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JP5329878B2 - かつらベース及びかつら - Google Patents
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Description

本発明は、髪型にボリューム感を出させるためのボリュームアップ用繊維体、頭皮の汗や皮脂などから発する臭いを消臭する消臭用繊維体、頭皮から発する汗を吸収する汗吸収用繊維体などの被挿入体を備えたかつらベース及びかつらの技術に関する。
従来、かつらは、装飾のため、又は薄くなった頭髪を外見上実際の頭髪であるように見せるために用いるものであり、かつらベースに植設された人毛又は人工毛からなる毛髪と自毛とが自然に一体化されるように形成されるものが一般的に用いられている。
人の頭部には、生理作用、新陳代謝などにより発汗することで、水分と頭皮の皮脂とを分泌する分泌作用、また、汗、塩分、水分を排泄する排泄作用などの働きがある。これらの作用は、自毛の育毛、発毛を阻害し、脱毛を促進させている。
詳述すると、分泌した皮脂に細菌が繁殖し遊離脂肪酸や過酸化脂質がつくられ、これにより毛根を弱らせ脱毛を促進させている。また、遊離脂肪酸や過酸化脂質がつくられることにより、頭皮を刺激してフケが発生する原因、又は、かゆみの原因となり、更には頭皮の炎症の原因となっている。
これらの原因に対する対処法として、養毛、育毛剤などを用いることが考えられるが、かつらを装着している場合は、その都度、かつらを取り外さなければならないため、かつら装着者にとっては非常に煩雑である。
また、かつらを装着している場合は、頭皮が蒸れ易いため、汗などの分泌物の分泌量が更に多くなってしまう。すなわち、通常、少量の汗はすぐに蒸発するが、かつらを装着しているため、蒸発し難く、細菌が繁殖し易い。特に、夏場などの暑い日には、かつらを装着すると頭皮が更に蒸れ易い。
更には、臭いがかつら自体に付着してしまうため、かつらを取り外し、かつらの洗浄を行う必要が生じるが、洗浄時にかつら自体を傷つけてしまうこともある。
そこで、吸収繊維と育毛材と油分吸収材とから構成された繊維体に遮光材及び発汗防止材を取り付け可能に設けたヘアーパットの提案がなされている。そして、このヘアーパットの表面に設けられたパット接着具によりヘアーパットを配置したかつらの提案がなされている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平8−291415号公報
ところで、上記特許文献1の技術は、汗、皮脂などの分泌物を素早く吸収繊維に吸収させることが可能であるが、ヘアーパットがパット装着具によりかつらに固定されるため、パット装着具の接着力が弱いと、かつらが頭部から外れてしまうという技術的課題がある。また、パット接着力を高めると、かつら装着者がヘアーパットを簡単に取り外すことができないという技術的課題や、かつらベースを傷めるという技術的課題がある。
本発明の目的は、装着者が必要に応じて、繊維体、パットなどの被挿入体を容易に交換することが可能なかつらベース及びかつらに関する技術を提案することにある。
本発明のかつらベースは、人毛又は人工毛からなる毛髪が植設される第1のネットと、上記第1のネットの下面側に位置する第2のネットと、上記第1のネットと上記第2のネットとの間に位置し被挿入体を挿脱自在に収納する収納部とを備えて構成される。
更に、このかつらベースでは、例えば、上記収納部は、上記第1のネットと上記第2のネットとで区画された領域である。
更に、このかつらベースでは、例えば、上記第2のネットは、上記第1のネットの外縁部に結合される結合部を有し、上記第2のネットの上記結合部を除く外縁部は、上記第1のネットとの間に上記収納部の開口部を形成する。
更に、このかつらベースでは、例えば、上記収納部は装着者の後頭部の位置に配置される。
更に、このかつらベースでは、例えば、上記第1のネットは、少なくとも二枚のネット部材を有する。
また、本発明のかつらは、上記のかつらベースと、少なくとも上記第1のネットに植設された人毛又は人工毛からなる毛髪とを備えて構成される。
本発明によれば、第1のネットと第2のネットとの間に位置する収納部が被挿入体を挿脱自在に収納するため、装着者が必要に応じて、被挿入体を容易に交換することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本実施の形態のかつらベースの裏面を簡略に示した斜視図であり、図2は図1における線A−A´を簡略に示した断面図である。かつらベース10は、人毛又は人工毛からなる毛髪が植設される第1のネット11と、この第1のネット11の下面側に位置する第2のネット12と、これら第1のネット11と第2のネット12との間に被挿入体13が挿脱自在に収納される収納部14とを備えて構成されている。
第1のネット11は対候性に優れた合成樹脂製の糸をネット状に編み込むことにより構成されている。ネットの網目は毛髪を自然な形態で植設でき、且つ、通気性を考慮した寸法であれば、特に限定されない。
また、第1のネット11は、自毛、人毛又は人工毛の色と近似した色に成るような黒色、茶色又は白色などにより構成されている。尚、第1のネット11の色は、必ずしも、自毛、人毛又は人工毛の色と近似した色になるように構成されるわけではなく、例えば、人工毛の結び目を目立たせない色であれば、人工毛の色と異なる色で構成しても良い。
また、第1のネット11は、図示しないが、髪型の分け目の部分を地肌の色に近似している肌色により構成しても良い。詳述すると、通常、ネット素材は肌色であり、この肌色のネット素材に、黒く着色を行っている。すなわち、本実施の形態において、第1のネット11は、肌色のネット素材に黒く着色する黒色部と、着色しない肌色部とを備えて構成しても良い。尚、肌色部の大きさ、形状及びネットにおける箇所は、特に限定されず、使用者の用途に合わせて形成することが可能である。
また、第1のネット11は、装着者の頭部に合わせて椀状に形成されている。この形成方法は平面状のネットを装着者の頭部に合わせた木型などに貼り付ける。そして、樹脂などをネットに染み込ませることにより、ネットが装着者の頭部と同様の形状に固定される。第1のネット11の縁部外周には、第1のネット11がほぐれないように外縁部15が設けられる。
外縁部15は外周を外側に折り返して縫着することにより形成される。尚、形成方法については、特に限定されず、弾力性を有する樹脂シートを裁断して成る環状シートを第1のネット11の外周に縫着又は熱溶着して設けても良い。
第2のネット12も第1のネット11と同様に対候性に優れた合成樹脂製の糸をネット状に編み込むことにより形成されている。ネットの網目は通気性を考慮した寸法であれば、特に限定されないが、第2のネット12が第1のネット11のように外部に露出しないため、第1のネット11の網目よりも大きくするとよい。
尚、第2のネット12の網目も第1のネット11の網目と同様の寸法により形成しても良い。また、第2のネット12の網目は、被挿入体13を保持するものであれば、特に限定されず、左右に掛け渡したような形状でも良い。
本実施の形態では、第2のネット12は第1のネット11の下面側(装着者の頭部側)に重ね合わせた位置に配置されている。そして、第2のネット12の縁部外周は、第1のネット11の外縁部15に結合させる結合部16と、この結合部16を除く外縁部に位置し第1のネット11に結合させない非結合部17とを有する。
非結合部17は、第1のネット11の外縁部15と同様に、外周を外側に折り返して縫着することにより形成される。尚、この形成方法についても、特に限定されず、弾力性を有する樹脂シートなどを第2のネット12に縫着又は熱溶着して設けて形成しても良い。
第1のネット11と第2のネット12との間には、被挿入体13を挿脱自在に収納する収納部14が位置する。第2のネット12の非結合17は第1のネット11との間に収納部14の開口部18を形成する。この開口部18を介して被挿入体13を収納部14に挿脱自在に収納することができる。
被挿入体13としては、例えば、髪型にボリューム感を出させるために綿などを含有するボリュームアップ用繊維体、頭皮の皮脂や汗の臭いを消臭する消臭用繊維体、汗などを吸収する吸収シートを含有する汗吸収用繊維体などの繊維体や、繊維以外の材料からなるパットなどを用いることができる。
尚、被挿入体13の形状は、円形、楕円形、多角形などの形に形成することが可能であり、大きさ及び厚みについても、収納部14の形状に合わせて製造することが可能である。
図3は本実施の形態のかつらベースの裏面を簡略に示した斜視図である。尚、図3では、被挿入体13を収納部14から少し引き出した状態を示している。
同図3に示すように、被挿入体13は、収納部14に挿脱自在に収納される。これにより、収納部14には、装着者の要望に応じて、上述した種々の被挿入体13が交換可能に挿入される。
よって、上述したように、ボリュームアップ用繊維体、消臭用繊維体、汗吸収用繊維体などの繊維体や、繊維以外の材料からなるパットなどの被挿入体13を、適宜、装着者が必要に応じて容易に交換することができる。
図4は本実施の形態のかつらベースの裏面を簡略に示した斜視図である。また、図5は本実施の形態のかつらベースの表面を簡略に示した斜視図である。尚、同図4及び図5では、被挿入体13を収納部14に収納させない状態を示している。かつらベース10は上述したように、人毛又は人工毛からなる毛髪が植設される第1のネット11と、第1のネット11の下面側に位置する第2のネット12とを備えて構成されている。
図4及び図5に示すように、かつらベース10は、被挿入体13を収納部14に収納させずに、使用することも可能であり、装着者が必要に応じて容易に交換することができる。
図6A及び図6Bは本実施の形態のかつらを装着した状態を簡略に示した使用状態側面図である。尚、図6Aは、収納部に被挿入体を収納させていない使用状態側面図であり、図6Bは、収納部に被挿入体を収納させた使用状態側面図である。また、同図6A及び図6Bでは、かつらベースの輪郭線を明確に示すために、人毛又は人工毛からなる毛髪を省略して示している。
同図6Aのかつら60は、被挿入体13を備えていないため、このかつら60の輪郭線は頭部の輪郭線と同様の輪郭線となる。これに対し、図6Bに示すかつら60は、中央部から後部に亘る位置に被挿入体13を備えることで、装着者のつむじ部から後頭部にかけて頭髪にボリューム感を出させることが可能となる。
(実施形態2)
図7は第2の実施の形態のかつらベースの断面を簡略に示した断面図である。かつらベース70は、少なくとも二枚のネット部材により構成され、人毛又は人工毛からなる毛髪が植設される第1のネット71と、第1のネット71の下面側に位置する第2のネット72と、これら第1のネット71と第2のネット72との間に位置し被挿入体73を挿脱自在に収納する収納部74とを備えて構成されている。
本実施の形態において、第1のネット71は、装着者の前頭部側及び後頭部側に位置する二枚のネット部材を結合させて形成されている。前頭部側のネット71a(以下、前頭部側ネットと示す)は、かつらを装着する際に比較的目立ちやすい部位であるため、網目が密目のネット用いて構成され、後頭部側のネット71b(以下、後頭部側ネットと示す)は、網目が粗目のネットを用いて構成されている。
第1のネット71は、対候性に優れた合成樹脂製の糸をネット状に編み込むことにより構成されている。ネットの網目は毛髪を自然な状態で植設でき、且つ、通気性を考慮した寸法により構成されている。
また、第1のネット71は、自毛、人毛又は人工毛の色と近似した色に成るような黒色、茶色、白色などにより構成されている。尚、図示しないが、髪型の分け目の部分は、地肌の色と近似した色になるような肌色により構成されている。
また、第1のネット71は、装着者の頭部の形に合わせて椀状に形成されている。この形成方法は、特に限定されないが、平面状のネットを装着者の頭部の形に合わせた木型などに貼り付け、樹脂などによりネットの頭部の形に合わせて固めて形成される。
そして、頭部の形に合わせた第1のネット71のうちかつらベース70の縁部外周に位置する部分にほぐれを防止する外縁部75を設けて形成される。外縁部75の形成方法は、特に限定されないが、ネットの縁部外周を外側に折り返して縫着する方法、弾力性を有する樹脂シートを裁断してなる環状シートをネットの縁部外周に縫着又は熱溶着して設ける方法などにより形成される。
第2のネット72、被挿入体73、収納部74、外縁部75、結合部76、非結合部77及び開口部78についは、第1の実施の形態において説明したものと同様であるため、説明を省略するが、第1のネット71の後頭部側のネット71bと第2のネット72とは、一枚のネットを折り返して形成しても良い。
以上のように、本実施の形態のかつらベース70は、二枚のネット部材により第1のネット71を構成することで、外観をより自然に見せることできる。また、ボリュームアップ用繊維体、消臭用繊維体、汗吸収用繊維体などの繊維体や、繊維以外の材料からなるパットなどを適宜、装着者が必要に応じて容易に交換することができる。
本発明の実施形態1のかつらベースの裏面を簡略に示した斜視図である。 図1における線A−A´を示した断面図である。 本発明の実施形態1のかつらベースの裏面を簡略に示した斜視図である。 本発明の実施形態1のかつらベースの裏面を簡略に示した斜視図である。 本発明の実施形態1のかつらベースの表面を簡略に示した斜視図である。 本発明の実施形態1のかつらを装着した状態を示した使用状態側面図である。 本発明の実施形態1のかつらを装着した状態を示した使用状態側面図である。 本発明の実施形態2のかつらベースの断面を示した断面図である。
符号の説明
10 かつらベース
11 第1のネット
12 第2のネット
13 被挿入体
14 収納部
15 外縁部
16 結合部
17 非結合部
18 開口部
60 かつら
70 かつらベース
71 第1のネット
71a 密目ネット
71b 粗目ネット
72 第2のネット
73 被挿入体
74 収納部
75 外縁部
76 結合部
77 外縁端部
78 開口部

Claims (5)

  1. 人毛又は人工毛からなる毛髪が植設される第1のネットと、
    前記第1のネットの下面側に位置する第2のネットと、
    前記第1のネットと前記第2のネットとの間に位置し被挿入体を挿脱自在に収納する収納部と、
    を備え
    前記第2のネットは、前記第1のネットの外縁部に結合される結合部を有し、
    前記第2のネットの前記結合部を除く外縁部の全体は、前記第1のネットとの間に前記収納部の開口部を形成する、
    ことを特徴とするかつらベース。
  2. 前記収納部は、前記第1のネットと前記第2のネットとで区画された領域である、
    ことを特徴とする請求項1記載のかつらベース。
  3. 前記収納部は装着者の後頭部の位置に配置される、
    ことを特徴とする請求項1記載のかつらベース。
  4. 前記第1のネットは、少なくとも二枚のネット部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のかつらベース。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一つに記載のかつらベースと、
    少なくとも前記第1のネットに植設された人毛又は人工毛からなる毛髪と、
    を備えることを特徴とするかつら。
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