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JP5266982B2 - 空調ユニットおよびその組立て方法 - Google Patents
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JP5266982B2 - 空調ユニットおよびその組立て方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ装置の熱交換作用を利用して衣類等の乾燥を行うドラム式洗濯乾燥機等の機器に搭載され、循環空気を空調する空調ユニットおよびその組立て方法に関するものである。
近年、この種の空調ユニットの一例として洗濯乾燥機が知られている。そして、その洗濯乾燥機の乾燥手段として、従来の電気ヒータに代わり、ヒートポンプ技術を応用した乾燥方法が提案され、注目されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、上記特許文献1に記載された従来の空調ユニットを示すものである。図6に示すように、空調ユニット40は、ユニットケース41を構成する上ケース43と底ケース42を具備し、底ケース42内には、圧縮機47、吸熱器48、放熱器49が固定されている。この底ケース42はその周縁部と嵌合させて上ケース43がネジ52にてパッキング部材を介在させて取り付け固定され、上ケース43の後面開放部位を流路蓋44によってパッキング部材を介在させてネジ53にて固定することにより、後面開放部位は閉じられて加熱された空気を排気口51から排気接続管46に送る加熱空気送風路45が形成される。前記加熱空気送風路45の下流端には、排気接続管46を連結する連結筒46aが形成されている。また、上ケース43における連結筒46aとの対角位置には、高湿度の空気が流れ込む吸気口50が設けられている。
そして、圧縮機47、放熱器49、減圧装置(図示せず)、吸熱器48を配管で接続することにより、冷凍サイクルが構成されている。
以上のように構成された空調ユニットについて、以下その動作を説明する。
まず、洗濯槽(図示せず)内から循環してくる高湿の空気は、吸気口50からユニットケース41内へ流れ込み、吸熱器48によって除湿され、その後、放熱器49により加熱され、高温、低湿の空気として排気口51から加熱空気送風路45を通過し、連結筒46aに連結された排気接続管46を介して再び洗濯槽内に循環される。そして、この空気の循環流により、衣類等を乾燥させるものである。
この方式は、従来の電気ヒータによる乾燥よりも、高いエネルギー効率と、より低温、低湿の空気による乾燥であるため、乾燥後における衣類等のしわの低減や、生地の傷みが少ない。
また、空調ユニット40は、吸熱器48、放熱器49、圧縮機47を、深さが浅い底ケース42に搭載した状態で底ケース42に固定し、配管を溶接して、冷凍サイクル7を形成させた後、真空引き作業、冷媒封入作業等を行い、その後に、深さが深い上ケース43を被せて重ね合わせていた。
特許第3920299号公報
しかしながら、上記従来の構成は、上ケース43の深さが深いため、吸熱器48、放熱器49、圧縮機47を目視しない状態で上ケース43を底ケース42に被せる際の移動距離が長く、その結果、吸熱器48、放熱器49、圧縮機47の配置構成を精度よく維持しながら被せることが困難となり、組み立て作業がしづらく、時間がかかるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ユニットケースを組み立てるときに、組立て作業がし易く、組立て時間の短縮化がはかれる空調ユニットを提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の空調ユニットは、循環空気の導入口および循環空気の排出口を持ち、内部に前記循環空気を除湿し加熱させる吸熱器および放熱器と、前記吸熱器および前記放熱器に冷媒を循環させる圧縮機を配置したユニットケースを、上下方向分割された、相対する上ケースと底ケースとを具備し、前記底ケースに、吸熱器設置部、放熱器設置部、および圧縮機設置部を形成し、さらに、前記圧縮機設置部における前記底ケースの外郭を形成する角部に、前記圧縮機に接続されたアキュームレータを配置し、前記吸熱器を前記吸熱器設置部に、前記放熱器を前記放熱器設置部に、前記圧縮機を前記圧縮機設置部にそれぞれ設置し、また、前記圧縮機を前記アキュームレータが前記角部に位置した状態となるように配置したものである。
かかる構成によれば、前記底ケースに吸熱器、放熱器、圧縮機それぞれの設置部を形成することにより、吸熱器、放熱器、圧縮機の配置を一義的に設定することが可能となり、組立て作業性を向上することができる
らに、前記圧縮機の一義的な配置に伴い、ユニットケースのデッドスペースとなり易いユニットケースの角部にアキュームレータを配置することができ、スペースの有効利用と空調ユニットの小型化を可能とするものである。
また、前記底ケースを、圧縮機、吸熱器、放熱器等の被溶接体の固定治具として利用でき、前記圧縮機、吸熱器、放熱器等をそれぞれの設置部に設置した状態で溶接作業ができる。しかも、底ケースは、深さが深いため、前記圧縮機、吸熱器、放熱器等の被溶接体の設置状態が安定し、溶接作業がやり易く、作業性を向上することができる。
本発明の空調ユニットは、吸熱器、放熱器、圧縮機の配置を一義的に設定することが可能となり、底ケースへの配置作業が容易となる
らに、前記圧縮機の一義的な設置に伴い、ユニットケースのデッドスペースとなり易いユニットケースの角部にアキュームレータを配置することができ、スペースの有効利用と空調ユニットの小型化を可能とするものである。
請求項1に記載の発明は、循環空気の導入口および循環空気の排出口を持ったユニットケース内に、前記導入口から前記排出口への通風路途中に位置して循環空気を除湿し加熱させる吸熱器および放熱器と、前記吸熱器および前記放熱器に冷媒を循環させる圧縮機とを内蔵した空調ユニットにおいて、前記ユニットケースは、上下方向分割された、上ケースと底ケースを具備し、下方に位置する前記底ケースに、吸熱器設置部、放熱器設置部、および圧縮機設置部を形成し、さらに、前記圧縮機設置部における前記底ケースの外郭を形成する角部に、前記圧縮機に接続されたアキュームレータを配置し、前記吸熱器を前記吸熱器設置部に、前記放熱器を前記放熱器設置部にそれぞれ設置し、また、前記圧縮機を前記アキュームレータが前記角部に位置した状態となるように前記圧縮機設置部に配置したものである。
かかる構成とすることにより、前記底ケースに吸熱器、放熱器、圧縮機それぞれの設置
部を形成していることから、吸熱器、放熱器、圧縮機の設置を一義的に行うことが可能となり、組立て作業性を向上することができる
らに、前記圧縮機の一義的な設置に伴い、ユニットケースのデッドスペースとなり易いユニットケースの角部にアキュームレータを配置することができ、スペースの有効利用と空調ユニットの小型化を可能とするものである。
さらに、前記上ケースと前記底ケースの分割面は、前記角部の二辺が、他の分割面よりも低い位置となるように形成されたものである。
かかる構成とすることにより、ユニットケースの分割時において前記アキュームレータの露出が大きくなり、前記圧縮機を底ケースに設置した状態でアキュームレータと配管の溶接が可能となり、組立て作業性を向上することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記角部に、前記アキュームレータの設置位置を示す表示部を設けたものである。
かかる構成とすることにより、予め圧縮機に接続されたアキュームレータの位置を定義することができ、その結果、アキュームレータと圧縮機の位置決めが同時に行え、配置のずれが防止でき、吸熱器とアキュームレータを接続する配管の位置設定も一義的となる。したがって、一律仕様の配管の溶接が可能となり、組立て作業性をさらに向上することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記角部を、前記底ケース底面よりも床高としたものである。
かかる構成とすることにより、前記アキュームレータと前記表示部との距離が近くなり、表示部を目視し易く、その結果、前記アキュームレータの位置の精度が高まり、組立て性が向上する。換言すると、前記表示部と前記アキュームレータの距離が離れると、表示部がアキュームレータで隠れ易くなり、作業性の向上が期待できないが、前記アキュームレータと前記表示部との距離を近くすることにより、前述の隠れ易さが改善できるものである。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記底ケースの材料に、耐熱性プラスチックもしくは難燃性プラスチックを用いたものである。
かかることにより、圧縮機、吸熱器、放熱器を底ケースに設置した状態で冷却サイクルをつなぐ配管の溶接時において、溶接に伴って発生する熱が、底ケースに伝わり、また、溶接バーナーの火が底ケースに接触しても、底ケースの熱変形を防ぐことができ、また、組立て時やサービスメンテナンス時の火災による災害を防ぐことができる
下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における空調ユニットの概略斜視図である。図2は、同実施の形態1における空調ユニットの上ケースを透視した異なる角度からの概略斜視図である。図3は、同実施の形態1における空調ユニットの側面図である。図4は、同実施の形態1における空調ユニットを構成する底ケースの平面図である。図5は、同実施の形態
1における底ケースの要部の平面図である。
図1乃至図5において、空調ユニット1は、熱交換ユニット部(本発明のユニットケースに相当)2を主体としており、その側部には、熱交換ユニット部2内に取り込んだ空気を排出する送風ユニット部3を空調ユニット1の付帯機器として具備している。そして、熱交換部2の外郭は、上下方向に分割可能な上ケース4と底ケース5より構成されている。この上ケース4と底ケース5は、合成樹脂の金型成型によって形成されるものであり、少なくとも底ケース5は、耐熱性ポリカーボネート樹脂、難燃性ABS樹脂等の耐熱性もしくはUL94V0クラスの難燃性の合成樹脂より形成されている。
また、上ケース4と底ケース5の分割面は、熱交換ユニット部2の高さ方向において、略中央部となるように設定されているが、一つの角部6においては、その二辺で形成される分割面がその中央分割面より若干下方となるように、傾斜部7が形成されている。この傾斜部7の傾斜角度は、任意に設定できるもので、略真下に下降する段差状態とすることもできる。
そして、熱交換ユニット部2の内部には、冷凍サイクルを構成する圧縮機8、放熱器9、減圧手段(図示せず)、吸熱器10、およびアキュームレータ11が配置され、これらは、適宜配管12a、12bによって冷媒循環回路が形成されるように連結されている。
また、これらは、底ケース5に載置固定される構成を基本としているため、底ケース5の底面5dには、凸状のリブおよび端部の平面部で形成した吸熱器10を設置するための吸熱器設置部5aと、同じく凸状のリブおよび端部の平面部で形成した放熱器9を設置するための放熱器設置部5bと、底ケース5の角部6に近い位置で、底ケース5の底面5dよりもさらに下方に位置する有底状の凹部で形成した圧縮機8を設置するための圧縮機設置部5cが設けられている。
ここで、圧縮機8は、底部に固定用の脚部を設けた構成ではなく、器状に形成された防振ゴム(図示せず)を該底部に被せ、圧縮機設置部5c内に嵌め込まれる構成となっている。したがって、圧縮機8の圧縮機設置部5cにおける設置状態は、上下方向の軸を中心に回動が可能な状態となっている。また、圧縮機8の振動は、前記防振ゴムによって緩和(吸収)される。
そして、アキュームレータ11は、圧縮機8の設置に伴い、角部6のコーナに位置し、分割面を形成する傾斜部7によって角部6における底ケース5の開口端縁(分割面)が下方に位置していることから、アキュームレータ11と配管12bの接続部(ロウ付け部)12cが角部6の開口端縁よりも高い位置となっている。
さらに、圧縮機設置部5cの周辺平面における角部6には、圧縮機設置部5cよりも床高となっているアキュームレータ11の配置部5gが設けられており、この配置部5gには、アキュームレータ11の位置を定義する位置決めリブ(本発明の表示部に相当)5eが複数設けられている。この位置決めリブ5eの高さは、図5に示す如く、平面からの目視でアキュームレータ11の位置が確認できる程度であればよいが、アキュームレータ11の下部を挟み込む高さとすることもできる。さらに、単なる表示機能であれば、リブとする必要はなく、アキュームレータ11の輪郭(輪郭の一部も含む)が沿うマークあるいはシール等の他の手段で形成することもでき、その数も複数とする必要はない。
また、アキュームレータ11は、予め配管12dを介して圧縮機8と連結(図5)されているため、この位置決めリブ5eによるアキュームレータ11の位置決めは、圧縮機8の位置決めも同時に行うものである。したがって、アキュームレータ11の位置決めリブ
5eに代えて圧縮機8の位置決めを行い、アキュームレータ11の位置を特定することもできる。
さらに、底ケース5の一側には、送風ユニット部3が連結される連結部13が設けられている。この送風ユニット部3のための連結部13は、上ケース4にも設けられており、上ケース4と底ケース5の嵌合状態において空洞状の通路(本発明の排出口に相当し、図示せず)が形成される。そして、この通路に送風ユニット部3の空気取入れ口(図示せず)が適宜手段にて連結される構成となっている。
ここで、放熱器9と吸熱器10は、その出口と入口が減圧手段を介して接続されていることから、連続する冷媒流路を形成しており、形態を同一のフィンチューブ型熱交換器とし、一端に設けられた端板14あるいはフィン14aを共有することによって、前記減圧手段を具備する状態で一体化された構成となっている。その結果、吸熱器設置部5aと放熱器設置部5bは隣接し、また、吸熱器10が風上側となるように設定されている。そして、放熱器9と吸熱器10での冷媒流路形成において、放熱器9の入口9aと、吸熱器10の出口10aは、それぞれの上部に位置するように設定されている。
さらに、一体化された放熱器9と吸熱器10の位置決め固定をより容易とするために、放熱器設置部5bの一側端部に放熱器9の一側端と高さ方向において当接する当接リブ5iが形成されている。したがって、一体化された放熱器9と吸熱器10における一側端部の移動は、当接リブ5iとの当接によって規制され、さらに位置決めも当接リブ5iとの当接によって行うことができる。
また、上ケース4と底ケース5には、その嵌合状態において、熱交換ユニット部2の内部を圧縮機設置部5cと、吸熱器10と放熱器9が位置する風路部(本発明の通風路に相当)15に仕切る壁部5fが設けられており、さらに、放熱器9と吸熱器10の端板14を、この壁部5fに設けられた溝5hに嵌合することにより、圧縮機設置部5cと風路部15の仕切り区画をより確実としている。
また、上ケース4の上面の一端には、空気を導入する導入口16が設けられており、さらに、上ケース4と底ケース5の嵌合状態においては、上ケース4は必要に応じてシール材(図示せず)を介する等してその内面が放熱器9と吸熱器10の上端面と当接状態にある。
したがって、前述の壁部5fによる圧縮機設置部5cと風路部15の仕切り区画と、この上ケース4内面の放熱器9と吸熱器10の上端面との当接構成により、導入口16から導入された空気は、風路部15を流れることになり、吸熱器10と放熱器9を通過する。
また、一体化された放熱器9と吸熱器10は、端板14の溝5hの嵌合と、当接リブ5iと放熱器9の当接によって両端が固定された状態にあるため、移動することもない。
さらに、送風ユニット部3は、外郭を形成するケース部20と、このケース部20内に設けられたファン(図示せず)と、前記ファンを駆動するモータ(図示せず)より構成され、ケース部20は、前記ファンの吸入側となる開口部(図示せず)が、熱交換ユニット部2(上ケース4および底ケース5)の一側端に設けられた連結部13と連通している。また、ケース部20における前記ファンの吐出側には、熱交換ユニット部2からの空気を排出する吐出口21が設けられている。
次に、上記構成からなる空調ユニット1による空気の流れについて説明する。この場合、熱交換ユニット部2の圧縮機8と送風ユニット部3のファンを駆動するモータが同時に
運転されているものとして説明するが、それぞれの運転に時差等の変化を設けることもできるものである。
熱交換ユニット部2内においては、圧縮機8の運転により、放熱器9が高温状態にあり、吸熱器10は低温状態にある。
そして、送風ユニット部3が運転されると、矢印で示す如く導入口16から導入された空気は、風路部15へ流入し、風上側にある吸熱器10を通過する際に冷却され、空気中の水分が吸熱器10のフィン14aに結露し、除湿された状態で放熱器9を通過する。このとき、空気は加熱され、その温度が上昇することに伴って、相対湿度がさらに低下し、高温低湿の空気となって送風ユニット部3へ流れ、矢印で示す如く吐出口21から排出される。
上述の空気の流れを連続することにより、導入口16から導入された空気を吐出口21より高温低湿の空気として排出することができる。
したがって、導入口16から導入される空気を、洗濯終了後の衣類等のような被乾燥物が収納された収納部(図示せず)の空気とし、吐出口21から排出された空気を前記収納部に供給して循環させる構成とすることにより、被乾燥物の乾燥装置として構成することができる。
次に、空調ユニット1の組立てについて説明する。本実施の形態1においては、組立作業において、特に発明と関連する圧縮機8、放熱器9、吸熱器10の配置作業と、溶接作業を主体に説明する。
まず、底ケース5の吸熱器設置部5aおよび放熱器設置部5bに、一体化された放熱器9と吸熱器10を、吸熱器10が風上側となるように設置する。この状態においては、端板14が壁部5fに設けた溝5hに嵌合し、放熱器9の他端部が当接リブ5iに当接しているため、放熱器9と吸熱器10は、正規の位置にあり、ほとんど動くことはない。
次に、圧縮機設置部5cに防振ゴムを取付けた圧縮機8を設置し、その位置確認を行う。前記位置確認は、予め連結されたアキュームレータ11が、配置部5gに設けた両端の位置決めリブ5eに沿って間に位置しておれば正規の配置状態にあり、位置がずれている場合は、圧縮機8を回転させて正規の配置関係に修正移動すればよい。この状態で圧縮機8は適宜手段にて固定されるが、本実施の形態1においては、圧縮機設置部5cを有底筒状としているため、単なる圧縮機8の設置状態であっても、前記防振ゴムと圧縮機設置部5cの摩擦、および前記防振ゴムと圧縮機8との摩擦によって圧縮機8の移動がある程度規制でき、最終の固定は、後述する配管12a、12bのロウ付けによって行うこととなる。
換言すると、底ケース5は、分割面を高位(熱交換ユニット部2の高さ方向において略中央部)としたことにより、ある程度の深さを有しているため、溶接時における圧縮機8、放熱器9、吸熱器10の固定を行う治具を兼ねた構成となっている。
そして、それぞれの位置に配置された圧縮機8と、放熱器9と吸熱器10の配管接続は、予め所定の長さ、および所定の形状に曲げ加工された配管12a、12bによって行われる。すなわち、圧縮機8の吐出管8a(図2)と放熱器9の入口9aを、配管12aを介してロウ付け接続し、吸熱器10の出口10aとアキュームレータ11の接続部12cを、配管12bを介してロウ付け接続することにより、所定の冷凍サイクルが形成され、同時に圧縮機8の固定も終了する。
上述の配管12a、12bのロウ付け接続において、配管12aの接続作業は、底ケース5の開放側で行うため、底ケース5はロウ付けの際の熱の影響を受けることは少ないが、配管12bの特に接続部12cとの接続においては、底ケース5の分割面となる縁が接近した状態になり易い。かかる場合においても、本実施の形態1においては、その角部6に傾斜部7を設けて、角部6の二辺(分割面の一部)が他の分割面よりも低い位置となるように形成しているため、アキュームレータ11の近くにおいては、底ケース5の分割面からアキュームレータ11の上部が突出した状態にある。したがって、接続部12cの近辺における底ケース5の分割面は、ロウ付け時の熱の影響を直接受けることが回避でき、底ケース5の材料特定(耐熱性樹脂製あるいは難燃性樹脂製であること)とあわせてロウ付け時の熱変形、あるいは溶接バーナーの火炎による焦げつき等を抑制することができる。
ロウ付け作業が終了した後は、上ケース4を被せる作業となるが、この場合においても、分割面が比較的高位にあるため、上ケース4の放熱器9、吸熱器10、圧縮機8等を被せた状態での移動距離が短いことから、上ケース4と放熱器9、吸熱器10、圧縮機8等との干渉リスクも少なくなり、特に、上ケースにおける端板14を嵌め込む溝(底ケース5の壁部5fに設けた溝5hに相当)のように目視で確認できない箇所との位置ずれも抑制でき、上ケース4と底ケース5の嵌合の作業性を高めることができる。
そして、上ケース4と底ケース5の嵌合状態においてねじ止め等の適宜手段で両者が分離しないようにし、最後に付帯機器である送風ユニット部3を取付けることにより、組立てが完了する。
以上のように、本実施の形態1における空調ユニット1は、吸熱器10、放熱器9、圧縮機8それぞれの設置部5a、5b、5cを底ケース5に形成しているため、吸熱器10、放熱器9、圧縮機8それぞれの配置を一義的に設定することが可能となり、底ケース5への配置作業が容易となる。また、上ケース4と底ケース5の分割面を、熱交換ユニット部2の高位部に形成していることに伴い、底ケース5の深さを深くして吸熱器10、放熱器9、圧縮機8と、壁部5fの溝5h、当接リブ5i、圧縮機設置部5cとの接触支持面積を大きく形成している。その結果、底ケース5を、吸熱器10、放熱器9、圧縮機8の固定治具として利用でき、それぞれが動き難く、冷凍システムを形成する配管12a、12bの接続作業等が容易となる。また、底ケース5内の構成を目視しない状態で上ケース4を底ケース5に被せる際の移動距離が短くなり、吸熱器10、放熱器9、圧縮機8等の配置構成を精度よく維持しながらの上ケース4と底ケース5の重ね合わせ作業が容易となる。その結果、組立て作業性を向上し、組立て時間の短縮化を可能とすることができる。
さらに、圧縮機8の一義的な設置に伴い、デッドスペースとなり易い熱交換ユニット部2の角部6にアキュームレータ11を配置することができ、スペースの有効利用と空調ユニット1の小型化がはかれるものである。
さらに、上ケース4と底ケース5の分割面において、アキュームレータ11を挟む角部6の二辺におけるアキュームレータ11の近傍を、傾斜部7を設けて中央分割面より下方となるように形成したことにより、上ケース4の取付け前状態において、アキュームレータ11の露出が大きく、その結果、圧縮機8を底ケース5に設置した状態でアキュームレータ11と配管12bの溶接が可能となり、組立て作業性を向上することができる。
また、底ケース5におけるアキュームレータ11の配置部5gに、該アキュームレータ11の設置位置を示す位置決めリブ5eを設けたことにより、予め圧縮機8に接続されたアキュームレータ11の位置を定義することができる。その結果、アキュームレータ11
と圧縮機8の位置決めが同時に行え、配置ずれが防止でき、吸熱器10とアキュームレータ11を接続する配管12bの位置設定も一義的となる。したがって、一律仕様の配管の溶接が可能となり、組立て作業性をさらに向上することができる。
さらに、アキュームレータ11の配置部5gを、底ケース5の底面5dよりも床高としたことにより、アキュームレータ11と位置決めリブ5eとの距離が近くなり、位置決めリブ5eが目視し易くなる。その結果、アキュームレータ11の位置の精度が高まり、組立て性が向上する。
また、底ケース5の材料に、耐熱性プラスチックもしくは難燃性プラスチックを用いたことにより、圧縮機8、吸熱器10、放熱器9を底ケース5に設置した状態で冷却サイクルをつなぐ配管12a、12bの溶接時おいて、溶接に伴って発生する熱が、底ケース5に伝わり、また、溶接バーナーの火が底ケース5に接触しても、底ケース5の熱変形や焦げつきを防ぐことができ、組立て時やサービスメンテナンス時の火災による災害を防ぐことができる。
以上のように、本発明にかかる空調ユニットは、ヒートポンプ装置を本体のダクト装置へ挿入して装着する構成とすることができ、ダクト装置を介して乾燥空気を循環させる構成を具備した乾燥装置、あるいは家庭用の洗濯乾燥機、さらには除湿機等にも利用できる。
本発明の実施の形態1における空調ユニットの概略斜視図 本発明の実施の形態1における空調ユニットの上ケースを透視した異なる角度からの概略斜視図 本発明の実施の形態1における空調ユニットの側面図 本発明の実施の形態1における空調ユニットを構成する底ケースの平面図 本発明の同実施の形態1における底ケースの要部の平面図 従来例を示す空調ユニットの概略斜視図
1 空調ユニット
2 熱交換ユニット部(ユニットケース)
3 送風ユニット部
4 上ケース
5 底ケース
5a 吸熱器設置部
5b 放熱器設置部
5c 圧縮機設置部
5d 底面
5e 位置決めリブ(表示部)
5g 配置部
6 角部
7 傾斜部
8 圧縮機
9 放熱器
10 吸熱器
11 アキュームレータ
12a 配管
12b 配管
13 連結部(排出口)
15 風路部(通風路)
16 導入口

Claims (4)

  1. 循環空気の導入口および循環空気の排出口を持ったユニットケース内に、前記導入口から前記排出口への通風路途中に位置して循環空気を除湿し加熱させる吸熱器および放熱器と、前記吸熱器および前記放熱器に冷媒を循環させる圧縮機とを内蔵した空調ユニットにおいて、
    前記ユニットケースは、上下方向分割された、上ケースと底ケースを具備し、下方に位置する前記底ケースに、吸熱器設置部、放熱器設置部、および圧縮機設置部を形成し、さらに、前記圧縮機設置部における前記底ケースの外郭を形成する角部に、前記圧縮機に接続されたアキュームレータを配置し、前記吸熱器を前記吸熱器設置部に、前記放熱器を前記放熱器設置部にそれぞれ設置し、また、前記圧縮機を前記アキュームレータが前記角部に位置した状態となるように前記圧縮機設置部に配置し
    前記上ケースと前記底ケースの分割面は、前記角部の二辺が、他の分割面よりも低い位置となるように形成された空調ユニット。
  2. 前記角部に、前記アキュームレータの設置位置を示す表示部を設けた請求項1に記載の空調ユニット。
  3. 前記角部を、前記底ケース底面よりも床高とした請求項1または請求項2に記載の空調ユニット。
  4. 前記底ケースの材料に、耐熱性プラスチックもしくは難燃性プラスチックを用いた請求項1から請求項のいずれか一項に記載の空調ユニット。
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