JP5325903B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
さらに、ステータの各嵌め合わせ部に寸法誤差が生じて隙間が生じた場合では、該隙間が僅かであっても隙間によってステータに形成される磁路が断たれ、周回り方向不均一な状態となることがあり、このようになると、モータ特性がバラついてトルクリップルを生じ、振動、異音を発生するという問題がある。そこで、各嵌め合わせ部を高い寸法精度とすることが要求されるが、このようにすると、嵌め合わせ作業が一層困難になるばかりでなく、コストアップという問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明において、嵌め合わせ部を構成する固定部の凹溝は、周回り方向に対向する一対の側片を有し、これら側片に、ティース部の脚片を構成する周回り方向一対の側片が突き合わせ状に嵌め合わされるものとし、切欠きを凹溝と脚片との周回り方向一方の側片同士に形成し、固定ピンの切欠きへの圧入により周回り方向他方の側片同士が圧接する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機である。
請求項2の発明とすることにより、固定部とそれぞれのティース部とが同一の箇所で確実に当接するため、それぞれのティースを通って形成される磁路を均一に形成できることになってトルクリップルを低減でき、振動、異音の少ない電動モータを提供できる。
図面において、1は車両に設けられるアクチュエータであって、該アクチュエータ1は、フロントグリルを開閉する開閉体(図示せず)に連動連結され、開閉体を所定の角度範囲(略90度)で揺動変位させることでフロントグリルを開閉するように構成されている。
前記アクチュエータ1は、図1に示すように、上方が開口し所定の深さを有するボックス状のケース体2と、下方が開口し所定の深さを有するボックス状のカバー体3とを備えて構成されている。前記カバー体3は、ケース体2に突当て状に覆蓋して一体化される構成となっており、ケース体2とカバー体3とのあいだにはベースプレート4(本発明のハウジングに相当する)が支持固定されており、ケース体2とカバー体3とのあいだに形成される空間を上下方向二つの空間に仕切るように構成されている。前記ベースプレート4は、図2に示すように、長尺方向中間部の段差部4aを介して一方部位4b(図2(A)において左側)と他方部位4cとに分割されており、一方部位4bは他方部位4cより低位に位置するように形成されている。そして、ベースプレート4の一方部位4bに電動モータ5が設けられている。
尚、ケース体2とカバー体3とは、カバー体3を構成する四方の側片から下方に向けて延出する複数の係止突部3aを、ケース体2を構成する四方の側片に形成された複数の係止受け片2aに係止させることにより、抜止め状、かつ、封止状に一体化されるように構成されている。
また、13はベースプレート4に一体的に螺着される基板であって、該基板13には、モータカバー12の端子プレート12bを介してステータアッシー9のコイルユニット11に電源供給するために必要な制御回路、電子部品等が搭載されている。また、該基板13は、モータカバー12に隣接してベースプレート4に配設されている。
そして、カバー体3の筒部3bに内装される出力軸14の上端部14bは、アクチュエータ1の出力軸として図示しない開閉体に連動連結されるように構成されている。また、ケース体2の筒部2bに内装される出力軸14の下端部14cとケース体2の筒部2bとには、図示しないコイル弾機の一端および他端がそれぞれ連結されており、該コイル弾機により、出力軸14が所定の回転方向(開閉体を開放する方向)に向けて付勢されるように構成されている。
尚、出力軸14の下端部14cは、前述したように、ケース体2の筒部2bに内装されたコイル弾機により開閉体を開放させる回転方向に付勢されている。これによって、電動モータ5が故障して不作動となるような非常時に、開閉体を強制的に開放するように構成されており、このようにすることにより、電動モータ5の故障時にフロントグリルが開閉体により閉鎖状態のままになって、通風できなくなるような不具合を確実に防止できるように構成されている。
前記環状に形成された固定部19は、周回り方向等間隔を存した三箇所にティース受け片19aが形成されており、これら各ティース受け片19aの内径側端縁部には、外径方向に凹設された四角形状の凹溝19bがそれぞれ形成されている。また、固定部19には、ステータ10をベースプレート4に固定するための螺子止め用貫通孔19cが周回り方向二箇所に開設されている。
一方、各ティース部20は径方向に延出する脚片20aと、該脚片20aの内径側端部から周回り方向に沿って延出する円弧状のティース片20bとによりT字形状に形成されている。そして、ティース部20は、脚片20aの外径側端部(本発明の基端部に相当する)を固定部19の内径側に形成された凹溝19bに突き合わせ状に嵌め合わせる(嵌め込む)ことによりステータコア18が形成されるように構成されている。
このように一体化された状態において、前記嵌め合わせ部は、固定ピン21が圧入される側(切欠き19f、20eが形成される側)となる周回り方向一方の側片19d、20c同士については、凹溝19bの対向間隔Hと脚片20aの対向間隔H1との差に相当する隙間が形成されるが、これとは反対側となる凹溝19bの周回り方向他方の側片19eと脚片20aの周回り方向他方の側片20dの基端部については、側片19e、20d同士が圧接し、この圧接部を介してティース部20と固定部19とが磁路を形成するようになっており、これによって、固定部19とティース部20とに形成される磁路が断たれて、ステータ10に発生する磁路が周回り方向に不均一になるような不具合がないように構成されている。
そして前述したように、固定部19とティース部20とを嵌め合わせた状態でそれぞれの切欠き19f、20eのあいだに固定ピン21を圧入することで、固定部19とティース部20とが互いに位置決めされた状態で一体的に組み付けられたステータアッシー9を形成することができるようになっている。
次に、前述のように形成されたステータアッシー9をベースプレート4にセットすることになるが、このとき、固定ピン21をベースプレート4のピン支持用貫通孔4hに差し込むことで、ステータアッシー9がベースプレート4に対して位置決めされた状態で仮保持されるようになっている。尚、ステータアッシー9がベースプレート4に組み込まれた状態において、コイルユニット11(コイルボビン11b)は、下端部がベースプレート4のコイル挿通用貫通孔4gを挿通してベースプレート4の下方に至るように配設されている。さらに、前述のとおり固定部19とティース部20との嵌め合わせ部に形成された円筒状の切欠き19f、20eは、ベースプレート4のピン用貫通孔4hに連通し、固定部19の螺子止め用貫通孔19cは、ベースプレート4の螺子孔4fに連通する状態となっている。そして、円筒状の切欠き19f、20eに固定ピン21を圧入し、該固定ピン21の圧入先端部を、ベースプレート4のピン支持用貫通孔4hに挿し込むことで、固定部19とティース部20とが一体化されたステータアッシー9(ステータ10)を構成するとともに、該ステータアッシー9がベースプレート4に対して位置決めされた状態で仮保持されるように構成されている。
このように、ベースプレート4にロータユニット6とステータアッシー9とを組込んで電動モータ5を構成した状態において、ロータユニット6はロータ軸7がベースプレート4のロータ軸用貫通孔4eに軸承されることにより位置決めされ、ステータアッシー9は固定用ピン21がベースプレート4のピン支持用貫通孔4hに挿し込まれることで位置決めされるように構成されている。これによって、ロータユニット6とステータアッシー9とが軸芯精度よくベースプレート4に対して組込まれて、モータ特性の優れた電動モータ5となるように構成されている。
第二の実施の形態のステータ23は環状の固定部24と、三個のティース部25とにより構成されており、固定部24は周回り方向三箇所にティース受け片24aが形成され、各ティース受け片24aの内径側縁部に外径方向に凹設された四角形状の凹溝24bが形成されている。一方、ティース部25は径方向に延出する脚片25aと、該脚片25aの内径側端部から周回り方向に沿って延出する円弧状のティース片25bとによりT字形状に形成されている。
そして、ティース部25の脚片25aの基端部を固定部24の凹溝24bに嵌め合わせてステータ23が構成されること、その場合に、凹溝24bの周回り方向に対向する一対の側片24c、24dの対向間隔Wは、脚片25aの周回り方向に対向する一対の側片25c、25dの対向間隔W1より僅かに長くなる(W>W1)ように寸法設定されていること、嵌め合わせ部に、嵌め合わせることで円形状となる切欠き24e、25eが形成されていること、複数枚積層された凹溝部14bに対して積層した脚片25aの基端部を嵌め合わせることにより、互いに対向する切欠き24e、25e同士が軸芯方向に連通する筒孔を形成すること、前記筒孔に、該筒孔よりも僅かに大径となる外径を有した丸棒状の固定ピン26を圧入することにより凹溝24bと脚片25aの基端部とがガタつきのない一体的な連結状態となること等の基本的な構成は前記第一の実施の形態と同様に構成されている。
これに対し、第二の実施の形態のステータ23において、固定ピン26は、周回り方向二箇所については周回り方向同方向の側片24cと25cに形成された切欠き24e、25eに圧入されるが、一箇所については前記側片24c、25cとは反対側となる側片24d、25dに形成された切欠き24e、25eに圧入される構成となっている。これによって、第二の実施の形態のように構成されるステータ23は固定部19とティース部20とを通る磁路が周回り方向で不均一となって、このようなステータ23を前記第一の実施の形態のような電動モータに組込んだ場合では、コギングトルクが増大することができる。したがって、電動モータに逆転トルクが要求されるような場合では、第二の実施の形態のステータ23を用いることで逆転トルクを効果的に発生させることが可能となる。
2 ケース体
3 カバー体
4 ベースプレート
5 電動モータ
6 ロータユニット
7 ロータ軸
9 ステータアッシー
10 ステータ
11 コイルユニット
12 モータカバー
14 出力軸
15 駆動ギア
18 ステータコア
19 固定部
19b 凹溝
19f 切欠き
20 ティース部
20a 脚片
20e 切欠き
21 固定ピン
Claims (2)
- 回転電機のステータを構成する複数枚の板状のステータコアを、環状の固定部と、脚片とティース片とによりT字形状に形成されるティース部とにより構成し、固定部に凹設された複数の凹溝に、ティース部脚片の基端部を嵌め合わせて一体化する構成とし、固定部とティース部との嵌め合わせ部における任意の箇所に、嵌め合わすことで円形状となる切欠きをそれぞれ形成し、固定部とティース部とをそれぞれ複数枚積層して嵌め合わせることにより連通状の筒孔となる切欠きに、前記筒孔より僅かに大径な外径を有した固定ピンを圧入して固定部とティース部とを一体化するにあたり、ステータは、平板状のハウジングに支持されるものとし、ハウジングには、圧入された固定ピンの端部を貫通支持するピン支持用貫通孔と、回転電機のロータを構成するロータ軸を軸承するロータ軸用貫通孔とが開設されており、ステータの内周がロータの外周に近接するものであり、ハウジングを挟んでステータとは反対側に、ロータ軸に設けた出力ギア、該出力ギアに噛合する第一減速ギアおよび該第一減速ギアに噛合する第二減速ギアで構成される減速機構とが配されるものであり、第一、第二減速ギアのギア軸がハウジングに軸承されていることを特徴とする回転電機。
- 嵌め合わせ部を構成する固定部の凹溝は、周回り方向に対向する一対の側片を有し、これら側片に、ティース部の脚片を構成する周回り方向一対の側片が突き合わせ状に嵌め合わされるものとし、切欠きを凹溝と脚片との周回り方向一方の側片同士に形成し、固定ピンの切欠きへの圧入により周回り方向他方の側片同士が圧接する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
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