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JP5301302B2 - 撮像装置 - Google Patents
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JP5301302B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子を有するテレビジョンカメラ等の撮像装置に関し、特に電子増倍型撮像素子から出力される画像信号に含まれるスミア等の雑音を低減する方法に関するものである。
従来、固体撮像素子を有する撮像装置においては、画素を遮光したオプティカルブラック領域から出力されるスミア信号を取得して、ライン間平均して算出した1ライン当たりのスミア信号の平均値を、固体撮像素子の所定の画素から出力される画像信号から減算することで、固体撮像素子から出力される画像信号に含まれるスミア等の雑音を補正していた。
また、固体撮像素子の撮像領域の所定のライン数の画像信号を転送しないように制御し、転送しなかったラインをブラックレベルの信号ラインとしてスミア信号を出力することで、スミア等の雑音を補正していた。(特許文献1参照)
特開平2008−177709号公報
TI製 C246CYMB0 680×500 PIXEL IMPACTRONTM COMPLEMENTARY COLOR CCD IMAGE SENSOR SOCS089-MAY 2005
しかし、前述の従来技術においては、遮光したオプティカルブラックからスミア信号を取得しているため、遮光したオプティカルブラックに潜在的に存在する画素欠陥により、出力したスミア信号をライン間平均したときに正常な平均値を求めることができず、適切にスミアを補正することができない問題がある。
また、撮像領域の一部を擬似的なオプティカルブラック領域とすることにより、撮像可能な領域が少なくなり、さらに、固体撮像素子に遮光したオプティカルブラック領域が多い場合、擬似的なオプティカルブラックをつくり出すのが制限される問題がある。
そこで、本発明の目的は、撮像素子の画素欠陥の存在しない領域からスミア信号を取得することで、画素欠陥の影響を受けることなく、また、特殊な光量調節装置を設けることなく、固体撮像素子から出力されるスミア等の雑音を低減することにある。
本発明の撮像装置は、撮像領域と蓄積領域を有する固体撮像素子と、垂直ブランキング期間に、蓄積領域の所定のラインを垂直転送し、垂直転送路のライン数より所定のライン数多く垂直転送する制御手段と、前記固体撮像素子の所定の画素から出力される画像信号を取得する画像信号取得手段と、前記蓄積領域の所定のラインから出力される信号を取得する取得手段と、該取得手段で取得した信号に応じた値を前記画像信号取得手段で取得した画像信号から減算する補正手段と、を有することを特徴とする。
また、上記撮像装置は、前記取得手段で取得した信号のライン間平均を行う平均化手段と、該平均化手段で平均化された信号に所定の高レベルサプレスを施すサプレス手段と、前記画像信号取得手段で取得した画像信号から前記サプレス手段でサプレスされた信号を減算する減算手段と、を有することを特徴とする。
また、上記撮像装置は、更に、前記平均化手段で平均化された信号と所定のレベルを比較する比較手段と、前記サプレス手段の出力を前記比較手段の比較結果に応じて切断する切替手段とを有することを特徴とする撮像装置。
本発明の撮像領域と蓄積領域を有する固体撮像素子を有する撮像装置の雑音低減方法は、垂直ブランキング期間に、蓄積領域の所定のライン数を垂直転送し、垂直転送路のライン数より所定のライン数多く垂直転送し、前記固体撮像素子の所定の画素から出力される画像信号を取得し、前記蓄積領域の所定のラインから出力される信号を取得し、該取得した信号に応じた値を前記画像信号から減算することを特徴とする。
また、上記の雑音低減方法は、取得した信号をライン間平均化し、該平均化された信号に前記電子増倍率に応じて所定の高レベルのサプレスを施し、前記電子増倍型撮像素子の所定の画素以外の画素から出力される画像信号を取得し、該取得した画像信号から前記サプレスされた信号を減算することを特徴とする。
また、上記の雑音低減方法は、更に前記平均化された信号は所定のレベルと比較し、比較結果に応じて前記画像信号から前記サプレスされた信号を減算することを特徴とする。
本発明によれば、固体撮像素子の蓄積領域の所定のライン数を予め通常垂直転送し、撮像領域のライン数より所定のライン数多く高速垂直転送し、撮像領域のライン数より所定のライン数少なく通常垂直転送させることで、固体撮像素子の撮像領域の画素からの信号を有しないラインを擬似的なオプティカルブラック領域としてスミア信号を取得し、所定の領域の画素の画像信号レベルに従って、取得したスミア信号にサプレスを施し、画像信号レベルからサプレスされたスミア信号を減算することにより、遮光したオプティカルブラックに潜在する画素欠陥の影響を受けることなく、スミア信号等の雑音を低減させた画像信号が得られる。
本発明の一実施例の撮像装置を示すブロック図。 本発明の一実施例のスミア補正部を示すブロック図。 固体撮像素子の画素配列を説明するための図。 固体撮像素子の駆動方法を説明するためのタイミングチャート。 固体撮像素子の画像信号およびスミア信号を撮像領域および蓄積領域を垂直転送する様子を示した図。 固体撮像素子から出力される画像信号とスミア信号の関係を説明するための図。 電子増倍型固体撮像素子から出力される画像信号とスミア信号の関係を説明するための図。 本発明の一実施例であるスミア補正信号の低レベルサプレスと高レベルサプレスを説明するための図。 本発明の他の一実施例である映像信号レベルに対するスミア補正信号の低レベルサプレスと高レベルサプレスを説明するための図。 本発明の更に他の一実施例であるスミア信号の検出およびスミア補正の動作を説明するためのフローチャート。
以下、本発明による撮像装置の一実施例について図1と図2を用いて説明する。図1は本発明の一実施例の撮像装置を示すブロック図である。図1において、1は撮像装置、2は入射光を結像するレンズ部、3はレンズ部2から入射した光を電気信号に変換するEM−CCD(Electron Multiplying - Charge Coupled Device、電子増倍型固体撮像素子)、4はEM−CCD3から出力された信号から雑音を除去するCDS(Correlated Double Sampling)部、5はCDS部4から出力された信号の利得を調整するアンプ部、6はアンプ部5から出力されたアナログ信号をデジタル信号の信号Aに変換するA/D変換部(Analog Digital Converter)、7はEM−CCD3から出力されるスミア等の雑音信号の検出と補正を行うスミア補正部、8はスミア補正部7から出力された信号Lに種々の画像処理を施す映像信号処理部、9は映像信号処理部8から出力された信号を所定方式の映像信号に変換して出力する映像信号出力部、10はEM−CCD3の駆動および電子増倍の利得制御を行うためのCCD駆動部、11は撮像装置1内の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)である。また、CPU11は信号Hでスミア補正部7の制御を行う。
映像信号出力部9から出力される所定方式の映像信号とは、例えば、NTSC(National Television System Committee)方式、PAL(Phase Alternating by Line)方式またはHDTV(High Definition TeleVision)方式等の動画像あるいは静止画像である。
図2は図1のスミア補正部7の詳細内容を示すブロック図である。 図2において、701−1〜701−n(nは自然数)は走査線1本分(1H)のデジタル信号を記憶させるためのメモリ部である。702はメモリ部701−1〜701−nの出力信号を加算する加算部、703は加算部702の出力信号をn分の1倍にする1/n部、704と705は画素1ケ分の時間を遅延させるための遅延部、706〜708は入力された信号を所定の倍率にする係数部、709は係数部706〜708の出力信号を加算する加算部、710は加算部709から出力される所定レベル以上の信号に対して所定の抑圧をかける高レベルサプレス部、711は高レベルサプレス部710から出力される所定レベル以下の信号に対して所定の抑圧をかける低レベルサプレス部、713は加算部709から出力される信号レベルと所定の信号レベルを比較する比較部、712は比較部713から出力される比較結果に従って出力する信号を切替える切替部、714は信号Aから信号gを減算する減算部である。715は入力される信号に従って、信号a、信号b、信号c、信号d、信号e、信号fを出力する制御部である。716は信号Aから後述のスミア信号検出領域以外の撮像領域画素から出力される映像信号の例えば1フレームまたは1フィールドの平均レベルを検出する映像信号レベル検出部である。
次に、本発明の一実施例の動作を図1で説明する。撮像装置1のEM−CCD3はレンズ部2で光電変換部に結像された入射光を光電変換してCDS部4に出力する。CDS部4はEM−CCD3から出力された信号から雑音を除去してアンプ部5に出力する。アンプ部5はCDS4から出力された信号をCPU11から出力される利得制御信号に従って増幅してA/D変換部6に出力する。A/D変換部6はアンプ部5から出力されたアナログ信号を例えば10ビットのデジタル信号に変換してスミア補正部7に信号Aを出力する。スミア補正部7はEM−CCD3から出力されるスミア信号の検出と補正を行い映像信号処理部8に信号Lを出力する。映像信号処理部8はスミア補正部7から出力された信号Lに種々の画像処理を施して映像信号出力部9に出力する。映像信号出力部9は映像信号処理部8から出力された信号を所定方式の映像信号に変換して出力する。CCD駆動部10はCPU11から出力される制御信号に従ってEM−CCD3を駆動するための信号を出力する。また、CPU11はスミア補正部7の制御するための信号Hを出力する。
CCD駆動部10からCPU11へは、EM−CCD3から読み出す画素の位置情報を伝送する。または、CPU11からCCD駆動部10へEM−CCD3から出力する信号の読み出し開始点を指示しても良い。CPU11からは映像信号処理部8から出力される画像信号に応じてアンプ部5に増幅率を制御する信号およびCCD駆動部10にEM−CCD3の電子増倍の利得制御を行うための信号を出力する。また、CPU11から出力する信号HにEM−CCD3から読み出す画素の位置情報およびEM−CCD3の電子増倍の利得率の情報を重畳して制御部715に伝送し、制御部715から信号a、信号b、信号c、信号d、信号e、信号fが出力される。
次に、スミアについて説明する。スミアとはスポット光のような高輝度被写体を固体撮像素子で撮像した場合に、スポット光の上下に現れる光のにじみ現象で、固体撮像素子の飽和照度以下でも発生し、撮像する光の照度に比例する。スミアはスポット光を撮像した画素と同じ垂直方向の画素すべてに影響を及ぼす。
図6は固体撮像素子から出力される画像信号とスミア信号の関係を説明するための一例である。この固体撮像素子の画像信号は、入射光量が100ルクスで飽和し、飽和レベルは1.0V、スミア信号は画像信号に対して10%で、スミア信号は画像信号が飽和しても増加する。
図7は、図6の固体撮像素子が電子増倍型で、電子増倍の増倍率を1000倍にした場合の電子増倍型固体撮像素子から出力される画像信号とスミア信号の関係を説明するための一例である。この電子増倍型固体撮像素子の画像信号は、入射光量が0.1ルクスで飽和し、飽和レベルは1.0V、スミア信号は画像信号に対して10%で、スミア信号は画像信号が飽和しても増加し、1.0ルクスでスミア信号も飽和する。
本発明は、上記のスミアの特徴に基づき、スミア信号は所定の画素を遮光した画素と同等な擬似的なオプティカルブラック領域として検出し、入射光を光電変換して得られた画像信号からスミア信号を減算することによりスミア補正するものである。
次に図2〜図8を用いて本発明の一実施例であるEM−CCD3から出力されるスミア信号の検出と補正の動作について説明する。図8は本発明の一実施例であるスミア補正信号の低レベルサプレスと高レベルサプレスを説明するための図である。
図3は図1のEM−CCD3の主な構成を説明するための図である。EM−CCD3は主に撮像領域、蓄積領域、水平転送レジスタ部C、電子増倍部D、出力部Eで構成されている。EM−CCD3は撮像領域と蓄積領域があるため、FIT型と呼ばれるフレームインターライン転送型である。撮像領域は入射光を受光して光電変換するための複数の画素S11〜SNMと、M列の垂直転送レジスタ部A1〜AMで構成されていて、制御は信号IAG1と信号IAG2で行う。図3の撮像領域は画素配列を示した図で、1個の四角が1画素を示し、四角の中に書かれた数字は画素の配置で、十の位の数字が行を示し、一の位の数字が列を示している。
図3の固体撮像素子は垂直転送レジスタが撮像領域と蓄積領域に分かれている。撮像領域の画素は、1ライン目がS11, S12,S13,S14,S15,・・・,S1Mの順、2ライン目がS21,S22,S23,S24,S25,・・・,S2Mの順に、3ライン目がS31,S32,S33,S34,S35,・・・,S3Mの順に、Nライン目がSN1,SN2,SN3,SN4,SN5,・・・,SNMの順である。ここで、MおよびNは自然数である。また、信号を読み出す画素の順も上述の画素配列の順と同じである。即ちS11,S12,S13,・・・, SNMの順に信号を読み出す。蓄積領域はM列の垂直転送レジスタ部B1〜BMで構成されていて、制御は信号SAG1と信号SAG2で行う。水平転送レジスタ部Cは蓄積領域の垂直転送レジスタ部B1〜BMから転送されてくる画像信号を画素単位に読み出す、制御は信号H1と信号H2で行う。電子増倍部Dは水平転送レジスタ部Cから出力される画像信号を電子増倍する、制御は信号EM1〜EM4で行う。出力部EはEM−CCD3の外部に画像信号を出力するための出力部であり、リセットレベルは信号RGでリセットすることにより生成する。
本発明の一実施例は、図3に示す固体撮像素子からフィールドまたはフレーム単位に画像信号とスミア信号を読み出す。スミア信号は撮像領域の垂直転送レジスタが高輝度の入射光に露光して発生するため、撮像領域で取得した画素の信号を用いず、予め垂直転送した蓄積領域の所定のラインからスミア信号を読み出すように固体撮像素子を駆動して、垂直転送レジスタで発生しているスミア信号のみを読み出す。このような固体撮像素子の駆動方法により、遮光したオプティカルブラックに潜在する画素欠陥の影響を受けることなく固体撮像素子から出力されるスミア等の雑音を低減することができる。
次に図3と図4、図5を用いて図3の、蓄積領域の所定のライン数を予め通常垂直転送し、その領域を擬似的なオプティカルブラック領域としてスミア信号を読み出すための固体撮像素子の駆動方法について説明する。図4は本発明の一実施例であるEM−CCD3の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。図5は本発明の一実施例であるEM−CCD3の画像信号およびスミア信号が撮像領域および蓄積領域を垂直転送される様子を示した図である。なお、総ライン数は525ライン、撮像領域は500ライン、遮光したオプティカルブラック領域は4ライン(1ライン目〜4ライン目)、順次走査で説明する。
EM−CCD3は、通常、撮像領域で取得した画素からの信号を垂直転送レジスタ部A1〜AMに読み出し、垂直転送レジスタ部A1〜AMから垂直転送レジスタ部B1〜BMに500ライン高速垂直転送して画素からの信号を蓄積領域に転送し、垂直転送レジスタ部B1〜BMから水平転送レジスタ部Cに500ライン通常転送して画素からの信号を読み出す。
本実施例では、予め、垂直転送パルスで蓄積領域の所定のライン数(本実施例では遮光したオプティカルブラックと同数である4ラインとする)を通常垂直転送し、撮像領域のライン数より所定のライン数多く(500+4ライン)高速垂直転送し、蓄積領域のライン数より所定のライン数少なく(500−11ライン:画素からの信号を有するライン)通常垂直転送するように制御することで、予め転送されたラインがブラックレベルの信号ライン、すなわち擬似的なオプティカルブラックとなり画素からの信号は有しないため、高輝度の入射光のとき発生するスミア信号のみを出力できる。即ち、EM−CCD3の遮光したオプティカルブラックからスミア信号を出力しなくても、垂直転送を制御することで擬似的なオプティカルブラック領域を生成することができる。なお、撮像領域のライン数より4ライン多く高速垂直転送するのは、遮光したオプティカルブラックラインをキャンセルし、次に読み出すラインが画素からの信号を有するラインとすることで、擬似的なオプティカルブラック期間で取得したスミア信号を用いて映像信号を補正できるからである。
詳しくは、撮像領域の画素からの画像信号を信号IAG1と信号IAG2で垂直転送レジスタ部A1〜AMに転送する。信号SAG1と信号SAG2で蓄積領域の擬似的なオプティカルブラック用の4ラインのみを通常垂直転送する。垂直転送レジスタ部A1〜AMの画素からの信号を信号SAG1と信号SAG2で垂直転送レジスタ部B1〜BMに高速垂直転送するが、このとき4ライン分(予め転送した蓄積領域の擬似的なオプティカルブラック期間分)多い504ライン分を垂直高速転送し、撮像領域の1ライン目〜4ライン目の遮光したオプティカルブラック期間の信号は水平転送レジスタ部Cで読み出さず吐き捨てることになる。垂直転送レジスタ部B1〜BMの画素からの信号を信号SAG1と信号SAG2で、画素からの信号を有する496ライン分水平転送レジスタ部Cに転送して読み出す。即ち、通常なら撮像領域の1ライン目〜500ライン目の信号を水平転送レジスタ部Cに転送して読み出すところ、本実施例では、有効画素領域である撮像領域の5ライン目〜500ライン目の信号を水平転送レジスタ部Cに転送し読み出し、4ライン多く高速垂直転送されたことで生じた無信号期間4ラインは水平転送レジスタ部Cに転送されないことになる。これによって先に読み出された蓄積領域の4ラインの領域を擬似的なオプティカルブラックとし、高輝度の入射光のとき発生するスミア信号のみを出力できる。このような垂直転送レジスタ部の駆動を行うことにより、EM−CCD3の遮光したオプティカルブラックに潜在する画素欠陥の影響を受けることなく、スミア信号のみを得ることができる。なお、これらの処理は垂直ブランキング期間に行われる。
図4において、タイミングチャートに沿って説明する。(I1)で、画素からの信号を垂直転送レジスタ部Aに読み出す。(S1)で、垂直転送レジスタ部Bを4ライン分通常転送する。ここで、4ラインに含まれる純粋なスミア信号をスミア補正部7に出力できる。(I2)で、垂直転送レジスタ部Aから垂直転送レジスタ部Bに画素からの信号を504ライン高速垂直転送する。(S2)で、垂直転送レジスタ部Bから水平転送レジスタ部Cに504ライン高速垂直転送する。このとき、高速垂直転送された蓄積領域の信号は、水平転送レジスタ部Cから後段へは読み出されない。(I3)で、垂直転送レジスタ部Aから垂直転送レジスタ部Bに画素からの信号を496ライン通常垂直転送する。(S3)で、垂直転送レジスタ部Bから水平転送レジスタ部Cに画素からの信号を有する496ラインを通常垂直転送する。
図5において、EM−CCD3の画像信号およびスミア信号が撮像領域および蓄積領域を垂直転送される様子を説明する。(1)では、撮像領域で取得した画素からの信号を読み出した状態から、蓄積領域を4ライン分通常垂直転送する。(2)は、蓄積領域を4ライン分通常垂直転送した後の状態である。(3)では、撮像領域から蓄積領域に画素からの信号を504ライン高速垂直転送する。(4)では、蓄積領域から垂直転送レジスタ部Cに画素からの信号を有する496ライン通常垂直転送する。本実施例においては、(1)〜(2)の間で、蓄積領域の擬似的なオプティカルブラック期間よりスミア信号を読み出す。
本実施例では、垂直転送レジスタ部A1〜AMと垂直転送レジスタ部B1〜BMの制御信号を各々2相としたが各々4相等でも良いことは言うまでもない。また、本実施例では、順次走査で説明したがインターレースでも良い。また、本実施例では、予め垂直転送する蓄積領域のライン数を遮光したオプティカルブラック期間と同数の4ラインで説明したが、固体撮像素子によって遮光したオプティカルブラックライン数が異なるため、4ラインに限られるものではない。また、遮光したオプティカルブラック期間より多いライン数を予め通常垂直転送した場合、平均するライン数が増えるためスミア補正精度は上がるが、撮像可能な有効画素数が減少し、また、遮光したオプティカルブラック期間より少ないライン数を予め通常垂直転送した場合、平均するライン数が減少しスミア補正精度が荒くなるが、この様な効果を踏まえた上で、遮光したオプティカルブラック期間より多くても少なくても良い。
また次に、図2を用いてスミア信号の検出と補正の動作について説明する。まず、図2のスミア補正部7に入力される信号Aで、擬似的なオプティカルブラックの1ライン目の画素の信号は図2のメモリ部701−1に記憶させ、擬似的なオプティカルブラックの2ライン目の画素の信号はメモリ部701−2に記憶させ、擬似的なオプティカルブラックの3ライン目の画素の信号は図2のメモリ部701−3に記憶させる。このように順に記憶させ、擬似的なオプティカルブラックの4ライン目の画素の信号はメモリ部701−nに記憶させる。メモリ部701−1〜701−nに記憶させた信号は撮像領域の画素の信号が読み出される毎に出力する。メモリ部701−1〜701−nの記憶および出力は制御部715から出力される信号aによって制御される。メモリ部701−1〜701−nから出力された信号は加算部709で加算され、1/n部703で1/4倍される。メモリ部701−1〜701−nと加算部702および1/n部703でスミア信号の所定の検出領域信号のライン間平均を行うことができる。ライン間平均とは、図3を用いて説明すると、例えばS11ライン1列目,S21ライン1列目,S31ライン1列目,S41ライン1列目の信号を加算して、1/n倍することである。同様にS11ライン2の列、S11ライン3の列という順にS11ラインMの列までライン間平均を行う。
次にライン間平均された信号は遅延部704、遅延部705、係数部706、係数部707、係数部708および加算部709で構成された低域通過フィルタで高周波成分が除去される。この低域通過フィルタの特性は制御部715から出力される信号bによって設定される。
加算部709から出力された信号は高レベルサプレス部710で図8に示すような所定以上のレベルの信号に対して非線形処理が施される。本実施例では、EM−CCD3から出力される画像信号が飽和する時(図6では1.0V)のスミア信号レベルを100%(図4では0.1V)とすると、スミア信号レベルが90%以上の信号に対して高レベルサプレス部710で非線形処理が施される。そして、スミア信号レベルが110%以上の信号に対してはクリップを施す。高レベルサプレス部710の非線形処理は制御部715から出力される信号dによって設定される。この非線形処理により、画像信号が飽和してもスミア補正が過補正となることを防ぐことができる。
高レベルサプレス部710から出力された信号は低レベルサプレス部711で図8に示すような所定以下のレベルの信号に対して非線形処理が施される。本実施例では、EM−CCD3から出力される画像信号が飽和する時(図6では1.0V)のスミア信号レベルを100%(図6では0.1V)とすると、スミア信号レベルが10%以下の信号に対して低レベルサプレス部711で非線形処理が施される。低レベルサプレス部711の非線形処理は制御部715から出力される信号eによって設定される。この非線形処理により、画像領域に重畳しているランダム雑音に対して、オプティカルブラック領域に重畳しているランダム雑音が減算されないため、自然なスミア補正を施すことができる。
低レベルサプレス部711から出力された信号は切替部712に入力される。切替部712は比較部713から出力される信号で制御される。比較部713は加算部709から出力される信号と、制御部715から出力される信号cとをレベル比較し、信号cが小さい場合は、低レベルサプレス部711から出力される信号を切替部712から信号gとして出力するように切替部712を制御する。比較部713の比較結果で信号cが大きい場合は、制御部715から出力される信号fを切替部712から信号gとして出力するように切替部712を制御する。信号fは0(ゼロ)でも所定値でも良い。この比較部713は、映像信号出力部9から出力する定格信号レベルに対し、スミア補正信号レベルを比較して、スミア補正信号レベルが定格信号レベルの例えば10%以上になると、画像信号100%からスミア補正信号10%以上を減算して、画像信号が90%以下となる。即ち、比較部713と切替部712はスミア補正信号が画像信号そのものに影響を与えることを防ぐためのものである。
減算部714は、信号Aからスミア補正信号である信号gを減算して、スミア信号を低減した信号Lを出力する。
次に本発明の他の一実施例を図2、図9を用いてEM−CCD3から出力されるスミア信号の検出と補正の動作について説明する。
図9は本発明の他の一実施例であるスミア補正信号の低レベルサプレスと高レベルサプレスを説明するための図である。図2において、上述の一実施例と同じ動作の説明は省略する。図7に示すように、EM−CCD3の電子増倍を1000倍にして、スポット光のような高輝度被写体を撮像した場合に、スミア信号もすぐに飽和してしまう。本発明の他の一実施例は、EM−CCD3の電子増倍の倍率と信号Aの映像信号レベルに応じて高レベルサプレス部710の特性と低レベルサプレス部711の特性を変更するものである。加算部709から出力されるスミア信号レベルを100%とする。信号Aの定格の映像信号レベルを100%とする。
図9において、横軸は映像信号レベル検出部716から出力する映像信号レベルをパーセント(%)で表示し、縦軸は低レベルサプレス部711から出力するスミア補正信号レベルをパーセント(%)で表示している。
高レベルサプレス部710の動作について説明する。EM−CCD3の電子増倍の増倍率が1倍の場合、高レベルサプレス部710から出力するスミア補正信号レベル特性は映像信号レベルが40%から減少を始め、映像信号レベルが100%以上で0(ゼロ)または切断にする。EM−CCD3の電子増倍の増倍率が1000倍の場合、高レベルサプレス部710のスミア補正信号特性は映像信号レベルが40%から減少を始め、映像信号レベルが80%以上で0(ゼロ)または切断にする。EM−CCD3の電子増倍の増倍率が2000倍の場合、高レベルサプレス部710から出力するスミア補正信号レベル特性は映像信号レベルが40%から減少を始め、映像信号レベルが70%以上で0(ゼロ)または切断にする。即ち、スミア補正信号レベルは、EM−CCD3の電子増倍の増倍率および信号Aの映像信号レベルに従ってスミア補正信号レベル特性を変更する。このような特性を高レベルサプレス部710に持たせることにより、EM−CCD3の電子増倍の倍率と信号Aの映像信号レベルに応じて最適なスミア補正を施すことができる。
低レベルサプレス部711の動作について説明する。EM−CCD3の電子増倍の増倍率が1倍の場合、低レベルサプレス部711から出力するスミア補正信号レベル特性は映像信号レベルが0%から増加を始め、映像信号レベルが20%以上でスミア補正信号レベルを100%にする。EM−CCD3の電子増倍の増倍率が1000倍の場合、低レベルサプレス部711のスミア補正信号レベル特性は映像信号レベルが0%から増加を始め、映像信号レベルが20%以上でスミア補正信号レベルを100%にする。EM−CCD3の電子増倍の増倍率が2000倍の場合、低レベルサプレス部711のスミア補正信号レベル特性は映像信号レベルが0%から増加を始め、映像信号レベルが20%以上でスミア補正信号レベルを100%にする。即ち、スミア補正信号レベルは、EM−CCD3の電子増倍の増倍率および信号Aの映像信号レベルに従ってスミア補正信号レベルを変更する。このような特性を低レベルサプレス部711に持たせることにより、EM−CCD3の電子増倍の倍率と信号Aの映像信号レベルに応じて雑音の少ない最適なスミア補正を施すことができる。
上述の実施例では、加算部709の次に高レベルサプレス部710、そして低レベルサプレス部711の順としたが、加算部709の次に低レベルサプレス部711、そして高レベルサプレス部710の順でも良い。また、高レベルサプレス部710と低レベルサプレス部711にレベル合わせのための増幅機能を持たせても良い。この増幅機能を持たせた場合の増幅率の制御は制御部715で行う。
本発明の更に他の一実施例として、図1のスミア補正部7をCPU(Central Processing Unit)等の電算機を使用してスミア信号の検出および補正を行うこともできる。スミア信号の検出および補正の一実施例を図10で説明する。
図10は本発明の更に他の一実施例であるスミア信号の検出およびスミア補正の動作を説明するためのフローチャートである。 図10のステップS1でEM−CCD3の撮像領域からスミア信号を検出するための領域、低域通過フィルタ特性、電子増倍率及び映像信号レベルによる高レベルサプレス特性、電子増倍率及び映像信号レベルによる低レベルサプレス特性、比較レベルの初期設定を行う。ステップS2でEM−CCD3の電子増倍率、アンプ部5の増幅率をCPU11から読み込む。ステップS3で信号Aを入力する。ステップS4で信号Aがスミア検出領域の信号かを判定し、信号Aがスミア検出領域の信号の場合はステップS5の処理に進み、スミア検出領域以外の信号の場合はステップS11の処理に進む。ステップS5でスミア検出領域の信号のライン間平均を行い、ステップS6の処理に進む。ステップS6で高周波成分を低域通過フィルタで除去し、ステップS7の処理に進む。ステップS7でEM−CCD3の電子増倍率とアンプ部5の増幅率と映像信号レベルに従って高レベルサプレスの処理を行い、ステップS8の処理に進む。ステップS8でEM−CCD3の電子増倍率とアンプ部5の増幅率と映像信号レベルに従って低レベルサプレスの処理を行い、ステップS9の処理に進む。ステップS9でステップS8まで処理した信号であるスミア補正信号gと初期設定した比較レベルと比較し、比較レベル以下の場合はステップS11の処理に進み、比較レベルより大きい場合はステップS10の処理に進む。ステップS10でスミア補正信号gを0(ゼロ)または切断として、ステップS11の処理に進む。ステップS11で信号Aからスミア補正信号gを減算し、ステップS12の処理に進む。ステップS12で信号Lを出力する。
以上上記実施例では、取得したスミア信号をライン間平均した値を用いたが、取得したスミア信号の中央値を用いても同様の効果を得ることができる。
以上本発明によれば、固体撮像素子の蓄積領域の所定のライン数のみを予め垂直転送することで、当該所定のラインを擬似的なオプティカルブラック領域としてスミア信号を取得し、所定の画素の画像信号レベルに従って、取得したスミア信号に高レベルサプレスを施し、画像信号レベルからサプレスされたスミア信号を減算することにより、遮光したオプティカルブラックに潜在する画素欠陥の影響を受けることなく、固体撮像素子から出力されるスミア等の雑音を低減することができる。
以上本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された撮像装置に限定されるものではなく、上記以外の撮像装置に広く適用することができることは言うまでもない。
1:撮像装置、2:レンズ部、3:EM−CCD、4:CDS部、5:アンプ部、6:A/D変換部、7:スミア補正部、8:映像信号処理部、9:映像信号出力部、10:CCD駆動部、11:CPU、701−1〜n:メモリ部、702,709:加算部、703:1/n部、704,705:遅延部、706〜708:係数部、710:高レベルサプレス部、711:低レベルサプレス部、712:切替部、713:比較部、714:減算部、715:制御部、716:映像信号レベル検出部。

Claims (2)

  1. 撮像領域と蓄積領域を有する固体撮像素子と、垂直ブランキング期間に、蓄積領域の所定のラインを垂直転送し、垂直転送路のライン数より所定のライン数多く垂直転送する制御手段と、前記固体撮像素子の所定の画素から出力される画像信号を取得する画像信号取得手段と、前記蓄積領域の所定のラインから出力される信号を取得する取得手段と、該取得手段で取得した信号に応じた値を前記画像信号取得手段で取得した画像信号から減算する補正手段と、前記取得手段で取得した信号のライン間平均を行う平均化手段と、該平均化手段で平均化された信号に所定の高レベルサプレスを施すサプレス手段と、前記画像信号取得手段で取得した画像信号から前記サプレス手段でサプレスされた信号を減算する減算手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項に記載の撮像装置において、
    更に前記平均化手段で平均化された信号と所定のレベルを比較する比較手段と、前記サプレス手段の出力を前記比較手段の比較結果に応じて切断する切替手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
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