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JP5313445B2 - 電気錠コントローラ - Google Patents
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Description

本発明は、非接触ICカードを用いた入退室管理システムにおいて、電気錠ユニットの制御装置として使用される電気錠コントローラの改良に関する。
電気錠コントローラは、非接触ICカードリーダ装置で個人認証を行い、通過を許可してよい通行人に対して電気錠の解錠及び施錠を行う、入退室管理システムにおける電気錠制御装置として用いられている。
図6、図7は、従来の電気錠コントローラの回路構成図を示すもので、それぞれの図は、通電時解錠型電気錠、通電時施錠型電気錠に対応している。
電気錠コントローラ100は、非接触ICカード(不図示)と交信して、そのICカードの携行者を認証する非接触ICカードリーダ装置(不図示)(以下、認証装置という)と、通行扉(不図示)の電気錠ユニット200とに接続されている。
電気錠ユニット200は、その構成部材を大きく分けて、電気錠の現在の扉制御状態を検出する状態検出スイッチ群210と、通行扉の施錠と解錠との制御を行うラッチボルト(モーター錠以外の場合)やデッドボルト(モーター錠の場合のみ)などの構造部材を実際に制御するソレノイドやモーター(又は一部では電流を要しない開放接点入力)として使用される扉施解錠構造部220とを備えて構成されている。
状態検出スイッチ群210は、コモン端子211と、扉が施錠された事実に連動して閉状態となる施錠信号検出スイッチ212と、扉が解錠された事実に連動して閉状態となる解錠信号検出スイッチ214と、扉が閉められた事実に連動して閉状態となる扉閉信号検出スイッチ213とを具備する。
扉施解錠構造部220は、ソレノイド仕様であれば、外部からの電圧印加の有無によって、扉のうち対向する部分と電磁気的な結合を行ってラッチボルトで扉をロックするか、電磁気的な結合を解いて扉をアンロックするものである。また、モーター仕様であれば、外部からの電圧印加の有無によって、扉のうち対向する部分にデッドボルト(ロックバー)を直線的に差し入れて扉をロックするか、デッドボルト(ロックバー)を直線的に抜いて扉をアンロックするものである。また、一部の大型扉については、開放接点入力として使用され、これを経由する閉ループを形成するか否かだけで電流を流さずとも扉の開閉が可能となる。
従来の電気錠コントローラ100は、電気錠各種と接続するための多端子型の横長の接続端子110、120と、2つのリレー130、140と、ホトカプラ150と、主制御部(CPU)160とを具備する。
各種の電気錠ユニット200と接続するための多端子型の横長の接続端子は、同図の左から、第1コモン端子COM1、空き端子、施錠状態監視入力用端子111、扉閉状態監視入力用端子112、解錠状態監視入力用端子113、第3コモン端子COM3の順で配列してなる接続端子110と、第2コモン端子COM2、電気錠制御用第3端子L3、電気錠制御用第4端子L4、電気錠制御用第1端子L1、電気錠制御用第2端子L2、直流24V電源印加用端子24の順で配列してなる接続端子120とより構成される。なお、直流24V電源印加用端子24には、不図示ではあるが、直流24ボルトの電源が接続されており、この直流24ボルトの電源のグランドは、第2コモン端子COM2と接続されている。
リレー130は、2つのリレーが一組になった二連動有接点切替型のものであり、リレーコイル131に直流5ボルトが印加されない限りは2つのリレーの共通端子cが共に図の第1接点aに接続したままの状態を維持しており、リレーコイル131に直流電源が印加されると、2つのリレーの共通端子cが共に図の第1接点aから第2接点bへ切り替わるものである。
リレー140は、1つのリレーのみの有接点切替型のものであり、リレーコイル141に直流電源が印加されない限りは共通端子cが図の第1接点aに接続したままの状態を維持しており、リレーコイル141に直流電源が印加されると、共通端子cが図の第1接点aから第2接点bへ切り替わるものである。
ホトカプラ150は、電気錠ユニット200が生成する各種状態信号のレベルを変換する。そもそも電気錠コントローラ100は、主制御部160への供給電源および入出力信号レベルが5ボルト付近の電圧値であり、一方では電気錠200の扉制御のための電圧値を24ボルトとして使用しているため、24ボルト印加による主制御部160破壊を起こさぬよう、このホトカプラ150を採用している。
主制御部160は、リレー130と、リレー140と、ホトカプラ150とにそれぞれ接続し、さらに、不図示である認証装置にも接続されている。主制御部160は、認証装置による非接触ICカードの個人認証の認証確認通知を受け付けると、電気錠ユニット200に扉の開閉制御を行わせるべく、2つのリレー130、140を作動させて、扉施解錠構造部220への電圧印加又は短絡によって、接続端子120を経る閉ループつまり内部導通路を形成し、これによって電気錠ユニット200に扉の開閉制御を行わせるのである。
図6に示す電気錠ユニット200は、ソレノイドを具備し、通電時解錠型と呼ばれるものである。その名の通り、ソレノイドに通電した状態だけ扉を解錠するタイプである。
認証装置による非接触ICカードの個人認証の通知を受け付けると、主制御部160は、直流24V電源印加用端子24を経由する直流24ボルトの電源をソレノイドに供給し、ソレノイドに通電することで扉を解錠する。
より具体的には、主制御部160は、認証装置による非接触ICカードの個人認証が成功すると、リレー130の2つのリレーの共通端子cを共に図の第1接点aから第2接点bへ切り替える。なお、この図6では、リレー140の接点切替制御は行わず、共通端子cは第一接点a側に接続されたままである。
このリレー130の切替前、すなわち認証装置による非接触ICカードの個人認証が成功するまでは、リレー130の2つのリレーの共通端子cを共に図の第1接点a側につなげてあるので、直流24V電源印加用端子24を経由する直流24ボルトの電源は、ソレノイドを経由したとしても、電気錠制御用第3端子L3経由で、図6のリレー130中の右側の第1接点a経由でリレー140の第2接点bまでつながっているが第2接点bが共通端子cとつながっていないため、直流24ボルトの電源が流れる閉ループが形成されず、よって、直流24ボルトの電源はソレノイドには印加されないので、扉を解錠できない。
しかし、認証装置による非接触ICカードの個人認証が成功すると、主制御部160は、リレー130の2つのリレーの共通端子cを共に図の第1接点aから第2接点bへ切り替える。この状態では、2つのリレーの共通端子cを共に図の第2接点b側につなげてあるので、直流24V電源印加用端子24を経由する直流24ボルトの電源は、ソレノイドを経由して、電気錠制御用第3端子L3経由で図6のリレー130中の左側の第2接点b、共通端子c経由で電気錠制御用第2端子L2とつながっており、しかも電気錠制御用第2端子L2は、直流24ボルトの電源のグランドと予め接続されてある第2コモン端子COM2とジャンパ線Jで接続されている。つまり、直流24ボルトの電源は、直流24V電源印加用端子24 〜 ソレノイド(+,−) 〜 電気錠制御用第3端子L3〜図6のリレー130中の左側の第2接点b、共通端子c 〜 電気錠制御用第2端子L2 〜 ジャンパ線J 〜 第2コモン端子COM2すなわち直流24ボルトの電源のグランドという「内部導通路」に通電することになり、ソレノイドには電流が流れ、ソレノイドに通電することで扉を解錠して、通過者の通過を許可する(扉を解錠する)に至る。
図7に示す電気錠ユニット200は、ソレノイドを具備するが、図6の通電時解錠型とは逆の制御となる通電時施錠型と呼ばれるものである。その名の通り、ソレノイドに通電した状態だけ扉を施錠するタイプである。なお、図7中の各部の構成については、図6と同様であるため、同一の符号を付してその説明は省略する。
認証装置による非接触ICカードの個人認証が成功すると、主制御部160は、それまで直流24V電源印加用端子24を経由してソレノイドに流していた直流24ボルトの電源を、ソレノイドに流さなくして、ソレノイドを非通電にすることで扉を解錠する。
より具体的には、主制御部160は、認証装置による非接触ICカードの個人認証が成功すると、リレー130の2つのリレーの共通端子cを共に図の第1接点aから第2接点bへ切り替える。なお、この図7では、リレー140の接点切替制御は行わず、共通端子cは第1接点a側に接続されたままである。
リレー130の切替前、すなわち認証装置による非接触ICカードの個人認証が成されていない状態では、リレー130の二つのリレーの共通端子cを共に図の第1接点a側につなげてあるので、直流24V電源印加用端子24を経由する直流24ボルトの電源は、ソレノイドを経由して、電気錠制御用第4端子L4経由で図7のリレー130中の右側の第1接点aおよび共通端子c経由で電気錠制御用第2端子L2とつながり、さらにジャンパ線Jで第2コモン端子COM2と接続され、第2コモン端子COM2が予め直流24ボルトの電源のグランドと接続されてあるため、このような「内部導通路」に通電することになり、ソレノイドには電流が流れ、ソレノイドに通電することで扉を施錠して、通過者の通過を禁止する(扉を施錠する)状態を維持する。
しかし、認証装置による非接触ICカードの個人認証が成功すると、主制御部160は、リレー130の2つのリレーの共通端子cを共に図の第1接点aから第2接点bへ切り替える。この状態では、2つのリレーの共通端子cを共に図の第2接点b側につなげてあるので、直流24V電源印加用端子24を経由する直流24ボルトの電源は、ソレノイドを経由して、電気錠制御用第4端子L4経由で図7のリレー130中の右側の第2接点b、共通端子c経由でリレー140の第2接点bで接続が切れてしまい、直流24ボルトの電源のグランドに至るような内部導通路を形成しなくなる。これにより、ソレノイドには電流が流れなくなり、ソレノイドが非通電となるので扉が解錠状態となり、通過者の通過を許可する(扉を解錠する)に至る。
以上には、この電気錠コントローラ100で対応可能な電気錠ユニット200として2種を示したが、ほかにも瞬時通電時施錠型、モーター型、自動扉などの電気錠ユニット200も接続可能である。このように、これらの各社で製造販売される電気錠ユニットに対応可能とするため、電気錠コントローラ100は、多数の端子を有し、接続対象の電気錠ユニット200に応じて多数の接続ポートのなかから必要なポートを選択できるようにした多端子型の横長の接続端子110、120を採用している。
なお、電気錠コントローラや電気錠ユニットの事例としては、電気錠ユニット複数種に対応できるものではないが、以下に示す3つの先行文献が存在する。
特開平9―296639号公報 特開2006―97404公報 実公平7−9978号(実用新案公報)
しかしながら、このように多端子型の接続端子110、120を採用すると、電気錠ユニット複数種の一種ごとに接続配線を変えなければならないので、施工時には接続ポートの選択を誤り、誤接続してしまうことが当然に予想される。同時に、不使用ポートのうち、クローズとすべきポートやジャンパ線を介してつなぐポート群も存在するので、これもまた誤って選択してしまうことが予想され、施工者泣かせとなる。
また、接続端子は一般に速結端子などで構成されて極力小型化がなされているものの、上述したように端子数が多いと、他の部品配置との配置設計を検討するときに多端子の配置設計に困り、配置設計ができたとしても今度はそれに応じた内部配線の設計にも制限がかかり、このように電気錠コントローラのサイズを小型化するのに支障となっていた。
本発明は、このような問題点に鑑み、接続対象の電気錠ユニットが複数種存在する場合に、いずれの電気錠ユニットに対しても誤接続を起こさず、それゆえに小型化にも配慮された電気錠コントローラを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電気錠コントローラは、非接触ICカードと交信して、そのICカードの携行者を認証する認証装置と接続され、認証した携行者を通過させるために、通行扉の電気錠ユニットを解錠する電気錠コントローラにおいて、電気錠ユニットの種別を登録する登録手段と、電気錠ユニットを接続する一対の制御出力端子と、一対の制御出力端子に接続可能な電気錠ユニットの種別に対応させた鍵制御情報を予め記憶した記憶手段と、鍵制御情報に応じた鍵制御信号を生成する鍵制御信号出力手段と、認証装置から認証確認通知を受け付けたときには、鍵制御信号出力手段より鍵制御信号を出力させて、一対の制御出力端子より電気錠ユニットに供給する制御手段とを備え、前記鍵制御信号出力手段は、直流電源に、複数のリレー回路を組み合わせて構成されており、前記制御手段は、前記記憶手段から読み取った鍵制御情報に基づいて、前記リレー回路を、オン、オフ制御することで、前記電気錠ユニットに適合した鍵制御信号として、有電圧信号あるいは無電圧信号を前記一対の制御出力端子より選択的に出力させる構成とし、前記複数のリレー回路は、前記直流電源のマイナス端子と第1の信号線との接続、非接続、および前記直流電源のプラス端子と第2の信号線との接続、非接続を同時に制御する第1のリレー回路と、前記一対の制御出力端子の一方を、前記第1の信号線、第2の信号線のいずれかに選択的に接続する第2のリレー回路と、前記一対の制御出力端子の他方を、前記第1の信号線、第2の信号線のいずれかに選択的に接続する第3のリレー回路とで構成していることを特徴とする。
本発明の電気錠コントローラによれば、電気錠ユニットの種別に対応させた鍵制御情報を備え、それにもとづいて、共通の一対の制御出力端子L1、L2を介して電気錠ユニット5を制御できるようにしているため、電気錠コントローラ1内で、接続すべき電気錠ユニットの種別ごとに配線を異ならせる必要がなく、誤接続を防止できる。
さらに、本発明の電気錠コントローラでは、従来の電気錠コントローラ(図6、7参照)と比較して端子数を減らすことができるため、誤接続のおそれも少なく、また接続端子の小型化が図れ、それにより配置設計、内部配線設計の制約も少なくなり、電気錠コントローラ本体を小型化することができる。さらに、種別に応じて接続を替える必要がないので、誤接続を防止できる。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
図1は、本発明の基本構成を説明するブロック図で、実施例の電気錠コントローラ1は、非接触ICカード2と交信して、そのICカード2の携行者を認証する認証装置3と、通行扉4の電気錠ユニット5とに接続されている。ここに、電気錠コントローラ1と認証装置3は、RS485などのシリアル通信ケーブルによって接続し、電気錠コントローラ1と電気錠ユニット5は、それぞれの対応した速結端子同士をリード線によって結線している。
この電気錠コントローラ1は、複数の種別の電気錠ユニット、例えば、通電時解錠型電気錠、通電時施錠型電気錠、瞬時通電時施錠型電気錠、モーター型電気錠や自動扉等の電気錠ユニット5に対応したもので、基本構成として、それらの電気錠ユニット5の種別を登録する登録手段11と、電気錠ユニット5を接続する一対の制御出力端子L1、L2と、登録手段11で登録された電気錠ユニット5の種別に対応させた鍵制御情報を予め記憶した記憶手段12と、その鍵制御情報に応じた鍵制御信号を生成する鍵制御信号出力手段13と、認証装置3から認証確認通知を受け付けたときには、鍵制御信号出力手段13より鍵制御信号を出力させて、制御出力端子L1、L2より電気錠ユニット5に供給する制御手段14と、電気錠ユニットから各種状態信号を受け付けるためのバッファ回路15と、所定の電圧を発生する直流電源16とを備えている。
登録手段11は、複数のディップスイッチ(不図示)を備えており、その各スイッチのオンオフの組合せパターンにより、電気錠ユニット5の種別を登録するようにしてもよい。また、認証装置3と通信するためのシリアル通信インターフェースとして構成し、認証装置3からの通信によって、電気錠ユニット5の種別情報を受け付け、記憶手段12にその情報を登録するようにしてもよい。この場合、認証装置3は、電気錠ユニット5の種別情報を記憶させた管理用ICカードと通信して、そのICカードから読み出した種別情報を含む設定コマンドを電気錠コントローラ1に伝送する。
記憶手段12は、例えばEPROMやSRAM等の記憶素子によって構成され、電気錠コントローラ1の制御プログラムや、接続可能な電気錠ユニット5の種別に対応した鍵制御情報等を記憶している。この鍵制御情報は、制御出力端子L1、L2から電気錠ユニット5に供給すべき鍵制御信号に関する有電圧信号、無電圧信号の区別や、鍵制御信号出力手段13の制御シーケンス等の情報である。
鍵制御信号出力手段13は、例えば24Vを出力する直流電源16に、第1〜第3のリレー回路13a〜13c(図1中、(RY1)〜(RY3)とも記載)を図のように組み合わせた構成であり、これらのリレー回路13a〜13cを適宜オン、オフ制御することにより、種別が登録された電気錠ユニット5に適合した鍵制御信号を生成し出力する。より具体的には、そのような鍵制御信号として、正または負極性の有電圧信号や、無電圧信号を一対の制御出力端子L1、L2より出力する。なお、この例では、リレー回路13aは、2a型リレー、リレー回路13b、13cは、1a1b型リレーとなっている。また、各リレー回路13a〜13cをオン、オフするためのリレーコイルは、図示を省略する(図3〜図5においても同様)。
制御手段14は、CPU等で構成され、記憶手段12に記憶されている制御プログラムを実行し、認証装置3から認証確認通知を受け付けたときには、登録された電気錠ユニット5の種別に対応した鍵制御情報のシーケンスに従って、鍵制御信号出力手段3から鍵制御信号を出力させて、制御出力端子L1、L2より電気錠ユニット5に供給する。より詳細に説明すると、鍵制御情報に含まれた制御シーケンスに従って、第1〜第3のリレー回路13a〜13cをオン、オフ制御することにより、鍵制御信号が有効になる期間だけ、制御出力端子L1、L2の間に直流電源16を経由する経路(有電圧信号に対応)と経由しない経路(無電圧信号に対応)のいずれかを選択的に形成するが、図は、リレー回路13a〜13cのいずれも非作動のデフォルト状態となっている。
このような制御により、電気錠コントローラ1は、認証装置3がICカード2の携行者を認証したときには、通行扉4の電気錠ユニット5を所定時間だけ解錠して、その携行者を通過させ、所定時間の経過後には再び施錠するという基本動作をなす。
バッファ回路15は、24ボルト印加による制御手段14の破壊を防止するために設けられ、電気錠ユニット5が生成する各種状態信号のレベルを変換するホトカプラ等で構成されている。
また、端子Cは、直流電圧を出力する電源出力端子であり、端子T1〜T3は、電気錠ユニットが生成した状態信号の入力端子である。なお、端子L1、L2、C、T1〜T3は、1つの速結端子台として構成してもよい。
ICカード2は、非接触型のものであれば、その種類を問わないが、例えば、磁気作用によって認証装置3から供給される電力によって動作し、認証装置3と無線で交信するタイプが利用できる。この場合、認証装置3は、ICカード2に予め記憶させている認証情報を読み出し、自らに登録されている認証情報のそれぞれと比較することにより、ICカード2の携行者を認証する。そして、この認証が成功したときには、認証確認通知を電気錠コントローラ1に対して出力する。
電気錠ユニット5は、一例である通電時解錠型電気錠であって、図には、制御入力端子+、−と、直流電源を接続する電源端子Cと、状態信号の出力端子D1〜D3と、制御入力端子+、−の間に介在するソレノイドを含んだアクチュエータ51と、状態信号を出力端子D1〜D3から出力させる制御接点52〜54とを示している。
図1に示した電気錠コントローラ1によれば、電気錠ユニット5の種別に対応させた鍵制御情報を備え、それにもとづいて、共通の一対の制御出力端子L1、L2を介して電気錠ユニット5を制御できるようにしているため、電気錠コントローラ1内では、電気錠ユニット5の種別ごとに配線を異ならせる必要がなく、誤接続を防止できる。
すなわち、本発明の電気錠コントローラ1は、従来の電気錠コントローラ100(図6、7参照)と比較して端子数を減らすことができるため、接続端子の小型化が図れ、それにより配置設計、内部配線設計の制約も少なくなり、電気錠コントローラ1を小型化することができる。さらに、種別に応じて接続を替える必要がないので、誤接続を防止できる。なお、図1の例は、従来の電気錠コントローラ100(図6、7参照)に比べて第1のリレー回路12aが付加された構造であるが、リレーは外部接続端子に比べて実装面積が小さくてすむので、小型化にはなんら支障がない。
図2は、記憶手段12に記憶されている電気錠ユニット5の種別に対応させた鍵制御情報を表形式に示したものである。本図では、通電時解錠型電気錠、通電時施錠型電気錠、瞬時通電時施錠型電気錠、モーター型電気錠、自動扉(扉開閉信号あり)、自動扉(扉開閉信号なし)の6種のものを示している。以下に、図2と電気錠ユニットの各種別に対応した図面(図1および図3〜図5)にもとづいて、基本動作を説明する。なお、図2では、第1〜第3のリレー回路13a〜13cをそれぞれRY1〜RY3と記載し、図1および図3〜図5各図のリレー回路13b、13cの第1接点aへ接続することをOFFと記載し、第2接点bへ接続することをONと記載している。
(1)通電時解錠型電気錠
この種別の電気錠ユニット5は、アクチュエータ51に対し通電されることで解錠するものであり、基本構成を図1に示したものである。
電気錠コントローラ1の制御手段14は、施錠時には、図2の鍵制御情報に従い、リレー回路13aの2つのリレーを共にオンし、リレー回路13b、リレー回路13cは、いずれも共通端子cを第1接点aに接続した状態とする(図2での施錠制御時のRY2=OFF、RY3=OFFの状態)。この状態では、直流電源16のプラス端子が、リレー回路13a経由でリレー回路13bの第1接点aおよび共通端子cを経て電気錠制御用第1端子L1経由でアクチュエータ51の(+)につながっているものの、直流電源16のマイナス端子が、リレー回路13b、リレー回路13cの第2接点bのいずれとも接続が断たれているので、直流電源がアクチュエータ51に供給されず、ソレノイドは通電しないので、扉が解錠することはない。
この状態で、リレー回路13a、リレー回路13b、リレー回路13cの接点切替は行わず維持したまま、制御手段14は、認証装置3による次の非接触ICカード2の個人認証を待つ(図2での制御休止時の状態)。
次に、制御手段14は、認証装置3より非接触ICカード2の認証確認通知を受け付けると、図2の鍵制御情報に従い、リレー回路13cの共通端子cを第1接点aから第2接点bに切替接続させる。すると、直流電源16のマイナス端子が、リレー回路13cの第2接点bと接続するので、アクチュエータ51の(−)ともつながり、直流電源がアクチュエータ51に流れる。よってソレノイドに通電するので、通行扉4が解錠する。
(2)通電時施錠型電気錠
この種別の電気錠ユニット5は、アクチュエータ51に対し通電されることで施錠するもので、接続端子およびアクチュエータ51の構成は通電時解錠型電気錠と同様であるため、図1を参照しながら説明する。
電気錠コントローラ1の制御手段14は、施錠時には、図2の鍵制御情報に従い、リレー回路13aの2つのリレーを共にオンした状態、リレー回路13bの共通端子cを第1接点aに接続した状態、リレー回路13cの共通端子cを第2接点bに接続した状態にする。すると、アクチュエータ51には直流電源が供給され電流が流れる。よってソレノイドに通電するので、扉が施錠する。
次に、制御手段14は、認証装置3より非接触ICカード2の認証確認通知を受け付けると、図2の鍵制御情報に従い、リレー回路13cの共通端子cを第2接点bから第1接点aに切替接続させる。すると、リレー回路13b、リレー回路13cの第2接点bのいずれとも接続が断たれるので、直流電源がアクチュエータ51に供給されず、ソレノイドは通電しないので、通行扉4が解錠する。
(3)瞬時通電時施錠型電気錠
この種別の電気錠ユニット5は、ソレノイドで構成されたアクチュエータ51を具備するが、通電時解錠型や通電時施錠型とは異なり、ソレノイドに電流を流すたびに扉の施錠と解錠とを繰り返すオルタネートタイプの電気錠で、対応するブロック図を図3に示す。なお、電気錠コントローラ1は、既述の通電時解錠型電気錠、施錠型電気錠と同一のものを使用するため、その構成部材についての説明は省略する。
電気錠コントローラ1の制御手段14は、図2の鍵制御情報に従い、施錠時には、リレー回路13aの2つのリレーを共にオンした状態、リレー回路13bの共通端子cを第1接点aに接続した状態、リレー回路13cの共通端子cを第2接点bに接続した状態を1.0秒間保持してアクチュエータ51に電源供給し、一方、認証装置3より非接触ICカード2の認証確認通知を受け付けたときの解錠要求時には、リレー回路13aの2つのリレーを共にオンした状態、リレー回路13bの共通端子cを第2接点bに接続した状態、リレー回路13cの共通端子cを第1接点aに接続した状態を1.0秒間保持して、施錠時とは逆流の電流をアクチュエータ51に流す。
電気錠ユニット4は、この正、逆の電流切替を検出して、ソレノイドによって通行扉4を施錠又は解錠する。
また、施錠、解錠動作が完了した後は、リレー回路13b、13cの共通端子cをともに第2接点に接続して、アクチュエータ51への電源供給を停止した状態(図2での制御休止時の状態)とする。
(4)モーター錠型電気錠
この種別の電気錠ユニット5は、アクチュエータ51をモーターで構成したもので、対応するブロック図を図4に示す。このものは、図3と同様、電流を流すたびに扉の施錠と解錠とを繰り返すオルタネートタイプの電気錠である。
すなわち、電気錠コントローラ1の制御手段14は、図2の鍵制御情報に従い、施錠時には、リレー回路13aの2つのリレーを共にオンした状態、リレー回路13bの共通端子cを第1接点aに接続した状態、リレー回路13cの共通端子cを第2接点bに接続してアクチュエータ51に電源供給し、一方、認証装置3から認証確認通知を受け付けたかときの解錠要求時には、リレー回路13aの2つのリレーを共にオンした状態、リレー回路13bの共通端子cを第2接点bに接続した状態、リレー回路13cの共通端子cを第1接点aに接続して、施錠時とは逆流の電流をアクチュエータ51に流す。なお、本例はモーターで施錠、解錠をするため、それぞれ通電状態を3.0秒間保持する。
電気錠ユニット4は、この正、逆の電流切替を検出して、モーターによって通行扉4を施錠又は解錠する。
また、施錠、解錠動作が完了した後は、リレー回路13b、13cの共通端子cをともに第2接点に接続して、アクチュエータ51への電源供給を停止した状態(図2での制御休止時の状態)とする。
(5)扉開閉信号を利用する自動扉制御盤型電気錠
この種別の電気錠ユニット5は、ソレノイドもモーターも具備せず、つまり電源電流を流さず、無電圧接点入力を自動扉解錠入力信号として入力するものである。要するに、入力信号端子を短絡させることによって扉を解錠するタイプである。対応するブロック図を図5に示す。ここに、制御出力端子L1、L2は、電気錠ユニット5の一対の自動扉解錠入力信号端子I1、I2に接続されている。
なお、電気錠コントローラ1は、既述の通電時解錠型電気錠、施錠型電気錠などと同一のものを使用するが、端子T1〜T3は、そのうちの1つが、扉が閉められたときの扉閉信号の入力端子として使用される。
本例は、電気錠ユニット5に電源を供給しない構成であるため、図2の鍵制御情報に示すように、リレー回路13aの2つのリレーは常時、共にオフの状態とする。
すなわち、電気錠コントローラ1の制御手段14は、図2の鍵制御情報に従い、施錠時には、リレー回路13aの2つのリレーを共にオフした状態、リレー回路13bの共通端子cを第1接点aに接続した状態、リレー回路13cの共通端子cを第2接点bに接続した状態にして、入力信号端子I1、I2を短絡させない状態とし、一方、認証装置3から認証確認通知を受け付けたときの解錠要求時には、リレー回路13cの共通端子cを第1接点aに切替接続して、無電圧で入力信号端子I1、I2を短絡させて閉ループを形成する。
電気錠ユニット4は、この無電圧接点入力を検出して、自動扉4を解錠する。
(6)扉開閉信号を利用しない自動扉制御盤型電気錠
この種別の電気錠ユニット5は、図示は省略するが、図5の例と同様に無電圧接点入力を自動扉解錠入力信号として入力されるもので、入力信号端子を短絡させることによって扉を解錠するタイプである。よって、鍵制御情報には図5のものと同様のシーケンスが記憶されているため、動作説明は省略する。
なお、本例は図5のものと比べると、状態信号の入力端子T1〜T3を使用しない点で相違し、端子Cと扉閉信号検出用の入力端子T1〜T3とが短絡接続しているか否かを自動扉開閉制御の条件とはしていない。
以上のように、本発明の電気錠コントローラによれば、上記(1)〜(6)のような複数種別の電気錠ユニット5に対する鍵制御信号を、一対の制御出力端子L1、L2のみで出力することができる。また、本例のように電源供給の有無を選択するための第1のリレー回路13aを備えているため、鍵制御信号が(1)〜(4)のような有電圧信号、(5)、(6)のような無電圧信号のいずれであっても、それに応じた第1のリレー回路13aのオン、オフいずれかを鍵制御情報に設定するだけでよい。
なお、上記の例は複数種類の電気錠ユニット5に共通の回路を設けているが、予め種別に応じた制御回路を設けておいてもよい。例えば、リレーの組み合わせによって複数種類の制御ができる有電圧信号発生回路と、リレーの組み合わせによって複数種類の制御ができる無電圧信号発生回路とを個別に設けて、種別によって選択的に切り換えて使用するものでもよい。つまり、電気錠コントローラ1における一対の制御端子で鍵制御信号を供給するためのソフト処理とハード回路との分担は、種々のものが想定できる。
本発明の一例である電気錠コントローラの基本構成を示すブロック図。 同電気錠コントローラで使用する鍵制御情報を表形式に示した図。 本発明の他例である電気錠コントローラの基本構成を示すブロック図。 本発明の他例である電気錠コントローラの基本構成を示すブロック図。 本発明の他例である電気錠コントローラの基本構成を示すブロック図。 従来の電気錠コントローラの基本構成を示すブロック図。 従来の電気錠コントローラの基本構成を示すブロック図。
符号の説明
1 電気錠コントローラ
11 登録手段
12 記憶手段
13 鍵制御信号出力手段
13a、13b、13c 複数のリレー回路
14 制御手段
16 直流電源
L1、L2 一対の制御出力端子
2 ICカード
3 認証装置
4 通行扉
5 電気錠ユニット
51 アクチュエータ

Claims (1)

  1. 非接触ICカードと交信して、そのICカードの携行者を認証する認証装置と接続され、認証した携行者を通過させるために、通行扉の電気錠ユニットを解錠する電気錠コントローラにおいて、
    前記電気錠ユニットの種別を登録する登録手段と、
    前記電気錠ユニットを接続する一対の制御出力端子と、
    前記一対の制御出力端子に接続可能な電気錠ユニットの種別に対応させた鍵制御情報を予め記憶した記憶手段と、
    前記鍵制御情報に応じた鍵制御信号を生成する鍵制御信号出力手段と、
    前記認証装置から認証確認通知を受け付けたときには、前記鍵制御信号出力手段より鍵制御信号を出力させて、前記一対の制御出力端子より前記電気錠ユニットに供給する制御手段とを備え、
    前記鍵制御信号出力手段は、直流電源に、複数のリレー回路を組み合わせて構成されており、
    前記制御手段は、前記記憶手段から読み取った鍵制御情報に基づいて、前記リレー回路を、オン、オフ制御することで、前記電気錠ユニットに適合した鍵制御信号として、有電圧信号あるいは無電圧信号を前記一対の制御出力端子より選択的に出力させる構成とし、
    前記複数のリレー回路は、
    前記直流電源のマイナス端子と第1の信号線との接続、非接続、および前記直流電源のプラス端子と第2の信号線との接続、非接続を同時に制御する第1のリレー回路と、
    前記一対の制御出力端子の一方を、前記第1の信号線、第2の信号線のいずれかに選択的に接続する第2のリレー回路と、
    前記一対の制御出力端子の他方を、前記第1の信号線、第2の信号線のいずれかに選択的に接続する第3のリレー回路とで構成している電気錠コントローラ。
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