JP5282572B2 - フラットパネルディスプレイ用ガラス基板およびその製造方法、ならびにそれを用いたディスプレイパネル - Google Patents
フラットパネルディスプレイ用ガラス基板およびその製造方法、ならびにそれを用いたディスプレイパネル Download PDFInfo
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Description
PDPは前面ガラス板と背面ガラス板とで構成され、前面ガラス板と背面ガラス板は封止材でシールされている。パネルの前部には前面ガラス板、透明電極、バス電極、透明誘電体及び保護膜があり、背面部には背面ガラス板、アドレス電極、白色誘電体、蛍光体、隔壁がある。紫外線は蛍光体の作用により可視光となるのが一般的である。
しかしながら、特許文献1に記載の方法ではその効果は認められるが、生産したガラス板を研磨しなければならず、その研磨コストは膨大なものである。また、特許文献2および特許文献3に記載の方法は、必ずしも黄変に対して効果があるわけではない。
したがって、本発明は、たとえガラス基板表面の研磨などを行わなくとも、ガラス基板表面に銀電極を形成した場合に生じる黄変が抑制されたフラットパネルディスプレイ用ガラス基板およびその製造方法、ならびにそれを用いたディスプレイパネルを提供することを目的とする。
本発明は、上記した本発明者らによる新たな知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、フロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下としたフロート法により成形されるフラットパネルディスプレイ用ガラス基板であって、
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO2 50〜72%
Al2O3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na2O 0%超10%以下
K2O 1〜21%
Li2O 0〜1%
Na2O+K2O+Li2O 6〜25%
ZrO2 0〜10%
Fe2O3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe2+含有量がFe2O3換算で0.0725%以下であることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板を提供する。
また、本発明は、フロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下とし、フロートバス内のガラス滞在時間を15分以下としたフロート法により成形されたフラットパネルディスプレイ用ガラス基板であって、
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO 2 50〜72%
Al 2 O 3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na 2 O 0%超10%以下
K 2 O 1〜21%
Li 2 O 0〜1%
Na 2 O+K 2 O+Li 2 O 6〜25%
ZrO 2 0〜10%
Fe 2 O 3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe 2+ 含有量がFe 2 O 3 換算で0.0725%以下であることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板を提供する。
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO 2 50〜72%
Al 2 O 3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na 2 O 0%超10%以下
K 2 O 1〜21%
Li 2 O 0〜1%
Na 2 O+K 2 O+Li 2 O 6〜25%
ZrO 2 0〜10%
Fe 2 O 3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe 2+ 含有量がFe 2 O 3 換算で0.0725%以下であり、
前記ガラス基板はフロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下としたフロート法により成形されることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法を提供する。
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO 2 50〜72%
Al 2 O 3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na 2 O 0%超10%以下
K 2 O 1〜21%
Li 2 O 0〜1%
Na 2 O+K 2 O+Li 2 O 6〜25%
ZrO 2 0〜10%
Fe 2 O 3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe 2+ 含有量がFe 2 O 3 換算で0.0725%以下であり、
前記ガラス基板はフロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下とし、フロートバス内のガラス滞在時間を15分以下としたフロート法により成形されることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法を提供する。
本発明のフラットパネルディスプレイ用ガラス基板は、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板としての性能、特に熱膨張係数75×10-7〜90×10-7/℃、及び歪点560℃以上を確保し、板ガラスとしての成形性を確保するために好ましい。
本発明のフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法は、新たな手順を追加することなく、フロートバス雰囲気の水素濃度を3体積%以下とすること、および/またはフロートバス内のガラス滞在時間を15分以下とすることにより、製造されるガラス基板のトップ面から深さ10μmの表層、より具体的には、銀電極が形成される側のガラス基板表面から深さ10μmの表層における平均Fe2+含有量をFe2O3換算で0.0725%以下とすることができる。そのため、通常のフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造工程に、研磨等の新たな手順を追加する必要がなく、ガラス生産性、エネルギー効率および歩留まりに優れている。
本発明のフラットパネルディスプレイ用ガラス基板をフラットパネルディスプレイ基板として使用する場合、通常、ガラス基板のトップ面に銀電極が形成される。トップ面とは、フロート法によりガラス基板を成形する際に、ガラス基板(実際には、溶融ガラスリボン)の溶融スズと接する面(ボトム面)に対して反対側の面を指す。フロート成形の際に溶融スズと接するボトム面に銀電極を形成した場合、黄変が強く発生するため、好ましくない。
このようなフラットパネルディスプレイの具体例としては、PDP等が挙げられる。
SiO2 50〜72%
Al2O3 0.5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na2O 0%超10%以下
K2O 1〜21%
Li2O 0〜1%
Na2O+K2O+Li2O 6〜25%
ZrO2 0〜10%
Fe2O3 0.0725〜0.15%
である。
フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の組成が上記であることにより、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板としての性能、特に熱膨張係数75×10-7〜90×10-7/℃、及び歪点560℃以上を確保し、板ガラスとしての成形性を確保することができる。
SiO2の含有量は、52〜65%であることがより好ましく、さらに好ましくは52〜62%、最も好ましくは55〜62%である。
Al2O3の含有量は、1〜15%であることがより好ましく、さらに好ましくは5〜15%、最も好ましくは5〜12%である。
MgO、CaO、SrOおよびBaOの合量は10〜27%であることがより好ましく、さらに好ましくは10〜25%、最も好ましくは17〜25%である。
Na2O、K2OおよびLi2Oの合量は6〜22%であることがより好ましく、さらに好ましくは6〜20%、最も好ましくは7〜14%である。
この中で、K2Oはガラスの熱膨張係数を大きくするため、1%以上含まれる。一方これらの成分を過度に添加するとガラスの耐熱性低下の傾向が大きい。かかる観点から、Na2Oは0%超10%以下、K2Oは1〜21%Li2Oは0〜1%とする。
なお、トップ面、すなわち、銀電極が形成される面から深さ10μmまでの表層における平均Fe2+含有量は、吸光光度法を用いて後述する実施例に記載の手順にしたがって測定することができる。
Fe2++Ag+ → Fe3++Ag0 (金属Ag) ・・・(1)
特許文献2には、プラズマディスプレイ装置の前面ガラス基板に含まれるFe2O3量を2000ppm未満とすることで、ガラス基板に含まれるFe2+の量を少なくし、上記(1)の反応に関与するFe2+の量を減らすことにより、銀電極形成時にガラス基板表面に生じる褐色の発色を抑制すると記載されている。したがって、特許文献2に記載の発明では、原料から混入する不可避不純物を除いて、ガラス基板にはFe2+が含有されないことが好ましいことになる。
一方、Fe2O3は着色剤としても用いられるものであるため、その含有量が0.15%超だと、ガラスが色みを帯びるようになるため、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板として使用する際に、色調調整用のフィルタが必要となる、ガラス原料中に他の着色剤を含有させて色調調整する必要がある、可視光透過率が低下するため輝度が下がる等の不都合が生じる。このため、ガラス基板には、酸化物基準の質量百分率で0.0725〜0.15%のFe2O3を含む必要がある。Fe2O3の含有量は、好ましくは0.075〜0.13%であり、より好ましくは0.08〜0.12%である。
ガラス基板を製造する場合、フロート法などの成形方法は、還元雰囲気で実施されるため、ガラス基板表層に含まれるFe3+は還元されてFe2+となる。この結果、ガラス基板表層では、Fe2O3に対する通常の比率よりもより多くのFe2+が存在する。よって、ガラス基板に含まれるFe2O3量が2000ppm(0.2%)未満であっても、ガラス基板表層には、銀電極の形成時(焼成時)に黄変を生じさせるのに十分な量のFe2+イオンが存在している場合があり、必ずしも意図した黄変抑制効果が得られるとは限らなかった。しかも、単にFe2O3量が2000ppm(0.2%)未満とするだけでは上記した溶解槽におけるガラスの溶解性が低下する問題やガラスに色みを帯びる問題が生じる。
本発明において、トップ面、すなわち、銀電極が形成される面から深さ10μmまでの表層における平均Fe2+含有量はFe2O3換算で0.07%以下であることが好ましく、0.06%以下であることがより好ましく、0.055%以下であることがさらに好ましい。
なお、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の板厚は、ディスプレイの種類によっても異なるが、例えば、PDP用のガラス基板の場合、通常板厚は0.3〜3.0mmであり、好ましくは0.5〜2.9mmであり、より好ましくは0.7〜1.9mmである。
ここで、トップ面、すなわち、銀電極が形成される面から深さ10μmまでの表層における平均全鉄含有量および平均Fe2+含有量は、吸光光度法を用いて後述する実施例に記載の手順にしたがって測定することができる。
SiO2 52〜65%
Al2O3 5〜15%
MgO 0〜4%
CaO 3〜12%
SrO 6〜9%
BaO 0〜13%
MgO+CaO+SrO+BaO 17〜27%
Na2O+K2O+Li2O 6〜14%
ZrO2 0.2〜6%
SO3 0〜0.6%
Fe2O3 0.0725〜0.15%
である。
フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の組成が上記であることにより、ソーダライムガラスと同様の熱膨張係数を有し、大型PDPの製造に適するよう、高いガラス転移点を有し、フロート法成形に適したガラス基板となる。
なお、SO3含有化合物を清澄剤として使用する場合、SO3源のガラス原料への投入量は、原料100%に対してSO3換算で0.1〜5%であることが好ましい。
一方、Fe2O3は着色剤としても用いられるものであるため、その含有量が0.15%超だと、ガラスが色みを帯びるようになり、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板として使用する際に、色調調整用のフィルタが必要となる、ガラス原料中に他の着色剤を含有させて色調調整する必要がある、可視光透過率が低下するため輝度が下がる等の不都合が生じる。
Fe2O3の含有量は0.075〜0.13%であることがより好ましく、0.08〜0.12%であることがさらに好ましい。
SiO2 54〜60%
Al2O3 6〜11%
MgO 0〜4%
CaO 3〜5.5%
SrO 6〜9%
BaO 0〜13%
MgO+CaO+SrO+BaO 18〜25%
Na2O 0%超6%以下
Li2O 0〜1%
K2O 4〜12%
Na2O+K2O+Li2O 8〜13%
ZrO2 0.5〜6%
SO3 0〜0.6%
Fe2O3 0.075〜0.13%
SiO2 52〜62%
Al2O3 5〜15%
MgO 0%超9%以下
CaO 3〜12%
SrO 9〜18%
BaO 0〜13%
MgO+CaO+SrO+BaO 25〜30%
Na2O+K2O+Li2O 6〜14%
ZrO2 0〜6%
SO3 0〜1%
Fe2O3 0.0725〜0.15%
である。
フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の組成が上記であることにより、フラットパネルディスプレイ基板用ガラス、特にPDP基板用ガラスとしての特性及び品質を確保しつつ、高温粘度を下げることができる。
Al2O3の含有量は、6〜13%であることがより好ましい。さらに好ましくは6〜11%であり、最も好ましくは6〜9%である。
MgOの含有量は、1〜5%であることがより好ましい。さらに好ましくは2〜5%であり、最も好ましくは2〜4%である。
CaOの含有量は、3〜10%であることがより好ましい。さらに好ましくは3〜8%であり、最も好ましくは3〜6%である。
SrOの含有量は、10〜17%であることがより好ましい。さらに好ましくは10〜16%であり、最も好ましくは10〜15%である。
BaOの含有量は、1.5〜6%であることがより好ましい。
MgO、CaO、SrOおよびBaOの合量は25〜29%であることが好ましい。より好ましくは25〜28%、さらに好ましくは25〜27%である。
Li2O、Na2O、およびK2Oの合量は、6〜12%であることがより好ましい。さらに好ましくは6〜10%であり、最も好ましくは6〜8%である。
なお、SO3を清澄剤として使用する場合、SO3源のガラス原料への投入量は、原料100%に対してSO3換算で0.1〜5%であることが好ましい。
一方、Fe2O3は着色剤としても用いられるものであるため、その含有量が0.15%超だと、ガラスが色みを帯びるようになり、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板として使用する際に、色調調整用のフィルタが必要となる、ガラス原料中に他の着色剤を含有させて色調調整する必要がある、可視光透過率が低下するため輝度が下がる等の不都合が生じる。
Fe2O3の含有量は0.075〜0.13%であることがより好ましく、0.08〜0.12%であることがさらに好ましい。
SiO2 55〜59%
Al2O3 6〜9%
MgO 2〜5%
CaO 3〜6%
SrO 10〜15%
BaO 1.5〜6%
MgO+CaO+SrO+BaO 25〜27%
Na2O+K2O+Li2O 6〜10%
ZrO2 0〜2%
SO3 0.01〜0.6%
Fe2O3 0.075〜0.13%
また、ガラスの化学的耐久性の向上のため、La2O3、TiO2、SnO2、ZnO、Y2O3を合量で5%以下含有してもよい。
さらに、CoO、NiO、Nd2O3、Cu2O、CuO、MoO3、V2O3、Cr2O3等の着色剤を添加してガラスの色調を調整できる。この着色剤の含有量は合量で1%以下が好ましい。
次に、清澄工程では、清澄剤が添加されたガラス融液を所定の温度で所定時間保持することにより、ガラス融液中に存在している気泡を浮上させて除去する。清澄剤としては、SO3が通常用いられるが、As2O3、Sb2O3、F、Cl、NO2等を用いてもよい。
次に、フロート成形工程では、フロート法により所定の厚さのガラスリボンに成形する。ここで、本発明では、フロート成形工程において、以下の手順のうち、少なくとも一方を実施する。
(手順1):フロートバス雰囲気の水素濃度を3体積%以下とする。
(手順2):フロートバス内のガラス滞在時間を15分以下とする。
フロート法で成形されたガラス基板をフラットパネルディスプレイ基板として使用する場合、通常ガラスリボンのフロートバス内で溶融スズと接しなかった側の表面、すなわち上側表面、に銀電極が形成される。
フロートバス内を通過するガラスリボンの上側表面は、還元雰囲気に曝されるため、ガラスリボンの表層に含まれるFe3+が還元されてFe2+となる。この結果、該ガラスリボンから製造されるガラス基板の表層では、Fe2O3に対する通常の比率よりもより多くのFe2+が存在する。
上記したように、フロートバス雰囲気は、通常水素と窒素の混合ガスであるので、上記手順1を実施する場合、フロートバス雰囲気の窒素濃度を97体積%以上とすることが好ましい。但し、フロートバス雰囲気にHe、Ar等の不活性ガスを供給することにより、フロートバス雰囲気の水素濃度を3体積%以下としてもよい。
本発明者らは、ガラス基板における黄変発生の原因である、Ag+イオンのコロイド凝縮反応に関与することが従来知られるイオン(Fe2+、Sn2+、S4+等)と、ガラス基板の黄変との関係について鋭意検討した結果、フロートバス内に存在する溶融スズ(Sn)由来のスズイオン(Sn2+)よりも、ガラス基板の表層に存在するFe2+イオンのほうが、ガラス基板の黄変への影響が大きいことを見出した。
一方、上記手順1では、フロートバス雰囲気の水素濃度を3体積%以下とすることにより、ガラス基板の黄変への影響がスズイオン(Sn2+)よりも大きいFe2+イオンの量を、トップ面、すなわち、銀電極が形成される面から深さ10μmまでの表層において、低減することができるため、ガラス基板の黄変を効果的に抑制することができ、得られたガラス基板表面を除去する手順が必要でない。
本発明は、上記したフラットパネルディスプレイ用ガラス基板を用いたPDPも提供する。
本発明のPDPにおいて、前面ガラス以外の構成は特に限定されず、PDPの構成として公知のものから適宜選択することができる。
表1に例1〜4のガラス組成を示す。
各成分の原料を目標組成になるように調整したものを溶解槽に投入して、1400〜1700℃の温度で所定時間溶融し、次いでガラス融液をフロート法により所定の厚さのガラスリボンに成形した。ここで、フロートバス雰囲気の水素濃度およびフロートバス内のガラス滞在時間は表1に示した通りである。また、フロートバス内を通過するガラスリボンの温度は高温域で930〜1300℃、成形域で800〜930℃であった。徐冷後、ガラスリボン両面を洗浄した。こうして得られたガラスについて、トップ面から深さ10μmまでの表層における平均全鉄含有量、平均Fe2+含有量および平均Redox値を、吸光光度法を用いて以下の手順で測定した。結果を表1に示す。なお、表1中、例1,2は実施例、例3,4は比較例である。
<表層における平均Fe2+含有量の測定法>
ガラス表面をフッ化水素酸と塩酸の混酸によりエッチングする。エッチング液のうち、一定量をプラスチック容器に分取し、速やかに2,2’−ジピリジル溶液および酢酸アンモニウム緩衝液を添加してFe2+のみを発色させる。発色液はイオン交換水で一定量とする。次に、エッチング液の一定量を別のプラスチック容器に分取し、ヒドロキシルアミン塩酸溶液、2,2’−ジピリジル溶液および酢酸アンモニウム緩衝液を添加し全鉄をFe2+に還元して発色させる。発色液はイオン交換水で一定量とする。
Fe3+の標準液をヒドロキシルアミン塩酸溶液、2,2’−ジピリジル溶液および酢酸アンモニウム緩衝液を用いて同様に発色させる。この標準発色液の522nmでの吸光度を測定し検量線を作製する。試料発色液の吸光度を測定し検量線より濃度を計算する。この測定濃度とガラスのエッチング量よりガラス表面のFe2+含有量、全Fe含有量を計算する。
<b*値の測定>
上記で得られたガラス表面に銀ペーストを塗布し、200℃/時間で昇温し、560℃で、1時間又は10時間焼成した後、60℃/時間で室温まで降温した際の可視光透過率を測定した。銀電極下面及びその周辺の黄色着色は、この値からC光源のL*a*b*系色座標の色差b*値をJIS−Z8729の方法で求め、表1に示した。
なお、2006年11月10日に出願された日本特許出願2006−305637号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
Claims (5)
- フロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下としたフロート法により成形されたフラットパネルディスプレイ用ガラス基板であって、
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO2 50〜72%
Al2O3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na2O 0%超10%以下
K2O 1〜21%
Li2O 0〜1%
Na2O+K2O+Li2O 6〜25%
ZrO2 0〜10%
Fe2O3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe2+含有量がFe2O3換算で0.0725%以下であることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板。 - フロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下とし、フロートバス内のガラス滞在時間を15分以下としたフロート法により成形されたフラットパネルディスプレイ用ガラス基板であって、
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO 2 50〜72%
Al 2 O 3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na 2 O 0%超10%以下
K 2 O 1〜21%
Li 2 O 0〜1%
Na 2 O+K 2 O+Li 2 O 6〜25%
ZrO 2 0〜10%
Fe 2 O 3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe 2+ 含有量がFe 2 O 3 換算で0.0725%以下であることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板。 - フラットパネルディスプレイ用ガラス基板を製造する方法であって、
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO 2 50〜72%
Al 2 O 3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na 2 O 0%超10%以下
K 2 O 1〜21%
Li 2 O 0〜1%
Na 2 O+K 2 O+Li 2 O 6〜25%
ZrO 2 0〜10%
Fe 2 O 3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe 2+ 含有量がFe 2 O 3 換算で0.0725%以下であり、
前記ガラス基板はフロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下としたフロート法により成形されることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法。 - フラットパネルディスプレイ用ガラス基板を製造する方法であって、
前記ガラス基板の組成が、酸化物基準の質量百分率表示で実質的に、
SiO 2 50〜72%
Al 2 O 3 5〜15%
MgO+CaO+SrO+BaO 4〜30%
Na 2 O 0%超10%以下
K 2 O 1〜21%
Li 2 O 0〜1%
Na 2 O+K 2 O+Li 2 O 6〜25%
ZrO 2 0〜10%
Fe 2 O 3 0.0725〜0.15%であり、
前記ガラス基板のトップ面から深さ10μmまでの表層における平均Fe 2+ 含有量がFe 2 O 3 換算で0.0725%以下であり、
前記ガラス基板はフロートバス雰囲気の水素濃度を0.1体積%以上3体積%以下とし、フロートバス内のガラス滞在時間を15分以下としたフロート法により成形されることを特徴とするフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法。 - 請求項1または2に記載のフラットパネルディスプレイ用ガラス基板を用いたディスプレイパネル。
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