JP5284730B2 - フェンス用の支柱部材および該支柱部材を有するフェンス - Google Patents
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Description
このフェンスは、縦長である支柱部材の前面に網状柵体の端部の線材(縦線材および横線材)を重ね、取付具によって該線材を支柱部材の前面に引込むようにして支柱部材に網状柵体が固定されている。
また、上記構成において、取付具を支柱部材に対して固定する際に、締付ネジを回転させても、回転抑制手段によって取付具の回転が抑制され、支柱部材に取付具を固定し易い。
さらに、上記構成によれば、取付具を支柱部材に取付ける際に、取付具を一方の突部と他方の突部との間に位置合わせし、締付ネジを回転させることによって取付具が取付面に固定される。
上記構成においては、支柱部材の片側に網状柵体の縦線材を保持することが可能であり、この構成の支柱部材は、フェンスにおいて端部の網状柵体を保持する際に有用である。
上記構成によれば、被覆部材によって切断面が覆われているから、その分だけ安全に支柱部材を取扱え、仮に支柱部材が中抜き形状であったとしても、被覆部材によって雨水等が支柱部材内に侵入するのを抑制される。
上記構成によれば、被覆部材が、網状柵体の縦線材の上部に形成した前後方向の線材部の載置部材として用いられる。
網状柵体2はその左右方向両側端部を、取付具4を介して支柱部材3に保持されている。
網状柵体2は、複数本の縦線材5と複数本の横線材6との組合わせから構成され、縦線材5と横線材6とを溶接することで全体として格子状に形成され、該格子の目は正方形に形成されている。
網状柵体2を複数個設ける場合では、端部の網状柵体2の左右方向幅をその間の網状柵体2の左右方向幅に比べて小さくすることでフェンス1の左右設置長さを調節する場合もあるが、この場合でも縦線材5の本数と横線材6の左右方向長さが異なるだけで、他の構成は間に配置する網状柵体2と同様である。そして、網状柵体2の左右方向長さが短ければその分だけ、同じ外力が網状柵体2に働いた場合の網状柵体2全体の撓み量が少なくなる(変形しにくくなる)。換言すれば、網状柵体2の捩れや歪を低減させることが可能である。また、網状柵体2の重さが小さくなる分だけ取付具4に働く荷重、取付具4によって取付けられる部分の縦線材5に働く外力も小さくなって、取付具4の損傷や縦線材5の破損を効果的に防止することができる。
縦線材5と横線材6の前後位置関係は、本実施形態では、縦線材5が前位置にあって、その後部位置に横線材6が固着されている。なお、縦線材5と横線材6の前後位置関係は逆であってもよい。
図3に示すように、載置用線材部7は、縦線材5の上部を後方へ水平に折曲した後方折曲部8と、後方折曲部8の後端部を下方へ折曲した下方折曲部10と、下方折曲部10の下端部を前方へ向けて折曲した前方折曲部11とから一体に形成されている。
載置用線材部7のうち、前方折曲部11が支柱部材3の上端面に後述の被覆部材12を介して設置(仮置き)される。なお、前方折曲部11は後方折曲部8に比べてその前後長さが短くなる設定されている。また、横線材6は、載置用線材部7にも、載置用線材部7で囲まれる領域側に複数本固着されている。
網状柵体2の下端部には、縦線材5を後方へ折曲した下側後方折曲部9が形成されている。下側後方折曲部9の後端上部には横線材6が固着されている。
これらの図および図1、図2に示すように、支柱部材3はアルミニウムの押出成形により中空状の長尺物として形成され、該長尺物を所望の長さに切断することで形成されている。フェンス1の構成部品としての支柱部材3は、切断面(長手方向に直交する断面)がT字形状の第一支柱部材3Aと、切断面がL字形状の第二支柱部材3Bとから構成されている。
第一支柱部材3Aおよび第二支柱部材3Bともに、網状柵体2を保持するための前記取付具4を着脱可能に取付ける取付面13を有した取付壁部14と、取付壁部14から取付面13に対して直交する方向、すなわち前方に突出する突出面15を有する突壁部16とを備えている。
取付壁部14および突壁部16のうち、取付壁部14にのみ中空に形成した中空部17が形成されている。この中空部17の内面左右方向両側には、蟻溝18が形成されている。
なお、強度(剛性)が許されるなら突壁部16もまた中空に形成してもよい。
取付壁部14の前面(突壁部16を形成している側)が、取付具4の前記取付面13であり、これは左右方向の平面に形成されている。取付壁部14の背面22もまた、左右方向の平面に形成されている。
取付壁部14の左右方向両側端部には、取付面13から、さらにわずかに前方に突出する一方の突部23が一体的に形成されている。この一方の突部23は支柱部材3の上下高さ方向全域にわたって突条状に形成されている。一方の突部23を形成することによって、支柱部材3の剛性を向上させている。一方の突部23どうしの左右の対向面24は前後方向の平面に形成されている。
一方の突部23と他方の突部25とでは、一方の突部23の突出量の方が他方の突部25に比べて大きくなるよう形成されている。
このようにして、第一支柱部材3Aでは、取付面13および突出面15は、第一支柱部材3Aの左右方向長さ中心に対して両方側に設けられている。
第二支柱部材3Bは、突壁部16に対して取付壁部14が左右方向一方側にのみ存在する構成である。換言すれば、第一支柱部材3Aの取付壁部14の左右方向の長さが略半分であり、その取付壁部14の左右方向一端側から前方に突壁部16が突出するよう、一体的に形成されている。この場合も、中空部17を取付壁部14に有し、中空部17の内面左右方向両側には、蟻溝18が形成されている。
取付壁部14には、上下高さ方向に離間した所定位置に、前後方向に貫通して締付ネジ20が挿通される挿通孔21が形成されている。この挿通孔21の上下高さ位置は、取付具4を取付ける位置に設定される。第二支柱部材3Bでは、取付面13および突出面15は左右方向の何れかにのみ設けられている。
その他の構成は第一支柱部材3Aと同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は被覆部材12の平面図、図7は正面図、図8は側面図、図9は底面図である。
被覆部材12は、第一支柱部材3A用と第二支柱部材3B用がある。何れの被覆部材12も、それぞれ第一支柱部材3Aの断面形状、第二支柱部材3Bの断面形状に相対する平面形状に形成されている。
第一支柱部材3A用の被覆部材12について説明すると、これは、取付壁部14を被覆する取付壁被覆部35と、突壁部16を被覆する突壁被覆部36とを有し、これらが一体に、アルミニウム合金や亜鉛合金等の金属、あるいは合成樹脂から略T字の板状に形成されている。図9に示すように、被覆部材12の下面外周部には、第一支柱部材3Aの上端外周部に沿うよう外嵌するリブ37が形成されている。
但し、被覆部材12に網状柵体2の載置用線材部7を載置するとは、この場合は後述するように、施工(フェンス1の組立)の際の仮置きを意味する。
取付壁被覆部35の左右方向両側部には、取付ネジ39(例えば皿ネジ)の頭部が挿入されるネジ頭部孔41が形成されている。ネジ頭部孔41は、蟻溝18に上下方向で対向する位置に形成されている。
なお、図示しないが、第二支柱部材3B用の被覆部材もまた、第二支柱部材3Bの断面形状に合致する相対形状の板状に形成されて、ずれ防止部、リブ、ネジ頭部孔を備える。
蟻溝18は、中空部17の任意の位置(例えば左右方向中心位置にのみ)に形成し、ネジ頭部孔41もまた蟻溝18に対向する部分にのみ形成することも好ましい。このようにすることにより、蟻溝18に取付ネジ39を螺合して支柱部材3に被覆部材12を装着する際に、取付ネジ3を複数個取付る作業に比べて容易になる。
図10ないし図12は取付具4および網状柵体2の取付工程を示す平面図である。図13および図14は、それぞれ取付具4を構成する第一取付部材の側面図および平面図である。図15および図16は、それぞれ取付具4を構成する第二取付部材の側面図および平面図である。図17ないし図19は取付具4の動きを示す側面図である。
取付具4では、第一取付部材51と第二取付部材53とが組合わされた状態で、前後方向(FR)に相対的にスライド可能とされ、取付具4は、第一取付部材51と第二取付部材53とを前後方向にスライドさせるためのスライド手段を有する。
挟持部45は、第一底壁部50に一体に設けられるとともにその前方に配置されて縦線材5を後部で保持する保持部55と、第二底壁部52に一体に設けられるとともにその前方に配置されて縦線材5をその前部から後方へ向けて押圧可能な押圧部56とから構成されている。
第一連結部60は、後側折曲部61、中程折曲部62、前側折曲部63の三つの折曲部から形成されている。後側折曲部61は第一底壁部50の左右方向一端側(図においては左方向一端側)から前方へ向けて折曲されており、中程折曲部62は後側折曲部61の前端部から支柱部材3の突壁部16側(図においては右方向)に折曲されており、前側折曲部63は中程折曲部62の突壁部16側端部から前方へ向けて折曲されている。
保持部55は前側折曲部63の前端部から突壁部16に対して離れる方向(図においては左側)に折曲されて形成されている。
後側折曲部61および前側折曲部63は、第一取付部材51を取付面13に取付けた状態において、突壁部16の突出面15に沿う。さらに保持部55の先端部は前方に折曲されることで、第一抜止片65が形成されている。保持部55の前面である保持面66は、縦線材5を位置決めし易いように、波形状に形成されている。
なお、前記中程折曲部62の前後方向長さは、第二連結部70に比べて短く設定されている。
スライド手段は、第一取付部材51の中程折曲部62に設けられた案内爪75,76として構成されている。案内爪75,76は、中程折曲部62の上端部および下端部に、それぞれ突出面15側に折曲された厚み確保用折曲部77,78と、この厚み確保用折曲部77,78の先端部に、上下方向で対向するよう折曲された押さえ部80,81とから一体的に形成されている。各案内爪75,76の押さえ部80,81は、前後方向に離間して対で設けられている。
この押さえ部80,81の左右側面は平面とされ、突出面15側の側面80a,81aが突出面15に面当りして、かつ摺動可能となっている。
厚み確保用折曲部77,78の左右方向の厚みは、押さえ部80,81を切欠82,83に通過させて第一取付部材51の中程折曲部62と第二取付部材53の第二連結部70とを左右方向で重ねた状態で第二連結部70の左右方向の厚みよりわずかに大きくなるよう設定されている。
取付具4は、第一取付部材51と第二取付部材53とを組付けた組品としておく。この場合、第二取付部材53の切欠82,83に第一取付部材51の押さえ部80,81を通過させて(図17参照)、第一取付部材51の中程折曲部62と第二取付部材53の第二連結部70とを重ねるようにする。そうすると、第二底壁部52が第一底壁部51と中程折曲部62との間に入る。
このようにすることで、中程折曲部62と第二連結部70とが離れる方向に第一取付部材51と第二取付部材53とを離そうとすると、第二連結部70の側面70aが第一取付部材51の押さえ部80,81に当る(係止する)から、第一取付部材51と第二取付部材53とが容易に外れてしまうといった状態を抑制することができ、しかも第一取付部材51と第二取付部材53とがスライド手段によって、相対的にスライド可能となる。
上記のような取付具4の取付作業を、第一支柱部材3A、第二支柱部材3Bについて、挿通孔21を形成した部位において行って、各取付具4によって端部の縦線材5aを取付具4の挟持部45で挟持して保持することで、フェンス1を施工することができる。
また、取付壁部14と突壁部16とでは、突壁部16の厚みt1を取付壁部14の厚みt2に比べて小さく形成し、取付壁部14には中空部17を形成しているから、その分だけ支柱部材3を軽量化させることができ、扱い易い。
さらに、支柱部材3はその後部に左右幅の広い取付壁部14を配置し、前部に左右幅の狭い突壁部16を配置しているから、支柱部材3の存在感がうすれ、美観にも優れたフェンス1となる。また、矩形枠形状に形成した載置用線材部7を設けたことや下側後方折曲部9を設けたことにより、網状柵体2に、全体としてのボリューム感や安定感が付与されており、この点においても美観に優れる。
Claims (6)
- フェンスの網状柵体を取付けるための支柱部材であって、
前記網状柵体を保持するための取付具を着脱可能に取付ける取付面を有した取付壁部と、該取付壁部から前記取付面に対して直交する方向で前方に突出する突出面を有する突壁部とを備え、
前記取付面には、その前方に離間して網状柵体の縦線材を保持するための取付具が取付けられ、
取付具は、取付面の後方側から締付ネジを挿通して回転させることで取付面に取付られるものであり、締付ネジを回転させた際に取付具の回転を抑制する回転抑制手段が設けられ、
回転抑制手段は、取付面の左右方向一方側の端部に設けられて前方に突出する一方の突部と、取付面の左右方向他方側の端部に設けられて前方に突出する他方の突部とから構成されて、前記左右方向一方側の突部が突壁部とされていることを特徴とするフェンス用の支柱部材。 - 突壁部が取付壁部の左右方向中心位置に配置されることで、長手方向に直交する断面形状がT字形状に形成され、取付面および突出面が前記左右方向中心位置に対して左右両側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のフェンス用の支柱部材。
- 突壁部が取付壁部の左右方向一方側の端部に配置されることで、長手方向に直交する断面形状がL字形状に形成され、取付面および突出面が左右方向他方側にのみ設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のフェンス用の支柱部材。
- アルミニウムの押出し成形により形成された長尺部材を所定長さに切断することで形成され、切断面によって形成される上面に被覆部材が取付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載のフェンス用の支柱部材。
- 被覆部材は、網状柵体の縦線材の上部に形成した前後方向の線材部が設置されるよう構成されていることを特徴とする請求項4記載のフェンス用の支柱部材。
- 請求項1ないし請求項5の何れかに記載の支柱部材に、網状柵体が保持されていることを特徴とするフェンス。
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