JP5272519B2 - 三次元造形装置、および三次元造形方法 - Google Patents
三次元造形装置、および三次元造形方法 Download PDFInfo
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Description
粉体)を結合させることによって、三次元物体を造形する技術に関する。
、次のような操作を繰り返すことによって三次元物体を造形する。先ず、粉体を均一な厚
さで薄く敷き詰めて粉体層を形成し、この粉体層の所望部分に硬化液の液滴を吐出するこ
とによって粉体同士を結合させる。この結果、粉体層の中で、硬化液の液滴が吐出された
部分だけが結合して、薄い板状の部材が形成される。本明細書中では、この薄い板状の部
材を「断面部材」と呼ぶことにする。次いで、その粉体層の上に更に粉体層を薄く形成し
、所望部分に硬化液の液滴を吐出する。その結果、新たに形成された粉体層の硬化液が吐
出された部分にも、新たな断面部材が形成される。このような操作を繰り返して、薄い板
状の断面部材を一層ずつ積層することによって、三次元物体を造形することができる。
粉体を結合させて直ちに造形可能であり、造形に先立って金型を作成するなどの必要がな
いので、迅速にしかも安価に三次元物体を造形することが可能である。また、薄い板状の
断面部材を一層ずつ積層して造形するので、例えば内部構造を有する複雑な物体であって
も、複数の部品に分けることなく一体の造形物として形成することが可能となる(例えば
、特許文献1)。
という問題があった。すなわち、粉体層の上に硬化液の液滴が吐出されると、液滴は、深
さ方向に染み込むと同時に横方向にも染み込んでいく。そして、硬化液の染み込み方は均
一にはならないので、物体の表面部分に凸凹ができてしまう。あるいは、粉体と粉体との
間に染み込んだ硬化液が凸状に固まったり、更には、他の粉体と完全には結合していない
粉体が脱落して、その後に凹みができてしまうといったことも起こり得る。また、粉体同
士の結合速度(硬化液の硬化速度)のばらつきによって、造形物の性状が変わってしまう
という問題があった。すなわち、硬化速度が速い場合には、粉体同士を強固に結合でき、
多少の外力を受けても変形しにくいが、その反面、大きな外力を受けると割れやすくなる
。一方、硬化速度を遅くした場合には、大きな外力を受けても割れ難くなるものの、比較
的小さな外力を受けた場合に変形しやすくなるといったことも起こり得る。
態又は適用例として実現することが可能である。
とによって、三次元物体を造形する三次元造形装置であって、前記粉体を略均一な厚さに
敷き詰めることによって粉体層を形成する粉体層形成手段と、前記硬化液の液滴を吐出す
る吐出ノズルが設けられ、前記粉体層に向けて該硬化液の液滴を吐出する硬化液吐出ヘッ
ドと、前記三次元物体を複数の断面で層状に切断したときに各層で得られる断面データを
、該三次元物体の形状データに基づいて生成する断面データ生成手段と、前記断面データ
に従って前記硬化液吐出ヘッドから前記硬化液の液滴を前記粉体層に向けて吐出すること
により、該粉体層の粉体同士が結合した断面部材を形成する断面部材積層手段と、を備え
、前記断面部材積層手段では、吐出された前記硬化液の前記粉体層に対して染み込む速度
を制御する染み込み速度制御手段を備えたことを特徴とする。
の断面で層状に切断したときの各層での断面データを、その三次元物体の形状データに基
づいて生成する。そして、粉体を略均一な厚さに敷き詰めて粉体層を形成し、断面データ
に従って、その粉体層の上で硬化液吐出ヘッドから硬化液の液滴を吐出する。硬化液が供
給されると粉体は互いに結合するので、粉体層に硬化液の液滴を吐出することにより、粉
体層の厚みに相当する厚さを有し且つ三次元物体のある断面での断面形状を有する部材(
断面部材)を形成することができる。そこで、断面部材が形成された粉体層の上に、新た
な粉体層を形成し、その粉体層に対して、断面データに従って硬化液の液滴を吐出するこ
とで、新たな断面部材を形成するとともに先に形成した断面部材の上に積層する。このよ
うな操作を繰り返すことにより、三次元物体を造形することができる。ここで、断面部材
を形成するに際して、硬化液吐出ヘッドから吐出された硬化液の粉体層に対する染み込む
速度が制御される。従って、当該染み込み速度を制御することにより、三次元物体の表面
部の凹凸の発生を抑制することができる。
めることによって粉体層を形成する粉体層形成手段と、前記硬化液の液滴を吐出する吐出
ノズルが設けられ、前記粉体層の上を往復動しながら該粉体層に向けて該硬化液の液滴を
吐出する硬化液吐出ヘッドと、前記三次元物体を複数の断面で層状に切断したときに各層
で得られる断面データを、該三次元物体の形状データに基づいて生成する断面データ生成
手段と、前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら前記断面データに従って前記硬化液の
液滴を前記粉体層に向けて吐出することにより、該粉体層の粉体同士が結合した断面部材
を形成するとともに、該断面部材を、下層に形成されている断面部材の上に積層する断面
部材積層手段とを備え、前記断面部材積層手段は、前記硬化液吐出ヘッドを往復動させな
がら前記硬化液の液滴を吐出する際に、前記吐出ヘッドの通過経路上に吐出する複数の液
滴を複数回に分けて吐出するとともに、後から吐出する液滴は先に吐出された液滴の間に
吐出することによって、前記断面部材を形成する手段であることを特徴とする。
の断面で層状に切断したときの各層での断面データを、その三次元物体の形状データに基
づいて生成する。そして、粉体を略均一な厚さに敷き詰めて粉体層を形成し、断面データ
に従って、その粉体層の上で硬化液吐出ヘッドから硬化液の液滴を吐出する。硬化液が供
給されると粉体は互いに結合するので、粉体層に硬化液の液滴を吐出することにより、粉
体層の厚みに相当する厚さを有し且つ三次元物体のある断面での断面形状を有する部材(
断面部材)を形成することができる。そこで、断面部材が形成された粉体層の上に、新た
な粉体層を形成し、その粉体層に対して、断面データに従って硬化液の液滴を吐出するこ
とで、新たな断面部材を形成するとともに先に形成した断面部材の上に積層する。このよ
うな操作を繰り返すことにより、三次元物体を造形することができる。ここで、断面部材
を形成するに際しては、硬化液吐出ヘッドの通過経路上に吐出する複数の液滴を、複数回
に分けて吐出するとともに、後から吐出する液滴は、先に吐出した液滴の間に吐出するこ
とによって断面部材を形成する。後から吐出した液滴は、先に吐出した液滴が粉体層の中
に染み込んだ部分によって邪魔されて、横方向には広がることができず、その結果として
深さ方向に優先的に染み込むようになる。従って、先に吐出する液滴を小さめにして横方
向への広がりを抑制しつつ、後から吐出する液滴は深さ方向に優先的に染み込ませること
ができるので、表面部分で、液滴が横方向に広がることによる凹凸の発生を抑制すること
が可能となる。
前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら前記硬化液の液滴を吐出する際に、該硬化液吐
出ヘッドの移動方向に沿って1つおきの位置に液滴を吐出して、前記断面部材を形成する
手段であることを特徴とする。
た液滴によって両側を挟まれた状態となるので、硬化液を深さ方向に効率よく染み込ませ
ることが可能となる。加えて、1つおきの位置に液滴を吐出することとすれば、結局は、
液滴を2回に分けて吐出することになる。三次元物体を迅速に造形する観点からは、液滴
を吐出する回数は少ない方が望ましく、この点で、2回というのは、複数回の中では最も
少ない回数であることから、三次元物体の造形速度の低下を最小限に抑制しながら、滑ら
かな表面に造形することが可能となる。
前記硬化液吐出ヘッドの往動時と復動時とに前記硬化液の液滴を吐出して、前記断面部材
を形成する手段であることを特徴とする。
出しているから、往動時と復動時とに液滴を吐出することとすれば、短時間で効率よく液
滴を吐出することができ、延いては、三次元物体を迅速に造形することが可能となる。
前記粉体層を形成する方向とは交差する方向に前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら
、前記硬化液の液滴を吐出することによって、前記断面部材を形成する手段であることを
特徴とする。
動させて液滴を吐出して断面部材を形成することができる。従って、断面部材を形成する
ために硬化液吐出ヘッドから複数回に分けて液滴を吐出しなければならない場合でも、短
時間で効率よく断面部材を形成することが可能となり、延いては三次元物体を迅速に造形
することが可能となる。
前記後から吐出する液滴の大きさが、前記先に吐出された液滴の大きさよりも大きい液滴
を吐出することを特徴とする。
小さいので、粉体同士の硬化を粉層体の上層で留めておくことができる。そして、深さ方
向だけでなく横方向への硬化の促進を抑制することができる。
、前記粉体層に吐出された前記硬化液の硬化速度を制御する硬化速度制御手段を備えたこ
とを特徴とする。
性状の均一化を図ることができる。
射によって硬化する電磁波硬化液であり、前記硬化速度制御手段は、前記電磁波硬化液が
付着した前記粉体層に対して電磁波を照射する電磁波照射部を有することを特徴とする。
硬化速度を制御することができる。
さらに、前記電磁波照射部と前記粉体層との間に、前記電磁波の透過を抑制する抑制部材
を備えたことを特徴とする。
。
照射によって硬化する紫外光硬化液であり、前記硬化速度制御手段は、前記紫外光硬化液
が付着した前記粉体層に対して紫外光を照射する紫外光照射部を有し、さらに、前記紫外
光照射部と前記粉体層との間に、前記紫外光の透過を抑制する抑制部材を備えたことを特
徴とする。
により、さらに、抑制部材によって、容易に紫外光の照射量を調整することにより、硬化
速度を制御することができる。
ことによって硬化する熱硬化液であり、前記硬化速度制御手段は、前記熱硬化液が付着し
た前記粉体層を加熱する加熱部を有することを特徴とする。
ができる。
、前記硬化液吐出ヘッドから吐出される前記硬化液であって、後から吐出する硬化液が、
先に吐出された硬化液よりも硬化速度が遅い硬化液を液滴として吐出することを特徴とす
る。
同時期に硬化するので、硬化速度を制御するとともに、硬化速度のばらつきを抑制するこ
とができる。
ことによって、三次元物体を造形する三次元造形方法であって、前記粉体を略均一な厚さ
に敷き詰めることによって粉体層を形成する粉体層形成工程と、前記三次元物体を複数の
断面で層状に切断したときに各層で得られる断面データを、該三次元物体の形状データに
基づいて生成する断面データ生成工程と、前記断面データに従って前記硬化液の液滴を吐
出する吐出ノズルが設けられた硬化液吐出ヘッドから前記粉体層に向けて液滴を吐出する
ことにより、該粉体層の粉体同士が結合した断面部材を形成する断面部材積層工程と、を
備え、前記断面部材積層工程では、吐出された前記硬化液の前記粉体層に対して染み込む
速度を制御しながら前記断面部材を形成することを特徴とする。
の断面で層状に切断したときの各層での断面データを、その三次元物体の形状データに基
づいて生成する。そして、粉体を略均一な厚さに敷き詰めて粉体層を形成し、断面データ
に従って、その粉体層の上で硬化液吐出ヘッドから硬化液の液滴を吐出する。硬化液が供
給されると粉体は互いに結合するので、粉体層に硬化液の液滴を吐出することにより、粉
体層の厚みに相当する厚さを有し且つ三次元物体のある断面での断面形状を有する部材(
断面部材)を形成することができる。そこで、断面部材が形成された粉体層の上に、新た
な粉体層を形成し、その粉体層に対して、断面データに従って硬化液の液滴を吐出するこ
とで、新たな断面部材を形成するとともに先に形成した断面部材の上に積層する。このよ
うな操作を繰り返すことにより、三次元物体を造形することができる。ここで、硬化液吐
出ヘッドから吐出された硬化液の粉体層に対する染み込む速度が制御しながら断面部材が
形成される。従って、当該染み込み速度を制御することにより、三次元物体の表面部の凹
凸の発生を抑制することができる。
に敷き詰めることによって粉体層を形成する粉体層形成工程と、前記三次元物体を複数の
断面で層状に切断したときに各層で得られる断面データを、該三次元物体の形状データに
基づいて生成する断面データ生成工程と、前記硬化液の液滴を吐出する吐出ノズルが設け
られた硬化液吐出ヘッドを、前記粉体層の上を往復動させながら、前記断面データに従っ
て該粉体層に向けて液滴を吐出することにより、該粉体層の粉体同士が結合した断面部材
を形成するとともに、該断面部材を、下層に形成されている断面部材の上に積層する断面
部材積層工程とを備え、前記断面部材積層工程は、前記硬化液吐出ヘッドを往復動させな
がら前記硬化液の液滴を吐出する際に、前記吐出ヘッドの通過経路上に吐出する複数の液
滴を複数回に分けて吐出するとともに、後から吐出する液滴は先に吐出された液滴の間に
吐出することによって、前記断面部材を形成する工程であることを特徴とする。
の断面で層状に切断したときの各層での断面データを、その三次元物体の形状データに基
づいて生成する。そして、粉体を略均一な厚さに敷き詰めて粉体層を形成し、断面データ
に従って、その粉体層の上で硬化液吐出ヘッドから硬化液の液滴を吐出する。硬化液が供
給されると粉体は互いに結合するので、粉体層に硬化液の液滴を吐出することにより、粉
体層の厚みに相当する厚さを有し且つ三次元物体のある断面での断面形状を有する部材(
断面部材)を形成することができる。そこで、断面部材が形成された粉体層の上に、新た
な粉体層を形成し、その粉体層に対して、断面データに従って硬化液の液滴を吐出するこ
とで、新たな断面部材を形成するとともに先に形成した断面部材の上に積層する。このよ
うな操作を繰り返すことにより、三次元物体を造形することができる。ここで、断面部材
を形成するに際しては、硬化液吐出ヘッドの通過経路上に吐出する複数の液滴を、複数回
に分けて吐出するとともに、後から吐出する液滴は、先に吐出した液滴の間に吐出するこ
とによって断面部材を形成する。後から吐出した液滴は、先に吐出した液滴が粉体層の中
に染み込んだ部分によって邪魔されて、横方向には広がることができず、その結果として
深さ方向に優先的に染み込むようになる。従って、先に吐出する液滴を小さめにして横方
向への広がりを抑制しつつ、後から吐出する液滴は深さ方向に優先的に染み込ませること
ができるので、表面部分で、液滴が横方向に広がることによる凹凸の発生を抑制すること
が可能となる。
は、前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら前記硬化液の液滴を吐出する際に、該硬化
液吐出ヘッドの移動方向に沿って1つおきの位置に液滴を吐出して、前記断面部材を形成
することを特徴とする。
た液滴によって両側を挟まれた状態となるので、硬化液を深さ方向に効率よく染み込ませ
ることが可能となる。加えて、1つおきの位置に液滴を吐出することとすれば、結局は、
液滴を2回に分けて吐出することになる。三次元物体を迅速に造形する観点からは、液滴
を吐出する回数は少ない方が望ましく、この点で、2回というのは、複数回の中では最も
少ない回数であることから、三次元物体の造形速度の低下を最小限に抑制しながら、滑ら
かな表面に造形することが可能となる。
は、前記硬化液吐出ヘッドの往動時と復動時とに前記硬化液の液滴を吐出して、前記断面
部材を形成することを特徴とする。
出しているから、往動時と復動時とに液滴を吐出することとすれば、短時間で効率よく液
滴を吐出することができ、延いては、三次元物体を迅速に造形することが可能となる。
は、前記粉体層を形成する方向とは交差する方向に前記硬化液吐出ヘッドを往復動させな
がら、前記硬化液の液滴を吐出することによって、前記断面部材を形成することを特徴と
する。
動させて液滴を吐出して断面部材を形成することができる。従って、断面部材を形成する
ために硬化液吐出ヘッドから複数回に分けて液滴を吐出しなければならない場合でも、短
時間で効率よく断面部材を形成することが可能となり、延いては三次元物体を迅速に造形
することが可能となる。
は、前記後から吐出する液滴の大きさが、前記先に吐出された液滴の大きさよりも大きい
液滴を吐出することを特徴とする。
さいので、粉体同士の硬化を粉層体の上層で留めておくことができる。そして、深さ方向
だけでなく横方向への硬化の促進を抑制することができる。
は、前記粉体層に吐出された前記硬化液の硬化速度を制御しながら前記断面部材を形成す
ることを特徴とする。
ができる。
は、電磁波の照射によって硬化する電磁波硬化液を液滴として吐出し、前記電磁波硬化液
が付着した前記粉体層に対して電磁波を照射することを特徴とする。
液の硬化速度を制御することができる。
は、紫外光の照射によって硬化する紫外光硬化液を液滴として吐出し、前記紫外光硬化液
が付着した前記粉体層に対して紫外光を照射することを特徴とする。
液の硬化速度を制御することができる。
は、加熱によって硬化する熱硬化液を液滴として吐出し、前記熱硬化液が付着した前記粉
体層を加熱することを特徴とする。
ができる。
は、後から吐出する硬化液が、先に吐出された硬化液よりも硬化速度が遅い硬化液を液滴
として吐出することを特徴とする。
同時期に硬化するので、硬化速度を制御することができる。
以下では、上述した本願発明にかかる第1実施形態の内容を明確にするために、次のよ
うな順序に従って説明する。
A−1.第1実施形態における装置構成:
B−1.第1実施形態における造形方法:
図1は、本実施形態の三次元造形装置100の大まかな構成を示した説明図である。図
示されているように、三次元造形装置100は、大きな枠体から構成され内部に三次元物
体が造形される造形部10と、造形部10内に粉体による粉体層を形成する粉体層形成部
20と、粉体同士を結合させる硬化液を粉体層に供給する硬化液供給部30と、粉体層に
供給された硬化液に紫外光を照射して硬化液を硬化させる紫外光照射部50と、三次元造
形装置100の全体の動作を制御するために各種の演算処理を行う演算処理部40などか
ら構成されている。
、三次元物体を複数の断面で層状に切断して、各層での断面データを生成する断面データ
生成部42と、得られた断面データに従って造形部10や、粉体層形成部20、硬化液供
給部30等の動作を制御する制御部44などから構成されている。制御部44は、断面デ
ータ生成部42から断面データを受け取ると、粉体層形成部20を駆動して造形部10内
に粉体層を形成し、硬化液供給部30を駆動して硬化液を断面データに従って粉体層に供
給しながら、供給した硬化液に向かって紫外光を照射する。すると、紫外光によって硬化
液が硬化して粉体同士を結合させることにより、造形部10内には、1層分の断面データ
に対応する断面形状の薄板状の部材(断面部材)が形成される。こうして1層分の断面部
材が形成されたら、底面駆動部16を駆動して底面部14を少しだけ低下させる。次いで
、断面データ生成部42から次の断面データを受け取って、断面部材を形成した粉体層の
上に新たな粉体層を形成し、その上から硬化液を供給して紫外光を照射することにより、
新たな断面部材を形成する。このように制御部44は、断面データ生成部42から各層の
断面データを受け取ると、造形部10や、粉体層形成部20、硬化液供給部30、紫外光
照射部50を駆動することにより、1層ずつ断面部材を形成して積層していく。
データをやり取り可能に構成された周知のコンピュータを用いて構成することができる。
また、制御部44は、断面データを変換して、造形部10や粉体層形成部20、硬化液供
給部30への駆動信号を生成する専用のICチップを用いて構成することができる。もち
ろん、こうした変換をCPUやROM、RAMなどを用いて実行しても良い。この場合は
、断面データ生成部42を構成するコンピュータに制御部44の機能を組み込んで、断面
データ生成部42と制御部44とを一体に構成することも可能である。
上下方向に摺動可能な底面部14と、底面部14を上下方向に摺動させる底面駆動部16
等から構成されており、枠体12と底面部14との間に形成された空間に三次元物体が造
形される。また、底面駆動部16は制御部44からの制御によって、底面部14を正確に
上下方向に移動させることが可能となっている。
ることにより粉体を一定量ずつ供給する粉体供給ローラ24と、粉体供給ローラ24から
供給された粉体を一定厚さに伸展させて粉体層を形成する伸展ローラ26などから構成さ
れている。ホッパー22や、粉体供給ローラ24、伸展ローラ26は図1の紙面に直角方
向(Y方向)に延びるように形成されており、また粉体層形成部20は全体が、図1の紙
面上で左右方向(X方向)に移動可能に構成されている。
このとき、形成する粉体層の厚さに相当する分だけ、底面駆動部16を駆動して底面部1
4の位置を下方(マイナスのZ方向)に下げておく。そして、粉体供給ローラ24を回転
させて、伸展ローラ26の前方に粉体を供給しながら、粉体層形成部20を右方向(プラ
スのX方向)に移動させる。伸展ローラ26は、進行方向に対して逆回転させておく。こ
うすると、伸展ローラ26は、余分な粉体を進行方向に蹴り出すようにしながら移動する
ことになり、その結果、後方には、均一な厚さを有する粉体層が形成される。このとき、
粉体の供給速度は、形成する粉体層の厚さおよび粉体層形成部20の移動速度に応じて、
適切な供給速度に制御されている。また、伸展ローラ26の回転速度は、粉体層形成部2
0の移動速度に応じて適切な回転速度に制御されている。こうすることで、余分な粉体を
進行方向に蹴り出して、常に適量分ずつの粉体を伸展させることが可能となり、その結果
、粉体を過度に踏み固めてしまうことを回避することが可能となる。
く収容部などから構成されており、硬化液収容部34に収容された硬化液の液滴を、硬化
液吐出ヘッド32から粉体層に向けて吐出することが可能となっている。
ヘッドが採用されている。ピエゾ駆動方式の液滴吐出ヘッドは、微細なノズル穴が設けら
れた圧力室を液体で満たしておき、ピエゾ素子を用いて圧力室の側壁を撓ませることによ
って、圧力室の容積減少分に相当する体積の液体を液滴として吐出することが可能である
。本実施例の硬化液供給部30では、硬化液収容部34に収容された硬化液を、硬化液吐
出ヘッド32の圧力室に導いてピエゾ素子を駆動することによって、液滴状の硬化液を吐
出することが可能となっている。
液体の樹脂材料と、紫外光が照射されると励起状態となってモノマーあるいはオリゴマー
に働きかけて重合を開始させる重合開始剤との混合物が用いられている。また、ピエゾ駆
動方式の液滴吐出ヘッドから液滴として吐出可能な程度の低粘度となるように、硬化液の
モノマーは比較的低分子量のモノマーが選択されており、更に1つのオリゴマーに含まれ
るモノマーの数も数分子程度に調整されている。そして、硬化液は、紫外光を浴びない限
りは安定であるため、硬化液収容部34や硬化液吐出ヘッド32の内部で硬化することな
く、液滴として吐出することができるが、紫外光を浴びて重合開始剤が励起状態になると
、モノマーが互いに重合してオリゴマーに成長し、またオリゴマー同士もところどころで
重合して、速やかに硬化して固体となる性質を有している。
着されている。粉体の表面に付着された重合開始剤は、硬化液と接触するとモノマーある
いはオリゴマーに働きかけて重合を開始させる性質を有している。このため、粉体層に硬
化液の液滴を供給すると、硬化液が粉体層の内部に浸透するとともに、粉体表面の重合開
始剤に接触して硬化し、その結果、硬化液が吐出された部分では、粉体同士が硬化した硬
化液によって結合された状態となる。
して、X方向(図1の紙面上で左右方向)およびY方向(図1の紙面に垂直方向)に移動
させることが可能となっている。この点については別図を用いて後述する。
光照射ランプと、紫外光が下方にのみ照射されるように紫外光照射ランプの三方を囲う紫
外光遮蔽部材などから構成されている。紫外光照射部50は、制御部44からの制御によ
って点灯あるいは消灯するとともに、粉体層形成部20や硬化液供給部30と一緒にX方
向(図1の紙面上で左右方向)に移動することによって、粉体層の全面にわたって均一に
紫外光を照射することが可能となっている。
ヘッド32と、紫外光照射部50とが搭載されている位置関係を示した斜視図である。図
2(a)に示されているように、粉体層形成部20および紫外光照射部50は、Y方向に
長く形成されており、粉体層形成部20および紫外光照射部50の間には、硬化液吐出ヘ
ッド32が搭載されている。硬化液吐出ヘッド32は、Y方向に往復動可能に構成されて
おり、硬化液吐出ヘッド32の底面側(粉体層の側)には、硬化液の液滴を吐出する吐出
ヘッドが設けられている。図2(b)には、硬化液吐出ヘッド32の底面側に吐出ノズル
32nが設けられている様子が示されている。図示されるように、硬化液吐出ヘッド32
の底面には、複数の吐出ノズル32nが一定の間隔で設けられており、硬化液吐出ヘッド
32をY方向に移動させながら液滴を吐出することで、複数のライン上に硬化液の液滴を
吐出することが可能となっている。
造形する様子を概念的に示した説明図である。三次元物体を造形するにあたっては、造形
しようとする物体の三次元形状データを予め記憶しておく必要がある。図3(a)は、造
形しようとする三次元物体の形状データを概念的に表している。図3(a)に示した例で
は、造形しようとする三次元物体は、中央部が若干絞られた茶筒形状をしており、茶筒形
状の上面および下面の中央には丸い大きな窓が形成されている。そして、茶筒形状の内部
には、茶筒形状の内部を上下に仕切る仕切り板が設けられている。このような三次元物体
を上面(あるいは下面)に平行な複数の断面で層状に切断すると、図3(b)に示すよう
な断面データを得ることができる。尚、断面を取る間隔は必ずしも等間隔である必要はな
いが、ここでは等間隔であるものとする。また、これらの処理は、断面データ生成部42
で行われ、得られた断面データは制御部44に供給される。
に、断面データ生成部42から受け取った断面データに従って硬化液吐出ヘッド32を駆
動して、粉体層に硬化液の液滴を吐出する。前述したように、液滴を吐出する硬化液吐出
ヘッド32は、インクジェットプリンタでも用いられているピエゾ駆動方式の液滴吐出ヘ
ッドが採用されており、制御部44によってX方向およびY方向に正確に位置決めしなが
ら液滴を吐出することができる。このため、断面データに従って、粉体層の表面の正確な
位置に硬化液を吐出することで、断面データに示される通りの断面部材を形成することが
可能であり、こうした操作を繰り返して断面部材を積層していくことにより、三次元形状
データに対応する三次元物体を造形することが可能となる。
で、造形した三次元物体の表面に凸凹ができてしまう。周囲への広がりを抑制しようとし
て、液滴の大きさを小さくすると深さ方向への染み込みも抑制されてしまうので、断面部
材同士を結合することができなくなる。こうした点に鑑みて、本実施例の三次元造形装置
100では、次のような方法で液滴を吐出することにより、滑らかな表面の三次元物体を
造形可能としている。
理解の便宜のため、先ず初めに、一般的な方法で液滴を吐出した場合について簡単に説
明する。図4は、一般的な方法で粉体層上に液滴を吐出することによって三次元物体を造
形する様子を概念的に示した説明図である。図では、硬化液で粉体が固められた断面部材
の上に粉体層が形成され、その上から硬化液吐出ヘッド32によって硬化液の液滴が吐出
される様子が示されている。吐出された液滴は、粉体層の表面に着弾すると、そこから深
さ方向および周囲に向かって染み込んでいく。また、前述したように粉体の表面には重合
開始剤が塗布されているので、硬化液は粉体層内部に染み込んでいくとともに、粉体表面
の重合開始剤に触れた部分から重合を開始する。図4には、硬化液の液滴が初めに着弾し
て染み込んだ部分が黒塗りで表されており、その周囲に広がった部分が細かい斜線を付し
て表されており、更にその周囲に広がった部分が粗い斜線を付して表されている。
の間の隙間を毛細管現象で吸い込まれるようにして染み込んでいくので、液滴は、図4に
示されているように、着弾位置を中心としてほぼ半球状に染み込んでいくことになる。そ
して、最上面に形成された粉体層を、下側に形成された断面部材にしっかりと結合するた
めには、硬化液が粉体層の底面(下側の断面部材の上面)に行き渡るように、大きめの液
滴を吐出しなければならない。その結果、周囲への染み込みも大きくなってしまい、表面
に凹凸が発生してしまう。仮に、硬化液を下方向に選択的に染み込ませることができれば
、表面に発生する凹凸を抑制することも可能であるが、硬化液が染み込む現象は、粉体間
の隙間に毛細管現象で硬化液が吸い込まれる現象によって主に支配されており、粉体間に
できる隙間を制御することは極めて難しい。そこで、本実施例の三次元造形装置100で
は次のような方法で、硬化液を吐出している。
造形する様子を概念的に示した説明図である。図示されているように、本実施例の三次元
造形装置100では、液滴を複数回に分けて吐出している。こうすることで、以下に説明
する理由から、硬化液を下方向に優先的に染み込ませることが可能となり、その結果とし
て、横方向への染み込みが抑制された分だけ、表面に発生する凹凸を小さくすることが可
能となる。以下、図5を参照しながら詳しく説明する。
飛びの位置に(すなわち、間引きした状態で)液滴を吐出する。このときに吐出した液滴
は、粉体層の下面まで染み込む必要はないので、小さな液滴を吐出しておけば十分である
。吐出された液滴は、前述したように粉体間の隙間を毛細管現象によって吸い込まれて、
略半球形状に広がっていき、粉体表面に塗布された重合開始剤に触れて、重合を開始する
。図5(a)には、このようにして小さめの液滴が吐出されて、粉体層内に染み込んでい
く様子が示されている。
吐出した間の位置に新たな液滴を吐出する様子が概念的に示されている。図5(a)を用
いて説明したように、先に吐出した液滴は粉体層の中に染み込んで重合を開始しており、
半ば固まりかけた状態となっている。図5(b)では、先に吐出した硬化液が粉体層内で
半ば固まりかけた部分を、格子状のハッチングを付すことによって表している。格子状の
ハッチングを付した部分は、粉体間の隙間が埋まった状態となっているので、後から吐出
した液滴は、この部分には染み込むことができず、結果として下方に優先的に染み込むこ
ととなる。その結果、後から吐出した硬化液は、速やかに粉体層の下面まで到達するとと
もに、先に吐出した液滴が固まりかけた部分の下方にも染み込むので、粉体層全体が固ま
って新たな断面部材が形成され、先に形成されていた断面部材の上に積層することになる
。
移動する間に形成可能な液滴を、複数回(上述した実施例では2回)に分けて吐出するこ
ととして、初めに吐出した液滴によっては粉体層の下面を硬化させることができなくても
、後から吐出した液滴によって硬化させることができればよい。このため、初めに吐出す
る液滴は小さめの液滴とすることができるので、吐出した硬化液が横方向に染み込むこと
を抑制することができる。次いで、後から吐出した液滴は、先に吐出した液滴によって邪
魔されるため、横方向にはあまり広がることができず、結果として深さ方向に優先的に染
み込むようになる。結局、初めに吐出する液滴については、深さ方向と同じように横方向
にも広がるものの、後から吐出する液滴については、横方向への広がりが抑えられて深さ
方向に優先的に染み込むこととなり、全体としては、液滴を深さ方向に優先的に染み込ま
せることができる。その結果、三次元物体の表面にできる凹凸を抑制して、滑らかな表面
の三次元物体を造形することが可能となる。
次に、第2実施形態の内容を下記の順序に従って説明する。尚、本実施形態では、硬化
液の硬化速度の制御について主に説明する。
A−2.第2実施形態における装置構成:
B−2.第2実施形態における造形方法:
図6は、本実施形態の三次元造形装置110の大まかな構成を示した説明図である。図
示されているように、三次元造形装置110は、大きな枠体から構成され内部に三次元物
体が造形される造形部10と、造形部10内に粉体による粉体層を形成する粉体層形成部
20と、粉体同士を結合させる硬化液を粉体層に供給する硬化液供給部30と、粉体層に
供給された硬化液の硬化速度を制御する硬化速度制御手段と、三次元造形装置110の全
体の動作を制御するために各種の演算処理を行う演算処理部40などから構成されている
。
して説明する。そして、硬化速度制御手段としては、紫外光硬化液に紫外光を照射する紫
外光照射部50と、紫外光照射部50と粉体層との間に設けられ、紫外光の透過を抑制す
る抑制部材70を備えた三次元造形装置110を例にして説明する。
、三次元物体を複数の断面で層状に切断して、各層での断面データを生成する断面データ
生成部42と、紫外光照射部50得られた断面データに従って造形部10や、粉体層形成
部20、硬化液供給部30、紫外光照射部50、抑制部材70の動作を制御する制御部4
4などから構成されている。制御部44は、断面データ生成部42から断面データを受け
取ると、粉体層形成部20を駆動して造形部10内に粉体層を形成し、硬化液供給部30
を駆動して紫外光硬化液を断面データに従って粉体層に供給しながら、供給した紫外光硬
化液に向かって紫外光照射部50から紫外光を照射する。照射された紫外光が、粉体層に
照射されると、紫外光硬化液が硬化して粉体同士を結合させることにより、造形部10内
には、1層分の断面データに対応する断面形状の薄板状の部材(断面部材)が形成される
。こうして1層分の断面部材が形成されたら、底面駆動部16を駆動して底面部14を少
しだけ低下させる。次いで、断面データ生成部42から次の断面データを受け取って、断
面部材を形成した粉体層の上に新たな粉体層を形成し、その上から紫外光硬化液を供給し
て紫外光を照射することにより、新たな断面部材を形成する。このように制御部44は、
断面データ生成部42から各層の断面データを受け取ると、造形部10や、粉体層形成部
20、硬化液供給部30、紫外光照射部50、抑制部材70を駆動することにより、1層
ずつ断面部材を形成して積層していく。
にデータをやり取り可能に構成された周知のコンピュータを用いて構成することができる
。また、制御部44は、断面データを変換して、造形部10や粉体層形成部20、硬化液
供給部30への駆動信号を生成する専用のICチップを用いて構成することができる。も
ちろん、こうした変換をCPUやROM、RAMなどを用いて実行しても良い。この場合
は、断面データ生成部42を構成するコンピュータに制御部44の機能を組み込んで、断
面データ生成部42と制御部44とを一体に構成することも可能である。
上下方向に摺動可能な底面部14と、底面部14を上下方向に摺動させる底面駆動部16
等から構成されており、枠体12と底面部14との間に形成された空間に三次元物体が造
形される。また、底面駆動部16は制御部44からの制御によって、底面部14を正確に
上下方向に移動させることが可能となっている。
ることにより粉体を一定量ずつ供給する粉体供給ローラ24と、粉体供給ローラ24から
供給された粉体を一定厚さに伸展させて粉体層を形成する伸展ローラ26などから構成さ
れている。ホッパー22や、粉体供給ローラ24、伸展ローラ26は図6の紙面に直角方
向(Y方向)に延びるように形成されており、また粉体層形成部20は全体が、図6の紙
面上で左右方向(X方向)に移動可能に構成されている。
このとき、形成する粉体層の厚さに相当する分だけ、底面駆動部16を駆動して底面部1
4の位置を下方(マイナスのZ方向)に下げておく。そして、粉体供給ローラ24を回転
させて、伸展ローラ26の前方に粉体を供給しながら、粉体層形成部20を右方向(プラ
スのX方向)に移動させる。伸展ローラ26は、進行方向に対して逆回転させておく。こ
うすると、伸展ローラ26は、余分な粉体を進行方向に蹴り出すようにしながら移動する
ことになり、その結果、後方には、均一な厚さを有する粉体層が形成される。このとき、
粉体の供給速度は、形成する粉体層の厚さおよび粉体層形成部20の移動速度に応じて、
適切な供給速度に制御されている。また、伸展ローラ26の回転速度は、粉体層形成部2
0の移動速度に応じて適切な回転速度に制御されている。こうすることで、余分な粉体を
進行方向に蹴り出して、常に適量分ずつの粉体を伸展させることが可能となり、その結果
、粉体を過度に踏み固めてしまうことを回避することが可能となる。
ト60と、紫外光硬化液を収容しておく硬化液収容部34などから構成されている。ヘッ
ドユニット61は、Y方向(図6の紙面に垂直方向)に沿って設けられている。そして、
硬化液収容部34に収容された紫外光硬化液の液滴を、硬化液吐出ヘッド61から粉体層
に向けて吐出することが可能となっている。
ヘッドが採用されている。ピエゾ駆動方式の液滴吐出ヘッドは、微細なノズル穴が設けら
れた圧力室を液体で満たしておき、ピエゾ素子を用いて圧力室の側壁を撓ませることによ
って、圧力室の容積減少分に相当する体積の液体を液滴として吐出することが可能である
。本実施形態の硬化液供給部30では、硬化液収容部34に収容された紫外光硬化液を、
硬化液吐出ヘッド61の圧力室に導いてピエゾ素子を駆動することによって、液滴状の紫
外光硬化液を吐出することが可能となっている。
とする液体の樹脂材料と、紫外光が照射されると励起状態となってモノマーあるいはオリ
ゴマーに働きかけて重合を開始させる重合開始剤との混合物が用いられている。また、ピ
エゾ駆動方式の液滴吐出ヘッドから液滴として吐出可能な程度の低粘度となるように、紫
外光硬化液のモノマーは比較的低分子量のモノマーが選択されており、更に1つのオリゴ
マーに含まれるモノマーの数も数分子程度に調整されている。そして、紫外光硬化液は、
紫外光を浴びない限りは安定であるため、硬化液収容部34や硬化液吐出ヘッド61の内
部で硬化することなく、液滴として吐出することができるが、紫外光を浴びて重合開始剤
が励起状態になると、モノマーが互いに重合してオリゴマーに成長し、またオリゴマー同
士もところどころで重合して、速やかに硬化して固体となる性質を有している。
剤が付着されている。粉体の表面に付着された重合開始剤は、紫外光硬化液と接触すると
モノマーあるいはオリゴマーに働きかけて重合を開始させる性質を有している。このため
、粉体層に紫外光硬化液の液滴を供給すると、紫外光硬化液が粉体層の内部に浸透すると
ともに、粉体表面の重合開始剤に接触して硬化し、その結果、紫外光硬化液が吐出された
部分では、粉体同士が硬化した紫外光硬化液によって結合された状態となる。
して、X方向(図6の紙面上で左右方向)に移動させることが可能となっている。この点
については別図を用いて後述する。
光照射ランプと、紫外光が下方にのみ照射されるように紫外光照射ランプの三方を囲う紫
外光遮蔽部材などから構成されている。紫外光照射部50は、制御部44からの制御によ
って点灯あるいは消灯するとともに、粉体層形成部20や硬化液供給部30と一緒にX方
向(図6の紙面上で左右方向)に移動することによって、粉体層の全面にわたって均一に
紫外光を照射することが可能となっている。
鉛などの酸化物、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系などを含有するプラスチッ
ク材、又は光を吸収し易いカーボン、黒色素を含有するプラスチック材等を採用すること
ができる。また、抑制部材70の表面に凹凸を設けて紫外光を反射させる部材であっても
よい。さらには、紫外光の抑制部材70は、紫外光照射部50と粉体層との間に設けられ
ている。本実施形態では、抑制部材70は、Y方向(図6の紙面に垂直方向)に沿って紫
外光遮蔽部材を覆うほどの大きさの板状部材である。そして、制御部44からの制御によ
って紫外光照射部50とともにX方向(図6の紙面上で左右方向)に移動可能となってい
る。また、抑制部材70には、開閉可能な開閉部が設けられ、制御部44からの制御によ
って開閉部の開閉が行われるようになっている。そして、開閉部が閉じた状態であれば、
紫外光照射部50から照射された紫外光の透過が抑制され、開閉部が開いた状態であれば
、紫外光が開口部を通して粉体層に照射されるようになっている。本実施形態では、抑制
部材70の所定の個所に複数の開閉部が設けられており、当該開閉部の開閉は制御部44
からの制御によって開閉される。
ット60と、紫外光照射部50、抑制部材70とが搭載されている位置関係を示した斜視
図である。図7に示されているように、粉体層形成部20および紫外光照射部50は、Y
方向に長く形成されており、粉体層形成部20および紫外光照射部50の間には、ヘッド
ユニット60が搭載されている。ヘッドユニット60は、Y方向に長く形成されており、
Y方向を往復移動することなく、粉体層のY方向の領域に紫外光硬化液を吐出することが
できる。図8には、ヘッドユニット60の平面からみた様子を示している。ヘッドユニッ
ト60は、複数の硬化液吐出ヘッド61から構成され、硬化液吐出ヘッド61には複数の
吐出ノズル61nが設けられている。図示されるように、硬化液吐出ヘッド61には、複
数の吐出ノズル61nが一定の間隔で設けられており、1回の吐出動作で広い領域に紫外
光硬化液を粉体層に塗布することができる。
三次元物体のデータ処理等については、実施形態1(図3参照)と同様なので説明を省略
する。
次元物体造形物の性状が変わってしまい、割れや変形が生じる場合がある。こうした点に
鑑みて、本実施形態の三次元造形装置110では、紫外光硬化液の硬化速度を制御するた
めの三次元造形方法を可能としている。
一般的な造形方法については実施形態1における説明(図4参照)と同様なので、説明
を省略する。
出して三次元物体を造形する様子を概念的に示した説明図である。
て粉体層を形成する(粉体層形成工程)。次いで、三次元物体を複数の断面で層状に切断
したときに各層で得られる断面データを、該三次元物体の形状データに基づいて生成する
(断面データ生成工程)。次に、断面データに従って紫外光硬化液の液滴を吐出する吐出
ノズルが設けられた硬化液吐出ヘッドから粉体層に向けて液滴を吐出することにより、該
粉体層の粉体同士が結合した断面部材を形成する(断面部材積層工程)ことによって、三
次元物体を造形する。
ユニット60の硬化液吐出ヘッド61から粉体層に向けて、紫外光の照射によって硬化す
る紫外光硬化液を液滴として吐出する。ヘッドユニット60は、複数の硬化液吐出ヘッド
61から構成されているので、1回の液滴の吐出動作により同時期に粉体層の広域に塗布
することができる。そして、硬化液吐出ヘッド61から吐出された液滴は、粉体間の隙間
を毛細管現象によって吸い込まれて、略半球形状に広がっていき、粉体表面に塗布された
重合開始剤に触れて、重合を開始する。図9(a)には、このようにして小さめの液滴が
吐出されて、粉体層内に染み込んでいく様子が示されている。
、(c)は、紫外光硬化液の硬化速度を制御しながら断面部材を形成する様子を示してい
る。本実施形態では、紫外光硬化液の硬化速度を制御する硬化速度制御手段としての紫外
光照射部50及び紫外光の透過を抑制する抑制部材70を用いて紫外光硬化液の硬化速度
を制御している。
粉体層との間に抑制部材70を配置する。抑制部材70には任意の個所に絞り機構を有す
る開閉部が備えられている。本実施形態では、粉体層に紫外光硬化液が塗布された領域に
対応した個所に開閉部が備えられている。そして、まず、紫外光硬化液が塗布された個所
に対応して開閉部の絞り機構を開き、図に示すように、比較的小さな開口(開口部70a
)となる第1の開状態とする。本実施形態では、紫外光硬化液が塗布された全ての個所に
対応した開閉部が同様の開口部70aとなるように設定されている。この状態において、
紫外光照射部50から紫外光を粉体層に向けて照射する。紫外光照射部50から照射され
た紫外光は、開口部70aを通過して紫外光硬化液が塗布された粉体層に照射される。一
方、開口部70a以外の抑制部材70の領域に照射された紫外光は、抑制部材70によっ
て透過が抑制されるので、粉体層には照射されない。したがって、照射された紫外光を抑
制する領域が多く、粉体層に照射される紫外光の照射量が少ないので、紫外光硬化液の硬
化速度を比較的緩やかにすることができる。
(開口部70b)となる第2の開状態とする。この状態において、紫外光照射部50から
紫外光を粉体層に向けて照射する。紫外光照射部50から照射された紫外光は、開口部7
0bを通過して紫外光硬化液が塗布された粉体層に照射される。したがって、紫外光を抑
制する領域が少なく、粉体層に照射される紫外光の照射量が多いので、紫外光硬化液の硬
化速度を比較的速やかにすることができる。
が少ないので、紫外光硬化液の硬化速度は遅く、紫外光硬化液は速やかに粉体層の下面ま
で浸透する。そして、第2の開状態において、紫外光硬化液に対する紫外光の照射量が多
くなるので、紫外光硬化液の硬化速度が速まり、紫外光硬化液が付着した粉体層の全体の
硬化が進み、粉体層の全体が固まって新たな断面部材が形成される。
がある。
て、紫外光硬化液を硬化させる際に、粉体層と紫外光照射部50との間に抑制部材70を
配置した。そして、抑制部材70の開閉部の開閉状態を変えることにより、粉体層に対す
る紫外光の照射量を制御した。従って、抑制部材70の開閉部の開閉状態に応じて、粉体
層に付着した紫外光硬化液の硬化速度を制御することができる。
照射量を制御することにより、容易に紫外光硬化液の硬化速度を制御でき、条件出し等の
作業性を向上させることができる。
上述した実施形態に限定されず、幾つかの変形例を考えることができる。以下では、こ
れら変形例について簡単に説明する。
第1実施形態では、硬化液吐出ヘッド32の往動時および復動時に液滴を吐出するもの
としたが、もちろん往動時にのみ液滴を吐出するようにしても良い。復動時に液滴を吐出
して、正確な位置に液滴を着弾させるためには高度な処理が必要となるが、その反面、復
動時にも液滴を吐出してやれば、短時間で液滴を吐出することができ、延いては、三次元
物体を迅速に造形することが可能となる。
第1実施形態では、染み込み速度制御手段として、液滴を2回に分けて吐出するものと
して説明した。しかし、2回ではなく、より多くの回数に分けて吐出するようにしても良
い。但し、硬化液の液滴を分けて吐出する回数が多くなるほど、硬化液吐出ヘッド32を
何度も往復動させなければならなくなるので、時間がかかってしまう。従って、2回また
は3回程度に分けて吐出することが望ましい。
第1実施形態では、先に吐出する液滴と、後から吐出する液滴とで、液滴の大きさには
大きな違いはないものとして説明した。しかし、液滴の大きさを変えて、先に吐出する液
滴は小さな液滴とし、後から吐出する液滴は大きな液滴としても良い。先に吐出する液滴
は、前述したように、深さ方向だけでなく横方向にも広がろうとするから、表面にできる
凹凸を抑制するためには、先に吐出する液滴は小さい方が望ましい。また、後から吐出す
る液滴は、先に吐出した液滴によって横方向への広がりが抑制され、深さ方向に優先的に
染み込むので、先に液滴を吐出した部分の下面側も含めて、粉体層全体に行き渡らせると
ともに、形成した断面部材を先に形成した断面部材の上に結合して積層させるためにも、
大きめの液滴を吐出することが望ましい。
第1実施形態において、粉体層を形成する方向とは交差する方向に硬化液吐出ヘッド3
2を往復動させながら、硬化液の液滴を吐出して、断面部材を形成することとしてもよい
。このようにすれば、粉体層を形成した端から、直ぐその後側で硬化液吐出ヘッド32を
往復動させて液滴を吐出して断面部材を形成することができる。従って、断面部材を形成
するために硬化液吐出ヘッド32から複数回に分けて液滴を吐出しなければならない場合
でも、短時間で効率よく断面部材を形成することが可能となり、延いては三次元物体を迅
速に造形することが可能となる。
第1実施形態では、粉体層の上を往復動する硬化液吐出ヘッド32を用いたが、これに
限定されず、例えば、複数のヘッドを整列させて構成したヘッドユニットを用いてもよい
(例えば、図8参照)。このようにしても、複数の液滴を複数回に分けて吐出するととも
に、後から吐出する液滴は先に吐出された液滴の間に吐出することができる。
第1実施形態では、硬化液を1つおきの位置に吐出して、後から吐出する液滴は、先に
吐出した液滴によって両側を挟まれた状態をつくることで、滑らかな表面を有する造形部
を形成したが、これに限定されない。例えば、紫外光の透過を抑制する抑制部材を用いて
もよい。具体的には、図10に示すように、ヘッドユニット60から粉体層に向けて硬化
液を液滴を吐出して、粉体層に液滴を付着させる(図10(a))。そして、図10(b
)に示すように、ヘッドユニット60と粉体層との間に抑制部材80を配置する。そして
、液滴が塗布された1つおきの位置に対応する抑制部材80の位置に開口部80aを形成
する。この状態で、紫外光照射部50から紫外光を照射させる。照射された紫外光は、開
口部80aを通じて、硬化液が付着した粉体層に照射される。一方、開口部80a以外の
抑制部材80の領域では、紫外光は透過しない。従って、開口部80aに対応する硬化液
が付着した粉体層の部分が先行して硬化する。次に、図10(c)に示すように、先に硬
化液が硬化した部分以外の位置に対応する位置の開口部80bとし、紫外光を照射する。
このようにしても、後から紫外光を照射する硬化液は、先に照射された硬化部分によって
邪魔されるため、横方向にはあまり広がることができず、結果として深さ方向に優先的に
染み込むようになる。結局、初めに紫外光を照射した硬化液については、深さ方向と同じ
ように横方向にも広がるものの、後から照射する硬化液については、横方向への広がりが
抑えられて深さ方向に優先的に染み込むこととなり、全体としては、硬化液を深さ方向に
優先的に染み込ませることができる。その結果、三次元物体の表面にできる凹凸を抑制し
て、滑らかな表面の三次元物体を造形することが可能となる。さらには、任意の個所にお
いて抑制部材80を配置すれば、硬化液の硬化速度を制御することができる。
第2実施形態では、電磁波の例として紫外光を照射して紫外光硬化液を硬化させたが、
これに限定されない。例えば、その他に、赤外線、可視光線、X線等を用いて、それぞれ
の照射によって硬化する硬化液を用いてもよい。このようにしても、造形物を形成するこ
とができる。
第2実施形態では、紫外光の透過を抑制する抑制部材を用いたが、紫外光の波長によっ
て透過率が異なるフィルタを用いてもよい。このようにしても、紫外光の透過率によって
透過される紫外光の照射量が制御されるので、紫外光硬化液の硬化速度を制御することが
できる。
第2実施形態では、硬化速度制御手段として紫外光照射部50を用いたが、これに限定
されない。例えば、他に、加熱することによって硬化する熱硬化液を採用し、当該熱硬化
液に対して加熱部を用いて加熱する構成であってもよい。このようにしても、加熱調整を
行うことにより硬化液の硬化速度を制御することができる。
上記実施形態において、硬化速度が同一の紫外光硬化液を液滴として吐出したが、これ
に限定されず、異なる硬化速度を有する複数種の硬化液を液滴として吐出してもよい。例
えば、後から吐出される硬化液が、先に吐出される硬化液よりも硬化速度が遅い硬化液を
液滴として吐出してもよい。このようにすれば、先に吐出される硬化液と後に吐出される
硬化液とが同時期に硬化するので、硬化速度を制御し、さらに、粉体層における硬化速度
のばらつきを抑制することができる。
第2実施形態において、制御部材に絞り機構を採用したが、これに限定されない。例え
ば、抑制部材に移動手段を設け、紫外光照射部からの紫外光を任意に遮断する構成として
もよい。このようにしても、紫外光の照射量を調整することができる。
第2実施形態では、紫外光照射部50を固定して配置したが、これに限定されない。紫
外光照射部50が移動する移動手段を備えてもよい。この場合において、紫外光硬化液が
塗布された粉体層の任意の個所に移動して、紫外光を照射する。このようにしても、選択
された個所における紫外光硬化液の硬化速度を制御することができる。
第2実施形態において、紫外光硬化液の硬化速度を制御する硬化速度制御手段として、
紫外光照射部50と抑制部材70を用いたが、これに限定されず、抑制部材70を省略し
てもよい。この場合において、紫外光照射部50から照射される紫外光の出力を演算処理
部40の制御部44で制御すればよい。このようにしても、紫外光の照射量を制御して、
紫外光硬化液の硬化速度を制御することができる。
すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様
で実施することが可能である。もちろん、上記の各実施形態の構成を組み合わせた構成を
採用してもよい。
よって重合を開始する硬化液を用いた場合について説明した。しかし、空気中の水分(あ
るいは酸素など)に触れると速やかに重合を開始する硬化液(例えば、瞬間接着剤など)
を用いることとしても良い。
22…ホッパー、24…粉体供給ローラ、26…伸展ローラ、30…硬化液供給部、32
,61…硬化液吐出ヘッド、32n…吐出ノズル、34…硬化液収容部、40…演算処理
部、42…断面データ生成部、44…制御部、50…紫外光照射部、60…ヘッドユニッ
ト、70,80…抑制部材、100,110…三次元造形装置。
Claims (21)
- 粉体を硬化液で互いに結合させることによって、三次元物体を造形する三次元造形装置であって、
前記粉体を略均一な厚さに敷き詰めることによって粉体層を形成する粉体層形成手段と、
前記硬化液の液滴を吐出する吐出ノズルが設けられ、前記粉体層の上を往復動しながら前記粉体層に向けて該硬化液の液滴を吐出する硬化液吐出ヘッドと、
前記三次元物体を複数の断面で層状に切断したときに各層で得られる断面データを、該三次元物体の形状データに基づいて生成する断面データ生成手段と、
前記断面データに従って前記硬化液の液滴を前記粉体層に向けて吐出することにより、該粉体層の粉体同士が結合した前記断面部材を形成するとともに、該断面部材を、下層に形成されている断面部材の上に積層する断面部材積層手段と、
前記断面部材積層手段が、吐出された前記硬化液の前記粉体層に対して染み込む速度を制御する染み込み速度制御手段を備え、
を備え、
前記断面部材積層手段は、前記硬化液の液滴を吐出する際に、前記吐出ヘッドの通過経路上に吐出する複数の液滴を複数回に分けて吐出するとともに、後から吐出する液滴は先に吐出された液滴の間に吐出することによって、前記断面部材を形成する手段である三次元造形装置。 - 請求項1に記載の三次元造形装置であって、
前記断面部材積層手段は、前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら前記硬化液の液滴を吐出する際に、該硬化液吐出ヘッドの移動方向に沿って1つおきの位置に液滴を吐出して、前記断面部材を形成する手段である三次元造形装置。 - 請求項1または2に記載の三次元造形装置であって、
前記断面部材積層手段は、前記硬化液吐出ヘッドの往動時と復動時とに前記硬化液の液滴を吐出して、前記断面部材を形成する手段である三次元造形装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の三次元造形装置であって、
前記断面部材積層手段は、前記粉体層を形成する方向とは交差する方向に前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら、前記硬化液の液滴を吐出することによって、前記断面部材を形成する手段である三次元造形装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の三次元造形装置において、
前記断面部材積層手段は、前記後から吐出する液滴の大きさが、前記先に吐出された液滴の大きさよりも大きい液滴を吐出することを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の三次元造形装置において、
前記断面部材積層手段では、前記粉体層に吐出された前記硬化液の硬化速度を制御する硬化速度制御手段を備えたことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項6に記載の三次元造形装置において、
前記硬化液は、電磁波の照射によって硬化する電磁波硬化液であり、
前記硬化速度制御手段は、前記電磁波硬化液が付着した前記粉体層に対して電磁波を照射する電磁波照射部を有することを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項7に記載の三次元造形装置において、
前記硬化速度制御手段は、さらに、前記電磁波照射部と前記粉体層との間に、前記電磁波の透過を抑制する抑制部材を備えたことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項7または8に記載の三次元造形装置において、
前記硬化液は、紫外光の照射によって硬化する紫外光硬化液であり、
前記硬化速度制御手段は、前記紫外光硬化液が付着した前記粉体層に対して紫外光を照射する紫外光照射部を有し、さらに、前記紫外光照射部と前記粉体層との間に、前記紫外光の透過を抑制する抑制部材を備えたことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項6に記載の三次元造形装置において、
前記硬化液は、加熱することによって硬化する熱硬化液であり、
前記硬化速度制御手段は、前記熱硬化液が付着した前記粉体層を加熱する加熱部を有することを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項6に記載の三次元造形装置において、
前記硬化速度制御手段は、前記硬化液吐出ヘッドから吐出される前記硬化液であって、
後から吐出する硬化液が、先に吐出された硬化液よりも硬化速度が遅い硬化液を液滴として吐出することを特徴とする三次元造形装置。 - 粉体を硬化液で互いに結合させることによって、三次元物体を造形する三次元造形方法であって、
前記粉体を略均一な厚さに敷き詰めることによって粉体層を形成する粉体層形成工程と、
前記三次元物体を複数の断面で層状に切断したときに各層で得られる断面データを、該三次元物体の形状データに基づいて生成する断面データ生成工程と、
前記硬化液の液滴を吐出する吐出ノズルが設けられた前記硬化液吐出ヘッドを、前記粉体層の上を往復動させながら、前記断面データに従って該粉体層に向けて液滴を吐出することにより、該粉体層の粉体同士が結合した断面部材を形成するとともに、該断面部材を、下層に形成されている断面部材の上に積層する断面部材積層工程と、
を備え、
前記断面部材積層工程では、吐出された前記硬化液の前記粉体層に対して染み込む速度を制御しながら前記断面部材を形成し、
前記断面部材積層工程は、前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら前記硬化液の液滴を吐出する際に、前記吐出ヘッドの通過経路上に吐出する複数の液滴を複数回に分けて吐出するとともに、後から吐出する液滴は先に吐出された液滴の間に吐出することによって、前記断面部材を形成する工程である三次元造形方法。 - 請求項12に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら前記硬化液の液滴を吐出する際に、該硬化液吐出ヘッドの移動方向に沿って1つおきの位置に液滴を吐出して、前記断面部材を形成することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項12または13に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、前記硬化液吐出ヘッドの往動時と復動時とに前記硬化液の液滴を吐出して、前記断面部材を形成することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項12〜14のいずれか一項に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、前記粉体層を形成する方向とは交差する方向に前記硬化液吐出ヘッドを往復動させながら、前記硬化液の液滴を吐出することによって、前記断面部材を形成することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項12〜15のいずれか一項に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、前記後から吐出する液滴の大きさが、前記先に吐出された液滴の大きさよりも大きい液滴を吐出することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項12〜16のいずれか一項に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、前記粉体層に吐出された前記硬化液の硬化速度を制御しながら前記断面部材を形成することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項17に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、電磁波の照射によって硬化する電磁波硬化液を液滴として吐出し、前記電磁波硬化液が付着した前記粉体層に対して電磁波を照射することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項18に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、紫外光の照射によって硬化する紫外光硬化液を液滴として吐出し、前記紫外光硬化液が付着した前記粉体層に対して紫外光を照射することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項17に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、加熱によって硬化する熱硬化液を液滴として吐出し、前記熱硬化液が付着した前記粉体層を加熱することを特徴とする三次元造形方法。 - 請求項17に記載の三次元造形方法において、
前記断面部材積層工程では、後から吐出する硬化液が、先に吐出された硬化液よりも硬化速度が遅い硬化液を液滴として吐出することを特徴とする三次元造形方法。
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