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JP5318890B2 - クライオポンプのネットワーク - Google Patents
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JP5318890B2 - クライオポンプのネットワーク - Google Patents

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Description

関連出願
本願は、2008年1月22日出願の米国特許仮出願番号第61/011,819号の利益を主張する。上記出願の全教示は参照により本明細書に引用したものとする。
本発明は、クライオポンプを含むネットワークのシステムに関する。
極低温真空システムは、典型的には、少なくとも1つの極低温真空ポンプ(クライオポンプ)と、圧縮ヘリウムをクライオポンプに供給するための少なくとも1つのコンプレッサとを含む。このシステムはまた、例えば、粗引きポンプ、送水ポンプ(一段クライオポンプ)、ターボポンプ、遮断弁およびゲージなどの他の構成要素も含むことが多い。同時に、これらの構成要素は、例えば、半導体処理用のクラスタツールなど、より広範なシステムに真空を供給するように作動する。
クラスタツールには、クラスタツール内の全システムに高レベルの制御を提供するツール・ホスト・コントローラが含まれている。このツールは、ウェハエッチング、化学またはプラズマ蒸着、酸化、焼結、脱ガス、ウェハ移送およびアニーリングなど様々な半導体製造プロセスを実行するための一連のプロセスチャンバを含む。これらのプロセスは、別個のチャンバで行われることが多い。これらチャンバはそれぞれ、極低温真空システムのクライオポンプを含んでもよい。
クライオポンプに加えて、従来の真空システムは、典型的には、システム内に、ツール・ホスト・コントローラとクライオポンプのネットワークとの間のインタフェースとして作用するネットワークインタフェース端末を含む。粗引きポンプ、コンプレッサ、ゲージ、送水ポンプ、ターボ分子ポンプおよびゲート弁などの真空システムの構成要素は、典型的には、ツール・ホスト・コントローラに結合されるため、これにより、ツール・ホスト・コントローラは、これらの構成要素の動作を制御する命令を発行することができる。
本発明の実施形態は、複数のノードを備えた真空制御ネットワークを提供し、真空制御ネットワークは、1つ以上のクライオポンプ、コンプレッサ、他の真空ポンプおよびこれらに関連する(これらに接続された)装置を備える。ノードのペア間のネットワーク・リング・セグメント(ネットワーク・リングの一部分)が、複数のノードを有するリングを形成する。すなわち、一対のノードがその間にネットワーク・リング・セグメントを形成し、ノードが隣接する2つのノードそれぞれとネットワーク・リング・セグメントを形成することで、複数のノードの複数のネットワーク・リング・セグメントがリングを形成する。これにより、リングを介するノード間通信を可能にする。ノードのうちの1つまたはノードの外側に配置されたネットワークコントローラが、単一の経路のみが任意の2つのノードを接続するようにネットワークを管理し、また、リングセグメントのうちの1つまたはノードのうちの1つで、故障が生じているか否かを決定する。検出された故障に基づいて、ネットワークのトポロジを再構成するように、ネットワーク・リング・セグメントを有効または無効にすることができる。これにより、全てのネットワークノード間で連続した通信(不断の通信)が可能となる。
本発明のさらなる実施形態では、例えば、損なわれていないネットワーク・リング・セグメントのコネクタを無効にすることによって、ネットワーク・リング・セグメントは、そのネットワークコネクタの完全性と無関係に、つまりそのネットワークコネクタが故障しているか否かにかかわらず、有効または無効にされる。ネットワーク・リング・セグメントを無効にするには、物理的なネットワーク・リングが仮想「バス」を形成してもよい。別のネットワーク・リング・セグメントまたはノードにおける故障後でも通信を行うために、先に無効にされたネットワーク・リング・セグメントが有効にされてもよい。各ノードは、隣接するネットワーク・リング・セグメントおよびノードにおけるエラーを監視および検出して、そのエラーを共通のノードまたはネットワークコントローラに報告するように構成されてもよい。
さらなる実施形態では、真空制御ネットワーク全体にわたる通信によって真空ポンプおよび他の構成要素を制御するために、少なくとも1つのノードが、別個の真空ネットワークコントローラに通信可能に接続されていてもよい。さらなる故障回復を実現するには、冗長信号経路を設けて追加のノードを真空ネットワークコントローラに接続してもよい。
さらなる冗長保護がなされる実施形態では、ツールホストもしくはハブまたはツールホストに接続された同様の装置への真空制御ネットワークからの冗長通信経路を含む。
さらなる別の実施形態では、例えば、ヘリウムの管理のような、真空制御システムの動作プロセスを開始、制御および管理し、安全インタロックを制御し、クライオポンプについてはグループ再生を調整し、ターボ分子ポンプについては粗引き制御とパージ制御を調整するために、ネットワークのうちの1つ以上のノードが論理(論理回路、論理装置)を含んでもよい(あるいは、論理(論理回路)が構成されてもよい)。したがって、各ノードはプロセスマスタとして動作して、局所的に、またはネットワークの他のノードにおいて、真空構成要素間で、一連の動作プロセス(一連動作プロセス、動作プロセスのセット)を制御してもよい。したがって、各プロセスマスタのノードが、真空制御システムを操作および管理するプロセス全体の共有を作り上げる一連のプロセス(一連プロセス、プロセスセット)を制御する役目を果たしてもよい。このように機能を分散させる場合、例えば、ノードへのヘリウム供給、もしくはノードからのヘリウム供給を制御または割り振り、クライオポンプのノードについては再生用の真空マニホールドへのアクセス(連通)を制御することによって、1つ以上のノードが他のノードにおける動作を調整するように構成されてもよい。特定のノードが、真空ネットワークマネージャとして動作して、ネットワークの動作および構成を監視および制御するように構成されてもよい。
別の実施形態では、単一のノードが、他のノードにおけるプロセスを制御するための「スーパーノード」として選択されてもよい。真空システム制御器として作用するスーパーノードが故障状態を呈するかまたは真空制御ネットワークから取り除かれると、制御責任が、次のスーパーノードとして選択される、ネットワーク上の別のノードに渡される。同様に、複数のプロセスマスタを含む一実施形態においては、第1のプロセス・マスタ・ノードが故障を呈するかまたは利用できなくなると、一連の動作プロセスにおける制御責任が、第1のプロセス・マスタ・ノードから第2のプロセス・マスタ・ノードに渡されてもよい。
別の実施形態は、イーサネット(登録商標)リング、星型構成およびバス構成を含むトポロジにおいて、制御ノードが故障した後、1つのノードから別のノードへの真空ネットワーク制御の通信経路を使用する。
さらなる実施形態では、追加の故障を許容するために、真空ネットワーク上で構成要素監視サーバとノードとの間に冗長接続が含まれる。
別の実施形態には、真空構成要素のうちの1つ以上の構成要素が、残りの真空構成要素(例えば、サブファブ(subfab)内のコンプレッサ)とは異なる1つ以上の別のハブに位置しているような構成に対する故障許容(フォールトトレランス)が含まれている。故障許容は、他の各構成要素(アイテム)についての様々なハブに対する冗長接続を介して、真空ネットワークコントローラによるハブへの通信セグメントの割り当てを監視および制御することによって、もたらされる。
上記内容は、添付図面で示されている本発明の実施形態の例に関する以下のより具体的な説明から明らかとなるであろう。なお、同一の参照符号は異なる図面であっても同一部品を指している。図面は、必ずしも尺度どおりではなく、代わりに、本発明の実施形態を説明することに重点が置かれている。
真空ポンプネットワークを使用したシステムの概略図である。 バス構成を有する真空ポンプネットワークを使用したシステムの概略図である。 本発明の一実施形態を示す、イーサネットリング構成を有する真空制御システムの概略図である。 ネットワーク・リング・セグメントの故障の前のイーサネットリング構成を有する真空制御システムを示す図である。 ネットワーク・リング・セグメントの故障の最中のイーサネットリング構成を有する真空制御システムを示す図である。 (a)〜(c)は、図4aおよび4bの真空ポンプシステムのノードにおけるプロセスを示したフローチャートである。 図4aおよび4bの真空ポンプシステムの各ノードおよびノード間のプロセスならびに通信を示した時間的な状態の図である。 星型トポロジにおけるノードの故障許容を有する真空制御システムの概略図である。
本発明の例示的な実施形態を以下に説明する。
図1は、真空ポンプネットワーク18を使用した典型的な従来技術による真空システムの概略図である。このようなネットワークを使用した例示的な真空システムは、発明の名称が“Vacuum System Information Network(真空システムの情報ネットワーク)”である米国特許第6,671,583号明細書に記載されている。なお、この米国特許の全内容は参照により本明細書に引用したものとする。ネットワークインタフェース端末装置(NIT)12が、ネットワーク18を介して、クラスタツール内の1つ以上のポンプに接続されている。図1のシステムは、クライオポンプ20、送水ポンプ22、ならびにターボおよび送水のポンプ(turbo and water pump)の組み合わせ24を含む種々のポンプを備えている。
さらに、NIT12は、RS-232接続6を介して、ツール・ホスト・コントローラ4とインタフェース接続されている。NIT12はまた、中央制御リンク10を介して、中央制御ステーション8のような他のシステムに接続することができ、また、サービスリンク14を介して、サービス端末16に接続することができる。
NIT12は、適切なネットワーク通信インタフェースを有する真空構成要素のみをサポートしている(これら真空構成要素のみに対応している)。NIT12に接続されることができない第3者のセンサは、ツール・ホスト・コントローラ4に直接接続されなければならず、それゆえに、ツール・ホスト・コントローラ4に、より大きな負担をかける。
図2は、当分野で公知の第2の真空システム30の概略図である。真空ネットワークコントローラ(VNC)34が図1のNIT12に取って代わっている。VNCは、発明の名称が“Vacuum Network Controller(真空ネットワークコントローラ)”である米国特許第6,272,400号明細書でより詳細には説明されている。なお、この特許の全内容は参照により本明細書に引用したものとする。VNC34は、ツール通信リンク32でツール・ホスト・コントローラ4と通信する。ツール通信リンク32は、図1の接続6のようなRS-232のみに限定されるわけではない。柔軟な通信インタフェース40を用いて、VNC34は、多様なプロトコルのうちの任意のもので中央制御ステーション8と通信する。図2の例示的なシステムにおいては、VNC34はまた、製造施設ネットワーク36およびサーバ38ともインタフェース接続されている。
VNC34は、BitBus(ビットバス)のようなデージー・チェーン・シリアル・バス42を介して、複数の真空ポンプ20、22、24、44と通信し、また、弁46、ゲージ48、粗引きポンプ50およびコンプレッサ52などの他の構成要素とも通信する。このシステムの欠点は、新しい構成要素をバス42の中間に挿入するためには、バスと構成要素との間の接続を切断しなければならないことである。さらに、1つの構成要素またはその接続に欠陥がある場合には、全ての機器が中央制御を中止する。
図3は、真空制御システムにおける真空制御ネットワーク300の概略図である。ネットワーク300は、第1の真空ポンプ(「ポンプ1」)340、第2の真空ポンプ(「ポンプ2」)350、第3の真空ポンプ(「ポンプN」)360およびコンプレッサ370を含むイーサネット「リング」として接続される多数のノードを備えている。真空用途では、各真空ポンプ340、350、360は、クライオポンプまたは収着(吸着および吸収)ポンプもしくは機械的な粗引きポンプであってもよく、コンプレッサ370が各クライオポンプに冷媒(例えば、ヘリウム)を供給する。
ネットワークホスト310は、全体的なホスト・ツール・コントローラとして動作する。ホスト310は、分散制御構成であるネットワーク300の各ノードにおける構成要素に高レベルの命令を与える。ホスト310は、真空制御ネットワーク300上の各ノードと通信して、真空ポンプ340、350、360およびコンプレッサ370ならびに他の機器(例えば、送水ポンプ、ターボ分子ポンプ、粗引きポンプ、ゲージまたは真空遮断弁)における構成要素およびプロセスを監視および制御する。さらに、ネットワーク300上に追加ノードを備えていてもよい。ホスト310とネットワーク300の第1のノードであるポンプ1 340との間の通信は、ホスト・ネットワーク・リンク315を介してなされる。
ネットワーク300はイーサネット物理層を含んでもよい。このイーサネット物理層は、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を利用して、ホスト310、クライオポンプ340、350、360、コンプレッサ370およびネットワーク300上の他のノードとの間のノード間通信を容易にする。したがって、各ノードは、ノード間のTCP/IP通信を可能にするために、ネットワーク通信インタフェースである、イーサネットスイッチ、イーサネット・メディア・アクセス・コントロール(MAC)および他の論理回路(すなわち、中央演算ユニット(CPU))を含む。さらに、ネットワーク300の各ノードは、イーサネット・リング・トポロジを形成するように接続されている。すなわち、ポンプ1 340は、ネットワークリンク(以降、「リングセグメント」と称する)335Aを介してポンプ2 350に接続し、ポンプ2 350は、ネットワーク・リング・セグメント335Bを介して、ポンプN 360(または、破線で示されているように、1つ以上の中間ノード)に接続し、ポンプN 360は、ネットワーク・リング・セグメント335Cを介して、コンプレッサ370に接続し、コンプレッサ370は、ネットワーク・リング・セグメント335Dを介して、ポンプ1 340に接続している。これらのネットワーク・リング・セグメント335A〜335Dは、各ノードで、2つのイーサネットポート(「ポンプネットワーク1」および「ポンプネットワーク2」)のうちの一方に接続し、ノードの全てを接続する「リング」を効果的に形成している。ネットワークリンク335Dは、無効にされた冗長リンクを示すために、点線で示されている。これについては図4aおよび図4bを参照して以下にさらに説明する。
このように、ホスト310は、ネットワーク300のリングトポロジを利用して、真空ポンプ340、350、360、コンプレッサ370およびネットワーク300上の他のノードと通信することにより、真空ポンプシステムの高レベルな制御プロセスを監視および提供する。ホスト310は、イーサネットまたは既存のRS-232方式によって、真空ネットワークと通信することができる。例えば、ホストは通信を起動して、グループ再生、個々のポンプ再生もしくはヘリウム管理を開始するか、ノードを再構成するか、または1つ以上の真空ポンプにおいて遮断弁の制御を行う。代わりに、「ホスト機能」と称される管理および制御に関するこのような機能が、図7を参照して以下に説明するように、真空ポンプ340、350、360およびコンプレッサ370に分散されてもよい。
各ノードには、ホスト310によって、または他のノードと連携して自律的に、ローカル・ネットワーク・アドレス(例えば、IPアドレス)が割り当てられてもよい。ホスト310は、ネットワークハブ312または他のネットワーク・アクセス・ポイントと通信する。そして、このようなアクセス・ポイントが、ホスト・ネットワーク・リンク315を介してポンプ1にこれらの通信をルーティングする。代わりに、ネットワークハブ312が省かれて、ホスト310がポンプ1 340または他のノードに直接接続されてもよい。通信は、冗長ホスト接続335Eを介して、ポンプ2または別のノードにルーティングされてもよく、これによって、ホスト・ネットワーク・リンク315またはポンプ1が利用できなくなるかまたは無効になった場合の「バックアップ」通信リンクを提供することができる。ホスト通信は、次に、イーサネットリング内のノード間でルーティングされて、当該通信の送り先のノード(1つに限らず複数の場合もある)に到達する。さらに、各ノードは、そのイーサネットポートにおいて、ネットワークトラフィックの出入り、つまりネットワークに入ってくるトラフィックおよびネットワークから出ていくトラフィックを監視する。これによって、ネットワークトラフィックおよび故障検出の構成に関する情報を提供することができる。ネットワーク300を介して通信が監視されて伝送される例示的なプロセス、特にイーサネットリングを含むネットワークノード間を伝送される例示的なプロセスについて、図5(a)〜(c)および図6を参照して、以下にさらに詳細に説明する。
コンプレッサ370、または、真空ポンプもしくは他のノードは、外部ネットワークリンク386を介して、コンポーネント・モニタ・サーバ(CMS(構成要素監視サーバ))385と通信するように構成されてもよい。このような動作においては、例えば、真空ポンプ340、350、360、コンプレッサ370およびゲージなどの1つ以上のノードが、その性能、構成または他の特性に関するデータを提供し、このデータは、真空ポンプシステムの状態を示す。このデータは、ノードのうちの1つ(例えば、コンプレッサ370)を介してCMS385にルーティングされる。CMS385は、このデータを真空ポンプシステムの分析のために収集する。この分析に基づいて、真空ポンプシステムの動作が最適化されるか、または故障と診断される。主要リンクが故障した場合に備えたCMSへの冗長通信を提供するために、他のノードのうちの1つからCMSへの付加的な冗長リンク(図示せず)が用いられてもよい。
図4aは、真空制御ネットワーク400のブロック図である。このネットワーク400は、図3を参照して上述したネットワーク300の形態に組み込まれてもよい。クライオポンプ1 440、クライオポンプ2 450、真空ポンプ3 460およびコンプレッサ470が、ネットワーク・リング・セグメント435A〜435Dを介して接続されて、イーサネットリングを形成している。ホスト410は、イーサネットリングを介して通信を伝播するために、ホスト・ネットワーク・リンク415を介してクライオポンプ1 440に接続されている。故障の場合には、冗長ホスト・ネットワーク・リンク416によってこのような通信が可能になる。クライオポンプ2は、外部ネットワークリンク486を介してCMS485に接続されている。代わりに、CMS485または冗長ホスト・ネットワーク・リンク416がネットワーク内の他のノードに接続してもよい。
クライオポンプ1 440は、ネットワーク400の「スーパーノード」として、または「プロセスマスタ」として作動する。これは、クライオポンプ1 440が、真空ネットワーク400を管理するための付加的機能を果たし、さらに/または、ノード構成要素450、460および470におけるプロセスを制御することを意味する。ノード440、450、460、470の1つ以上が、プロセスマスタまたはスーパーノードとして動作する能力を有するように構成されてもよい。スーパーノードの構成では、ホスト410がノードのうちの1つのみをスーパーノードと指定するか、または複数のノードが相互に調整されてもよい。指定されたスーパーノードとして、クライオポンプ1 440は、ネットワーク管理を実行して、ネットワークリンク435A〜435Dにおける切断の割り当てを制御し、真空制御システムの全てもしくはほぼ全ての動作プロセスを制御する。代わりに、プロセスマスタの構成では、複数のノードがプロセスマスタとして選択される。この場合、各ノードが、各一連のプロセス(各一連プロセス)を制御する。各一連のプロセスは互いに異なるため、各プロセスマスタに異なる責任、管理および制御を割り当ててもよい。プロセスマスタとしてのノードの選択に対処するために、ノードの一部または全て(例えば、ノード440、450、460、470)が、複数のノードに割り当てられるかもしれない任意または全てのプロセス上での制御を呈するのに必要なハードウェア、ソフトウェアおよびネットワークインタフェースを用いて構成されてもよい。選択されるプロセスマスタの例として、クライオポンプ1 440が、ネットワーク管理プロセスに関するプロセスマスタとして選択されてもよい。
真空制御ネットワーク400の初期設定時に、全てのネットワーク・リング・セグメント435A〜435Dが動作可能である場合、クライオポンプ1 440(プロセスマスタまたはスーパーノードとしてのクライオポンプ)が、各ノード(クライオポンプ1 440およびクライオポンプ2 450)の間のネットワークに「仮想切断」をマッピングする(割り当てる)ことによって、1つのネットワーク・リング・セグメント(例えば435A)を無効にする。そうする際に、クライオポンプ1 440は、ネットワーク・リング・セグメント435を介して、任意の通信の伝送を中止するように、クライオポンプ1 440自体およびクライオポンプ2に指示する。その結果、残りのネットワーク・リング・セグメント435B〜435Dがネットワークバスを形成し、このネットワークバスを介して、ノード間通信およびホスト410との通信が伝播される。
図4bは、ネットワーク・リング・セグメント内の故障後の、真空制御ネットワーク400のブロック図である。ここで、ネットワーク・リング・セグメント435Bは、無効になっている。この無効状態は、1つのノードにおけるネットワークのハードウェア(例えば、イーサネットスイッチ)の各ノードを接続する物理ラインの故障によって生じている。または、当該ノードにおける機器が、取り除かれているか、もしくは完全に動作不能である。この故障の前に、クライオポンプ1は、図4aに示すように、セグメント435Aに仮想切断をマッピングする(割り当てる)ことによって、ネットワーク・リング・セグメント435Aを無効にしている。図4bに戻って、ネットワーク・リング・セグメント435Bにおける故障に加えてネットワーク・リング・セグメント435Aにマッピングされた先の切断が生じていることによって、クライオポンプ2 450とネットワーク400の他のノードと間の通信が妨げられていることがわかる。
真空ポンプ3 460は、例えば、パケットエラーを検出するか、または周期的なICMP「エコー要求」を発行して他のノードからの「エコー応答」をリッスン(listen)することによって、ネットワーク・リング・セグメント435B〜Cにわたるネットワーク通信を監視する。そのため、真空ポンプ3 460は、ネットワーク・リング・セグメント435Bにおける切断を検出し、切断位置を示すエラー報告をクライオポンプ1 440に伝える。この代わりに、または、これに加えて、クライオポンプ2 450が、ネットワーク・リング・セグメント435Bにおける切断を検出し、ネットワーク・リング・セグメント435Aを有効にしてこのセグメント435Aを介してエラー報告を伝送することによって、そのエラー報告をクライオポンプ1 440に伝送してもよい。
代わりに、本発明の実施形態では、イーサネットの冗長性を有効にする通信プロトコルである、スパニング・ツリー・プロトコルを使用してもよい。スパニング・ツリー・プロトコルでは、クライオポンプ1 440におけるルートノードが、クライオポンプ2 450、真空ポンプ3 460およびコンプレッサ470のノードにおける種々のスイッチに繰り返し間隔(例えば、2秒)でトポロジ情報を伝送し、このトポロジを各スイッチが確認できるか否かを示す応答を受信する。あるスイッチが確認できない場合には、ルートノードがそのトポロジテーブルに適切なトポロジ変化を反映させ、これらの変化をスイッチに伝える。各スイッチは、スパニング・ツリー・アルゴリズムに基づいて定義されているように、受信したトポロジに応答するように構成されている。
クライオポンプ2 450によって伝送された報告に応答して、クライオポンプ1 440(プロセスマスタまたはスーパーノードとしてのクライオポンプ)は、ネットワーク・リング・セグメント435Aにおける仮想切断を取り除き、ネットワーク・リング・セグメント435Bに切断をマッピングする。この際に、クライオポンプ1 440は、ネットワーク・リング・セグメント435Aを介してネットワークパケットを伝播させるために、セグメント435A経由で、クライオポンプ2 450に命令を伝送することによって、ネットワーク・リング・セグメント435Aを有効にする。さらに、クライオポンプ1は、ネットワーク・リング・セグメント435B上での通信を無効にするために、クライオポンプ2 450と真空ポンプ3 460に命令を伝送する。その結果、ネットワーク400は、ネットワーク400内の故障に応じて全てのノード間で動作および通信をし続けるように再構成される。故障事象に関する各ノードの処理については、図5(a)〜(c)を参照して以下にさらに詳細に説明する。
図5(a)は、ネットワーク400を初期設定し、故障を検出し、その故障から回復するための、図4a〜4bのクライオポンプ1 440によって使用され得る処理を示すフローチャートである。図4aを参照して、クライオポンプ1 440(プロセスマスタまたはスーパーノードとしてのクライオポンプ)はホスト410と通信する。クライオポンプ1 440は、このホスト410から、ネットワーク400と対応する真空制御システムの初期設定および構成(コンフィグレーション(設定))に関連する命令を受信してもよい(ステップ510)。このような命令は、例えば、ネットワーク400上の真空ポンプ440、450、460とコンプレッサ470のそれぞれについての動作命令および設定、ならびに各ノードを特定および初期設定するためのルーチンに関連していてもよい。クライオポンプ1 440はまた、ネットワーク400全体に状態インジケータを、ブロードキャスト伝送(一斉送信)することによって、つまり全てのノードに伝送することによって、各ネットワーク・リング・セグメント435A〜Dが有効にされていることを確認してもよい。
全てのネットワーク・リング・セグメント435A〜Dが有効にされていることが確認されると、クライオポンプ1は、上述したように、ネットワーク・リング・セグメント435Aを仮想切断に指定する(ステップ515)。このため、クライオポンプ1は、ネットワーク・リング・セグメント435Dを介して全てのノード間通信をルーティングし、ネットワークリンク435Dの状態およびネットワーク400の状態を監視する(ステップ525)。ネットワークの状態を監視する際に、クライオポンプ1 440は、ネットワーク400内における故障を検出するために、他のノードから送出される報告をリッスンする(報告を待つ)(ステップ530)。故障が報告されると、故障位置が決定される(ステップ535)。例えば、図4bを参照して、クライオポンプ3 460は、ネットワーク・リング・セグメント435Bにおける故障を報告して、故障位置をクライオポンプ1 440に知らせる。クライオポンプ1 440は、ネットワーク・リング・セグメント435Aを有効にし、ネットワーク・リング・セグメント435Bに切断をマッピングする(割り当てる)(ステップ540)。これにより、ネットワーク・リング・セグメント435A、435D、435Cを含む通信バスを有効にする。
しかし、ネットワークリンク435Bに切断をマッピングする前には、各ネットワークノードは、受信ノードへのネットワーク経路に対応する特定のポートを介してネットワークトラフィックをルーティングするように構成されているかもしれない。このような構成方法の1つを、図5(c)を参照して以下に説明する。ネットワーク・リング・セグメント435Bが有効で、ネットワーク・リング・セグメント435Aが無効であると、このような構成を使用不可能にする。したがって、クライオポンプ1 440は、ネットワーク400上の全てのノードに「アドレス構成リセット」命令をブロードキャスト伝送して、各ノードのルーティング(経路選択)構成をリセットさせ、再構成されたネットワーク400を考慮してこれらの設定を再構成させる。
図5(b)は、ノードでネットワークトラフィックを構成および監視するために、図4a〜4bのクライオポンプ2 450によって使用され得る処理を示したフローチャートである。クライオポンプ1 440がネットワーク・リング・セグメント435Aを仮想切断に指定すると(ステップ515)、クライオポンプ2 450は、ネットワーク・リング・セグメント435Aを通るトラフィックを無効にすることによって、この指定を受信して実行する(ステップ560)。したがって、全てのネットワークトラフィックがネットワーク・リング・セグメント435Bを通ってルーティングされ、クライオポンプ2 450は、ネットワーク・リング・セグメント435Bの完全性(integrity)、つまりネットワーク・リング・セグメント435Bが故障していないことを監視する(ステップ565)。クライオポンプ2 450がネットワーク・リング・セグメント435Bにおける故障を検出すると、クライオポンプ2 450は、(仮想切断の指定にかかわらず、)ネットワーク・リング・セグメント435Aを有効にして、その故障をクライオポンプ1 440に報告する。
図5(c)は、ネットワークアドレッシング(ネットワークアドレス指定)およびネットワークトラフィックを構成および再構成するために、図4a〜4bの真空ポンプ3 460によって使用され得る処理を示したフローチャートである。この処理は、ネットワークトラフィック設定を決定するために、クライオポンプ1 440、クライオポンプ2 450およびコンプレッサ470などの他のノードによって使用されてもよい。構成(コンフィグレーション)の前には、真空ポンプ3 460は、ノードの位置を含む、ネットワーク400内の他のノードに関する情報を有していなくてもよく、したがって、特定のノードに伝送するためにはいずれのネットワークポートを利用すべきかを認識していなくてもよい。そのため、代わりに、真空ポンプ3 460は、両方のネットワークポートで、受信ノード(例えば、クライオポンプ1 440)のアドレスをブロードキャスト伝送する。1つのネットワーク・リング・セグメント(例えば、ネットワークリンク435A)が無効であるため、真空ポンプ3 460は、1つのポート(例えば、ネットワークリンク435Cに接続されているポート)においてのみ受信ノードからの応答を受信する(ステップ592)。真空ポンプ3 460は、このポートを、ネットワークトラフィックを受信ノードに伝送するためのポートとして指定する(ステップ594)。上記の処理は、ポートがまだ指定されていない新しい受信アドレスのそれぞれに対して繰り返される。リセット指令(例えばクライオポンプ1 440によって発行される)に応答して、真空ポンプ3 460は、このような指定を全てリセットし(ステップ596)、各受信ノードのアドレスをブロードキャスト伝送する処理(ステップ590)に戻る。このため、再構成されたネットワーク400を考慮して指定ポートを確立する。
図6は、図4aおよび4bの真空制御システムのノードにおける処理および通信と、ノード間の処理および通信を示す、時間的な状態図であり、図5(a)〜(c)を参照して上述した処理を組み込んでいる。コンプレッサ470およびクライオポンプ2 450の両方との接続を示すために、スーパーノードであるクライオポンプ1 440が、状態図の左右両方に示されている。状態610では、ネットワーク400は、クライオポンプ1 440とクライオポンプ2 450との間の「×」で示されているように、仮想切断がネットワークリンク435Aにマッピングされて構成されている。図5(c)で示された処理に従って、真空ポンプ3 460は、クライオポンプ2 450宛てのパケットをブロードキャスト伝送する。左方向へのパケットがネットワーク400を介して伝播される。ここで、左方向へのパケットは、リングセグメント435Aにおける切断のためにクライオポンプ1 440で止まる。右方向へパケットは、クライオポンプ2 450で受信されて確認される。これに応じて、状態620では、クライオポンプ2 450が、真空ポンプ3 460との通信用にその左向きポートを割り当て(指定し)、真空ポンプ3 460への応答を伝送する。同様に、真空ポンプ3 460は、その応答を受信して、クライオポンプ2 450との今後の通信用にその右向きポートを割り当てる。
状態630では、クライオポンプ2 450が、左側に「×」で示されているように、ネットワークリンク435Bでの故障を検出する。状態640では、クライオポンプ2が、故障報告をクライオポンプ1 440に伝送するためにネットワークリンク435Aを有効にする。クライオポンプ1 440は、その故障報告を確認し、ネットワーク・リング・セグメント435Aを有効にしてネットワーク・リング・セグメント435Bを無効にするためにネットワーク400を再構成する。
このネットワークの再構成を全ノードに伝播するために、状態650においてクライオポンプ1 440は、ネットワーク400全体にアドレス構成リセット(アドレスコンフィグレーションリセット)(「ポートリセット」)をブロードキャスト伝送する。このアドレス構成リセットは、全ての他のノードで確認され、これらのノードにアドレスポート割り当てをリセットさせる。そのため、状態660では、真空ポンプ3 460が状態610において先のブロードキャスト伝送を繰り返す。ただし、この状態660では、リンク435Aではなくネットワークリンク435Bが無効にされる。その結果、クライオポンプ2 450に向けてのブロードキャスト伝送は、真空ポンプ3 460の左向きポートでのみ伝送される。ブロードキャスト伝送パケットはネットワーク400上でクライオポンプ2 450に送達され、クライオポンプ2 450はそのパケットを受信して確認する。状態670では、クライオポンプ2 450が、真空ポンプ3 460との通信用にその右向きポートを割り当て、真空ポンプ3 460に応答を伝送する。同様に、真空ポンプ3 460はその応答を受信して、クライオポンプ2 450との今後の通信用にその左向きポートを割り当てる。
図7は、星型トポロジの、分散された制御機能および故障許容制御を有する真空制御システム700の概略的なネットワーク図である。クライオポンプ1 740が、プロセスマスタまたはスーパーノードのいずれかである「マスタ」ノードとして指定されており、ホスト710が発行する指令に応答し、真空システム制御器として機能する。スーパーノード構成では、指定されたスーパーノードが、クライオポンプ、コンプレッサおよび他の真空構成要素における機能を含む、他のノードのそれぞれにおける機能的動作のいくつかまたは全てを制御するように構成されてもよい。例えば、スーパーノードは、各ノードにおけるモータ速度または温度を監視および制御し、コンプレッサにおけるヘリウム分配を管理してもよく、または複数のクライオポンプ間で再生を調整することによって、再生プロセスを開始してもよい。プロセスマスタの構成では、動作プロセスが、プロセスマスタになるように選択された多数のノード間に分散されてもよい。その場合、各プロセスマスタは、それぞれの動作プロセスを管理するために、他のノードの制御を示してもよい。このような動作プロセスには、例えば、ネットワークホストとの通信、ネットワークの監視および管理、ヘリウムの管理、構成要素の監視および動作データの収集、安全インタロックの制御、クライオポンプの再生、粗引きおよびパージ段階、ならびにクライオポンプ構成要素のインタロックの制御が含まれる。真空制御システム700のこれらおよびその他の動作プロセスは、複数のノード間に分散される一連のプロセスの下で取り扱われてもよく、その場合、プロセスマスタとして選択された各ノードは、それらのプロセスのサブセットに割り当てられる。
クライオポンプおよび他の真空システム構成要素740、750、760はそれぞれ、マスタノード(すなわち、プロセスマスタまたはスーパーノード)として動作するために論理(論理回路、論理装置)を含んでいてもよい。その場合、真空構成要素740、750、760のうちのいずれかが、1つ以上の動作プロセスのマスタとして指定されてもよく、または、先に指定されたクライオポンプもしくは真空システム構成要素が利用できなくなったかまたは故障したときに、このようなプロセスの制御を引き受けてもよい。利用できなくなったノードがスーパーノードである場合、別のクライオポンプがスーパーノードとなるように選択されてもよい。ネットワークの初期設定の間および故障に対応している間、スーパーノードの選択または複数のプロセスマスタへのプロセスの割り当ては、ネットワークホスト710によって制御されてもよく、または複数のノード740、750、760、770の間で調整することにより実行されてもよい。真空制御ネットワークソフトウェアは、コントローラの損失を認識し、真空ネットワークコントローラ用のプロセスマスタまたはスーパーノードとして新しいノードを再割り当てする。クライオポンプ1の故障または除去がネットワーク上で検出されると、真空ネットワークまたは動作プロセスの制御は、クライオポンプ1 740から真空ポンプ3 760へ移される。マスタノードの損失を決定する方法には、マスタからのピンギング(ピング:相手先からの応答を確認すること)によるノード損失の検出、または、ノードから送信されるピングであって、構成要素および状態のテーブルの自動更新を伴う階層テーブルにおける隣に「マスタ」ノード機能を移すことに対する、マスタによる応答の損失が含まれる。
クライオポンプ1 740は、ハードウェアおよびソフトウェアを含み、ホスト710からの命令に応答して多数のプロセスを実行する真空システムコントローラとして機能する。このようなプロセスのうちのいくつかでは、クライオポンプおよびコンプレッサはそれぞれ、ホスト710からの高レベルの命令に応答してこれらのプロセスを実行するように構成されていてもよく、これは、各クライオポンプおよびコンプレッサノードが、多数の動作プロセスのうちのいずれかに対するプロセスマスタとして選択可能であることを意味する。例えば、クライオポンプ2 750およびコンプレッサ770は、上記のようなクライオポンプ1 740と同様に構成されてもよく、そのため、プロセスマスタとして選択されることができる。他のシステムプロセス、特に、複数のシステム構成要素(すなわち、複数のクライオポンプおよび複数のコンプレッサ)の間で調整を必要とするシステムプロセスでは、「マスタ」ノード(クライオポンプ、コンプレッサまたは他の真空システム構成要素を含む)が、他のシステム構成要素においてプロセスを制御してプロセスを実行してもよい。例えば、各クライオポンプ740、750、760のクライオパネルに捕捉されたガスを蒸発させるために、クライオポンプ1 740が、再生プロセスのスーパーノードまたはプロセスマスタとして、グループ再生を実行する命令を受信してもよい。再生を最適化するために、クライオポンプ1 740が他のクライオポンプ750、760を制御して、クライオポンプ740、750、760の間で再生段階を調整する。具体的には、再生の初期段階または「粗引き」段階では、クライオポンプ1 740は、全てのクライオポンプ740、750、760に対して、粗引きマニホールド(図示せず)へのアクセスを同時に可能にしてもよい。初期段階が完了すると、クライオポンプ1 740は、複数のクライオポンプが粗引きマニホールドにアクセスすることを阻止し、代わりに、複数のクライオポンプを交替で順番に、一度に1つのクライオポンプがアクセスできるようにする。これにより、複数のクライオポンプの間でのガスの交差汚染(相互汚染(cross-contamination))を防ぐ。
同様に、コンプレッサ770は、ホスト710によって直接制御されるのではなく、自律的に、または、ホスト710もしくはクライオポンプ1 740(プロセスマスタまたはスーパーノード)によって与えられる命令に応答して、いくつかの機能を実行するように構成されている。例えば、コンプレッサをヘリウム管理のためのプロセスマスタとして構成して、ヘリウム圧力および各クライオポンプにおける動作要件を監視することによって、各クライオポンプ740、750、760へのヘリウム供給を管理することができる。ヘリウム管理は、ネットワークを介して各クライオポンプと通信するか、センサによってヘリウム圧力を測定するか、またはこれら両方によって、達成されてもよい。この監視に基づいて、コンプレッサ770は、各クライオポンプへのヘリウムの配分を相応に増減させてもよい。コンプレッサはまた、構成要素監視サーバ785へ送信するために、上述のように、動作データを収集することもできる。
図示された真空制御システム700は、集中型ネットワークとして構成されてもよい。集中型ネットワークでは、各ノード(すなわち、クライオポンプ740、750、760およびコンプレッサ770)は、ノード間の通信およびホスト710との通信のために、中央ネットワークハブ712に接続される。代わりに、システム700は、図3を参照して説明したネットワーク300のようなイーサネット・リング・ネットワークとして構成されてもよい。このような構成にすれば、簡略化されたネットワークトポロジおよびネットワーク故障からの回復、あわせて真空制御システム構成要素間での分散機能も可能にすることができるであろう。
本発明を実施形態の例を参照して具体的に示し、説明してきたが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲の請求項に包含される本発明の範囲から逸脱することなく、形態および細部において様々な変更が可能なことが理解されるであろう。
以下に、本発明の他の構成を記載する。
〔態様18〕
複数のノードであって、そのうちの少なくとも1つのノードがクライオポンプを有する、複数のノードと、
前記複数のノードでリングを形成するノードのペア間のネットワーク・リング・セグメントと、
前記ネットワーク・リング・セグメントの故障を決定して、前記ネットワーク・リング・セグメントの有効化または無効化を制御するように構成されたネットワークコントローラとを備えた、真空制御ネットワークシステム。
〔態様19〕
態様18において、前記ネットワークコントローラは、前記ネットワーク・リング・セグメントまたはこのセグメントに接続されたノードの完全性とは無関係に、前記ネットワーク・リング・セグメントのうちの1つを無効にするよう構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様20〕
態様19において、前記複数のノードは、有効にされた前記ネットワーク・リング・セグメントによって形成されたバスを介して通信するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様21〕
態様19において、前記ネットワークコントローラは、故障したネットワーク・リング・セグメントまたはノードを示すエラー報告を受信することに応答して、前記無効にされたネットワーク・リング・セグメントを有効にし、前記故障したネットワーク・リング・セグメントを無効にする、真空制御ネットワーク。
〔態様22〕
態様18において、前記ネットワークコントローラは、前記複数のノードのうちの第1のノードにおいて回路を有する、真空制御ネットワーク。
〔態様23〕
態様22において、前記複数のノードのうちの第2のノードは、前記第1のノードにネットワーク接続エラーを報告するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様24〕
態様18において、少なくとも1つのノードが、隣接するネットワーク・リング・セグメントにおけるエラーを監視および検出するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様25〕
態様24において、前記少なくとも1つのノードが、さらに、検出されたエラーを共通ノードに報告するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様26〕
態様18において、少なくとも1つのノードが、前記ネットワーク・リング・セグメント上の通信を介して少なくとも1つのクライオポンプを制御するために、真空ツールコントローラに通信可能に結合されている、真空制御ネットワーク。
〔態様27〕
態様26において、さらに、
第2のノードと前記真空ツールコントローラとの間に冗長信号経路を備えた、真空制御ネットワーク。
〔態様28〕
態様26において、前記ネットワークコントローラは、前記真空ツールコントローラにおいて回路を有する、真空制御ネットワーク。
〔態様29〕
態様18において、少なくとも1つのノードが、前記クライオポンプに安全インタロックを制御するための論理を有する、真空制御ネットワーク。
〔態様30〕
態様18において、前記複数のノードのうちの追加のノードは、前記クライオポンプへのヘリウム分配を管理するためにコンプレッサおよび論理を有する、真空制御ネットワーク。
〔態様31〕
態様18において、前記クライオポンプは第1のクライオポンプであり、前記複数のノードのうちの追加のノードは、第2のクライオポンプを有し、前記少なくとも1つのノードは、前記第1および第2のクライオポンプによる共通の真空マニホールドへのアクセスを制御するための論理を有する、真空制御ネットワーク。
〔態様32〕
態様31において、前記論理は、さらに、前記複数のノードにおける1つ以上のクライオポンプまたはコンプレッサにおいて、モータ速度、温度、再生プロセスおよびヘリウム分配のうちの1つまたは複数を監視および制御するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様33〕
態様31において、前記論理は、さらに、前記第1および第2のクライオポンプにおけるほぼ全ての動作を制御するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様34〕
態様31において、前記追加のノードは、前記第1および第2のクライオポンプによる共通の真空マニホールドへのアクセスを制御するための論理を有し、前記追加のノードは、前記少なくとも1つのノードが前記制御を終了することに応答して、前記制御を実行するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様35〕
態様31において、前記複数のノードは、前記複数のノードのうちの1つまたは複数において、ターボ分子ポンプ、粗引きポンプおよび圧力計のうちの1つまたは複数有する、真空制御ネットワーク。
〔態様36〕
態様18において、前記複数のノードのうちの少なくとも1つのノードは、外部の構成要素管理サーバに、前記複数のノードのうちの1つまたは複数の動作に関するデータを伝送するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様37〕
態様36において、前記複数のノードのうちの第2のノードは、外部の構成要素管理サーバに、前記複数のノードのうちの1つまたは複数の動作に関するデータを伝送するように構成されている、真空制御ネットワーク。
〔態様38〕
リングネットワーク内に構成された複数のノードを有する真空制御システムを提供する方法であって、
リングネットワークの第1のノードにおいて、前記リングネットワークの第2のノードに対応するアドレスを有する信号を前記リングネットワーク上で伝送する工程と、
前記第1のノードにおいて、前記信号に応答した前記第2のノードからの通信に基づいて、前記リングネットワーク上で通信の方向を設定する工程であって、前記第2のノードは真空ポンプを有する、工程と、
前記第1のノードにおいて、別のノードから受信した信号に応答して、前記通信方向を再設定する工程とを備えた、真空制御システムの提供方法。
〔態様39〕
少なくとも1つのノードがクライオポンプを備えている複数のノードでリングを形成するように、ネットワークセグメントによって接続された複数のノードを有する真空制御システムを管理する方法であって、
第1のネットワーク接続の完全性とは無関係に前記第1のネットワーク接続を無効にする工程と、
前記複数のノードのうちの2つ以上のノードにおいて、前記2つ以上のノードのそれぞれに隣接するネットワーク接続の完全性を監視する工程と、
ノードにおいて、第2のネットワーク接続における故障を検出する工程であって、前記第2のネットワーク接続は前記ノードに隣接している、工程と、
前記第1のネットワーク・リング・セグメントを有効にする工程と、
前記第2のネットワーク・リング・セグメントを無効にする工程とを備えた、真空制御システムの管理方法。
300 真空制御ネットワーク
335 ネットワーク・リング・セグメント

Claims (17)

  1. 複数のノードを有する真空制御ネットワークシステムであって、
    第1のクライオポンプおよび第1のネットワーク通信インタフェースを有する第1のノードと、
    第2のネットワーク通信インタフェースを有する第2のノードであって、前記第1のクライオポンプにおけるプロセスを制御するように構成されている第2のノードとを備え、
    前記第2のノードは、さらに、第2のクライオポンプを有し、前記第1のノードは、前記第1および第2のクライオポンプにおけるプロセスを制御するように構成されており、
    前記ネットワークにおける前記複数のノードのそれぞれは、前記ネットワークの他のノードにおけるプロセスを制御するように構成され、スーパーノードまたはプロセスマスタであるマスタとして選択されることができる、真空制御ネットワークシステム。
  2. 請求項1において、さらに、
    前記第1および第2のノードのうちの一方をマスタとして選択するように構成されたネットワークホストを備えた、真空制御ネットワークシステム
  3. 請求項2において、前記ネットワークホストは、前記マスタであるノードにおける故障を検出すると、前記第1および第2のノードのうちの他方をマスタノードとして指定する、真空制御ネットワーク。
  4. 請求項1において、前記複数のノードのそれぞれは、マスタを選択するように相互に調整する、真空制御ネットワーク。
  5. 請求項1において、単一のノードがマスタとして選択され、前記マスタはスーパーノードである、真空制御ネットワーク。
  6. 請求項5において、前記スーパーノードにおける故障を検出すると、前記複数のノードのうちの残りのノードが、次のスーパーノードを選択するように相互に調整する、真空制御ネットワーク。
  7. 請求項1において、複数のノードがプロセスマスタとして選択されることができる、真空制御ネットワーク。
  8. 請求項7において、前記第1および第2のノードがプロセスマスタとして選択され、前記第1のノードは、前記第1および第2のクライオポンプに関係する第1の一連プロセスを制御し、前記第2のノードは、前記第1および第2のクライオポンプに関係する第2の一連プロセスを制御し、前記第1の一連プロセスは、前記第2の一連プロセスとは異なる少なくとも1つのプロセスを含む、真空制御ネットワーク。
  9. 請求項8において、前記第1および第2の一連プロセスのそれぞれは、ネットワークホストとの通信、ネットワーク管理、ヘリウムの管理、構成要素の監視および動作データの収集、安全インタロックの制御、クライオポンプの再生、粗引きおよびパージの段階、ならびにクライオポンプ構成要素のインタロックの制御のうちの1つまたは複数を含む、真空制御ネットワーク。
  10. 請求項8において、さらに、
    前記第1および第2の一連プロセスにプロセスを割り当てるよう構成されたネットワークホストを備えた、真空制御ネットワーク。
  11. 請求項8において、前記第1および第2のノードは、前記第1および第2の一連プロセスにプロセスを割り当てるために相互に通信するように構成されている、真空制御ネットワーク。
  12. 請求項11において、前記第1および第2のノードのうちの一方または両方において、前記複数のノード間で分散される第3の一連プロセスを受信すると、前記ノードはこれに応答して通信する、真空制御ネットワーク。
  13. 請求項12において、前記第1および第2のノードは両方とも、前記第3の一連プロセスの全てのプロセスを実行することができるように構成されている、真空制御ネットワーク。
  14. 請求項12において、さらに、
    第3のネットワークインタフェースを有する第3のノードを備え、
    前記第3の一連プロセスは、前記第3のノードを含む前記複数のノード間で分散される、真空制御ネットワーク。
  15. 請求項14において、前記第1のノードの故障が検出されると、前記第3のノードは、前記第1の一連プロセスのうちの少なくとも1つのプロセスを制御するように構成されている、真空制御ネットワーク。
  16. 請求項14において、前記第3のノードは、さらに、コンプレッサを有する、真空制御ネットワーク。
  17. 請求項8において、前記第1のノードは、前記第2のノードの故障が検出されると、前記第2の一連プロセスのうちの少なくとも1つのプロセスを制御するために、前記第2の一連プロセスのうちの少なくとも1つのプロセスを前記第1の一連プロセスに取り込むように構成されている、真空制御ネットワーク。
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