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JP5280288B2 - 円筒形胴部体の組立方法および組立装置 - Google Patents
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この発明は、紙製ボビンなどの円筒形胴部体を厚紙などを丸めて組み立てる円筒形胴部体の組立方法および組立装置に関する。
ホースや線材などの長尺物を巻き付けるために、円筒形の胴部体とその両側に取り付けられる円形の鍔板とからなる紙製ボビンが使用に供されることがある。この場合、胴部体は、一般的に厚紙を丸め両端を合わせることにより円筒形に組み立てられるが、その両端の突き合わせを保持する連結手段として、従来、厚紙の一端に逆止爪を有する複数の連結片を突出して形成し、他端部には連結片を差し込む結合穴を設けていた(特許文献1)。
しかし、これでは、突き合わせ部分が連結片と結合穴との組合せで外面に凸凹が生じることは避けられなく、凸凹が長尺物を整然と巻き付ける障害になっていた。この点については、厚紙を丸める突き合わせの内面に接着テープなどの裏当てを接着したならば、胴部体の外面が面一になり不具合が解消されることになる。しかし、これには問題があり実現が困難であった。
特開2004−307207号公報
裏当てを用いる場合には、その作業としてまず、曲物板材としての厚紙を台の上に両端を突き合わせながら接触させ、この状態を保持したまま裏当てを厚紙の両端部内面に接着するが、突き合わせを保持する者と、接着する者との作業分担となり、しかも、突き合わせ状態を保持することは非常に難しく、突き合わせようとすれば行き過ぎて二重に差し合うことになり、それを避けようと慎重になれば、突き合わせに間隔ができて不揃いとなる。また、組み立てる胴部体の直径が小さいときには、丸めた中に手が入りにくいので、突き合わせがさらに困難となるだけでなく、連結片の接着も容易にはなし得ないという問題もあった。
この発明は、上記のような実情に鑑みて、厚紙などの曲物板材で円筒形に胴部体を組み立てる際に、その両端を突き合わせ正確に突き合わせてその状態を確実に保持しながら、両端部を面一に整然と裏当てにより接着でき、手の入らない小さい円筒形であっても組立てが容易であり、省力化にも適する円筒形胴部体の組立方法および組立装置を提供することを課題とした。
上記の課題を解決するために、この発明は、曲物板材の両端を突き合わせ裏当ての接着で結合する円筒形胴部体の組立方法であって、上部受台とそれに対して下から押圧するプレス盤とに、上部受台よりも下方に中心を有する円と同一またはほゞ同一の円弧面を形成し、上部受台には幅中央に薄板が垂下されるスリットを設け、幅中央に沿ってその薄板が垂下された重りバーを上部受台の上に上下可能に保持することにより、薄板を上部受台の円弧面から重りバーの重力に抗して引っ込むように垂下しておき、プレス盤の円弧面の上に裏当てを仮止めした状態において、プレス盤の上で両端が突き合うよう曲物板材を丸めることにより、その両端を上部受台の円弧面の下で薄板に突き合わせ、プレス盤を上昇させることにより、薄板を押し上げ前記スリットに引っ込ませて裏当てを曲物板材の内周面に接着することを特徴とする円筒形胴部体の組立方法を提供する。
また、この発明は、支柱の上端に前後方向の長台を前へ突き出して設け、長台の上にはそれと平行に上フレームを後端で支持縦材を介して片持ちに設け、長台の前端部に流体シリンダを介して上下可能にプレス盤を設けるとともに、プレス盤と間を隔てた上方にはそれが押圧する相手としての上部受台を設け、上フレームが構成される左右帯板材の下に上部受台を固着して設けることにより、両帯板材の間に上下可能に重りバーが内装され、上部受台の幅中央にスリットが設けられ、重りバーにはそのスリットを抜けて上部受台の下方に垂下する薄板が、重りバーの上動により引っ込むように取り付けられ、上部受台とプレス盤との相対面に、上部受台よりも下方に中心を有する円の円弧面が形成されていることを特徴とする円筒形胴部体の組立装置を提供するものである。
上記のような構成によれば、薄板を間にして曲物板材の両端を突き合わせるから、二重に差し合うことなく内外ともに面一となり、両端間の突き合わせが薄板の厚みで全長にわたって均一となり、その状態を保持したまま裏当てを内面に接着することができる。
以上説明したように、この発明によれば、厚紙などの曲物板材で円筒形に胴部体を組み立てる際に、その両端を突き合わせ正確に突き合わせてその状態を確実に保持しながら、両端部を面一に整然と裏当てにより接着できるので、胴部体の外周に段差や凸凹が生じる不都合を防止でき、また、手の入らない小さい円筒形であっても組立てが容易であり、一人で作業が可能で省力化にも適するという優れた効果がある。
この発明に係る一実施例を示す円筒形胴部体の組立装置の正面図である。 同組立装置の側面図である。 同組立装置の要部を示す拡大断面図である。 同組立装置の要部を示す拡大斜視図である。
以下、この発明の実施の形態について、詳細に説明する。
この発明において、組み立てる対象としての胴部体は、円筒形であって他との結合によりある製品ができるもので、以下に示す実施例では、紙製ボビンの胴部として使用されるものとして説明するが、他の製品、例えば円筒形ケースやハットなどの胴部として使用されるものであっても良いものとする。
また、曲物板材としては、厚紙10の他に、段ボール、プラスチック板、木薄板などを使用する。また、裏当て33はその曲物板材の突き合わせ箇所の内面に接着するので、少なくとも上面に粘着剤が塗布されているものである。プレス盤9に対する保持手段は粘着に限ることはなく、他の吸引力などの他の手段を取ることも可能である。
図1および図2は、円筒形胴部体の組立装置Pを全体的に示した正面図および側面図であって、座板2に高さ調整可能に支柱1を立設し、支柱1の上端に幅狭い前後方向の長台3を設け、長台3に全体的に主要な装置が搭載されている。その装置を足で操作できるよう油圧ペタル4が配置される。6が油圧ペタルに油圧チューブが配される油圧ボックスである。
主要な装置については、長台3の上方にほゞ同じ長さの上フレーム5を平行に設け、支持縦材7,7によって前方突出形態に支持される。また、長台3のほゞ前半部にこれも前後に長いプレス盤9をエアーシリンダ11に支持してその上に上下可能に設け、プレス盤5の上方には上フレーム5の下面に上部受台8が固着され、上フレーム5の中には上下自在な重りバー13が内装され、それには幅中央に薄板15が垂設され、薄板15が上部受台8の幅中央から垂下している。また、上部受台8の後端に位置する部分には、厚紙10を突き当てて揃えるために背後板12が設けられ、それが長台3と上フレーム5とに連結される。
また、座板2には、プレス盤9の下方の左右両側に副台16,16が配設され、その副台16,16は、副支柱17,17を立設することにより、厚紙10を掛ける前後長の架台19,19が設けられ、逆T字形に構成される。この両架台19,19には、組立てに臨ませる厚紙10を重ねて架けて待機される。
上フレーム5は、左右一対の帯板材21,21を対向させて組み立てられ、その間が重りバー13が自由に上下する保持空間となっている。また、上部受台8は、帯板材21,21にそれぞれネジ止めされる。これも左右部材23,23からなり、その間に重りバー13の薄板15が上下可能に通されるガイドスリット25が設けられる。上部受台8は、このようにガイドスリット25を隔てた左右部材23,23からなるものであるが、下面が両方にわたって同じ円の円弧面27に形成される。これには、左右部材23,23の下面には当円弧面27が半々に形成される添板29,29が固着される。
一方プレス盤9は、エアーシリンダ11のロッドの上に基盤31を介して取り付けられ、上面が上部受台8の円弧面27と同じ円の円弧面28に形成される。円弧面28には裏当て33を載せて定着される必要があるので、裏当て33には両面接着紙(テープ)を使用し、円弧面28に沿って粘着してそれを取り付けた。しかし、両面接着紙を使用しないで、一面接着紙を使用するようにしても良い。例えば、円弧面28に空気の吸引口を多数配設し、空気圧で吸引するように構成する等の手段を取ることもできる。次に、組立装置Pの運転の仕方について説明する。
初期状態においては、上部受台8の下に重りバー13の薄板15が垂下しており、薄板15の高さよりも間隔を置いてプレス盤9が位置している。この状態において、円弧面28に裏当て33を載せて粘着させてから、背後板12に後端を沿わせながら厚紙10を丸めて上端で薄板15に突き合わせる。そうすると、厚紙10の復元しようとする上向きの弾性により薄板15を挟んで円弧面27に接触するので、厚紙10が両端が正確に一致する(図1および図3の状態、但し、薄板15の厚み分だけのわずかの間隔がある)。
次に、ペタル4を踏んでエアーシリンダ11によりプレス盤9を突き上げると、まず、プレス盤9が薄板15を重りバー13の重力に抗して突き上げることによって、プレス盤9の円弧面28が裏当て33と共に厚紙10を上部受台8の円弧面27に強く押し当ててその双方を接着する。これでエアーを解除することによりプレス盤9を下げると、比較的粘着しにくい金属面の円弧面28から裏当て33が剥がされて厚紙10に両突き合わせ箇所に接着した状態となる。
厚紙10を丸めた円筒形は、裏当て33の材質や強度、その他の条件によって必ずしも真円の円筒形になるとは限らない。しかし、他部材との組合せ、例えばボビンであればその両端の鍔との組合せにより、ケースであると底板との組合せにより真円またはそれに近い円筒形の形が保持されることになる。また、厚紙10の突き合わせの間には薄板15の厚み分に相当する僅かの隙間が生じるが、これはボビンの場合であると無視するに足り不都合はない。また、多くの場合、外装により隙間が封じられることになり問題とならない。
P 円筒形胴部体の組立装置
5 上フレーム
8 上部受台
9 プレス盤
10 曲物板材としての厚紙
11 流体シリンダとしてのエアーシリンダ
12 背後板
13 重りバー
15 薄板
16 副台
21 帯板材
25 スリット
27,28 円弧面
33 裏当て

Claims (3)

  1. 曲物板材の両端を突き合わせ裏当ての接着で結合する円筒形胴部体の組立方法であって、上部受台とそれに対して下から押圧するプレス盤とに、上部受台よりも下方に中心を有する円と同一またはほゞ同一の円弧面を形成し、上部受台には幅中央に薄板が垂下されるスリットを設け、幅中央に沿ってその薄板が垂下された重りバーを上部受台の上に上下可能に保持することにより、薄板を上部受台の円弧面から重りバーの重力に抗して引っ込むように垂下しておき、プレス盤の円弧面の上に裏当てを仮止めした状態において、プレス盤の上で両端が突き合うよう曲物板材を丸めることにより、その両端を上部受台の円弧面の下で薄板に突き合わせ、プレス盤を上昇させることにより、薄板を押し上げ前記スリットに引っ込ませて裏当てを曲物板材の内周面に接着することを特徴とする円筒形胴部体の組立方法。
  2. 支柱の上端に前後方向の長台を前へ突き出して設け、長台の上にはそれと平行に上フレームを後端で支持縦材を介して片持ちに設け、長台の前端部に流体シリンダを介して上下可能にプレス盤を設けるとともに、プレス盤と間を隔てた上方にはそれが押圧する相手としての上部受台を設け、上フレームが構成される左右帯板材の下に上部受台を固着して設けることにより、両帯板材の間に上下可能に重りバーが内装され、上部受台の幅中央にスリットが設けられ、重りバーにはそのスリットを抜けて上部受台の下方に垂下する薄板が、重りバーの上動により引っ込むように取り付けられ、上部受台とプレス盤との相対面に、上部受台よりも下方に中心を有する円の円弧面が形成されていることを特徴とする円筒形胴部体の組立装置。
  3. 上部受台の後端に位置してそれよりも下方にわたって垂直に曲物板材を曲げる際に突き合わせる背後板を設けたことを特徴とする請求項2記載の円筒形胴部体の組立装置。
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