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JP5315464B2 - 作業車 - Google Patents
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JP5315464B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、車軸の回転力により回転する回転体を有する作業車に関する。
車両に牽引されて砂地からゴミを回収するビーチクリーン用ゴミ分別回収機(ビーチクリーナとも称する)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、砂とゴミを分別するふるい体を備え、このふるい体を車輪の回転力を利用して回転駆動している。
また、トラクター等の特殊作業用車両には、左右の車輪を車軸にロック/アンロックする車輪ロック機構を備えるものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−174518号公報 特開2006−29418号公報
ところで、特許文献1では、片輪でふるい体を回転させており、この構成では、ふるい体内に大量のゴミや砂が存在した場合には、その重さで車輪が回らなくなってしまう場合があった。これを回避すべく、左右の車輪が車軸にロックするように車輪ロック機構を設け、左右の車輪でふるい体を回転する構成が考えられる。ここで、舗装路などの摩擦力が高い路面でカーブを曲がる場合には、車輪ロック機構を解除することにより、左右の車輪の回転差を吸収して曲がりやすくすることができる。
しかしながら、従来の車輪ロック機構は、差動装置のケース内に配置されており、装置自体が重厚かつ大型であるため、差動装置を具備せず、簡易構造が臨まれるビーチクリーン用ゴミ分別回収機への搭載には向かない。
また、ビーチクリーン用ゴミ分別回収機は、砂地を走行する作業車であり、ふるい体からも砂が落ちるため、砂等の影響を受けないような構造や配置が臨まれるが、従来の車輪ロック機構は、その条件を満たしつつコンパクトにレイアウトすることができない。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、周囲の砂の影響を回避しながらコンパクトに配置した車輪ロック機構を備える作業車を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車両に牽引される車体フレーム(51)と、車体フレーム(51)に回転自在に支持される車軸(52)に取り付けられる左右の車輪(53)とを有し、前記車軸(52)の回転力により回転する回転体(54)を有する作業車において、前記車輪(53)を前記車軸(52)にロック/アンロックする車輪ロック機構(201)を備え、前記車輪ロック機構(201)は、前記車輪(53)のリム部(56A)の内側で前記車輪(53)と一体に回転するディスク部材(202)と、前記リム部(56A)の内側で前記ディスク部材(202)と係合自在に前記車軸(52)の軸方向に移動するとともに前記車軸(52)と一体に回転するスライド部材(20X)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、車輪ロック機構は、車輪のリム部の内側で前記車輪と一体に回転するディスク部材と、前記リム部の内側で前記ディスク部材と係合自在に車軸の軸方向に移動するとともに前記車軸と一体に回転するスライド部材とを有するので、作業車が有するリム部内側のデッドスペースを利用して車輪ロック機構をコンパクトに配置できるとともに、車輪ロック機構への周囲の砂の影響を回避することができる。
上記構成において、前記ディスク部材(202)は、前記車軸(52)の軸方向に貫通する孔部(202A)と非貫通の非貫通部(202B)とを有し、前記スライド部材(20X)は、前記孔部(202A)に進入可能に軸方向に移動するロックピン(204)を有し、前記ロックピン(204)を前記ディスク部材(202)へ向けて付勢し、前記孔部(202A)と位相が合うまで前記非貫通部(202B)に当接させ、前記車輪(53)が回転することで位相が合うと前記孔部(202A)に進入させる付勢部材(207)を設けるようにしてもよい。この構成によれば、ロックピンとディスク部材の孔部との位相が合えば自動的に車軸と車輪をロックすることができ、ロック状態への切り替えを容易に行うことができる。
また、上記構成において、前記スライド部材(20X)は、前記ロックピン(204)を前記車軸(52)の軸方向に移動自在に支持するスライダー(203)を有し、前記スライダー(203)は、前記ロックピン(204)を前記孔部(202A)に進入させるロック位置と、前記孔部(202A)外に位置させるアンロック位置とに移動するようにしてもよい。この構成によれば、スライダーの移動によりロック/アンロックを容易に切り替えることができる。
また、上記構成において、前記スライダー(203)を前記アンロック位置へ向けて付勢するリターン用付勢部材(206)と、前記車軸(52)に回転自在に設けられ、回転により前記リターン用付勢部材(206)の付勢力に抗して前記スライダー(203)を前記ロック位置へ移動させるスナップリング(205)とを設けるようにしてもよい。この構成によれば、リターン用付勢部材の付勢力によってアンロック状態への切り替えを容易に行うことができ、かつ、スナップリングを回転操作するといった簡易な操作で作動させることができる。
また、上記構成において、前記ディスク部材(202)と前記ロックピン(204)とは、前記リム部(56A)の幅内で係合し、前記スナップリング(205)は、前記リム部(56A)の幅外に露出するようにしてもよい。この構成によれば、係合部分への砂の影響を効果的に回避しながらスナップリングの操作性を向上できる。
また、上記構成において、前記付勢部材(207)は、前記ロックピン(204)に通したコイルばねであり、前記リターン用付勢部材(206)は、前記車軸(52)に通したコイルばねにしてもよい。この構成によれば、各付勢部材をロックピン及び車軸周囲の狭いスペースを利用して配置できるとともに、車輪ロック機構を径方向にコンパクトにすることができる。
また、上記構成において、前記ディスク部材(202)は、前記車輪(52)のハブ部(57)に設けられ、前記ハブ部(57)を前記車輪(52)のホイール(56)に締結する締結部(58)を有し、前記締結部(58)と前記ディスク部材(202)の孔部(202A)とは、同位相で設けられるようにしてもよい。この構成によれば、ディスク部材の孔部から工具を差し込んでハブ部をホイールに締結する作業を容易に行うことができる。
また、上記構成において、前記回転体(54)は、前記車軸(52)の上方で前記車体フレーム(51)に回転自在に取り付けられるドラム式ふるい体であり、前記作業車は、前記車軸(52)に取り付けられる駆動ギヤ(92)と、前記駆動ギヤ(92)の駆動力を前記ドラム式ふるい体(54)に伝達する伝達機構(91)とを有するゴミ分別回収機であるようにしてもよい。この構成によれば、車軸の上方にドラム式ふるい体を配置した構成で、このドラム式ふるい体から落ちる砂が車輪ロック機構に影響しないようにすることができる。
また、上記構成において、前記伝達機構(91)は、前記ドラム式ふるい体(54)を前記車軸(52)の回転力で回転させる自動回転モードと、前記ドラム式ふるい体(54)を前記車軸(52)の回転力から切り離して手動回転自在にする手動回転モードとに切り替える切替手段(95)を備えるようにしてもよい。この構成によれば、牽引車両の牽引力でドラム式ふるい体を回転させてゴミの分別作業をしたり、ドラム式ふるい体を人力で容易に手動回転させてゴミの分別作業をしたりすることができ、機動性があり、様々な状況に合わせてゴミ分別作業ができる。
本発明は、車輪ロック機構は、車輪のリム部の内側で前記車輪と一体に回転するディスク部材と、前記リム部の内側で前記ディスク部材と係合自在に車軸の軸方向に移動するとともに前記車軸と一体に回転するスライド部材とを有するので、車輪ロック機構を、周囲の砂の影響を回避しながらコンパクトに配置することができる。
また、ディスク部材は、車軸の軸方向に貫通する孔部と非貫通の非貫通部とを有し、スライド部材は、前記孔部に進入可能に軸方向に移動するロックピンを有し、このロックピンを前記ディスク部材へ向けて付勢し、前記孔部と位相が合うまで前記非貫通部に当接させ、前記車輪が回転することで位相が合うと前記孔部に進入させる付勢部材を設けるようにすれば、ロック状態への切り替えを容易に行うことができる。
また、スライド部材は、前記ロックピンを車軸の軸方向に移動自在に支持するスライダーを有し、このスライダーは、前記ロックピンを前記孔部に進入させるロック位置と、前記孔部外に位置させるアンロック位置とに移動するようにすれば、スライダーの移動によりロック/アンロックを容易に切り替えることができる。
また、スライダーをアンロック位置へ向けて付勢するリターン用付勢部材と、車軸に回転自在に設けられ、回転により前記リターン用付勢部材の付勢力に抗して前記スライダーをロック位置へ移動させるスナップリングとを設けるようにすれば、リターン用付勢部材の付勢力によってアンロック状態への切り替えを容易に行うことができ、かつ、スナップリングを回転操作するといった簡易な操作で作動させることができる。
また、ディスク部材とロックピンとは、リム部の幅内で係合し、スナップリングは、リム部の幅外に露出するようにすれば、係合部分への砂の影響を効果的に回避しながらスナップリングの操作性を向上できる。
また、付勢部材は、前記ロックピンに通したコイルばねであり、リターン用付勢部材は、車軸に通したコイルばねにすれば、各付勢部材をロックピン及び車軸周囲の狭いスペースを利用して配置できるとともに、車輪ロック機構を径方向にコンパクトにすることができる。
また、ディスク部材は、車輪のハブ部に設けられ、前記ハブ部を前記車輪のホイールに締結する締結部を有し、前記締結部と前記ディスク部材の孔部とは、同位相で設けられるようにすれば、ディスク部材の孔部から工具を差し込んでハブ部をホイールに締結する作業を容易に行うことができる。
また、回転体は、車軸の上方で車体フレームに回転自在に取り付けられるドラム式ふるい体であり、作業車は、車軸に取り付けられる駆動ギヤと、前記駆動ギヤの駆動力を前記ドラム式ふるい体に伝達する伝達機構とを有するゴミ分別回収機であるようにすれば、車軸の上方にドラム式ふるい体を配置した構成で、このドラム式ふるい体から落ちる砂が車輪ロック機構に影響しないようにすることができる。
また、伝達機構は、前記ドラム式ふるい体を車軸の回転力で回転させる自動回転モードと、前記ドラム式ふるい体を車軸の回転力から切り離して手動回転自在にする手動回転モードとに切り替える切替手段を備えるようにすれば、機動性があり、様々な状況に合わせてゴミ分別作業ができる。
図1は、本実施形態に係るビーチクリーン用ゴミ分別回収機の牽引状態を左側方から見た図である。 図2は、ゴミ分別回収機を後方から見た斜視図である。 図3は、ゴミ分別回収機を下方から見た図である。 図4は、ゴミ分別回収機を右側方から見た図である。 図5は、ゴミ分別回収機を車輪を外して左側方から見た斜視図である。 図6は、ゴミ分別回収機の機構部を周辺構成とともに右側から見た図である。 図7は、機構部を周辺構成とともに後方から見た図である。 図8は、ゴミ分別回収機のギヤ切替機構を周辺構成とともに後上方から見た図である。 図9は、ギヤ切替機構を周辺構成とともに下方から見た図である。 図10は、アンロック状態の車輪ロック機構を周辺構成とともに示す側断面図である。 図11は、操作中の車輪ロック機構を周辺構成とともに示す側断面図である。 図12は、ロックピン当接状態の車輪ロック機構を周辺構成とともに示す側断面図である。 図13は、ロックピン係止状態の車輪ロック機構を周辺構成とともに示す側断面図である。 図14(A)はハブ部57の左側面図、図14(B)は断面図(図14(A)のX−X断面図)、図14(C)は右側面図である。 図15(A)はスライダーの左側面図、図15(B)は断面図(図15(A)のX−X断面図)である。 図16(A)はスナップリングの左側面図、図16(B)は断面図(図16(A)のX−X断面図)、図16(C)は図16(A)をY方向から見た図であり、図16(D)は図16(A)をZ方向から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。
図1は、本実施形態に係るビーチクリーン用ゴミ分別回収機の牽引状態を左側方から見た図である。
この図に示すように、ビーチクリーン用ゴミ分別回収機(以下、ゴミ分別回収機と言う)50は、車両1で牽引可能な牽引型の作業車に構成されている。
車両(牽引車両)1は、ビーチ等の砂地での走行に適した小型車両であり、小型軽量に構成された車体の前後に、比較的大径の低圧バルーンタイヤである左右の前輪2及び後輪3を備え、最低地上高を大きく確保して主に不整地での走破性を高めた所謂ATV(All Terrain Vehicle)として構成される。車両1の車体フレーム4は、車幅方向中央部において前後に長いボックス構造を形成し、該車体フレーム4の略中央部には、車両1の原動機としてのエンジン5が搭載される。
エンジン5は、例えば水冷式単気筒エンジンであり、クランクシャフトの回転動力をギヤ噛み合い式の変速機を介して前後プロペラシャフト6a,6bに出力する。前後プロペラシャフト6a,6bに出力された回転動力は、前後減速装置7a,7bを介して左右前輪2又は後輪3にそれぞれ出力される。
ここで、車両1は前記変速機のギヤ比を電動により変更可能な所謂セミオート車両であり、例えば遠心クラッチを介することで、クラッチ操作を行わずにチェンジボタン等の操作のみで前記ギヤ比を変更可能である。このような車両1は、ベルト式の変速機を備えた車両と比べて、走行負荷が大きい走行や一定速度での走行にも好適である。
なお、車両1は、セミオート車両に限定されるものではなく、例えば、ギヤ比の変更を自動化したオートマチックトランスミッション車両でもよい。
左右の前輪2は、車体フレーム4の前部に独立懸架式のフロントサスペンション8aを介して懸架され、左右の後輪3は、車体フレーム4の後部に例えばスイングアーム式のリアサスペンション8bを介して懸架される。リアサスペンション8bのスイングアーム9の後端部には、ゴミ分別回収機50等を牽引するためのトレーラヒッチ11が設けられる。
なお、図中、符号12aは、車体フレーム4前部に支持されるフロントキャリアを示し、符号12bは、車体フレーム4後部に支持されるリアキャリアを示している。
次にゴミ分別回収機50を説明する。
図2は、ゴミ分別回収機50を後方から見た斜視図であり、図3は下方から見た図であり、図4は、右側方から見た図であり、図5は、ごみ分別回収機50を車輪53を外して左側方から見た斜視図である。なお、図3中、符号C1は、ゴミ分別回収機50の幅中心を示し、符号LAは、回転体であるドラム式ふるい体54の軸線(回転中心)を示し、符号LBは、車軸52の軸線(回転中心)を示している。
図1に示すように、ゴミ分別回収機50は、車両1に牽引される車体フレーム51と、車体フレーム51に車軸52(図2参照)を介して取り付けられる左右一対の車輪53と、車体フレーム51に取り付けられるドラム式ふるい体54とを備えており、公知のビーチクリーナで回収されたゴミから砂を分離する移動式の砂分離装置として機能する装置である。
ゴミ分別回収機50の車体フレーム51の前端部には、トレーラヒッチ11に取り付け可能なジョイント(ヒッチカプラとも称する)55が設けられ、このジョイント55を介して車両1の後部に設けられたトレーラヒッチ11に連結され、該車両1によりゴミ分別回収機50を牽引可能に構成される。
車体フレーム51は、車体の前後方向に延びる単一のメインフレーム61と、メインフレーム61の上方に支持されるふるい体支持枠62と、ふるい体支持枠62に支持されたドラム式ふるい体54の周囲を覆うシールド体63とを備えて構成され、これらはゴミ分別回収機50の幅中心C1を基準にして左右対称形状に形成されている。
メインフレーム61は、図1に示すように、側面視で、ジョイント55から後方へ直線状に延出する前方部61Aと、前方部61Aの後端から後下方へ直線状に延びる後方部61Bとを有し、図3に示すように、平面視では、前方部61Aと後方部61Bとが車体の幅中心C1を直線状に延出するように形成される。この前方部61Aと後方部61Bとは、単一の金属製パイプを屈曲することによって一体に形成されている。
前方部61Aは、後方部61Bよりも数倍程度長く形成され、このメインフレーム61上方に支持されるふるい体支持枠62よりも前方に長く延在する。この前方部61Aのジョイント55近傍には、下方に延びる逆T字状のスタンド61Cが設けられ、このスタンド61Cは、ジョイント55を車両1から取り外している場合に、地面に当接してメインフレーム61を地面から浮かした状態に支持する。
後方部61Bの後端には、図2及び図3に示すように、車軸52を回転自在に支持する筒状の車軸支持体61Dが設けられる。この車軸支持体61Dは、車幅方向に延在する筒状パイプ(本構成では、金属製パイプ)で形成され、車軸52を車幅方向に沿わせて回転自在に支持する。この車軸支持体61Dは、車体の幅中心C1に設けられ、車軸52の中央部を支持する。
この車軸52は、左右の車輪53の少なくとも一方と一体回転する車軸である。
この車軸52は、一方の車輪53に対しては一体回転するようにリジットで連結され、他方の車輪53に対しては車輪ロック機構201を介してロック/アンロック(ロック/ロックフリーとも称する)自在に連結されている。このため、ゴミ分別回収機50が車両1に牽引された場合には、車輪53の回転に合わせて車軸52が同一の回転数で回転する。
また、このゴミ分別回収機50では、他方の車輪53と車軸52との間に後述する軸受(ボールベアリング)59を追加し、フリーハブ構造にしているので、左右の車輪53をリジットに組む場合と比較して、ゴミ分別回収機50を牽く時の取り回し性を格段に向上することができる。
ふるい体支持枠62は、ドラム式ふるい体54を下方から支持する枠部材であり、複数の金属パイプを組み合わせて車体の幅中心C1を基準に左右対称に形成される。このふるい体支持枠62は、メインフレーム61との間に支持フレーム65を介してメインフレーム61上方に支持される。
図4及び図5に示すように、支持フレーム65は、車軸52よりも前方に設けられる前方支持フレーム66と、車軸52よりも後方に設けられる後方支持フレーム67とを有し、前方支持フレーム66は、メインフレーム61の前方部61Aの後部から上方に延びる複数(本構成では3本)のフレーム部材で構成され、これら前方支持フレーム66により、ふるい体支持枠62の前部がメインフレーム61に支持される。
後方支持フレーム67は、メインフレーム61の後端となる車軸支持体61Dから上方に延びてふるい体支持枠62の後部を下方から支持するフレームであり、車軸支持体61Dの幅方向中心から後上方へ延びる単一のフレーム部材67Aと、このフレーム部材67Aの上端から左右に分岐する略U型形状の分岐フレーム部材67Bとを備えている。なお、これら支持フレーム66,67についても、金属パイプで形成されている。
本構成では、この前後の支持フレーム66,67によって、ふるい体支持枠62を左右の車輪53よりも上方に支持している。この場合、このふるい体支持枠62の上下位置は、左右の車輪53の上縁に近接する位置とされる。これにより、ふるい体支持枠62を車輪53との干渉を避けつつ低い位置に設け、ドラム式ふるい体54を作業性に優れた低い位置に設けるようにしている。
なお、図4中、符号68は、メインフレーム61の後方部61Bと後方支持フレーム67の下端との間を架橋するガセットであり、このガセット68によって、メインフレーム61、車軸支持体61D及び後方支持フレーム67の連結強度を向上させている。
図2に示すように、ふるい体支持枠62は、車体前後方向に延出する左右一対の前後延出フレーム62Aと、これら前後延出フレーム62Aの前端間及び後端間をつなぐように、車体左右方向に延出する前後一対の左右延出フレーム62Bとを有する四方枠形状に形成されており、前方支持フレーム66の上端が、前側の左右延出フレーム62Bに連結され、後方支持フレーム67の上端が、後側の左右延出フレーム62Bに連結される。
この左右一対の前後延出フレーム62Aの前後端には、上下方向に延びる筒状部材62Cが接合され、これによって、ふるい体支持枠62の前後左右に存在する4つの角部には、上下方向に延びる金属製の筒状部材62Cが配置される。この筒状部材62Cには、上方からシールド体63の一部が入り、シールド体63をふるい体支持枠62に位置決めする。
前後一対の左右延出フレーム62Bには、左右一対のガイドローラー71が、ローラー軸を車体左右方向に揃えて前後方向に回動自在に支持される。図4に示すように、これら4つのガイドローラー71には、上方から有底円筒籠状のドラム式ふるい体54が載置され、このドラム式ふるい体54を、このふるい体54の軸線LAを車幅方向に平行に配置し(図3,図1参照)、かつ、この軸線LAを中心に回転自在に支持する。
この場合、図4に示すように、前後のガイドローラー71は、ドラム式ふるい体54の下部を前後から挟むように配置され、前後のガイドローラー71によってドラム式ふるい体54の前後移動を規制し、ドラム式ふるい体54を安定して支持することができる。なお、ドラム式ふるい体54は、ガイドローラー71に載置されるだけなので、ドラム式ふるい体54を持ち上げればドラム式ふるい体54を容易に着脱可能である。
図2に示すように、ドラム式ふるい体54は、有底円筒籠状をなす大型部品であり、この中に公知のビーチクリーナがビーチで回収した砂混じりのゴミが入れられ、このドラム式ふるい体54の回転により砂を落とし、このふるい体54内にゴミだけを残留させる。
このドラム式ふるい体54は、一端側(本構成では左側)が開口し、他端側(右側)が底部54Aで閉塞される有底円筒の骨格部を形成する金属製のふるい本体81と、このふるい本体81の周囲を覆う金属製の網部材82とを備えている。
ふるい本体81は、開口側端部を周方向に沿って筒状に囲う開口側筒部81Aと、閉塞側端部を周方向に沿って筒状に囲う閉塞側筒部81Bと、ふるい本体81の軸方向中間部を周方向に沿って筒状に囲う中間筒部81Cとを備え、これら筒部81A〜81Cは、ドラム式ふるい体54の軸線LAを中心とする筒状の金属板部材で形成される。
これら筒部81A〜81Cは、ドラム式ふるい体54の軸線LA方向に延びる金属鋼管或いは金属棒で形成された複数の軸方向延長ロッド84で連結され、この軸方向延長ロッド84は、周方向に間隔を空けて多数設けられている。そして、この軸方向延長ロッド84の外側から、ふるい本体81の外周を覆うように網部材82が取り付けられる。
図4及び図5に示すように、閉塞側筒部81Bには、この閉塞側筒部81Bの開口を囲うように金属鋼管或いは金属棒部を格子状に組んだ格子部85が設けられ、この格子部85の開口を覆うように外側から金属製の網部材86が取り付けられ、これら格子部85及び網部材86によって、ドラム式ふるい体54の底部54Aが形成される。
このように、軸線LA方向に間隔を空けて3つの筒部(開口側筒部81A、中間筒部81C、閉塞側筒部81B)を配置し、その間を網部材82で覆うので、強度を確保しながらドラム式ふるい体54のふるいとして機能する網領域を広く確保できる。また、底部54Aも格子状とし、その間を網部材86で覆うので、底部54Aもふるいとして機能させることができる。
また、軸方向延長ロッド84及び格子部85は、網部材82,86の内側に位置してふるい本体81の内側に突出する部材であるため、これら部材84,85を、ドラム式ふるい体54内に投入された砂の塊を粉砕する砂粉砕体としても機能させることができる。
また、図2に示すように、開口側筒部81A及び閉塞側筒部81Bは、ガイドローラー71が摺動する摺動部材としても機能する。すなわち、これら開口側筒部81A及び閉塞側筒部81Bは、同径でドラム式ふるい体54の軸線LA方向に所定幅で延在し、この幅内にガイドローラー71の外周面が当接してローラー71の摺動面を構成する。また、これら開口側筒部81A及び閉塞側筒部81Bの幅方向内側には、外周側に張り出すつば部88が一体に設けられ、これらつば部88によりガイドローラー71とドラム式ふるい体54との車幅方向の位置ずれを規制する。
図2に示すように、シールド体63は、車体の幅中心C1を基準に左右対称に形成されており、ドラム式ふるい体54の左右を覆うように、ふるい体支持枠62の左右を上方に凸のU字状に延びる左右一対の側方シールド部材63Aと、ドラム式ふるい体54の前方、上方及び後方を覆うように、左右一対の側方シールド部材63A間に延在する複数の周囲シールド部材63Bとで概略構成される。
側方シールド部材63Aは、金属パイプをU字状に曲げ、その両端部が、ふるい体支持枠62の左右に位置する前後一対の筒状部材62Cに上方から挿入されることによって、ふるい体支持枠62に連結される。
また、周囲シールド部材63Bは、金属パイプを用いて、左右一対の側方シールド部材63Aの前部間、上部間及び後部間を架橋し、ドラム式ふるい体54の前方、上方及び後方を覆う。また、この周囲シールド部材63Bは、左右一対の側方シールド部材63Aを補強するクロスメンバーとしても機能する。
図2及び図5に示すように、左右の側方シールド部材63Aのうち、ドラム式ふるい体54の開口側(左側)に位置する側方シールド部材63Aには、この側方シールド部材63Aの内側開口を開閉自在にする扉部材63Dが設けられる。この扉部材63Dは、側方シールド部材63Aとほぼ同形状を有し、蝶番63E(図4参照)を介して側方シールド部材63Aに開閉自在に連結される金属パイプ製の扉枠を備え、この扉枠で囲まれる領域が例えば網部材等の覆い部材で覆われる。
このため、この扉部材63Dによって、ドラム式ふるい体54の開口側から車外へのゴミの飛び出しを規制するとともに、この扉部材63Dを開くことによって、ドラム式ふるい体54内へ回収した砂混じりのゴミを投入することができる。なお、図2及び図5中、符号63Fは、扉部材63Dに設けられる把手である。
また、各図では、シールド体63が骨格構造だけで形成される場合を示しているが、このシールド体63の外周全体を網部材等の覆い部材で覆い、ドラム式ふるい体54からの砂の飛散をシールド体63で抑制する構成にしてもよい。
上記したように、本構成ではドラム式ふるい体54をガイドローラー71で回転自在に支持したので、砂混じりのゴミを入れた状態でドラム式ふるい体54を回転させることによって効率よく砂をふるい落とし、網部材82,84を通過しないゴミだけをふるい体54内に残すことができ、ビーチ等に残留する飲料容器、紙屑、タバコの吸殻等のゴミだけを残すことができ、また、ドラム式ふるい体54を比較的小さい力で容易に回転させることが可能である。
また、本構成のゴミ分別回収機50は、このドラム式ふるい体54を車輪53の回転力で回転させる自動回転モードと、車輪53の回転力から切り離して手動回転自在にする手動回転モードとに切り替える機構部(伝達機構)91を具備している。このため、車両1で牽引可能な整地された場所では、自動回転モードに設定すれば、車両1の牽引力でゴミの分別回収作業ができ、車両1で牽引し難い不整地では、手動回転モードに設定することによって人力で容易にゴミの分別回収作業ができるようになっている。
以下、この機構部91及び周辺構造について説明する。
まず、図2や図5に示すように、ドラム式ふるい体54の開口端部(左側端部)には、開口部端部よりも車幅方向外側に、金属製で環状のハンドル89が取り付けられる。このハンドル89は、ドラム式ふるい体54が自由回転可能な状態(手動回転モードに相当)の場合に、作業者が把持してドラム式ふるい体54を容易に手動回転させるための把持部品として使用される。なお、このハンドル89は、扉部材63Dを開くことによって外部から人が把持可能となり、つまり、手動回転は、扉部材63Dを開いた状態で実施される。
図6は機構部91を周辺構成とともに右側から見た図であり、図7は後方から見た図である。
図6及び図7に示すように、機構部91は、車軸52に取り付けられる駆動ギヤ92と、車体フレーム51に取り付けられ、駆動ギヤ92と噛合/非噛合可能に設けられる従動ギヤ93と、ドラム式ふるい体54に設けられ、従動ギヤ93が駆動ギヤ92と噛合した位置で従動ギヤ93と噛合する係合片94と、従動ギヤ93を摺動させてギヤ位置を変更するギヤ切替機構(切替手段)95とを備えている。
駆動ギヤ92は、車軸52と一体回転するように取り付けられる。この駆動ギヤ92は、車軸52における車軸支持体61Dから露出する位置で車体の幅中心C1寄り、本構成では、車軸支持体61Dの左端近傍に設けられる(図7参照)。
詳述すると、この駆動ギヤ92は、車軸支持体61Dの左端近傍位置にて車軸52を中心にして拡径する金属製の円板部92Aと、駆動ギヤ92周方向である円板部92A周方向に間隔を空けて円板部92A外周から車軸52の軸方向(右側)に延びる複数の棒状部材92Bとを備える。この棒状部材92Bは、同一の真円断面で軸方向に棒状に延び、その先端が車体の幅中心C1近傍に位置する。これによって、駆動ギヤ92の重心を車体の幅中心C1に近づけることができる。
なお、棒状部材92Bは、金属部材でもよいし、ゴム等の弾性部材で形成してもよい。弾性部材で形成すれば、駆動ギヤ92と従動ギヤ93との当接力を緩和させることが可能である。
図6に示すように、従動ギヤ93は、車体フレーム51に支持されるクラッチパイプ96に回転自在かつ軸方向に摺動自在に挿通され、このクラッチパイプ96を摺動することによって駆動ギヤ92の棒状部材92Bと噛合/非噛合するギヤである。
ここで、駆動ギヤ92と非噛合の状態とは、従動ギヤ93が棒状部材92Bの自由端側へ移動して、棒状部材92Bの位置から完全に待避した位置に移動した状態を言い、図7では、この場合の駆動ギヤ92を二点鎖線で示している。
図5及び図6に示すように、クラッチパイプ96は、車軸52と平行に直線状に延びる金属製のパイプであって、従動ギヤ93を上記2位置(噛合位置と非噛合位置(或いは待避位置))へ摺動可能な長さを有し、左右一対の支持フレーム97を介して車体フレーム51に支持される。
左右一対の支持フレーム97は、金属パイプで形成され、その後端が、ふるい体支持枠62の後部を構成する後側の左右延出フレーム62Bに溶接等で接合され、この接合位置から側面視で前下方に延出し、その前端にてクラッチパイプ96を車軸52と平行に支持する。
図6に示すように、従動ギヤ93は、駆動ギヤ92の棒状部材92Bに噛合する複数の歯部93Aを周方向に間隔を空けて有している。これら歯部93Aは、従動ギヤ93の軸線LCと一致する回転中心から径方向外側に突出する突出形状を有し、側面視で、これら歯部93Aは、駆動ギヤ92の隣り合う棒状部材92Bの間隔よりも幅狭に形成され、隣り合う棒状部材92Bの間に余裕を持って入る形状とされている。
より具体的には、従動ギヤ93の歯部93Aは、側面視で、その基端側が径方向外側にいくに従って徐々に幅広となり、径方向外側の先端側が、径方向外側にいくに従って徐々に幅狭となり、つまり、先細形状に形成されている。
このように、従動ギヤ93の歯部93Aを先細形状にしたので、隣り合う歯部93Aの先端間に空く隙間を広くすることができ、従動ギヤ93の歯部93A間に駆動ギヤ92の棒状部材92Bを迎え入れ易くなる。また、従動ギヤ93の歯部93A間に駆動ギヤ92の棒状部材92Bが入ると、この歯部93Aの基端側ほど隙間が徐々に狭くなるので、従動ギヤ93の歯部93Aと駆動ギヤ92の棒状部材92Bとの隙間を小さくでき、確実に噛合させることができる。
この構成によれば、従動ギヤ93及び駆動ギヤ92に砂が付着した状態であっても、従動ギヤ93と駆動ギヤ92とを容易かつ確実に噛合させることが可能で、かつ、砂を落としやすくすることができる。
図6に示すように、係合片94は、ドラム式ふるい体54の軸方向中間の骨格を形成する中間筒部81Cの外周に周方向で等間隔に設けられる。この係合片94は、図7に示すように、径方向外側に突出するU字状の突出部材であり、その各々が、ふるい体54の外周から径方向外側に突出する左右一対の棒状の支持部94Aと、左右一対の支持部94Aの最外端をつなぐように軸線LA方向に延びる棒状部材(突出端)94Bとを一体に有するように金属パイプを曲げて形成されている。
なお、図7中、符号94Cは、棒状部材94Bの外周を巻回するように装着されるゴム等の弾性部材であり、この弾性部材94Cにより、係合片94と従動ギヤ93との当接力が緩和されるようになっている。
これら係合片94の棒状部材94Bは、図7に示すように、駆動ギヤ92の棒状部材92Bの上方に位置し、図3に示すように、平面視では、駆動ギヤ92の棒状部材92Bと重なる。そして、この係合片94の棒状部材94Bと駆動ギヤ92の棒状部材92Bとの間に、従動ギヤ93がクラッチパイプ96に沿って進退自在に構成され、これによって、図7に示すように、従動ギヤ93の下部が駆動ギヤ92の棒状部材92Bに噛合し、従動ギヤ93の下部が係合片94の棒状部材94Bに噛合することが可能である。
この場合、図6に示すように、従動ギヤ93の下端に位置する歯部93Aが、駆動ギヤ92の隣り合う棒状部材92Bの間に入り、従動ギヤ93の上端に位置する歯部93Aが、隣り合う係合片94(棒状部材94B)の間に入り、車輪53の回転で駆動ギヤ92が回転すると、従動ギヤ93を介してドラム式ふるい体54が回転駆動される。
本構成では、図6に示すように、隣り合う係合片94の間隔が、従動ギヤ93の歯部93Aが複数(本構成では2つ)入る程度の大きな間隔に設定されており、従動ギヤ93の回転を減速してドラム式ふるい体54に伝達し、ドラム式ふるい体54の回転速度をふるいに適した所望速度に減速する、また、係合片94と従動ギヤ93との間に広い隙間が空くので、ドラム式ふるい体54から落下する砂が、係合片94や従動ギヤ93に付着しても、従動ギヤ93によるドラム式ふるい体54の回転が妨げられない。
しかも、上記したように、従動ギヤ93の歯部93Aは、先細形状に形成されているので、隣り合う歯部93Aの先端間に空く隙間を広くでき、この隙間に係合片94が入りやすく、従動ギヤ93と係合片94を噛合し易く、砂が付着しても容易に噛合させることができる。
また、本構成では、ドラム式ふるい体54の回転中心である軸線LAが、車軸52(軸線LB)の上方で、車軸52(軸線LB)と前後方向にずれた位置(本構成では、ドラム式ふるい体54の軸線LAが、車軸52(軸線LB)よりも前方にずれた位置)に配置され、従動ギヤ93の回転中心である軸線LCが、側面視で、ドラム式ふるい体54の軸線LAと車軸52(軸線LB)との間に配置される。
このため、ドラム式ふるい体54と車軸52との間の空きスペースを利用して従動ギヤ93を配置することができ、機構部91をコンパクトに配置できるとともに、ドラム式ふるい体54、従動ギヤ93及び車軸52を、上下方向に垂直に並べて配置する場合に比して、上下方向にコンパクトに配置できる。
しかも、本構成では、従動ギヤ93の回転中心である軸線LCが、ドラム式ふるい体54の回転中心である軸線LAと車軸52(軸線LB)とを結ぶ直線L1上に位置している。このため、駆動ギヤ92、従動ギヤ93及びドラム式ふるい体54が、直線L1上に並び、これらを効率よく近接配置することができる。
また、図1に示すように、従動ギヤ93は、側面視で、車輪53と重なるので、車輪53間のスペースを効率よく利用できるとともに、従動ギヤ93の左右を車輪53でガードすることができる。
さらに、本構成のレイアウトでは、図6に示すように、従動ギヤ93の前下方にメインフレーム61の後方部61Bが位置し、後下方に後方支持フレーム97が位置するので、既存のフレーム部材を用いて従動ギヤ93を下方からガードすることができる。また、従動ギヤ93の前方には、前方支持フレーム66が位置し、従動ギヤ93の後方には、後方支持フレーム97が位置するので、これら支持フレーム66,67によって従動ギヤ93の前後をガードすることができる。
次に、ギヤ切替機構(切替手段)95を説明する。
図8は、ギヤ切替機構95を周辺構成とともに後上方から見た図であり、図9は、下方から見た図である。
図8及び図9に示すように、ギヤ切替機構95は、従動ギヤ93をクラッチパイプ96の軸方向に摺動させる操作レバー100を有している。図9に示すように、操作レバー100は、平面視で、略Z形状に屈曲する金属パイプで形成され、その先端部101が、従動ギヤ93と一体の筒部93Cに連結され、その中間部102が、クラッチパイプ96を支持する左右一対の支持フレーム97間を架橋するクロスプレート111に連結され、基端部103が、下方に屈曲して作業者が把持する把持部に形成されている。
ここで、操作レバー100の先端部101と従動ギヤ93との連結部は、自在継手とされ、操作レバー100は、該連結部のピンP1(図9参照)を支点にして左右に回動自在、かつ、上下に揺動自在に連結される。また、操作レバー100の中間部102とクロスプレート111との連結部についても、自在継手とされ、操作レバー100は、該連結部のピンP2(図8参照)を支点にして左右に回動自在、かつ、上下に揺動自在に連結される。
このため、図9に示すように、操作レバー100を左右に回動させれば、従動ギヤ93を、駆動ギヤ92に噛合する位置(実線で示す位置)と、噛合しない位置(非噛合位置,二点鎖線で示す位置)とに移動させることができる。
なお、図8及び図9には、従動ギヤ93を駆動ギヤ92に噛合する位置に移動した場合の従動ギヤ93及び操作レバー100を実線で示し、従動ギヤ93を非噛合位置に移動した場合の従動ギヤ93及び操作レバー100を二点鎖線で示している。
また、図9に示すように、車体フレーム51のクロスプレート111よりも後方位置には、操作レバー100が嵌る係合溝121(図7参照)を有したプレート状のゲート部材122が設けられる。
このゲート部材122の係合溝121は、図7に示すように、左右に間隔を空けて下方に延びる左右一対の深溝部121A,121Bと、左右一対の深溝部121A,121Bよりも浅い溝であって、これら深溝部121A,121Bの上半部間を左右につなぐ浅溝部121Cとを有し、左右一対の深溝部121A,121Bのうち、一方側(右側)の深溝部121Bは、従動ギヤ93を駆動ギヤ92に噛合する位置に移動したときの操作レバー100が嵌る溝に形成され、他方側(左側)の深溝部121Aは、従動ギヤ93を非噛合位置に移動したときの操作レバー100が嵌る溝に形成されている。
すなわち、この係合溝121は、操作レバー100を、従動ギヤ93を噛合位置と非噛合位置とに案内するゲート溝として機能し、操作レバー100を把持する作業者は、係合溝121に沿って操作レバー100を左右方向に動かせば、操作レバー100を深溝部121A,121Bのいずれか一方に移動させることができる。また、操作レバー100は、把持部側である基端部103が重く形成されており、操作レバー100を深溝部121A,121Bのいずれかに移動させた状態で作業者が手を離せば、その自重により操作レバー100が深溝部121A,121Bの下方に移動する。
操作レバー100が深溝部121A,121Bの最深部に操作されると、操作レバー100の左右への移動が規制されるため、操作レバー100を、噛合位置或いは非噛合位置に保持させることができる。これにより、操作レバー100を、ドラム式ふるい体54を車両1の回転力で回転させる自動回転モードの位置と、ドラム式ふるい体を車両の回転力から切り離し、手動回転自在にする手動回転モードの位置とに容易に切り替え、かつ、その位置に保持させることができる。これにより、操作レバー100は、自動回転モードと手動回転モードとに動作モードを切り替える切替レバーとして機能する。
次いで、車軸52と車輪53をロック/アンロックする車輪ロック機構201を周辺構成とともに説明する。
図10〜図13は、車輪ロック機構201を周辺構成とともに示す側断面図である。なお、図中、符号56は、車輪53のホイールであり、ホイール56は、ゴム製のタイヤが取り付けられる円筒状のリム部56Aと、リム部56A間を架橋するホイールディスク部(架橋部)56Bとからなる2ピースホイールであり、アルミニウム合金或いは鉄等の金属材料で形成されている。
このホイールディスク部56Bにおける車幅方向内側の面には、金属製のハブ部57が締結部材(本実施形態では締結ボルトとナット)58によって取り付けられ、このハブ部57に軸受(ボールベアリング)59を介して車軸52が回転自在に支持される。これによって、ホイール56と車軸52とが相対回転自在に連結されている。
車輪ロック機構201は、車軸52の端部に装着されるスライドシャフト201Aと、ハブ部57に一体又は別体に設けたディスク部202と、ディスク部202に向けて移動自在なスライド部材20Xと、スライド部材20Xを予め設定された異なる2位置(後述するロック位置とアンロック位置)に移動させるスナップリング205とを備えており、スライド部材20Xは、ディスク部202に向けて移動自在なスライダー203と、スライダー203に設けられ、ディスク部202に係合自在なロックピン204とを有している。なお、これら部品は、アルミニウム合金或いは鉄等の金属材料で形成されている。
スライドシャフト201Aは、車軸52が挿通される筒状部品であり、車軸52と一体的に回転する。このスライドシャフト201Aとハブ部57との間には、軸受59が設けられ、この軸受59を介してスライドシャフト201Aとハブ部52とが相対回転自在に設けられている。
ここで、図14(A)〜(C)は、ハブ部57の左側面、断面(図14(A)のX−X断面)及び右側面を示し、図15(A)(B)は、スライダー203の左側面及び断面(図15(A)のX−X断面)を示している。また、図16(A)(B)(C)(D)はスナップリング205を示しており、図16(A)(B)は、スナップリング205の左側面及び断面(図16(A)のX−X断面)であり、図16(C)(D)は、図16(A)をY,Z方向から見た図である。
図14(A)〜(C)に示すように、ハブ部57は、軸受59(図10参照)の外輪を支持する軸支部として機能する円筒状の筒部57Aを備え、この筒部57Aの車幅方向外側端には、筒部57Aの径方向外側に90度間隔で拡がる側面視十字形状のフランジ部57B(図14(C)参照)が一体に設けられる。このフランジ部57Bには、締結部材(ボルト)58(図10参照)を通す孔部57Cが、等角度間隔(本実施形態では90°間隔)で軸線LA(=筒部57Aの軸線)から等距離R1の位置に形成され、複数(4本)の締結部材58によってハブ部57がホイール56に固定される。
上記ディスク部202は、筒部57Aの車幅方向内側端に一体に設けられ、筒部57Aの外周面から拡径し、軸線LAを中心とする真円つば形状に形成されている。このディスク部202には、ロックピン204が係合する孔部202Aが等角度間隔(本実施形態では90°間隔)で軸線LA(=筒部57Aの軸線)から等距離R1の位置に形成されている。
この複数の孔部202Aは、フランジ部57Bに設けられた孔部57Cと同位相の位置に設けられており、ディスク部202側の孔部202Aから工具を差し込み、フランジ部57B側の孔部57Cに設けられる締結部材58を締結可能である。なお、ディスク部202における孔部202A間の領域は、ディスク部202を貫通しない非貫通部202Bとされている。
図15(A)(B)に示すように、スライダー203は、スライドシャフト201Aに挿通される円筒状の筒部203Aと、この筒部203Aの外周面から径方向外側に突出する突出部203Bとを一体に備え、ディスク部202よりも車幅方向内側にて軸方向に移動自在に設けられる。
筒部203Aは、その内径がスライドシャフト201Aの外径(ディスク部202よりも車幅方向内側の外径)と略同径に形成され、スライドシャフト201Aに対して軸方向移動自在に挿通される。この筒部203Aの内周面には、スライドシャフト201Aに固定されたキーK1(図10参照)が通るキー溝K1Aが設けられ、スライダー203は、このキーK1によってスライドシャフト201Aの軸方向、つまり、車軸52の軸方向だけに移動するように案内される。
図10に示すように、この筒部203Aとハブ部57の軸受59との間には、リターンスプリング(リターン用付勢部材)206が介挿され、このリターンスプリング206によってスライダー203が軸方向に沿ってディスク部202と反対側に付勢されるようになっている。
このリターンスプリング206には、車軸52と略同径のコイルばねが用いられ、筒部203Aとハブ部57との間で車軸52に通される。これによって、筒部203A、ハブ部57、車軸52及びロックピン204によって囲まれる狭いスペース内にリターンスプリングを配置でき、かつ、ロックピン204を専用の支持部材を設けることなく支持することができる。なお、図中、符号206Aは、リターンスプリング206の一端(スライダー203の反対側端部)を受けるばね受け部材(ストッパとも称する)である。
図15(A)に示すように、突出部203Bは、軸線LA(=スライドシャフト201A及び筒部203Aの軸線)を中心とする180度間隔で設けられ、各突出部203Bには、軸方向に貫通する貫通孔203Cが各々設けられ、該貫通孔203Cにロックピン204が各々保持される。複数(本構成では2本)のロックピン204は、貫通孔203Cと略同径で貫通孔203Cの全長よりも長い軸部204Aと、この軸部204Aの基端部にて拡径するつば部204Bとを一体に備え、軸部204Aの先端を車幅方向外側に向けて該貫通孔203Cに挿入され、軸方向へ移動自在にスライダー203に保持される。また、ロックピン204は、つば部204Bによって車幅方向外側への抜けが防止される。
このロックピン204には、ロックピンスプリング(ロック用付勢部材)207(図10参照)が通され、このロックピンスプリング207の一端(車幅方向内側の端部)が、スライダー203の端面に当接し、他端(車幅方向外側の端部)がロックピン204の軸部204Aにばね受け部材(ストッパとも称する)207Aで固定されることによって、ロックピン204がスライダー203に対して車幅方向外側、つまり、ディスク部202へ向けて付勢される。
ロックピンスプリング207は、ロックピン204の軸部204Aと略同径のコイルばねが用いられ、ロックピン204を専用の支持部材を設けることなく支持することができる。
図16(A)(B)に示すように、スナップリング205は、スライドシャフト201Aに通される円筒状の筒部205Aを備え、スライダー203よりも車幅方向内側にて車軸52の軸方向に移動自在、かつ、車軸52の周方向に回転自在に設けられている。この筒部205Aは、スライダー203に当接する当接側筒部205Bと、この当接側筒部205Bよりも車幅方向内側(スライダー203と反対側)に連なり、その内径が当接側筒部205Bよりも小径の非当接側筒部205Cとを一体に備えている。
当接側筒部205Bは、その内径がスライドシャフト201Aより大径に形成されており(図10参照)、スライドシャフト201Aに固定されたキーK1に当接することなく回転自在で、かつ、軸方向に移動可能に形成されている。この当接側筒部205Bの開放側端部には、径方向外側に拡径するつば部205Dが一体に形成され、スライダー203との当接面積を広く確保している。
また、非当接側筒部205Cは、その内径がスライダー203の内径(=車軸52の外径)と同径に形成されており、スライドシャフト201Aの外周面に沿って円滑に回転自在、かつ、キーK1に当接しない範囲で軸方向に移動自在に形成されている。この非当接側筒部205Cには、軸線LA(=筒部205Aの軸線)を中心とする等角度間隔(本構成では45度間隔)で、軸方向に延びるロック用溝部(短溝部)M1とアンロック用溝部(長溝部)M2とが形成されている。
図10に示すように、スライドシャフト201Aには、スライドシャフト201Aから径方向外側に突出するストッパピン208が固定され、このストッパピン208が、ロック用溝部M1及びアンロック用溝部M2のいずれかに係合するようになっている。
これらロック用溝部M1及びアンロック用溝部M2は、図16(C)(D)に示すように、非当接側筒部205Cの開放側端面から車軸方向(ディスク部202側)に直線状に延びる溝であって、ロック用溝部M1は、図13に示すように、ロックピン204がディスク部202の孔部202Aを通過するロック位置までスナップリング205を車幅方向外側に移動させる短い溝に形成され、アンロック用溝部M2は、図10に示すように、ロックピン204がディスク部202から待避したアンロック位置になるまでスナップリング205を車幅方向内側に待避させる車軸方向に長い溝に形成されている。
本構成では、45度の角度間隔でロック用溝部M1とアンロック用溝部M2とが交互に形成されており、これによって、作業者がスナップリング205を手、或いは、工具を用いて45度回転操作する毎に、スナップリング205が上記ロック位置と上記アンロック位置とに対応する位置へと切り替わるようになっている。
続いて、車輪ロック機構201の組付手順を説明する。この車輪ロック機構201は、スライドシャフト201Aに各部材を組み付けてサブアッセンブリー化し、最後に車軸52を通してボルト220で締結して組み立てられる。なお、スライドシャフト201Aにはストッパピン208が予め組み付けられているものとする。
より具体的には、スライドシャフト201Aに対し、スナップリング205、スライダー203、リターンスプリング206をこの順で挿通し、スライダー203には、挿通前或いは挿通後のいずれかのタイミングでロックピン204及びロックピンスプリング207を組み付ける。その後、スライドシャフト201Aに軸受59及びハブ部57を組み付け、このスライドシャフト201Aに車軸52を通してボルト220で締結する。
このように車輪ロック機構201をサブアッセンブリー化した後に車軸52に取り付けるので、車軸52への組み付けが容易である。
続いて、図10〜図13を参照しながら車輪ロック機構201の動作を説明する。
図10に示すように、スナップリング205のアンロック用溝部M2がストッパピン208と同位相の位置にある場合には、リターンスプリング206によって、ストッパピン208がアンロック用溝部M2の奥に当接するまでスライダー203及びスナップリング205がディスク部202と反対側(車幅方向内側)に移動し、アンロック用溝部M2の奥部に係止した状態に保持される。この場合、同図10に示すように、ロックピン204がディスク部202から待避したアンロック位置に移動するので、車軸52と車輪53とがアンロック状態となり、車輪53が車軸52に対してフリー回転するフリー状態に保持される。
このスナップリング205を回すには、図11に示すように、ストッパピン208がアンロック用溝部M2から抜けるまで、スナップリング205を、リターンスプリング206の付勢力に抗してディスク部202側にスライド移動する。
続いて、スナップリング205を回動させ、スナップリング205のロック用溝部M1がストッパピン208と同位相になった位置でスナップリング205のスライド操作力を開放することにより、図12に示すように、リターンスプリング206の付勢力によって、ストッパピン208がロック用溝部M1の奥に当接するまでスライダー203及びスナップリング205がディスク部202と反対側(車幅方向内側)に押し出される。これによって、ストッパピン208がロック用溝部M1の奥部に係止した状態に保持される。
この場合、スライダー203は、ロックピン204の軸方向に沿った移動ストロークS(図11参照)内にディスク部202の孔部202Aが位置するロック位置に移動する。但し、このロック位置であっても、ロックピン204とディスク部202の孔部202Aとの位相が合っているとは限らず、位相が合っていない場合には、図12に示すように、車輪53が回転し、ロックピン204がロックピンスプリング207の付勢力によってディスク部202の孔部202A間の領域である非貫通部202Bに当接した状態に保持される。
このように、ロックピン204とディスク部202の孔部202Aとの位相が合っていない場合はロックピン204がディスク部202の非貫通部202Bに当接するように付勢された状態に保持されるので、ロックピン204とディスク部202の孔部202Aとの位相が合えば、その付勢力で直ちにロックピン204がディスク部202の孔部202Aに入り、その係止状態に保持される(図13参照)。従って、車軸52と車輪53とがロック状態となり、車軸52と車輪53とが一体回転するように連結される。
ここで、このゴミ分別回収機50では、一方の車輪53にはリジットで車軸52が連結され、他方の車輪53と車軸52との間には、図10に示すように、軸受(ボールベアリング)59が介挿され、フリーハブ構造にしている。
この構成では、左右の車輪53をリジットに組む場合と比較して、ゴミ分別回収機50を牽く時の取り回し性を格段に向上することができるメリットがあるものの、フリーハブ構造のままだと、ドラム式ふるい体54内の砂・ゴミの搬入量が多い場合、湿った砂・ゴミを搬入した場合、及び、砂地等の摩擦が少ない場所を走行する場合等に、リジッド側の車輪53だけでは重量を有するドラム式ふるい体54を回転させることができず、その車輪53が回転せず、引きずるようになってしまう。
そこで、このゴミ分別回収機50では、ドラム式ふるい体54内の砂・ゴミの搬入量が多い場合、湿った砂・ゴミを搬入した場合、及び、砂地等の摩擦が少ない場所を走行する場合等に、上記のようにして左右輪がロック状態に切り替えられ、左右の車輪53で重量を有するドラム式ふるい体54を回転させることが可能になり、車輪53の引きずりを回避できる。
また、手動回転モードの場合には、左右輪のロック状態を解除することによりドラム式ふるい体54の回転に要する力を低減でき、回転させやすくすることができる。
本構成では、図10〜図13に示すように、車輪ロック機構201が、車輪53のリム部56Aの内側で車輪53と一体に回転するディスク部202と、同じくリム部56Aの内側で、ディスク部202と係合自在に車軸52の軸方向に移動するとともに車軸52と一体に回転するスライド部材20X(スライダー203及びロックピン204)とを有するので、リム部56A内側のスペースを利用して車輪ロック機構201をコンパクトに配置できるとともに、リム部56Aやリム部56Aの外周に装着されるタイヤによって車輪ロック機構201にドラム式ふるい体54から落ちる砂や周囲の砂がかかるのを防ぐことができる。
ここで、ゴミ分別回収機50は、当該回収機50自体が駆動源(エンジン)を備えず、かつ、車輪53内にブレーキ装置等を備えない牽引型の簡易車両であるため、車輪53のリム部56A内側にデッドスペースが必ずできる。上述したように、本構成では、このデッドスペースに車輪ロック機構201を配置するので、車輪ロック機構201の配置スペースを別途設ける必要がなく、既存のスペースを利用して車輪ロック機構201を簡易かつコンパクトに配置することが可能になる。
しかも、本構成では、車輪ロック機構201を構成する全部品がホイール56のリム部56Aの内径よりも小さい外径の部品に形成され、かつ、リム部56Aに囲まれる空間内でホイールディスク部(架橋部)56Bに寄せて配置されるので、車輪ロック機構201全体を効率よくコンパクトに配置しながら、これらに対する周囲の砂等の影響を回避することが可能である。
特に、本構成では、図10〜図13に示すように、車輪ロック機構201のロック箇所であるディスク部202とロックピン204、及び、各部を作動させるスプリング206,207がリム部56Aの幅内に完全に収容されるので、ディスク部202とロックピン204とがリム部56Aの幅内で係合し、これら係合部分及び作動部分への砂等の影響を効果的に回避でき、車輪ロック機構201を円滑に作動させることが可能である。
さらに、車輪ロック機構201は、車輪53のホイール56に対して車幅方向内側に設けられるので、ゴミ分別回収機50の車幅方向外側に張り出さず、車輪53と車軸支持体61D(図2参照)との間の空きスペースを利用して配置でき、ゴミ分別回収機50の大型化も回避できる。
また、ディスク部202が、車軸52の軸方向に貫通する孔部202Aと非貫通の非貫通部202Bとを有し、スライド部材20Xは、孔部202Aに進入可能に軸方向に移動するロックピン204を有し、ロックピン204をディスク部202へ向けて付勢し、孔部202Aと位相が合うまで非貫通部202Bに当接させ、車輪53が回転することで位相が合うと孔部202Aに進入させるロックピンスプリング(ロック用付勢部材)207を設けたので、ロックピン204とディスク部202の孔部202Aとの位相が合えば自動的に車軸52と車輪53をロックすることができ、ロック状態への切り替えを容易に行うことができる。
この場合、ロックピン204がスライダー203に移動自在に保持され、このスライダー203が、ロックピン204の移動ストロークS(図11参照)内にディスク部202を位置させて孔部202Aに進入させるロック位置と、上記移動ストロークS外である孔部202A外にディスク部202を位置させるアンロック位置とに移動するので、スライダー203の移動によりロック/アンロックを容易に切り替えることができる。
また、スライダー203をアンロック位置へ向けて付勢するリターンスプリング(リターン用付勢部材)206と、車軸52に回転自在に設けられ、回転によりリターンスプリング206の付勢力に抗してスライダー203をロック位置へ移動させるスナップリング205とを設けたので、リターンスプリング206の付勢力によってスライダー203をアンロック位置へ容易に移動させることができ、アンロック状態への切り替えを容易に行うことができる。この場合、作業者がスナップリング205を回転操作するといった簡易な操作で車輪ロック機構201を作動させることができる。
また、このスナップリング205が、図10に示すように、車輪53のリム部56Aの幅外に露出するので、リム部56Aに邪魔されることなくスナップリング205を操作でき、車輪ロック機構201の操作性を向上できる。
また、ロックピンスプリング207は、ロックピン204に通したコイルばねであり、リターンスプリング206は、車軸52に通したコイルばねであるため、ロックピン204及び車軸52周囲の狭いスペースを利用して配置できるとともに、これらを車軸52寄りにレイアウトでき、車輪ロック機構201を径方向にコンパクトにすることができる。
また、ディスク部202は、ホイール56のハブ部57に設けられ、ハブ部57をホイール56に締結する締結部を構成する締結部材58とディスク部202の孔部202Aとが同位相で設けられるので、ディスク部202の孔部202Aから工具を差し込んでハブ部57をホイール56に締結する作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態のゴミ分別回収機50は、車両1に牽引される車体フレーム51に回転自在に取り付けられる有底円筒籠状のドラム式ふるい体54と、車体フレーム51に回転自在に支持され、左右の車輪53が取り付けられる車軸52に取り付けられる駆動ギヤ92と、駆動ギヤ92の駆動力をドラム式ふるい体54に伝達する機構部(伝達機構)91とを有しており、機構部91は、車体フレーム51に車軸52と平行に設けられるクラッチパイプ96に摺動自在に設けられ、駆動ギヤ92と噛合/非噛合する従動ギヤ93と、ドラム式ふるい体54の外周に設けられ、従動ギヤ93が駆動ギヤ92と噛合した位置で従動ギヤ93と噛合する係合片94と、従動ギヤ93を駆動ギヤ92と噛合する位置へ摺動させるとともに、従動ギヤ93を駆動ギヤ92と噛合する位置から待避させるギヤ切替機構(切替手段)95とを備えている。
この構成によれば、ギヤ切替機構95によって従動ギヤ93を駆動ギヤ92と噛合する位置へ摺動させれば、車輪53の回転力でドラム式ふるい体54を回転駆動させる自動回転モードに切り替えることができ、また、ギヤ切替機構95で従動ギヤ93を駆動ギヤ92と噛合する位置から待避させれば、ドラム式ふるい体54を手動回転できる手動回転モードに切り替えることができる。
従って、整地された場所では、車両1の牽引力でドラム式ふるい体54を回転させてゴミの分別作業ができ、車両1で牽引できないような不整地では、ドラム式ふるい体54を人力で容易に手動回転させてゴミの分別作業ができる。また、車両1で牽引中は牽引力でドラム式ふるい体54を回転させ、停車中は手動でドラム式ふるい体54を回転させ、ドラム式ふるい体54によるゴミの分別作業を継続することもできる。なお、ドラム式ふるい体54が空のときは、手動回転モードにしておくことで、牽引中にドラム式ふるい体54が不要に回転することも回避できる。このように、様々な状況に合わせてゴミ分別作業ができる。
しかも、このドラム式ふるい体54を回転させる機構部91が、車軸52に設けられる駆動ギヤ92と、車軸52に平行に設けられるクラッチパイプ96に摺動自在に設けられる従動ギヤ93と、ドラム式ふるい体54の外周に設けられる係合片94とで構成されるので、簡易な噛合構造にすることができ、機構部91の小型化を図り、ゴミ分別回収機50の小型化が可能になる。従って、簡易な構造で、機動性があり、不整地である海岸を移動しながらゴミを回収し分別することができ、モード切替によって状況に応じたゴミ分別作業が可能なゴミ分別回収機50を提供することができる。
また、本構成では、係合片94が、ドラム式ふるい体54の周方向に間隔を空けて該ふるい体54の外周から径方向外側に突出し、駆動ギヤ92は、当該ギヤ92の周方向に間隔を空けてギヤ外周から車軸52の軸方向に延びる複数の棒状部材92Bを有し、従動ギヤ93は、係合片94の突出端である棒状部材94Bと駆動ギヤ92の棒状部材92Bとに噛合するので、従動ギヤ93と棒状部材94B,92Bとを噛合させ易く、噛合/非噛合の切り替えをスムーズに行うとともに海岸のような不整地走行でも噛合状態を保持でき、かつ、棒状部材94B,92Bからは砂が落ちやすく、噛合部に砂が滞留し難くなり摩耗を抑制できる。
また、ドラム式ふるい体54は、車軸52の上方で、このドラム式ふるい体54の回転中心(軸線LA)が車軸52と前後方向にずれた位置に配置され、従動ギヤ93の回転中心(軸線LB)は、側面視で、ドラム式ふるい体54の回転中心(軸線LA)と車軸52との間に設けられるので、ドラム式ふるい体54と車軸52との間の空きスペースを利用して従動ギヤ93を配置することができる。従って、機構部91をコンパクト化できるとともに、ゴミ分別回収機50を上下方向にコンパクト化できる。
また、ギヤ切替機構95は、車体フレーム51に中間部102を支点にして車軸方向に回動自在に支持されるとともに先端部101に従動ギヤ93が連結され、車軸方向の回動により従動ギヤ93を摺動させる操作レバー100を備えるので、単一の操作レバー100を用いた簡易な構造で、従動ギヤ93を動かしてモード切替を行うことができる。
また、本構成では、車体フレーム51が、前端にトレーラヒッチ11に取り付けられるジョイント55を有し、このジョイント55から、ゴミ分別回収機50の幅中心C1を通り後方へ直線状に延びた後に後下方へ延び、その後端に車軸52を支持するメインフレーム61と、メインフレーム61上方に支持され、ドラム式ふるい体54をガイドローラー71を介して回転自在に支持するふるい体支持枠62と、ふるい体支持枠62に支持され、ドラム式ふるい体54の周囲を覆うシールド体63とを備えるので、メインフレーム61を車幅方向及び上下方向にコンパクトにしつつ、メインフレーム61上方の作業性が良好な場所にふるい体支持枠62を介してドラム式ふるい体54を支持し、かつ、シールド体63でドラム式ふるい体54を覆うことができる。従って、コンパクトなフレーム構造でゴミ分別回収機50を構成することができる。
また、本構成では、メインフレーム61は、ジョイント55から後方へ直線状に延びる前方部61Aと、前方部61Aの後端から後下方へ延び、その後端に車軸52を支持する後方部61Bとを有し、前方部61Aが後方部61Bより長く形成され、従動ギヤ93は、側面視で、後方部61Bとドラム式ふるい体54との間で、車輪53と重なる位置に配置されるので、メインフレーム61とドラム式ふるい体54との間のスペースを利用して従動ギヤ93をコンパクトに配置でき、かつ、従動ギヤ93を、メインフレーム61の後方部61Bと車輪53とでガードできる。また、車軸52に対するジョイント55の高さを確保し、牽引車両1のトレーラヒッチ11の高さの違いによるゴミ分別回収機50の姿勢変化を抑えることができる。
また、本構成では、ふるい体支持枠62をメインフレーム61上方に支持する支持フレーム65を有し、支持フレーム65は、メインフレーム61の前方部61Aから上方に延びてふるい体支持枠62を支持する前方支持フレーム66を有するので、ふるい体支持枠62をメインフレーム61に近い位置で支持することができ、ドラム式ふるい体54の支持剛性を確保できる。
さらに、上記支持フレーム65は、メインフレーム61の後端から上方に延びてふるい体支持枠62を支持する後方支持フレーム67を有し、従動ギヤ93は、前方支持フレーム66の後方、かつ、後方支持フレーム67の前方に配置されるので、これら支持フレーム66,67によって従動ギヤ93の前後をガードすることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、ドラム式ふるい体54の回転中心(軸線LA)を、車軸52よりも前方にずれた位置に配置し、従動ギヤ93の回転中心(LC)を、ドラム式ふるい体54の回転中心(軸線LA)と車軸52との間に設ける場合を説明したが、これに限らず、ドラム式ふるい体54の回転中心(軸線LA)を、車軸52よりも後方にずれた位置に配置し、従動ギヤ93の回転中心(LC)を、ドラム式ふるい体54の回転中心(軸線LA)と車軸52との間に設けてもよい。この場合でも、ドラム式ふるい体54、従動ギヤ93及び車軸52を上下方向に垂直に並べて配置する場合に比して、ゴミ分別回収機50を上下方向にコンパクト化できる。
また、上記実施形態では、ゴミ分別回収機50を金属パイプ等の金属材で製作する場合を説明したが、これに限らず、樹脂材等の金属材以外の他の剛性材料を用いて製作してもよい。
また、上記実施形態では、図1等に示すビーチクリーン用ゴミ分別回収機50に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らない。例えば、上記実施形態では、回転式のドラム式ふるい体54を用いて砂とゴミを分別する分別機構を用いる場合を説明したが、揺動式のふるい体を用いる等して車軸52の回転力で砂とゴミを分別する他の分別機構を用いてもよい。なお、このゴミ分別回収機50をビーチ以外の場所で用いてもよいことは勿論である。また、本発明を、トラクター等の特殊作業用車両よりも小さい車両であって、車輪のリム部内側にデッドスペースを有する特殊作業用小型車両(ゴミ分別回収機も含む)等の作業車に適用してもよい。
1 車両
20X スライド部材
50 ビーチクリーン用ゴミ分別回収機(作業車)
51 車体フレーム
52 車軸
53 車輪
54 ドラム式ふるい体(回転体、分別機構)
56 ホイール
56A リム部
56B ホイールディスク部(架橋部)
57 ハブ部
57C 孔部
58 締結部材(締結部)
91 機構部(伝達機構)
92 駆動ギヤ
93 従動ギヤ
94 係合片
95 ギヤ切替機構(切替手段)
96 クラッチパイプ
201 車輪ロック機構
201A スライドシャフト
202 ディスク部(ディスク部材)
203 スライダー(スライド部材)
204 ロックピン(スライド部材)
205 スナップリング
206 リターンスプリング(リターン用付勢部材)
207 ロックピンスプリング(ロック用付勢部材)
LA ドラム式ふるい体の軸線(回転中心)

Claims (9)

  1. 車両に牽引される車体フレーム(51)と、車体フレーム(51)に回転自在に支持される車軸(52)に取り付けられる左右の車輪(53)とを有し、前記車軸(52)の回転力により回転する回転体(54)を有する作業車において、
    前記車輪(53)を前記車軸(52)にロック/アンロックする車輪ロック機構(201)を備え、
    前記車輪ロック機構(201)は、前記車輪(53)のリム部(56A)の内側で前記車輪(53)と一体に回転するディスク部材(202)と、前記リム部(56A)の内側で前記ディスク部材(202)と係合自在に前記車軸(52)の軸方向に移動するとともに前記車軸(52)と一体に回転するスライド部材(20X)とを有することを特徴とする作業車。
  2. 前記ディスク部材(202)は、前記車軸(52)の軸方向に貫通する孔部(202A)と非貫通の非貫通部(202B)とを有し、
    前記スライド部材(20X)は、前記孔部(202A)に進入可能に軸方向に移動するロックピン(204)を有し、
    前記ロックピン(204)を前記ディスク部材(202)へ向けて付勢し、前記孔部(202A)と位相が合うまで前記非貫通部(202B)に当接させ、前記車輪(53)が回転することで位相が合うと前記孔部(202A)に進入させる付勢部材(207)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業車。
  3. 前記スライド部材(20X)は、前記ロックピン(204)を前記車軸(52)の軸方向に移動自在に支持するスライダー(203)を有し、
    前記スライダー(203)は、前記ロックピン(204)を前記孔部(202A)に進入させるロック位置と、前記孔部(202A)外に位置させるアンロック位置とに移動することを特徴とする請求項2に記載の作業車。
  4. 前記スライダー(203)を前記アンロック位置へ向けて付勢するリターン用付勢部材(206)と、
    前記車軸(52)に回転自在に設けられ、回転により前記リターン用付勢部材(206)の付勢力に抗して前記スライダー(203)を前記ロック位置へ移動させるスナップリング(205)とを設けたことを特徴とする請求項3に記載の作業車。
  5. 前記ディスク部材(202)と前記ロックピン(204)とは、前記リム部(56A)の幅内で係合し、前記スナップリング(205)は、前記リム部(56A)の幅外に露出することを特徴とする請求項4に記載の作業車。
  6. 前記付勢部材(207)は、前記ロックピン(204)に通したコイルばねであり、
    前記リターン用付勢部材(206)は、前記車軸(52)に通したコイルばねであることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の作業車。
  7. 前記ディスク部材(202)は、前記車輪(52)のハブ部(57)に設けられ、
    前記ハブ部(57)を前記車輪(52)のホイール(56)に締結する締結部(58)を有し、前記締結部(58)と前記ディスク部材(202)の孔部(202A)とは、同位相で設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の作業車。
  8. 前記回転体(54)は、前記車軸(52)の上方で前記車体フレーム(51)に回転自在に取り付けられるドラム式ふるい体であり、
    前記作業車は、前記車軸(52)に取り付けられる駆動ギヤ(92)と、前記駆動ギヤ(92)の駆動力を前記ドラム式ふるい体(54)に伝達する伝達機構(91)とを有するゴミ分別回収機であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の作業車。
  9. 前記伝達機構(91)は、前記ドラム式ふるい体(54)を前記車軸(52)の回転力で回転させる自動回転モードと、前記ドラム式ふるい体(54)を前記車軸(52)の回転力から切り離して手動回転自在にする手動回転モードとに切り替える切替手段(95)を備えることを特徴とする請求項8に記載の作業車。
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