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JP5306282B2 - 動画像符号化装置、動画像符号化方法及びプログラム - Google Patents
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動画像符号化装置、動画像符号化方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、動画像符号化装置、動画像符号化方法及びプログラムに関する。
現在、動画像の符号化を行う際には、予測符号化とブロック分割変換符号化を行う。予測符号化では、フレーム内予測符号化及び動き補償フレーム間予測符号化(例えば、非特許文献1参照)を行うことにより予測誤差信号を生成する。予測誤差信号とは、マクロブロックにおける画素値と該画素値の予測値との差分を表す信号である。マクロブロックとは、隣接する複数の画素(例えば、8×8画素)を集めた領域であり、符号化を行う対象である。フレーム内予測符号化では、隣接する符号化済みのマクロブロックの画素値からマクロブロックにおける画素値を予測することにより、高い圧縮率を実現している。一方、動き補償フレーム間予測符号化では、隣り合うフレーム間の差分信号を用いるフレーム間予測符号化に加えて、フレームにある物体が符号化済みのフレームからどれだけ動いたかを表す情報(動きベクトル)を用いてマクロブロックの画素値を予測する。これにより、高い圧縮率を実現する。ブロック分割変換符号化では、フレーム内予測符号化及び動き補償フレーム間予測符号化による予測誤差信号を符号化する。すなわち、マクロブロック単位で予測誤差信号に離散コサイン変換(DCT)を行うことにより、高い圧縮率を実現している。
図4は、予測符号化とブロック分割変換符号化を組み合わせた符号化を行う動画像符号化装置20の機能構成を示すブロック図である。
動画像符号化装置20は、予測符号化部21と、ブロック分割変換符号化部22と、量子化部23とを含んで構成される。予測符号化部21は、符号化の対象である映像信号(以下、入力映像信号とする)を入力とし、入力映像信号におけるマクロブロックに対してフレーム内予測符号化及び動き補償フレーム間予測符号化を行う。そして、予測符号化部21は、生成した予測誤差信号をブロック分割変換符号化部22に出力する。ブロック分割変換符号化部22は、入力された予測誤差信号に対して離散コサイン変換を行うことにより、周波数成分に変換し、変換した周波数成分を直交変換係数とする。これにより、空間的な冗長度を取り除く。量子化部23は、ブロック分割変換符号化部22が変換した直交変換係数を指定した値(以下、量子化ステップとする)で除算した結果を整数値に丸め、整数値に丸めた結果を量子化値とする。つまり、量子化部23は、入力された直交変換係数を所定の量子化代表値のいずれかに対応付けする。これにより、量子化による歪みを許しながら大幅な符号量の削減を行う。
ここで、符号化を行う際、量子化部23は、最初に各マクロブロックに対して量子化パラメータ(0から51までの整数値)を決定し、決定した量子化パラメータに基づいて量子化ステップを導出する。量子化パラメータとは、量子化ステップを決定するパラメータである。例えば、H.264/AVCでは量子化パラメータと量子化ステップの対数が比例する。具体的には、量子化パラメータが6増加すると量子化ステップが2倍になる。そして、量子化部23は、直交変換係数を量子化ステップで除算した結果を整数値に丸めることにより量子化値を算出する。
非特許文献2には、画像の類似度を客観的に評価する手法であるSSIM(Structural SIMilarity)が記載されている。
ITU-T Rec. H.264 - ISO/IEC 14496-10, "Advanced video coding for generic audiovisual service",Mar. 2010. http://www.itu.int/rec/T-REC-H.264 2009, 2009. Zhou Wang, Alan Conrad Bovik, Hamid Rahim Sheikh, Eero P. Simoncelli, "Image QualityAssessment: From Error Visibility to Structural Similarity," IEEE Transactions on Image Pro-cessing, vol. 13, no. 4, pp. 600-612, Apr. 2004.
従来技術では、量子化部23において量子化を行うことで符号量を削減しているが、この時量子化による歪みを許容しているため、歪みが発生する場合がある。しかしながら、発生した歪みがどの様な歪みなのか、どの程度歪んでいるのかを、事前に知る事は出来ない。それ故、量子化する際に用いる量子化パラメータを事前に最適化することは困難であり、その結果、量子化による歪みが画像の品質に悪影響を与える場合がある、という問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、符号化する際に用いる適切な量子化パラメータを設定し、量子化による歪みを抑えることにより、主観画像品質を向上し、符号化効率を向上させることにある。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、入力映像信号に対し、所定の量子化パラメータを用いて符号化を行いビットストリームを生成する第一符号化部と、前記第一符号化部が生成したビットストリームを復号して復号映像信号を生成する復号部と、前記復号部が復号した復号映像信号と前記入力映像信号との差分に基づいて、前記復号映像信号における歪みの度合いを示す画質劣化評価指標を算出する評価部と、前記評価部が算出した画質劣化評価指標と前記第一符号化部における発生符号量に基づいて量子化パラメータを算出する量子化パラメータ算出部と、前記量子化パラメータ算出部が算出した量子化パラメータを用いて前記入力映像信号に対し符号化を行う第二符号化部と、を備え、前記評価部は、SSIM(Structural SIMilarity)を用いて前記画質劣化評価指標を算出し、前記量子化パラメータ算出部は、次の式(1)にて定義されたレート歪み曲線f(x )に関し、
Figure 0005306282
前記画質劣化評価指標をf(x )とし、前記発生符号量を正規化した値をx として式(1)におけるa を次の式(2)により算出し、
Figure 0005306282
発生符号量に対する画質劣化評価指標を表す目標符号化効率をE pic として、発生符号量の目標値である目標発生符号量TMbBit を次の式(3)により算出し、
Figure 0005306282
当該目標発生符号量に基づいて前記量子化パラメータを算出することを特徴とする動画像符号化装置である。
)また、本発明の一態様は、第一符号化部が、入力映像信号に対し、所定の量子化パラメータを用いて符号化を行いビットストリームを生成するステップと、復号部が、前記第一符号化部が生成したビットストリームを復号して復号映像信号を生成するステップと、評価部が、前記復号部が復号した復号映像信号と前記入力映像信号との差分に基づいて、前記復号映像信号における歪みの度合いを示す画質劣化評価指標を算出するステップと、量子化パラメータ算出部が、前記評価部が算出した画質劣化評価指標と前記第一符号化部における発生符号量に基づいて量子化パラメータを算出するステップと、第二符号化部が、前記量子化パラメータ算出部が算出した量子化パラメータを用いて前記入力映像信号に対し符号化を行うステップと、を有し、前記評価部は、SSIMを用いて前記画質劣化評価指標を算出し、前記量子化パラメータ算出部は、次の式(4)にて定義されたレート歪み曲線f(x )に関し、
Figure 0005306282
前記画質劣化評価指標をf(x )とし、前記発生符号量を正規化した値をx として式(4)におけるa を次の式(5)により算出し、
Figure 0005306282
発生符号量に対する画質劣化評価指標を表す目標符号化効率をE pic として、発生符号量の目標値である目標発生符号量TMbBit を次の式(6)により算出し、
Figure 0005306282
当該目標発生符号量に基づいて前記量子化パラメータを算出することを特徴とする動画像符号化方法である。
)また、本発明の一態様は、コンピュータに、上述のいずれかの動画像符号化方法
を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、映像入力信号を一度符号化した結果に対する画質劣化評価指標を用いて、再度映像入力信号を符号化する際に用いる量子化パラメータを算出している。このため、適切な量子化パラメータが設定可能となり、主観的な画像品質が向上し、符号化効率を向上することができる。
本実施形態による動画像符号化装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態による符号化処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態における動画像符号化装置にて実験を行った結果を示すグラフである。 従来技術における動画像符号化装置の機能構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本実施形態による動画像符号化装置10の機能構成を示すブロック図である。
動画像符号化装置10は、第一符号化部11と、復号部12と、評価部13と、量子化パラメータ算出部14と、第二符号化部15とを含んで構成される。第一符号化部11は、符号化の対象となる映像信号(以下、入力映像信号とする)を入力とし、入力映像信号に対して符号化を行い、符号化した結果をビットストリームとする。そして、第一符号化部11は、ビットストリームを復号部12に出力する。具体的には、第一符号化部11は、まず、入力映像信号における各マクロブロックに対して予測符号化とブロック分割変換符号化を行う。次に、第一符号化部11は、ブロック分割変換符号化を行った結果である直交変換係数を量子化ステップで除算する。そして、第一符号化部11は、除算した結果を整数値に丸めて量子化値を算出する。このとき、第一符号化部11は、予め各マクロブロックに設定された量子化パラメータから量子化ステップを算出する。本実施形態では、量子化パラメータと量子化ステップの対数が比例する。このため、第一符号化部11は、次の式(7)により量子化ステップQSを算出する。ここで、QPは量子化パラメータである。以下、第一符号化部11が行う符号化を第一符号化とする。
Figure 0005306282
復号部12は、入力されたビットストリームを復号し、復号した結果を復号映像信号とする。そして、復号部12は、復号映像信号を評価部13に出力し、復号時に取得したビットストリームの符号化情報を量子化パラメータ算出部14及び第二符号化部15に出力する。符号化情報とは、入力映像信号を第一符号化した際の情報であり、マクロブロックタイプ及びマクロブロック発生符号量を含む。マクロブロックタイプとは、マクロブロックを予測符号化及びブロック分割変換符号化した結果である。マクロブロック発生符号量(発生符号量)は、マクロブロックを符号化した際に発生する符号量である。
評価部13は、入力映像信号と復号映像信号を入力とし、各マクロブロックにおける入力映像信号と復号映像信号の差分(以下、差分信号とする)に基づいて、第一符号化による画質劣化評価指標を算出する。画質劣化評価指標は、歪みの度合いを示す指標である。本実施形態における画質劣化評価指標は、各マクロブロック内の輝度値の差分、分散、共分散の指標より求めるSSIMである。SSIMは、値が大きいほど画像の歪みが小さく、値が小さいほど歪みが大きいことを表す。なお、画質劣化評価指標は、差分信号の差分絶対値和または差分自乗和でもよい。そして、評価部13は、画質劣化評価指標を量子化パラメータ算出部14に出力する。
ここで、評価部13は、SSIMを次の式(8)により算出する。xは入力映像信号における画像、yは復号映像信号における画像を表す。また、α1、β1、γ1は定数である。
Figure 0005306282
式(8)を構成する要素はそれぞれ次の式(9)、式(10)、式(11)にて定義される。
Figure 0005306282
Figure 0005306282
Figure 0005306282
ここで、l(x,y)は輝度値比較関数、c(x,y)はコントラスト値比較関数、s(x,y)は構造比較関数である。また、ここで用いられているμは次の式(12)にて定義される。ここで、lxは、入力映像信号におけるi番目のマクロブロックの輝度値である。また、Nは正の整数であり、マクロブロック数である。
Figure 0005306282
また、μは次の式(13)にて定義される。ここで、lyは、復号映像信号におけるi番目のマクロブロックの輝度値である。
Figure 0005306282
また、σは次の式(14)にて定義される。
Figure 0005306282
また、σは次の式(15)にて定義される。
Figure 0005306282
また、σxyは次の式(16)にて定義される。
Figure 0005306282
量子化パラメータ算出部14は、復号部12から出力された符号化情報と評価部13から出力された画質劣化評価指標に基づいて、第二符号化部15が符号化を行う際に用いる量子化パラメータをマクロブロック毎に算出する。ここで、量子化パラメータ算出部14は、符号化情報としてはマクロブロック発生符号量を用いる。量子化パラメータの決定方法の詳細については後述する。そして、量子化パラメータ算出部14は、各マクロブロックにおける量子化パラメータの組合せである量子化パラメータセットを第二符号化部15に出力する。
第二符号化部15は、入力映像信号と、量子化パラメータ算出部14により出力された量子化パラメータセットと、復号部12により出力された符号化情報を用いて符号化を行う。つまり、第二符号化部15は、符号化情報に含まれるマクロブロックタイプに対して量子化パラメータセットで指定された値を適用しながら符号化を行い、符号化した結果を符号化ストリームとして出力する。具体的には、第二符号化部15は、まず、量子化パラメータセットにて指定された量子化パラメータから量子化ステップを算出する。そして、第二符号化部15は、マクロブロックタイプを量子化ステップで除算し、除算した結果を整数値に丸めて量子化値を算出する。以下、第二符号化部15における符号化を第二符号化とする。
次に、図2を参照して動画像符号化装置10による符号化処理について説明する。図2は、本実施形態による符号化処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、第一符号化部11が、入力映像信号に対して第一符号化を行う。次に、ステップS102において、復号部12が、第一符号化を行った結果であるビットストリームを復号する。そして、ステップS103において、評価部13が、入力映像信号と復号映像信号の差分から画像劣化評価指標SSIMを算出する。
次に、ステップS104において、量子化パラメータ算出部14が、目標符号化効率(Epic)の算出を行う。ここで、目標符号化効率Epic=(∂D/∂R)とは、発生符号量に対する歪みを表す値である.Dは歪みを表し、評価部13で得られる画質劣化評価指標の値である。つまり、DにはSSIMの値が入る。また、Rは符号化情報に含まれるマクロブロック発生符号量が入る。例えば、第一符号化の結果におけるマクロブロック発生符号量の平均値(平均マクロブロック発生符号量)とSSIMの平均値(平均SSIM)を用いる場合は、Epic=(∂D/∂R)=平均SSIM/平均マクロブロック発生符号量である。
次に、ステップS105において、量子化パラメータ算出部14は、各マクロブロックにおけるレート歪み曲線f(x)を求める。ここで、xの添え字であるiは、正の整数であり、i番目のマクロブロックを意味する。レート歪み曲線f(x)は次の式(17)で定義する。
Figure 0005306282
ここでxは、復号部12より得られる第一符号化時のマクロブロック発生符号量を正規化した値である。また、f(x)は、評価部13により得られる第一符号化時の画質劣化評価指標が入る。aはf(x)を一意に定める変数である。すなわち、量子化パラメータ算出部14は、式(17)式を求めるために、次の式(18)によりaを算出する。
Figure 0005306282
ここで、マクロブロック発生符号量は0から3200ビットまでと定義されるが、式(18)ではマクロブロック発生符号量を3200で割り、値域を0から1までとしたものがxに入る。
次に、ステップS106において、量子化パラメータ算出部14は、レート歪み曲線f(x)上で目標符号化効率Epicを満たす目標発生符号量TMbBitを求める。目標発生符号量TMbBitとは、第二符号化におけるマクロブロック発生符号量の目標値である。目標符号化効率Epic=(∂D/∂R)は定義より、f(x)上における傾きを意味することは明らかである。すなわち、f(x)をxについて微分したf′(x)とEpicが等しくなるようなxが目標発生符号量TMbBitであると言える。そこで、量子化パラメータ算出部14は、次の式(19)式を用いてTMbBitを求める。
Figure 0005306282
ここで,x=TMbBitであるため、量子化パラメータ算出部14は、次の式(20)により目標発生符号量TMbBitを求める。
Figure 0005306282
次に、ステップS107において、量子化パラメータ算出部14は、第二符号化後のマクロブロック発生符号量が先ほど求めたTMbBitとなる量子化パラメータを求めるために、量子化パラメータ対マクロブロック発生符号量の関係を表す曲線(QP−GenBit曲線:g(y))を算出する。量子化パラメータとマクロブロック発生符号量の値には、量子化パラメータの増加にしたがいマクロブロック発生符号量が減少していくという単調減少の関係がある。また、単調減少における減少幅が徐々に減少していくという特徴があるため、二次関数の第四象限に当てはまると考えられる。よって、QP−GenBit曲線(g(y))を次の式(21)のように二次式で定義する。
Figure 0005306282
ここで、yは第二符号化時の量子化パラメータ、α及びβは予め定めておく定数、γはg(y)を一意に定める定数、g(y)はマクロブロック発生符号量である。また、iはi番目のマクロブロックを示す。第二符号化時の量子化パラメータを求めるにあたり、量子化パラメータ算出部14は、まず初めに次の式(22)に、第一符号化部より得られる第一符号化時の量子化パラメータおよびマクロブロック発生符号量を代入し、γを求め、各マクロブロックのQP−GenBit曲線(g(y))を一意に定める。
Figure 0005306282
QP−GenBit曲線はマクロブロックによって様々な曲線を描くが,それぞれの曲線はほとんど交わることがないという特徴を持つ。一方で、マクロブロックの特徴によって同一量子化パラメータ時のマクロブロック発生符号量は大きく異なる。そこで、曲線の形状およびX軸方向の位置を定めるα及びβの値を事前に定めておく。α及びβを決定するにあたり、実験により予め複数のマクロブロックについて量子化パラメータ0から51について符号化を行い、マクロブロック発生符号量およびSSIMのデータをとる。符号化結果より,全マクロブロックの平均マクロブロック発生符号量及び平均SSIMを各量子化パラメータについてとり,それらの点(52点)に対して最小自乗法を用いることで近似曲線を求める。ここで得られた二次曲線のy とyの係数をそれぞれα及びβとして定める。本実施形態では、α=0.91846975、β=−95.079875と定める。
次に、ステップS108において、量子化パラメータ算出部14は、式(22)で求めたQP−GenBit曲線(g(y))を一意に定める変数γおよび,式(20)で求めた目標発生符号量TMbBitを次の式(23)へ代入し、第二符号化時の量子化パラメータyを求める
Figure 0005306282
ここで、yの解を一意に求めるために、0≦y≦51という制約を設ける。
そして、ステップS109において、量子化パラメータ算出部14は、全てのマクロブロックについて、量子化パラメータyを算出したか否かを判定する。全てのマクロブロックにおける量子化パラメータyを算出した場合には、ステップS110へ進む。一方、全てのマクロブロックにおける量子化パラメータyを算出していない場合には、ステップS105へ戻る。そして、全てのマクロブロックについてyを求めた後、ステップS110において、第二符号化部15が、量子化パラメータyを用いて第二符号化を行う。
図3は、本実施形態における動画像符号化装置10にて実験を行った結果を示すグラフである。本図において、横軸はマクロブロック発生符号量(単位はkbit/s)であり、縦軸は画質劣化評価指標SSIMである。また、実線101は第二符号化を行った結果を示しており、実線102は第一符号化を行った結果を示している。本図における実験は、ITE(映像情報メディア学会)における標準画像の一つであるSoccerAcctionのSDTV(Standard Definition Television)サイズ(720×480)、インタレース、フレーム数450フレームについて行った。SSIMは、値が大きいほど画像の歪みが小さく、値が小さいほど歪みが大きいことを表す。このため、図示するように、第二符号化を行った結果は、第一符号化を行った結果と比べて符号化効率が向上していることが確認できる。
このように、本実施形態によれば、動画像符号化装置10は、画像劣化評価指標から量子化パラメータを算出し、算出した量子化パラメータを用いて第二符号化を行っている。このため、最適な量子化パラメータを設定可能となり、主観的な画像品質が向上し符号化効率を向上することができる。
また、図2に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、符号化処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
10…動画像符号化装置 11…第一符号化部 12…復号部 13…評価部 14…量子化パラメータ算出部 15…第二符号化部

Claims (3)

  1. 入力映像信号に対し、所定の量子化パラメータを用いて符号化を行いビットストリームを生成する第一符号化部と、
    前記第一符号化部が生成したビットストリームを復号して復号映像信号を生成する復号部と、
    前記復号部が復号した復号映像信号と前記入力映像信号との差分に基づいて、前記復号映像信号における歪みの度合いを示す画質劣化評価指標を算出する評価部と、
    前記評価部が算出した画質劣化評価指標と前記第一符号化部における発生符号量に基づいて量子化パラメータを算出する量子化パラメータ算出部と、
    前記量子化パラメータ算出部が算出した量子化パラメータを用いて前記入力映像信号に対し符号化を行う第二符号化部と、
    を備え
    前記評価部は、SSIM(Structural SIMilarity)を用いて前記画質劣化評価指標を算出し、
    前記量子化パラメータ算出部は、次の式(1)にて定義されたレート歪み曲線f(x )に関し、
    Figure 0005306282
    前記画質劣化評価指標をf(x )とし、前記発生符号量を正規化した値をx として式(1)におけるa を次の式(2)により算出し、
    Figure 0005306282
    発生符号量に対する画質劣化評価指標を表す目標符号化効率をE pic として、発生符号量の目標値である目標発生符号量TMbBit を次の式(3)により算出し、
    Figure 0005306282
    当該目標発生符号量に基づいて前記量子化パラメータを算出する
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 第一符号化部が、入力映像信号に対し、所定の量子化パラメータを用いて符号化を行いビットストリームを生成するステップと、
    復号部が、前記第一符号化部が生成したビットストリームを復号して復号映像信号を生成するステップと、
    評価部が、前記復号部が復号した復号映像信号と前記入力映像信号との差分に基づいて、前記復号映像信号における歪みの度合いを示す画質劣化評価指標を算出するステップと、
    量子化パラメータ算出部が、前記評価部が算出した画質劣化評価指標と前記第一符号化部における発生符号量に基づいて量子化パラメータを算出するステップと、
    第二符号化部が、前記量子化パラメータ算出部が算出した量子化パラメータを用いて前記入力映像信号に対し符号化を行うステップと、
    を有し、
    前記評価部は、SSIMを用いて前記画質劣化評価指標を算出し、
    前記量子化パラメータ算出部は、次の式(4)にて定義されたレート歪み曲線f(x )に関し、
    Figure 0005306282
    前記画質劣化評価指標をf(x )とし、前記発生符号量を正規化した値をx として式(4)におけるa を次の式(5)により算出し、
    Figure 0005306282
    発生符号量に対する画質劣化評価指標を表す目標符号化効率をE pic として、発生符号量の目標値である目標発生符号量TMbBit を次の式(6)により算出し、
    Figure 0005306282
    当該目標発生符号量に基づいて前記量子化パラメータを算出する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  3. コンピュータに、請求項に記載の動画像符号化方法を実行させるためのプログラム。
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