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JP5281856B2 - 成膜方法および成膜装置、ならびに記憶媒体 - Google Patents
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成膜方法および成膜装置、ならびに記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、半導体の配線として用いられる銅膜等の金属膜を成膜する成膜方法および成膜装置、ならびに記憶媒体に関する。
半導体デバイスの製造においては、配線パターンを形成するための金属膜を成膜する工程が存在し、その際の金属膜の成膜方法としてスパッタリングに代表される物理蒸着(PVD)法が多用されていた。しかし、近時、配線パターンのより一層の微細化が求められており、また、三次元素子のような複雑な形状の素子も出現するに至っており、PVD法ではステップカバレッジが悪く、これらに対応することが困難である。
このため、金属原料ガスと還元剤であるHとを加熱した基板表面上に供給して酸化還元反応により金属膜を成膜するCVD成膜方法が注目されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、Hを還元ガスとして使用する場合、H−H結合が強いため、基板表面を高温にしないと還元反応速度が遅く、成膜速度が著しく低下する。一方、基板表面を高温にすると、還元反応だけではなく金属原料ガスに含まれる配位子が分解し、不純物として取り込まれてしまい、成膜される金属膜の純度が低いという問題がある。また、気相での分解反応が起こりステップカバレッジの悪化を引き起こし、高温で成膜することで基板が熱による損傷を受けるおそれがある。
特開平6−124915号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、不純物が少ない金属膜を低温でかつ良好なステップカバレッジで成膜することができる成膜方法および成膜装置を提供することを目的とする。
また、このような方法を実行させるプログラムが記憶された記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、基板上に所定の金属元素を含む金属原料ガスを吸着させる工程と、金属原料ガスが吸着した基板に蟻酸を供給し、基板上に前記所定の金属元素の蟻酸塩膜を生成させる工程と、 生成された前記蟻酸塩膜に対し、還元雰囲気中でエネルギーを与え、前記蟻酸塩を分解して金属膜を形成する工程とを有することを特徴とする成膜方法を提供する。
上記第1の観点の成膜方法において、前記還元雰囲気として蟻酸雰囲気を用いることができる。
上記第1の観点の成膜方法において、前記基板は真空に保持された処理容器内に配置され、前記処理容器内に前記金属原料ガスを導入することにより基板上に金属原料ガスを吸着させ、前記処理容器内に蟻酸を導入することにより吸着した金属原料ガスと蟻酸とを反応させて前記所定の金属元素の蟻酸塩膜を生成させるようにすることができる。また、前記エネルギーは加熱により与えられることが好ましい。さらに、前記金属原料ガスは、基板に対して気相状態で供給されることできる程度に高い蒸気圧を有し、前記蟻酸塩は、膜として存在できる程度に低い蒸気圧を有することが好ましい。
また、上記第1の観点の成膜方法において、前記所定の金属として、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Ag、Ir、Ptからなる群から選択された1種を用いることができ、また、前記金属原料は、前記所定の金属に対応して、Co(Cp)、Ni(MeCp)、Cu(hfac)、Ru(EtCp)、Rh(allyl)、Pd(hfac)、Ag(hfac)(alkene)、Ir(allyl)、Pt(hfac)のいずれかを用いることができる。
本発明の第の観点では、真空に保持され、基板が配置される処理容器と、前記処理容器内で基板を支持する基板支持部材と、前記処理容器内に所定の金属元素を含む金属原料ガスを供給する金属原料ガス供給手段と、前記処理容器内に蟻酸を供給する蟻酸供給手段と、前記基板支持部材上の基板にエネルギーを与えるエネルギー付与手段と、前記処理容器内を排気する排気手段と、前記基板支持部材に支持された基板上に、前記金属原料ガス供給手段から供給された前記金属原料ガスを吸着させ、金属原料ガスが吸着した基板に、前記蟻酸供給手段から蟻酸を供給して基板上に前記所定の金属元素の蟻酸塩膜を生成させ、生成された前記蟻酸塩膜に対し、前記エネルギー付与手段により、還元雰囲気中でエネルギーを与えて、前記蟻酸塩を分解して金属膜を形成させるように制御する制御手段とを有することを特徴とする成膜装置を提供する。
上記第の観点の成膜装置において、前記金属原料ガス供給手段は、前記金属原料を貯留する金属原料貯留容器と、前記金属原料を気相状態で供給する金属原料ガス供給配管とを有する構成とすることができる。また、前記蟻酸供給手段は、蟻酸を貯留する蟻酸貯留容器と、前記蟻酸を気相状態で供給する蟻酸ガス供給配管とを有する構成とすることができる。さらに、前記金属原料ガスおよび蟻酸を処理容器内にシャワー状に導くシャワーヘッドを有する構成とすることができる。
また、上記第の観点の成膜装置において、前記エネルギー付与手段としては、前記基板に熱エネルギーを与えるものを用いることができる。この場合に、前記エネルギー付与手段は、前記基板支持部材に設けられた抵抗ヒーターを有するものを用いることができ、また、前記エネルギー付与手段は、前記基板支持部材の上方または下方に設けられた加熱ランプを有するものを用いることができる。
さらに、上記第の観点の成膜装置において、前記所定の金属としては、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Ag、Ir、Ptからなる群から選択された1種を用いることができ、前記金属原料は、前記所定の金属に対応して、Co(Cp)、Ni(MeCp)、Cu(hfac)、Ru(EtCp)、Rh(allyl)、Pd(hfac)、Ag(hfac)(alkene)、Ir(allyl)、Pt(hfac)のいずれかを用いることができる。
本発明の第の観点では、コンピュータ上で動作し、成膜装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、上記第1の観点の成膜方法が実施されるようにコンピュータに成膜装置を制御させることを特徴とする記憶媒体を提供する。
本発明によれば、金属原料ガスを基板上に吸着させた後、その吸着された金属原料を蟻酸と反応させてその金属の蟻酸塩膜を形成するが、蟻酸塩は比較的蒸気圧が低いものが多く、表面からの脱離が起こりにくい。このため、確実に基板表面を被覆することができる。また、蟻酸塩は比較的低いエネルギーで分解還元反応を生じて金属膜を形成するので、熱による基板への損傷を回避しながら、ステップカバレッジの良い金属膜を生成することができる。また、金属に配位していたフォルメート基は、熱分解によりHとCO 、またはHOとCOに分解されて排気されるので、分解物が生成された金属膜に不純物として取り込まれることがない。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る成膜方法の概念を説明するための模式図である。
最初に、図1の(a)に示すように、得ようとする金属膜の金属を含む金属原料ガスを、その金属原料ガスが吸着しやすい温度に調整された基板1上に供給する。ここでは、金属原料としてM(II)Lで表されるものを例にとって示している(図1ではMLと表記している)。Mは成膜しようとする金属(単金属)であり、L,Lは配位子である。L,Lは同じものであっても異なるものであってもよい。なお、Mとして2価の金属を例示しているが、これに限るものではない。
金属Mとしては、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Ag、Ir、Pt等の比較的「貴」な金属を好適に用いることができる。また、金属原料としては、基板1に対して気相状態で供給されることが必要であるため、比較的高い蒸気圧を有することが好ましく、Co(Cp)、Ni(MeCp)、Cu(hfac)、Ru(EtCp)、Rh(allyl)、Pd(hfac)、Ag(hfac)(alkene)、Ir(allyl)、Pt(hfac)等を挙げることができる。
基板1に供給された金属原料ガスは、図1の(b)に示すように、基板1の表面に吸着され、吸着層2が形成される。このように吸着層2が形成された後は、気相中に残存する金属原料ガスをパージする。
次いで、図1の(c)に示すように、基板1表面に吸着された金属原料ガスからなる吸着層2を蟻酸(HCOOH)ガスに曝露し、金属原料ガスと蟻酸とを反応させてその金属の蟻酸塩膜3を形成する。このときの反応は、例えば、Mが2価の場合には、以下の(1)式に示すようなものとなる。
M(II)L+2HCOOH→M(HCOO)+HL↑+HL↑…(1)
すなわち、金属原料の配位子はHL、HLとなって排気ガスとしてパージされ、蟻酸塩としてM(HCOO)が形成される。なお、蟻酸塩は2価に限らず1価であっても3価であってもよい。すなわち、蟻酸塩はM(HCOO)(ただしn=1,2,3,)で表される。蟻酸塩膜3は、基板1表面に膜として存在することが必要であるため、比較的蒸気圧が低いものであることが好ましい。
次いで、図1の(d)に示すように、還元雰囲気中で蟻酸塩膜3にエネルギーを与えることにより、蟻酸塩が以下の(2)式に示すようにして分解して金属膜4となる。(2)式に示すように、フォルメート基(HCOO)は分解されてH、COとなって排気される。なお、HOとCOとに分解されることもある。
M(HCOO)+エネルギー → M+H+2CO …(2)
このときエネルギーとしては典型的には熱エネルギーを用いる。熱エネルギーは通常の成膜装置に用いられている抵抗発熱体や加熱ランプ等により与えることができるので適用が容易である。また、図1の(d)では基板1の両側からエネルギーが与えられているように描かれているが、いずれか一方からでもよい。このときの加熱温度は、150〜350℃程度の比較的低温でよい。
還元雰囲気を形成するガスは還元雰囲気が形成される限り特に限定はしないが、図1の(c)において蟻酸(HCOOH)ガスを用いているので、還元ガスとして蟻酸ガスを使用することが簡便である。
このように、金属原料ガスを基板1の表面に吸着させた後、その吸着された金属原料からなる吸着層2を蟻酸と反応させてその金属の蟻酸塩膜3を形成するが、蟻酸塩は比較的蒸気圧が低いものが多く、表面からの脱離が起こりにくい。このため、確実に基板表面を被覆することができる。また、蟻酸塩は比較的低いエネルギーで、すなわち比較的低温での加熱により上記(2)式に基づく熱分解還元反応を生じて金属膜を形成するので、低温にて良好なステップカバレッジの金属膜を得ることができる。また、金属に配位していたフォルメート基は、熱分解によりHとCO 、またはHOとCOに分解されて排気されるので、分解物が生成された金属膜に不純物として取り込まれることがない。
本発明は、このようにして良好なステップカバレッジで良質の金属膜を低温で形成することができるので、微細パターンへの成膜や複雑形状に対する成膜に適しており、特に、微細素子や三次元素子におけるトランジスタ部の電極、ソースドレイン部へのコンタクト材、銅配線のバリア膜、銅めっきのためのシード膜等に対する適用が期待されるNiやCoの成膜に好適である。
なお、Ni等の蟻酸塩を加熱する際には、不活性雰囲気や酸化雰囲気では、金属とともに金属酸化物が出現しやすいが、還元雰囲気においては上記金属の蟻酸塩では、ほぼ金属のみが出現する(Pietro BARALDI, Spectrochimica Acta, Vol.35A, pp1003-1007 および B. Xia et al., J. Am. Ceram. Soc., 84 [7] 1425-32(2001)参照)。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
ステップカバレッジを考慮すると、図1に示したように、金属原料ガスを基板表面に吸着させた後、蟻酸を供給して蟻酸塩を生成させ、これにエネルギーを与えて金属膜とすることが好ましいが、本実施形態ではスループットを重視し、図2に示すように金属膜の成膜を行う。図2の(a)では図1の(a)と同様、得ようとする金属膜の金属を含む金属原料ガスを、その金属原料ガスが吸着しやすい温度に調整された基板1上に供給し、図2の(b)に示すように、図1の(b)と同様、金属原料ガスを基板1の表面に吸着させる。そして、図2の(c)に示すように、基板1の周囲に蟻酸ガスの雰囲気を形成するとともに、エネルギーを与えることにより、蟻酸ガスが金属原料と反応して蟻酸塩が形成されるとともに、与えられたエネルギーにより蟻酸塩が分解して金属が形成されて金属膜4が形成される。このような方法では、図1の方法よりも多少ステップカバレッジが劣る傾向にあるが、図1に示した方法よりも短時間で金属膜を形成することができ、スループットを高めることができるというメリットがある。
次に、本発明をより具体的に説明する。
図3は、本発明に係る方法を実施するための成膜装置の一例の概略構成を示す断面図である。
図3に示す成膜装置は、例えばアルミニウムなどにより円筒状あるいは箱状に成形されたチャンバ11を有しており、チャンバ11の内部には、被処理体である半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)Wを水平に支持するためのサセプタ12がその中央下部に設けられた円筒状の支持部材13により支持された状態で配置されている。サセプタ12にはヒーター14が埋め込まれており、このヒーター14はヒーター電源15から給電されることにより被処理基板であるウエハWを所定の温度に加熱する。なお、サセプタ12はセラミックス例えばAlNで構成することができる。
チャンバ11の天壁11aには、シャワーヘッド20が形成されている。シャワーヘッド20は、チャンバ11の天壁11a内に形成された水平に延材する扁平形状のガス拡散空間21と、その下方に設けられた多数のガス吐出孔23を有するシャワープレート22とを有している。シャワーヘッド20の内面にはヒーター20aが設けられている。
チャンバ11の側壁下部には排気口24が形成されており、この排気口24には排気管25が接続されている。この排気管25には真空ポンプを有する排気装置26が接続されている。そしてこの排気装置26を作動させることにより排気管25を介してチャンバ11内が所定の真空度まで減圧されるようになっている。チャンバ11の側壁には、ウエハWの搬入出を行うための搬入出口27と、この搬入出口27を開閉するゲートバルブ28とが設けられている。
一方、チャンバ11の外部には、例えばM(II)Lで表される金属原料を貯留する金属原料貯留容器31が配置されており、この金属原料貯留容器31からは配管32が延び、この配管32はチャンバ11の上方からシャワーヘッド20の内部のガス拡散空間21に臨む位置に接続されている。配管32にはバルブ33と流量制御のためのマスフローコントローラ(MFC)34が設けられている。また、チャンバ11の外部には、蟻酸(HCOOH)を貯留する蟻酸貯留容器35も配置されており、この蟻酸貯留容器35からは配管36が延び、この配管36はチャンバ11の上方からシャワーヘッド20の内部のガス拡散空間21に臨む位置に接続されている。配管36にはバルブ37と流量制御のためのマスフローコントローラ(MFC)38が設けられている。
配管32のマスフローコントローラ(MFC)34の下流側には配管32を不活性ガスでパージするためのガスライン16aが接続されている。ガスライン16aには上流側からバルブ17aおよびマスフローコントローラ(MFC)18aが設けられている。また、配管36のマスフローコントローラ(MFC)38の下流側には配管36を不活性ガスでパージするためのガスライン16bが接続されている。ガスライン16bには上流側からバルブ17bおよびマスフローコントローラ(MFC)18bが設けられている。さらに、シャワーヘッド20のガス拡散空間21内には副生成物のパージおよび希釈ガスを供給するためのガスライン16cが接続されている。ガスライン16cには上流側からバルブ17cおよびマスフローコントローラ(MFC)18cが設けられている。
金属原料貯留容器31内の金属原料は、加熱またはバブリング等の適宜の手段によりガス状とされ、生成された金属原料ガスが配管32を通ってシャワーヘッド20のガス拡散空間21内に導入される。そして、シャワーヘッド20のガス吐出孔23からチャンバ11内に供給される。
蟻酸貯留容器35内の蟻酸も、加熱またはバブリング等の適宜の手段によりガス状とされ、この蟻酸ガスは配管36を通ってシャワーヘッド20のガス拡散空間21内に導入される。そして、シャワーヘッド20のガス吐出孔23からチャンバ11内に供給される。
成膜装置を構成する各構成部は、マイクロプロセッサ(コンピュータ)を備えたプロセスコントローラ80に接続されて制御されるようになっている。また、プロセスコントローラ80には、オペレータが成膜装置を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、成膜装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース81が接続されている。さらに、プロセスコントローラ80には、成膜装置で実行される各種処理をプロセスコントローラ80の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて成膜装置の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわち処理レシピが格納された記憶部82が接続されている。処理レシピは記憶部82の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスクのような固定的なものであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース81からの指示等にて任意のレシピを記憶部82から呼び出してプロセスコントローラ80に実行させることで、プロセスコントローラ80の制御下で、成膜装置での所望の処理が行われる。
次に、以上のように構成された成膜装置を用いて上記第1の実施形態の方法を行う際の処理動作について説明する。
まず、ゲートバルブ28を開にして、ウエハWを搬入出口27からチャンバ11内に搬入し、サセプタ12上に載置する。排気装置26により排気口24および排気管25を介してチャンバ11内を排気することによりチャンバ11内を所定の圧力にする。また、ヒーター14によりウエハWの温度を金属原料ガスが吸着しやすい温度に調整しておく。
この状態で、バルブ33を開いてマスフローコントローラ(MFC)34により所定流量に調整された金属原料ガスを配管32を介してシャワーヘッド20へ導き、シャワーヘッド20のガス吐出孔23からチャンバ11内に導入する。これにより、ウエハWの表面に金属原料ガスが吸着する。このとき必要に応じてシャワーヘッド20の内面に設けられたヒーター20aにより金属原料ガスを適宜の温度に加熱してもよい。また、配管32の周囲にヒーターを設けて配管を通流する金属原料ガスを適宜の温度に加熱してもよい。
その後、バルブ33を閉じ、バルブ17aおよび17cを開いてガスラインをパージガスライン16a,16cに切替え、NやArなどの不活性ガスによってチャンバ11内に残存する金属原料ガスをパージする。
次いで、バルブ17aおよび17cを閉じ、バルブ37を開いてマスフローコントローラ(MFC)38により所定流量に調整された蟻酸ガスを配管36を介してシャワーヘッド20へ導き、シャワーヘッド20のガス吐出孔23からチャンバ11内に導入する。これによりウエハW上に吸着された金属原料ガスが蟻酸ガスに曝露され、金属原料ガスと蟻酸とが例えば上記(1)式に従って反応して蟻酸塩膜が形成される。このとき必要に応じてシャワーヘッド20の内面に設けられたヒーター20aにより蟻酸ガスを適宜の温度に加熱してもよい。また、配管36の周囲にヒーターを設けて配管を通流する蟻酸ガスを適宜の温度に加熱してもよい。
次いで、所定時間経過後、チャンバ11内を蟻酸雰囲気にしたままの状態で、ヒーター14によりウエハWに熱エネルギーを与え、ウエハWを150〜350℃程度の比較的低温に加熱して蟻酸塩を例えば上記(2)式に従って分解させ、ウエハW上に金属膜を生成させる。
その後、ヒーター14の出力を停止し、バルブ37を閉じてバルブ33,37を閉じた状態とし、バルブ17a,17b,17cを開けて、ガスラインをパージガスライン16a,16b,16cに切替え、NやArなどの不活性ガスによって副生成ガスや余分な蟻酸ガスをパージする。次いで、チャンバ11内の圧力を外部の圧力に合わせた後、ゲートバルブ28を開いてウエハWを搬出する。
このように、金属原料ガスをチャンバ11内のウエハWの表面に吸着させてから、チャンバ11内に蟻酸ガスを導入して金属原料ガスの吸着層との間の反応により蟻酸塩膜を形成し、このように形成された蟻酸塩膜を加熱するといった簡易な方法で金属膜を成膜するので、ステップカバレッジが良好で良質の金属膜を低温で複雑な工程を経ることなく成膜することができる。
次に、図3の成膜装置を用いて上記第2の実施形態の方法を行う際の処理動作について説明する。
この際には、金属原料ガスをウエハWに吸着させるまでは、上記第1の実施形態の方法を行う場合と同様に行い、次いで、バルブ17aおよび17cを閉じ、バルブ37を開いてマスフローコントローラ(MFC)38により所定流量に調整された蟻酸ガスを配管36を介してシャワーヘッド20へ導き、シャワーヘッド20のガス吐出孔23からチャンバ11内に導入して、チャンバ11内を蟻酸雰囲気とし、それと同時にヒーター14によりウエハWに熱エネルギーを与え、ウエハWを150〜350℃程度の比較的低温に加熱する。これにより、上記(1)式に従って蟻酸塩を生成させるとともに、上記(2)式に従って蟻酸塩を分解させ、ウエハW上に所定厚さの金属膜を形成することができる。このため、金属膜の成膜時間の短縮化を図ることが可能となる。
次に、本発明に係る方法を実施するための成膜装置の他の例について説明する。図4は、本発明に係る方法を実施するための成膜装置の他の例の概略構成を示す断面図である。
この成膜装置は、サセプタ上のウエハを加熱する機構および排気経路が図3の装置と異なっており、その他の構成は基本的に図3の装置と同じであるので、同じ部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図4の装置では、サセプタ12の代わりにヒーターを有しないサセプタ12′が設けられており、その下方にランプ加熱ユニット50が設けられている。ランプ加熱ユニット50は、紫外線ランプからなる複数のランプヒーター51が配列され、これらランプヒーター51の上に石英等の熱線透過材料よりなる透過窓52が設けられて構成されており、透過窓52の上に上記サセプタ12′が載置されている。
また、チャンバ11の側壁のサセプタ12′に対応する高さ位置に排気口53が開口しており、この排気口53からチャンバ11の側壁を水平に延び途中で下方に延びてチャンバ11の底面に開口する排気流路54が形成され、この排気流路54に排気管55が接続されている。排気管55には真空ポンプを有する排気装置56が接続されている。そしてこの排気装置56を作動させることにより排気経路54および排気管55を介してチャンバ11内が所定の真空度まで減圧されるようになっている。
この図4の装置においても基本的に図3の装置と同様にウエハWを搬入してサセプタ12′上に載置し、チャンバ11内を所定の圧力に保持し、バルブ33を開いてマスフローコントローラ(MFC)34により所定流量に調整された金属原料ガスを配管32を介してシャワーヘッド20へ導き、シャワーヘッド20のガス吐出孔23からチャンバ11内に導入し、ウエハWの表面に金属原料ガスを吸着させる。その後、チャンバ11内に残存する金属原料をパージする。次いで、バルブ37を開いてマスフローコントローラ(MFC)38により所定流量に調整された蟻酸ガスを配管36を介してシャワーヘッド20へ導き、シャワーヘッド20のガス吐出孔23からチャンバ11内に導入し、金属原料ガスと蟻酸とが例えば上記(1)式に従って反応して蟻酸塩膜を形成する。その後、チャンバ11内を蟻酸雰囲気にしたままの状態で、ランプ加熱ユニット50によりウエハWに熱エネルギーを与え、ウエハWを150〜350℃程度の比較的低温に加熱して蟻酸塩を例えば上記(2)式に従って分解させ、ウエハW上に金属膜を生成させる。
図4の装置はランプ加熱ユニット50によりウエハWの加熱を行うため、蟻酸塩膜を形成した後の昇温速度が速い。よって迅速に上記(2)式に示す反応式を進行させることができ、極めて簡便な手法であることに加えて高スループットで銅膜を形成することができる。
図4の装置において、第2の実施形態の方法を実施する場合には、サセプタ12′上に載置されたウエハWの表面に金属原料ガスを吸着させた後、チャンバ11内に蟻酸ガスを供給してチャンバ11内を蟻酸雰囲気にすると同時にランプ加熱ユニット50によってウエハWを150〜350℃程度に加熱し、上記(1)式に従って蟻酸塩を生成させるとともに、上記(2)式に従って蟻酸塩を分解させ、ウエハW上に所定厚さの金属膜を形成することができる。これにより、金属膜の成膜時間のさらなる短縮化を図ることが可能となる。
次に、本発明に係る方法を実施するための成膜装置のさらに他の例について説明する。図5は、本発明に係る方法を実施するための成膜装置のさらに他の例の概略構成を示す断面図である。
図5に示す成膜装置は、図3の成膜装置のサセプタ12の代わりに、ヒーターを設けず温調流体流路19を有するサセプタ12″が設けられ、ヒーター14を設ける代わりにチャンバ11の上部にランプ加熱ユニット50を設け、シャワーヘッドを設ける代わりにチャンバ11の天壁にガス導入口71を設け、その内面にヒーター71aを設けている。そして、配管32および36はガス導入口71に接続されている。その他の構成は基本的に図3と同じであり、図3と同じものには同じ符号を付して説明を省略する。
このように構成された図5の成膜装置においても基本的に図3の装置と同様にウエハWを搬入してサセプタ12″上に載置し、チャンバ11内を所定の圧力に保持し、バルブ33を開いてマスフローコントローラ(MFC)34により所定流量に調整された金属原料ガスを配管32およびガス導入口71を介してチャンバ11内に導入し、ウエハWの表面に金属原料ガスを吸着させる。その後、チャンバ11内に残存する金属原料をパージする。次いで、バルブ37を開いてマスフローコントローラ(MFC)38により所定流量に調整された蟻酸ガスを配管36およびガス導入口71を介してチャンバ11内に導入し、金属原料ガスと蟻酸とが例えば上記(1)式に従って反応して蟻酸塩膜を形成する。その後、チャンバ11内を蟻酸雰囲気にしたままの状態で、ランプ加熱ユニット50によりウエハWに熱エネルギーを与え、ウエハWを150〜350℃程度の比較的低温に加熱して蟻酸塩を例えば上記(2)式に従って分解させ、ウエハW上に金属膜を生成させる。この際に、必要に応じてヒーター71aにより金属原料ガスおよび蟻酸ガスを加熱してもよい。
この際に、サセプタ12″の温調流体流路19に適宜の温度の流体を通流させることによりウエハ温度を例えば−30〜50℃程度の範囲内に所望の温度にすることができ、これにより、ウエハ温度をウエハW上に生成される蟻酸塩の吸着に適した温度にすることができる。
また、図5の装置では、シャワーヘッドを設けない分ガス供給の均一性が若干低下することが懸念されるものの、上方からのランプ加熱で第一蟻酸銅を分解するので、ランプ加熱ユニットをサセプタ12の下方に設けた図4の装置よりも迅速にウエハWを加熱することができ、スループットを一層向上させることができる。また、サセプタ12″の中には加熱機構が設けられていないため、温調のための温調流体流路19を設けることが可能となり、蟻酸塩が吸着するのに最適な温度にすることができる。このため、図5の装置では前述の図3、図4の装置と比べて有利となる。
図5の装置において、第2の実施形態の方法を実施する場合には、サセプタ12″上に載置されたウエハWの表面に金属原料ガスを吸着させた後、チャンバ11内に蟻酸ガスを供給してチャンバ11内を蟻酸雰囲気にすると同時にランプ加熱ユニット50によってウエハWを150〜350℃程度に加熱し、上記(1)式に従って蟻酸塩を生成させるとともに、上記(2)式に従って蟻酸塩を分解させ、ウエハW上に所定厚さの金属膜を形成することができる。これにより、金属膜の成膜時間のさらなる短縮化を図ることが可能となる。
図3〜図5の装置では、一つのチャンバ内で金属原料の吸着工程と、蟻酸塩膜形成工程と、加熱による金属膜の形成工程を行う例を示したが、スループットおよび処理の自由度等の観点から、これらの工程を異なるチャンバで実施するようにすることもできる。
図6はこれら工程を行うチャンバをクラスター化したマルチチャンバシステムの概略構造を示す平面図である。このシステムは、ウエハW表面に蟻酸塩膜を形成する蟻酸塩膜形成ユニット101と、ウエハWをアニールしてウエハWに形成された蟻酸塩膜に熱エネルギーを与えて分解し、金属膜を形成するアニールユニット102と、アニール後のウエハWを冷却する冷却ユニット103を備えており、これらは7角形のウエハ搬送室104の3つの辺に対応して設けられている。また、ウエハ搬送室104の他の2つの辺にはそれぞれロードロック室105、106が設けられている。これらロードロック室105、106のウエハ搬送室104と反対側にはウエハ搬入出室108が設けられており、ウエハ搬入出室108のロードロック室105、106と反対側にはウエハWを収容可能な3つのキャリアCを取り付けるポート109、110、111が設けられている。
蟻酸塩膜形成ユニット101、アニールユニット102、冷却ユニット103、およびロードロック室105,106は、同図に示すように、ウエハ搬送室104の各辺にゲートバルブGを介して接続され、これらは対応するゲートバルブGを開放することによりウエハ搬送室104と連通され、対応するゲートバルブGを閉じることによりウエハ搬送室104から遮断される。また、ロードロック室105,106のウエハ搬入出室108に接続される部分にもゲートバルブGが設けられており、ロードロック室105,106は、対応するゲートバルブGを開放することによりウエハ搬入出室108に連通され、対応するゲートバルブGを閉じることによりウエハ搬入出室108から遮断される。
ウエハ搬送室104内には、蟻酸塩膜形成ユニット101、アニールユニット102、冷却ユニット103、およびロードロック室105,106に対して、ウエハWの搬入出を行うウエハ搬送装置112が設けられている。このウエハ搬送装置112は、ウエハ搬送室104の略中央に配設されており、回転および伸縮可能な回転・伸縮部113の先端にウエハWを保持する2つのブレード114a,114bを有しており、これら2つのブレード114a,114bは互いに反対方向を向くように回転・伸縮部113に取り付けられている。なお、このウエハ搬送室104内は所定の真空度に保持されるようになっている。
ウエハ搬入出室108のキャリアC取り付け用の3つのポート109,110、111にはそれぞれ図示しないシャッタが設けられており、これらポートにウエハWを収容したまたは空のキャリアCが直接取り付けられるようになっている。また、ウエハ搬入出室108の側面にはアライメントチャンバ115が設けられており、そこでウエハWのアライメントが行われる。
ウエハ搬入出室108内には、キャリアCに対するウエハWの搬入出およびロードロック室105,106に対するウエハWの搬入出を行うウエハ搬送装置116が設けられている。このウエハ搬送装置116は、多関節アーム構造を有しており、キャリアCの配列方向に沿ってレール118上を走行可能となっており、その先端のハンド117上にウエハWを載せてその搬送を行う。ウエハ搬送装置112,116の動作等、システム全体の制御は制御部119によって行われる。この制御部119は、上記プロセスコントローラ80、ユーザーインターフェース81、記憶部82の機能を有する。
上記蟻酸塩膜形成ユニット101は、基本的に図5の装置から加熱手段を除いた構成を有するものを用いることができる。
また、アニールユニット102としては、ウエハWを加熱することができるものであればよいが、図7に示すものを好適に用いることができる。このアニールユニット102は、扁平形状のチャンバ121を有し、チャンバ121の底部には第一蟻酸銅膜200が形成されたウエハWを載置するサセプタ122が配置されている。
チャンバ121の天壁部分には、複数の紫外線ランプからなるランプヒーター131と透過窓132とからなるランプ加熱ユニット130を有しており、透過窓132を下にして下方へ熱線が照射されるように配置されている。
チャンバ121の側壁にはガス導入口141が設けられており、このガス導入口141にはガス導入配管142が接続されている。ガス導入配管142には、Nガス、Arガス、Heガス等の不活性ガスを供給するガス供給機構143が接続されている。
チャンバ121の側壁のガス導入口141と反対側部分には、排気口144が形成されており、この排気口144には排気管145が接続されている。この排気管145には真空ポンプを有する排気装置146が接続されている。そしてこの排気装置146を作動させることにより排気管145を介してチャンバ121内が所定の真空度まで減圧されるようになっている。
このユニットでは、ランプ加熱による急速加熱および不活性ガスによる急速冷却が可能であり、極めて迅速なアニール処理を行うことができ、スループットを高めることができる。また、このユニットは、アニール専用モジュールであるため、処理の自由度が高く、例えば、Cu成膜ウエハ温度よりも高温でアニール処理して膜中の炭素および酸素を低減することも容易である。
冷却ユニット103は、図示しないが、冷媒流路を備えた冷却ステージをチャンバ内に配した簡単な構成のものであり、アニール処理により高温になったウエハWを冷却するためのものである。
このように構成されるシステムにおいては、いずれかのキャリアCからウエハ搬送装置116によりウエハWを取り出してロードロック室105に搬入し、ウエハ搬送装置112によりロードロック室105から搬送室104に搬送する。そして、まず、ウエハWを蟻酸塩膜形成ユニット101に搬送して第一蟻酸銅の成膜処理を行う。蟻酸塩膜形成ユニット101において所定厚さの第一蟻酸銅膜が形成されたウエハWをウエハ搬送装置112により蟻酸塩膜形成ユニット101から取り出し、引き続きアニールユニット102に搬入する。アニールユニット102においては、酸化第一銅膜をランプ加熱することにより分解し、銅膜を形成する。その後、ウエハ搬送装置112により銅膜が形成されたウエハWをアニールユニット102から取り出し、引き続き冷却ユニット103に搬入する。冷却ユニット103ではウエハステージ上でウエハWを所定温度に冷却する。冷却ユニット103で冷却されたウエハWはウエハ搬送装置112によりロードロック室106に搬送され、ロードロック室106からウエハ搬送装置116により所定のキャリアCに搬入される。そして、このような一連の処理をキャリアCに収容されている枚数のウエハWについて連続的に行う。
このように異なる処理を行う複数のユニットをクラスター化することにより、各ユニットにおいて処理を専用化することができ、一つの装置で全ての工程を行うよりもスループットを向上させることができる。
なお、本発明に係る金属膜の成膜処理を行うユニットと、スパッタリング等を行う他のユニットとを図6と同様にクラスター化してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなくさらに種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、上述した金属原料は例示に過ぎず、気相状態でウエハ(基板)に供給できる程度の比較的高い蒸気圧を有するものであれば好適に適用可能である。また、金属蟻酸塩としては、基板(ウエハ)表面に膜として存在することができる程度に蒸気圧が低いものであれば適用可能である。また、上記実施形態では、主に金属膜を形成する際の加熱を蟻酸雰囲気で行う例を示したが、還元性のガスであればこれに限定されない。さらに、上記実施形態では基板として半導体ウエハを用いた場合について示したが、フラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板等、他の基板であっても適用可能である。さらにまた、本発明の範囲を逸脱しない限り、上記実施の形態の構成要素を適宜組み合わせたもの、あるいは上記実施の形態の構成要素を一部取り除いたものも本発明の範囲内である。
本発明に係る銅膜の成膜方法は、良好なステップカバレッジで良質な膜を低温で得られるため、微細パターンへの成膜や複雑形状に対する成膜に適しており、特に、微細素子や三次元素子におけるトランジスタ部の電極、ソースドレイン部へのコンタクト材等に対する適用が期待されるNiやCoの成膜に好適である。
本発明の第1の実施形態に係る成膜方法を説明するための模式図。 本発明の第2の実施形態に係る成膜方法を説明するための模式図。 本発明に係る成膜方法を実施するための成膜装置の一例の概略構成を示す断面図。 本発明に係る成膜方法を実施するための成膜装置の他の例の概略構成を示す断面図。 本発明に係る成膜方法を実施するための成膜装置のさらに他の例の概略構成を示す断面図。 本発明に係る成膜方法を実施するためのマルチチャンバシステムの概略構造を示す平面図。 図6のシステムに用いられるアニールユニットを示す断面図。
符号の説明
1;基板
2;吸着層
3;蟻酸塩膜
4;金属膜
11;チャンバ
12,12′,12″;サセプタ
14;ヒーター
19;温調流体流路
20;シャワーヘッド
20a,71a;ヒーター
22;シャワープレート
23;ガス吐出孔
31;金属原料貯留容器
32,36;配管
35;蟻酸貯留容器
50;ランプ加熱ユニット
80;プロセスコントローラ
81;ユーザーインターフェース
82;記憶部
101;蟻酸塩膜形成ユニット
102;アニールユニット
103;冷却ユニット
119;制御部
W;半導体ウエハ(基板)

Claims (17)

  1. 基板上に所定の金属元素を含む金属原料ガスを吸着させる工程と、
    金属原料ガスが吸着した基板に蟻酸を供給し、基板上に前記所定の金属元素の蟻酸塩膜を生成させる工程と、
    生成された前記蟻酸塩膜に対し、還元雰囲気中でエネルギーを与え、前記蟻酸塩を分解して金属膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする成膜方法。
  2. 前記還元雰囲気は蟻酸雰囲気であることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
  3. 前記基板は真空に保持された処理容器内に配置され、前記処理容器内に前記金属原料ガスを導入することにより基板上に金属原料ガスを吸着させ、前記処理容器内に蟻酸を導入することにより吸着した金属原料ガスと蟻酸とを反応させて前記所定の金属元素の蟻酸塩膜を生成させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成膜方法。
  4. 前記エネルギーは加熱により与えられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の成膜方法。
  5. 前記金属原料ガスは、基板に対して気相状態で供給されることができる程度に高い蒸気圧を有し、前記蟻酸塩は、膜として存在できる程度に低い蒸気圧を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の成膜方法。
  6. 前記所定の金属として、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Ag、Ir、Ptからなる群から選択された1種を用いることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の成膜方法。
  7. 前記金属原料は、前記所定の金属に対応して、Co(Cp)、Ni(MeCp)、Cu(hfac)、Ru(EtCp)、Rh(allyl)、Pd(hfac)、Ag(hfac)(alkene)、Ir(allyl)、Pt(hfac)のいずれかが用いられることを特徴とする請求項に記載の成膜方法。
  8. 真空に保持され、基板が配置される処理容器と、
    前記処理容器内で基板を支持する基板支持部材と、
    前記処理容器内に所定の金属元素を含む金属原料ガスを供給する金属原料ガス供給手段と、
    前記処理容器内に蟻酸を供給する蟻酸供給手段と、
    前記基板支持部材上の基板にエネルギーを与えるエネルギー付与手段と、
    前記処理容器内を排気する排気手段と、
    前記基板支持部材に支持された基板上に、前記金属原料ガス供給手段から供給された前記金属原料ガスを吸着させ、金属原料ガスが吸着した基板に、前記蟻酸供給手段から蟻酸を供給して基板上に前記所定の金属元素の蟻酸塩膜を生成させ、生成された前記蟻酸塩膜に対し、前記エネルギー付与手段により、還元雰囲気中でエネルギーを与えて、前記蟻酸塩を分解して金属膜を形成させるように制御する制御手段と
    を有することを特徴とする成膜装置。
  9. 前記金属原料ガス供給手段は、前記金属原料を貯留する金属原料貯留容器と、前記金属原料を気相状態で供給する金属原料ガス供給配管とを有することを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
  10. 前記蟻酸供給手段は、蟻酸を貯留する蟻酸貯留容器と、前記蟻酸を気相状態で供給する蟻酸ガス供給配管とを有することを特徴とする請求項または請求項に記載の成膜装置。
  11. 前記金属原料ガスおよび蟻酸を処理容器内にシャワー状に導くシャワーヘッドを有することを特徴とする請求項から請求項10のいずれか1項に記載の成膜装置。
  12. 前記エネルギー付与手段は、前記基板に熱エネルギーを与えることを特徴とする請求項から請求項11のいずれか1項に記載の成膜装置。
  13. 前記エネルギー付与手段は、前記基板支持部材に設けられた抵抗ヒーターを有することを特徴とする請求項12に記載の成膜装置。
  14. 前記エネルギー付与手段は、前記基板支持部材の上方または下方に設けられた加熱ランプを有することを特徴とする請求項12に記載の成膜装置。
  15. 前記所定の金属は、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Ag、Ir、Ptからなる群から選択された1種であることを特徴とする請求項から請求項14のいずれか1項に記載の成膜装置。
  16. 前記金属原料は、前記所定の金属に対応して、Co(Cp)、Ni(MeCp)、Cu(hfac)、Ru(EtCp)、Rh(allyl)、Pd(hfac)、Ag(hfac)(alkene)、Ir(allyl)、Pt(hfac)のいずれかであることを特徴とする請求項15に記載の成膜装置。
  17. コンピュータ上で動作し、成膜装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、請求項1から請求項のいずれかの成膜方法が実施されるようにコンピュータに成膜装置を制御させることを特徴とする記憶媒体。
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