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JP5246251B2 - 昇降圧型dc−dcコンバータ - Google Patents
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JP5246251B2 - 昇降圧型dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、昇降圧型のDC−DCコンバータに関し、特に、昇圧制御を行うための三角波と降圧制御を行うための三角波の重なる部分の電圧を設定するための回路に関するものである。
携帯電話に代表されるように、近年小型の携帯機器が広く普及し、このような小型携帯機器の電源には小型の2次電池が使用されている。電池を小型にして、しかもできるだけ使用時間を長くするため、電池の高性能化と機器の省電力化が図られている。更に、電池の体積を小さくしてより長時間使用できるようにするには、できるだけ電池電圧における使用電圧範囲を広げることが望ましい。このため、電源回路には、負荷が必要とする電圧よりも電池電圧が大きくなった場合や小さくなった場合においても、それぞれ負荷に一定の電圧を供給することができる昇降圧型DC−DCコンバータが用いられるようになった(例えば、特許文献1参照。)。更に、昇降圧型DC−DCコンバータは、電源電圧を選ぶ必要がないため、電池やACアダプタ等の各種の入力電源に対応することができるというメリットも備えている。
図8は、昇降圧型DC−DCコンバータの従来例を示した図である。
図8において、昇降圧型DC−DCコンバータ100は、入力電圧VBが入力される入力端子INと、所定の出力電圧Voutを出力する出力端子OUTとを有し、PWM制御部101と昇降圧部102とから構成されている。
PWM制御部101は、誤差増幅部111、三角波発生回路部112、降圧側比較回路CMPa、昇圧側比較回路CMPb、制御回路113及びプリドライバ114から構成されている。
誤差増幅部111は、演算増幅回路AMPa、所定の基準電圧Vrefを生成して出力する基準電圧発生回路117、出力電圧検出用抵抗R110,R111及び帰還抵抗R112で構成されている。演算増幅回路AMPaは、出力電圧検出用抵抗R110及びR111で出力電圧Voutが分圧された分圧電圧VFBと基準電圧Vrefとを比較し、該比較結果に応じた誤差信号を生成して出力する。
三角波発生回路部112は、降圧制御を行うための第1三角波TWaを生成する第1三角波発生回路121と、昇圧制御を行うための第2三角波TWbを生成する第2三角波発生回路122とを備えている。
第1三角波発生回路121には、第1三角波TWaの下限電圧を設定するための第1電圧Vaと、第1三角波TWaの上限電圧を設定するための第2電圧Vbと、第1三角波TWaの傾きを設定する定電流源123からの電流がそれぞれ入力されている。
第2三角波発生回路122には、第2三角波TWbの上限電圧を設定するための第3電圧Vcと、第2三角波TWbの傾きを設定する定電流源123からの電流と、第1三角波発生回路121から同期を取るためのクロック信号CLKがそれぞれ入力されている。なお、第1三角波発生回路121と第2三角波発生回路122に入力される電流値は同じ値である。
このような構成において、第1三角波TWaは、第1電圧Vaと第2電圧Vbとの間を往復する三角波であり、第2三角波TWbは、第3電圧Vcと第4電圧Vdとの間を往復する三角波である。
第1三角波TWaが下限電圧である第1電圧Vaに到達すると、第1三角波発生回路121からクロック信号CLKが第2三角波発生回路122に出力される。該クロック信号CLKが第2三角波発生回路122に入力されると、第2三角波TWbの電圧は、下降から上昇に転じる。
第1三角波TWaと第2三角波TWbの各傾斜は、定電流源123の電流値で決まるため同じであることから、第1三角波TWaと第2三角波TWbの振幅は同じになる。第2三角波TWbの下限電圧である第4電圧Vdは、第3電圧Vcから、第2電圧Vbと第1電圧Vaとの差電圧分低下した電圧になる。
なお、DC−DCコンバータ100における昇降圧動作の切り換えを円滑に行うために、第4電圧Vdは第2電圧Vbよりも小さくなければならない。すなわち、降圧制御用の第1三角波TWaと昇圧制御用の第2三角波TWbが重なる部分が必要になる。
最近では、更に機器の省電力化と小型化を図るため、昇降圧型DC−DCコンバータのPWM制御周波数をより高い周波数にシフトさせている。PWM制御周波数を高くすると、部品として大きな体積を占めているインダクタLaとコンデンサCaに小型のものを使用することができ、電力効率も向上させることができるため、省電力化を図る上においても有効である。
しかし、PWM制御周波数を高くすると、図9に示すように、第1三角波TWaと第2三角波TWbが重なる期間Ta,Tbがそれぞれ短くなる。
降圧側比較回路CMPaと昇圧側比較回路CMPbに使用されている比較回路には、図10で示すような2種類の遅延時間が存在する。
第1の遅延時間は、比較回路の2つの入力電圧の大小関係が逆転してから、その結果が比較回路の出力信号に表れるまでの遅延時間であり、図10では遅延時間TDa,TDbで示している。
第2の遅延時間は、比較回路の出力信号がローレベル又はハイレベルの状態から変化し始め、ハイレベル又はローレベルに達するまでの時間であり、図10では立ち上がり時間Trと立ち下り時間Tfで表している。
仮に、第1三角波TWaと第2三角波TWbが重なる期間TaとTbが、比較回路の遅延時間TDa,TDbに比較回路の出力信号の立ち上がり時間Tr及び立ち下がり時間Tfを加えた時間(以下、これを遅延時間とする)(TDa+TDb+Tr+Tf)よりも短いと、第1三角波TWaと第2三角波TWbが重なる期間TaとTbに、比較回路の出力端から有効な出力パルスが発生しなくなり、昇降圧動作ができなくなるという問題があった。
また、従来においては、比較回路の遅延時間を短くするため、比較回路の消費電流を増やして動作速度を上げていたが、このような方法では、省電力化を図るためにPWM制御周波数を高くしたのに対して、比較回路の消費電流を増加させるようにしたのでは、省電力化の効果が得られなくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、従来とほぼ同じ回路構成で、降圧制御を行うための第1三角波と、昇圧制御を行うための第2三角波との各三角波の重なる期間においても確実に昇降圧動作を行うことができ、出力電圧の安定化を図ることができる昇降圧型DC−DCコンバータを得ることを目的とする。
この発明に係る昇降圧型DC−DCコンバータは、入力された制御信号に応じて、入力電圧を昇圧又は降圧して所定の出力電圧を生成し出力する昇降圧部と、前記出力電圧を分圧した電圧VFBと所定の基準電圧Vrefとの誤差を示した誤差信号S1を生成し、該誤差信号S1と所定の各三角波信号との電圧比較を行い、該比較結果に応じて前記昇降圧部に対して入力電圧に対する昇圧動作又は降圧動作を行わせるPWM制御部とを備えた昇降圧型DC−DCコンバータにおいて、
前記PWM制御部は、
前記昇降圧部に対して降圧動作を行わせるか否かの判断を行うために前記誤差信号S1と電圧比較が行われる第1三角波TW1と、前記昇降圧部に対して昇圧動作を行わせるか否かの判断を行うために前記誤差信号S1と電圧比較が行われる第2三角波TW2とを生成する、誤差信号S1と第1三角波TW1、及び誤差信号S1と第2三角波TW2の各電圧比較を行う比較回路部を有する三角波発生回路部を備え、
前記三角波発生回路部は、第1三角波TW1の下限電圧を設定するための第1電圧V1と、第1三角波TW1の上限電圧を設定するための第2電圧V2と、第2三角波TW2の上限電圧を設定するための第3電圧V3が、V1<V2<V3かつ(V2−V1)>(V3−V2)になるようにそれぞれ設定されるように、前記第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3の少なくとも1つが可変設定されるものである。
また、前記三角波発生回路部は、降圧制御を行うための第1三角波TW1を生成する第1三角波発生回路と、昇圧制御を行うための第2三角波TW2を生成する第2三角波発生回路と、前記第1三角波TW1及び第2三角波TW2の各傾きを設定するための所定の定電流を生成して出力する出力電流可変の定電流源とを有しており、該定電流源の出力電流値が変更されることによって、前記第1三角波TW1及び第2三角波TW2の各傾きを変えるようにした

具体的には、前記三角波発生回路部は、
前記第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3をそれぞれ生成して出力する定電圧発生回路と、
前記第1三角波TW1及び第2三角波TW2の各傾きを設定するための所定の定電流を生成して出力する、出力電流可変の定電流源と、
前記定電圧発生回路からの第1電圧V1及び第2電圧V2、並びに該定電流源からの定電流から第1三角波TW1を生成して出力する第1三角波発生回路と、
前記定電圧発生回路からの第3電圧V3、及び前記定電流源からの定電流から第2三角波TW2を生成して出力する第2三角波発生回路と、
を備え、
前記定電圧発生回路は、前記第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3の少なくとも1つが可変設定されるようにした。
また、前記定電圧発生回路は、
前記第2電圧V2を生成して出力する、出力電圧可変の第1定電圧源と、
前記第3電圧V3を生成して出力する第2定電圧源と、
前記第1定電圧源から出力された第2電圧V2を分圧して第1電圧V1を生成して出力する分圧回路と、
を備えるようにした。
また、前記定電圧発生回路は、
前記第2電圧V2を生成して出力する、出力電圧可変の第1定電圧源と、
前記第3電圧V3を生成して出力する第2定電圧源と、
該第2定電圧源から出力された第3電圧V3を分圧して第1電圧V1を生成して出力する分圧回路と、
を備えるようにしてもよい。
また、前記定電圧発生回路は、
前記第2電圧V2を生成して出力する、出力電圧可変の第1定電圧源と、
前記第3電圧V3を生成して出力する第2定電圧源と、
前記第1電圧V1を生成して出力する第3定電圧源と、
を備えるようにしてもよい。
一方、前記定電流源は、前記第1三角波TW1及び前記第2三角波TW2の各周波数が所定値で一定になるように出力電流が可変設定されるようにした。
本発明の昇降圧型DC−DCコンバータによれば、第1三角波TW1の下限電圧を設定するための第1電圧V1と、第1三角波TW1の上限電圧を設定するための第2電圧V2と、第2三角波TW2の上限電圧を設定するための第3電圧V3が、V1<V2<V3かつ(V2−V1)>(V3−V2)になるようにそれぞれ設定されると共に、前記第1三角波TW1の上限電圧と前記第2三角波TW2の下限電圧が重なる時間が、前記比較回路部が有する遅延時間よりも長くなるように、前記第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3の少なくとも1つが可変設定されるようにした。このことから、従来とほぼ同じ回路構成で、第1三角波と第2三角波との重なる時間が、該各三角波と誤差信号を比較する比較回路部の遅延時間以上にすることができ、第1三角波と第2三角波の重なる区間においても確実に昇降圧動作が行われるようになり、出力電圧の安定化を図ることができる。
また、第1三角波及び第2三角波の各傾斜を設定する定電流源の電流値を可変にして調整できるようにしたことから、第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3の少なくとも1つの電圧を変えた場合においても、PWM制御周波数を所定値で一定になるようにすることができる。
本発明の第1の実施の形態における昇降圧型DC−DCコンバータの構成例を示した図である。 第1三角波TW1、第2三角波TW2及び第1電圧V1から第4電圧V4の関係例を示した図である。 図1の場合における第1三角波TW1及び第2三角波TW2の変化の例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における昇降圧型DC−DCコンバータの他の構成例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における昇降圧型DC−DCコンバータの構成例を示した図である。 図5の場合における第1三角波TW1及び第2三角波TW2の変化の例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における昇降圧型DC−DCコンバータの他の構成例を示した図である。 従来の昇降圧型DC−DCコンバータの例を示した図である。 第1三角波TWa及び第2三角波TWbの波形例を示した図である。 降圧側比較回路CMPa及び昇圧側比較回路CMPbの遅延時間を示した図である。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における昇降圧型DC−DCコンバータの構成例を示した図である。
図1において、昇降圧型DC−DCコンバータ1は、入力端子INに入力された入力電圧VBを、所定の定電圧に変換し出力電圧Voutとして出力端子OUTから出力する。
昇降圧型DC−DCコンバータ1は、PWM制御部2と昇降圧部3から構成され、PWM制御部2は、三角波発生回路部11、誤差増幅部12、降圧側比較回路CMP1、昇圧側比較回路CMP2、制御回路13及びプリドライバ14から構成されている。
三角波発生回路部11は、降圧制御を行うための第1三角波TW1を生成する第1三角波発生回路21と、昇圧制御を行うための第2三角波TW2を生成する第2三角波発生回路22と、第2電圧V2を生成して出力し、第2電圧V2の電圧値を変更することができる第1定電圧源23と、所定の第3電圧V3を生成して出力する第2定電圧源24と、定電流を生成して出力する出力電流値を変更することができる定電流源25と、抵抗R1,R2とで構成されている。なお、降圧側比較回路CMP1及び昇圧側比較回路CMP2は比較回路部をなし、第1定電圧源23、第2定電圧源24及び抵抗R1,R2は定電圧発生回路を、抵抗R1及びR2は分圧回路をそれぞれなす。
第2電圧V2と接地電圧との間には抵抗R1及びR2が直列に接続され、第1三角波発生回路21には、第1三角波TW1の上限電圧を設定するための第2電圧V2と、第2電圧V2を抵抗R1及びR2で分圧した第1三角波TW1の下限電圧を設定するための第1電圧V1がそれぞれ入力されている。また、第2三角波発生回路22には、第2三角波TW2の上限電圧を設定するための第3電圧V3が入力され、同期を取るためのクロック信号CLKが第1三角波発生回路21から入力されている。更に、第1三角波発生回路21及び第2三角波発生回路22には、第1三角波TW1及び第2三角波TW2の各傾きを設定する定電流源25からの定電流がそれぞれ入力されている。また、第1三角波発生回路21から出力された第1三角波TW1は、降圧側比較回路CMP1の非反転入力端に入力され、第2三角波発生回路22から出力された第2三角波TW2は、昇圧側比較回路CMP2の非反転入力端に入力されている。
一方、誤差増幅部12は、演算増幅回路AMP1、所定の基準電圧Vrefを生成して出力する基準電圧発生回路31、出力電圧検出用抵抗R10,R11及び帰還抵抗R12で構成されている。出力端子OUTと接地電圧との間には抵抗R10及びR11が直列に接続され、抵抗R10とR11との接続部は演算増幅回路AMP1の反転入力端に接続されている。また、演算増幅回路AMP1の非反転入力端には基準電圧Vrefが入力され、演算増幅回路AMP1の出力端と反転入力端との間には抵抗R12が接続されている。更に、演算増幅回路AMP1の出力端は、降圧側比較回路CMP1及び昇圧側比較回路CMP2の各反転入力端にそれぞれ接続されている。演算増幅回路AMP1は、出力電圧Voutが抵抗R10と抵抗R11で分圧されて生成された分圧電圧VFBと基準電圧Vrefとを比較し、該比較結果に応じた電圧の誤差信号S1を生成して出力する。
降圧側比較回路CMP1は、第1三角波TW1と誤差信号S1との電圧比較を行い、該比較結果を示す2値の信号である降圧モード切換信号S2を制御回路13に出力する。
昇圧側比較回路CMP2は、第2三角波TW2と誤差信号S1との電圧比較を行い、該比較結果を示す2値の信号である昇圧モード切換信号S3を制御回路13に出力する。
制御回路13は、入力された降圧モード切換信号S2及び昇圧モード切換信号S3に応じてプリドライバ14に昇降圧制御信号S4を出力する。
プリドライバ14は、制御回路13から入力された昇降圧制御信号S4に応じて、昇降圧部3のスイッチング素子M1〜M4の駆動を行う。
昇降圧部は3、出力電圧Voutの降圧制御を行うNMOSトランジスタであるスイッチング素子M1,M2、出力電圧Voutの昇圧制御を行うNMOSトランジスタであるスイッチング素子M3,M4、インダクタL1及びコンデンサC1で構成され、PWM制御部2のプリドライバ14からのスイッチング信号S11〜S14に応じて、出力電圧Voutの昇降圧動作を行う。
入力端子INと接地電圧との間にはスイッチング素子M1及びM2が直列に接続され、出力端子OUTと接地電圧との間にはスイッチング素子M4及びM3が直列に接続されている。スイッチング素子M1とM2との接続部と、スイッチング素子M3とM4との接続部の間にはインダクタL1が接続され、出力端子OUTと接地電圧との間にコンデンサC1が接続されている。スイッチング素子M1〜M4の各ゲートには、プリドライバ14からのスイッチング信号S11〜S14が対応して入力されている。
このような構成において、図2は、第1三角波TW1、第2三角波TW2及び第1電圧V1から第4電圧V4の関係例を示した図であり、図2を参照しながら図1のDC−DCコンバータ1の動作について説明する。
図2で示すように、第1三角波TW1は、第1電圧V1と第2電圧V2との間を往復する三角波であり、第2三角波TW2は、第3電圧V3と第4電圧V4との間を往復する三角波である。
ここで、第2三角波TWbの下限電圧である第4電圧V4の決定方法について説明する。
第1三角波TW1が下限電圧である第1電圧V1に到達すると、第1三角波発生回路21からクロック信号CLKが第2三角波発生回路22に出力される。該クロック信号CLKが第2三角波発生回路22に入力されると、第2三角波TW2の電圧は、下降から上昇に転じる。
第1三角波TW1と第2三角波TW2の各傾斜は、定電流源25の電流値で決まるため同じであることから、第1三角波TW1と第2三角波TW2の振幅は同じになる。第2三角波TW2の下限電圧である第4電圧V4は下記(1)式で示すように、第3電圧V3から、第2電圧V2と第1電圧V1との差電圧分だけ低下した電圧になる。
V4=V3−(V2−V1)………………(1)
なお、DC−DCコンバータ1における昇降圧動作の切り換えを円滑に行うために、第4電圧V4は第2電圧V2よりも小さくなければならない。すなわち、降圧制御用の第1三角波TW1と昇圧制御用の第2三角波TW2が重なる部分が必要になる。
入力電圧VBが出力電圧Voutよりも小さい場合は、演算増幅回路AMP1から出力された誤差信号S1が第2電圧V2と第3電圧V3との間にあり、昇圧側比較回路CMP2から制御回路13に昇圧モード切換信号S3が出力されて昇圧動作が行われ、出力電圧Voutが所定の電圧になるように制御される。また、出力電圧Voutが低下すると誤差信号S1の電圧が上昇し、この場合も前記昇圧動作が行われて出力電圧Voutが上昇し所定の電圧になるように制御される。
逆に、入力電圧VBが出力電圧Voutよりも大きい場合は、誤差信号S1が第1電圧V1と第4電圧V4との間にあり、降圧側比較回路CMP1から制御回路13に降圧モード切換信号S2が出力されて降圧動作が行われ、出力電圧Voutが所定の電圧になるように制御される。また、出力電圧Voutが低下すると誤差信号S1の電圧が低下し、この場合も前記降圧動作が行われて出力電圧Voutが上昇し所定の電圧になるように制御される。
入力電圧VBと出力電圧Voutがほぼ同じ電圧である場合は、誤差信号S1が第4電圧V4と第2電圧V2との間にあり、降圧側比較回路CMP1から降圧モード切換信号S2、及び昇圧側比較回路CMP2からの昇圧モード切換信号S3がそれぞれ制御回路13に出力され、前記昇圧動作及び降圧動作がそれぞれ行われて、出力電圧Voutが所定の電圧になるように制御される。
ここで、図3の(a)で示すように、初期状態として、例えば第1定電圧源23の出力電圧である第2電圧V2を0.8Vにし、このときの第1電圧V1を0.2Vにする。また、第2定電圧源24の出力電圧である第3電圧V3を1.2Vにする。この場合、前記(1)式より、第4電圧V4は0.6Vになり、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる電圧は、0.6Vから0.8Vまでの0.2Vになる。
次に、図3の(b)は、第1定電圧源23の出力電圧である第2電圧V2を0.8Vから0.85Vに上昇させた場合を示している。この場合、第1電圧V1は0.21Vに上昇し、第3電圧V3は1.2Vで変化しないが、第4電圧V4は前記(1)式より0.56Vになる。このため、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる電圧は、0.56Vから0.85Vまでの0.29Vになり、第2電圧V2を変化させる前と比較して、0.09V大きくなる。
このことから、図3から分かるように、図3の(b)の場合は図3の(a)よりも第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる期間T1及びT2がそれぞれ長くなる。なお、第1定電圧源23の出力電圧を大きくすると、PWM制御周波数はわずかに低下するが、定電流源25の電流値を調整することで元の周波数に戻すことができる。
なお、図4で示すように、図1の抵抗R1及びR2の代わりに第1電圧V1を生成して出力する第3定電圧源27を設けるようにしてもよく、この場合、第3定電圧源27は、第1電圧V1の電圧値を変更することができるようにする。図4の場合においても、図1の場合と同様の効果を得ることができる。図4の場合、第1定電圧源23、第2定電圧源24及び第3定電圧源27が定電圧発生回路をなす。
このように、本第1の実施の形態の昇降圧型DC−DCコンバータは、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる期間T1及びT2が、降圧側比較回路CMP1及び昇圧側比較回路CMP2の各遅延時間よりも長くなるように、第1定電圧源23から出力される第2電圧V2の値を設定することによって、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる期間T1及びT2においても、出力電圧Voutの昇降圧動作を確実に行うことができ、出力電圧の安定化を図ることができる。
なお、図1及び図4の回路において、第2定電圧源24に出力電圧可変の定電圧源を使用して、第3電圧V3を低下させることによっても、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる期間T1及びT2を長くすることができる。しかしこの場合、誤差信号S1の電圧範囲の最も高い電圧を下げることになるため、誤差信号S1の電圧範囲に余裕がある場合しか有効ではない。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態では、第2電圧V2を分圧して第1電圧V1を生成したが、第3電圧V3を分圧して第1電圧V1を生成するようにしてもよく、このようにしたものを本第2の実施の形態とする。
図5は、本発明の第2の実施の形態における昇降圧型DC−DCコンバータの構成例を示した図である。なお、図5では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図5における図1との相違点は、第3電圧V3を抵抗R3及びR4で分圧して第1電圧V1を生成するようにしたことにあり、これに伴って図1の三角波発生回路部11を三角波発生回路部11aに、図1のPWM制御部2をPWM制御部2aに、図1のDC−DCコンバータ1をDC−DCコンバータ1aにした。
昇降圧型DC−DCコンバータ1aは、PWM制御部2aと昇降圧部3から構成され、PWM制御部2aは、三角波発生回路部11a、誤差増幅部12、降圧側比較回路CMP1、昇圧側比較回路CMP2、制御回路13及びプリドライバ14から構成されている。
三角波発生回路部11aは、第1三角波発生回路21と、第2三角波発生回路22と、第1定電圧源23と、第2定電圧源24と、定電流源25と、抵抗R3,R4とで構成されている。なお、第1定電圧源23、第2定電圧源24及び抵抗R3,R4は定電圧発生回路を、抵抗R3及びR4は分圧回路をそれぞれなす。
第3電圧V3と接地電圧との間には抵抗R3及びR4が直列に接続され、第1三角波発生回路21には、第1三角波TW1の上限電圧を設定するための第2電圧V2と、第3電圧V3を抵抗R3及びR4で分圧した第1三角波TW1の下限電圧を設定するための第1電圧V1がそれぞれ入力されている。
このような構成において、図6の(a)で示すように、初期状態として、例えば第2定電圧源24の出力電圧である第3電圧V3を1.2Vにし、このときの第1電圧V1を0.2Vにする。また、第1定電圧源23の出力電圧である第2電圧V2を0.8Vにする。この場合、前記(1)式より、第4電圧V4は0.6Vになり、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる電圧は、0.6Vから0.8Vまでの0.2Vになる。
次に、図6の(b)は、第1定電圧源23の出力電圧である第2電圧V2を0.85Vに上昇させた場合を示している。第1電圧V1と第3電圧V3は変化しないから0.2Vと1.2Vのままである。第4電圧V4は前記(1)式より0.55Vになる。このため、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる電圧は、0.55Vから0.85Vの0.3Vになり、第2電圧V2を変化させる前と比較して、0.1V大きくなっている。
このことから、図6の(b)の場合は図6の(a)よりも第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる期間T1及びT2がそれぞれ長くなる。なお、第2定電圧源23の出力電圧を大きくすると、前記第1の実施の形態と同様、PWM制御周波数が低い方へ変動してしまうため、定電流源25の電流値を大きくして周波数の変動をキャンセルしている。
なお、図7で示すように、図5の抵抗R3及びR4の代わりに第1電圧V1を生成して出力する第3定電圧源28を設けるようにしてもよく、図7の場合においても、図5の場合と同様の効果を得ることができる。図7の場合、第1定電圧源23、第2定電圧源24及び第3定電圧源28は定電圧発生回路をなす。
このように、本第2の実施の形態の昇降圧型DC−DCコンバータは、第3電圧V3を分圧して第1電圧V1を生成することにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図5及び図7の回路においても、第2定電圧源24に出力電圧可変の定電圧源を使用して、第3電圧V3を低下させることによっても、第1三角波TW1と第2三角波TW2が重なる期間T1及びT2を長くすることができる。しかしこの場合、誤差信号S1の電圧範囲の最も高い電圧を下げることになるため、誤差信号S1の電圧範囲に余裕がある場合しか有効ではない。
また、前記第1及び第2の各実施の形態において、2つの定電圧源を使用したが、出力電圧可変の1つの定電圧源と該定電圧源の出力電圧を分圧する3つ以上の抵抗を使用して第1電圧V1から第3電圧V3を生成するようにしてもよい。また、第1電圧V1を生成する定電圧源を備えると共に、第2電圧V2及び第3電圧V3を生成するための出力電圧可変の定電圧源と直列抵抗を備えるようにしてもよい。更に、定電圧源を2つ以上備えた場合、どの定電圧源を出力電圧可変にするかによって、第1電圧V1から第3電圧V3の電圧が変わることから、用途に合わせて最適な組み合わせの回路を選択するようにすればよい。
1,1a 昇降圧型DC−DCコンバータ
2,2a PWM制御部
3 昇降圧部
11,11a 三角波発生回路部
12 誤差増幅部
13 制御回路
14 プリドライバ
21 第1三角波発生回路
22 第2三角波発生回路
23 第1定電圧源
24 第2定電圧源
25 定電流源
27,28 第3定電圧源
31 基準電圧発生回路
CMP1 降圧側比較回路
CMP2 昇圧側比較回路
AMP1 演算増幅回路
M1〜M4 スイッチング素子
L1 インダクタ
C1 コンデンサ
R1〜R4,R10〜R12 抵抗
特許第3190914号公報

Claims (7)

  1. 入力された制御信号に応じて、入力電圧を昇圧又は降圧して所定の出力電圧を生成し出力する昇降圧部と、前記出力電圧を分圧した電圧VFBと所定の基準電圧Vrefとの誤差を示した誤差信号S1を生成し、該誤差信号S1と所定の各三角波信号との電圧比較を行い、該比較結果に応じて前記昇降圧部に対して入力電圧に対する昇圧動作又は降圧動作を行わせるPWM制御部とを備えた昇降圧型DC−DCコンバータにおいて、
    前記PWM制御部は、
    前記昇降圧部に対して降圧動作を行わせるか否かの判断を行うために前記誤差信号S1と電圧比較が行われる第1三角波TW1と、前記昇降圧部に対して昇圧動作を行わせるか否かの判断を行うために前記誤差信号S1と電圧比較が行われる第2三角波TW2とを生成する、誤差信号S1と第1三角波TW1、及び誤差信号S1と第2三角波TW2の各電圧比較を行う比較回路部を有する三角波発生回路部を備え、
    前記三角波発生回路部は、第1三角波TW1の下限電圧を設定するための第1電圧V1と、第1三角波TW1の上限電圧を設定するための第2電圧V2と、第2三角波TW2の上限電圧を設定するための第3電圧V3が、V1<V2<V3かつ(V2−V1)>(V3−V2)になるようにそれぞれ設定されるように、前記第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3の少なくとも1つが可変設定されることを特徴とする昇降圧型DC−DCコンバータ。
  2. 前記三角波発生回路部は、降圧制御を行うための第1三角波TW1を生成する第1三角波発生回路と、昇圧制御を行うための第2三角波TW2を生成する第2三角波発生回路と、前記第1三角波TW1及び第2三角波TW2の各傾きを設定するための所定の定電流を生成して出力する出力電流可変の定電流源とを有しており、該定電流源の出力電流値が変更されることによって、前記第1三角波TW1及び第2三角波TW2の各傾きを変えることを特徴とする請求項1記載の昇降圧型DC−DCコンバータ。
  3. 前記三角波発生回路部は、
    前記第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3をそれぞれ生成して出力する定電圧発生回路と、
    前記第1三角波TW1及び第2三角波TW2の各傾きを設定するための所定の定電流を生成して出力する、出力電流可変の定電流源と、
    前記定電圧発生回路からの第1電圧V1及び第2電圧V2、並びに該定電流源からの定電流から第1三角波TW1を生成して出力する第1三角波発生回路と、
    前記定電圧発生回路からの第3電圧V3、及び前記定電流源からの定電流から第2三角波TW2を生成して出力する第2三角波発生回路と、
    を備え、
    前記定電圧発生回路は、前記第1電圧V1、第2電圧V2及び第3電圧V3の少なくとも1つが可変設定されることを特徴とする請求項1又は2記載の昇降圧型DC−DCコンバータ。
  4. 前記定電圧発生回路は、
    前記第2電圧V2を生成して出力する、出力電圧可変の第1定電圧源と、
    前記第3電圧V3を生成して出力する第2定電圧源と、
    前記第1定電圧源から出力された第2電圧V2を分圧して第1電圧V1を生成して出力する分圧回路と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の昇降圧型DC−DCコンバータ。
  5. 前記定電圧発生回路は、
    前記第2電圧V2を生成して出力する、出力電圧可変の第1定電圧源と、
    前記第3電圧V3を生成して出力する第2定電圧源と、
    該第2定電圧源から出力された第3電圧V3を分圧して第1電圧V1を生成して出力する分圧回路と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の昇降圧型DC−DCコンバータ。
  6. 前記定電圧発生回路は、
    前記第2電圧V2を生成して出力する、出力電圧可変の第1定電圧源と、
    前記第3電圧V3を生成して出力する第2定電圧源と、
    前記第1電圧V1を生成して出力する第3定電圧源と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の昇降圧型DC−DCコンバータ。
  7. 前記定電流源は、前記第1三角波TW1及び前記第2三角波TW2の各周波数が所定値で一定になるように出力電流が可変設定されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の昇降圧型DC−DCコンバータ。
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