JP5307280B2 - 薄膜光電変換素子 - Google Patents
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Description
本発明は、薄膜光電変換素子に関する。特に薄膜光電変換素子の透明電極層の改善に関する。
太陽光を電気エネルギーに変換する光電変換素子である太陽電池は、石油などの化石エネルギーや原子力エネルギーに代わるクリーンなエネルギーとして期待されている。太陽電池を電力用のエネルギー源として実用化するために解決すべき課題は、高効率化と低コスト化である。なかでも、大面積化が容易な薄膜光電変換素子は、大幅な低コスト化が可能なので、そのエネルギー変換効率の向上が強く望まれている。
薄膜太陽電池の一例が、特開2012−114296号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1では、裏面電極と光電変換層との間にZnO,ITOまたはSnO2からなる透明電極を備えることが好ましいとされている。
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の成果報告書(管理番号:20100000000638)である「平成18−21年度 成果報告書 新エネルギー技術研究開発 太陽光発電システム未来技術研究開発 高電流型高効率薄膜シリコン太陽電池の研究開発(ボトムセル)」(非特許文献1)の記載からは、微結晶シリコンゲルマニウムにおける結晶の単位格子サイズが、ゲルマニウム濃度の増加に比例して、結晶シリコンの単位格子サイズから結晶ゲルマニウムの単位格子サイズまでの範囲で変化することがわかる。
発明者らは、上述の特許文献1で開示されているように、裏面側の透明電極としてZnO,ITOまたはSnO2を形成した場合、薄膜太陽電池の変換効率が低下する原因となっていることを突き止めた。それは、n型半導体層と、裏面側の透明電極との間の仕事関数の関係性が、適した設計になっていないためである。
そこで、本発明は、これらの問題点を解消し、光電変換効率を改善した薄膜光電変換素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく薄膜光電変換素子の一つの局面では、主表面を有する光透過性基板と、上記主表面上に上記光透過性基板から近い側から順に積層された、透明電極層、p型半導体層、i型半導体層、n型半導体層、裏面透明電極層、および裏面反射層とを備え、上記n型半導体層と上記裏面透明電極層との接合界面において、真空準位をゼロにとり物質の仕事関数を負の値に定義する場合、上記接合界面において上記n型半導体層の仕事関数Φsmiと上記裏面透明電極層の仕事関数Φoxの関係がΦsmi<Φoxとなる。
上記裏面透明電極層は、ZnOを主成分とすることが好ましい。さらに上記裏面透明電極層は、Mgを含むことが好ましい。さらに上記裏面透明電極層は、第13族元素を含むことが好ましい。さらに上記裏面透明電極層は、Alを含むことが好ましい。
上記目的を達成するため、本発明に基づく薄膜光電変換素子の他の局面では、主表面を有する光透過性基板と、上記主表面上に上記光透過性基板から近い側から順に、透明電極層、中間層を含む多接合化されたpin半導体接合層、裏面透明電極層、および裏面反射膜とを備え、上記裏面透明電極層は、MgとZnと、少なくとも1種類の第13族元素を含む金属酸化膜を含む。
ここで、Φsmi<Φoxとは、すなわち、上記裏面透明電極層の仕事関数Φoxが上記n型半導体層の仕事関数より真空準位に近いということになる。上記接合界面において上述の仕事関数の関係を満たすことで、所望の内蔵電位すなわちn側半導体層に電子キャリアの蓄積層が形成されるような内蔵電位が上記接合界面に印加することができ、高開放電圧化、高フィルファクター(F.F.)化により、薄膜光電変換素子の特性を改善することができる。
Al、Mgなどのように仕事関数が真空準位に対して比較的浅い金属から構成される金属酸化物は、金属酸化物そのものの仕事関数を浅くすることができ、かつ、安定な酸化物を形成することができるので、上記接合界面において上述の仕事関数の大小関係を満たすことで、所望の内蔵電位が上記接合界面に印加することができ、高開放電圧化、高フィルファクター化により、薄膜光電変換素子の特性を改善することができる。
上記薄膜光電変換素子において、上記裏面透明電極層は金属酸化物を含み、上記金属酸化物のバンドギャップは2.8eVよりも大きいことが好ましい。金属酸化物中の含有金属に対するMgの組成比が5重量%から30重量%の範囲で構成される場合、金属酸化物のバンドギャップが2.8eVよりも大きくなり、かつ、低屈折率化するため、上記接合界面における光の反射率が増大し、短絡電流増大により、薄膜光電変換素子の特性を改善することができる。上記金属酸化物の仕事関数は、真空準位をゼロにとる場合に−4.5eVよりも大きいことが好ましい。
上記薄膜光電変換素子において、上記裏面透明電極層は金属酸化物を含み、上記金属酸化物の仕事関数は、真空準位をゼロにとる場合に−4.5eVよりも大きいことが好ましい。金属酸化物の仕事関数が真空準位をゼロにとる場合に−4.5eVよりも大きいことで、上記接合界面での光励起キャリアの再結合確率を低減でき、高フィルファクター化により、薄膜光電変換素子の特性を改善することができる。
上記薄膜光電変換素子において、上記裏面透明電極は、複数種類の金属酸化物による多層構造となっていることが好ましい。上記裏面透明電極層として、Al、Mg、Znから構成される金属酸化膜だけでなく、電気伝導特性の良いITO(InSnO金属酸化物)ならびにIGZO(InGaZnO金属酸化物)などの高導電率金属酸化膜をさらに積層して形成することで、直列抵抗が低減でき、高フィルファクター化により、薄膜光電変換素子の特性を改善することができる。
上記裏面透明電極層は、Mgを3重量%以上10重量%以下含むことが好ましい。
上記裏面透明電極層は、Alを1重量%以上5重量%以下含むことが好ましい。
上記裏面透明電極層は、Alを1重量%以上5重量%以下含むことが好ましい。
上記裏面反射層はAgを含み、上記裏面透明電極層は複数層からなり、上記裏面透明電極層は、上記pin半導体接合層に接しMgを含む層と、上記裏面反射層に接しMgを含まない層とを有することが好ましい。
本明細書において、「アモルファス」は、当該分野で一般的に使われる「アモルファス」と同義語である。また、「微結晶」は、当該分野で一般的に使われるとおり、実質的に結晶相のみからなる状態だけでなく、結晶相とアモルファス相とが混在した状態のものも含む。
たとえば、ラマン散乱スペクトルにおいて、結晶シリコン中のシリコン−シリコン結合に帰属されている520cm-1付近の鋭いピークがわずかでも検出されたものは「微結晶シリコン」であると考えられており、本明細書においても同様の意味で「微結晶シリコン」を使用する。
なお、本明細書中において、「微結晶シリコンゲルマニウム」とは、上記の微結晶状態となっているシリコンゲルマニウムのことである。すなわち、微結晶シリコンゲルマニウムは、実質的に結晶相のみからなる状態だけでなく、アモルファスシリコンゲルマニウム相および結晶シリコンゲルマニウム相を含む。
微結晶シリコンゲルマニウムにおいては、上記非特許文献1に記載されているように、ゲルマニウム濃度の増加に比例して、結晶の単位格子サイズが、結晶シリコンの単位格子サイズから、結晶ゲルマニウムの単位格子サイズまでの範囲で変化することが知られている。
これは、微結晶シリコンゲルマニウム層中に存在する単位格子のシリコン−ゲルマニウム結合の割合が、ゲルマニウム濃度の増加に伴って増加することを意味している。そこで、たとえばX線回折法を用いて、単位格子のサイズを測ることによって、結晶シリコンゲルマニウム相の存在を知ることができる。また、後述するラマン散乱スペクトルの分析において、結晶シリコンゲルマニウムに帰属されるピークが観測されること、または、結晶シリコンのシリコン−シリコンに帰属されるピークの位置が変化することによっても、微結晶シリコンゲルマニウム相の存在を知ることができる。
そこで、次に示すように判断する。まず、判断に関係する第1〜第5条件を示す。
第1条件:二次イオン質量分析によって、シリコンおよびゲルマニウムの存在が確認できること。
第1条件:二次イオン質量分析によって、シリコンおよびゲルマニウムの存在が確認できること。
第2条件:X線回折法における(220)回折ピーク角度から求まる単位格子のサイズが、結晶シリコンの単位格子サイズである5.43Åより大きく、結晶ゲルマニウムの単位格子サイズである5.67Åよりも小さいこと。
第3条件:ラマン散乱スペクトルにおいて、結晶シリコンのシリコン−シリコン結合に帰属されるピークが観測されること。
第4条件:そのピークのラマンシフト値が、ゲルマニウムを含まない結晶シリコンのラマンシフト値よりも低波数側にシフトしていること。
第5条件:結晶シリコンゲルマニウムに帰属される400cm-1付近のピークが観測されること。
これらの5条件のうち、第1、第2および第3条件を同時に満たす場合、第1、第3および第4条件を同時に満たす場合、または、第1、第3および第5条件を同時に満たす場合に、結晶シリコンゲルマニウム相が存在しているとみなし、すなわち、微結晶シリコンゲルマニウムであると判断する。
なお、ゲルマニウム濃度が比較的低い場合、第5条件に関係する結晶シリコンゲルマニウムに帰属されるピークを観測することが難しい。そのため、上記の第1〜第4の条件を結晶シリコンゲルマニウムの有無を判別する条件として主に用いる。
また、一般的な薄膜シリコン太陽電池の構造として、スーパーストレート型が挙げられる。スーパーストレート型構造においては、光透過性基板上に透明電極層、半導体光電変換層、裏面透明電極層および裏面反射層がこの順に積層されて構成され、光透過性基板側から光が入射するように配置される。
光電変換層は、p導電型を示す半導体層(以下、「p型半導体層」という。)、光吸収層(以下、「i型半導体層」という。)、およびn導電型を示す半導体層(以下、「n型半導体層」という。)から構成されるpin接合を備える場合が多い。これから述べる実施の形態1,2においては、スーパーストレート型pin構造を有する薄膜太陽電池を例に説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明に基づく実施の形態1に係る薄膜太陽電池およびその製造方法について説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
以下、本発明に基づく実施の形態1に係る薄膜太陽電池およびその製造方法について説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明に基づく実施の形態1における薄膜光電変換素子としての薄膜太陽電池101について説明する。図1に示すように、薄膜太陽電池101においては、光透過性基板1上に、透明電極層2、半導体光電変換層3、AZMO(Al,Zn,Mg,O)層である裏面透明電極層4、裏面反射層5がこの順番で積層されている。
<基材>
光透過性基板1上には、透明電極層2が形成されている。光透過性基板1としては、ガラス板、または、ポリイミドもしくはポリビニルなどの耐熱性を有する透光性樹脂板、さらにそれらが積層されたものなどが好適に用いられる。ただし、光透過性基板1の材料は、光透過性が高く、かつ、薄膜太陽電池101の全体を構造的に支持し得るものであれば特に限定されない。また、光透過性基板1の表面は、金属膜、透光性導電膜および絶縁膜などによって被覆されていてもよい。
光透過性基板1上には、透明電極層2が形成されている。光透過性基板1としては、ガラス板、または、ポリイミドもしくはポリビニルなどの耐熱性を有する透光性樹脂板、さらにそれらが積層されたものなどが好適に用いられる。ただし、光透過性基板1の材料は、光透過性が高く、かつ、薄膜太陽電池101の全体を構造的に支持し得るものであれば特に限定されない。また、光透過性基板1の表面は、金属膜、透光性導電膜および絶縁膜などによって被覆されていてもよい。
透明電極層2は、透明導電性の材料からなる。透明電極層2としては、たとえば、ITO(Indium Tin Oxide)、酸化錫または酸化亜鉛などの透明導電性の膜を単層または複数層積層させたものを用いることができる。透明電極層2は、電極として機能するため、高い電気伝導性を有することが好ましい。そのため、透明電極層2として、微量の不純物を添加することで電気伝導性を向上させたものを用いることもできる。
透明電極層2の形成方法としては、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、電子ビーム蒸着法、ゾルゲル法、スプレー法および電析法などの公知の方法を用いることができる。
また、透明電極層2の表面に凹凸形状が形成されていることが好ましい。この凹凸形状により、光透過性基板1側から入射した入射光を散乱および屈折させて光路長を伸ばすことができるので、半導体光電変換層3内での光閉じ込め効果を高めて短絡電流密度の増加を図ることができる。
透明電極層2の表面に凹凸形状を形成する方法としては、光透過性基板1上に透明電極層2を形成した後、エッチング法もしくはサンドブラストなどの機械加工により凹凸形状を形成する方法、透明電極層2の製膜時に膜材料の結晶成長により形成される凹凸状の表面形状を利用する方法、または、結晶成長面が配向しているために規則的な凹凸状の表面形状が形成されることを利用する方法などを用いてもよい。
なお、透明電極層2上に酸化亜鉛層2aをスパッタリング法などで形成すると、後に半導体光電変換層3を形成する際に透明電極層2がプラズマによって損傷を受けることを防止できるため、より好ましい。
本実施の形態においては、青板ガラスからなる透光性基板1上にCVD法により膜材料の結晶を成長させたときに形成される凹凸形状を利用した、酸化錫からなる透明電極層2を堆積させたもの(旭硝子株式会社製、商品名:Asahi−U)に、スパッタリング法によって酸化亜鉛層2aを堆積させたものを用いている。
<半導体光電変換層>
半導体光電変換層3においては、光透過性基板1側から順にp型半導体層3p、i型半導体層3iおよびn型半導体層3nが積層されて、pin接合が構成されている。
半導体光電変換層3においては、光透過性基板1側から順にp型半導体層3p、i型半導体層3iおよびn型半導体層3nが積層されて、pin接合が構成されている。
各半導体層の膜厚は特に限定されるものではないが、p型半導体層3pの膜厚が5nm以上50nm以下、i型半導体層3iの膜厚が100nm以上5000nm以下、n型半導体層3nの膜厚が5nm以上100nm以下であることが好ましい。より好ましくは、p型半導体層3pの膜厚が10nm以上30nm以下、i型半導体層3iの膜厚が200nm以上4000nm以下、n型半導体層3nの膜厚が10nm以上30nm以下である。
半導体光電変換層3の構成材料の主材料はシリコンであり、特に、アモルファスシリコンまたは微結晶シリコンなどが好適である。ここで、「アモルファスシリコン」および「微結晶シリコン」は、それぞれ当該分野で一般的に使われる、「水素化アモルファスシリコン」および「水素化微結晶シリコン」を含むものとする。
p型半導体層3pは、p型導電性決定元素がドープされたシリコン層である。p型導電性決定元素としては、ホウ素、アルミニウムおよびガリウムなどの不純物原子を用いることができる。なお、p型半導体層3pの主材料は、アモルファスシリコンまたは微結晶シリコンであってもよい。
p型半導体層3pが結晶シリコン相を含むと、高い導電性が得られて半導体光電変換層3の直列抵抗を小さくでき、薄膜太陽電池101の曲線因子を増加させて高い変換効率を得られるため好ましい。
また、結晶シリコン相を含むp型半導体層3pは、i型半導体層3iの結晶化のための下地層として優れる。具体的には、結晶シリコン相を含むp型半導体層3pは、i型半導体層3iの形成時の初期に結晶成分を成長しやすくして、結晶化率の高い高品質のi型半導体層3iの成膜を可能にする。このことにより、結晶シリコン相を含むp型半導体層3pは、薄膜太陽電池101の短絡電流密度を増加させて変換効率の向上に寄与する。
i型半導体層3iは、不純物が添加されていない微結晶シリコン層である。ただし、i型半導体層3iは、実質的に真性な半導体であれば、少量の不純物元素を含んでいてもよい。この場合、i型半導体層3iの材料として、微結晶シリコンの代わりにアモルファスシリコンを用いてもよい。
ただし、微結晶シリコンは、光劣化を生じないため高い光電変換効率を得られるという点で、i型半導体層3iの材料としてアモルファスシリコンより好ましい。また、後述するように、微結晶シリコンからなるn型半導体層3nを有する薄膜太陽電池においては、n型半導体層3nとi型半導体層3iとの界面での再結合の低減のために、i型半導体層3iが微結晶シリコンであることが好ましい。
また、i型半導体層3iの長波長に対する感度を高めるために、i型半導体層3iがアモルファスシリコンゲルマニウムおよび微結晶シリコンゲルマニウムの少なくとも一方を含んでいてもよい。この場合、i型半導体層3i中のゲルマニウムの原子組成百分率は、5原子%以上30原子%以下であることが好ましい。
ゲルマニウムの原子組成百分率が5原子%未満であると、バンドギャップがほとんど減少しないため、薄膜太陽電池の短絡電流密度の増加を図ることができず好ましくない。ゲルマニウムの原子組成百分率が30原子%を超えると、バンドギャップが減少して薄膜太陽電池の開放電圧が低下し、または、i型半導体層3iの結晶粒径が小径化して薄膜太陽電池の変換効率が低下するため好ましくない。
n型半導体層3nは、n型導電性決定元素がドープされたシリコン層である。n型導電性決定元素としては、リン、窒素および酸素などの不純物原子を用いることができる。なお、n型半導体層3nの主材料は、アモルファスシリコンまたは微結晶シリコンであってもよい。n型半導体層3nが結晶シリコンを含むと、高い導電性が得られて光電変換層11の直列抵抗を小さくでき、薄膜太陽電池101の曲線因子を増加させて高い変換効率を得られるため好ましい。
半導体光電変換層3の形成方法としては、CVD法を用いることができる。CVD法としては、常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法、熱CVD法、ホットワイヤーCVD法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などがあるが、本実施の形態においてはプラズマCVD法を用いる。
プラズマCVD法により半導体光電変換層3を形成する際に使用するシリコン含有ガスとしては、SiH4およびSi2H6などのシリコン原子を含むものであれば特に限定されないが、一般的にSiH4を用いる。
シリコン含有ガスとともに使用される希釈ガスとしては、H2ガス、ArガスおよびHeガスなどを用いることができるが、アモルファスシリコンおよび微結晶シリコンの形成時には一般的にH2ガスを用いる。
また、p型半導体層3pおよびn型半導体層3nの形成時には、シリコン含有ガスおよび希釈ガスとともにドーピングガスを使用する。ドーピングガスとしては、目的とする型の導電性決定元素を含むガスであれば特に限定されないが、一般的に、p型導電性決定元素がホウ素である場合はB2H6を、n型導電性決定元素がリンである場合はPH3を用いる。
プラズマCVD法により半導体光電変換層3を形成する際に、基板温度、圧力、ガス流量、プラズマへの投入電力などの製膜パラメータを適切に制御することで、アモルファス相と結晶相との存在比率を制御することが可能である。
<裏面反射膜>
裏面反射層5は、1層以上の導電層で構成されていればよく、導電層の光反射率および導電率が高いほど好ましい。裏面反射層5の材料として、可視光の反射率が高い、銀、アルミニウム、チタンおよびパラジウムなどの金属材料、または、それらの合金を用いることができる。裏面反射膜5は、CVD法、スパッタリング法、真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、スプレー法およびスクリーン印刷法などにより、半導体光電変換層3上に形成される。
裏面反射層5は、1層以上の導電層で構成されていればよく、導電層の光反射率および導電率が高いほど好ましい。裏面反射層5の材料として、可視光の反射率が高い、銀、アルミニウム、チタンおよびパラジウムなどの金属材料、または、それらの合金を用いることができる。裏面反射膜5は、CVD法、スパッタリング法、真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、スプレー法およびスクリーン印刷法などにより、半導体光電変換層3上に形成される。
裏面反射層5は、半導体光電変換層3において吸収されなかった光を反射して半導体光電変換層3に戻すため、薄膜太陽電池101の変換効率の向上に寄与する。裏面反射膜5の厚さは、100nm以上400nm以下であることが好ましい。
<裏面透明電極層>
半導体光電変換層3と裏面反射層5との間に裏面透明電極層4を形成することにより、入射光に対する光閉じ込め効果の向上および光反射率の向上を図ることができる。さらに、裏面透明電極層4を形成することにより、裏面反射膜5に含まれる元素が半導体光電変換層3へ拡散することを抑制できる。
半導体光電変換層3と裏面反射層5との間に裏面透明電極層4を形成することにより、入射光に対する光閉じ込め効果の向上および光反射率の向上を図ることができる。さらに、裏面透明電極層4を形成することにより、裏面反射膜5に含まれる元素が半導体光電変換層3へ拡散することを抑制できる。
典型的には、裏面透明電極層4は、透明電極層2と同様の材料および製法により形成される。なお、裏面透明電極層4の厚さは、20nm以上あることが好ましい。ただし、裏面透明電極層4が厚すぎると、裏面透明電極層4で生ずる光吸収のために、半導体光電変換層3に再入射する光の量が減少する。そのため、裏面透明電極層4の厚さは、20nm以上3000nm以下であることが好ましい。
ここで、本実施の形態においては、裏面透明電極層4が、主にAl、Zn、Mg、O(酸素)の元素からなる層となっている。その主要な成分はZnとOであるが、後述するように、数重量%のAlおよびMgが含まれている。その理由を以下に述べる。
裏面透明電極層4には、半導体光電変換層3で吸収しきれなかった、主に長波長の光が到来する。この長波長光は、裏面反射層5によって反射され、半導体光電変換層3においてできる限り再吸収させることが好ましいので、裏面透明電極層4においては、長波長の光吸収が少ない材料を選択することが、セル特性の向上に不可欠となる。また、裏面透明電極層4は、電気伝導性を有することが好ましい。それは、半導体光電変換層3において発生したキャリアを取り出すためである。さらに、裏面透明電極層4の材料としては、半導体光電変換層3に熱的あるいは機械的なダメージをなるべく与えず、かつ安価な方法で形成できる材料を選択することが、歩留まりや製造原価を勘案した上で、製造コスト低減につながる。したがって、このような観点から、裏面透明電極層4の材料としてZnOを選択することが好ましいといえる。なぜならば、ZnOは長波長の光吸収が少なく、また、酸素欠陥の程度によって適度な電気伝導性を有するからである。また、代表的な薄膜形成方法であるスパッタリング法を用いて膜を得ることができるからである。
ここで、本発明の裏面透明電極層4は、Mgを含んでいる。Mgを含むことによって、MgがZnOのO(酸素)と優先的に結合することから、ZnOの成膜条件を制御することによるのみでは通常得られないような酸素欠陥を有するZnO膜を得ることが可能になる。この結果、ZnOの結合軌道が大きく変化することによって、仕事関数が変化する。典型的なZnOにおいては、仕事関数が−4.7eVであるが、Mgを含有させたZnOにおいては、仕事関数の絶対値が減少する。Mgを含有させたZnOは、Mgの含有量にもよるが、−4.4eV程度の仕事関数を有する。つまり、Mgを含有させたZnOの仕事関数は、Mgを含有させないZnOの仕事関数よりも、大きい。明確な自然科学的考察は完了してはいないが、この仕事関数の変化は、フェルミ準位が真空準位側にシフトしたことを示唆するものである。ここで、半導体光電変換層3と裏面透明電極層4との熱平衡状態での接触状態のバンド図を考慮すると、裏面透明電極層4の価電子帯が、仕事関数の絶対値の減少分だけ、真空準位よりも遠い側にせり出す形となる。このせり出した分が、半導体光電変換層3において発生した正孔の再結合をブロックする役割を担うことができるため、開放電圧やフィルファクターが向上するものと考えられる。このような理由から、本発明の裏面透明電極層4はMgを含んでいるのである。
また、裏面透明電極層4は、第13族元素をさらに含むことがさらに好ましい。それは、Znが第12族元素であるので、第13族元素がZnOのZnと置換されることによって、キャリア源となるからである。したがって、Mgを含んだZnOからなる裏面透明電極層4の電気伝導性が高まるため、好ましい。また、第13族元素のうち、Alを用いることが最も好ましい。これは、種々の第13族元素のうち、周期表において上、つまり、原子半径が小さいものほど、その元素を含むZnO膜の光学吸収端が長波長側にシフトすることにより、長波長側の光吸収が減少し、短波長側の光吸収が増加するためである。これはBurstein-Moss shift効果として説明されている。先に述べたように裏面透明電極層4の長波長光の光吸収は、少ない方が好ましい。しかしながら、第13族元素で最も原子半径が小さいB(ホウ素)を用いた場合は、他の第13族元素に比べると電気伝導性をあまり高めることはできない。これは、BがZnとサイズが異なりすぎており、ZnOの結晶構造を大きくゆがめてしまう原因となり、この結果として膜の移動度が低下してしまうためと予想される。以上の理由から、第13族元素としてAlを用いることが、最も好ましいのである。
以上のことから、最も望ましい裏面透明電極層4は、ZnOを主成分として、なおかつ、MgとAlが添加されているものである。
なお、裏面透明電極層に含まれるMgの濃度は、3重量%以上10重量%以下であることが好ましい。なぜなら、Mgが3重量%以上であると、仕事関数の変化が十分であるため、開放電圧やフィルファクターなどを向上させる効果を十分に得ることができるからである。また、Mgが10重量%以下であると、裏面透明電極層4の導電率が低くなりすぎることがなく、直列抵抗が発生せず、セル特性を低下させないからである。
また、裏面透明電極層4に含まれるAlの濃度は、1重量%以上5重量%以下であることが好ましい。なぜなら、AlはZnOを主成分とする膜中において、電気伝導性を付与するキャリア源として機能するのであるが、Alが1重量%以上であると、十分な電気伝導性が確保できる。また、Alが5重量%以下であると、Alがキャリアの散乱要因となって電気伝導性を逆に低下させることなく、Alはドーパントとして働く。したがって、直列抵抗が発生してセル特性を低下させるということがないからである。
裏面透明電極層4は、上記のように、半導体光電変換層3に接し、Mgを含む層と、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層とを有することがさらに好ましい。
これは、薄膜太陽電池101を熱処理する際に、Mgと裏面反射層に含まれるAgとが合金化してしまうことを防止するためである。裏面反射層5に接し、Mgを含まない層は、透明電極層2と同様の材料および製法により形成される。その中でも、材料としてITOとZnOとを用いることが好ましい。
これは、薄膜太陽電池101を熱処理する際に、Mgと裏面反射層に含まれるAgとが合金化してしまうことを防止するためである。裏面反射層5に接し、Mgを含まない層は、透明電極層2と同様の材料および製法により形成される。その中でも、材料としてITOとZnOとを用いることが好ましい。
ITOは種々の透明導電膜の中でも比較的電気伝導性が高く、また、スズ濃度にも依存するが、ZnOと同程度に、長波長の光吸収は低い。ZnOとの大きな相違点は、ZnOよりも湿度や薬品に対する耐性が高いという長所を有している点と、コストが高いという短所を有している点である。したがって、裏面透明電極層4の形成後、裏面反射層5を形成する前に、真空装置から出すなどして、大気暴露する製造プロセスを実施する場合は、ITOを用いるとよい。ZnOを用いることの利点は前述したとおりである。このZnOには、電気伝導性を高めるために第13族元素が添加されていてもよい。
(AZMO層の製造方法)
AZMO層を形成する際には、透明電極層2や、裏面透明電極層4と同様の製造方法が採用できるが、中でもAZMOターゲットを用意して、スパッタリングで作成することが好ましい。
AZMO層を形成する際には、透明電極層2や、裏面透明電極層4と同様の製造方法が採用できるが、中でもAZMOターゲットを用意して、スパッタリングで作成することが好ましい。
成膜前には、基板は、加熱されていることが適当である。加熱温度は、特に限定されるものではないが、100℃程度が適当である。また、成膜室は、あらかじめ真空引きしておくことが好ましい。真空度は、たとえば、5×10-3Pa程度か、これよりも真空度を高くすることが好ましい。
スパッタリングを行なう際には、AZMOターゲット、ITOターゲットともDCスパッタ法で成膜することが好ましい。スパッタリングの条件は、特に限定されるものではなく、たとえば、パワーの程度としては、具体的には、0.5W/cm2程度の放電密度であってよい。また、磁場強度の設定については具体的には、AZMOターゲット、ITOターゲットとも磁場強度は200〜250G程度以上であってよい。
上述の製造方法により、短絡電流密度および変換効率の高いスーパーストレート型の薄膜太陽電池を得ることができる。
(実施の形態2)
本発明に基づく実施の形態2における薄膜光電変換素子としての薄膜太陽電池について説明する。本実施の形態における薄膜太陽電池は、実施の形態1における薄膜太陽電池101に比べてタンデム型であることのみ異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
本発明に基づく実施の形態2における薄膜光電変換素子としての薄膜太陽電池について説明する。本実施の形態における薄膜太陽電池は、実施の形態1における薄膜太陽電池101に比べてタンデム型であることのみ異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
図2は、本発明に基づく実施の形態2におけるタンデム型薄膜太陽電池200の断面図である。タンデム型薄膜太陽電池200は、第1の半導体光電変換層3の他に第2の半導体光電変換層20を有している。第2の半導体光電変換層20においては、光透過性基板1側から順にp型半導体層22、i型半導体層23およびn型半導体層24が積層されて、pin接合が構成されている。
タンデム型薄膜シリコン系太陽電池においては、光入射側から最も近いpin接合をトップセル、光入射側から最も遠いpin接合をボトムセルと呼ぶことが多い。また、3つ以上のpin接合を有するタンデム型薄膜太陽電池においては、トップセルとボトムセルの間に位置するpin接合をミドルセルと呼ぶことが多い。
本実施の形態におけるタンデム型薄膜太陽電池200は、スーパーストレート型構造を有する薄膜太陽電池である。タンデム型薄膜太陽電池200においては、光透過性基板1上に、透明電極層2、第2の半導体光電変換層20と、第1の半導体光電変換層3と、AZMO層である裏面透明電極層4と、裏面反射層5とがこの順番で積層されて構成されている。
第2の半導体光電変換層20は光入射側に位置するため、第1の半導体光電変換層3には第2の半導体光電変換層20を透過した光のみが入射する。タンデム型薄膜太陽電池200においては、第1および第2の半導体光電変換層3,20のそれぞれで入射光の異なるスペクトル領域を受光できるため光の利用効率を向上でき、また、第1および第2の半導体光電変換層3,20のそれぞれの開放電圧の和とほぼ同等の高い開放電圧を得ることができる。
また、光入射側に位置する第2の半導体光電変換層20のバンドギャップを第1の半導体光電変換層3のバンドギャップより大きくすることにより、入射光のうち短波長の光は主に第2の半導体光電変換層20で、長波長の光は主に第1の半導体光電変換層3で吸収されるため、タンデム型薄膜太陽電池200の変換効率をさらに向上することができる。
異なるバンドギャップを有するシリコン系材料としては、アモルファスシリコンカーバイド、アモルファスシリコン、アモルファスシリコンゲルマニウム、アモルファスゲルマニウム、微結晶シリコン、微結晶シリコンゲルマニウムおよび微結晶ゲルマニウムなどがある。これらを光吸収層として適宜選択して用いることができる。
たとえば、トップセルにアモルファスシリコン、ボトムセルに微結晶シリコンを用いた典型的な2接合型薄膜シリコン系太陽電池においては、大きなバンドギャップを有するアモルファスシリコンが入射光のうちの短波長領域の光を吸収し、小さなバンドギャップを有する微結晶シリコンが、残りの長波長領域の光を吸収するように設計されている。
微結晶シリコンおよび微結晶シリコンゲルマニウムは、上記のように光劣化を生じないことが知られており、多接合型薄膜シリコン系太陽電池において長波長の光を吸収する材料として一般的に好んで用いられている。
第1および第2の半導体光電変換層3、20においては、互いのpin接合の積層方向が同一で、かつ、光入射側にp型半導体層3p,22が位置するように配置されていればよく、光電変換層が3層以上ある場合も同様である。すなわち、第1の半導体光電変換層3がpin接合を有するときは第2の半導体光電変換層20もpin接合を有し、第1の半導体光電変換層3がnip接合を有するときは第2の半導体光電変換層20もnip接合を有する。
第1および第2の半導体光電変換層3,20における各半導体層の膜厚は特に限定されるものではないが、第2の半導体光電変換層20においては、p型半導体層22の膜厚が5nm以上50nm以下、i型半導体層23の膜厚が100nm以上500nm以下、n型半導体層24の膜厚が5nm以上50nm以下であることが好ましい。より好ましくは、p型半導体層22の膜厚が10nm以上30nm以下、i型半導体層23の膜厚が200nm以上400nm以下、n型半導体層24の膜厚が10nm以上30nm以下である。
第1の半導体光電変換層3においては、p型半導体層3pの膜厚が5nm以上50nm以下、i型半導体層3iの膜厚が1000nm以上5000nm以下、n型半導体層3nの膜厚が5nm以上100nm以下であることが好ましい。より好ましくは、p型半導体層3pの膜厚が10nm以上30nm以下、i型半導体層3iの膜厚が2000nm以上4000nm以下、n型半導体層3nの膜厚が10nm以上30nm以下である。
複数のpin接合または複数のnip接合のうち少なくとも1組の互いに隣接するpin接合同士またはnip接合同士の間に中間層が形成されていてもよい。すなわち、第1の半導体光電変換層3と第2の半導体光電変換層20との間に中間層が形成されていてもよい。光電変換層が3層以上ある場合には、各光電変換層同士の間の少なくとも1箇所に中間層が形成されていてもよい。中間層は、透光性導電膜で構成されていることが好ましい。
中間層を設けることにより、第2の半導体光電変換層20を通過して中間層に入射した光の一部は中間層で反射され、残部は中間層を透過して第1の半導体光電変換層3に入射するため、各光電変換層への入射光量を制御できるようになる。
これにより、第1および第2の半導体光電変換層3,20における光電流の値を均等化できる。第1および第2の半導体光電変換層3,20において発生した光生成キャリアを効率よく利用することにより、タンデム型薄膜太陽電池200の短絡電流値を増加させて変換効率を向上することができる。
(実施の形態3)
本発明は、サブストレート型の薄膜太陽電池にも適用できる。次に、サブストレート型の薄膜太陽電池に本発明を適用した実施の形態3について説明する。本実施の形態における薄膜太陽電池300は、実施の形態1における薄膜太陽電池101に比べてサブストレート型であることのみ異なるため、他の構成についてはその説明は繰り返さない。
本発明は、サブストレート型の薄膜太陽電池にも適用できる。次に、サブストレート型の薄膜太陽電池に本発明を適用した実施の形態3について説明する。本実施の形態における薄膜太陽電池300は、実施の形態1における薄膜太陽電池101に比べてサブストレート型であることのみ異なるため、他の構成についてはその説明は繰り返さない。
図3は、本発明に基づく実施の形態3に係る薄膜太陽電池の断面図である。図3に示すように、本発明に基づく実施の形態3に係るサブストレート型の薄膜太陽電池300においては、支持基板31c上に、裏面反射膜5と、AZMO層である裏面透明電極層4と、半導体光電変換層3と、透明電極層2と、表面取出し電極32が、この順番で形成されている。
本実施の形態においては、光が透明電極層2側から入射するため、支持基板31cは非透光性を有する材料で構成されていてもよい。または、光透過性基板1と同様に、支持基板31cは透光性を有する材料で構成されていてもよい。支持基板31cの材料としては、光透過性基板1と同様の材料を用いることができる。その他にも、ステンレス板、銅板などの金属性の板で支持基板31cが構成されていてもよい。支持基板31cの厚さは特に限定されないが、薄膜太陽電池300の全体を構造的に支持し得る程度の強度となる厚さであればよい。
本実施の形態においては、支持基板31cに、光閉じ込め効果を向上させるための図示しない凹凸が形成されている。ただし、支持基板31cが凹凸を有さずに、支持基板31c上に凹凸を有する透明導電膜などを形成、または、裏面反射膜5に加工を施して凹凸を形成してもよい。これらにより、結果的に裏面反射膜5上に表面粗さRMS(二乗平均平方根粗さ)が20nm以上200nm以下の凹凸が形成されていることが望ましい。
上述の凹凸によって、裏面反射膜5自体での光閉じ込め効果が発現するとともに、透明電極層2堆積後の表面に、裏面反射膜5上の凹凸形状に起因した凹凸が形成されるため、この凹凸によっても光閉じ込め効果を得ることができる。
本実施の形態では、光閉じ込め効果を得ることができるので、サブストレート型薄膜太陽電池300の光電変換効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態におけるサブストレート型の薄膜太陽電池300においては、実施の形態1におけるスーパーストレート型の薄膜太陽電池101の構造と同様に、光入射側からpin構造を有しているが、光入射側からnip構造を有していてもよい。
また、透明電極層2上に、表面取出し電極32が形成されていてもよい。表面取出し電極32の材料としては、裏面反射層5と同様に銀などの導電性の高い材料が好適に用いられる。表面取出し電極32が非透光性の材料で形成される場合、表面取出し電極32は光電変換層10に入射する光を遮って薄膜太陽電池の光電変換効率を低下させる要因となりうるため、平面視における表面取出し電極32の面積が小さいことが好ましい。
以下、本発明に係る薄膜太陽電池の発電特性を確認した実験例について説明する。
(実験例)
(実施例1)
実施例1においては、図2に示すスーパーストレート型のタンデム型の薄膜太陽電池200を下記のように作製した。
(実験例)
(実施例1)
実施例1においては、図2に示すスーパーストレート型のタンデム型の薄膜太陽電池200を下記のように作製した。
光透過性基板1の表面に酸化錫系の透明導電膜からなる透明電極層2が形成された、縦115mm×横115mm×厚み3.9mmの青板ガラス(旭硝子株式会社製、商品名:Asahi−VU)を使用した。
その後、プラズマCVD法により後述の条件で、p型半導体層3p、i型半導体層3iおよびn型半導体層3nを順に積層して半導体光電変換層3を形成した。続いて、半導体光電変換層3上に、第2の半導体光電変換層20を形成した。その後、第2の半導体光電変換層20上に、裏面透明電極層4、裏面反射層5を形成したことにより、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。
半導体光電変換層3の各層は以下の条件で形成した。p型半導体層3pの形成には、原料ガスとしてSiH4、H2およびB2H6を含む混合ガスを用いた。SiH4に対するH2のガス流量比は20倍とし、SiH4に対するB2H6のガス流量比は0.3倍とした。
p型半導体層3pは、光活性層であるi型半導体層3iに入射する光量を多くするために、p型半導体層としての機能を損なわない範囲で薄い方が望ましく、本実施例では20nmの膜厚とした。
i型半導体層3iの形成には、原料ガスとしてSiH4およびH2を含む混合ガスを用いた。SiH4に対するH2のガス流量比は15倍とした。本実施例では、i型半導体層3iの膜厚を250nmとした。
n型半導体層3nの形成には、原料ガスとしてSiH4、H2、PH3およびN2を含む混合ガスを用いた。SiH4に対するH2のガス流量比は20倍とし、SiH4に対するPH3のガス流量比は0.3倍とした。
n型半導体層3nの膜厚は、この層における光吸収を抑制するため、n型半導体層としての機能を損なわない程度に薄い方が望ましく、本実施例では20nmの膜厚とした。なお、p型、i型およびn型半導体層3p,3i,3nのプラズマCVDによる製膜時における基板温度を180℃とした。
続いて、第2の半導体光電変換層20の各層を以下の条件で形成した。p型半導体層22の形成には、原料ガスとしてSiH4、H2およびB2H6を含む混合ガスを用いた。SiH4に対するH2のガス流量比は150倍とし、SiH4に対するB2H6のガス流量比は0.003倍とした。
p型半導体層22は、光活性層であるi型半導体層23に入射する光量を多くするために、p型半導体層としての機能を損なわない範囲で薄い方が望ましく、本実施例では20nmの膜厚とした。
i型半導体層23の形成には、原料ガスとしてSiH4およびH2を含む混合ガスを用いた。SiH4に対するH2のガス流量比は80倍とした。本実施例では、i型半導体層23の膜厚を1900nmとした。
n型半導体層24の形成には、原料ガスとしてSiH4、H2、PH3およびN2を含む混合ガスを用いた。SiH4に対するH2のガス流量比は100倍とし、SiH4に対するPH3のガス流量比は0.03倍とした。
n型半導体層24の膜厚は、裏面反射層5からの反射光の吸収を抑制するため、n型半導体層としての機能を損なわない程度に薄い方が望ましく、本実施例では20nmの膜厚とした。なお、p型、i型およびn型半導体層22,23,24のプラズマCVDによる成膜時における基板温度を180℃とした。
続いて、裏面透明電極層4として、スパッタリング法によって80nmの厚さとなるようにAZMOを堆積させた。その後、裏面反射層5として、スパッタリング法によって200nmの厚さとなるように銀を堆積させた。
スパッタリング法によるAZMO膜の形成時には、成膜室中の圧力が1×10-4Pa以下になるまで真空排気を行なった後、Arガスを20sccm流し、この状態で圧力を1mTorrに保った。その後13.56MHzの高周波電力を0.43W/cm2の電力密度となるように印加し、AZMOターゲット上にプラズマ放電を発生させた。
これと同様にして、ガラス上に形成したAZMO膜の組成を、SIMS(二次イオン質量分析法)法によって分析した結果、Zn、Al、Mg、Oを含んでいることが確かめられた。その組成は、Mgが4重量%、Alが2.6重量%,その他は主にZnOであった。
また、波長300〜1200nmにおける、このAZMO膜の透過反射スペクトルをタウツプロットすることによって、バンドギャップを求めた結果、3.3eVであった。また、理研計器製FAC−2を用いた、ケルビンプローブ法によって、AZMO膜と、n型半導体層24の、仕事関数を求めた結果、AZMO膜の仕事関数は−4.3eVであり、n型半導体層24の仕事関数は−4.5eVであった。
このようにして得られた実施例1の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、表1における各特性としては、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの規格化値を掲載している。
(実施例2)
実施例2では、裏面透明電極層4の形成に続いて、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層として、ITO層を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの規格化値を掲載している。
実施例2では、裏面透明電極層4の形成に続いて、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層として、ITO層を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの規格化値を掲載している。
(実施例3)
実施例3では、裏面透明電極層4の形成に続いて、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層として、ZnO層を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの規格化値を掲載している。
実施例3では、裏面透明電極層4の形成に続いて、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層として、ZnO層を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの規格化値を掲載している。
(比較例1)
比較例1では、裏面透明電極層4としてZnO層を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの規格化値を掲載している。
比較例1では、裏面透明電極層4としてZnO層を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの規格化値を掲載している。
(比較例2〜5)
比較例2〜5では、AZMOターゲットの組成を変更して、膜中Mg濃度やAl濃度が異なる裏面透明電極層4を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果および、膜中Mg濃度やAl濃度は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの、規格化値を掲載している。
比較例2〜5では、AZMOターゲットの組成を変更して、膜中Mg濃度やAl濃度が異なる裏面透明電極層4を形成したこと以外は、全て実施例1と同様にして、スーパーストレート型のタンデム型薄膜太陽電池200を作製した。得られた実施例2の光電変換装置について、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。また、このセルを170℃で45分間にわたって熱処理(アニール)した後、AM1.5、放射照度100mW/cm2の条件下における、セル面積1cm2の電流−電圧特性を測定した。これらの結果および、膜中Mg濃度やAl濃度は、他の実施例や比較例とともに、表1に示した。なお、各特性は、比較例1にて得られた特性によって除算した値であるところの、規格化値を掲載している。
(実施例1と比較例1との比較からの考察)
裏面透明電極層4がAl、Mg、Zn、Oを含む実施例1では、裏面透明電極層4がZnOである比較例1と比較して短絡電流密度、開放電圧、曲線因子のいずれもが向上した結果、変換効率が向上した。
裏面透明電極層4がAl、Mg、Zn、Oを含む実施例1では、裏面透明電極層4がZnOである比較例1と比較して短絡電流密度、開放電圧、曲線因子のいずれもが向上した結果、変換効率が向上した。
実施例1の裏面透明電極層4は、Mgを含むことによって、仕事関数がn型半導体層24よりも浅い(真空準位側に近い)ので、接合後のバンド図としては、裏面透明電極層4のバレンスバンドが、n型半導体層24のバレンスバンドよりも深く(真空準位よりも遠く)なっていると予想され、このエネルギー障壁が、正孔の再結合を抑制した結果、変換効率が向上したと予想される。
また、Alを含むことによって、良好な電気伝導性を確保できているので、直列抵抗の増加は見られず、曲線因子の低下要因もない。
以上のことから、裏面透明電極層4がAl、Mg、Zn、Oを含む本実施例は、薄膜太陽電池の高効率化に利点があることが示された。
(実施例2および3と比較例1からの考察)
Al、Mg、Zn、Oを含む裏面透明電極層4の形成に続いて、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層として、ITOを形成した実施例2および、ZnOを形成した実施例3は、裏面透明電極層4がZnOである比較例1と比較して短絡電流密度、開放電圧、曲線因子のいずれもが向上した結果、変換効率が向上した。特に、熱処理後のセル特性の向上割合に関しては、実施例2および実施例3が、比較例1および実施例1よりも高かった。
Al、Mg、Zn、Oを含む裏面透明電極層4の形成に続いて、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層として、ITOを形成した実施例2および、ZnOを形成した実施例3は、裏面透明電極層4がZnOである比較例1と比較して短絡電流密度、開放電圧、曲線因子のいずれもが向上した結果、変換効率が向上した。特に、熱処理後のセル特性の向上割合に関しては、実施例2および実施例3が、比較例1および実施例1よりも高かった。
一般的に、薄膜材料を熱処理した場合、結晶性が向上したり、原子配列の適正化が行われたりすることによって、膜の電気特性や光学特性は、良好になることが多い。しかしながら、異種材料との接触界面においては、熱エネルギーによって原子の移動および結合形成による合金化が起こり、その結果、予期せぬ組成変化が発生する可能性があるので、注意を要する。
実施例1では、熱処理後の薄膜太陽電池の特性は、比較例1と大差ない値となった。これは、熱処理による裏面透明電極層4の膜質向上が起こる一方で、裏面透明電極層4に含まれるMgと裏面反射層5に含まれるAgとが合金化したことによる裏面透明電極層4からの脱Mgも同時に起こり、その結果として、熱処理後の裏面透明電極層4は、Mg濃度が減少してしまったので、Mgによる特性向上効果を失ってしまったためと推察される。
これに対して、実施例2および実施例3では、裏面反射層5に接し、Mgを含まない層であるITOやZnOが、MgとAgとの合金化を妨げるため、熱処理による膜質向上効果を適正に得ることができ、その結果、比較例1よりも高い変換効率が実現できたものと思われる。
(実施例1と比較例2〜5との比較からの考察)
実施例1に対して、Mg濃度およびAl濃度を増減させた比較例2から5においては、セル特性が実施例1よりも向上しないか、または低下した。
実施例1に対して、Mg濃度およびAl濃度を増減させた比較例2から5においては、セル特性が実施例1よりも向上しないか、または低下した。
Mg濃度が実施例1よりも低い比較例2では、セル特性は向上しなかった。これは、Mg濃度が低すぎたために、特性向上効果が得られなかったものと予想される。比較例2の単膜の仕事関数は−4.5eVであり、Mgを含まない裏面透明電極層4と大差ない値であったことからも、比較例2では、Mg濃度が低すぎたために仕事関数が変化せず、したがって、正孔の再結合をブロックするエネルギー障壁も発生しなかったために、特性が向上しなかったものと思われる。
また、Mg濃度が実施例1よりも高い比較例3では、曲線因子の低下のために、セル特性は低下した。曲線因子の低下は、直列抵抗の増加が原因であった。比較例3の単膜のシート抵抗は、数MΩ/□と、実施例1よりも10倍以上大きくなっているので、Mg量の増加によって、裏面透明電極層4の電気伝導性が悪化したために曲線因子が低下し、セル特性が低下したものと思われる。
Al濃度が実施例1よりも低い比較例4においても、同様の結果が得られた。比較例4の単膜のシート抵抗も、数MΩ/□であった。これは、Alが少ないために、裏面透明電極層4のキャリア密度が低く、電気伝導性が低いことによるものと予想される。その結果、裏面透明電極層4の電気伝導性が悪化したために曲線因子が低下し、セル特性が低下したものと思われる。
また、Al濃度が実施例1よりも高い比較例5においては、開放電圧、曲線因子ともに実施例1と変わらないが、短絡電流密度が低下したことによって、セル特性は実施例5よりも低くなった。これは、過剰なAlドーピングによって、裏面透明電極層4の光吸収量が増加したために、裏面反射層5からの反射光量が減少した結果、光電変換層での短絡電流密度が低下したものと思われる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 光透過性基板、2 透明電極層、2a 酸化亜鉛層、3 (第1の)半導体光電変換層、3i i型半導体層、3n n型半導体層、3p p型半導体層、4 裏面透明電極層、5 裏面反射層、6 仕込室、7 成膜室、8 AZMOターゲット、9 ITOターゲット、10 磁石、11 電源、20 第2の半導体光電変換層、22 p型半導体層、23 i型半導体層、24 n型半導体層、31c 支持基板、32 表面取出し電極、40 (従来の)裏面透明電極層、100 (従来技術に基づく)薄膜太陽電池、101,300 薄膜太陽電池、200 タンデム型薄膜太陽電池、201 スパッタ装置。
Claims (3)
- 主表面を有する光透過性基板と、
前記主表面上に前記光透過性基板から近い側から順に、透明電極層、pin半導体接合層、裏面透明電極層、および裏面反射層とを備え、
前記裏面透明電極層は、MgとZnと、少なくとも1種類の第13族元素を含む金属酸化物を含み、前記裏面反射層はAgを含み、前記裏面透明電極層は複数層からなり、前記裏面透明電極層は、前記pin半導体接合層に接しMgを含む層と、前記裏面反射層に接しMgを含まない層とを有する、薄膜光電変換素子。 - 前記裏面透明電極層は、Mgを3重量%以上10重量%以下含む、請求項1に記載の薄膜光電変換素子。
- 前記裏面透明電極層は、Alを1重量%以上5重量%以下含む、請求項1または2のいずれかに記載の薄膜光電変換素子。
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