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JP5254566B2 - エレベータのドア装置 - Google Patents
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本発明は、エレベータの出入口に近づく乗降客や物を検出するエレベータのドア装置に関する。
乗かごに乗り降りする乗降客がドアに衝突する事故を防止するため、出入口に近づく乗降客を検出しドアの開閉動作を制御するものとして従来、乗降客を検出する検出手段の検出範囲を、乗降客の乗り降りする移動方向に狭く、かつ、この移動方向と直交する方向に広く設定し、乗降客が乗かご内に乗り込んだり乗かごから降りたりする際に、乗場側に位置する乗降客を乗かご出入口の幅方向いずれの位置でも検出することを可能としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−16373号公報(段落番号0013〜0015、図1)
前述した従来のものでは、乗かご内の乗客を検出することなく、乗場側に位置する乗降客を乗かご出入口の幅方向いずれの位置でも検出することができるが、検出範囲が広いため、閉じてくるドアを検出してしまう恐れがある。このため、乗かごが着床しドアが全開しているときに検出手段を検出状態とするとともに、ドアの閉扉動作に応じて検出手段を非検出状態とする必要があり、したがって、閉扉動作中に乗かごに乗り込もうとする乗客を検出することはできないという問題があった。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、閉扉動作中に乗かごに乗り込もうとする乗客を検出することのできるエレベータのドア装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る発明は、乗かごの出入口に立設され中央部から左右に開閉可能なドアと、このドア上部に取付けられ前記ドアを開閉駆動するドア開閉手段と、前記出入口の上方に設置され、前記出入口を通過する物体を検出する検出手段を備えたエレベータのドア装置において、前記検出手段は、前記出入口の幅方向中央に配置され赤外線を投受光する投受光部を有し、投光した赤外線が物体に当たり反射した反射光により当該物体を検出する反射型のビームセンサからなり、その検出範囲を、ドア通過位置にあって前記出入口の幅方向に100〜300mmの値に設定するとともにその検出範囲の中心軸が前記出入口中心から左右どちらか一方に芯ずれして設定され、前記赤外線の投光軸を、乗場方向に所定角度傾けたことを特徴としている。
このように本発明に係る発明は、反射型のビームセンサの検出範囲をドア通過位置にあって出入口の幅方向に100〜300mmの値に設定することにより、ドア全閉間際まで検出手段であるビームセンサを検出状態とすることが可能となる。また、赤外線の投光軸が乗場方向に所定角度傾けられていることから、乗かご内の乗客を不必要に検出することなく、確実に乗場側の乗降客を検出することができる。これによって、乗かごに乗り込もうとする乗客を乗場側でドア全閉間際まで検出することができる。また、エレベータの利用状況に応じ、検出手段の検出範囲の中心軸を出入口中心から左右どちらか一方に芯ずれするように設定することで、検出率を上げることができる。なお、ビームセンサの検出範囲をドア通過位置にあって出入口の幅方向に100mm以上の値に設定したが、これは赤外線のビーム幅を100mm以下の値にまで細くすることが困難なためである。また、ビームセンサの検出範囲をドア通過位置にあって出入口の幅方向に300mm以下の値に設定したが、これは乗かごに乗り込もうとする乗客を可能な範囲でドア全閉間際まで検出するためである。
本発明によれば、乗かごに乗り込もうとする乗客を乗場側でドア全閉間際まで検出することができることから、乗客がドアに衝突する事故を低減し、エレベータの安全性の向上を図ることができる。
以下、本発明に係るエレベータのドア装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエレベータのドア装置の第1の実施形態における正面図、図2は第1の実施形態における上面図である。
第1の実施形態のエレベータのドア装置は図1に示すように、かごドア1a、1bはハンガ2a、2bによりドアレール枠3に設置されたドアレール4に懸架され、ハンガローラ5a、5b、5c、5dがドアレール4上を転動することで開閉自由な構造となっており、ドアレール枠3、ドアレール4、および図示しないモータなどからなるドア開閉手段により乗かご6の出入口を開閉駆動される。また、かごドア1a、1bの少なくとも一方、たとえば、かごドア1bにはドアセフティ7が備えられているとともに、かごドア1aにおけるドアセフティ7と対向する位置にはカバー8が取付けられており、ドアセフティ7が物体に当接し反閉扉方向に変位することに応じて、かごドア1a、1bの全開保持、あるいは開反転動作を行う安全装置を構築している。さらに、乗場13側には図2に示すように、かごドア1a、1bと対向可能な乗場ドア9a、9bが備えられており、これらの乗場ドア9a、9bはかごドア1a、1bと同期して開閉する。
そして、第1の実施形態のドア装置は、出入口を通過する物体を検出する検出手段として、出入口の幅方向中央、たとえば、ドアレール4の中央に取付けられ赤外線を投受光する図示しない投受光部を有し、投光した赤外線が物体に当たり反射した反射光により当該物体を検出する反射型のビームセンサ11を備えている。また、ビームセンサ11の検出範囲12を、ドア通過位置(h1)にあって出入口の幅方向に、たとえば、200mmの値に設定しているとともに、赤外線の投光軸を乗場13方向に所定角度傾けている。また、検出範囲12の中心軸を出入口中心と重なるように設定することで、出入口の左右方向にあって平均して乗降客を検出するようになっている。
第1の実施形態にあっては、乗かご6の着床に応じてドア1a、1b、9a、9bが開扉し、かごドア1aとかごドア1b間の間隙、および乗場ドア9aと乗場ドア9b間の間隙が200mmを超えたことに応じて、すなわち、ドア通過位置におけるビームセンサ11の検出範囲12より大きくなったことに応じてビームセンサ11は検出状態となり、投光部から赤外線を投光する。ビームセンサ11の検出状態はドア1a、1b、9a、9bが全開した後、閉扉動作に移り、再びかごドア1aとかごドア1b間の間隙、および乗場ドア9aと乗場ドア9b間の間隙が200mmとなるまで続けられる。そして、ビームセンサ11が検出状態にあるときに検出範囲12内に乗降客が入ると、乗降客により赤外線が反射され、これをビームセンサ11の受光部により受光し、検出信号を出力する。この検出信号に応じて図示しない制御手段はドア1a、1b、9a、9bを開反転動作する。
また、ビームセンサ11から投光される赤外線の投光軸を乗場方向に所定角度傾けているが、この角度の値は検出性能に大きくかかわってくる。たとえば、乗場13方向への傾きが少ない場合、乗場ドア9a、9bに近づかないと乗客を検出できないため、たとえ乗り込んでくる乗客を検出できたとしても、ドア1a、1b、9a、9bの開反転動作が間に合わず乗客がドア1a、1b、9a、9bに衝突する恐れがある。逆に、乗場13方向への傾きが大きい場合、エレベータ前を通行する一般客や、次の乗場呼びを待つ乗客を検出してしまい、ドア1a、1b、9a、9bの開反転動作が不必要に繰り返される恐れがある。そこで、赤外線の投光軸を乗場13方向に所定角度傾けるその値は、検出率が高く、かつ、誤動作が少ない値に設定する必要がある。
第1の実施形態によれば、乗かご6に乗り込もうとする乗客を乗場13側でドア全閉間際まで検出することができることから、乗客がドア1a、1b、9a、9bに衝突する事故を低減し、エレベータの安全性の向上を図ることができる。
なお、第1の実施形態では、ビームセンサ11の検出範囲12を、ドア通過位置にあって出入口の幅方向に200mmの値に設定したが、本発明はこれに限らず、エレベータの利用状況等に応じて100〜300mmの値の中で任意に設定することができる。ここで、ビームセンサ11の検出範囲12をドア通過位置にあって出入口の幅方向に100〜300mmの値としたのは、赤外線のビーム幅を100mm以下の値にまで細くすることが困難なこと、また、300mm以上では、乗かご6に乗り込もうとする乗客をドア全閉間際で検出することが難しくなるためである。また、第1の実施形態ではビームセンサ11の検出範囲12を、ドア通過位置にあって出入口の幅方向に200mmの値に設定し、ドア1a、1b、9a、9bが開扉動作に入り、かごドア1aとかごドア1b間の間隙が200mmを超えた時点でビームセンサ11を検出状態とするとともに、ドア1a、1b、9a、9bが閉扉動作に入り、かごドア1aとかごドア1b間の間隙が200mmとなった時点でビームセンサ11を非検出状態とすると説明しているが、実際にはビームセンサ11がドア1a、1b、9a、9bを誤検出することを防ぐため、かごドア1aとかごドア1b間の間隙と検出範囲12とに所定の差異をもたせた状態でビームセンサ11のON、OFFが制御される。
図3は本発明に係るエレベータのドア装置の第2の実施形態における正面図、図4は第2の実施形態における上面図である。なお、前述したものと同等のものには同一符号が付してある。
第2の実施形態のエレベータのドア装置は図3、図4に示すように、ビームセンサ11の検出範囲12aの中心軸が出入口中心から左右どちらか一方に芯ずれして設定されている。たとえば、図3、図4に示すエレベータにあっては、ドアセフティ7を押すとドア1a、1b、9a、9bが開反転することを知っており、ドア1b、9bに近い位置から乗かご6に乗り込む乗客が多い傾向があることから、検出範囲12aの中心軸をドアセフティ7が付いている側のドア1b、9b方向に芯ずれしたものとしてある。また、たとえば、利き手、すなわち、過半数を占める右手でドア1a、9aに触れることが多いことが観察される場合、図示しないが検出範囲12aの中心軸をドア1a、9a方向に芯ずれすることも可能である。
第2の実施形態によれば、左右のドア1a、1b、9a、9bのうち統計的に多く触れられるドア方向に検出範囲12aを傾けることで、検出率を上げることができる。なお、検出範囲12aの左右方向への芯ずれ量が少ないと、第1の実施形態に示すものとほとんど変わらず、一方、検出範囲12aの左右方向への芯ずれ量が多いと、従来のものと同様にドア全閉間際まで乗降客を検出することができなることから、検出範囲12aの左右方向への芯ずれ量は、検出率の向上を図り、かつ、ドア全閉間際まで乗降客を検出するという本発明の目的に支障をきたすことのない値に調整する必要がある。そこで、検出範囲12の左右の傾き量は、第1の実施例とほぼ同程度乗場13側を検出ができるように調整する必要がある。
図5、図6は本発明に係るエレベータのドア装置の第3の実施形態を示す正面図で、図5はドア全開時、図6はドアが途中まで閉鎖してきた状態を示している。
この図5,図6に示すように、検出範囲12を変化させることができるビームセンサ11を用いることで、さらに検出率を上げることができる。つまり、エレベータのドア1a、1b、9a、9bが広く開いているときには、図5のように検出範囲12が広く、エレベータのドア1a、1b、9a、9bが閉じてくると通行可能な出入口幅に合わせて図6のように検出範囲12を狭く変化させることができるビームセンサ11を用いることで、検出範囲の死角を少なくすることができ、検出率の向上を図ることができる。
図7、図8は本発明に係るエレベータのドア装置の第4の実施形態を示す正面図で、図7はドア全開時、図8はドアが途中まで閉鎖してきた状態を示している。
図7、図8に示すように、検出範囲12を複数持つビームセンサ11を用いて、本発明の第3の実施例と同じような効果を得ることができる。つまり、エレベータのドア1a、1b、9a、9bが広く開いているときには図7のように検出範囲12が広いビームセンサ11と検出範囲12が狭いビームセンサ11が有効であるが、エレベータのドア1a、1b、9a、9bが閉じてくると通行可能な出入口幅に合わせて図8のように検出範囲12が広いビームセンサ11を無効にし、検出範囲12が狭いビームセンサ11のみを有効にしておくことで、検出範囲12の死角を少なくすることができる。なお、エレベータのドア1a、1b、9a、9bが広く開いているときには検出範囲12が広いビームセンサ11のみを有効にし、エレベータのドア1a、1b、9a、9bが閉じてくると通行可能な出入口幅に合わせて検出範囲12が広いビームセンサ11を無効にし、検出範囲12が狭いビームセンサ11のみを有効にするよう切り替えて用いることでも、同様の効果が得られる。このときのビームセンサ11は、ひとつのセンサに複数の検出範囲を持たせてもよいし、複数の異なる検出範囲を持つセンサを組み合わせてもよい。
図9は本発明に係るエレベータのドア装置の第5の実施形態における正面図、図10は第5の実施形態における上面図である。
図9、図10に示すように、ビームセンサ11を複数個用いて検出範囲12の死角を少なくしつつ、戸閉動作中に乗り込もうとする乗客を検出することもできる。
図11は本発明に係るエレベータのドア装置の第6の実施形態における正面図、図12は第6の実施形態における上面図である。
図11、図12のようにビームセンサ11をドアに取付けることによっても同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は出入口中央から左右にドアが開閉する中央開きのドアを有するエレベータのみではなく、出入口の左右どちらか一方から他方へ開閉する片開きのドアを有するエレベータにも適用が可能である。
本発明に係るエレベータのドア装置の第1の実施形態における正面図である。 第1の実施形態における上面図である。 本発明に係るエレベータのドア装置の第2の実施形態における正面図である。 第2の実施形態における上面図である。 本発明に係るエレベータのドア装置の第3の実施形態を示す正面図でドア全開時を示している。 ドアが途中まで閉鎖してきた状態を示す第3の実施形態を示す正面図である。 本発明に係るエレベータのドア装置の第4の実施形態を示す正面図で、ドア全開時を示している。 ドアが途中まで閉鎖してきた状態を示す第4の実施形態を示す正面図である。 本発明に係るエレベータのドア装置の第5の実施形態における正面図である。 第5の実施形態における上面図である。 本発明に係るエレベータのドア装置の第6の実施形態における正面図である。 第6の実施形態における上面図である。
符号の説明
1a、1b かごドア
2 ハンガ
3 ドアレール枠
4 ドアレール
5 ハンガローラ
6 乗かご
7 ドアセフティ
8 カバー
9a、9b 乗場ドア
11 ビームセンサ
12、12a 検出範囲
13 乗場

Claims (1)

  1. 乗かごの出入口に立設され中央部から左右に開閉可能なドアと、このドア上部に取付けられ前記ドアを開閉駆動するドア開閉手段と、前記出入口の上方に設置され、前記出入口を通過する物体を検出する検出手段を備えたエレベータのドア装置において、
    前記検出手段は、前記出入口の幅方向中央に配置され赤外線を投受光する投受光部を有し、投光した赤外線が物体に当たり反射した反射光により当該物体を検出する反射型のビームセンサからなり、その検出範囲を、ドア通過位置にあって前記出入口の幅方向に100〜300mmの値に設定するとともにその検出範囲の中心軸が前記出入口中心から左右どちらか一方に芯ずれして設定され、前記赤外線の投光軸を、乗場方向に所定角度傾けたことを特徴とするエレベータのドア装置。
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