以下、本発明に係る電子機器の実施の形態機器について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る電子機器の機能ブロック図である。この電子機器は、タッチセンサ11、荷重検出部12、触感呈示部13、表示部14、通信部15、記憶部16、および、全体の動作を制御する制御部17を有する。
タッチセンサ11は、そのタッチ面11aに対する指やスタイラスペンなどのタッチ対象によるタッチ入力を検出するもので、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等のタッチ位置の二次元の位置情報を出力する公知のもので構成して、表示部14上に配置する。荷重検出部12は、タッチセンサ11のタッチ面11aに対する押圧荷重を検出するもので、例えば、歪みゲージセンサや圧電素子等の荷重に対して反応する素子を用いて構成する。触感呈示部13は、タッチセンサ11を振動させるもので、例えば、圧電素子を用いて構成する。
表示部14は、押しボタンスイッチ(プッシュ式ボタンスイッチ)のような入力ボタン等の入力用オブジェクトを表示するもので、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等を用いて構成する。この表示部14に表示された入力用オブジェクトに対するタッチ入力は、タッチセンサ11から出力される位置情報に基づいて制御部17により検出される。通信部15は、公知のセルラー網等のネットワークを介して電話や電子メール等の無線通信を行うように構成する。記憶部16には、無線通信プログラムを含む各種の動作プログラム、未読メールや未応答電話の着信情報、ユーザ入力によるスケジュール、触感呈示部13の駆動信号情報、タッチセンサ11のタッチ面11aにおける所定の位置情報、等を記憶する。
制御部17は、例えばCPU等からなり、タッチセンサ11からの位置情報、荷重検出部12からの押圧荷重情報等に基づいて各部の動作を制御する。また、制御部17は、時刻情報の生成機能を内蔵している。なお、時刻とは、現在時刻や着信時刻等の時刻である。
本実施の形態に係る携帯電話端末においては、タッチセンサ11からの出力に基づいてタッチセンサ11のタッチ面11aへのタッチ入力を検出する。そして、荷重検出部12により検出される押圧荷重が所定の処理を実行するための荷重基準(例えば、1.5N)を満たさない状態で、タッチセンサ11からの位置情報が、タッチ面11aの端部を始点として連続的に変化するスライド(所定のタッチ状態)を検出した場合に、タッチ対象に対して時刻呈示を開始することを通知するために、触感を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる。その後、タッチ対象が時刻に応じたタッチ面11aの所定の位置をスライドする(所定のタッチ状態にある)と、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる。
このため、タッチセンサ11には、例えば、タッチ面11aの縦方向に、図2(a)に示すように、タッチ面11aの一方の端部から他方の端部に向けて、時の1時から12時に対応する12本の時呈示線(所定の位置)41を設定する。また、タッチ面11aの横方向には、図2(b)に示すように、タッチ面11aの一方の端部から他方の端部に向けて、分の15分、30分、45分に対応する3本の分呈示線(所定の位置)42を設定する。これらの時呈示線41および分呈示線42の位置情報は、予め記憶部16に記憶しておく。なお、時呈示線41および分呈示線42は、それぞれタッチ面11aの横方向および縦方向とすることもできるが、ここでは説明の便宜上、上述したように、縦方向に時呈示線41を設定し、横方向に分呈示線42を設定するものとする。
また、図2(a)および(b)にハッチングを施して示すように、タッチ面11aの各辺の端から、当該端と平行に隣接する呈示線の近傍までの所定の領域は、端部と定義して、その端部の位置情報を予め記憶部16に記憶しておく。
そして、図2(a)に示すように、縦方向において、タッチ対象である例えば指Fによる一方の端部の接触点Pから他方の端部に向かうスライドが検出された場合は、指Fに対して触感による時刻呈示(時の呈示)が開始することを通知するために、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、タッチ面11aに接触している指Fに、例えば「ブルル」という触感を呈示する(以下、時刻呈示が開始することを通知するために呈示する触感を「時刻呈示開始に係る触感」と称する)。この際に指Fに呈示する触感は、後述する指Fが時刻に応じた時呈示線41に対応する位置をスライドした際に呈示する触感と異なる触感とするのが好ましい。これらの触感をそれぞれ異ならせることにより、ユーザが、時刻呈示が開始すること及び時刻呈示が開始していることをそれぞれ明確に認識することができる。
指Fによる端部の接触点Pからのスライドが検出された後、時刻に対応する時呈示線41が検出された際に(タッチ対象が時刻に応じた時呈示線41に対応する位置をスライドした際に)、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、タッチ面11aに接触している指Fに触感を呈示する。例えば、2時の場合は、一方の端部からの順次の2本の時呈示線41で(タッチ対象が一方の端部から順次の2本の時呈示線41に対応する位置をスライドした際に)それぞれタッチ面11aを振動させて、例えば「ブル」という触感を2回呈示する。
その後、時刻の呈示(時の呈示)が終了すると、ユーザに時刻の呈示(時の呈示)が終了したことを通知するために、時呈示線41に対応する位置をスライドした際に呈示された触感と異なる触感を呈示する(以下、時刻呈示が終了したことを通知するために呈示する触感を「時刻呈示終了に係る触感」と称する)。例えば、時呈示線41に対応する位置をスライドした際に「ブル」という触感を呈示している場合は、時刻呈示が終了したことを通知するために「カチッ」という触感を呈示する。このように、これらの触感をそれぞれ異ならせることにより、ユーザが、時刻呈示の継続中であること及び時刻呈示が終了したことをそれぞれ明確に認識することができる。
時刻呈示終了に係る触感を呈示するタイミングとしては、最後の時呈示線41(例えば、3時を呈示する場合、一方の端部から3本目の時呈示線41)に対応する位置をスライドした後であって、所定の距離をさらにスライドした際、または所定の時間経過の際が好ましい。また、最後の時呈示線41に対応する位置をスライドした際に、時刻の呈示に係る触感に伴って連続的に時刻呈示終了に係る触感を呈示してもよい。また、最後の時呈示線41に対応する位置をスライドした際に、時刻の呈示に係る触感を呈示する代わりに、時刻呈示終了に係る触感を呈示してもよい。つまり、3時を呈示する場合に、一方の端部から順次の3本の時呈示線41をスライドすると、「ブル、ブル、カチッ」というような触感を呈示する。
なお、時呈示のスライドの開始を検出する一方の端部は、予め設定して、当該設定された端部からのスライドの開始に従って時を呈示するようにしてもよいし、いずれかの端部からのスライドが検出されたら、当該端部を時呈示のスライドの開始を検出する一方の端部として、そのスライドの開始に従って時を呈示するようにしてもよい。
また、図2(b)に示すように、横方向において、指Fによる一方の端部の接触点Qから他方の端部に向かうスライドが検出された場合は、指Fに対して触感による時刻呈示(分の呈示)が開始することを通知するために、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、タッチ面11aに接触している指Fに、例えば「ブルル」という時刻呈示開始に係る触感を呈示する。この際に指Fに呈示する触感は、後述する指Fが時刻に応じた分呈示線42に対応する位置をスライドした際に呈示する触感と異なる触感とするのが好ましい。これらの触感をそれぞれ異ならせることにより、ユーザに、時刻呈示が開始すること及び時刻呈示が開始していることをそれぞれ明確に認識することができる。
指Fによる端部の接触点Qからのスライドが検出された後、時刻に対応する分呈示線42が検出された際に、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて指Fに触感を呈示する。例えば、時刻の分が30分以上45分未満の場合は、一方の端部からの順次の2本の分呈示線42でそれぞれタッチ面11aを振動させて、例えば「ブル」という触感を2回呈示する。また、時刻の分が15分未満の場合は、横方向のスライドでは触感を呈示しないか、あるいは、横方向のスライドの開始時点で触感を呈示する。
その後、時刻の呈示が終了すると、ユーザに時刻の呈示が終了したことを通知するために、分呈示線42に対応する位置をスライドした際に呈示された触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示する。例えば、分呈示線42に対応する位置をスライドした際に「ブル」という触感を呈示している場合は、時刻呈示が終了したことを通知するために「カチ」という触感を呈示する。このように、これらの触感をそれぞれ異ならせることにより、ユーザが、時刻呈示の継続中であること及び時刻呈示が終了したことをそれぞれ明確に認識することができる。
時刻呈示終了に係る触感を呈示するタイミングとしては、最後の分呈示線42(例えば、30分の場合、一方の端部から2本目の分呈示線42)に対応する位置をスライドした後であって、所定の距離をさらにスライドした際、または所定の時間経過の際が好ましい。また、最後の分呈示線42に対応する位置をスライドした際に、時刻の呈示に係る触感に伴って連続的に時刻呈示終了に係る触感を呈示してもよい。また、最後の分呈示線42に対応する位置をスライドした際に、時刻の呈示に係る触感を呈示する代わりに、時刻呈示終了に係る触感を呈示してもよい。つまり、30分を呈示する場合に、一方の端部から順次の2本の時呈示線41をスライドすると、「ブル、カチ」というような触感を呈示する。
なお、分呈示のスライドの開始を検出する一方の端部は、時呈示の場合と同様に、予め設定して、当該設定された端部からのスライドの開始に従って分を呈示するようにしてもよいし、いずれかの端部からのスライドが検出されたら、当該端部を分呈示のスライドの開始を検出する一方の端部として、そのスライドの開始に従って分を呈示するようにしてもよい。
このように、本実施の形態においては、指F等のタッチ対象が、タッチパネル11のタッチ面11aを縦方向または横方向にスライドすることにより、指F等のタッチ対象が時刻に応じたタッチ面11aの所定の位置をスライドすると、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、指F等のタッチ対象に時刻を触感により呈示する。これにより、ユーザは、例えば図2(a),(b)に示したような触感が呈示された場合、時刻が2時30分程度と認識することができる。また、時刻の呈示(時の呈示、分の呈示)が終了すると、時刻の呈示が終了したことを通知するために、時刻の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示するので、ユーザは、時刻呈示終了に係る触感が呈示される前に、タッチパネルから指が離れてしまった場合に、時刻の呈示の途中であったことを認識することができる。
なお、指F等のタッチ対象に呈示する触感は、タッチ面11aを振動させる触感呈示部13の駆動信号により適宜設定する。例えば、圧電素子を用いて触感呈示部13を構成する場合において、硬い押しボタンスイッチを押したような「カチ」と感じられる触感を呈示する場合は、駆動信号として、200Hz〜500Hz程度の正弦波信号または矩形波信号を1周期分印加する。また、「ブル」や「ブニ」と感じられる軟質的な触感を呈示する場合は、駆動信号として、200Hz〜500Hz程度の正弦波信号を2〜3周期分印加する。あるいは、「ブルル」と感じられる振動として認知できる触感を呈示する場合は、駆動信号として、200Hz〜500Hz程度の正弦波信号を4周期分以上印加する。これらの種々の触感を呈示する駆動信号情報は、記憶部16に記憶して、ユーザにより所望の触感を呈示する駆動信号を適宜設定できるようにするのが好ましい。
以下、本実施の形態に係る携帯電話端末による時刻の触感呈示動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施の形態においては、スライドが検出された端部を一方の端部として、当該一方の端部から対応する他方の端部へのスライドに従って時刻の時や分を呈示するものとする。
先ず、制御部17は、タッチセンサ11からの位置情報の入力を検出して、タッチ面11aに指等のタッチ対象が接触(タッチ)したのを検出すると(ステップS101)、タッチセンサ11から入力されるタッチ位置の位置情報と、荷重検出部12から入力される押圧荷重とに基づいて、そのタッチに基づいてタッチ面11aの端部を始点として連続的に変化するスライドが開始したか否かを判定する(ステップS102)。そして、制御部17は、タッチセンサ11からの位置情報が、タッチ面11aの端部から当該端部に対向する他方の端部へ向かうように変化し、かつ、荷重検出部12からの押圧荷重が、所定の処理を実行するための荷重基準(1.5N)を満たさない場合に、スライドの開始と判定する。
したがって、図4(a)に示すように、タッチ面11a上で、ユーザが指Fをタッチ面11aの端部に相当する接触点Pから、当該端部に対向する他方の端部に向けて移動させ、その際に荷重検出部12により検出される押圧荷重が、図4(b)に示すように、荷重基準(1.5N)を満たしていない場合は、スライドの開始と判定される。
なお、携帯電話端末を鞄やポケット等に入れた状態で、タッチセンサ11のタッチ面11a上を指がスライドした場合、携帯電話端末の姿勢等により、スライドの途中で、荷重検出部12により検出される押圧荷重が上記の荷重基準を満たすことも想定される。このため、制御部17は、一方の端部から対応する他方の端部へ向かうスライド開始から所定移動距離(例えば、2mm)において、荷重検出部12により検出される押圧荷重が上記の荷重基準を満たさない場合は、連続するその後のスライドにおいて荷重検出部12により検出される押圧荷重が上記の荷重基準を満たしても、時刻を呈示する一連のスライドとして認識する。
制御部17は、ステップS102において、タッチ面11aの端部を始点として連続的に変化するスライドの開始を判定すると(Yesの場合)、タッチ対象に対して時刻呈示を開始することを通知するために、時刻呈示開始に係る触感を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS103)。次に制御部17は、タッチセンサ11からの位置情報の変化に基づいて、当該スライドの方向がタッチ面11aの縦方向か否かを判定する(ステップS104)。その結果、縦方向の場合(Yesの場合)は、図2(a)に示したように、時刻に応じて、タッチセンサ11から時呈示線41の位置情報が出力された際に、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、指等のタッチ対象に時刻の時(hour)を触感により呈示する(ステップS105)。ステップS105において、時刻の時を触感により呈示し終えると、制御部17は、指等のタッチ対象に時刻の時の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS106)。
これに対し、ステップS104において、スライドの方向が縦方向でないと判定された場合(Noの場合)、すなわちスライドの方向が横方向と判定された場合は、図2(b)に示したように、時刻に応じて、タッチセンサ11から分呈示線42の位置情報が出力された際に、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、指Fに時刻の分(minutes)を触感により呈示する(ステップS107)。ステップS107において、時刻の分を触感により呈示し終えると、制御部17は、指等のタッチ対象に時刻の分の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS106)。
一方、図4のステップS102において、制御部17がスライドでないと判定した場合(Noの場合)、制御部17は、時刻の触感呈示動作を実行することなく、当該タッチに応じた処理を実行する。例えば、携帯電話端末がスリープモード等の省電力モードにある場合で、タッチセンサ11からの位置情報が所定時間変化せず、かつ荷重検出部12からの押圧荷重が上記の荷重基準を満たしていない場合は、現在の省電力モードを維持するように制御する。これに対し、タッチセンサ11からの位置情報の変化の有無にかかわらず、荷重検出部12からの押圧荷重が上記の荷重基準を満たした場合は、省電力モードを解除して待受けモードに移行したり、電話番号等の入力を受け付けたり、等の所定の処理を実行する。
本実施の形態に係る携帯電話端末によれば、ユーザが、タッチセンサ11のタッチ面11aを、縦方向の一方の端部から他方の端部に向けて所定の荷重基準を満たさない押圧荷重で指等をスライドさせると、時刻の時に応じた所定の位置をスライドした際に触感を呈示する。また、タッチ対象がタッチ面11aを、横方向の一方のエッジ部から他方のエッジ部に向けてスライドすると、時刻の分に応じた所定の位置をスライドした際に触感を呈示する。また、時刻の呈示を終了すると、時刻の呈示に係る触感と異なる触感を指等のタッチ対象に呈示する。
このように、本実施の形態に係る携帯電話端末は、時刻を触感により呈示し終えると、時刻の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を指等のタッチ対象に呈示するので、時刻の呈示に際して、ユーザは、時刻呈示終了に係る触感が呈示される前に指等をタッチ面から離してしまった場合に、時刻呈示終了に係る触感が呈示されていないので、時刻の呈示の途中であったことを認識することができる。したがって、携帯電話端末が触感により時刻を呈示している途中でユーザの指がタッチ面から離れた場合に、携帯電話端末が呈示しようとしていた時刻と異なる時刻を誤ってユーザが認識する恐れを低減することができる。
(第2実施の形態)
本発明の第2実施の形態に係る電子機器は、図1に示した構成の携帯電話端末において、制御部17により、タッチセンサ11のタッチ面11aに対する一回目のスライドの際(所定のタッチ状態の際)に、時刻の時を呈示し、時の呈示が終了すると、時の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示する。そして、その時の呈示終了から所定時間内の、同一方向の二回目のスライドの際(所定のタッチ状態の際)に、時刻の分を呈示し、分の呈示が終了すると、分の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る)を呈示する。
ここで、制御部17が検出するスライドとは、第1実施の形態の場合と同様に、所定の処理を実行するための荷重基準を満たさない押圧荷重で、タッチセンサ11のタッチ面11aの端部を始点として、当該端部から対応する他方の端部へ向かうスライドである。また、一回目と二回目のスライドの方向は、二回ともタッチ面の縦方向あるいは横方向で、二回とも同じ端部からの一方通行のスライド、あるいは、一回目と二回目とで始点となる端部が異なる往復通行のスライドに予め設定する。同様に、一回目のスライドにおける時呈示線および二回目のスライドにおける分呈示線も、予め決めておく。
図5は、本発明の第2実施の形態に係る携帯電話端末による時刻の触感呈示動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら説明する。
先ず、制御部17は、第1実施の形態の場合と同様に、タッチセンサ11からの位置情報の入力を検出して、タッチ面に指F等のタッチ対象が接触(タッチ)したのを検出すると(ステップS201)、タッチセンサ11から入力されるタッチ位置の位置情報と、荷重検出部12から入力される押圧荷重とに基づいて、そのタッチに基づいて一回目のスライドが開始したか否かを判定する(ステップS202)。そして、制御部17は、タッチセンサ11からの位置情報が、タッチ面の一方の端部から対応する他方の端部へ向かうように変化し、かつ、荷重検出部12からの押圧荷重が上記の荷重基準を満たさない場合、一回目のスライドの開始と判定する。
制御部17は、ステップS202において、一回目のスライドの開始を判定すると(Yesの場合)、指F等のタッチ対象に対して時刻呈示(時の呈示)が開始することを通知するために、時刻呈示開始に係る触感を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS203)。次に制御部17は、タッチセンサ11からの位置情報の変化に基づいて、時刻の時に応じて、タッチセンサ11から時呈示線41の位置情報が出力された際に、触感呈示部13によりタッチ面を振動させて、指F等のタッチ対象に時刻の時(hour)を呈示する(ステップS204)。ステップS204において、時刻の時を触感により呈示し終えると、制御部17は、指等のタッチ対象に時刻の時の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS205)。
その後、制御部17は、一回目のスライドによる時呈示が終了した時点、すなわち、一回目のスライドに係る指F等のタッチ対象がタッチ面11aから離れて、タッチセンサ11から位置情報が入力されなくなった時点から、所定時間内に(例えば5秒以内)、二回目のスライドがあるか否かを検出する(ステップS206)。
その結果、二回目のスライドが検出された場合(Yesの場合)、指F等のタッチ対象に対して時刻呈示(分の呈示)を開始することを通知するために、時刻呈示開始に係る触感を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS207)。制御部17は、時刻の分に応じて、タッチセンサ11から分呈示線42の位置情報が出力された際に、触感呈示部13によりタッチ面を振動させて、指F等のタッチ対象に時刻の分(minutes)を呈示する(ステップS208)。ステップS208において、時刻の分を触感により呈示し終えると、制御部17は、指F等のタッチ対象に時刻の分の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示するように触感提示部13によりタッチ面11aを振動させ(ステップS209)、時刻の触感呈示動作を終了する。
一方、ステップS202において、制御部17がスライドではないと判定した場合(Noの場合)、制御部17は、時刻の触感呈示動作を実行することなく、当該タッチに応じた処理を実行する。また、ステップS204において、所定時間内に二回目のスライドが検出できなかった場合、制御部17は、時刻の触感呈示動作を終了する。したがって、この場合は、時のみが呈示されたことになる。
本実施の形態に係る携帯電話端末によれば、ユーザは、タッチパネル11に対して、指F等のタッチ対象を同一方向に二回の一方通行のスライド、あるいは往復通行のスライドをさせることにより、一回目のスライドで時刻の時を触感により認識でき、二回目のスライドで時刻の分を触感により認識することができる。本実施の形態においても、時刻を触感により呈示し終えると、時刻の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を指F等のタッチ対象に呈示するので、時刻の呈示に際して、ユーザは、時刻呈示終了に係る触感が呈示される前に指等をタッチ面11aから離してしまった場合に、時刻呈示終了に係る触感が呈示されていないので、時刻の呈示の途中であったことを認識することができる。したがって、携帯電話端末が触感により時刻を呈示している途中でユーザの指がタッチ面11aから離れた場合に、携帯電話端末が呈示しようとしていた時刻と異なる時刻を誤ってユーザが認識する恐れを低減することができる。
(第3実施の形態)
本発明の第3実施の形態に係る電子機器は、図1に示した構成の携帯電話端末において、制御部17により、タッチセンサ11のタッチ面に対するタッチ対象の接触(タッチ)を検出する。そして、荷重検出部12により検出される押圧荷重が所定の処理を実行するための荷重基準(例えば、1.5N)を満たさない状態で、接触状態が所定時間以上続いた(所定のタッチ状態)場合、タッチ対象に時刻を触感(時刻の呈示に係る触感)により呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる。その後、時刻の呈示が終了すると、時刻の呈示が終了したとこを通知するために、時刻の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)をタッチ対象に呈示する。
図6は、本発明の第3実施の形態に係る携帯電話端末による時刻の触感呈示動作を示すフローチャートである。以下、図6を参照しながら説明する。
先ず、制御部17は、第1実施の形態の場合と同様に、タッチセンサ11からの位置情報の入力を検出して、タッチ面11aに指等のタッチ対象が接触(タッチ)したのを検出すると(ステップS301)、タッチセンサ11から入力されるタッチ位置の位置情報と、荷重検出部12から入力される押圧荷重とに基づいて、そのタッチ状態が所定時間以上続いているか否かを判定する(ステップS302)。そして、制御部17は、タッチ状態が所定時間以上続いており、かつ、荷重検出部12からの押圧荷重が上記の荷重基準を満たさない場合(Yesの場合)、タッチ対象に対して時刻呈示が開始することを通知するために、時刻呈示開始に係る触感を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS303)。
次に制御部17は、時刻の時に対応する回数分、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、指等のタッチ対象に時刻の時(hour)を呈示する(ステップS304)。ステップS304において、時刻の時を触感により呈示し終えると、制御部17は、指F等のタッチ対象に時刻の時の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS305)。
その後、制御部17は、時刻の時の呈示に引き続き、時刻の分の呈示が開始することを通知するために、時刻呈示開始に係る触感を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させる(ステップS306)。制御部17は、時刻の分に対応する回数分、触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させて、指等のタッチ対象に時刻の分(minutes)を呈示する(ステップS307)。ステップS307において、時刻の分を触感により呈示し終えると、制御部17は、指等のタッチ対象に時刻の分の呈示に係る触感と異なる触感(時刻呈示終了に係る触感)を呈示するように触感呈示部13によりタッチ面11aを振動させ(ステップS209)、時刻の触感呈示動作を終了する。
一方、ステップS302において、制御部17がタッチ状態が所定時間以上続いていない、または、荷重検出部12からの押圧荷重が上記の荷重基準を満たす場合(Noの場合)、制御部17は、時刻の触感呈示動作を実行することなく、当該タッチに応じた処理を実行する。
本実施の形態に係る携帯電話端末によれば、ユーザは、タッチパネル11に対して、指F等のタッチ対象を接触させ続けている際に、時刻を触感により認識することができる。本実施の形態においても、時刻を触感により呈示し終えると、時刻の呈示に係る触感と異なる触感を指F等のタッチ対象に呈示するので、時刻の呈示に際して、ユーザは、時刻呈示終了に係る触感が呈示される前に指F等をタッチ面から離してしまった場合に、時刻呈示終了に係る触感が呈示されていないので、時刻の呈示の途中であったことを認識することができる。したがって、携帯電話端末が触感により時刻を呈示している途中でユーザの指がタッチ面から離れた場合に、携帯電話端末が呈示しようとしていた時刻と異なる時刻を誤ってユーザが認識する恐れを低減することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲内に含まれることに留意されたい。
本実施の形態において、スライドの開始は、荷重検出部からの押圧荷重が、所定の処理を実行するための荷重基準を満たすか否かに基づいて判定されていたが、本発明はこれに限定されず、荷重検出部からの押圧荷重を考慮することなく、スライドの開始を判定してもよい。
また、上記実施の形態では、タッチ対象がタッチ面の端部を始点としてスライドしている際に、タッチ対象に対して時刻を触感に呈示したが、本発明は端部を始点としてスライドに限られない。例えば、タッチ対象がタッチ面の任意の点からスライドを開始した場合、制御部は、当該スライドの方向を検出し、前記スライドが開始した点と、当該スライドの方向に位置するタッチ面の端との間に時呈示線を設定する。そして、タッチ対象が時呈示線に対応する位置をスライドした際に、タッチ面を振動させることにより、タッチ対象に対して時刻の時を呈示する。この時を呈示するための一回目のスライドに係るタッチ対象がタッチ面から離れて、所定時間内に、タッチ面の任意の点からスライドがあった場合には、上述と同様な処理により、時刻の分を呈示する。このような処理を行うことにより、タッチ対象がタッチ面の任意の点からスライドを開始した場合に、タッチ対象に対して時刻を触感により呈示することができる。