周期取得部は、前記許容受信間隔周期が前記取得した動作周期より大きければ、前記許容受信間隔周期を前記監視条件とする
    ことを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム分散制御システム。
  7. 前記第1のコンピュータは、
    前記送信コンポーネントからの前記メッセージの送信を監視する第1のミドルウェアを有し、前記第1のミドルウェアに前記送信レート設定部と、送信レート監視部と、を備え、
    前記第2のコンピュータは、前記受信コンポーネントの動作状態を監視する第2のミドルウェアを有し、前記第2のミドルウェアに前記動作周期取得部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム分散制御システム。
  8. 第1のコンピュータと、第2のコンピュータと、を含んでなるシステムにおいて、
    前記第2のコンピュータは、前記第1のコンピュータからのメッセージを受信する受信コンポーネントと、
    前記受信コンポーネントの動作周期を取得する動作周期取得部と、を有し、
    前記第1のコンピュータは、前記メッセージを送信する送信コンポーネントと、
    監視条件を送信レート監視条件記憶部に設定する送信レート設定部と、前記送信レート監視条件記憶部に記憶された前記監視条件に基づいて、前記送信コンポーネントからの送信レートを監視する送信レート監視部と、を有し、
    前記第2のコンピュータが前記第1のコンピュータからの前記メッセージを受信してリアルタイムで制御されるリアルタイム分散制御方法であって、
    前記動作周期取得部は、
    前記システムが起動すると、前記受信コンポーネントから取得した動作周期と関連付けた前記監視条件を前記送信レート設定部に送信し、
    前記送信レート設定部は、受信した前記監視条件を送信レート監視条件記憶部に設定し、
    前記送信レート監視部は、前記メッセージの送信レートが前記監視条件を満たさない場合は満たす場合よりも、前記メッセージの送信間隔を拡大する
    ことを特徴とするリアルタイム分散制御方法。
  9. 前記動作周期取得部は、取得した動作周期と等しい値を許容最小送信間隔として、前記送信レート設定部へ送信し、
    前記送信レート設定部は、受信した前記許容最小送信間隔を前記監視条件として前記送信レート監視条件記憶部に設定する
    ことを特徴とする請求項8に記載のリアルタイム分散制御方法。
  10. 前記送信レート監視部は、前記メッセージの送信間隔が前記許容最小送信間隔より小さいことを検出した場合に、前記送信コンポーネントを一時停止させて、前記送信コンポーネントからの前記メッセージの送信を遅延させる
    ことを特徴とする請求項9に記載のリアルタイム分散制御方法。
  11. 第1のコンピュータと、第2のコンピュータと、を搭載したロボットにおいて、前記第2のコンピュータが前記第1のコンピュータからのメッセージを受信して制御されるロボットであって、
    前記第2のコンピュータは、
    前記メッセージを受信する受信コンポーネントと、
    前記ロボットが起動すると、前記受信コンポーネントの動作周期を取得し、取得した動作周期と関連付けた監視条件を前記第1のコンピュータに送信する動作周期取得部と、を有し
    前記第1のコンピュータは、
    前記メッセージを送信する送信コンポーネントと、
    前記監視条件を送信レート監視条件記憶部に設定する送信レート設定部と、
    前記送信レート監視条件記憶部に記憶された前記監視条件に基づいて、前記送信コンポーネントからの送信レートを監視し、前記メッセージの送信レートが前記監視条件を満たさない場合は満たす場合よりも、前記メッセージの送信間隔を拡大する送信レート監視部と、を有する
    ことを特徴とするロボット。
  12. 前記動作周期取得部は、取得した動作周期と等しい値を許容最小送信間隔として、前記送信レート設定部へ送信し、
    前記送信レート設定部は、受信した前記許容最小送信間隔を前記監視条件として前記送信レート監視条件記憶部に設定する
    ことを特徴とする請求項11に記載のロボット。
  13. 前記送信レート監視部は、前記メッセージの送信間隔が前記許容最小送信間隔より小さいことを検出した場合に、前記送信コンポーネントを一時停止させて、前記送信コンポーネントからの前記メッセージの送信を遅延させる
    ことを特徴とする請求項12に記載のロボット。
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