JP5265103B2 - 有害物質不溶化処理用組成物の製造方法 - Google Patents
有害物質不溶化処理用組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5265103B2 JP5265103B2 JP2006283928A JP2006283928A JP5265103B2 JP 5265103 B2 JP5265103 B2 JP 5265103B2 JP 2006283928 A JP2006283928 A JP 2006283928A JP 2006283928 A JP2006283928 A JP 2006283928A JP 5265103 B2 JP5265103 B2 JP 5265103B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- mass
- aluminum sulfate
- calcium
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Description
酸化カルシウム、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上であるアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である無水硫酸アルミニウム、明礬、焼き明礬、明礬石の中から選ばれた1種以上のアルミニウム塩を、質量比で30:70〜70:30となるように混合することにより製造することを特徴とする有害物質不溶化処理用組成物の製造方法である。
生石灰、生石灰と消石灰の質量比が生石灰/消石灰≧0.1である生石灰と消石灰の混合物、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上のアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である硫酸アルミニウム水和物とを、質量比が30:70〜70:30となるように混合して混合物を調製し、前記混合物を50〜100℃で加熱処理して反応させる方法、前記混合物100質量部に1〜20質量部の水を撹拌しながら加え、酸化カルシウムの水和反応による発熱を利用して加熱処理して反応させる方法、前記混合物を粉砕機に投入して粉砕し、メカノケミカル反応及び粉砕時の摩擦により発生する熱を利用して加熱処理して反応させる方法のいずれかの方法により、硫酸アルミニウム水和物の不安定な結晶水を脱離して、熱安定性が高い化合物に変換して製造することを特徴とする有害物質不溶化処理用組成物の製造方法である。
構成成分Aが酸化カルシウムと水酸化カルシウムであり、構成成分Bが非晶質カルシウムサルフォアルミネートであることを特徴とする。
酸化カルシウム、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上であるアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である無水硫酸アルミニウム、明礬、焼き明礬、明礬石の中から選ばれた1種以上のアルミニウム塩を、質量比で30:70〜70:30となるように混合することにより製造することを特徴とするものであり、
重金属類や陰イオンなどの環境に対する負荷が高い有害物質を複雑な操作を必要とせずに容易に不溶化することが可能であり、且つ安価に製造が可能であるという顕著な効果を奏する。
前記アルカリ土類金属塩およびアルミニウム塩は固形状であり、工業製品として流通しており、容易に入手可能であるというさらなる顕著な効果を奏する。
生石灰、生石灰と消石灰の質量比が生石灰/消石灰≧0.1である生石灰と消石灰の混合物、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上のアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である硫酸アルミニウム水和物とを、質量比が30:70〜70:30となるように混合して混合物を調製し、前記混合物を50〜100℃で加熱処理して反応させる方法、前記混合物100質量部に1〜20質量部の水を撹拌しながら加え、酸化カルシウムの水和反応による発熱を利用して加熱処理して反応させる方法、前記混合物を粉砕機に投入して粉砕し、メカノケミカル反応及び粉砕時の摩擦により発生する熱を利用して加熱処理して反応させる方法のいずれかの方法により、硫酸アルミニウム水和物の不安定な結晶水を脱離して、熱安定性が高い化合物に変換して製造することを特徴とするものであり、
より優れた不溶化能力を有し、重金属類や陰イオンなどの環境に対する負荷が高い有害物質を複雑な操作を必要とせずに不溶化することが可能であり、且つ安価に製造が可能であるという顕著な効果を奏する。
50℃以上の温度で加熱し、反応させることによって、反応を促進できるとともに、組成物の熱安定性が得られ、これにより貯蔵安定性が得られ、且つ不溶化能力を向上させることも可能となるというさらなる顕著な効果を奏する。
生石灰、生石灰と消石灰の質量比が生石灰/消石灰≧0.1である生石灰と消石灰の混合物、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上のアルカリ土類金属塩であると、固形状であり、工業製品として流通しており、容易に入手可能であり、水和活性が大きく良好な反応を行うことができるというさらなる顕著な効果を奏する。
前記混合物100質量部に対して、1〜20質量部の割合で水を加え、反応させることによって良好な反応を行うことができるというさらなる顕著な効果を奏する。
メカノケミカル反応や摩擦熱によって良好な反応を行うことができるというさらなる顕著な効果を奏する。
硫酸アルミニウム水和物が、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状であると、有害物質の不溶化効果が大きいというさらなる顕著な効果を奏する。
前記質量比が30:70〜70:30となるように混合することにより有害物質の不溶化効果が大きいというさらなる顕著な効果を奏する。
より優れた不溶化能力を有するという、さらなる顕著な効果を奏する。
本発明で開示する組成物の好ましい製造方法としては、アルカリ土類金属塩と硫酸アルミニウムなどのアルミニウム塩を混合する方法が挙げられる(以下、製造方法Aと称す)。
何故なら、酸化カルシウムと硫酸アルミニウム水和物を混合した場合、混合物は熱に対して非常に不安定な状態になるからである。硫酸アルミニウム水和物は、室温より高い温度環境では結晶水を脱離しやすく、特に50℃以上で顕著となる。脱離した結晶水は、混合物中の酸化カルシウムと水和反応する。この水和反応は発熱反応であるため、材料の温度が急激に上昇し、硫酸アルミニウム水和物の脱水反応及び酸化カルシウムの水和反応を連鎖的に一気に進行させてしまい、結果として急激な材料の膨張や発熱が起きる。
例えば、混合物を真夏の倉庫や貯蔵タンクで保管する際、内部の温度が50℃以上に上昇することは珍しくない。このような状況で混合物を取り扱った場合、急激な膨張・発熱により設備・機器類の故障等を起こしかねず、非常に危険であるため、商品として販売・流通させることが出来ない。
生石灰、生石灰と消石灰の質量比が生石灰/消石灰≧0.1である生石灰と消石灰の混合物、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上のアルカリ土類金属塩と硫酸アルミニウム水和物の混合物を50℃以上で加熱処理する方法(製造方法B)、混合物100質量部に1〜20質量部の水を撹拌しながら加え、酸化カルシウムの水和反応による発熱を利用する方法(製造方法C)、混合物を粉砕機に投入して粉砕し、メカノケミカル反応及び粉砕時の摩擦により発生する熱を利用する方法(製造方法D)によって、硫酸アルミニウム水和物の結晶水を脱離させるとともに、脱離または添加した水分を介してアルカリ土類金属塩とアルミニウム塩を反応させて、非晶質カルシウムサルフォアルミネート(カルシウムサルフォアルミネート水和物の結晶水が脱離し、結晶構造が乱れて非晶質化したカルシウムサルフォアルミネート水和物前駆体)を生成させる。
この操作によって得られた組成物は、主として酸化カルシウム、水酸化カルシウム、非晶質カルシウムサルフォアルミネートで構成される。
さらに、優れた不溶化効果を有する非晶質カルシウムサルフォアルミネートが生成することから、材料を混合して得られた組成物よりも高い不溶化効果を発揮する。
1質量部未満では、酸化カルシウムと反応する水の量が少なすぎるため、水和反応による十分な発熱量が得られず、硫酸アルミニウム水和物が多く残存してしまう恐れがある。20質量部を超えると、加水量が多過ぎるため、酸化カルシウムの水和反応に起因した発熱による系の温度上昇が十分ではなく、非晶質カルシウムサルフォアルミネートの生成反応が起きなくなってしまう恐れがある。
発熱を伴うまで操作を行うことによって、硫酸アルミニウム水和物からなるアルミニウム塩に含まれる結晶水を脱離させること、及びアルカリ土類金属塩とアルミニウム塩の反応によって非晶質カルシウムサルフォアルミネートを生成させることが可能となる。
粉砕処理が不足した場合、メカノケミカル反応や摩擦熱による発熱が起きず硫酸アルミニウム水和物の結晶水が脱離せずに残存し、非晶質カルシウムサルフォアルミネートの生成反応が起きなくなってしまう。反応の進行を促進するためには、粉砕時の材料温度が50℃以上であることがより望ましい。
組成物を構成する化合物のうち、アルカリ土類金属塩は、カルシウムイオン(Ca2+)と陰イオンが反応し、アルカリ土類金属塩を形成して陰イオンを不溶化する効果、及びその際に重金属類を供沈させる効果を有する(不溶化効果1)。
アルミニウム塩に含まれるアルミニウムイオン(Al3+)は、水酸化アルミニウムを生成する際に、重金属類や陰イオンを供沈作用及び凝集作用によって沈殿させる(不溶化効果2)。
カルシウムイオン、アルミニウムイオン、硫酸イオン(SO42- )が水を介して反応することによって、難溶性のカルシウムサルフォアルミネート水和物を生成し、その際に重金属類や陰イオンを結晶構造に取り込み不溶化する(不溶化効果3)。
非晶質カルシウムサルフォアルミネートは、水和反応することによって難溶性のカルシウムサルフォアルミネート水和物を生成し、その際に重金属類や陰イオンを結晶構造に取り込み不溶化する(不溶化効果4)。
このうち、不溶化効果3及び不溶化効果4は、広範な有害物質に有効であり、最も効果の高い不溶化効果である。
多量の結晶水を保持することも特徴であるが、結晶化の際Al原子の位置にイオン半径の近いTi、Cr、Pb、Cd、Mn、Feなどの金属イオンと容易に置換することが知られている。
また{Ca3 Al(OH)6]・12H2 O}3+の柱状構造間に介在するSO42- イオンも、CrO42- 、Cr2 O72- 、AsO33- 、AsO43- 、SeO32- 、Cl- 、F- 、NO3-、NO2-、CO32- 、PO43- イオンなどと置換することも可能である。
さらに、生成するカルシウムサルフォアルミネート水和物は、溶解度が極めて小さく、且つ無機物であり、長期にわたって安定に存在することが知られているので、有害物質の不溶化の持続性・耐久性の点でも優れている。
以下の実施例および参考例では、消石灰(粒径0.15mm以下、CaO含有量72.1質量%)、焼成ドロマイトの水和物(粒径0.15mm以下、CaO含有量46.5質量%、MgO含有量25.1質量%)、生石灰(粒径1.0mm以下、CaO含有量95.3質量%)、硫酸アルミニウム水和物(粒径0.85mm以下、Al2 O3 含有量17.4質量%)、無水硫酸アルミニウム(粒径0.85mm以下、Al2 O3 含有量29.2質量%)、カリ明礬(Al・K(SO4 )2 ・12H2 O、粒径0.85mm以下、K2 O含有量5.7質量%、Al2 O3 含有量10.3質量%、SO3 含有量33.8質量%、含有水分45.2質量%)を使用した。
消石灰700gと硫酸アルミニウム水和物300gを秤量し、卓上モルタルミキサーにて混合撹拌した。得られた組成物を「組成物a」とした
焼成ドロマイトの水和物300gとカリ明礬700gを秤量し、卓上モルタルミキサーにて混合撹拌した。得られた組成物を「組成物b」とした。
生石灰500gと無水硫酸アルミニウム500gを秤量し、卓上モルタルミキサーにて混合撹拌した。得られた組成物を「組成物c」とした。
消石灰800gと硫酸アルミニウム水和物200gを秤量し、卓上モルタルミキサーにて混合撹拌した。得られた組成物を「組成物d」とした。
消石灰200gと硫酸アルミニウム水和物800gを秤量し、卓上モルタルミキサーにて混合撹拌した。得られた組成物を「組成物e」とした。
生石灰500gと硫酸アルミニウム水和物500gを秤量し、卓上モルタルミキサーにて混合撹拌した。得られた組成物を「組成物f」とした。
生石灰500gと硫酸アルミニウム水和物500gを秤量し、卓上モルタルミキサーに投入した。ミキサーで両者を混合して得られた混合物を100℃の恒温器に入れて一昼夜放置した。得られた組成物は乾燥した1〜20mmの塊状凝集物と粉末の混合物であった。これを乳鉢で解砕し「組成物g」とした。
恒温器の温度を45℃に設定し、その他は実施例2と同様の操作を行った。得られた組成物は乾燥粉末状であり、これを「組成物h」とした。
生石灰500gと硫酸アルミニウム水和物500gを秤量し、卓上モルタルミキサーに投入した。ミキサーで両者を混合しながら清水を10g添加した。添加直後、生石灰の水和反応による発熱に起因した水分の蒸発が確認できた。5分間撹拌して得られた組成物は乾燥した粉末状であった。この粉末状組成物を「組成物i」とした。
清水添加量を50gとして、その他は実施例9と同様の操作を行った。清水を添加した直後、一旦スラリー状になり、程なく発熱と共に多量の蒸気が発生した。清水添加後から5分間撹拌して得られた組成物は、乾燥した1〜20mmの塊状凝集物と粉末の混合物であった。これを乳鉢で解砕し「組成物j」とした。
清水添加量を100gとして、その他は実施例9と同様の操作を行った。反応状況は実施例10と同様であり、得られた組成物は1〜50mmの塊状凝集物であった。これを乳鉢で解砕し「組成物k」とした。
生石灰800gと硫酸アルミニウム水和物200gを秤量し、卓上モルタルミキサーに投入した。ミキサーで両者を混合しながら清水を50g添加した。添加直後、生石灰の水和反応による発熱に起因した水分の蒸発が確認できた。5分間撹拌して得られた組成物は乾燥した粉末状であった。この粉末状組成物を「組成物l」とした。
生石灰200gと硫酸アルミニウム水和物800gを秤量し、卓上モルタルミキサーに投入した。ミキサーで両者を混合しながら清水を50g添加した。清水を添加した直後からスラリー状になり、ほとんど発熱を伴わなかった。清水添加後から5分間撹拌して得られた組成物は、水分を含み、且つ粘性の高い1〜50mmの塊状凝集物であった。これを20℃で重量変化が無くなるまで乾燥し、乳鉢で解砕したものを「組成物m」とした。
清水添加量を1gとして、その他は実施例9と同様の操作を行った。得られた組成物は乾燥粉末状であり、これを「組成物n」とした。
清水添加量を400gとして、その他は実施例9と同様の操作を行った。得られた組成物は、実施例13と同様の塊状凝集物であった。これを20℃で重量変化が無くなるまで乾燥し、乳鉢で解砕したものを「組成物o」とした。
生石灰500gと硫酸アルミニウム水和物500gを秤量し、卓上ボールミルに投入した。1分おきに材料の温度変化を確認した。温度が50℃を越えた時点から5分間経過後に粉砕を終了した。得られた組成物は乾燥した粉末状であった。この粉末状組成物を「組成物p」とした。
生石灰500gと硫酸アルミニウム水和物500gを秤量し、卓上ボールミルに投入した。1分おきに材料の温度変化を確認した。温度が50℃に到達する前に粉砕を終了した。得られた組成物は乾燥した粉末状であった。この粉末状組成物を「組成物q」とした。
原料及び得られた組成物a〜qについて、粉末X線回折により結晶相の同定を行った。
図1は原料の粉末X線回折の測定結果を示すグラフである。
図2は組成物a〜fの粉末X線回折の測定結果を示すグラフである。
図3は組成物g〜mの粉末X線回折の測定結果を示すグラフである。
図4は組成物n〜qの粉末X線回折の測定結果を示すグラフである。
結晶相の同定結果を表1に示す。
組成物nでは、硫酸アルミニウム水和物が残存していることが確認された。
このことから、一旦はアルカリ土類金属塩とアルミニウム塩が反応して生成したカルシウムサルフォアルミネート水和物が、熱によって結晶水を放出するとともに、結晶構造が崩れて非晶質化した非晶質カルシウムサルフォアルミネート(カルシウムサルフォアルミネート水和物前駆体)となっているものと推察される。
得られた組成物a〜qについて、温度50℃における保管状況の確認を行った。上部が開口した円筒状の200mlアルミニウム製容器に各組成物200gを投入し、開口部を耐熱温度100℃のビニール製フィルムで覆った。これを50℃に設定した恒温器に入れて一昼夜放置した。
これらの組成物は、本発明で開示する好ましい製造条件を満たしていないため、組成物中に酸化カルシウムと硫酸アルミニウム水和物が残存し、これらが共存した状態で高温に曝されたことが原因で、両者の反応が急激に起きてしまったと考えられる。以上のことから、組成物f、組成物h、組成物n、組成物qは、熱安定性に問題があることがわかった。
表2に示すカドミウム(Cd)、鉛(Pb)、砒素(As)を溶出するごみ焼却飛灰(粒径1.0mm以下、主な化学成分及びその含有量は、CaO含有量53.1質量%、Cl含有量21.5質量%、SO3 含有量8.2質量%、SiO2 含有量5.4質量%、Na2 O含有量3.3質量%である)に対して、100質量部当りの添加量が30質量部となるように組成物a〜qを添加し、清水を50質量部を加えて3分間混合撹拌を行った。得られた処理物を20℃、湿空で3日間養生したのち、環境庁告示第13号に規定された試験方法に準じて、各有害物質の溶出量を測定した。
溶出試験の結果を表3に示す。
なお、表3以降において、「ND」は検出限界以下を意味する。
溶出試験の結果を表4に示す。
溶出試験の結果を表5に示す。
試験結果を表7に示す。
各種原料を混合して得られた組成物である組成物a〜fにおいて、本発明で開示した好ましい配合割合で構成された組成物a〜cは、組成物d、組成物eよりも優れた不溶化効果を示した。
生石灰と硫酸アルミニウム水和物の混合物である組成物fは、十分な不溶化効果を示しているが、問題となる熱安定性を満たしていない。
組成物mは、カルシウム塩が不足することにより不溶化効果1、不溶化効果3、不溶化効果4が期待できないため、十分な不溶化効果が得られなかった。
組成物oは、エトリンガイトが生成したことよって、十分な不溶化効果が得られなかった(エトリンガイトは結晶構造が規則化した状態であるので不溶化効果4が期待できない)。
酸化カルシウム、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上であるアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である無水硫酸アルミニウム、明礬、焼き明礬、明礬石の中から選ばれた1種以上のアルミニウム塩を、質量比で30:70〜70:30となるように混合することにより製造することを特徴とするものであり、
重金属類や陰イオンなどの環境に対する負荷が高い有害物質を複雑な操作を必要とせずに容易に不溶化することが可能であり、且つ安価に製造が可能であるという顕著な効果を奏するので、産業上の利用価値が高い。
また本発明の他の発明は、構成成分A(酸化カルシウム、水酸化カルシウムの2種)及び構成成分B(硫酸アルミニウム水和物、無水硫酸アルミニウム、カルシウムサルフォアルミネート水和物、非晶質カルシウムサルフォアルミネート(カルシウムサルフォアルミネート水和物の結晶水が脱離し、結晶構造が乱れて非晶質化したカルシウムサルフォアルミネート水和物前駆体)の中から選ばれた1種以上)を含有する、カドミウム、鉛、水銀、砒素、セレン、六価クロム、シアン、ホウ素、塩素、フッ素、リン酸イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオンの中から選ばれた1種以上の環境に有害な物質を不溶化することができ、かつ温度50℃において保管しても、急激な材料の膨張や発熱が起きない有害物質不溶化処理用組成物の製造方法であって、
生石灰、生石灰と消石灰の質量比が生石灰/消石灰≧0.1である生石灰と消石灰の混合物、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上のアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である硫酸アルミニウム水和物とを、質量比が30:70〜70:30となるように混合して混合物を調製し、前記混合物を50〜100℃で加熱処理して反応させる方法、前記混合物100質量部に1〜20質量部の水を撹拌しながら加え、酸化カルシウムの水和反応による発熱を利用して加熱処理して反応させる方法、前記混合物を粉砕機に投入して粉砕し、メカノケミカル反応及び粉砕時の摩擦により発生する熱を利用して加熱処理して反応させる方法のいずれかの方法により、硫酸アルミニウム水和物の不安定な結晶水を脱離して、熱安定性が高い化合物に変換して製造することを特徴とするものであり、
より優れた不溶化能力を有し、重金属類や陰イオンなどの環境に対する負荷が高い有害物質を複雑な操作を必要とせずに不溶化することが可能であり、且つ安価に製造が可能であるという顕著な効果を奏する。
Claims (3)
- カドミウム、鉛、水銀、砒素、セレン、六価クロム、シアン、ホウ素、塩素、フッ素、リン酸イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオンの中から選ばれた1種以上の環境に有害な物質を不溶化することができ、かつ温度50℃において保管しても、急激な材料の膨張や発熱が起きない有害物質不溶化処理用組成物の製造方法であって、
酸化カルシウム、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上であるアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である無水硫酸アルミニウム、明礬、焼き明礬、明礬石の中から選ばれた1種以上のアルミニウム塩を、質量比で30:70〜70:30となるように混合することにより製造することを特徴とする有害物質不溶化処理用組成物の製造方法。 - 構成成分A(酸化カルシウム、水酸化カルシウムの2種)及び構成成分B(硫酸アルミニウム水和物、無水硫酸アルミニウム、カルシウムサルフォアルミネート水和物、非晶質カルシウムサルフォアルミネート(カルシウムサルフォアルミネート水和物の結晶水が脱離し、結晶構造が乱れて非晶質化したカルシウムサルフォアルミネート水和物前駆体)の中から選ばれた1種以上)を含有する、カドミウム、鉛、水銀、砒素、セレン、六価クロム、シアン、ホウ素、塩素、フッ素、リン酸イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオンの中から選ばれた1種以上の環境に有害な物質を不溶化することができ、かつ温度50℃において保管しても、急激な材料の膨張や発熱が起きない有害物質不溶化処理用組成物の製造方法であって、
生石灰、生石灰と消石灰の質量比が生石灰/消石灰≧0.1である生石灰と消石灰の混合物、焼成ドロマイトの中から選ばれた1種以上のアルカリ土類金属塩と、アルミニウム分をAl 2 O 3 として10質量%以上含有し、且つ固形状である硫酸アルミニウム水和物とを、質量比が30:70〜70:30となるように混合して混合物を調製し、前記混合物を50〜100℃で加熱処理して反応させる方法、前記混合物100質量部に1〜20質量部の水を撹拌しながら加え、酸化カルシウムの水和反応による発熱を利用して加熱処理して反応させる方法、前記混合物を粉砕機に投入して粉砕し、メカノケミカル反応及び粉砕時の摩擦により発生する熱を利用して加熱処理して反応させる方法のいずれかの方法により、硫酸アルミニウム水和物の不安定な結晶水を脱離して、熱安定性が高い化合物に変換して製造することを特徴とする有害物質不溶化処理用組成物の製造方法。 - 構成成分Aが酸化カルシウムと水酸化カルシウムであり、構成成分Bが非晶質カルシウムサルフォアルミネートであることを特徴とする請求項2に記載の有害物質不溶化処理用組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006283928A JP5265103B2 (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 有害物質不溶化処理用組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006283928A JP5265103B2 (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 有害物質不溶化処理用組成物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008273994A JP2008273994A (ja) | 2008-11-13 |
| JP5265103B2 true JP5265103B2 (ja) | 2013-08-14 |
Family
ID=40052410
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006283928A Active JP5265103B2 (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 有害物質不溶化処理用組成物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5265103B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5068245B2 (ja) * | 2008-12-04 | 2012-11-07 | 太平洋セメント株式会社 | 不溶化材 |
| CN102464414B (zh) * | 2010-11-04 | 2014-11-26 | 河南省新悦环境科学技术研究发展有限公司 | 利用离子转化与氧化拆解法去除污水中总氰的方法 |
| EP2835359B1 (en) * | 2012-03-30 | 2023-07-05 | Yoshino Gypsum Co., Ltd. | Uses of a material for insolubilizing specific toxic substances, method for insolubilizing specific toxic substances, and soil improvement method |
| JP2014076423A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | フッ素溶出低減材及びフッ素溶出低減方法 |
| CN105339322B (zh) * | 2013-06-20 | 2017-09-05 | 电化株式会社 | 水泥快硬材料、其制造方法、以及水泥组合物 |
| JP6267922B2 (ja) * | 2013-10-21 | 2018-01-24 | 日鉄住金セメント株式会社 | 有害物質処理薬剤 |
| JP5913675B1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-04-27 | 吉澤石灰工業株式会社 | 有害物質不溶化剤及び有害物質の不溶化方法 |
| CN107109185A (zh) * | 2015-03-30 | 2017-08-29 | 吉泽石灰工业股份有限公司 | 有害物质不溶化剂和有害物质的不溶化方法 |
| JP6358513B2 (ja) * | 2017-05-09 | 2018-07-18 | 住友大阪セメント株式会社 | フッ素溶出低減材及びフッ素溶出低減方法 |
| JP6901807B1 (ja) * | 2020-08-24 | 2021-07-14 | 株式会社アステック | セレン酸イオンを含む水の処理方法 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000042360A (ja) * | 1998-05-22 | 2000-02-15 | Icc:Kk | 煙道吹込み剤およびその使用方法 |
| JP3969617B2 (ja) * | 1998-07-21 | 2007-09-05 | 不二倉業株式会社 | 有害物質固定化材 |
| JP2001070926A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-21 | Fuji Sogyo Kk | 有害物質固定化材 |
| JP3246661B1 (ja) * | 2001-02-15 | 2002-01-15 | 有限会社アルファグリーン | フライアッシュ中の汚染物質の溶出防止剤 |
| JP4431664B2 (ja) * | 2004-03-29 | 2010-03-17 | 国立大学法人金沢大学 | 有害元素の溶出抑制剤、それを用いて有害元素の溶出抑制処理が施されたフライアッシュ |
| JP2005313147A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Oji Paper Co Ltd | 燃焼灰の処理方法 |
| JP4826089B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2011-11-30 | 王子製紙株式会社 | 燃焼灰の処理方法 |
-
2006
- 2006-10-18 JP JP2006283928A patent/JP5265103B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2008273994A (ja) | 2008-11-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5599061B2 (ja) | 中性固化材用の添加材、中性固化材および重金属類の溶出抑制方法 | |
| JP2006272144A (ja) | 重金属不溶化材及び重金属処理方法 | |
| TWI597243B (zh) | Hazardous material handling materials and methods of their manufacture, handling of hazardous materials | |
| JP6787142B2 (ja) | 重金属等汚染対策材及び前記汚染対策材を用いた重金属等汚染対策工法 | |
| JP5265103B2 (ja) | 有害物質不溶化処理用組成物の製造方法 | |
| JP6267922B2 (ja) | 有害物質処理薬剤 | |
| JP6157947B2 (ja) | 有害物質の溶出防止剤およびそれを用いた溶出防止方法 | |
| JP2017145294A (ja) | 有害物質の溶出防止剤および溶出防止方法 | |
| JP3969617B2 (ja) | 有害物質固定化材 | |
| JP6077778B2 (ja) | 土工材料 | |
| JP2010202463A (ja) | セメントクリンカー、セメント系固化材、土壌の固化処理方法及びセメントクリンカーの製造方法 | |
| JP5077777B2 (ja) | 溶出低減材および溶出低減処理方法 | |
| JP6077765B2 (ja) | 有害物質の溶出防止剤およびそれを用いた溶出防止方法 | |
| JP5836096B2 (ja) | 土工材料 | |
| JP4694434B2 (ja) | 副生物の処理方法 | |
| JP6749126B2 (ja) | 有害物質の処理材及び処理方法 | |
| JP2003024914A (ja) | 加圧流動床石炭灰による焼却灰、飛灰の固化方法及び固化体の利用方法 | |
| JP2013119057A (ja) | 有害物質の溶出防止剤 | |
| JP6002496B2 (ja) | 土工材料 | |
| JP6551905B2 (ja) | 有害物質の処理材及び処理方法 | |
| JP5976415B2 (ja) | 土工材料 | |
| JP2013127030A (ja) | 土工材料 | |
| JPH10192813A (ja) | 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法 | |
| JP2013127029A (ja) | 土工材料 | |
| JP5887122B2 (ja) | 排水処理剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090821 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120412 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120424 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120601 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130402 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130501 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5265103 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |