JP5281824B2 - つや出し剤及び硬質表面用清掃シート - Google Patents
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Description
本発明のつや出し剤は、下記(A)〜(C)の3成分を必須成分として含有する。
・(A)成分:不乾性油又は乾性油から選択される1種以上の天然油脂
・(B)成分:アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー
・(C)成分:HLB8〜14の界面活性剤
(A)成分の天然油脂としては、ハイオレイックサフラワー油(紅花)、ハイオレイックヒマワリ油、オリーブ油、椿油、ヒマシ油等の不乾性油;グレープシード油、大豆油、あまに油、えの油、きり油、サフラワー油、ヒマワリ油等の乾性油が挙げられ、本発明ではこれらの1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。これらの天然油脂は、何れも植物油であり、25℃で液状又はペースト状のものである。
<グリフィンの式>
HLB=20×{(界面活性剤中に含まれる親水基の分子量)/(界面活性剤の分子量)}
本発明の清掃シートは、上述した本発明のつや出し剤をシート基材に含浸させてなるものである。斯かる清掃シートは、つや出し剤による優れた光沢付与能のみならず、シート基材による硬質表面の汚れ捕集能も有しているため、硬質表面を該清掃シートで一度拭くだけで、硬質表面の洗浄とつや出しを同時に行なうことができ、硬質表面のつや出し処理の軽減を図ることができる。
シート基材A:繊維長が2〜15mmで且つ繊度が10〜150dtexの熱可塑性繊維を10〜90重量%、及びセルロース系繊維を10〜90重量%含み、表面に前記熱可塑性繊維の先端部が多数存在して、清掃対象面に存する汚れに対する研摩性ないし掻き取り性を有するシート基材。
シート基材B:繊維ウエブの繊維絡合で形成された不織布からなり、本発明のつや出し剤が含浸された該不織布における清掃対象面と接触する表面層の、サンドペーパー(粒度1200番)に対する静摩擦抵抗値が900〜2500cNであるシート基材。
前記静摩擦抵抗値は、前記表面層の繊維交絡状態の指標となるものであり、静摩擦抵抗値が900〜2500cN、好ましくは1100〜2200cN、更に好ましくは1200〜2000cNの範囲にあることによって、髪の毛や埃等の汚れの捕集性とシート強度及びシート操作性とのバランスが良好となる。
シート基材C:繊維ウエブを水流交絡させて形成された繊維集合体で、少なくとも一面が、該繊維集合体の構成繊維の交絡によって形成された多数の凸部と該凸部を取り囲む形状の凹部とを有し、前記繊維集合体の前記一面は、サンドペーパー(粒度1200番)に対する静摩擦抵抗値が900〜2500cNであるシート基材。
シート基材Cに係る静摩擦抵抗値は、上述したシート基材Bに係る静摩擦抵抗値と同じ意味である。シート基材Cは、髪の毛や固形ゴミを始めとするダストの捕集性能が高く、また、清掃時の摩擦抵抗が低く、操作性が良好なものである。
シート基材D:液透過性の表面シート及び液保持性の吸収シートを具備してなり、該表面シートと該吸収シートとが一体化されている。前記表面シートは、パルプ繊維と熱可塑性繊維とを含む繊維混合物により形成されており、且つ表面に複数の凸部を有している。前記繊維混合物における前記熱可塑性繊維の含有量は、該繊維混合物の全重量に対して40〜95重量%である。前記吸収シートは、親水性セルロース系繊維と熱可塑性繊維とからなる繊維混合物により形成されており、該熱可塑性繊維の含有量は、該吸収シートの全重量に対して5〜50重量%である。
下記表1に示す組成のつや出し剤をそれぞれ作製し、これらを実施例及び比較例のサンプルとした。各実施例及び比較例においては、(A)成分の天然油脂として、ハイオレイックヒマワリ油(横関油脂(株)製)、オリーブ油、大豆油、アマニ油(以上、和光純薬工業(株)製)、サフラワー油(MP Biomedicals社製)を用い、(B)成分のアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーとして、ペムレンTR−2(Noveon Inc.社製)を用い、(C)成分の界面活性剤として、エマルゲン420(HLB14)、レオドールTW−O320V(HLB11)、エマノーン4110(HLB12)、レオドールSP−P10(HLB7)、レオドールTW−O120V(HLB15)(以上、花王(株)製)を用いた。各実施例及び比較例におけるつや出し剤の作製手順は次の通りである。
下記表1に示す割合で、80℃に加熱したイオン交換水に(B)成分をプロペラ等で攪拌して分散させる。均一に分散後、(C)成分及び陽イオン性界面活性剤を加えてさらに攪拌し、pH調整剤を加えて所定のpHに調整する。残りのイオン交換水、及び(A)成分を加えて、ホモミキサー(10000rpm)で攪拌後、室温まで冷却してつや出し剤を得る。
下記表1に示す割合で、80℃に加熱したイオン交換水に(B)成分をプロペラ等で攪拌して分散させる。均一に分散後、(C)成分を加えてさらに攪拌し、pH調整剤を加えて所定のpHに調整する。残りのイオン交換水、及び(A)成分を加えて、ホモミキサー(10000rpm)で攪拌後、室温まで冷却してつや出し剤を得る。
下記表1に示す割合で、80℃に加熱したイオン交換水に(B)成分をプロペラ等で攪拌して分散させる。均一に分散後、(C)成分を加えてさらに攪拌し、pH調整剤を加えて所定のpHに調整する。残りのイオン交換水を加えて更に攪拌し、室温まで冷却してつや出し剤を得る。
下記表1に示す割合で、80℃に加熱したイオン交換水に(C)成分を加えて攪拌し、残りのイオン交換水、及び(A)成分を加えて、ホモミキサー(10000rpm)で攪拌後、室温まで冷却してつや出し剤を得る。
下記表1に示す割合で、80℃に加熱したイオン交換水に(B)成分をプロペラ等で攪拌して分散させる。均一に分散後、pH調整剤を加えて所定のpHに調整する。残りのイオン交換水、及び(A)成分を加えて、ホモミキサー(10000rpm)で攪拌後、室温まで冷却してつや出し剤を得る。
下記表1に示す割合で、80℃に加熱したイオン交換水に(B)成分をプロペラ等で攪拌して分散させる。均一に分散後、(C)成分を加えてさらに攪拌し、pH調整剤を加えて所定のpHに調整する。残りのイオン交換水、及び(A)成分を加えて、ホモミキサー(10000rpm)で攪拌後、室温まで冷却してつや出し剤を得る。
芯がポリプロピレンからなり鞘がポリエチレンからなる芯鞘構造で、立体クリンプ形状をもつ低融点繊維(2.8dtex×51mm)を用いて坪量27g/m2のエアースルー不織布を作製した。一方、レーヨン繊維(1.7dtex×40mm)と、アクリル繊維(1.0dtex×51mm)と、芯がポリプロピレンからなり鞘がポリエチレンからなる芯鞘繊維(1.0dtex×38mm)とを重量比50/25/25の比率で混合し、常法のカード機で作製した坪量19g/m2の繊維ウエブを、前記エアースルー不織布の上下に積層した。次いで低エネルギー条件でウォーターニードリング処理を施し、エアースルー不織布と繊維ウエブとを交絡させて繊維自由度の高い表面層を有する坪量65g/m2の複合スパンレースを不織布を調整した。超音波エンボス機を用い、得られた不織布の全面にダイヤ柄の凹凸模様からなるエンボス加工を施して清掃シートを得た。
得られた清掃シートに前記つや出し剤を清掃シート重量に対して250重量%含浸させた。
実施例及び比較例のつや出し剤について、上述したブルックフィールド粘度(25℃)及び液温25℃でのpHを測定し、下記方法により乳化状態、液安定性、光沢付与性及び表面外観をそれぞれ評価した。また、実施例及び比較例の清掃シートについて、下記方法により清掃性能を評価した。これらの結果を下記表1に示す。
調製直後(調製してから6時間以内)のつや出し剤をスライドガラス上に適量のせ、デジタルマイクロスコープ(KEYENCE社製 VHX−500)で乳化した油滴粒子の状態を観察し、下記の基準で評価した。下記の基準において、△は、○には劣るものの、実用に堪えうるレベルである。
○:油滴粒子径が5μm以下で均一である
△:油滴粒子径が5μm以下であるが粒子径の均一性にやや劣る
×:油滴粒子径が5μmより大きいものが含まれる
つや出し剤を100ml入りガラス瓶に充填し、室温(25℃)で静置保存した。静置保存開始から4日後及び7日後それぞれの時点におけるつや出し剤の状態を目視観察し、下記の基準で評価した。下記の基準において、△は、○には劣るものの、実用に堪えうるレベルである。
○:分離が認められない
△:分離がやや認められるが攪拌で容易に元に戻る(分離が解消される)
×:分離が認められる(攪拌しても分離が解消されない)
MINOLTA社製光沢度計Mulit Gloss268を用い、入射角と受光角をそれぞれ60°に設定して、松下電工製フローリングウッディスーパーFに対してつや出し剤をwet塗布量3〜4g/m2で塗布し、塗布前と塗布後との光沢差(Δ光沢度)を
求めた。この光沢差が大きいほど、光沢付与性は高評価となる。
前記<光沢付与性の評価方法>において光沢差がΔ5以上であったもの(つや出し効果
が得られたもの)のみについて、つや出し剤を塗布してから5分後の塗布面の外観を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:塗布面全体が光沢を発現しているのが容易に判る
○:塗布面全体が光沢を発現しているのが判る
△:塗布面の一部が光沢を発現しているのが判る
×:塗布面が光沢を発現しない
市販の床用清掃具(商品名クイックルワイパー、花王(株)製)に清掃シートを装着した。100cm×100cmフローリング(松下電工製 ウッディタイルMT613T)上にJIS試験用ダスト7種(関東ローム層、細粒)を0.1g散布(刷毛を用いて均一に散布)し、フローリングを1往復で4列清掃した。この操作を6回繰り返した後、汚れた清掃シートを乾燥させて重量(清掃シートとつや出し剤由来の不揮発成分とダストとの合計重量)を測定し、この測定重量から、含浸前に測定した清掃シートの重量と理論上残留するつや出し剤由来の不揮発成分の重量とを差し引いて、ダストの捕集量を算出した。捕集されたダストの重量を、散布した全ダスト重量(0.6g=0.1g×6回)で除し、これに100を乗じてその値をダストの捕集率(%)とし、以下の基準で評価した。
○:捕集率80%以上(ダストの残留が目視では判らず、清浄な状態)
△:捕集率50〜79%(ダストが清掃面の一部に残留している状態)
×:捕集率50%未満(ダストが清掃面全体に残留している状態)
これに対し、比較例1は、(A)成分の天然油脂が配合されていないため、光沢付与性が劣るものであった。
また、比較例2は、(B)成分のアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーが配合されていないため、つや出し剤の液安定性及び光沢付与性がやや劣るものであった。
また、比較例3は、(C)成分の界面活性剤が配合されていないため、つや出し剤の液安定性及び光沢付与性が劣るものであった。
また、比較例4は、つや出し剤の液安定性は良好であるものの、(C)成分の界面活性剤のHLBが7であるため、光沢付与性が劣るものであった。
また、比較例5は、(C)成分の界面活性剤のHLBが15であるため、つや出し剤の液安定性及び光沢付与性が劣るものであった。
Claims (4)
- (A)不乾性油又は乾性油から選択される1種以上の天然油脂と、(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーと、(C)HLB8〜14の界面活性剤とを含有するつや出し剤。
- 前記(A)成分が、ハイオレイックサフラワー油、ハイオレイックヒマワリ油、オリーブ油、椿油、ヒマシ油、あまに油、えの油、きり油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油及びグレープシード油からなる群から選択される1種以上である請求項1記載のつや出し剤。
- 前記(A)成分を全組成中に0.01〜70質量%、(B)成分を全組成中に0.01〜2質量%、(C)成分を全組成中に0.1〜3質量%含有する請求項1又は2記載のつや出し剤。
- 請求項1〜3の何れかに記載のつや出し剤をシート基材に含浸させてなる硬質表面用清掃シート。
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