JP5249802B2 - 水田作業機の整地フロート構造 - Google Patents
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請求項1に係る発明の特徴構成は、3条以上に相当する横幅を有する整地フロートを設け、前記整地フロートの底面における横幅全長又は略全長に亘って、前記横幅方向に沿った帯状を呈する帯状整地部を形成し、前記帯状整地部の左右方向での中央位置から横側方に外れた位置に、後方に泥土を誘導すべく上方に凹入する泥逃がし凹入部と、前記泥逃がし凹入部の横外側方に前記泥逃がし凹入部より下方に突出する第1整地平坦部とを形成し、前記泥逃がし凹入部と前記第1整地平坦部との境界部位に左右方向で傾斜した第1傾斜繋ぎ面を形成し、前記整地フロートの底面における左右中央部で前記底面の前端から後方に向かって泥土を取り込む中央側泥取り込み凹入部と、前記中央側泥取り込み凹入部の後方に位置しその中央側泥取り込み凹入部より下方に突出する第4整地平坦部とを形成し、前記中央側泥取り込み凹入部と左右側方に隣接し前記中央側泥取り込み凹入部より下方に突出する第2整地平坦部との境界面に、左右方向で傾斜した第2傾斜繋ぎ面を形成して、前記泥逃がし凹入部が、前記中央側泥取り込み凹入部の左右横側方に隣接する第2接地平坦部と、前記第1整地平坦部との間に存在するように構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
つまり、帯状整地部で圃面を均して、その均した圃面上に例えば苗を植え付けることができるので、植付条が見栄え良く形成される。
これに対して、本願発明においては、帯状整地部の一部に上方に凹入する泥逃がし凹入部を形成してあるので、泥逃がし凹入部を介して泥土を整地フロートの後方に流すことができ、帯状整地部の前端における泥土の滞留や隣接する条への影響を抑制することができる。
これに対して本願発明においては、泥逃がし凹入部と第1整地平坦部との境界部位に、左右方向で傾斜した第1傾斜繋ぎ面を形成したので、境界部位に段差が形成されることが少なく、圃面上にフロート通過跡が形成され難い。
整地フロートの横幅に亘る帯状整地部を設けているので、整地状態が全横幅に亘って一定したものにできるとともに、帯状整地部の一部に泥逃がし凹入部を形成する改善を施すことによって、帯状整地部の前端における泥土の滞留や隣接する条への影響を抑制することができる。
しかも、泥逃がし凹入部を形成することによって、隣接する第1整地平坦部との間に段差が形成されるのを、左右方向で傾斜した第1傾斜繋ぎ面で泥逃がし凹入部と第1整地平坦部との境界部位を緩やかに繋いであるので、段差跡が形成されず、条の乱れが少ない。
請求項2に係る発明の特徴構成は、前記整地フロートの底面における、推進車輪跡を均して行く部分に、泥土を取り込む側方側泥取り込み凹入部を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
つまり、推進車輪の後方側に側方側泥土取り込み凹入部を形成してあるので、車輪跡の側方に盛り上がった泥土を、この側方側泥土取り込み凹入部内に取り込んで、車輪跡に埋め戻すことが可能であり、車輪跡に施されるものの姿勢乱れを抑制できる。
請求項3に係る発明の特徴構成は、前記中央側泥取り込み凹入部と、前記第4整地平坦部との境界部位に、前後方向で傾斜する第3傾斜繋ぎ面を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
中央側泥取り込み凹入部に取り込まれた泥土は、第3傾斜繋ぎ面で、第4整地平坦面で整地される面まで誘導されることとなり、段差の無い状態に整地される。これによって、整地跡の乱れが少なく、圃面への作業が良好に行われる。
請求項4に係る発明の特徴構成は、前記側方側泥取り込み凹入部と、前記側方側泥取り込み凹入部の後方に位置しその側方側泥取り込み凹入部より下方に突出する第3整地平坦部との境界部位に、前後方向で傾斜する第4傾斜繋ぎ面を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
側方側泥取り込み凹入部に取り込まれた泥土は、第4傾斜繋ぎ面で、第3整地平坦面で整地される面まで誘導されることなり、段差の無い状態に整地される。これによって、車輪跡が良好に整地され、作業が良好に行われる。
請求項5に係る発明の特徴構成は、前記整地フロート側端の端面を、推進方向に沿った前後向き面又は前記端面の後端側ほど前記整地フロートの左右中心側に偏位する偏位面に形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
整地フロート側端の端面が推進方向に沿った前後向き面、又は、前記端面の後端側ほど前記整地フロートの左右中心側に偏位する偏位面に形成してあるので、整地フロート側端の端面に沿って流れる泥水土が横側方に押し流されることが少なく、隣接する条への不都合を抑制できる。
請求項6に係る発明の特徴構成は、前記整地フロートの前端で、かつ、推進車輪跡を均していく車輪の後方に位置する部分に、前記整地フロートの上面から上向きに突出する縦壁を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
推進車輪の後方に位置する部分に、縦壁を形成することによって、推進車輪が跳ね上げる泥土を受止め、整地フロートの上面に泥土が付着堆積することを抑制することができる。
苗植付装置7は、苗のせ台8、苗のせ台8の下方に位置する前後向き姿勢の植付伝動ケース9、植付伝動ケース9の後端部左右に装備されている苗植付機構10、植付伝動ケース9に後支点周りで上下揺動自在に整地フロート11を装備して、構成されている。
前方張出し部13は、フロート本体部12の前端の左右中央位置から前方に向かって張り出されたものであり、植付制御に使用されるセンサフロートとしての機能を有する。
整地フロート11の上面の形状について説明する。図4、図5及び図9に示すように、前方張出し部13において、上面は前端側程上方に位置し緩やかに傾斜する傾斜平坦面13Aに形成してあり、傾斜平坦面13Aの前端から横側方にかけて前方下向きに傾斜する前方下向き傾斜面13Cが形成してある。図4及び図11、図12に示すように、前方下向き傾斜面13Cの前端近くに、下方に凹入する載置面13Bを設けてある。載置部13Bには、整地フロート11を機体フレーム側に吊り下げ支持する前ブラケット15を取り付けてある。
また、前方張出し部13の前端に泥水が走行抵抗となって作用するので、その抵抗のために整地フロート11の上下揺動が安定せず、この整地フロート11の接地圧に基づく上下変動を利用して、植付高さを一定に維持する植付制御が安定しない点を、前記した切り欠きによって泥水の抵抗を軽減して、制御の安定を確保することができる。
取付座14Aが後方張出し部14の後端近傍に設けてあるので、取付座14Aと後方張出し部14の後端とが極近接した位置にある。したがって、整地フロート11が後ブラケット20の後支点a回りで上方に回動しても、後方張出し部14の後端が圃面内に入り込む深さが余り大きくならず、帯状整地部Aが施した整地面を乱すことが少ない。
このように、横側端12aの端面が推進方向に沿った面に形成してあるので、横側端12aの端面に沿って流れる泥水土が横側方に押し流されることが少なく、隣接する苗を押し倒す等の不都合を抑制できる。
図6及び図11に示すように、前方張出し部13の底面と、フロート本体部12における前方張出し部13の後方に位置する部分の底面とに亘って、中央側泥取り込み凹入部23が形成してある。中央側泥取り込み凹入部23は、側面視で、前方張出し部13の前端位置から上方に凹入するものであり、底面の湾曲状態に沿って略一定の凹入深さを維持しながら、フロート本体部12の後端部近くに至るまで形成されている。
図6及び図8に示すように、側方側取り込み凹入部24は、フロート本体部12の横側部分12Aの前端から開口し、側面視で、側方側取り込み凹入部24の天井面24bは、フロート本体部12の底面(後記する第1整地平坦部26A)の湾曲形状に沿った湾曲形状に形成されて後方に向けて延出してあり、第1整地平坦部26Aの後端部で同一の高さ位置となるように、後端側ほど徐々に浅くなり、第3整地部26Cの水平面26aに段差無く接続されている。 このように、側方側取り込み凹入部24の後端部は、第3整地部26Cと段差なく繋がっており、この後端部を第4傾斜繋ぎ面24Dと称する。
図6〜11に示すように、中央側泥取り込み凹入部23を囲む周囲に底面部26が形成してあり、側面視で、底面部26のうちの前方底面部26Eは前端側程上方に位置する湾曲形状に形成されている。中央側泥取り込み凹入部23の狭幅部分24Bを囲む後方底面部が、整地フロート11全体の底面において最も下方に突出する部分になっている。後方底面部のうち、狭幅部分24Bを左右両側から囲む部分を第2整地平坦部26Bと称し、狭幅部分24Bの後方に位置する部分を第4整地平坦部26Dと称する。
図5、図10及び図11に示すように、第1凹入部27A及び第2凹入部27B共に、フロート本体部12の後端まで形成されており、フロート本体部12の後端近くでは、前記したフランジ部11aの高さに揃えられている。
また、水平部26aの後方側に後方側ほど上方に向けて傾斜する傾斜面26bを形成してあるので、傾斜面26bでの泥の滞留が抑制され、整地フロート11が後支点回りで上下揺動しても、傾斜面26b部分が圃面内に深く沈み込み難く、泥押しも少ない。
図6及び図13,14に示すように、中央側泥取り込み凹入部23の狭幅部分23Bと第2整地平坦部26Bとの境界部位に、横幅方向に沿った第2傾斜繋ぎ面23Cが形成されている。第2傾斜繋ぎ面23Cは、整地フロート11をブロー成形する際に使用される金型の抜け勾配より緩やかな傾斜面に形成されている。
したがって、本願発明においてはこのような段差跡が残り難い構成となっている。
これによって、段差跡が残り難い構成となっており、植付面の凹凸が均されるので、苗の植付姿勢が乱れず、植付深さが安定し、苗の生育が良好になる。
このようにフロート本体部12(整地フロート11)の横側端の底面に上向き傾斜面12bを形成することによって、整地フロート11の横側端部位の圃面内への沈み込みを抑制し、かつ、横側方への泥の押し出しを軽減できるものである。
フロート本体部12の後端部に帯状整地部Aを形成してある。図6に示すように、帯状整地部Aは、フロート本体部12の後端部の底面における横幅方向の全長又は略全長に亘って、横幅方向に沿った帯状を呈する面である。帯状整地部Aは、中央側泥取り込み凹入部23の後端部に形成される第4整地平坦部26D、中央側泥取り込み凹入部23の両横側方に形成される第1凹入部27Aの後端部に形成されている前後向き傾斜面27a及び第1凹入部27Aに隣接する第2凹入部27Bの後端部に形成されている平面27c、平面27cの横側方に隣接する横幅方向に沿って傾斜する第1傾斜繋ぎ面27C、凹入部27の更に横側方に位置する側方側泥取り込み凹入部24の後端に形成されている水平面状の第3整地平坦部26Cとで構成される。第3整地平坦部26Cは、側方側取り込み凹入部24からフロート本体部12の横側端部に至る状態で形成されている。
第4整地平坦部26Dは、後方側張出し部14とフロート本体部12における前方側張出し部13の後方に位置する部分とを含む領域内においては、最も下方に位置しかつ水平面を形成するものであり、整地機能の高い部分である。
この取付孔14bは、帯状整地部Aに形成した泥逃がし凹入部27Bの平面27cより上方に大きく凹入する形状に形成してある。これによって、支点としての機能だけを発揮させるものであり、帯状整地部Aによる整地面をこの取付孔14bが乱すことはない。
(1)帯状整地部Aにおいて左右一対の泥逃がし部27Bを形成したが、泥逃がし部27Bの個数または形状、幅等については任意に設けることができる。
また、設ける位置は、前方張出し部13の横側方に限定されない。
12a 側端部
21 縦壁
23 中央側泥取り込み凹部
23C 第2傾斜繋ぎ面
23D 第3傾斜繋ぎ面
24 側方側泥取り込み凹部
24D 第4傾斜繋ぎ面
26A 第1整地平坦部
26B 第2整地平坦部
26C 第3整地平坦部
27A 第1凹入部(泥逃がし凹入部)
27C 第1傾斜繋ぎ面
A 帯状整地部
L 横幅
Claims (6)
- 3条以上に相当する横幅を有する整地フロートを設け、前記整地フロートの底面における横幅全長又は略全長に亘って、前記横幅方向に沿った帯状を呈する帯状整地部を形成し、
前記帯状整地部の左右方向での中央位置から横側方に外れた位置に、後方に泥土を誘導すべく上方に凹入する泥逃がし凹入部と、前記泥逃がし凹入部の横外側方に前記泥逃がし凹入部より下方に突出する第1整地平坦部とを形成し、前記泥逃がし凹入部と前記第1整地平坦部との境界部位に左右方向で傾斜した第1傾斜繋ぎ面を形成し、
前記整地フロートの底面における左右中央部で前記底面の前端から後方に向かって泥土を取り込む中央側泥取り込み凹入部と、前記中央側泥取り込み凹入部の後方に位置しその中央側泥取り込み凹入部より下方に突出する第4整地平坦部とを形成し、前記中央側泥取り込み凹入部と左右側方に隣接し前記中央側泥取り込み凹入部より下方に突出する第2整地平坦部との境界面に、左右方向で傾斜した第2傾斜繋ぎ面を形成して、
前記泥逃がし凹入部が、前記中央側泥取り込み凹入部の左右横側方に隣接する第2接地平坦部と、前記第1整地平坦部との間に存在するように構成してある水田作業機の整地フロート構造。 - 前記整地フロートの底面における、推進車輪跡を均して行く部分に、泥土を取り込む側方側泥取り込み凹入部を形成してある請求項1記載の水田作業機の整地フロート構造。
- 前記中央側泥取り込み凹入部と、前記第4整地平坦部との境界部位に、前後方向で傾斜する第3傾斜繋ぎ面を形成してある請求項1又は2記載の水田作業機の整地フロート構造。
- 前記側方側泥取り込み凹入部と、前記側方側泥取り込み凹入部の後方に位置しその側方側泥取り込み凹入部より下方に突出する第3整地平坦部との境界部位に、前後方向で傾斜する第4傾斜繋ぎ面を形成してある請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の水田作業機の整地フロート構造。
- 前記整地フロート側端の端面を、推進方向に沿った前後向き面又は前記端面の後端側ほど前記整地フロートの左右中心側に偏位する偏位面に形成してある請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の水田作業機の整地フロート構造。
- 前記整地フロートの前端で、かつ、推進車輪跡を均していく車輪の後方に位置する部分に、前記整地フロートの上面から上向きに突出する縦壁を形成してある請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の水田作業機の整地フロート構造。
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