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JP5286882B2 - 液体吐出ヘッド、その製造方法、及び記録装置 - Google Patents
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JP5286882B2 - 液体吐出ヘッド、その製造方法、及び記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、その製造方法、及び記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッド、その製造方法、及び液体吐出ヘッドを備えた記録装置に関する。
記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッドとして、インクジェットプリンタに備えられるインクジェットヘッドが知られている。一般的に、インクジェットプリンタにおいては、記録媒体である用紙が、その先端から順次インクジェットヘッドの複数のノズルが形成されたノズル面と対向する領域に搬送される。そして、インクジェットヘッドは、ノズル面と対向する用紙にインクを吐出して画像を形成する(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−030343号公報
上述のようなプリンタでは、用紙がインクジェットヘッドのノズル面に対向する領域に進入する際に、その先端部がヘッドの側面に引っ掛かって、紙詰まりが生じてしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、紙詰まりを防ぐことができる液体吐出ヘッド、その製造方法、及び液体吐出ヘッドを備えた記録装置を提供することである。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するノズルが形成されており、一方の面が液体吐出面となっているノズルプレートと、複数の流路プレートを積層することによって形成されていると共に、前記ノズルに繋がる流路が形成されており、前記ノズルプレートの前記液体吐出面とは反対の他方の面に接合されている本体部とを有しており、前記液体吐出面と対向する領域に進入してきた記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、前記ノズルプレートは、記録媒体が進入する側の縁部が、前記他方の面に形成された溝に沿って前記本体部側に斜めに折り曲げられ、下端が記録媒体の進入方向に関する下流側に傾いていると共に前記液体吐出面となす鋭角の角度が30°〜45°となった傾斜面を有しており、前記本体部は、前記ノズルプレートの折り曲げられた縁部と係合する係合部を有すると共に、前記他方の面との接合部において前記進入方向に関する上流側の縁が前記溝に対向しており、前記流路プレートの積層方向に関して前記ノズルプレートから最も離れた前記流路プレートを含む少なくとも2枚の流路プレートによって、前記係合部が形成されている。
また、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法は、液体を吐出するノズルが形成されており、一方の面が液体吐出面となっているノズルプレートと、複数の流路プレートを積層することによって形成されていると共に、前記ノズルに繋がる流路が形成されており、前記ノズルプレートの前記液体吐出面とは反対の他方の面に接合されている本体部とを有しており、前記液体吐出面と対向する領域に進入してきた記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドの製造方法であって、記録媒体の進入方向に関する上流側の端部を折り曲げる位置に沿って延びる溝を前記他方の面に有するノズルプレートを形成するノズルプレート形成工程と、前記ノズルプレート及び前記本体部を接合する接合工程と、前記流路プレートの積層方向に関して前記ノズルプレートから最も離れた前記流路プレートを含む少なくとも2枚の流路プレートによって形成されており、前記ノズルプレートの前記溝で折り曲げられた縁部と係合する係合部を有する本体部を形成する本体部形成工程と、前記ノズルプレートの記録媒体の進入する側の縁部を、前記溝に沿って前記他方の面側に斜めに折り曲げることで、下端を前記進入方向に関する下流側に傾かせる折り曲げ工程と、前記ノズルプレートの前記縁部を前記本体部に係合する係合工程とを備えている。前記折り曲げ工程において前記ノズルプレートの縁部が前記液体吐出面と角度30°〜45°の鋭角をなして折り曲げられ、前記接合工程において前記本体部の前記進入方向に関する上流側の縁が前記ノズルプレートの溝と対向して前記他方の面に接合されている。
さらに、本発明の記録装置は、記録媒体を一方向に沿って搬送する搬送機構と、液体を吐出するノズルが形成されており、一方の面が液体吐出面となっているノズルプレートと、複数の流路プレートを積層することによって形成されていると共に、前記ノズルに繋がる流路が形成されており、前記ノズルプレートの前記液体吐出面とは反対の他方の面に接合されている本体部とを有しており、前記搬送機構によって搬送されて前記液体吐出面と対向する領域に進入してきた記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドとを備えた記録装置である。そして、前記ノズルプレートは、記録媒体が進入する側の縁部が、前記他方の面に形成された溝に沿って前記本体部側に斜めに折り曲げられ、下端が記録媒体の進入方向に関する下流側に傾いていると共に前記液体吐出面となす鋭角の角度が30°〜45°となった傾斜面を有しており、前記本体部は、前記ノズルプレートの折り曲げられた縁部と係合する係合部を有すると共に、前記他方の面との接合部において前記進入方向に関する上流側の縁が前記溝に対向しており、前記流路プレートの積層方向に関して前記ノズルプレートから最も離れた前記流路プレートを含む少なくとも2枚の流路プレートによって、前記係合部が形成されている
これらの構成によると、液体吐出面と対向する領域に進入する記録媒体の先端が液体吐出ヘッドの側面に接触した場合であっても、ノズルプレートの斜めに折り曲げられた部分によって、記録媒体が詰まるのを防ぐことができる。また、ノズルプレートを折り曲げる際に、ノズルプレートと本体部との接合部に過剰な負荷が加わるのを防ぐことができる。さらに、係合部が1枚の流路プレートに形成される場合に比べて、係合部の強度を上げることができる。
本発明の液体吐出ヘッドでは、前記係合部と前記縁部との係合が、複数箇所で行われることが好ましい。この構成によると、確実にノズルプレートの曲げ角度を固定することができる。
本発明の液体吐出ヘッドでは、前記係合部と前記縁部との係合が、前記係合部と前記縁部とのうち、一方に形成された突起と、他方に形成された切欠きで行われてもよい。この構成によると、簡易な加工によって両者を係合させることができる。
本発明の液体吐出ヘッドでは、前記切欠きの幅が、一部が前記突起の幅よりも小さく、他の一部が前記突起の幅よりも大きくてもよい。また、本発明の液体吐出ヘッドでは、前記切欠きの幅が、前記突起の幅よりも小さくてもよい。これらの構成によると、突起と切欠きとの係合を確実にすることができる。
本発明の液体吐出ヘッドの製造方法では、前記折り曲げ工程を前記接合工程の後に行うことが好ましい。この構成によると、折り曲げ工程が接合工程の後であるので、製造工程における部材の取扱いが容易となる。
上述のように、本発明の液体吐出ヘッド、その製造方法、及び液体吐出ヘッドを備えた記録装置は、液体吐出面と対向する領域に進入する記録媒体の先端が液体吐出ヘッドの側面に接触した場合であっても、ノズルプレートの斜めに折り曲げられた部分によって、記録媒体が詰まるのを防ぐことができる。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。図1に示すように、プリンタ1は、複数のインクジェットヘッド2を有するカラーインクジェットプリンタである。そして、プリンタ1には、インクジェットヘッド2の下方に配置されており、ピックアップローラ11aによって給紙トレイ11内から送り出された用紙を、図1中左から右に向かう方向(矢印Aで示す方向:以降、「搬送方向」と称する)に搬送する搬送機構12が設けられている。
搬送機構12は、二つのベルトローラ16、17と、ベルトローラ16、17間に架け渡されたエンドレスの搬送ベルト18とを備えている。図1に示すように、ベルトローラ16、17のうち搬送方向の下流側、すなわち図中右方に位置するベルトローラ16は、図示しない駆動モータにより、図中時計回りに回転駆動される。搬送ベルト18によって囲まれた領域内には、搬送ベルト18を内周面側から支持する略直方体形状のプラテン19が配置されている。また、給紙トレイ11のすぐ下流側には、搬送ベルト18と対向する位置に押さえローラ15が配置されており、給紙トレイ11から送り出された用紙を搬送ベルト18の搬送面18aに押さえ付けている。
搬送方向に沿って搬送機構12の下流側には、排紙トレイ13が設けられている。また、搬送ベルト18と排紙トレイ13との間には、剥離部材14が設けられている。剥離部材14は、搬送ベルト18の搬送面18aに保持されている用紙を搬送面18aから剥離して、排紙トレイ13へ向けて導くように構成されている。
本実施の形態のプリンタ1は、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)にそれぞれ対応する4つのインクジェットヘッド2を備えている。インクジェットヘッド2は、平面視で搬送方向と直交する方向である主走査方向に長尺な細長い直方体形状を有している。そして、4つのインクジェットヘッド2は、これらが搬送方向に沿って並ぶように、枠状のフレーム4に固定されている。つまり、このプリンタ1は、ライン式プリンタである。
また、図1に示すように、インクジェットヘッド2の下面は多数のノズル8(図4及び図5参照)が配置されたインク吐出面2aとなっており、搬送ベルト18の搬送面18aに対向している。そして、搬送ベルト18によって搬送される用紙が4つのインクジェットヘッド2のすぐ下方を順に通過する際に、かかる用紙の上面すなわち印刷面に向けてノズル8から各色のインク滴が吐出されることで、用紙の印刷面に所望のカラー画像を形成できるようになっている。
次に、図2〜図5を参照しつつ、インクジェットヘッド2の構成についてより詳細に説明する。図2は、インクジェットヘッド2の斜視図である。図3は、インクジェットヘッド2の平面図である。図4は、図3の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。なお、図4では説明の都合上、後述するアクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべきもの(後述するアパーチャ6、圧力室7及びノズル8)を実線で描いている。図5は、インクジェットヘッド2の部分断面図である。
図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド2は、平面視において主走査方向に細長な略矩形状を有する流路ユニット20と、流路ユニット20の上面に千鳥状に固定された4つの台形形状のアクチュエータユニット21とを含んでいる。より詳細には、4つのアクチュエータユニット21は、流路ユニット20の上面において、その上辺(台形の上底)及び下辺(台形の下底)が流路ユニット20の長手方向に一致すると共に、互いに隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士が平行で且つ流路ユニット20の長手方向に関する位置が同じになるように配置されている。なお、図示はしないが、インクジェットヘッド2は、流路ユニット20に供給されるインクを貯留するリザーバユニット、アクチュエータユニット21に駆動信号を供給するフレキシブルプリント配線基板(Flexible Printed Circuit:FPC)、FPCに実装されたドライバICを制御する制御基板等を含んでいる。
図4に示すように、流路ユニット20の下面におけるアクチュエータユニット21にそれぞれ対向する領域には、マトリクス状に多数配列されたノズル8が開口している。流路ユニット20の上面には、各ノズル8に連通していると共に、マトリクス状に多数配列された圧力室7が開口している。圧力室7は、平面視で略菱形形状を有している。そして、1つのアクチュエータユニット21は多数の圧力室7を覆うように配置されている。ここで、アクチュエータユニット21は、各圧力室7に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室7内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
さらに、図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド2の上面には、リザーバユニットのインク流出流路(不図示)に対応して、計10個のインク供給口20aが開口している。インク供給口20aは、いずれもアクチュエータユニット21の接着領域を避けるように形成されている。
流路ユニット20の内部には、図3に示すように、インク供給口20aに連通するマニホールド流路5、及びマニホールド流路5から分岐してアクチュエータユニット21と対向する領域において流路ユニット20の長手方向に延びる副マニホールド流路5aが形成されている。さらに、流路ユニット20の内部には、図5に示すように、副マニホールド流路5aから絞りとして機能するアパーチャ6及び圧力室7を経てノズル8に至る個別インク流路9が形成されている。すなわち、個別インク流路9は、各ノズル8に対応するように、ノズル8と同じ数だけ形成されている。
これにより、リザーバユニットからのインクは、インク供給口20aを介してマニホールド流路5に供給され、さらに各圧力室7に分配される。そして、アクチュエータユニット21により圧力室7に選択的に吐出エネルギーが付与されると、圧力室7内のインクの圧力が上昇し、この圧力室7に連通するノズル8からインクが吐出される。
流路ユニット20は、図5に示すように、上から、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26、27、28、及びカバープレート29が積層された本体部40と、本体部40の下面に接合されたノズルプレート30とからなる。すなわち、ノズルプレート30の下面は、インク吐出面2aとなっている。
本体部40を構成する各プレート22〜29、及びノズルプレート30は、いずれもステンレス鋼等の金属プレートから構成されており、上述のように、マニホールド流路5、副マニホールド流路5a、及び副マニホールド流路5aの出口から、アパーチャ6及び圧力室7を経てノズル8に至る、個別インク流路9が多数の形成されるように、互いに位置合わせしつつ積層される。また、これらのプレート22〜30は、いずれも主走査方向に細長な略矩形の平面形状を有しており、その長手方向に沿う長さはいずれも等しい。
ここで、流路ユニット20を主走査方向からみた側面図であって、搬送方向に関する上流側の端部近傍の拡大図である図6、及び、流路ユニット20の平面図であって、搬送方向に関する上流側の端部近傍の部分拡大図である図7をさらに参照しつつ、上述のプレート22〜30についてより詳細に説明する。
本体部40を構成するプレート22〜29のうち、上方に位置する3枚のプレートであるプレート22〜24は、これらの下方に位置する5枚のプレートであるプレート25〜29に比べて、その短手方向である搬送方向に沿う長さが若干長くなっている。そして、図6に示すように、プレート22〜24は、その搬送方向に関する上流側の縁部が、プレート25〜29の搬送方向に関する上流側の縁からはみ出るように積層されている。
ノズルプレート30についても、その上方に位置する5枚のプレートであるプレート25〜29に比べて、その短手方向である搬送方向に沿う長さが長くなっている。そして、図6に示すように、ノズルプレート30は、その搬送方向に関する上流側の縁部が、プレート25〜29の搬送方向に関する上流側の縁からはみ出ている。
さらに、ノズルプレート30のプレート25〜29からはみ出ている部分は、本体部40側に斜めに折り曲げられている。より詳細には、ノズルプレート30のインク吐出面2aとは反対側の面におけるインク吐出面2aと対向する領域に対して、鈍角をなすように折り曲げられる。これにより、インクジェットヘッド2の搬送方向に関する上流側を向いた側面には、下端が搬送方向に関する下流側に傾いた傾斜面35が形成される。なお、ノズルプレート30の上面における折り曲げ位置には、長手方向に延びる溝32が形成されている。
インクジェットヘッド2の側面に形成された傾斜面35は、搬送機構12によって搬送される用紙の搬送方向の先端が、搬送ベルト18の搬送面18aから浮き上がっており、インクジェットヘッド2に接触した場合に、インク吐出面2aと搬送面18aとの間の領域に用紙をスムーズに導く役割を果す。
また、本体部40のプレート22〜24における搬送方向に関する上流側の縁部には、7個の切欠き41が形成されている。さらに、ノズルプレート30における搬送方向に関する上流側の縁部には、本体部40の切欠き41に係合する突起31が形成されている。図7に示すように、切欠き41には張出し部41aが形成されており、流路ユニット20の長手方向に沿う幅が一部で狭くなっている。より詳細には、張出し部41aは、プレート22〜24の縁近傍に形成されており、切欠き41のプレート22〜24の縁側の幅L1は、その反対側の幅L2よりも小さくなっている。そして、ノズルプレート30の突起31の幅L3は、切欠き41の狭くなっている部分の幅L1よりも大きく、且つ切欠き41の広くなっている部分の幅L2よりも狭い。
上述のように、本体部40の切欠き41とノズルプレート30の突起31とが係合することで、ノズルプレート30の折り曲げ角度が固定されている。なお、本実施の形態においては、図6においてθで示すインク吐出面2aを含む面と傾斜面35とがなす角度は、30°〜45°程度であることが好ましい。この角度が大きすぎる場合には、傾斜面35によって用紙をインク吐出面2aと搬送面18aとが対向する領域に導く効果が果されにくくなる。また、この角度が小さすぎる場合には、搬送面18aから浮き上がった用紙が傾斜面35に接触することなく、詰まってしまうこととなる。
また、本体部40の切欠き41とノズルプレート30の突起31とが係合することで、ノズルプレート30の折り曲げられた部分を本体部40に固定することができる。したがって、ノズルプレート30の折り曲げられた部分に外力が加わることによって、ノズルプレート30が本体部40から剥がれるのを防ぐことができる。
次に、図8を参照しつつ、インクジェットヘッド2の製造方法について説明する。図8は、インクジェットヘッド2の製造工程を示すフローチャートである。
最初に、流路ユニット20を作製すべく、略矩形の平面形状を有する9枚の金属プレートを用意し、これらプレートのそれぞれにプレス加工・エッチング加工等の各種加工を施すことで、プレート22〜30を形成する(S1)。
具体的には、まず、図9(a)に示すように、本体部40のプレート22〜24となるプレート122〜124における短手方向一方側の縁に、7個の切欠き41を等間隔に形成する。なお、図9(a)においては省略しているが、切欠き41には、上述のように張出し部41aが形成されている。また、図9(b)に示すように、ノズルプレート30となるプレート130における短手方向一方側の縁に、7個の突起31が等間隔に形成されるように、6個の切欠き30aを形成する。さらに、プレート130のインク吐出面2aとなる面とは反対側の面における突起31が形成された縁の近傍に、長手方向の全長に亘る溝32をハーフエッチング加工によって形成する。
その後、上述のプレート122〜124を含む本体部40を構成するプレート22〜29となるプレートに、個別インク流路9を構成する孔をそれぞれ形成する。また、プレート130に複数のノズル8を形成し、ノズルプレート30とする(ノズルプレート形成工程)。
続いて、ノズルプレート30のインク吐出面2aとは反対側の面上に、下面に接着剤が塗布されたプレート22〜29を位置合わせしつつ順次積層する(S2)。このとき、本体部40を構成するプレートのうち最も下に位置するカバープレート29は、その短手方向に関する一方側の縁が、ノズルプレート30の溝32に対向するように積層される。その後、積層工程において互いに積層されたプレート22〜30を加圧しつつ加熱することによって、プレート22〜30同士を接合する(S3:接合工程)。なお、プレート22〜30は、S2の段階でプレート22〜29の下面に塗布された接着剤によって、互いにある程度固定されるが、S3において、互いに強固に接合される。
さらに、ノズルプレート30を溝32が形成された部分に沿って本体部40側に折り曲げる(S4:折り曲げ工程)。その後、本体部40に形成された切欠き41にノズルプレート30における折り曲げられた部分の縁に形成された突起31を係合し、ノズルプレート30の折り曲げ角度を固定する(S5:係合工程)。これにより、流路ユニット20が完成する。
最後に、流路ユニット20上に4つのアクチュエータユニット21を固定し、アクチュエータユニット21のそれぞれにFPCの一端を接続し、リザーバユニットを流路ユニット20に固定し、さらに制御基板をリザーバユニットの上方に固定する等の工程(S6)を経て、インクジェットヘッド2が完成する。
以上のように、本実施の形態のインクジェットヘッド2は、多数のノズル8が形成されたノズルプレート30と、ノズル8に繋がる個別インク流路9が内部に形成されており、ノズルプレート30のインク吐出面2aとは反対側の面に接合されている本体部40とを備えている。本体部40の搬送方向に関する上流側の縁部には、切欠き41が形成されており、ノズルプレート30の搬送方向に関する上流側の縁部には、突起31が形成されている。そして、ノズルプレート30の突起31が形成された縁部近傍が本体部40側に斜めに折り曲げられており、切欠き41と突起31とが係合されている。したがって、搬送機構12によって搬送される用紙が、インク吐出面2aと対向する領域に進入する際に、インクジェットヘッド2の側面に接触した場合であっても、ノズルプレート30の斜めに折り曲げられた部分によって、インク吐出面2aと対向する領域に用紙をスムーズに導くことができる。したがって、用紙が詰まるのを防ぐことができる。
また、本実施の形態のインクジェットヘッド2では、ノズルプレート30のインク吐出面2aとは反対側の面に、折り曲げ位置に沿った溝32が形成されている。したがって、ノズルプレート30の折り曲げの際に、ノズルプレート30と本体部40との接合部に過剰な負荷が加わるのを防ぐことができる。
さらに、本実施の形態のインクジェットヘッド2では、本体部40が、8枚のプレート22〜29を積層することによって形成されており、切欠き41が3枚のプレート22〜24によって形成されている。したがって、例えば、1枚のプレートのみに切欠きが形成される場合等に比べて、ノズルプレート30の突起31と係合する切欠き41の強度を上げることができる。
加えて、本実施の形態のインクジェットヘッド2では、互いに係合する本体部40の切欠き41とノズルプレート30の突起31とは、それぞれ7個ずつ形成されている。したがって、確実にノズルプレート30の曲げ角度を固定することができる。
また、本実施の形態のインクジェットヘッド2では、本体部40とノズルプレート30との係合が、本体部40に形成された切欠き41とノズルプレート30に形成された突起31で行われる。したがって、簡易な加工によって両者を係合させることができる。
また、本実施の形態のインクジェットヘッド2では、切欠き41におけるプレート22〜24の縁側の幅L1は、ノズルプレート30の突起31の幅L3よりも小さく、その反対側の幅L2は、幅L3よりも大きくなっている。したがって、突起31と切欠き41との係合を確実にすることができる。
加えて、本実施の形態のインクジェットヘッド2の製造方法では、流路ユニット20を構成するプレート22〜30を接合する接合工程を行った後、ノズルプレート30を折り曲げる折り曲げ工程を行う。したがって、ノズルプレート30は、接合工程の前までは平な状態に保たれるので、部材の取扱いが容易となる。
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、上述の実施の形態では、本体部40に形成される切欠き41におけるプレート22〜24の縁側の幅L1は、ノズルプレート30の突起31の幅L3よりも小さく、その反対側の幅L2は、幅L3よりも大きくなっている場合について説明したが、切欠きの形状は、これには限定されない。すなわち、図10に示すように、本体部40に、一定幅L4を有する切欠き141が形成されていてもよい。なお、このとき、幅L4は、突起31との係合を確実にするという観点から、突起31の幅L3よりも小さいことが好ましい。これにより、図10に示すように、突起31が若干弾性変形しつつ切欠き141に係合する。
また、上述の実施の形態では、本体部40の切欠き41が3枚のプレート22〜24によって形成されている場合について説明したが、切欠き41を形成するプレートの枚数はこれには限定されない。
さらに、上述の実施の形態では、互いに係合する本体部40の切欠き41とノズルプレート30の突起31とが、それぞれ7個ずつ形成されている場合について説明したが、本体部40とノズルプレート30との係合箇所の数はこれには限定されない。
加えて、上述の実施の形態では、本体部40とノズルプレート30との係合が、本体部40に形成された切欠き41とノズルプレート30に形成された突起31とで行われる場合について説明したが、これには限定されない。例えば、本体部40に形成された突起と、ノズルプレート30に形成された切欠きとによって、本体部40とノズルプレート30とを係合させてもよい。
また、上述の実施の形態では、流路ユニット20を構成するプレート22〜30を接合する接合工程を行った後、ノズルプレート30を折り曲げる折り曲げ工程を行う場合について説明したが、これには限定されず、折り曲げ工程の後に接合工程を行ってもよい。
本発明の実施の形態にかかるプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図1に示すインクジェットヘッドの斜視図である。 図1に示すインクジェットヘッドの平面図である。 図3の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図2及び図3に示すインクジェットヘッドの部分断面図である。 図2及び図3に示す流路ユニットの主走査方向からみた側面図であって、搬送方向に関する上流側の端部近傍の拡大図である。 図2及び図3に示す流路ユニットの平面図であって、搬送方向に関する上流側の端部近傍の部分拡大図である 図1に示すインクジェットヘッドの製造工程を示すフローチャートである。 図5に示すプレートの製造過程での様子を示す図である。 本実施の形態の変形例にかかる本体部の切欠き及びノズルプレートの突起の係合状態を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ(記録装置)
2 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
2 インク吐出面(液体吐出面)
8 ノズル
9 個別インク流路
12 搬送機構
22〜29 プレート(流路プレート)
30 ノズルプレート
31 突起
32 溝
40 本体部
41 切欠き

Claims (8)

  1. 液体を吐出するノズルが形成されており、一方の面が液体吐出面となっているノズルプレートと、複数の流路プレートを積層することによって形成されていると共に、前記ノズルに繋がる流路が形成されており、前記ノズルプレートの前記液体吐出面とは反対の他方の面に接合されている本体部とを有しており、前記液体吐出面と対向する領域に進入してきた記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、
    前記ノズルプレートは、記録媒体が進入する側の縁部が、前記他方の面に形成された溝に沿って前記本体部側に斜めに折り曲げられ、下端が記録媒体の進入方向に関する下流側に傾いていると共に前記液体吐出面となす鋭角の角度が30°〜45°となった傾斜面を有しており、
    前記本体部は、前記ノズルプレートの折り曲げられた縁部と係合する係合部を有すると共に、前記他方の面との接合部において前記進入方向に関する上流側の縁が前記溝に対向しており、前記流路プレートの積層方向に関して前記ノズルプレートから最も離れた前記流路プレートを含む少なくとも2枚の流路プレートによって、前記係合部が形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記係合部と前記縁部との係合が、複数箇所で行われることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記係合部と前記縁部との係合が、前記係合部と前記縁部とのうち、一方に形成された突起と、他方に形成された切欠きで行われることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記切欠きの幅が、一部が前記突起の幅よりも小さく、他の一部が前記突起の幅よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記切欠きの幅が、前記突起の幅よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 液体を吐出するノズルが形成されており、一方の面が液体吐出面となっているノズルプレートと、複数の流路プレートを積層することによって形成されていると共に、前記ノズルに繋がる流路が形成されており、前記ノズルプレートの前記液体吐出面とは反対の他方の面に接合されている本体部とを有しており、前記液体吐出面と対向する領域に進入してきた記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
    記録媒体の進入方向に関する上流側の端部を折り曲げる位置に沿って延びる溝を前記他方の面に有するノズルプレートを形成するノズルプレート形成工程と、
    前記ノズルプレート及び前記本体部を接合する接合工程と、
    前記流路プレートの積層方向に関して前記ノズルプレートから最も離れた前記流路プレートを含む少なくとも2枚の流路プレートによって形成されており、前記ノズルプレートの前記溝で折り曲げられた縁部と係合する係合部を有する本体部を形成する本体部形成工程と、
    前記ノズルプレートの記録媒体の進入する側の縁部を、前記溝に沿って前記他方の面側に斜めに折り曲げることで、下端を前記進入方向に関する下流側に傾かせる折り曲げ工程と、
    前記ノズルプレートの前記縁部を前記本体部に係合する係合工程とを備え、
    前記折り曲げ工程において前記ノズルプレートの縁部が前記液体吐出面と角度30°〜45°の鋭角をなして折り曲げられ、前記接合工程において前記本体部の前記進入方向に関する上流側の縁が前記ノズルプレートの溝と対向して前記他方の面に接合されていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記折り曲げ工程を前記接合工程の後に行うことを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 記録媒体を一方向に沿って搬送する搬送機構と、
    液体を吐出するノズルが形成されており、一方の面が液体吐出面となっているノズルプレートと、複数の流路プレートを積層することによって形成されていると共に、前記ノズルに繋がる流路が形成されており、前記ノズルプレートの前記液体吐出面とは反対の他方の面に接合されている本体部とを有しており、前記搬送機構によって搬送されて前記液体吐出面と対向する領域に進入してきた記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドとを備えた記録装置であって、
    前記ノズルプレートは、記録媒体が進入する側の縁部が、前記他方の面に形成された溝に沿って前記本体部側に斜めに折り曲げられ、下端が記録媒体の進入方向に関する下流側に傾いていると共に前記液体吐出面となす鋭角の角度が30°〜45°となった傾斜面を有しており、
    前記本体部は、前記ノズルプレートの折り曲げられた縁部と係合する係合部を有すると共に、前記他方の面との接合部において前記進入方向に関する上流側の縁が前記溝に対向しており、前記流路プレートの積層方向に関して前記ノズルプレートから最も離れた前記流路プレートを含む少なくとも2枚の流路プレートによって、前記係合部が形成されていることを特徴とする記録装置。
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