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JP5280665B2 - 手動シフト操作機能を備えた数値制御装置 - Google Patents
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JP5280665B2 - 手動シフト操作機能を備えた数値制御装置 - Google Patents

手動シフト操作機能を備えた数値制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、プログラム指令による制御量に手動シフト操作による手動シフト量を重畳する機能を備えた数値制御装置に関する。
工作機械には、ワークや工具の送り軸として複数の直線送り軸と回転送り軸が装備されているものがある。回転送り軸の型式としては、工具を取り付けた主軸ヘッドが旋回する型式、ワークを載置するテーブルが旋回する型式、これらの複合型が知られている。回転送り軸を備えた工作機械では、回転送り軸と同時に直交2軸または3軸の直線送り軸を動作させながら、工具先端点の位置を所望経路上で変化させて、ワークを切削する。
例えば、図8に示す工作機械では、テーブル1が回転送り軸2により支持され、ワーク3がテーブル1上に固定されている。そして、テーブル1を旋回し、工具4の先端点をワーク3上でP0→P1→P2に直線移動させてワーク3を加工する。ここで、工具4の先端点は、図8(a)に示すように、ワーク上に定義されたワーク座標系(Xw−Yw)から見ると直線上を移動するが、図8(b)に示すように、工作機械上に固定された機械座標系(X−Y)から見ると曲線上を移動する。
このため、テーブル1の旋回を伴う切削加工では、P0→P1→P2の工具経路Rを多数の微小な直線ブロックに分割した指令を生成する必要があり、通常はCAMを用いて微小線分を定義する方法が採られている。しかし、この方法によると、加工プログラムの作成にCAMが必須となるうえ、プログラム長も長くなるので、従来、工具先端点の移動経路をワーク座標系を用いて加工プログラム中に直接指令する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、ワーク座標系を用いて工具先端点の移動経路を指令し、この移動経路がテーブルと共に回転するように回転送り軸と直線送り軸を制御することで、加工プログラムを短縮し容易に作成できる数値制御装置が記載されている。図8に示す例では、ワーク座標系を用いてP0→P1→P2の直線移動指令を作成し、この指令によって回転送り軸2とXw軸とYw軸とを制御する。
特開2003−195917号公報
ところで、工作機械の数値制御装置では、加工プログラムによる送り軸の制御中に、パルスハンドル入力などで手動シフト操作を行い、プログラム指令による制御量に手動シフト操作による手動シフト量を重畳し、加工途中の所要のタイミングで工具経路を変化させることがある。この種の機能を備えた従来の数値制御装置では、手動シフト量を直線または回転送り軸に関する機械座標系データとして入力していた。
例えば、図9に示す数値制御装置50は、加工プログラム入力・解釈部51と関数発生部52とを備え、機械座標系データである手動シフト量を入力部53にて入力し、入力された手動シフト量を累積記憶部54に累積し、累積された手動シフト量を重畳部55にて加工プログラム中に指令された制御量に重畳し、サーボ駆動部56によって工作機械の複数の送り軸を制御するように構成されている。
図10は、回転送り軸が動作しない場合に、従来の数値制御装置50を用いて手動シフト量を重畳した場合の工具経路R’を示す。工具先端点をP0→P1→P2と移動させる加工プログラムによる制御途中において、工具4の先端点がP1に到達した時点で手動シフト操作によりシフト量Sを入力すると、加工プログラムによる制御量にシフト量Sが重畳され、工具先端点の位置がP1からPs1に変化し、これ以降、工具先端点が平常の工具経路Rからシフト量Sだけ離れた経路R’上を移動してPs2に到達する。
ところが、例えば図8(b)に示すように、回転送り軸2が動作する場合、つまりテーブル1と共にワーク3が回転する場合などに、手動シフト量を機械座標系データとして入力部53に入力するのは、機械オペレータにとってワーク3と工具4との関係を捉えにくい点で操作性が悪い。このため、手動シフト量はワーク座標系を用いて入力するのが好ましい。しかし、回転送り軸2が動作する場合は、ワーク座標系自体がテーブル1と一緒に回転するため、従来の数値制御装置50によると、ワーク座標系を用いた手動シフト操作に対応できないという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、オペレータが理解しやすい座標系を用いて手動シフト操作を容易に実施できる数値制御装置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、回転送り軸の手動シフト操作に適した数値制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、加工プログラムの指令により工作機械の直線送り軸と回転送り軸を制御し、該制御中に手動シフト操作により入力された手動シフト量をプログラム指令による制御量に重畳する機能を備えた数値制御装置において、以下の手段を提供する。
(1)直線送り軸に関する手動シフト量を回転送り軸によって旋回されるワーク上に定義されたワーク座標系データとして入力する手動シフト量入力部と、入力された手動シフト量を累積して記憶する手動シフト量累積記憶部と、記憶された累積シフト量を工作機械上に定義された機械座標系データに変換する累積シフト量座標変換部と、座標変換された累積シフト量を加工プログラムの指令による制御量に重畳する手動シフト量重畳部とを備えたことを特徴とする数値制御装置。
(2)直線送り軸に関する手動シフト量を回転送り軸によって旋回される工具上に定義された工具座標系データとして入力する手動シフト量入力部と、入力された手動シフト量を累積して記憶する手動シフト量累積記憶部と、記憶された累積シフト量を工作機械上に定義された機械座標系データに変換する累積シフト量座標変換部と、座標変換された累積シフト量を加工プログラムの指令による制御量に重畳する手動シフト量重畳部とを備えたことを特徴とする数値制御装置。
(3)回転送り軸に関する手動シフト量を入力する手動シフト量入力部と、入力された手動シフト量を累積して記憶する手動シフト量累積記憶部と、回転送り軸が手動シフト操作されることで生じる工具先端点の変位量を相殺するための相殺シフト量を算出する相殺シフト量算出部と、算出された相殺シフト量を加工プログラムの指令による制御量に重畳する手動シフト量重畳部とを備えたことを特徴とする数値制御装置。
(4)上記(1),(2),(3)の数値制御装置における各機能部を統合して構成したことを特徴とする数値制御装置。
上記(1)の数値制御装置によれば、直線送り軸に関する手動シフト量をワーク座標系データとして入力し、手動シフト量の累積値を機械座標系データに変換するので、機械オペレータが理解しやすい座標系を用いて手動シフト操作を容易に実施できるという効果がある。
上記(2)の数値制御装置によれば、直線送り軸に関する手動シフト量を工具座標系データとして入力し、手動シフト量の累積値を機械座標系データに変換するので、機械オペレータが理解しやすい座標系を用いて手動シフト操作を容易に実施できるという効果がある。
上記(3)の数値制御装置によれば、回転送り軸に関する手動シフト操作にあたり、回転送り軸が手動シフト操作されることで生じる工具先端点の変位量を相殺するので、工具先端点をワークに接触させた状態で、回転送り軸の手動シフト操作を実施できるという効果がある。
上記(4)の数値制御装置によれば、直線送り軸および回転送り軸に関する手動シフト操作を包括的に実施できるという効果がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は直線送り軸に関する手動シフト量をワーク座標系データとして入力する実施例1の数値制御装置を示し、図2は該装置の一動作例を示す。図3は直線送り軸に関する手動シフト量を工具座標系データとして入力する実施例2の数値制御装置を示し、図4は該装置の一動作例を示す。図5は回転送り軸の手動シフト操作に適した実施例3の数値制御装置を示し、図6、図7は該装置の動作例を示す。
図1に示すように、実施例1の数値制御装置10は、従来の数値制御装置50(図10参照)と同様の機能部51〜56に加え、機械構造データ記憶部11、ワーク座標系手動シフト量入力部12、ワーク座標系手動シフト量累積記憶部13および累積シフト量座標変換部14を備えている。機械構造データ記憶部11には、手動シフト量をワーク座標系から機械座標系に座標変換する際に必要とされる工作機械各部の送り軸の構造が機械構造データImとして記憶されている。なお、図示例において、ワーク座標系とは、テーブル1の回転送り軸2によって旋回されるワーク3上に定義された座標系(図2:Xw−Yw)である。ただし、回転送り軸は図示例のC軸に限定されず、他の軸構造の回転送り軸にも適用できる。もちろん複数軸を有する回転送り軸にも適用できる。このため、ワーク座標系は、図示例に限定されず、機械構造データImに規定された回転軸構造に応じて定義される。機械座標系とは、工作機械上に定義された座標系である。
ワーク座標系手動シフト量入力部12は、オペレータがワーク座標系を用い直線送り軸に関して指定した手動シフト量を入力し、ワーク座標系手動シフト量データSwiを出力する。ワーク座標系手動シフト量累積記憶部13は、これまでに入力したワーク座標系手動シフト量データSwiを累積し、ワーク座標系累積シフト量Swsとして記憶し、あらたに入力したワーク座標系手動シフト量データSwiを加算したワーク座標系累積シフト量Swsを出力する。
累積シフト量座標変換部14は、ワーク座標系手動シフト量累積記憶部13からワーク座標系累積シフト量Swsを入力し、関数発生部52から補間点データCの内の回転送り軸角度データCrを入力し、機械構造データ記憶部11から機械構造データImを入力する。そして、これらの入力データに基づいて、ワーク座標系累積シフト量Swsをワーク座標系から機械座標系に変換し、座標変換後のデータである機械座標系変換累積シフト量Scsを出力する。
手動シフト量重畳部55は、関数発生部52からプログラム指令による制御量である補間点データCを入力し、機械座標系手動シフト量累積記録部54から機械座標系累積シフト量Ssを入力し、累積シフト量座標変換部14から機械座標系変換累積シフト量Scsを入力する。そして、これらの入力値を重畳し、工作機械各部の送り軸を駆動するサーボモータに軸移動指令を与えるためのシフト量重畳補間点データCtを算出し、算出結果を各サーボ駆動部56へ出力する。
上記数値制御装置10は図2に示すように動作する。手動シフト操作が行われない場合は、加工プログラムにより指令された制御量に従って工具4の先端点がP0→P1→P2と移動する。図2(a)に示すように、工具4の先端点がP1に到達した時点で、手動シフト操作によりシフト量Sが入力されると、ワーク座標系(Xw−Yw)において、工具先端点の位置がシフト量Sだけ変化し、これ以降、工具先端点が平常の工具経路Rからシフト量Sだけ離れた経路R’上を移動してPs2に到達する。
図2(b)に示すように、機械座標系(X−Y)から見た工具先端点の位置は、テーブル1の旋回に伴い、ワーク座標系と共に回転送り軸2の軸線周りで回転する。つまり、加工プログラムによる制御量に加算すべきシフト量相当値がテーブル1の旋回に伴って変化する。しかし、実施例1の数値制御装置10では、累積シフト量座標変換部14がワーク座標系累積シフト量Swsを機械座標系変換累積シフト量Scsに座標変換しているので、変換後の累積シフト量Scsをプログラム指令による補間点データCに重畳することにより、図示例では主軸ヘッドのX軸、Y軸とテーブル1の回転送り軸2の動作を的確に制御することができる。従って、機械オペレータは理解しやすいワーク座標系を用いて手動シフト操作を容易に実施することができる。
図3に示すように、実施例2の数値制御装置20は、工具座標系手動シフト量入力部21と工具座標系手動シフト量累積記憶部22とを備え、工具4上に定義された工具座標系を用いて、直線送り軸に関する手動シフト操作を実施できるように構成されている。なお、この実施例において工具座標系とは、主軸ヘッド側の回転送り軸(図示略)によって旋回される工具4上に定義された座標系(図4:Xt−Zt)であるが、回転送り軸の構造は特に限定されない。その他の構成は実施例1と同じであり、図面に同一の符号を付した。
機械構造データ記憶部11には、手動シフト量を工具座標系から機械座標系に座標変換する際に必要とされる工作機械各部の送り軸の構造が機械構造データImとして記憶されている。工具座標系手動シフト量入力部21は、オペレータが工具座標系を用い直線送り軸に関して指定した手動シフト量を入力し、工具座標系手動シフト量データStiを出力する。工具座標系手動シフト量累積記憶装置22は、これまでに入力した工具座標系手動シフト量データStiを累積し工具座標系累積シフト量Stsとして記憶し、あらたに入力した工具座標系手動シフト量データStiを加算した工具座標系累積シフト量Stsを出力する。
累積シフト量座標変換装置14は、実施例1と同様の処理を実行し、工具座標系累積シフト量Stsと補間点データC中の回転送り軸角度データCrと機械構造データImとを入力し、これらの入力データに基づいて工具座標系累積シフト量Stsを工具座標系から機械座標系に変換し、座標変換後のデータである機械座標系変換累積シフト量Scsとして出力する。そして、手動シフト量重畳部55が、関数発生部52から入力した補間点データCと、機械座標系手動シフト量累積記録部54から入力した機械座標系累積シフト量Ssと、累積シフト量座標変換部14から入力した機械座標系変換累積シフト量Scsとを重畳し、工作機械各部の送り軸を駆動するサーボモータに軸移動指令を与えるためのシフト量重畳補間点データCtを算出し、算出結果を各サーボ駆動部56へ出力する。
上記数値制御装置20は図4に示すように動作する。図4(a)に示すように、手動シフト操作が行われない場合は、プログラム指令による制御量に従って工具4の先端点がP0→P1→P2に移動する。図4(b)に示すように、工具先端点がP1に到達した時点で、手動シフト操作によりシフト量Sが入力されると、工具座標系(Xt−Zt)において、工具先端点の位置が軸方向へシフト量Sだけ変化し、これ以降、工具先端点が平常の工具経路Rからシフト量Sだけ離れた経路R’上を移動してPs2に達する。
ここで、機械座標系(X−Z)から見た工具先端点の位置は、工具4の旋回(β1→β2)に伴い、工具座標系と共に主軸ヘッドの回転送り軸(工具旋回軸)の軸線周りで回転する。つまり、プログラム指令による制御量に加算すべきシフト量相当値が工具4の旋回に伴って変化する。しかし、実施例2の数値制御装置20は、累積シフト量座標変換装置14が工具座標系累積シフト量Stsを機械座標系変換累積シフト量Scsに座標変換しているので、変換後のシフト量Scsをプログラム指令による補間点データCに重畳することにより、図示例では主軸ヘッドのX軸、Z軸および工具旋回軸の動作を的確に制御することができる。従って、機械オペレータは理解しやすいワーク座標系を用いて手動シフト操作を容易に実施することができる。
図5に示すように、実施例3の数値制御装置30は、回転送り軸手動シフト量入力部31と、回転送り軸手動シフト量累積記憶部32と、相殺シフト量算出部33とを備え、回転送り軸に関する手動シフト操作にあたり、ワーク3と工具先端点P0,P1,P2の相対位置を変化させずに手動シフト操作を実施できるように構成されている。その他の構成は実施例1と同じであり、図面に同一符号を付した。
機械構造データ記憶部11には、工作機械各部の回転送り軸の構造が機械構造データImとして記憶されている。回転送り軸手動シフト量入力部31は、回転送り軸に関する手動シフト量を入力し、回転送り軸手動シフト量データSriを出力する。回転送り軸手動シフト量累積記憶装置32は、これまでに入力した回転送り軸手動シフト量データSriを累積し回転送り軸累積シフト量Srsとして記憶し、あらたに入力した回転送り軸手動シフト量データSriを加算した回転送り軸累積シフト量Srsを出力する。
相殺シフト量算出部33は、回転送り軸手動シフト量累積記憶部32から回転送り軸累積シフト量Srsを入力し、関数発生部52から補間点データCを入力し、機械構造データ記憶部11から機械構造データImを入力し、これらの入力データに基づき、回転送り軸が手動シフト操作されることによって生ずる工具先端点の変位量を相殺するための相殺シフト量Soを出力する。
そして、手動シフト量重畳部55は、関数発生部52から補間点データCを入力し、機械座標系手動シフト量累積記録部54から機械座標系累積シフト量Ssを入力し、相殺シフト量算出部33から相殺シフト量Soを入力し、これらの入力データを重畳し、工作機械各部の送り軸を駆動するサーボモータに軸移動指令を与えるためのシフト量重畳補間点データCtを算出し、算出結果を各サーボ駆動部56へ出力する。
上記数値制御装置30は図6,図7に示すように動作する。図6は工具4に回転送り軸5を備えた工作機械を例示する。図6(a)は手動シフト操作を実施しない場合の工具経路Rを示し、図6(b)は従来の数値制御装置50により手動シフト操作を実施した場合の工具経路R’を示し、図6(c)は実施例3の数値制御装置30により手動シフト操作を実施した場合の工具経路Rを示す。
図6(a)に示すように、手動シフト操作を実施しない場合は、加工プログラムに指定された軸移動指令に従い、ワーク3に対する工具4の姿勢、つまり回転送り軸5の角度がβ0→β1→β2に変化するとともに、ワーク3上で工具先端点の位置がP0→P1→P2に変化する。
図6(b)に示すように、工具4の先端点がP1に達したときに、手動シフト操作により回転送り軸5に関してシフト量βsが入力されると、従来の数値制御装置50は、シフト量βsを回転送り軸5の指令角度にそのまま重畳するので、工具先端点の位置が平常のP1からP1’に変化し、これ以降、工具先端点が平常の経路Rを移動せず、ワーク3の加工部位から離れた経路R’上を移動し、最終的にP2’に到達する。
これに対し、実施例3の数値制御装置30では、相殺シフト量算出部33が算出した相殺シフト量Soを用いて工具送り軸の動作を制御することで、図6(c)に示すように、ワーク3に対する工具先端点の位置P0,P1,P2を変えずに、工具4の姿勢を変化させることができる。従って、工具4の先端点をワーク3の加工部位に接触させた状態で、回転送り軸5の手動シフト操作を実施できる。
図7はテーブル1側に回転送り軸2を備えた工作機械を例示する。図7(a)は手動シフト操作を実施しない場合の工具経路Rを示し、図7(b)は従来の数値制御装置50により手動シフト操作を実施した場合の工具経路R’を示し、図7(c)は実施例3の数値制御装置30により手動シフト操作を実施した場合の工具経路Rを示す。
図7(a)に示すように、手動シフト操作を実施しない場合は、加工プログラムに指定された軸移動指令に従い、テーブル1とワーク3の角度がγ0→γ1→γ2に変化するとともに、工具先端点の位置がワーク3上でP0→P1→P2に変化する。
図7(b)に示すように、工具4の先端点がP1に達したときに、手動シフト操作により回転送り軸2に関してシフト量γsが入力されると、従来の数値制御装置50は、シフト量γsを回転送り軸2の指令角度にそのまま重畳するのみであり、工具送り軸の動作はシフト量γsがない場合と同じである。このため、工具先端点の位置がP1’に留まりP1へ進まず、これ以降、工具先端点がワーク3の加工部位から遅れた状態で経路R’上を移動し、最終的にP2’に到達する。
これに対し、実施例3の数値制御装置30では、相殺シフト量算出部33が算出した相殺シフト量Soを用いて工具送り軸の動作を制御することで、図7(c)に示すように、ワーク3に対する工具先端点の位置P0,P1,P2を変えずに、テーブル1の角度を変化させることができる。従って、工具4の先端点をワーク3の加工部位に接触させた状態で、回転送り軸2の手動シフト操作を実施できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、実施例1〜3の数値制御装置の機能部(図1、図3、図5に示す機能部)を統合することによって、直線送り軸および回転送り軸に関する手動シフト操作を包括的に実施可能な数値制御装置を構成することができる。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明の実施例1を示す数値制御装置のブロック図である。 該数値制御装置の手動シフト動作を示す工作機械の模式図である。 本発明の実施例2を示す数値制御装置のブロック図である。 該数値制御装置の手動シフト動作を示す工作機械の模式図である。 本発明の実施例3を示す数値制御装置のブロック図である。 該数値制御装置の手動シフト動作を示す工作機械の模式図である。 該数値制御装置の別の手動シフト動作を示す工作機械の模式図である。 座標系の相違による工具経路の変化を示す工作機械の模式図である。 従来の数値制御装置を示すブロック図である。 該数値制御装置の手動シフト動作を示す模式図である。
符号の説明
1 テーブル
2,5 回転送り軸
3 ワーク
4 工具
10 数値制御装置(実施例1)
12 ワーク座標系手動シフト量入力部
13 ワーク座標系手動シフト量累積記憶部
14 累積シフト量座標変換部
20 数値制御装置(実施例2)
21 工具座標系手動シフト量入力部
22 工具座標系手動シフト量累積記憶部
30 数値制御装置(実施例3)
31 回転送り軸手動シフト量入力部
32 回転送り軸手動シフト量累積記憶部
33 相殺シフト量算出部

Claims (2)

  1. 加工プログラムの指令により工作機械の直線送り軸と回転送り軸を制御し、該制御中に手動シフト操作により入力された手動シフト量をプログラム指令による制御量に重畳する機能を備えた数値制御装置において、
    手動シフト量を回転送り軸によって旋回されるワーク上に定義されたワーク座標系から機械座標系に座標変換する際に必要な前記工作機械の送り軸の構造を機械構造データとして記憶する機械構造データ記憶部と、
    前記直線送り軸に関する手動シフト量を回転送り軸によって旋回されるワーク上に定義されたワーク座標系を用いて入力する手動シフト量入力部と、
    入力された手動シフト量を累積して記憶する手動シフト量累積記憶部と、
    プログラム指令による制御量から算出される前記回転送り軸の角度と前記機械構造データに基づき、前記手動シフト量累積記憶部に記憶された累積シフト量をワーク座標系データから工作機械上に定義された機械座標系データに変換する累積シフト量座標変換部と、
    座標変換された累積シフト量を加工プログラムの指令による制御量に重畳する手動シフト量重畳部と
    を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 加工プログラムの指令により工作機械の直線送り軸と回転送り軸を制御し、該制御中に手動シフト操作により入力された手動シフト量をプログラム指令による制御量に重畳する機能を備えた数値制御装置において、
    手動シフト量を回転送り軸によって旋回される工具上に定義された工具座標系から機械座標系に座標変換する際に必要な前記工作機械の送り軸の構造を機械構造データとして記憶する機械構造データ記憶部と、
    前記直線送り軸に関する手動シフト量を回転送り軸によって旋回される工具上に定義された工具座標系を用いて入力する手動シフト量入力部と、
    入力された手動シフト量を累積して記憶する手動シフト量累積記憶部と、
    プログラム指令による制御量から算出される前記回転送り軸の角度と前記機械構造データに基づき、前記手動シフト量累積記憶部に記憶された累積シフト量を工具座標系データから工作機械上に定義された機械座標系データに変換する累積シフト量座標変換部と、
    座標変換された累積シフト量を加工プログラムの指令による制御量に重畳する手動シフト量重畳部と
    を備えたことを特徴とする数値制御装置。
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