JP5331764B2 - インクジェットプリントヘッド - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、インクジェットプリンタに組み込まれるインクジェットプリントヘッドに関する。
インクジェットヘッドとして、圧電部材に複数の溝を並べて形成し、これら複数の溝の内面に電極を形成し、複数の溝を区画する複数の壁を架橋するようにカバーを接着したインクジェットプリントヘッドが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
図8はインクジェットプリントヘッド10の一例を示す分解斜視図である。図8に示すように、インクジェットプリントヘッド10は、インクの循環供給を行うための流路が形成されたマニホールド20と、このマニホールド20に接着剤等により積層配置されたベース材30と、ベース材30に積層配置された2列のアクチュエータ40と、このアクチュエータ40を取り囲む領域に配置された枠部材50と、ベース材30から所定距離離間して配置されたノズルプレート60とを備えている。
マニホールド20は、直方体状の本体部21と、この本体部21の一方の面側に形成された平面部22と、この平面部22の中央部に形成された凹部23と、本体部21の両端に設けられたブラケット24とを備えている。
平面部22には、インクを循環供給するためのインク排出穴25及びインク供給穴26が設けられている。インク排出穴25及びインク供給穴26は、マニホールド20に接続された配管27を介して、インク循環供給システム(不図示)に接続されている。
平面部22には、インク排出穴25及びインク供給穴26側との間を仕切る隔壁22aが形成されている。隔壁22aはアクチュエータ40の延長線上に位置しており、端部が当接して互いに密着している。
ベース材30は、板状に形成されており、穴が形成されていない。ベース材30上には配線31が形成されている。
アクチュエータ40は、PZT製の2枚の板材を互いに分極方向が逆向きになるように接着された圧電部41と、この圧電部41の延びる方向に沿って駆動素子42と、この駆動素子42の相互間に設けられた圧力室43とを備えている。すなわち、駆動素子42と圧力室43とが交互に設けられている。駆動素子42はノズルプレート60の下面に当接され、支柱状に形成されている。さらに、駆動素子42には配線30がそれぞれ接続されている。アクチュエータ40は、駆動回路(不図示)から駆動素子42に電圧を印加することで、圧力室43を変形させ、圧力室43の容積を内のインクを後述するノズル穴61から吐出させる機能を有している。
枠部材50は、その両端部51,52がマニホールド20の平面部22側に突出し(図10参照)、インク排出穴25及びインク供給穴26を取り囲む領域に配置されている。
ノズルプレート60は、一定方向に沿って、かつ、圧力室43に対応する位置に設けられたノズル穴61を有している。
このようなインクジェットプリントヘッド10では、駆動回路から駆動パルス電圧を配線30を介して駆動素子42に印加する。これにより、左右一対の駆動素子42は、シェアモード変形を行って湾曲するように互いに離反する。そして、これらを初期位置に復帰させて圧力室43内の液を加圧することで、ノズル穴61から液滴が勢い良く吐出される。
このように構成されたインクジェットプリントヘッド10は、次のようにして製造される。すなわち、図9に示すように、ベース材30に、アクチュエータ40の材料となる圧電素材Sを接着する。次に、ダイヤモンドカッタ等により、複数の溝を形成し、圧力室43を形成する。次に、メッキ等を用いて配線31を形成し、アクチュエータ40を形成する。
次に、図10に示すように、枠部材50を重ね、アクチュエータ40を囲むとともに、その両端部51がマニホールド20の平面部22側に突出し、インク排出穴25及びインク供給穴26を取り囲む領域に配置する。
そして、図11に示すように、枠部材50の上にノズルプレート60を接合する。このとき、圧力室43とノズル穴61とを対向させる。そして、ベース材30をマニホールド20の凹部23に嵌合する。
なお、ベース材30とノズルプレート60との間には所定の間隔が形成されており、アクチュエータ40により外側流路32,33と内側流路34の3つの空間に仕切られている。
上述したインクジェットプリントヘッド100では、次のような問題があった。すなわち、図12に示すように、マニホールド20とベース材30との部品製造精度により、段差Dが生じる。この状態で図12に示すように、枠部材50を接着すると隙間Sが発生する。この隙間Sを残したまま、インクを供給すると隙間からインクが漏れるため、隙間Sを塞ぐように、接着剤を流し込む必要がある。隙間Sが大きいと大量の接着剤が必要となり、場合によっては接着剤が枠部材50の内側、すなわち、圧力室43側に流れ込み、インク供給穴25及びインク排出穴26を塞いでしまう虞があった。
そこで、部品組み立て時に生じた隙間を接着剤を用いて塞ぐ場合であっても、その使用量を少量にできるとともに、他の領域への流出を防止することが必要である。
インクを循環供給するためのインク供給穴及びインク排出穴が設けられた平面部を有し、この平面部に凹部が設けられた支持部材と、この支持部材の凹部に嵌合された基板と、この基板から所定距離離間して積層配置され、一定方向に沿って設けられた複数のノズル穴を有するノズルプレートと、前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、前記複数のノズル穴にそれぞれ対応して設けられた圧力室と、この圧力室の壁部を形成するとともに、圧力室の容積を変化させる圧電部材とを有するアクチュエータと、前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、その両端部が前記支持部材の平面部側に突出し、前記インク供給穴及びインク排出穴を取り囲む領域に配置された枠部品とを備え、前記支持部材の平面部には、前記インク供給穴側と前記インク排出穴側との間を仕切る隔壁と、前記枠部品の外周部に沿って立設された壁部材とを備えた。
インクを循環供給するためのインク供給穴及びインク排出穴が設けられた平面部を有し、この平面部に凹部が設けられた支持部材と、この支持部材の凹部に嵌合された基板と、この基板から所定距離離間して積層配置され、一定方向に沿って設けられた複数のノズル穴を有するノズルプレートと、前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、前記複数のノズル穴にそれぞれ対応して設けられた圧力室と、この圧力室の壁部を形成するとともに、圧力室の容積を変化させる圧電部材とを有するアクチュエータと、前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、その両端部が前記支持部材の平面部側に突出し、前記インク供給穴及びインク排出穴を取り囲む領域に配置されるとともに、前記平面部側への突出領域において、前記インク供給穴側と前記インク排出穴側との間を仕切る隔壁を有する枠部品とを備え、前記支持部材の平面部には、前記枠部品の外周部に沿って立設された壁部材とを備えた。
図1は一実施形態に係るインクジェットプリントヘッド10を示す分解斜視図、図2はインクジェットプリントヘッド10のノズルプレート及び枠部材を外した状態を示す平面図、図3はインクジェットプリントヘッド10における図2中F2−F2線において切断して矢印方向に見た断面図、図4はインクジェットプリントヘッド10のノズルプレートを外した状態を示す平面図、図5はインクジェットプリントヘッド10における図4中F4−F4線において切断して矢印方向に見た断面図、図6はインクジェットプリントヘッド10を示す平面図である。
図1に示すように、インクジェットプリントヘッド10は、インクの循環供給を行うための流路が形成されたマニホールド(支持部材)20と、このマニホールド20に接着剤等により積層配置されたベース材(基板)30と、ベース材30に積層配置された2列のアクチュエータ40と、このアクチュエータ40を取り囲む領域に配置された枠部材50と、ベース材30から所定距離離間して配置されたノズルプレート60とを備えている。なお、図1中70はインク循環供給システム、80は駆動回路を示している。
マニホールド20は、直方体状の本体部21と、この本体部21の一方の面側に形成された平面部22と、この平面部22の中央部に形成された凹部23と、本体部21の両端に設けられたブラケット24とを備えている。ブラケット24はインクジェットプリントヘッド10をプリンタ本体(不図示)に取り付けるためのネジ穴24aが形成されている。
平面部22には、インクを循環供給するためのインク排出穴25及びインク供給穴26が設けられている。インク排出穴25及びインク供給穴26は、マニホールド20に接続された配管27を介して、インク循環供給システム70に接続されている。
平面部22には、インク排出穴25及びインク供給穴26側との間を仕切る隔壁22aが形成されている。隔壁22aはアクチュエータ40の延長線上に位置しており、端部が当接して互いに密着している。平面部22には、さらに、枠部品50の後述する両端部51,52の外周部に沿って立設された壁部材28とを備えている。壁部材28は、枠部材50よりも僅かに低く形成されており、その内周壁が両端部51,52の外周壁と嵌合する関係となっている。
ベース材30は、板状に形成されており、穴が形成されていない。ベース材30上には配線31が形成されている。
アクチュエータ40は、PZT製の2枚の板材を互いに分極方向が逆向きになるように接着された圧電部41と、この圧電部41の延びる方向に沿って駆動素子42と、この駆動素子42の相互間に設けられた圧力室43とを備えている。すなわち、駆動素子42と圧力室43とが交互に設けられている。駆動素子42はノズルプレート60の下面に当接され、支柱状に形成されている。さらに、駆動素子42には配線30がそれぞれ接続されている。アクチュエータ40は、駆動回路80から駆動素子42に電圧を印加することで、圧力室43を変形させることで容積を変化させ、圧力室43の容積を内のインクを後述するノズル穴61から吐出させる機能を有している。
枠部材50は、その両端部51,52がマニホールド20の平面部22側に突出し、インク排出穴25及びインク供給穴26を取り囲む領域に配置されている(図4参照)。枠部材50は、ベース材30上にインクの流路を形成する機能を有している。
ノズルプレート60は、ポリイミド材製であり、一定方向に沿って、かつ、圧力室43に対応する位置に設けられたノズル穴61を有している。
このように構成されたインクジェットプリントヘッド10は、次のようにして製造される。すなわち、図2に示すように、ベース材30に、アクチュエータ40の材料となる圧電素材を接着する。次に、ダイヤモンドカッタ等により、複数の溝を形成し、圧力室43を形成する。次に、メッキ等を用いて配線31を形成し、アクチュエータ40を形成する。図3は壁部材28とベース材30との位置関係を示している。
次に、図4に示すように、枠部材50を重ね、アクチュエータ40を囲むとともに、その両端部51がマニホールド20の平面部22側に突出し、インク排出穴25及びインク供給穴26を取り囲む領域に配置する。この際、枠部品50の両端部51,52の外周部を壁部材28の内周壁に嵌合させる。そして、枠部材50と平面部22との隙間を接着剤で充填する。壁部材28があるため、隙間が大きい場合であっても接着剤は枠部材50の下面、平面部22の上面、壁部材28の内周壁との3方向が閉塞されているため封止作業が容易であり、しかも少ない量で充填ができ、枠部材50の内側への流出量を最小限に抑えることができる。このため、インク排出穴25及びインク供給穴26が接着剤で塞がれることを防止できる。図5は壁部材28、ベース材30、枠部材50の位置関係を示している。
そして、図6に示すように、枠部材50の上にノズルプレート60を接合する。このとき、圧力室43とノズル穴61とを対向させる。そして、ベース材30をマニホールド20の凹部23に嵌合する。
なお、ベース材30とノズルプレート60との間には所定の間隔が形成されており、アクチュエータ40により外側流路32,33と内側流路34の3つの空間に仕切られている(図4参照)。
このように構成されたインクジェットプリントヘッド10は、次のようにしてインクの吐出を行う。すなわち、インク循環供給システム70から配管27を介してインクが供給される。次に、供給されたインクは、インク供給穴26を介して外側流路32,33に供給される。外側流路32,33に供給されたインクは圧力室43を通って内側流路34に流入する。内側流路34に流入したインクは、インク排出穴25から排出され、配管27を介してインク循環供給システム70に戻される。このように連続してインクが供給されているため、圧力室43内にはインクが満たされることとなる。
次に、駆動回路80から配線31を介して駆動素子42にパルス電圧を印加する。これにより移動素子42が変形し、圧力室43の容積が小さくなる。これにより、インクがノズル穴61より吐出される。
なお、平面部22には隔壁22aが設けられているため、外側流路32,33から内側流路34へ圧力室43を経由せずに流入することを防止できる。
このように構成されたインクジェットプリントヘッド10では、組み立て時において、枠部材50と平面部22との隙間を接着剤で充填する際に壁部材28があるため、接着剤が枠部材50の内側への流出量を最小限に抑えることができる。このため、インク排出穴25及びインク供給穴26が接着剤で塞がれることを防止できる。
なお、マニホールド20の形状変更のみで、新たな部品の追加が必要が無いため、低コストでインクの供給不良を防止できる。
図7は、マニホールド20の平面部22より、ベース板30の表面が低くなるような段差Dが生じた場合を示している。この場合、上述した壁部材28では接着剤の流入を防止できないので、設計により、必ずマニホールド20の平面部22より、ベース板30の表面が高くなるように設計する必要がある。
なお、マニホールド20の平面部22には隔壁22aを設ける代わりに、上述した隔壁22aと同じ位置に枠部材50の両端部51,52から内側に向けて突起部を形成するようにしても良い。この場合でも、同様の機能を持たせることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…インクジェットプリントヘッド、20…マニホールド(支持部材)、22…隔壁、25…インク排出穴、26…インク供給穴、28…壁部材、30…ベース材(基板)、32,33…外側流路、34…内側流路、40…アクチュエータ、42…駆動素子、43…圧力室、50…枠部材、60…ノズルプレート、61…ノズル穴、70…インク循環供給システム、80…駆動回路。
Claims (2)
- インクを循環供給するためのインク供給穴及びインク排出穴が設けられた平面部を有し、この平面部に凹部が設けられた支持部材と、
この支持部材の凹部に嵌合された基板と、
この基板から所定距離離間して積層配置され、一定方向に沿って設けられた複数のノズル穴を有するノズルプレートと、
前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、前記複数のノズル穴にそれぞれ対応して設けられた圧力室と、この圧力室の壁部を形成するとともに、圧力室の容積を変化させる圧電部材とを有するアクチュエータと、
前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、その両端部が前記支持部材の平面部側に突出し、前記インク供給穴及びインク排出穴を取り囲む領域に配置された枠部品とを備え、
前記支持部材の平面部には、前記インク供給穴側と前記インク排出穴側との間を仕切る隔壁と、前記枠部品の外周部に沿って立設された壁部材とを備えていることを特徴とするインクジェットプリントヘッド。 - インクを循環供給するためのインク供給穴及びインク排出穴が設けられた平面部を有し、この平面部に凹部が設けられた支持部材と、
この支持部材の凹部に嵌合された基板と、
この基板から所定距離離間して積層配置され、一定方向に沿って設けられた複数のノズル穴を有するノズルプレートと、
前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、前記複数のノズル穴にそれぞれ対応して設けられた圧力室と、この圧力室の壁部を形成するとともに、圧力室の容積を変化させる圧電部材とを有するアクチュエータと、
前記基板と前記ノズルプレートの間に配置され、その両端部が前記支持部材の平面部側に突出し、前記インク供給穴及びインク排出穴を取り囲む領域に配置されるとともに、前記平面部側への突出領域において、前記インク供給穴側と前記インク排出穴側との間を仕切る隔壁を有する枠部品とを備え、
前記支持部材の平面部には、前記枠部品の外周部に沿って立設された壁部材とを備えていることを特徴とするインクジェットプリントヘッド。
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