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JP5326372B2 - 金属板ラミネート用フイルム - Google Patents
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JP5326372B2 - 金属板ラミネート用フイルム - Google Patents

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Description

本発明は樹脂被覆金属板に好適な熱可塑性樹脂フイルムに関するものである。特には、絞りしごき缶の外表面被覆に好適に用いられる熱可塑性樹脂フイルムに関する。さらに詳細には、絞り・しごき加工などの製缶加工性に優れる絞りしごき缶外面被覆用フイルムに関するものである。
金属缶内壁面及び外壁面の腐食防止方法として、熱可塑性樹脂フイルムをラミネートする方法がある。食品缶詰め用の金属材料にラミネートするためのポリエステルフィルムが開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
これのポリエステルフイルムは耐スクラッチ性に優れていて、例えば、金属板を円筒成形し、この円筒の上下開口部分に蓋体を巻締め加工するという製缶工程において、フイルムがラミネートされた金属板(以下、「フイルムラミネート金属板」という)を移送する時や、巻締め加工などによりラミネート金属板を加工する時に、スクラッチ傷が発生したりして、商品価値を低下せしめるということがなくて済む。
また、このフイルムは巻締め加工時の耐性に優れ、かつ製缶後に食品を充填後、レトルト処理などの加熱温水処理を行った時のオリゴマー溶出量が少ないので、金属容器の内壁面にラミネートするポリエステルフイルムとして優れている。
しかしながら、これらのフィルムはヘイズが高く、透明性に劣ったり、製缶後の被膜特性、特に耐蝕性に問題があった。
ところで、食品用缶には、金属板を円筒成形してなる金属円筒の上下開口部に蓋体を取り付けてなる、所謂3ピース缶の他に、金属板を深絞り成形して容器部を形成し、この容器部の上面開口部に蓋体を巻締め加工してなる、所謂2ピース缶がある。
3ピース缶の場合には、フイルムラミネート金属板は円筒状に成形されるだけであるが、2ピース缶の場合には、フイルムラミネート金属板は、絞りしごき成形されることになる。
従って2ピース缶に適用できるためには、金属板の成形に追随して成形されるという良好な成形性を有し、金属板に対する密着性が優れている必要がある。成形性が不十分であったり、金属板に対するフイルムの密着性が不十分な場合には、フイルムが金属板から剥がれるという、所謂デラミネート現象が起こったり、2ピース缶の容器部の作製時にフイルムが破れてしまったりするからである。
さらに、絞り加工では、ポンチの下降上昇を繰返しながらフイルムラミネート金属板を容器状に加工していくので、容器内壁面側にラミネートされるフイルムの場合にはポンチとの離型性が必要とされる。容器外壁面の場合には金属板の素材・厚みによって摩擦温度により製缶時の温度が上昇しやすくなり、フイルムの耐熱温度を越えてしまう悪さがあり、工業的に連続製缶した場合の製缶性を悪化させるといった問題があるため、ダイスとの離型性が優れている必要がある。
これまでに、エチレンテレフタレート成分およびエチレンイソフタレート成分からなる共重合ポリエステルを主体とする、融点220〜250℃のポリエステル組成物からなり、密度が1.385g/cm未満、面配向係数が0.130未満である二軸配向ポリエステルフィルムであり、該ポリエステル組成物が、炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位の繰り返しが3以上であるポリオキシアルキレングリコール成分を、該ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位として、該ポリエステル組成物の全酸成分に対して2〜20モル%含有し、さらに、不活性粒子を0.05〜1.0重量%、ワックスを0.01〜0.15重量%含有するポリエステル組成物からなる金属板貼合せ用積層ポリエステルフィルムが知られている(例えば、特許文献3、4参照。)
しかし、さらに製缶性の向上が要求されている。
特開平7―227946号公報 特許3248450号公報 特開2006―199915号公報 特開2007―83709号公報
本発明の目的はこのような事情に鑑みてなされたものであり、所謂2ピース缶用のラミネートフイルムとして適用できる、特に製缶における成形加工性に優れた絞りしごき缶被覆外面用フイルム、それを用いてなるフイルムラミネート金属板及びフイルムラミネート金属容器を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の金属板ラミネート用フイルムは融点が240〜252℃の範囲であり、ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位がポリエステル樹脂組成物の全酸量に対して2〜20モル%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物よりなる金属板ラミネート用フイルムであって、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した後の、150℃環境下で2kgの荷重をかけた鋼球を滑走子とする該フイルム表面の動摩擦係数が0.20以下である事、前記フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(A)及び、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した後の重量平均分子量(B)が共に40000以上であること、前記フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(A)及び(B)が下記式1の関係を満たす事を特徴とする。
(B)/(A)≦1 (1)
この場合において、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に酸化防止剤を0.01〜1.0重量%含有する事が好適である。
またこの場合において、前記熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が不活性粒子を0.05〜2.0重量%含有する事が好適である。
さらにまた、この場合において、前記フイルムが前記フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した缶よりサンプリングしたフイルムの300%伸張強度が、14N〜10N/15mmの範囲にあることが好適である。
さらにまた、この場合において、前記熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を金属板に被覆したことを特徴とするフィルムラミネート金属板が有用である。
さらにまた、この場合において、前記フィルムラミネート金属板を製缶してなることを特徴とする絞りしごき缶が有用である。
さらにまた、上記目的を達成し得たもう一つの発明の金属板ラミネート用フイルムは、
融点が240〜252℃の範囲であり、ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位がポリエステル樹脂組成物の全酸量に対して2〜20モル%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物よりなる金属板ラミネート用フイルムであって、前記熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の重量平均分子量(A)が40000以上である事、かつ熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が酸化防止剤を0.01〜1.0重量%含有すること、前記熱可塑性ポリエステル樹脂が平均粒径3μm以上の滑剤粒子を0.3〜2.0重量%含有することを特徴とするものである。
さらにまた、上記目的を達成し得たもう一つの発明のラミネート金属板は、ポリエステルフィルムをラミネートしたラミネート金属板であって、前記フィルムが融点が240〜252℃の範囲であり、ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位がポリエステル樹脂組成物の全酸量に対して2〜20モル%含有する融点が240〜252℃の範囲にあり、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物よりなり、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融し急速に冷却させた後の中心面表面粗さが0.2以上であり、かつ金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(B)が40000以上である事を特徴とするものである。
さらにまた、前記ラミネート金属板を製缶してなる金属缶が好適である。
本発明の絞りしごき缶被覆用フイルムは、2ピース缶用のラミネートフイルムとして使用した場合、成形加工性、特に製缶時のダイスとの離型性に優れ、特にアルミ金属板やスチール金属板を用いた絞りしごき缶に有用である。
本発明の絞りしごき缶被覆用フイルムに用いる熱可塑性ポリエステル樹脂組成物には耐熱性及び保香性などの点より熱可塑性ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。さらには、ポリエチレンイソフタレート共重合PETを用いる事が好ましい。
また、前記熱可塑性ポリエステルにおいては、融解ピークが240℃〜252℃の範囲内に存在する事が好ましい。融解ピークが240℃未満であると製缶工程での耐熱性・製缶性が損なわれ、252℃を超える場合はリメルト処理での温度バランスが崩れ、収率が低下する為、共に好ましくない。
本発明におけるポリエチレンイソフタレート共重合PETとは、酸成分としてテレフタル酸及びイソフタル酸を主たる構成成分とするポリエステルである。
また、その目的を阻害しない範囲で他の共重合成分を含むことができる。
使用できる他の共重合成分のうち、ジカルボン酸成分としては、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸,コハク酸,アジピン酸,セバシン酸,デカンジカルボン酸,マレイン酸,フマル酸,ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸が使用できる。
使用できる上記のジカルボン酸およびそれらのエステル誘導体の量は全酸成分量に対して、10モル%以下が好ましく、さらには6モル%以下が好ましい。他のジカルボン酸及びそれらのエステル誘導体の使用量が10モル%を超えるとポリエステルの熱安定性が悪くなり好ましくない。
又、本発明のポリエチレンイソフタレート共重合PETのグリコール成分として、エチレングリコール成分以外に使用できる成分としては、プロパンジオール、ブタンジオ−ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物,ビスフェノールSのエチレンオキサイド付加物等の芳香族グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が使用できる。
このほか少量のアミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネート結合等を含有する化合物を含んでいてもよい。ここで、使用できる他のグリコール成分の量は全グリコール成分に対して、10モル%以下が好ましく、さらに5モル%以下が好ましい。他のグリコール成分の使用量が10モル%を超えるとポリエステルの熱安定性が悪くなり好ましくない。
本発明のポリエチレンイソフタレート共重合PETの製造方法については特に限定しない。即ち、エステル交換法または直接重合法のいずれの方法で製造されたものであっても使用できる。又、分子量を高めるために固相重合法で製造されたものであってもかまわない。さらに、缶に内容物を充填後に実施されるレトルト処理等でのポリエステル樹脂からのオリゴマー量を少なくし、内容物の味やフレーバーの低下を防ぐ保香性の点より、また、製缶ラインの汚染防止の点より、減圧下または不活性ガス雰囲気下での固相重合法で製造されたオリゴマー含有量が低いポリエステルを使用することは好ましい。
ここで、例えばエチレンテレフタレート環状三量体をはじめとするオリゴマー環状三量体の含有量は0.7重量%以下であることが好ましい。
本発明のポリエチレンイソフタレート共重合PETの極限粘度は0.6〜1.2であることが好ましく、さらに0.70〜1.2であることが好ましい。極限粘度が0.6未満の場合には、得られるフィルムの力学特性が低下するおそれがあり、また極限粘度が1.2を越えてもそれ以上の力学特性向上の効果は得られず、逆にポリエステルの製造時の生産性が低下するので経済的ではない。
本発明におけるポリエチレンイソフタレート共重合PETの製造の際には重合触媒としては酸化アンチモン、酸化ゲルマニウム、チタン化合物等が用いられるほか、重合触媒以外に本発明のポリエステル樹脂組成物を用いて溶融押出しフィルムを成形する際の静電密着性を付与するために、酢酸マグネシウム、塩化マグネシウム等のMg塩、酢酸カルシウム、塩化カルシウム等のCa塩、酢酸マンガン、塩化マンガン等のMn塩、塩化亜鉛、酢酸亜鉛等のZn塩、塩化コバルト、酢酸コバルト等のCo塩を各々の金属イオンの総量として300ppm以下、リン酸またはリン酸トリメチルエステル、リン酸トリエチルエステル等のリン酸エステル誘導体をリン原子として200ppm以下の範囲で添加することも可能である。上記重合触媒以外の金属イオンの総量が300ppm、またリン量が200ppmを越えると、得られたポリエステルの着色が顕著になるのみならず,ポリエステルの耐熱性及び耐加水分解性も低下する場合があるので好ましくない。
このとき、添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比が0.4〜1.0であるときに、耐熱性、耐加水分解性及び、静電密着性のバランスが最も優れたポリエステルが得られるので好ましい。ここで、添加量のモル比=(リン酸、リン酸アルキルエステル、またはその誘導体中のリンの総量(モル原子))/(Mgイオン、Caイオン、Mnイオン、Znイオン、Coイオンの総量(モル原子))である。上記モル比が0.4未満の場合には、本発明の組成物の着色が顕著となり,耐熱性、耐加水分解性が低下する。1.0を超える場合には、十分な静電密着性が得られない。
このようにして合成されるポリエチレンイソフタレート共重合PETは、ポリエステルフイルムに1種類だけ含まれていてもよいし、2種以上が混合して含まれていてもよい。
また、イソフタル成分が高濃度のポリエチレンイソフタレート共重合PETとPET樹脂を混合して使用しても良い。
本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物中には、炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位の繰り返しが3以上であるポリオキシアルキレングリコール成分を含有することが好ましい。
本発明において、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物中に含有されるポリオキシアルキレングリコール成分の量は、ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位の量が、ポリエステル組成物の全酸成分に対して2〜20モル%であることが好ましい。
上記範囲で上記成分を含有することにより、熱可塑性ポリエステルフィルムの常温、低温での弾性を付与し、また、他の樹脂層との成形密着性を向上させることが出来る。特に高速で衝撃的な変形が加わる絞り・しごき製缶時の成形性を向上させるのに効果的である。
また、上記成分を2モル%以上とすることにより、製缶時のフィルムの引裂き性不良による切り屑(ヒゲ)の蓄積による連続生産時の工程異常を防ぐことが出来る。
また、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物中に含有されるポリオキシアルキレングリコール成分の量は、2〜10モル%がさらに好適で、3〜6モル%が特に好適である。
炭素数が2個上のアルキレンオキサイド単位からなるポリオキシアルキレングリコールとしては、ポリエチレングリコール(炭素数2)、ポリトリメチレングリコール(炭素数3)、ポリテトラメチレングリコール(炭素数4)、ポリヘキサメチレングリコール(炭素数6)などが挙げられ、これらの成分のうち1種を単独で用いても良いが、2種以上の成分を混合して用いても良い。ポリオキシアルキレングリコールの平均分子量は500〜3000の範囲のものを好適に用いることができ、平均分子量が800〜2000の範囲のものがさらに好ましい。
ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位とは、アルキレン鎖の両端が酸素原子を挟んで隣りのアルキレン鎖とのエーテル結合を形成している構成単位を意味する。
本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物中、上記のポリオキシアルキレングリコール成分を含有させる方法としては、特に限定されるものではない。例えば、樹脂層のポリエステル組成物を製造する段階でポリオキシアルキレングリコール成分を他の原料と同様に添加した後、ポリエステル合成反応を終了して得られたポリエステル組成物を用いてもよいし、ポリオキシアルキレングリコールを共重合した別の共重合ポリエステルを本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂に溶融混合してもよい。本発明では、後者の溶融混合する方法が缶の成形性および引裂き性を改良する効果がより効率的に発揮されるため好ましく、特にポリアルキレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体を溶融混合する方法が最も好ましい形態である。
特に、炭素数が2個上のアルキレンオキサイド単位からなるポリオキシアルキレングリコーをポリエステル組成物に含有させる方法として、例えば、ポリアルキレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体をポリエチレンテレフタレートに添加する方法があげられる。ポリアルキレンテレフタレートとしては、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられ、ポリブチレンテレフタレートが好適である。
このとき、ブロック共重合体中のポリオキシアルキレングリコールの比率は20〜60重量%が好適であり、さらには30〜50重量%が好適である。
本発明の絞りしごき缶被覆用フイルムは、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物よりなる金属板ラミネート用フイルムであって、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の、150℃環境下で2kgの荷重をかけた鋼球を滑走子とする該フイルム表面の動摩擦係数が0.20以下である事が好ましく、さらに0.15μm以下が好ましく、特に0.12μm以下が好ましい。
これは製缶時のダイスとの離型性を得る為である。鋼板などの剛性の高い金属板などでは、製缶時の摩擦により製缶時の温度が上昇しやすい。特に外面フイルムにおいては、高温での滑り性を付与しこの問題を回避する事が必要とされる。ここで、150℃環境下で2kgの荷重をかけた鋼球を滑走子とする該フイルム表面の動摩擦係数が0.20を越えると製缶時の該フイルムとダイスとの離型性が低下し、製缶温度を上昇させてしまい、結果的にダイスとのケズレとカジリを発生させてしまう事となる。
また、上記の動摩擦係数を得る為には、中心面平均粗さ(SRa)が0.2μm以上が好ましく、さらに0.30μm以上が好ましく、特に0.35μm以上とすることが好ましい。さらに、リメルト後の表面粗さを最大高さ(SRmax)が4μm以上とすることが好ましい。
前記のフイルム表面形成を達成し、150℃環境下で2kgの荷重をかけた鋼球を滑走子とする該フイルム表面の動摩擦係数が0.20以下とする為には、滑剤として不活性無機粒子や架橋高分子粒子等を用いることが好ましい。
前記粒子系滑剤の平均粒径としては、3〜7μmが好ましく、さらに4〜7μmが好ましく、特に5〜7μmが好ましい。3μm未満ではダイスとの離型性の改良効果が発現できないからである。逆に7μmを越えるとダイスとの離型性の向上効果が飽和する一方、摩耗による滑剤の脱落が発生し、また、フイルム製膜時に製膜性が低下し経済的ではないからである。
滑剤の量としては0.05〜2.0重量%の範囲で添加するのが好ましく、0.3〜2.0重量%の範囲で添加するのがさらに好ましく、0.4〜1.0重量%が特に好ましい。これは150℃環境下での動摩擦係数を0.20以下にする為には、0.3重量%以上の滑剤量が好ましいからである。一方、2.0重量%を超える量を含有しても、離型性の効果が変わらず、フイルム製膜時に製膜性が低下し経済的ではないからである。
前記不活性粒子としては、シリカ、アルミナ、カオリン、クレー、酸化チタン、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、フッ化リチウム、硫酸バリウム、カーボンブラック等が例示できる。
また前記の架橋高分子粒子としては、アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等のアクリル系単量体、スチレンやアルキル置換スチレン等のスチレン系単量体等と、ジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、エチレングリコールジメタアクリレート、トリメチロールプロパントリメチルアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメチルアクリレート等の架橋性単量体との共重合体;メラミン系樹脂;ベンゾグアナミン系樹脂;フェノール系樹脂;シリコン含有系樹脂等が例示できる。
上記の中でもシリカ粒子、メタアクリル酸エステルとジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、エチレングリコールジメタアクリレート、トリメチロールプロパントリメチルアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメチルアクリレート等の架橋性単量体との共重合体からなる架橋粒子(架橋PMMA粒子など)が製缶性の点で好ましい。特にメタアクリル酸エステルとジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、エチレングリコールジメタアクリレート、トリメチロールプロパントリメチルアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメチルアクリレート等の架橋性単量体との共重合体からなる架橋粒子は150℃環境下で2kgの荷重をかけた鋼球を滑走子とする該フイルム表面の動摩擦係数が同じ他の粒子と比較しても製缶性に優れる。
本発明の絞りしごき缶被覆用フイルムにおいては、酸化防止剤を0.01〜1重量%含有することが好ましく、0.05〜0.50重量%がさらに好ましい。これは該フイルムを金属基体上に貼り合わせて、そのフイルムの融点以上の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)の工程及び製缶工程に於いてフイルムの分子量低下を抑制する為である。特に前記ポリアルキレングリコール成分は熱分解を起こしやすく、酸化防止剤が0.01重量%未満ではラミネート・リメルト処理工程で大幅に分子量低下が発生する。また、1重量%以上含有しても効果が変わらず、コスト的に不利になるからである。これは、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物中に含有されるポリオキシアルキレングリコール成分の熱による分解が熱可塑性ポリエステル樹脂成分全体に連鎖するためである。
本願発明においては、フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(A)が40000以上である事がリメルト後の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の重量平均分子量を製缶に耐えうるだけのものに維持させるため好ましい。
また、このとき、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した後の重量平均分子量(B)が40000以上である事が、製缶後のカジリやボケを低減する上で、具体的な数値範囲として好ましい。
上記で述べたような本発明で使用されるフィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(A)、及び、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した後の重量平均分子量(B)の関係が下記式(1)を満たすことが好ましく、リメルトにより分子量がむしろ大きくなるものは適さない。
(B)/(A)≦1 (1)
本発明の絞りしごき缶被覆用フイルムに用いられる酸化防止剤としては、一次酸化防止剤(これは、フェノール系またはアミン系のラジカル捕捉や連鎖停止作用を有する)、および二次酸化防止剤(これは、リン系、イオウ系などの過酸化物分解作用を有する)が挙げられ、これらのいずれも用いることができる。具体例としては、フェノール系酸化防止剤(例えば、フェノールタイプ、ビスフェノールタイプ、チオビスフェノールタイプ、ポリフェノールタイプなど)、アミン系酸化防止剤(例えば、ジフェニルアミンタイプ、キノリンタイプなど)、リン系酸化防止剤(例えば、ホスファイトタイプ、ホスホナイトタイプなど)、イオウ系酸化防止剤(例えば、チオジプロピオン酸エステルタイプなど)が挙げられる。具体的には、n−オクタデシル−βー(4‘−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−3−(3‘,5’−ジ−t−ブチル−4‘−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](これは、「イルガノックス1010」(商品名)として市販されている)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(これは、「イルガノックス1330」(商品名)として市販されている)、トリス(ミックスドモノおよび/またはジノニルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイト)、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニルホスファイト)、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ジ−ラウリル−チオジプロピオネート、ジ−ミリスチル−チオジプロピオネート、ジ−ステアリル−チオジプロピオネートなどが挙げられる。これらの酸化防止剤は、1種類で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の絞りしごき缶被覆用フイルムにおいては製缶ラインの防汚性、缶内面の場合における保香性等の点より、低分子量化合物含有量が少ないものほど好ましい。例えば本発明における製缶後の熱可塑性樹脂中のエチレンテレフタレート環状三量体含有量は0.7重量%以下である事が好ましい。2ピース缶を製造する場合、フイルムを無配向とするリメルト処理を経た後、絞り加工されたのち、飲料等を充填しレトルト処理などの加熱処理をほどこされる。各工程においてフィルムからオリゴマーが溶出し、更にこのオリゴマーが飲料に移行して、飲料等の味やフレーバーに対して悪影響を及ぼすことを防ぐためである。
ポリエステルフイルム中のエチレンテレフタレート環状三量体をはじめとする環状三量体の含有量を0.7重量%以下にする方法については特に限定せず、1.積層フイルム形成後に、この積層フイルムから水または有機溶剤で環状三量体を抽出除去する方法、2.環状三量体の少ないポリエステルを用いて、ポリエステルフイルムを構成する方法などが挙げられる。これらのうち、2.の方法の方が経済的で好ましい。
上記2.の方法において、環状三量体の含有量の少ないポリエステルを製造する方法も限定されず、固相重合法;重合後、減圧加熱処理により、あるいは水または有機溶剤による抽出により環状三量体を抽出除去する方法;及びこれらの方法を組合せた方法などが挙げられる。特に、固相重合法により環状三量体含有量の少ないポリエステルを製造した後、得られたポリエステルを水で抽出してさらに環状三量体を低減させる方法は、フイルム形成工程での環状三量体の生成量が押さえられるので最も好ましい。
上記各種成分を混合したときのポリエステルフイルムの極限粘度は、0.6〜1.2の範囲であることが好ましく、さらに0.7〜1.2であることが好ましい。ポリエステルの極限粘度が0.6未満の場合には、得られるフイルムの力学特性が低下するおそれがあり、1.2を越えても力学特性の効果は変わらず、また原料のポリエステルの生産性も低下するので経済的ではない。
また、本発明のフイルムはニ軸延伸フイルムであっても、無延伸フイルムであってもよい。ここで、ニ軸延伸法としては、遂次ニ軸延伸、同時ニ軸延伸、それらを組合わせたいずれの方法であってもよい。そして遂次ニ軸延伸の場合は、一般的には縦方向に延伸した後、横方向に延伸する方法が採用されているが、逆の順序で延伸する方法で実施してもかまわない。またニ軸延伸後、熱処理によりポリエステルの配向を固定することが好ましいが、二軸延伸後、熱処理工程を供する前に長手方向および/または幅方向に再延伸を行なってもよい。さらに、延伸工程またはその前後において、フイルムの片面または両面にコロナ放電処理を施すことも何ら制限を受けない。
本発明のフイルムの金属板へのラミネート方法は特に限定しない。例えば、ドライラミネート法、サーマルラミネート法などを採用することができる。具体的にはフイルムのラミネート面の融点以上に金属板を加熱し、その金属板の表面にフイルムを接触させ、かかる状態でニップロール間を通過させる。次いで、10〜40℃の水槽中で急冷固化させることによりラミネートさせる。
また、フイルムのラミネートは金属板の片面だけに行っても、両面に行ってもよい。両面ラミネートの場合は同時にラミネートしても遂次でラミネートしてもよい。
本発明中のニ軸延伸フイルムラミネート金属板を2ピース缶に適用する場合、ラミネート後、ポリエステルの配向を除去するために、フイルムを構成するポリエステルの融点以上で加熱した後、急冷するというリメルト処理を行なうことが好ましい。リメルト処理後のX線観察による配向度は、10%以下で、実質的に無配向と言えるものである。つまり、ポリエステルが配向状態にある2軸延伸フィルムでは、塑性変形したり、延びにくいため、容器部を形成するための絞り成形工程を行いにくくなり、ひどい場合には、絞りしごき成形時に金属板から剥がれるというデラミネート現象が起こったり、破れたり、削れたりするからである。一方、実質的に無配向であれば、ラミネートしている金属板の変形に追随できるので、デラミネートや破れ等を生じることなく、2ピース缶のように、金属の塑性変形を伴う成形を行なうことができるからである。
その場合リメルト後のフイルム強度を14N〜10N/15mmの範囲とする為には、イソフタル成分を0.5〜1.5mol%の範囲とする事が好ましい。フイルム強度が10N/15mm未満である場合所謂ボケが発生し、14Nを超える場合、成形不良が発生し、共に収率が低下する為好ましくない。
本発明のフイルムラミネート金属容器は、本発明の二軸延伸タイプ又は無配向タイプのフイルムラミネート金属板を、適宜成形してなる金属容器であり、その容器の形状、金属容器を成形する方法は、特に限定しない。具体的には、天地蓋を巻き締めて内容物を充填する、いわゆる3ピース缶は勿論、金属板を絞り成形して容器部を形成する2ピース缶などが挙げられる。
本発明の金属容器において、本発明のポリエステルフイルムは、金属容器の内壁面側になるように成形してもよいし、外壁面側になるように成形してもよい。
尚、絞りしごき成形を行なう場合、必要に応じて、ポンチ・ダイスが接触するフイルム表面に、潤滑剤を塗布してもよい。
本発明のフイルムラミネート金属容器には、必要に応じて印刷等を施してもよく、また製缶工程・印刷工程等の後、再リメルト処理を行ってもかまわない。
また、本発明におけるフイルムには、ここまで挙げてきた添加剤・滑剤等の他に、必要に応じて紫外線吸収剤,可塑剤,顔料,帯電防止剤,潤滑剤,結晶核剤等を配合させてもよい。
本発明では金属板として特に限定はされないが、ティンフリースティール等の表面処理鋼板あるいはアルミニウム板又はアルミニウム合金板あるいは表面処理を施したアルミニウム板又はアルミニウム合金板が使用できる。
以下、実施例をもとに本発明を説明する。
以下に本発明における各種評価方法を示す。
(1)150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦測定(鋼球μ)
リメルトアルミ板の測定箇所に、150℃の環境下にて鋼球3個(JIS B1501規格に準じる。直径12.7mmΦ)を三角形状に頂点間の距離が各25mmとなるように配置、固定させ、前記測定箇所と3点で接触(各鋼球で頂点1点ずつ接触)するように滑走子(重量=2.0kg)をセットし、200mm/分で滑走させた時の動摩擦係数を測定した。
(2)中心面平均粗さ
リメルトアルミ板のリメルトフィルムを表面粗さ測定器(Surfcorder ET−30HK 小坂研究所製)を用いて測定した。
ここで中心面とは、平面と断面曲面との偏差の2乗和が平面に対して上下で等しく、かつ、最小になる平面を意味する。
中心面平均粗さは、SRaで表され、粗さ曲線の中心面上に直交座標軸X、Y軸を置き、中心面に直交する軸をZ軸とし、粗さ局面をf(x,y)、基準面の大きさLx、Lyとしたとき、下記の式で与えられる値を意味する。
SRa=1/(Lx×Ly)∫ Lx Ly|f(x,y)|dx・dy
(3)フイルムの分子量
フィルムを2mgサンプリングした。それぞれ、HFIP/クロロホルム=2/3(v/v) 0.4mlに浸漬し、溶解後、クロロホルムで8mlに定容した。0.2μmのメンブランフィルターで濾過し、濾液をGPCに供した。
装置:TOSOH HLC−8220GPC
カラム:TSKgel SuperHM−H×2+TSKgel SuperH2000
(TOSOH)
溶媒:クロロホルム/HFIP=98/2(v/v)、
流速:0.6ml/min
濃度:0.025%
温度:40℃
検出器:UV 254nm
分子量は標準ポリスチレン(PS)換算で計算した。
リメルト金属板あるいは製缶品の場合は、それぞれを塩酸処理にてアルミを除去し、フィルムのみを分離して、サンプルを得た。
表1及び表2では、フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後のフィルムの分子量を分子量A、製缶品のフィルムの分子量を分子量Bと表記する。
(4)ポリエステルの不活性粒子量
試料として切り出した。理学電機製蛍光エックス線装置(装置名:ZSX100e)を用い、分析径を30mmΦとして各試料1枚を上面及び下面から測定し、PET用検量線を用いて不活性粒子量に換算した。
(5)不活性粒子の平均粒径
真空乾燥機にて終夜乾燥させた被覆用フイルム試料にイオンプラズマエッチング処理を行い、ベースフィルムの(I),(II)層中に含有されている不活性粒子を露出させた。次いで、走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、粒子の大きさにあわせて適宜倍率を変え写真撮影を行った。少なくとも100点以上の粒子の円相当径を画像処理装置にて求め、粒子の個数で除して個数基準の平均粒子径(μm)を求めた。写真撮影された粒子のコントラストが弱い場合には、OHPフイルムに粒子の輪郭を極細マジックペンでトレースし、該トレース像を画像処理装置にて粒子の円相当径を求めた。
また、ポリエステルに粒子を添加する前の紛体状態の粒子は、SEM試料台に両面テープを張り、その上に紛体を薄くのせ、カーボン蒸着後、走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、粒子の大きさにあわせて適宜倍率を変え写真撮影を行った。少なくとも100点以上の粒子の円相当径を画像処理装置にて求め、粒子の個数で除して個数基準の平均粒子径(μm)を求めた。
(6)製缶性(ケズレ)
ラミネート金属板を絞り加工によってカップに成形した後、80缶/分の速度で下記成形条件で再絞り・しごき加工によって300缶連続製缶し、成形缶外面に起るカジリの程度を目視観察し、発生缶数の比率を下記評価基準として設定し、○を実用性ありと評価した。
ここでいうカジリとは製缶時に生じるもので、成形缶外面と成形治具との接触により生じるもので、線状のものが多い。
○:缶外面のカジリ発生率5%以下
△:缶外面のカジリ発生率30%〜6%
×:缶外面のカジリ発生率31%以上
(成形条件)ブランク径:152mm、絞り比:1.60、再絞り比:1.44、缶胴側壁部のしごき率:56%〔ただし、しごき率は(t−t)/t×100、t:加工前の板厚、t:加工後の缶胴側壁部の板厚から算出する〕
絞りしごき加工した。
(7)製缶性(ボケ)
上記(5)で得られたサンプルの成形缶外面に発生する薄い艶ボケの有無を目視観察し、発生缶数の比率を下記評価基準として設定し、○を実用性ありと評価した。
ここでいう艶ボケとは製缶時に生じるもので、成形缶外面と成形治具との接触により生じるもので、点状のものが多い。
○:缶外面のボケ発生率5%以下
△:缶外面のボケ発生率30%〜6%
×:缶外面のボケ発生率31%以上
(8)300%伸長強度
上記(5)の処理を行った缶から、希塩酸によって金属部を溶解除去し、フイルムのみを取り出した。23℃の環境下で、引っ張り試験機を用い、200mm/minの引張速度で該フィルムの横方向の破断強度測定を行った。この破断曲線より、300%伸長時の強度を得た。
次に、実施例および比較例に用いたポリエステルの種類と内容について説明する。
A:ポリエチレンテレフタレート(IV=0.73)
投入口、温度計、圧力計及び精留塔付留出管、撹拌翼を備えた反応装置にテレフタル酸100重量部に対して、エチレングリコール82重量部(エチレングリコール/テレフタル酸のモル比=2.2)、酸成分に対して酸化ゲルマニウムをGe元素として0.05モル%、酢酸マグネシウムをMg元素として0.05モル%を仕込み、撹拌しながら窒素を導入し系内の圧力を0.3MPaに保ち、温度230℃〜250℃で生成する水を系外に留去しながらエステル化反応を行った。反応終了後、250℃にて、リン酸トリメチルをP量として0.04モル%加え、昇温しながら徐々に減圧し、275℃、1.0hPa以下の真空下で重縮合反応を行い、得られた固有粘度0.73のポリエステル(PET)樹脂を用いた。
B:ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート(エチレンイソフタレートの繰り返し単位10モル%、IV=0.74、エチレンテレフタレート環状三量体は0.5重量%含有)。
投入口、温度計、圧力計及び精留塔付留出管、撹拌翼を備えた反応装置にテレフタル酸90重量部、イソフタル酸10重量部、エチレングリコール82重量部(エチレングリコール/全酸成分のモル比=2.2)、酸成分に対して酸化ゲルマニウムをGe元素として0.05モル%、酢酸マグネシウムをMg元素として0.05モル%を仕込み、撹拌しながら窒素を導入し系内の圧力を0.3MPaに保ち、温度230℃〜250℃で生成する水を系外に留去しながらエステル化反応を行った。反応終了後、250℃にて、リン酸トリメチルをP量として0.04モル%加え、昇温しながら徐々に減圧し、275℃、1.0hPa以下の真空下で重縮合反応を行いポリエステルを得た。ついで、このポリエステルを200℃、1.0hPaの真空下で12時間加熱処理して、PET−I(10)を得た。得られたポリエステルの極限粘度は0.74(dl/g)、エチレンテレフタレート環状3量体は0.5重量%であった。
C:ポリテトラメチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合ポリエステル
投入口、温度計、圧力計及び精留塔付留出管、撹拌翼を備えた反応装置に、テレフタル酸ジメチル100重量部に対して、1,4−ブタンジオール75重量部、ポリテトラメチレングリコール(平均分子量1000)75重量部、ノルマルブチルチタネート0.05重量部を仕込み、190℃〜230℃で生成するメタノールを系外に留出しながらエステル交換反応を行った。反応終了後、テトラノルマルブチルチタネート0.05重量部、およびリン酸0.025重量部を添加し250℃、減圧下(1.0hPa以下)で重縮合反応を行い、得られた共重合ポリエステル(ポリテトラメチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合、ポリテトラメチレンオキサイドの比率40重量%、極限粘度0.75)を得た。(銘柄GP301 東洋紡製)
D:酸化防止剤5重量%含有ポリエステル
ポリエステルAを95重量部に対して、フェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010、チバガイギー社製)5重量部を2軸押出機にて溶融混練して、酸化防止剤5重量%含有ポリエステル樹脂(D)を得た。
E:滑剤マスターバッチ(1)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径5μmのSiO10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、SiO10重量%含有ポリエステル樹脂(E)を得た。
F:滑剤マスターバッチ(2)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径5μmの架橋PMMA10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、架橋PMMA10重量%含有ポリエステル樹脂(F)を得た。
G:滑剤マスターバッチ(3)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径3μmのSiO10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、SiO10重量%含有ポリエステル樹脂(G)を得た。
H:滑剤マスターバッチ(4)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径2μmのSiO10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、SiO10重量%含有ポリエステル樹脂(G)を得た。
(実施例1)
〔ポリエステルフィルムの作製〕
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=32/50/4/4/10(重量%)を100℃で24時間乾燥し、単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、Tダイより層状に冷却ロール上に押出し未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度80℃、延伸温度100℃で縦方向に3.3倍延伸し、さらにテンターで予熱温度80℃、延伸温度100℃で横方向に3.7倍延伸した後、180℃で8秒間熱処理して厚みが10μmのポリエステルフィルムを得た
〔フィルムラミネート金属板の作製〕
予熱したアルミ板の両面に、上記で作製したポリエステルフィルムとアルミ板とが接するように、ニップロール間を通過させてラミネートした後、熱処理を行い、直後に10〜40℃の水槽中で急冷し、両面にフィルムがラミネートされたアルミ板を得た。ラミネート時には、初期密着性や張力変動、ニップロールへの巻付け等もなく、本実施例の積層フィルムのラミネート適性は良好であった。
次に該フィルムラミネートアルミ板を、270℃で90Sec加熱処理した後空冷し更に水中急冷して、リメルトアルミ板を作製した。リメルトにおいては分子量の低下も発生せず、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好なリメルト板を得られた。
〔フィルムラミネート金属容器の作製〕
上記で作製したリメルトアルミ板を、板厚減少率30%となるように、絞りしごき成形を行なって、フィルムラミネート金属容器を成形した。得られた製缶品はフイルムの分子量低下もなく、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、外面のカジリや破れはなく、製缶性に優れていた。
(実施例2)
原料としてポリエステルA/B/C/D/F=32/50/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた製缶品は、実施例1と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、外面のカジリや破れはなく、製缶性に優れていた。
(実施例3)
原料としてポリエステルA/B/C/D/G=32/50/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた製缶品は、実施例1と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、外面のカジリや破れはなく、製缶性に優れていた。
(実施例4)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=52/30/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた製缶品は、実施例1と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、外面のカジリや破れはなく、製缶性に優れていた。
(実施例5)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=34/50/5/1/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた製缶品は、実施例1と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、外面のカジリや破れはなく、製缶性に優れていた。
(比較例1)
原料としてポリエステルA/B/C/D/H=32/50/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた飲料缶は、分子量低下等はないものの、製缶時のカジリが頻発し実施例での品質には及ばなかった。
(比較例2)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=41.7/50/4/4/0.3(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた飲料缶は、分子量低下等はないものの、製缶時のカジリが頻発し実施例での品質には及ばなかった。
(比較例3)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=35.9/50/4/0.1/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた飲料缶は、分子量低下が発生し、製缶性が低下し実施例での品質には及ばなかった。
(比較例4)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=0/76/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例1に準ずる。
できた飲料缶は、融点が低下したため製缶性が低下し実施例での品質には及ばなかった。
上記結果を表1に示す。
次に、さらなる実施例および比較例に用いたポリエステルの種類と内容について説明する。
A:ポリエチレンテレフタレート(IV=0.73)
投入口、温度計、圧力計及び精留塔付留出管、撹拌翼を備えた反応装置にテレフタル酸100重量部に対して、エチレングリコール82重量部(エチレングリコール/テレフタル酸のモル比=2.2)、酸成分に対して酸化ゲルマニウムをGe元素として0.05モル%、酢酸マグネシウムをMg元素として0.05モル%を仕込み、撹拌しながら窒素を導入し系内の圧力を0.3MPaに保ち、温度230℃〜250℃で生成する水を系外に留去しながらエステル化反応を行った。反応終了後、250℃にて、リン酸トリメチルをP量として0.04モル%加え、昇温しながら徐々に減圧し、275℃、1.0hPa以下の真空下で重縮合反応を行い、得られた固有粘度0.73のポリエステル(PET)樹脂を用いた。
B:ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート(エチレンイソフタレートの繰り返し単位10モル%、IV=0.74、エチレンテレフタレート環状三量体は0.5重量%含有)。
投入口、温度計、圧力計及び精留塔付留出管、撹拌翼を備えた反応装置にテレフタル酸90重量部、イソフタル酸10重量部、エチレングリコール82重量部(エチレングリコール/全酸成分のモル比=2.2)、酸成分に対して酸化ゲルマニウムをGe元素として0.05モル%、酢酸マグネシウムをMg元素として0.05モル%を仕込み、撹拌しながら窒素を導入し系内の圧力を0.3MPaに保ち、温度230℃〜250℃で生成する水を系外に留去しながらエステル化反応を行った。反応終了後、250℃にて、リン酸トリメチルをP量として0.04モル%加え、昇温しながら徐々に減圧し、275℃、1.0hPa以下の真空下で重縮合反応を行いポリエステルを得た。ついで、このポリエステルを200℃、1.0hPaの真空下で12時間加熱処理して、PET−I(10)を得た。得られたポリエステルの極限粘度は0.74(dl/g)、エチレンテレフタレート環状3量体は0.5重量%であった。
C:ポリテトラメチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合ポリエステル
投入口、温度計、圧力計及び精留塔付留出管、撹拌翼を備えた反応装置に、テレフタル酸ジメチル100重量部に対して、1,4−ブタンジオール75重量部、ポリテトラメチレングリコール(平均分子量1000)75重量部、ノルマルブチルチタネート0.05重量部を仕込み、190℃〜230℃で生成するメタノールを系外に留出しながらエステル交換反応を行った。反応終了後、テトラノルマルブチルチタネート0.05重量部、およびリン酸0.025重量部を添加し250℃、減圧下(1.0hPa以下)で重縮合反応を行い、得られた共重合ポリエステル(ポリテトラメチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合、ポリテトラメチレンオキサイドの比率40重量%、極限粘度0.75)を得た。(銘柄GP301 東洋紡製)
D:酸化防止剤5重量%含有ポリエステル
ポリエステルAを95重量部に対して、フェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010、チバガイギー社製)5重量部を2軸押出機にて溶融混練して、酸化防止剤5重量%含有ポリエステル樹脂(D)を得た。
E:滑剤マスターバッチ(1)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径5μmのSiO10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、SiO10重量%含有ポリエステル樹脂(E)を得た。
F:滑剤マスターバッチ(2)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径5μmの架橋PMMA10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、SiO10重量%含有ポリエステル樹脂(F)を得た。
G:滑剤マスターバッチ(3)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径3μmのSiO10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、SiO10%重量含有ポリエステル樹脂(G)を得た。
H:滑剤マスターバッチ(4)
ポリエステルAを90重量部に対して、平均粒径2μmのSiO10重量部を2軸押出機にて溶融混練して、SiO10重量%含有ポリエステル樹脂(G)を得た。
(実施例6)
〔ポリエステルフイルムの作製〕
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=67/15/4/4/10(重量%)を100℃で24時間乾燥し、単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、Tダイより層状に冷却ロール上に押出し未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度80℃、延伸温度100℃で縦方向に3.3倍延伸し、さらにテンターで予熱温度80℃、延伸温度100℃で横方向に3.7倍延伸した後、180℃で8秒間熱処理して厚みが10μmのポリエステルフイルムを得た
〔フイルムラミネート金属板の作製〕
予熱したアルミ板の両面に、上記で作製したポリエステルフイルムと金属板とが接するように、ニップロール間を通過させてラミネートした後、熱処理を行い、直後に10〜40℃の水槽中で急冷し、両面にフイルムがラミネートされた金属板を得た。ラミネート時には、初期密着性や張力変動、ニップロールへの巻付け等もなく、本実施例の積層フィルムのラミネート適性は良好であった。
次に該フイルムラミネート金属板を、270℃で90Sec加熱処理した後空冷し更に水中急冷して、リメルト金属板を作製した。リメルトにおいては分子量の低下も発生せず、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好なリメルト板を得られた。
〔フイルムラミネート金属容器の作製〕
上記で作製したリメルト金属板を、板厚減少率30%となるように、絞りしごき成形を行なって、フイルムラミネート金属容器を成形した。得られた製缶品はフイルムの分子量低下もなく、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、外面のカジリやボケはなく、製缶性に優れていた。
(実施例7)
原料としてポリエステルA/B/C/D/F=67/15/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例6に準ずる。
できた製缶品は、実施例−1と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、外面のカジリや破れはなく、製缶性に優れていた。
(実施例8)
原料としてポリエステルA/B/C/D/G=67/15/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例6に準ずる。
できた製缶品は、実施例6と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、カジリやボケはなく、製缶性に優れていた。
(実施例9)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=74/8/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例6に準ずる。
できた製缶品は、実施例6と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、カジリやボケはなく、製缶性に優れていた。
(実施例10)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=70/15/4/1/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例6に準ずる。
できた製缶品は、実施例6と同様に、150℃環境下での鋼球を滑走子とした動摩擦係数も良好であり、カジリやボケはなく、製缶性に優れていた。
(比較例5)
原料としてポリエステルA/B/C/D/H=67/15/4/4/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例16に準ずる。
できた飲料缶は、分子量低下等はないものの、製缶時のカジリが頻発し実施例での品質には及ばなかった。
(比較例6)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=70.9/15/4/0.1/10(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例16に準ずる。
できた飲料缶は、分子量低下が発生し、製缶性が低下し実施例での品質には及ばなかった。
(比較例7)
原料としてポリエステルA/B/C/D/E=76.7/15/4/4/0.3(重量%)とした以外、これ以降の製膜・製缶工程、評価については実施例6に準ずる。
できた飲料缶は、製缶時のカジリが頻発し実施例での品質には及ばなかった。
上記結果を表1、表2に示す。
Figure 0005326372
Figure 0005326372

本発明は金属板ラミネート用フイルムは、絞り・しごき加工などの製缶加工性に優れ、特に絞りしごき缶の外表面被覆に好適に用いられるため、飲料缶などの広い用途分野に利用することができ、産業界に寄与することが大である。

Claims (9)

  1. 融点が240〜252℃の範囲であり、ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位がポリエステル樹脂組成物の全酸量に対して2〜20モル%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物よりなる金属板ラミネート用フイルムであって、
    金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の、150℃環境下で2kgの荷重をかけた鋼球を滑走子とする該フイルム表面の動摩擦係数が0.20以下である事、
    かつ前記フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(A)及び、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した後の重量平均分子量(B)が共に40000以上である事、
    かつ前記フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(A)、及び、金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した後の重量平均分子量(B)の関係が下記式(1)を満たすことを特徴とする金属板ラミネート用フイルム。
    (B)/(A)≦1 (1)
  2. 請求項1に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が酸化防止剤を0.01〜1.0重量%含有することを特徴とする金属板ラミネート用フイルム。
  3. 請求項1に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が、不活性粒子を0.05〜2.0重量%含有する事を特徴とする金属板ラミネート用フイルム。
  4. 請求項1に記載のフイルムが前記フィルムを金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させ製缶加工した缶よりサンプリングしたフイルムの300%伸張強度が、14N〜10N/15mmの範囲にあることを特徴とする絞りしごき缶被覆用フイルム。
  5. 請求項記載の絞りしごき缶被覆用フイルムを金属板に被覆したことを特徴とするフィルムラミネート金属板。
  6. 請求項5記載のフイルムラミネート金属板を製缶してなることを特徴とする絞りしごき缶。
  7. 融点が240〜252℃の範囲であり、ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位がポリエステル樹脂組成物の全酸量に対して2〜20モル%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物よりなる金属板ラミネート用フイルムであって、
    前記熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の重量平均分子量(A)が40000以上である事、
    かつ熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が酸化防止剤を0.01〜1.0重量%含有すること、前記熱可塑性ポリエステル樹脂が平均粒径3μm以上の滑剤粒子を0.3〜2.0重量%含有することを特徴とする金属板ラミネート用フイルム。
  8. ポリエステルフィルムをラミネートしたラミネート金属板であって、前記フィルムが融点が240〜252℃の範囲であり、ポリオキシアルキレングリコール成分に由来する炭素数が2個以上のアルキレンオキサイド単位がポリエステル樹脂組成物の全酸量に対して2〜20モル%含有する融点が240〜252℃の範囲にあり、
    熱可塑性ポリエステル樹脂組成物よりなり、
    金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の中心面表面粗さが0.2以上であり、
    かつ金属基体上に貼り合わせて存在するフイルムを270℃の熱によって再溶融(所謂リメルト処理)し急速に冷却させた後の重量平均分子量(A)が40000以上である事を特徴とするラミネート金属板。
  9. 請求項8記載のラミネート金属板を製缶してなる金属缶。
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