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JP5246124B2 - トレイ搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents
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JP5246124B2 - トレイ搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイをローラ対で挟持して搬送するトレイ搬送装置、及び当該トレイ搬送装置を搭載した画像記録装置に関する。
薄板形状のトレイをローラ対で挟持して搬送する装置として、例えばプリンタ等の画像記録装置がある。画像記録装置においては、CDやDVD等の厚みのある被記録媒体が専用のトレイにセットされる。当該トレイが画像記録装置内を搬送され、画像記録装置に設けられた画像記録部において被記録媒体に画像が記録される。
被記録媒体がセットされた専用のトレイは、画像記録装置内に設けられた搬送ローラ及び従動ローラで構成されるローラ対に当接するように、ユーザによって挿入される。トレイの挿入後、搬送ローラが駆動され、トレイはローラ対によって挟持され画像記録装置内を搬送される。
特許文献1に記載の記録装置には、トレイの先端部にテーパー部を形成し、テーパー部の裏面にトレイシートを固着している。トレイシートがローラ対に噛みこまれることで搬送力が生まれ、トレイ先端のテーパー部がピンチローラを持ち上げることで、厚みのあるトレイをローラ対で挟持できる。
特開2004−42384号公報
特許文献1に記載の記録装置では、トレイシートはトレイの先端部の厚さよりも薄いシート状のフィルムで形成されている。トレイシートが薄く形成されることにより、トレイシートがローラ対に噛み込まれ易くなる。しかし、トレイシートは薄いために破損しやすい。上述したように、通常、トレイはユーザによって挿入されるものであるため、ユーザによって破損される可能性は高い。
また、画像記録装置が、搬送ローラよりも幅が短い従動ローラが少なくとも1つ設けられている構成であると、以下の問題が生じるおそれがある。このような構成の画像記録装置においてトレイシートが搬送されたときには、トレイシートが搬送ローラと従動ローラに挟持されて圧力を受ける領域と、搬送ローラのみに当接して圧力を受けない領域が交互に存在することになる。この場合、トレイシートは、圧力を受けない領域において曲がってしまうおそれがある。トレイシートが曲がると、トレイシートの搬送ローラと従動ローラの間の搬送に支障が生じるおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、薄板形状のトレイがローラ対に挟持されやすく、且つ当該トレイが破損しにくいトレイ搬送装置、及び当該トレイ搬送装置を搭載した画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明のトレイ搬送装置は、駆動源より駆動伝達されて回転する第1ローラと、上記第1ローラに接離可能であり、かつ当該第1ローラに接するように付勢され、上記第1ローラよりも幅方向の長さが短い第2ローラと、上記第1ローラ及び上記第2ローラに挟持されて上記幅方向と直交する第1向きに搬送されるトレイと、を具備する。上記トレイは、搬送される第1向きの先端部における上記第2ローラに対応しない位置に第1向きへ突出する凸部が設けられている。上記凸部以外の上記先端部は、その先端面が上記第2ローラ側へ向いており、かつ厚みが先端から第1向きとは逆向きの第2向きに向かって次第に大きくなるものである。
搬送されるトレイの凸部の先端が第1ローラに当接すると、凸部の先端面は、第1ローラの外周に沿って第1向きに案内される。トレイが第1向きに案内されると、次に凸部以外の先端部が第2ローラに当接する。第2ローラは、凸部以外の先端部の先端面によって、第1ローラと離間する向きに押される。その結果、先端部は、第1ローラ及び第2ローラに挟持される。第1ローラ及び第2ローラによる挟持位置に対応しない位置に設けられた凸部が、当該装置に先行して挿入されることにより、トレイの位置が安定する。これにより、トレイが当該装置に適切に挿入される。なお、トレイの厚みは、幅方向と直交し、かつ第1向き及び第2向きでない方向の長さのことであることは言うまでもない。
(2) 上記凸部は、その先端面が上記第1ローラ側へ向いており、かつ厚みが先端から第2向きに向かって次第に大きくなるものである。
上述の構成においては、搬送されるトレイの凸部の先端面と第1ローラの外周とが当接する際に、凸部の先端面は、第1ローラに突き当たりにくく、第1ローラの外周に接しやすい。その結果、凸部の先端面は、第1ローラの外周に沿って移動され、第1向きに容易に案内可能である。
(3) 上記凸部の第1向きの長さは、厚みが第2向きに向かって次第に大きくなる範囲より長い。
凸部の長さがこのように定められることによって、凸部以外の先端部の先端は、凸部によって、第1ローラ及び第2ローラによる挟持位置に案内されることができる。
(4) 上記凸部は、その先端面における上記トレイの表裏面との各隅が曲面である。
上述の構成においては、凸部の先端面が角張っていない。そのため、搬送されるトレイの凸部の先端面と第1ローラの外周とが当接する際に、凸部の先端面が第1ローラに突き当たることによるトレイの移動の阻害が防止される。
(5) 上記凸部の幅方向の長さは、先端から第2向きに向かって次第に長くなるものである。
凸部の幅方向の長さが短ければ、凸部と第1ローラの当接は容易である。凸部の幅方向の長さが長ければ、トレイの位置が安定する。したがって、上述の構成では、凸部と第1ローラの当接前には凸部と第1ローラの当接が優先でき、凸部と第1ローラの当接後にはトレイの位置の安定が優先できる。
(6) 上記凸部は、その先端に上記第1向きと直交しかつ上記トレイの表面又は裏面に沿った方向を軸方向として回転するコロを有するものである。
上述の構成においては、搬送されるトレイの凸部の先端面と第1ローラの外周とが当接する際に、コロが第1ローラの外周に接する。凸部の先端面は、コロの回転によって、第1ローラの外周に沿って移動され、トレイを第1向きに容易に案内可能である。
(7) 本発明のトレイ搬送装置は、上記第1ローラより上記第1向きの上流側に設けられており、上記トレイの凸部が少なくとも上記第1ローラ及び上記第2ローラによる挟持位置より上記第1ローラ側へ向くように上記トレイを案内するガイド部材を、更に具備している。
上述の構成においては、トレイは、ガイド部材によって、その凸部が少なくとも第1ローラ及び第2ローラによる挟持位置より第1ローラ側へ向くように案内される。したがって、トレイの凸部の先端面が第1ローラに当接されやすい。凸部の先端面が第1ローラに当接されると、凸部の先端面が第1ローラの外周に沿って第1向きに案内される。その後、凸部以外の先端部が第2ローラに当接され、第2ローラは凸部以外の先端部の先端面によって第1ローラと離間する向きに押される。つまり、上述の構成とすることにより、トレイが第1ローラ及び第2ローラに挟持されやすい。
(8) 本発明は、上述に記載のトレイ搬送装置と、上記トレイに載置された薄板形状の被記録媒体に対して画像を記録する画像記録部と、を具備する画像記録装置として捉えることもできる。
本発明においては、トレイの凸部の先端が第1ローラに当接すると、凸部の先端面は、第1ローラに当接しながら第1向きに案内される。トレイが第1向きに案内されると、次に凸部以外の先端部が第2ローラに当接する。第2ローラは、凸部以外の先端部の先端面によって第1ローラと離間する向きに押される。これにより、凸部以外の先端部は第1ローラ及び第2ローラに挟持される。以上のように、薄板形状のトレイは第1ローラ及び第2ローラよりなるローラ対に挟持されやすい。また、第1ローラ及び第2ローラによる挟持位置に対応しない位置に設けられた凸部が、先行して当該装置に挿入されることにより、トレイの位置が安定する。これにより、トレイが当該装置に適切に挿入される。
また、本発明においては、トレイに、シート状のフィルムなどのトレイの厚さよりも薄い部材は使用されていない。したがって、当該トレイが破損しにくい。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機1の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部2の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部2の内部構造を示す部分平面図である。 図4は、画像記録部24の機構を示す斜視図である。 図5は、搬送装置54の斜視図であり、(A)には各部品が組み合わされた状態が示されており、(B)には各部品に分解された状態が示されている。 図6は、搬送装置54の機構を模式的に示す正面図である。 図7は、メディアトレイ71の斜視図であり、(A)には上面71a側が示されており、(B)には下面71b側の先端部72付近が示されている。 図8は、搬送装置54及びメディアトレイ71を模式的に示す部分平面図である。 図9は、搬送装置54及びメディアトレイ71を模式的に示す縦断面図であり、(A)には凸部74の先端74bが駆動ローラ47に当接する直前の状態が示されており、(B)には凹部73の先端73bが駆動ローラ47及びピンチローラ48の挟持位置に当接した状態が示されており、(C)にはメディアトレイ71が駆動ローラ47及びピンチローラ48に挟持された状態が示されており、(D)には凸部74の先端面74aが曲面であるメディアトレイ71が示されており、(E)には凸部74の先端面74aにコロ79が設けられたメディアトレイ71が示されている。 図10は、メディアトレイ71の斜視図及び部分平面図であり、(A)には凸部74の先端面74aが曲面であるメディアトレイ71の先端部72付近の斜視図が示されており、(B)には凸部74の先端面74aにコロ79が設けられたメディアトレイ71の先端部72付近の斜視図が示されており、(C)には凸部74がテーパ状に構成されたメディアトレイ71の先端部72付近を模式的に示す部分平面図が示されている。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[複合機1]
図1は、本発明の実施形態に係る画像記録装置の一例としての複合機1の外観を示す斜視図である。複合機1は、下部に配設されたプリンタ部2と、その上部に配設されたスキャナ部3と、スキャナ部3の上部に設けられた原稿カバー7と、装置上面の前方側に配置された操作パネル9となどを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。なお、本実施形態においては、矢印13で示される方向が複合機1の幅方向(左右方向)であり、矢印14で示される方向が複合機1の高さ方向(上下方向)であり、矢印12で示される方向が複合機1の奥行き方向(前後方向)である。なお、本発明を実現するうえで、スキャナ機能やファクシミリ機能などは任意の機能であり、例えば、本発明に係る画像記録装置が、プリンタ機能のみを有するプリンタとして実施されてもよい。
複合機1の上面の前方側であって、スキャナ部3の正面側の上面には、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するための操作パネル9が設けられている。操作パネル9は、各種操作ボタンや液晶表示部11から構成されており、複合機1は、操作パネル9からの入力に基づいて複合機1の動作を統括する制御部(不図示)により動作される。複合機1がコンピュータに接続されている場合には、複合機1は、コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバ等を介して送信される指示に基づいても動作される。
スキャナ部3は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。複合機1の天板としての原稿カバー7がスキャナ部3の上部に開閉自在に設けられている。原稿カバー7の下側に、図示しないプラテンガラス及びイメージセンサが設けられている。プラテンガラスに載置された原稿の画像がイメージセンサによって読み取られる。なお、本発明を実現するうえでスキャナ部3は関係しないため、ここでは、スキャナ部3の詳細な説明は省略される。
[プリンタ部2]
以下、図1から図4を参照しながら、プリンタ部2の構成について詳細に説明する。図1に示されるように、プリンタ部2の正面側には開口4が形成されている。この開口4を通じて、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が複合機1に装着される。なお、図1では、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が省略されている。給紙トレイ20には、A4サイズやB5サイズ等の所望のサイズの記録用紙が収容される。図2に示されるように、給紙トレイ20が複合機1に装着されることにより、給紙トレイ20に収容された記録用紙が、該記録用紙の長手方向が複合機1の奥行き方向12となるようにセットされる。また、排紙トレイ21は、給紙トレイ20に支持されて、給紙トレイ20の上方に配置される。給紙トレイ20と排紙トレイ21とは、上下二段となって複合機1に装着される。
また、複合機1は、CD−ROMやDVD−ROMメディアなどの記録メディアの盤面上に画像を記録する機能を有する。この機能については後述する。
複合機1に装着された給紙トレイ20の奥側には、分離傾斜板22が配設されている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から繰り出された記録用紙を分離して上方へ案内するものである。
分離傾斜板22の上方には、搬送路23が形成されている。搬送路23は、分離傾斜板22の上側から上方且つ複合機1の正面側へ曲がって、装置の背面側から正面側へ延出され、さらに、搬送装置54(本発明のトレイ搬送装置の一例)における駆動ローラ47とピンチローラ48による挟持位置と画像記録部24(本発明の画像記録部の一例)の下側を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から繰り出された記録用紙は、搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録部24に至る。該記録用紙は、画像記録部24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に接離可能に上下動する給紙アーム26の前端で軸支されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、図示しないモータの駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上に積載された記録用紙を1枚ずつ分離して搬送路23へ供給するものである。詳細には、給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に圧接して、その状態で、給紙ローラ25が回転することにより、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力で最上位置の記録用紙が分離傾斜板22へ送り出される。当該記録用紙は、その前端が分離傾斜板22に当接して上方へ案内され、搬送路23へ送り込まれる。
搬送路23は、画像記録部24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面29と内側ガイド面28とから構成されている。
[画像記録部24]
画像記録部24は、記録ヘッド30を搭載して主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)へ往復移動するキャリッジ31を備えている。記録ヘッド30には、インクタンク32(図3参照)からインクチューブ33を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。記録ヘッド30は、その下面に設けられたノズルから、各インクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ31が主走査方向へ往復動することにより、記録ヘッド30が記録用紙に対して走査され、プラテン34上を搬送される記録用紙に画像が記録される。
図3及び図4に示されるように、画像記録部24が配置される搬送路23の上側には、一対のガイドレール35,36が配設されている。ガイドレール35,36は、記録用紙の搬送向きに隔てて、搬送路23の幅方向13に延設されている。キャリッジ31は、ガイドレール35,36を跨ぐようにして、該ガイドレール35,36上を搬送路23の幅方向13に摺動可能に設けられている。
記録用紙の搬送向きの上流側に配設されたガイドレール35は、搬送路23の幅方向13の長さがキャリッジ31の走査幅より長い平板状のものである。ガイドレール35の上面が、キャリッジ31の上流側の端部を摺動自在に担持している。
記録用紙の搬送向きの下流側に配設されたガイドレール36は、搬送路23の幅方向13の長さがガイドレール35とほぼ同じ長さの平板状のものである。ガイドレール36の上面が、キャリッジ31の上流側の端部を摺動自在に担持している。ガイドレール36の搬送向きの上流側の端部37は、上方へ向かって略直角に曲折されている。キャリッジ31には、ガイドレール36の端部37を挟み込むようにして端部37と係合する不図示の係合部材が設けられている。これにより、キャリッジ31は、ガイドレール35,36上に摺動自在に担持され、ガイドレール36の端部37を基準として、搬送路23の幅方向13に往復移動することが可能となる。
ガイドレール36の上面には、ベルト駆動機構38が配設されている。ベルト駆動機構38は、搬送路23の幅方向13の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ39と従動プーリ40と間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト41が張架されてなるものである。駆動プーリ39の軸には図示しないモータが連結されており、該モータから駆動力が入力される。駆動プーリ39の回転により、タイミングベルト41が周運動する。なお、タイミングベルト41は無端環状のもののほか、有端のベルトの両端部をキャリッジ31に固着するものを用いてもよい。
キャリッジ31は、タイミングベルト41に固着されている。タイミングベルト41の周運動により、キャリッジ31は、端部37を基準としてガイドレール35,36上を往復移動する。キャリッジ31には、記録ヘッド30が搭載されている。したがって、記録ヘッド30は、キャリッジ31とともに搬送路23の幅方向13を主走査方向として往復移動可能である。ガイドレール36には、端部37に沿ってリニアエンコーダのエンコーダストリップ42が配設されている。リニアエンコーダは、フォトインタラプタによりエンコーダストリップ42を検出する。リニアエンコーダの検出信号に基づいて、キャリッジ31の往復移動が制御される。
図2及び図4に示されるように、搬送路23の下側には、記録ヘッド30と対向してプラテン34が配設されている。プラテン34は、キャリッジ31の往復移動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に亘って配設されている。プラテン34の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きいものであり、記録用紙の両端は常にプラテン34の上を通過する。
図3に示されるように、記録ヘッド30による画像記録範囲外、すなわちプラテン34の両側の記録用紙が通過しない範囲には、パージ機構43及び廃インクトレイ44が配設されている。パージ機構43は、記録ヘッド30のノズル等からインクとともに気泡や異物を吸引除去するものである。パージ機構43は、記録ヘッド30のノズル面を覆うキャップ45を備える。記録ヘッド30の気泡等の吸引除去を行う際には、記録ヘッド30がキャップ45上に位置するようにキャリッジ31が移動される。その状態でキャップ45が上方へ移動して記録ヘッド30の下面のノズルを密閉するように密着する。そして、キャップ45と連結されたポンプ(不図示)により記録ヘッド30のノズルからインクが吸引される。
廃インクトレイ44は、キャリッジ31の画像記録範囲外であってパージ機構43の反対側に配設されている。廃インクトレイ44は、記録ヘッド30のインクの空吐出を受けるものである。この空吐出は、フラッシングと呼ばれる。
図3に示されるように、インクタンク32は、プリンタ部2の正面右側の筐体内に設けられたインクタンク収容部46に収容されている。このインクタンク32は、詳細には、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクを貯蔵する4個のインクタンク32C,32M,32Y,32Kを備えてなる。インクタンク32からキャリッジ31へは、各色について設けられたインクチューブ33を通じてインクが供給される。
図2及び図4に示されるように、画像記録部24よりも上流側には、搬送装置54が設けられている。搬送装置54は、駆動ローラ47(本発明の第1ローラの一例)と該駆動ローラ47の下方に設けられたピンチローラ48(本発明の第2ローラの一例)とが一体にユニット化されたものである。搬送装置54の駆動ローラ47が正転駆動されることで、給紙トレイ20から給紙された記録用紙が駆動ローラ47及びピンチローラ48により狭持されて、その下流側のプラテン34上へ搬送される。なお、搬送装置54の構成については後段で詳細に説明する。
画像記録部24の下流側には、駆動ローラ49と該駆動ローラ49の上方に設けられた拍車ローラ50とを有する一対の排出ローラ対55が設けられている。記録済みの記録用紙は、駆動ローラ49及び拍車ローラ50によって狭持されることで所定の方向へ搬送される。駆動ローラ49が正転駆動されることにより排紙トレイ21へ排出する向きへ記録用紙が搬送される。また、駆動ローラ49が逆転駆動されることにより被記録媒体が逆向きへ搬送される。なお、拍車ローラ50は、記録済みの記録用紙と圧接するため、記録用紙に記録された画像を劣化させないようにローラ面が拍車状に凹凸に形成されている。また、同様の理由により、搬送装置54に較べてローラ間の圧接力は小さく設定されている。
図4に示されるように、駆動ローラ47及び駆動ローラ49は、駆動ローラ47の軸方向の一端に連結されたモータ59(本発明の駆動源の一例)から駆動力が伝達されて、回転駆動される。また、駆動ローラ47及び駆動ローラ49は制御基板52(図3参照)に搭載された図示しない駆動回路により制御されることで、その回転方向が正転又は逆転のいずれかに切り換えられる。かかる回転方向の切換は、モータ59に対するスイッチング制御により、或いは、各ローラの回動軸にモータ59の回転力を伝達するギアなどを切り換えることにより行われる。
また、駆動ローラ47及び駆動ローラ49は、モータ59が駆動制御されることによって、所定の改行幅で間欠駆動される。駆動ローラ47及び駆動ローラ49の回転は同期されている。ロータリーエンコーダ(不図示)が、駆動ローラ47に設けられたエンコーダディスク51をフォトインタラプタ60(図4参照)で検出し、該ロータリーエンコーダの検出信号に基づいて、駆動ローラ47及び駆動ローラ49の駆動が制御される。
記録用紙は、駆動ローラ47及び駆動ローラ49によって、所定の改行幅でプラテン34上を間欠して搬送される。その改行毎に記録ヘッド30が走査されて、記録用紙の先端側から画像記録が行われる。記録ヘッド30により記録用紙の所定領域に画像記録が行われた後に、駆動ローラ49が連続的に回転駆動される。これにより、駆動ローラ49及び拍車ローラ50により狭持された記録用紙が排紙トレイ21へ排出される。
[搬送装置54]
図5及び図6に示されるように、搬送装置54は、駆動ローラ47と、ピンチローラ48と、バネ61と、ピンチローラホルダ62などが一体にユニット化されて構成されている。なお、個々のピンチローラ48は、図5に示されるように1つのローラよりなる構成でも、図6(図6ではピンチローラホルダ62が省略されている。)に示されるように複数の短いローラ(図6では2個)よりなる構成であってもよい。メディア駆動ローラ47及びピンチローラ48は、給紙トレイ20から給紙された記録用紙を挟持して、その下流側のプラテン34上へ送る。
ピンチローラホルダ62は、図5に示されるように長尺状に形成されており、その長手方向が記録用紙の幅方向13に一致するように配設される。また、その断面が概ねU字形状に形成されている。駆動ローラ47に対向するピンチローラホルダ62の上面には、4つのローラ収容室64と、8つのバネ収容室65とが設けられている。ローラ収容室64はピンチローラホルダ62の長手方向に所定間隔ごとに形成されている。バネ収容室65は、ローラ収容室64の両端に隣接して形成されている。ピンチローラ48は、ピンチローラホルダ62の長手方向にその回動軸66(図5(B)参照)が一致するようにローラ収容室64に収容される。つまり、ピンチローラ48は駆動ローラ47よりも幅方向13の長さが短い。また、バネ収容室65にはバネ61が圧縮された状態で収容される。なお、ピンチローラ48やバネ61の数や収容手法などは適宜変更可能であることは言うまでもない。
バネ収容室65は、該バネ収容室65の長手方向の両側に立設された仕切り板により区画されている。仕切り板に軸受け68(図5(B)参照)が形成されている。ピンチローラ48の回動軸66は軸受け68で支持される。軸受け68は上下方向14に長い溝状に形成されている。これにより、回動軸66が軸受け68によって上下動可能に軸支される。
搬送装置54は、バネ収容室65にバネ61が収容され、ピンチローラ48の回動軸66が軸受け68に挿入されてバネ61が圧縮され、更にピンチローラ48と駆動ローラ47とが圧接された状態で構成される(図5(A)参照)。圧縮されたバネ61のバネ力はピンチローラ48を駆動ローラ47へ向けて作用する。即ち、ピンチローラ48に駆動ローラ47に対する付勢力が付加される。これにより、ピンチローラ48が駆動ローラ47に圧接する。ピンチローラ48がバネ61により付勢されてピンチローラホルダ62で軸支されるため、厚みのある記録用紙又は以下で説明するメディアトレイ71が搬送されると、その紙厚又は樹脂厚に応じてバネ61の付勢力に反してピンチローラ48が駆動ローラ47から離反する。
[メディアトレイ71]
上述したように、複合機1は、CD−ROMやDVD−ROMメディアなどの記録メディアの盤面上に画像を記録する機能を有する。記録メディアの盤面上に画像が記録される場合、記録メディアはメディアトレイ71(本発明のトレイの一例)に載置される。
図7に示されるように、メディアトレイ71は、樹脂製で上下方向14の厚さが数ミリ(例えば2mm〜3mm)である。また、メディアトレイ71は、搬送方向(奥行き方向12)及び幅方向13の長さが厚さ(高さ方向14)よりも長く、搬送方向(奥行き方向12)の長さが幅方向13の長さよりも長い。つまり、メディアトレイ71は、薄型の直方体の樹脂板である。メディアトレイ71の上面71aには、円形状の凹みであって記録メディアが載置されるメディア載置部78が設けられている。
図2に示されるように、メディア載置部78に記録メディアが載置されたメディアトレイ71が、図2の矢印77の向きに、つまり装置の正面側の開口4から搬送路23の直線部231に挿入されると、図示しないセンサによりメディアトレイ71の挿入が検出されて、駆動ローラ47及び駆動ローラ49が逆回転駆動される。これにより、メディアトレイ71が、駆動ローラ47の幅方向13と直交する向きであって記録用紙の搬送向きと逆向き(本発明の第1向きに相当、以下、当該向きを第1向きと記す。)に搬送され、排出ローラ対55及び画像記録部24を介して、記録用紙の搬送向きの下流側から搬送装置54に当接する。そして、メディアトレイ71が、搬送装置54の駆動ローラ47及びピンチローラ48に挟持されると、ピンチローラ48がバネ61の付勢力に抗してメディアトレイ7の厚み分だけ下方へ押し下げられる。駆動ローラ47及びピンチローラ48に挟持されたメディアトレイ71は、記録用紙の搬送向きの更に上流側に案内される。これにより、メディアトレイ71に載置された記録メディアは、画像記録部24より記録用紙の搬送向きの上流側に位置される。
メディアトレイ71に載置された記録メディアが画像記録部24より記録用紙の搬送向きの上流側に位置すると、駆動ローラ47及び駆動ローラ49の駆動が一旦停止され、駆動ローラ47及び駆動ローラ49の回転方向が正回転に切り換えられる。これにより、メディアトレイ71が第1向きと逆向き、つまり記録用紙の搬送向き(本発明の第2向きに相当、以下、当該向きを第2向きと記す。)に搬送され、メディアトレイ71に載置された記録メディアがプラテン34上を通る。プラテン34上に搬送された記録メディアに対して、記録ヘッド30からインク滴が吐出される。これにより、記録メディアの盤面上に画像が記録されて、メディアトレイ71は最終的に排紙トレイ21から排出される。
なお、以上の説明では、メディアトレイ71は、第1向きへの搬送の過程で、排出ローラ対50及び搬送装置54の双方に挟持されることになる。しかし、以下の説明では、メディアトレイ71が搬送装置54に挟持される場合について説明する。もちろん、以下で説明されるメディアトレイ71及び搬送装置54の構成は、メディアトレイ71が排出ローラ対50に挟持される場合にも適用されることが可能なことは言うまでもない。
図7(A)に示されるように、メディアトレイ71が複合機1へ挿入される際のメディアトレイ71の第1向きの先端部72(本発明の先端部に相当)は、搬送路23の幅方向13に凹凸が繰り返された形状となっている。つまり、メディアトレイ71の先端部72は、各々所定数の凹部73(本発明の凸部以外の先端部に相当)及び凸部74(本発明の凸部の一例)で構成されている。なお、本実施形態では、メディアトレイ71が凸部74を複数備えた場合について説明するが、凸部74は1つであっても複数であってもよい。以下で説明するように、凸部74はピンチローラ48と対向しない範囲に設けられるため、ピンチローラ48の数によって凸部74の数も異なってくるのである。ここで、ピンチローラ48の数も1つであっても複数であってもよい。
凹部73は、駆動ローラ47の幅方向13において、ピンチローラ48と対向する範囲A(図6及び図8参照)に設けられている。つまり、凹部73は、搬送装置54の駆動ローラ47及びピンチローラ48に挟持されながら第1向きに移動する。
図7(B)に示されるように、凹部73の先端面73aは、凹部73の先端73bからメディアトレイ71の下面71bにかけて、所定の角度θ1の勾配を形成している。つまり、凹部73の先端面73aは斜め下方を向いており、この向きは駆動ローラ47及びピンチローラ48のうち下側に位置するピンチローラ48側に相当する。また、凹部73においては、メディアトレイ71の厚みは、その先端73bから第2向きに向かって次第に大きくなる。
図6及び図8に示されるように、凸部74は、駆動ローラ47の幅方向13において、ピンチローラ48と対向しない範囲Bに設けられている。つまり、メディアトレイ71が、搬送装置54を通過するとき、凸部74は、駆動ローラ47及びピンチローラ48に挟持されることなく、駆動ローラ47の下側と接しながら第1向きに移動する。
図7に示されるように、凸部74の先端面74aは、凸部74の先端74bからメディアトレイ71の上面71aにかけて、所定の角度θ2の勾配を形成している。つまり、凸部74の先端面74aは斜め上方を向いており、この向きは駆動ローラ47及びピンチローラ48のうち上側に位置する駆動ローラ47側である。また、凹部73と同様に凸部74においても、メディアトレイ71の厚みは、その先端74bから第2向きに向かって次第に大きくなる。
ここで、角度θ1は、例えば、メディアトレイ71の第1向きへの搬送過程において凹部73の先端73bがピンチローラ48に最初に触れる位置を接点とした場合に、先端面73aが当該接点における接線となるような角度である。また、角度θ2は、例えば、メディアトレイ71の第1向きへの搬送過程において凸部74の先端74bが駆動ローラ47に最初に触れる位置を接点とした場合に、先端面74aが当該接点における接線となるような角度である。
[ガイド部材]
以上説明したとおり、メディアトレイ71においては、凸部74の先端面74aが駆動ローラ47側を向いている。そして、凸部74の先端面74aが回転する駆動ローラ47と当接することによって、メディアトレイ71は駆動ローラ47及びピンチローラ48による挟持位置へ案内される。したがって、メディアトレイ71が搬送路23を搬送される高さは、凸部74の先端74bが駆動ローラ47と当接する高さであることが好ましい。例えば、メディアトレイ71が搬送路23を搬送される高さが、凸部74の先端74aとピンチローラ48とが当接する高さであると、メディアトレイ71が搬送路23を搬送される高さは好ましい高さより低いということである。
そこで、複合機1には、搬送装置54よりも第2向き側(つまり記録用紙の搬送向きの下流側)に、所定の高さのリブ(本発明のガイド部材の一例、不図示)が、搬送方向(奥行き方向12)に所定の間隔で搬送路23の下側のガイド面から幅方向13に延設されている。これにより、メディアトレイ71の下面71bがリブの上面と当接しながら搬送され、メディアトレイ71は好ましい高さに保持される。
また、リブの代わりに、搬送コロ(本発明のガイド部材の一例、不図示)が設けられていてもよい。搬送コロは、下側のガイド面からローラ面を露出するようにして、幅方向13を軸方向として回転自在に設けられている。搬送コロによって、搬送コロに接触するメディアトレイ71の搬送がリブを設けた場合よりも円滑となる。
また、記録ヘッド30と対向して配設されているプラテン34が本発明のガイド部材であってもよい。排紙トレイ21側から挿入されたメディアトレイ71は、搬送装置54に向けて搬送される際にプラテン34の上を通過する。したがって、プラテン34は、適切な高さに配設されることで、本発明のガイド部材の役割を果たす。
[実施形態の効果]
以下の説明において、図9(A)は図8のX−X断面を示しており、図9(B)、(C)は図8のY−Y断面を示している。図9(A)に示されるように、メディアトレイ71が第1向きに搬送され、凸部74の先端74bが駆動ローラ47に当接すると、凸部74の先端面74aは、駆動ローラ47の外周に沿って第1向きに案内される。図9(B)に示されるように、メディアトレイ71が第1向きに案内されると、次に凹部73の先端73bがピンチローラ48に当接する。ピンチローラ48は、凹部73の先端面73aによって、駆動ローラ47と離間する向きに押される。その結果、図9(C)に示されるように、先端部72は、駆動ローラ47及びピンチローラ48に挟持される。駆動ローラ47及びピンチローラ48による挟持位置に対応しない位置に設けられた凸部74が、複合機1に先行して挿入されることにより、メディアトレイ71の位置が安定する。これにより、メディアトレイ71が複合機1に適切に挿入される。
上述の実施形態においては、凸部74の先端面74aが駆動ローラ47側へ向いており、かつ凸部74の厚みは先端74bから第2向きに向かって次第に大きくなる。したがって、搬送されるメディアトレイ71の凸部74の先端面74aと駆動ローラ47の外周とが当接する際に、凸部74の先端面74aは、駆動ローラ47に突き当たりにくく、駆動ローラ47の外周に接しやすい。その結果、凸部74の先端面74aは、駆動ローラ47の外周に沿って移動され、第1向きに容易に案内される。
上述の実施形態においては、メディアトレイ71は、リブ、搬送コロ及びプラテン34などによって、その凸部74が少なくとも駆動ローラ47及びピンチローラ48による挟持位置より駆動ローラ47側へ向くように案内される。したがって、メディアトレイ71の凸部74の先端面74aが駆動ローラ47に当接されやすい。凸部74の先端面74aが駆動ローラ47に当接されると、上述したように、凸部74の先端面74aがローラの外周に沿って第1向きに案内される。その後、凹部73がピンチローラ48に当接され、ピンチローラ48は凹部73の先端面73aによって駆動ローラ47と離間する向きに押される。つまり、本発明のガイド部材としてリブ又は搬送コロを設ける、或いは、プラテン34を本発明のガイド部材とすることにより、メディアトレイ71が駆動ローラ47及びピンチローラ48に挟持されやすい。
[実施例の変形例1]
上述の実施形態では、凸部74が凹部73の先端から突出している長さの分だけ、メディアトレイ71の厚みが第2向きに向かって次第に大きくなっている場合について説明した。つまり、図7(B)に示されるように、凸部74の第1向きの長さと、凸部74の先端面74aが所定の角度θ2の勾配を形成している範囲の第2向きの長さとが、共に長さ「L」である場合について説明した。しかし、凸部74の第1向きの長さが、凸部74の先端面74aが勾配を形成している範囲の第2向きの長さよりも長くてもよい。凸部74の第1向きの長さが、凸部74の先端面74aが勾配を形成している範囲の第2向きの長さよりも長い場合であっても、凹部73の先端73bは、凸部74によって、駆動ローラ47及びピンチローラ48による挟持位置に案内されることができる。
[実施例の変形例2]
凸部74は、先端面74aにおけるメディアトレイ71の上面71a及び下面71bとの各隅が曲面であってもよい。例えば、図9(D)及び図10(A)に示されるように、先端面74aが、先端74bの近傍においては急勾配で、先端74bから離れてメディアトレイ71の上面71aに近づくにしたがって緩勾配となる曲面であってもよい。ここで、図9(D)は図8のX−X断面を示している。このような構成においては、凸部74の先端面74aが角張っていない。そのため、搬送されるメディアトレイ71の凸部74の先端面74aと駆動ローラ47の外周とが当接する際に、凸部74の先端面74aが駆動ローラ47に突き当たることによるメディアトレイ71の移動の阻害が防止される。
[実施例の変形例3]
凸部74の幅方向13の長さは、先端74bから第2向きに向かって次第に長くなるものであってもよい。例えば、図10(C)に示されるように、凸部74の幅方向13の長さは、先端74bから第2向きに向かってテーパ状に拡大されていてもよい。詳細には、凸部74の幅方向13の長さは、先端74bから第2向きに向かって離れる程に長くなっている。凸部74の幅方向13の長さが短ければ、凸部74と駆動ローラ47の当接は容易である。また、ピンチローラ48が幅方向13に複数配置されている場合には、各ピンチローラ48同士の間に挿入し易い。凸部74の幅方向13の長さが長ければ、メディアトレイ71の位置が安定する。したがって、上述の構成では、凸部74と駆動ローラ47の当接前には凸部74と駆動ローラ47の当接が優先でき、凸部74と駆動ローラ47の当接後にはメディアトレイ71の位置の安定が優先できる。なお、実施例の変形例3は、上述した実施例の変形例2に適用されてもよい。つまり、凸部74の幅方向13の長さが、先端74bから第2向きに向かって次第に長くなり、且つ、先端面74aにおけるメディアトレイ71の上面71a及び下面71bとの各隅が曲面であってもよい。
[実施例の変形例4]
凸部74は、先端74bに第1向きと直交しかつメディアトレイ71の上面71a又は下面71bに沿った方向を軸方向として回転するコロ(本発明のコロの一例)を有するものであってもよい。例えば、図9(E)及び図10(B)に示されるように、凸部74の先端74bの幅方向13の中央部が凹んでおり、凹んだ部分に幅方向13に延びる軸(不図示)が設けられている。そして、コロ79は、先端面74aから露出するようにして、当該軸を中心として回転自在に設けられている。ここで、図9(E)は図8のX−X断面を示している。
なお、コロ79の軸は、メディアトレイ71の高さ方向14の真ん中よりもピンチローラ48側に設けられることが好ましい。コロ79の軸中心が、駆動ローラ47側に設けられた場合、コロ79と駆動ローラ47の接触の態様によっては、メディアトレイ71が、駆動ローラ47からピンチローラ48に向かって案内されず、駆動ローラ47からピンチローラ48と逆側に向かって案内されてしまうおそれがあるためである。
上述の構成においては、搬送されるメディアトレイ71の凸部74の先端面74aと駆動ローラ47の外周とが当接する際に、コロ79が駆動ローラ47の外周に接する。凸部74の先端面74aは、コロ79の回転によって、駆動ローラ47の外周に沿って移動され、メディアトレイ71を第1向きに容易に案内可能である。
なお、実施例の変形例2から変形例4において、凸部74が、先端面74aを曲面で構成されている例(変形例2)、テーパ状に拡大されている例(変形例3)、及びコロ79が設けられている例(変形例4)について説明したが、凸部74の形状はこれらに限らない。つまり、凸部74は、ピンチローラ48に対応しない位置に設けられており、駆動ローラ47と当接することによってメディアトレイ71を駆動ローラ47及びピンチローラ48の挟持位置へ案内するものであるならば、異なる形状で構成されることができる。
[実施例の変形例5]
上述の実施形態では、複合機1において、駆動ローラ47がピンチローラ48の上方に設けられており、拍車ローラ50が駆動ローラ49の上方に設けられている場合について説明した。しかし、ピンチローラ48が駆動ローラ47の上方に設けられていてもよいし、駆動ローラ49が拍車ローラ50の上方に設けられていてもよい。この場合、凹部73及び凸部74の先端面73a、74aの向きが上述の実施形態と逆となることは言うまでもない。つまり、凹部73の先端面73aが斜め上方を向き、凸部74の先端面74aが斜め下方を向くことになる。
[実施例の変形例6]
上述の実施形態では、トレイ搬送装置としての搬送装置54が画像記録装置としての複合機1に搭載された場合について説明したが、搬送装置54が搭載されるのは、薄板形状のトレイをローラ対で挟持して搬送する装置であるならば、複合機1などの画像記録装置に限らない。このような装置としては、例えば、鉄板を搬送する装置や、プリント基板を搬送する装置などがある。
1・・・複合機
2・・・プリンタ部
24・・・画像記録部
47・・・駆動ローラ
48・・・ピンチローラ
54・・・搬送装置
71・・・メディアトレイ
72・・・先端部
73・・・凹部
74・・・凸部

Claims (8)

  1. 駆動源より駆動伝達されて回転する第1ローラと、
    上記第1ローラに接離可能であり、かつ当該第1ローラに接するように付勢され、上記第1ローラよりも幅方向の長さが短い第2ローラと、
    上記第1ローラ及び上記第2ローラに挟持されて上記幅方向と直交する第1向きに搬送されるトレイと、を具備し、
    上記トレイは、搬送される第1向きの先端部における上記第2ローラに対応しない位置に第1向きへ突出する凸部が設けられ、
    上記凸部以外の上記先端部は、その先端面が上記第2ローラ側へ向いており、かつ厚みが先端から第1向きとは逆向きの第2向きに向かって次第に大きくなるものであるトレイ搬送装置。
  2. 上記凸部は、その先端面が上記第1ローラ側へ向いており、かつ厚みが先端から第2向きに向かって次第に大きくなるものである請求項1に記載のトレイ搬送装置。
  3. 上記凸部の第1向きの長さは、厚みが第2向きに向かって次第に大きくなる範囲より長い請求項2に記載のトレイ搬送装置。
  4. 上記凸部は、その先端面における上記トレイの表裏面との各隅が曲面である請求項1に記載のトレイ搬送装置。
  5. 上記凸部の幅方向の長さは、先端から第2向きに向かって次第に長くなるものである請求項1から4のいずれかに記載のトレイ搬送装置。
  6. 上記凸部は、その先端に上記第1向きと直交しかつ上記トレイの表面又は裏面に沿った方向を軸方向として回転するコロを有するものである請求項1に記載のトレイ搬送装置。
  7. 上記第1ローラより上記第1向きの上流側に設けられており、上記トレイの凸部が少なくとも上記第1ローラ及び上記第2ローラによる挟持位置より上記第1ローラ側へ向くように上記トレイを案内するガイド部材を、更に具備したものである請求項2から6のいずれかに記載のトレイ搬送装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のトレイ搬送装置と、
    上記トレイに載置された薄板形状の被記録媒体に対して画像を記録する画像記録部と、を具備する画像記録装置。
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