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JP5334802B2 - 洗浄及び被膜形成装置,並びに洗浄及び被膜形成方法 - Google Patents
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洗浄及び被膜形成装置,並びに洗浄及び被膜形成方法 Download PDF

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Description

本発明は,洗浄及び被膜形成装置,並びに洗浄及び被膜形成方法などに関する。
対象物を水で洗浄する洗浄装置としては,例えば特許文献1(特許第3786249号明細書)に記載されている洗浄装置がある。
この洗浄装置は,粒状セラミックス(例えば,トルマリン)を充填した水活性タンクと,送出口を有する送水装置とを含む。そして,対象物を洗浄するためには,水活性タンクを通過した水を,送水装置の送出口から対象物に向けて放出する。ここで,水が水活性タンクを通過することにより水の品質が改善され,その水は,活性水となる。このようにすることで,この洗浄装置では,対象物を洗浄するときの洗浄力が高めることができる。
しかしながら,上記洗浄装置では,水が粒状セラミックスに接したからといってその全てが活性水となるわけではない。そのため,上記洗浄装置では,水の洗浄力を高める効率が優れているとはいえなかった。
ところで,上述したような洗浄装置では,水に代えてコート液を用いることで,対象物の表面に当該コート液による被膜を形成すること(コーティング)が可能である。しかしながら,対象物を洗浄した後にコーティングを行うためには,水からコート液に切り替える切り替え作業を伴うこととなる。そのため,洗浄装置を用いた場合,コーティングの作業性は優れているとはいえなかった。特に,水と混合可能なコート液(例えば水で希釈可能なコート液)を用いてコーティングを行う場合,水を用いるにも関わらず,上記切り替え作業を行わなければならないという問題がある。
特許第3786249号明細書
そこで,本発明は,対象物の洗浄を行う際に用いる水の洗浄力を効率的に高めることができるとともに,コーティング(対象物への被膜形成)を行う際の作業効率を高めることができる洗浄及び被膜形成装置,並びに洗浄及び被膜形成方法等を提供することを目的とする。
なお,本発明の他の課題及び目的は,以下の記載を参酌することにより明らかとなる。
本発明の第1の側面は,洗浄及び被膜形成装置に関する。この洗浄及び被膜形成装置は,コート液を収容するコート槽(1)と,コート槽(1)と接続され,コート槽(1)からコート液を受け取ることができる混合加電槽(2)と,混合加電槽(2)と接続され,混合加電槽(2)へ水を供給できる水供給装置(3)と,混合加電槽(2)の送出口と接続された放出装置(4)とを有する。また,コート槽(1)と混合加電槽(2)との間には,混合加電槽(2)へ供給されるコート液の量を調整する第1の弁(5)が設けられている。上記混合加電槽(2)は,槽内の液体を混合し,混合した液体に電気を通すためのものである。これにより,対象物の洗浄を行う際に用いる水の洗浄力を効率的に高めることができる。
そして,洗浄及び被膜形成装置において,対象物を洗浄する場合には,まず,第1の弁(5)が閉とされて,コート槽(1)から混合加電槽(2)へコート液が供給されないようにされる。その後,混合加電槽(2)内の液体が,放出装置(4)から放出される。これにより,対象物を洗浄することができる。
一方,洗浄及び被膜形成装置において,対象物に被膜を形成する場合には,まず,第1の弁(5)が開とされて,コート槽(1)から混合加電槽(2)へコート液が供給されるようにされる。その後,水供給装置(3)からの水とコート液とが混合加電槽(2)において混合され,通電されて放出装置(4)から放出される。これにより,コート液による被膜を対象物に形成することができる。このようにすることで,洗浄とコーティングとで切り替え作業が容易である。したがって,コーティング(対象物への被膜形成)を行う際の作業効率を高めることができる。
また,本発明の好ましい側面では,上記コート液が,珪酸ソーダ溶液を含む。これにより,コーティングを確実に行うことができる。また,珪酸ソーダ溶液は,水で希釈可能であるので,洗浄処理に用いる水を用いて希釈することができる。
また,本発明の好ましい側面では,水供給装置(3)と混合加電槽(2)との間に,第2の弁(10)が設けられている。これにより,混合加電槽(2)へ供給する水の量を調整することができる。
また,本発明の好ましい側面では,上記洗浄及び被膜形成装置が,混合加電槽(2)と接続され,混合加電槽(2)へ水蒸気を供給できる蒸気発生装置(11)をさらに含んでいる。これにより,混合加電槽(2)内の液体を水蒸気で加熱することができる。そのため,環境負荷が小さい。
また,本発明の好ましい側面では,上記洗浄及び被膜形成装置が,水供給装置(3)と混合加電槽(2)との間に設けられたろ過装置(12)をさらに有している。ここで,そのろ過装置(12)は,多孔質物質を含んでいる。これにより,ろ過装置(12)は,水供給装置(3)が混合加電槽(2)へ供給する水をろ過すること(つまり,浄化すること)ができる。
また,本発明の好ましい側面では,上記洗浄及び被膜形成装置が,水供給装置(3)と混合加電槽(2)との間に設けられたミネラル成分付与装置(13)をさらに有している。このミネラル成分付与装置(13)は,水が接する部位に,ガラス成分又はミネラル成分を有するセラミックスを有するものである。そして,ガラス成分又はミネラル成分を有するセラミックスに水が接することにより,水にガラス成分又はミネラル成分が溶出する。その結果,水の洗浄力を高めることができる。
また,本発明の好ましい側面では,上記洗浄及び被膜形成装置が,ミネラル成分付与装置(13)を通過した水の総量又はミネラル成分付与装置(13)を通過する水の総量を計算する通水管理装置をさらに有する。これにより,ミネラル成分付与装置(13)のセラミックスの交換時期を容易に把握することができる。
また,本発明の別の側面は,洗浄及び被膜形成方法に関する。この洗浄及び被膜形成方法では,上記洗浄及び被膜形成装置が用いられる。そして,対象物に対して洗浄処理を施す場合には,まず,第1の弁(5)を閉として,前記コート槽(1)から混合加電槽(2)へコート液が供給されないようにする。その後,混合加電槽(2)内の液体が,放出装置(4)から放出される。一方,対象物に対して被膜形成処理を施す場合には,まず,第1の弁(5)を開として,コート槽(1)から混合加電槽(2)へコート液を供給する。その後,水供給装置(3)からの水とコート液とを混合加電槽(2)において混合し,通電して放出装置(4)から放出する。この側面によっても,上述した側面と同等の効果を奏することができる。
本発明によれば,対象物の洗浄を行う際に用いる水の洗浄力を効率的に高めることができるとともに,コーティング(対象物への被膜形成)を行う際の作業効率を高めることができる洗浄及び被膜形成装置,並びに洗浄及び被膜形成方法等を提供することができる。
図1は,本発明の洗浄及び被膜形成装置の構成を概略的に示す図である。 図2は,図1に示す洗浄及び被膜形成装置において,第2の弁,ろ過装置,及びミネラル成分付与装置が設けられていない場合の構成を概略的に示す図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態を説明する。しかしながら,以下説明する形態はある例であって,当業者にとって自明な範囲で適宜修正することができる。
図1は,本発明の洗浄及び被膜形成装置の構成を概略的に示す図である。
図1に示す洗浄及び被膜形成装置100は,コート槽1と,混合加電槽2と,水供給装置3と,放出装置4とを有している。洗浄及び被膜形成装置100は,対象物に対して洗浄処理を施したり,対象物に対してコーティング処理(コート液による被膜形成)を施したりするためのものである。
コート槽1は,コート液を収容するためのものである。コート液は,コーティングの際に用いられる液体である。そして,コート液は,水と混合可能なもの,特には,水で希釈可能な液体であることが好ましい。そのようなコート液としては,珪酸ソーダ溶液(水ガラス溶液)を挙げることができる。珪酸ソーダ溶液は,好ましくは,珪酸ナトリウムのホウ酸溶液であり,より好ましくは,珪酸ナトリウム1重量部に対してホウ酸が3.5重量部である。
混合加電槽2は,コート槽1と接続されている。すなわち,混合加電槽2は,コート槽1からコート液を受け取ることができるように構成されている。ここで,コート槽1と混合加電槽2との間には,図1に示すように,第1の弁5が設けられている。この第1の弁5は,通過する液体の量を調整するためのものであり,本態様では,コート槽1から混合加電槽2へ供給されるコート液の量を調整するために使用される。
また,混合加電槽2は,槽内の液体を混合する混合手段と,槽内の液体に電気を通すための加電手段とを含んでいる。したがって,混合加電槽2は,槽内の液体を混合しながら,その液体に電気を通すこと(通電)ができるように構成されている。
水供給装置3は,水を供給するためのものであり,混合加電槽2と接続されている。これにより,水供給装置3は,混合加電槽2へ水を供給できるようになっている。水供給装置3が供給する水は,上水道を流れる飲料水であってもよいし,工業用水であってもよいし,地下水であってもよい。
放出装置4は,送出口(ノズル)を有するとともに,当該送出口から液体を放出するための放出手段を有している。そして,この放出手段(4)は,図1に示すように,混合加電槽2と接続されている。これにより,混合加電槽2内の液体を外部(対象物)に向かって放出することができるようになっている。本態様では,送出口の外形は,扇形をなしている。したがって,水は,送出口から広範囲にわたって放出されることとなる。このため,飛散防止のための邪魔板を用いる必要をなくすことができ,施工効率を高めることができる。また,好ましくは,放出装置4は,液体の放出及びその停止,さらには単位時間当たりの放出量を制御可能に構成されている。この場合には,放出手段(4)に滞留した液体が混合加電槽2を循環するように,復路となる流路を別途設けることがより好ましい。
また,放出装置4の放出手段の例は,ポンプ(エンジン)である。ポンプは,例えば,吐出圧が4MPa以上であり,かつ噴出能力が1分間当たり12リットル以上である。これにより,施工効率を高めることができる。なお,ポンプの吐出圧及び噴出能力は,洗浄やコーティングの対象物の大きさなどによって選択される。なお,放出手段を設けずに,混合加電槽2内の液体の圧力によってノズルから自然に放出されるようにしてもよい。
また,洗浄及び被膜形成装置100は,さらに,第2の弁10を含んでいる。この第2の弁10は,通過する液体の量を調整するためのものであり,図1に示すように,水供給装置3と混合加電槽2との間に設けられている。そのため,第2の弁10は,混合加電槽2へ供給される水の量を調整するために使用される。
また,洗浄及び被膜形成装置100は,さらに,蒸気発生装置11を含んでいる。この蒸気発生装置11は,水蒸気を生成するためのものであり,本態様では,図1に示すように,混合加電槽2と接続されている。そのため,蒸気発生装置11は,混合加電槽2へ水蒸気を供給できるようになっている。そして,この水蒸気は,混合加電槽2の熱源として用いられる。熱源として,水蒸気を用いることにより,石油資源などを用いた場合に比べて環境負荷を小さくすることができる。放出好ましくは,蒸気発生装置11は,放出装置4のポンプ上に載置可能に構成されている。これは,通常,ポンプは重量物であり,安定していることと,蒸気発生装置11は高温になることを考慮したためである。これにより,ポンプの転倒をより確実に防止することができるとともに,高温になる蒸気発生装置11が作業員の足下に置かれる事態をなくすことができる。その結果,安全性を高めることができるとともに,ポンプや蒸気発生装置11の転倒等に起因した故障を防止することができる。
また,洗浄及び被膜形成装置100は,さらに,ろ過装置12を有している。このろ過装置12は,多孔質物質を含んでいる。多孔質物質は,例えば,大きさが1μm程度の空隙流路を有している。そのような多孔質物質としては,活性炭や椰子ガラを挙げることができる。そして,この多孔質物質は,具体的には,ろ過装置12内において,液体の流路上に配置される。これにより,通過する液体に溶存している不純物(例えば塩素成分)などを多孔質物質表面に吸着させたり,その液体に含まれている固形不純物を多孔質物質内の空隙流路内に残したりすることができる。すなわち,ろ過装置12は,通過する液体を浄化することができるように構成されている。本態様では,ろ過装置12は,図1に示すように,水供給装置3と混合加電槽2との間に設けられている。なお,図1に示す例では,ろ過装置12は,水供給装置3と第2の弁10との間に設けられているが,第2の弁10と混合加電槽2との間に設けられていてもよい。これにより,ろ過装置12は,水供給装置3が混合加電槽2へ供給する水をろ過することができるようになっている。なお,ろ過装置12は,水を浄化することができればいかなるものであってもよく,例えば,通過する液体に含まれている不純物を吸着する電磁手段を含むものであってもよいし,通過する液体に溶存している不純物を固体として析出させた後フィルタリングするものであってもよい。
また,洗浄及び被膜形成装置100は,さらに,ミネラル成分付与装置13を有している。このミネラル成分付与装置13は,セラミックスを含んでいる。このセラミックスは,例えばガラス成分(例えば,ホウ珪酸ナトリウム)又はミネラル成分を含有している。ミネラル成分は,好ましくは,マグネシウム,カルシウム,ナトリウム,及びカリウムから選択された少なくとも1つである。また,好ましくは,セラミックスは,粒状又は粉状態であり,ミネラル成分付与装置13を通過する液体(例えば,水)に接する表面積が広くなるようになっている。本態様では,ミネラル成分付与装置13は,図1に示すように,水供給装置3と混合加電槽2との間,具体的には,水供給装置3と上記第2の弁10との間に設けられている。これにより,ミネラル成分付与装置13のセラミックスは,水に接することとなり,その結果,セラミックスが含有しているガラス成分又はミネラル成分が水に溶出することとなる。
また,洗浄及び被膜形成装置100は,さらに,通水管理装置を有している(図示せず)。この通水管理装置は,例えば,通過する液体の量を時間の変化とともに記録するためのものであり,さらに,その記録に基づいて,所定時間に通過した液体の総量を計算することが可能に構成されている。そして,この通水管理装置を,ミネラル成分付与装置13と第2の弁10との間に設置することにより,通水管理装置は,記録に基づいて,ミネラル成分付与装置13を通過した水(ガラス成分又はミネラル成分が溶出した水)の総量を計算することが可能である。なお,この通水管理装置を,第2の弁10上,又は,第2の弁10と混合加電槽2との間に設置してもよい。この場合,通水管理装置は,記録に基づいて,混合加電槽2に供給される水の総量を計算することが可能である。又は,通水管理装置を,水供給装置3とミネラル成分付与装置13との間に設置してもよい。この場合,通水管理装置は,記録に基づいて,ミネラル成分付与装置13を通過することとなる水の総量(つまり,ミネラル成分付与装置13に供給される水の総量)に供給される液体の総量を計算することが可能である。
そして,上述した洗浄及び被膜形成装置100の構成要素(水供給装置3を除く)は,それぞれ1つの部品をなしており,作業現場にて組み立て可能に構成されている。すなわち,洗浄及び被膜形成装置100は,運搬容易に構成されている。また,各構成要素には,逆止弁などが設けられており,逆流を防止できるように構成されていることが好ましい。また,洗浄及び被膜形成装置100は,放出装置4を含んでいなくてもよい。この場合,洗浄及び被膜形成装置100は,液体を混合する混合装置として機能させることが可能であり,具体的には,混合加電槽2において,コート槽1からのコート液と,水供給装置3からの水とを任意の割合で混合させることが可能である。
次に,洗浄及び被膜形成装置100の動作について説明する。先に説明したとおり,洗浄及び被膜形成装置100は,対象物に対して洗浄処理を施したり,対象物に対してコーティング処理(コート液による被膜形成)を施したりすることが可能である。
まず,洗浄及び被膜形成装置100によって対象物を洗浄する場合について説明する。この場合,まず,洗浄及び被膜形成装置100では,第1の弁5が閉(クローズ)の状態にされるとともに,第2の弁10が開(オープン)の状態にされる。これにより,コート槽1から混合加電槽2へコート液が供給されないようになるとともに,水供給装置3からの水が混合加電槽2に供給されるようになる。本態様では,水供給装置3から供給された水は,混合加電槽2へ供給されるまでの間に,ミネラル成分付与装置13によってガラス成分又はミネラル成分が溶出した状態となっており,さらには,ろ過装置12によって,浄化された状態となっている。
続いて,洗浄及び被膜形成装置100では,混合加電槽2に供給された水が,混合加電槽2内において,混合手段によって混合されながら,加電手段によって通電される。これにより,混合加電槽2内の水は,品質が改善して,活性水となる。この活性水は,具体的には,電界又はその電界に起因する磁力によって,水の構成単位であるクラスターがより微細化されたものである。また,必要に応じて,混合加電槽2に,蒸気発生装置11から水蒸気を供給する。これにより,混合加電槽2内の水の温度が上昇して,水の活性化を促進することができるとともに,水の洗浄力を高めることができる。
そして,混合加電槽2内の液体(つまり活性水)は,放出装置4の送出口から放出される。この放出した活性水を,対象物に向けることで,当該対象物を洗浄することができる。
また,洗浄処理を中断する場合には,第2の弁10が閉(クローズ)の状態にされる。これにより,混合加電槽2に水が供給されなくなる。また,洗浄処理を終了する場合には,水供給装置3による水の供給を停止する。
なお,洗浄処理の際に,洗浄に用いる水に,第1の弁5を開(オープン)の状態にすることでコート液としての珪酸ソーダ溶液を混入させてもよい。珪酸ソーダ溶液を混入させることで,水をアルカリ性にすることができ,その結果,水の洗浄力を高めることができる。
続いて,洗浄及び被膜形成装置100によって対象物をコーティングする場合について説明する。この場合,まず,洗浄及び被膜形成装置100では,第1の弁5が開(オープン)の状態にされるとともに,第2の弁10が閉(クローズ)の状態にされる。これにより,コート槽1から混合加電槽2へコート液が供給されるようになるとともに,水供給装置3からの水が混合加電槽2に供給されないようになる。
その結果,混合加電槽2には,コート槽1からのコート液が満たされる。混合加電槽2内のコート液は,混合手段によって混合されながら,加電手段によって通電される。これにより,混合加電槽2内のコート液は,品質が改善して,被膜形成に適した状態(活性化状態)となる。また,コート液が水を含有する場合には,その水も,品質が改善して,活性水となる。
そして,混合加電槽2内で活性化状態となったコート液は,放出装置4の送出口から放出される。この放出したコート液を,対象物に向けることで,当該対象物の表面にコート液による被膜を形成すること(コーティング)ができる。
また,コーティング処理を中断又は終了する場合には,第1の弁5が閉(クローズ)の状態にされる。これにより,混合加電槽2にコート液が供給されなくなる。
以上詳細に説明したように,本態様に係る洗浄及び被膜形成装置100によれば,洗浄処理を行う場合とコーティング処理を行う場合との切り替えを,弁の開閉状態を制御するだけで行うことができる。このため,切り替え作業が容易である。したがって,洗浄及び被膜形成装置100を用いることにより,例えば,対象物に対して洗浄処理を施した後にコーディング処理を施すことが簡便に行うことができる。また,洗浄及び被膜形成装置100は,混合加電槽2を備えているので,水やコート液を容易に活性化することができる。そして,その活性化の効率は,トルマリンなどのセラミックスを用いた場合(従来技術)よりもはるかに高い。また,洗浄及び被膜形成装置100にミネラル成分付与装置13を設けることで,ガラス成分又はミネラル成分を水に溶出させ,さらには,混合加電槽2でガラス成分又はミネラル成分のイオン化を促進することで,洗浄力をより高めることができる。
また,本態様に係る洗浄及び被膜形成装置100によれば,通水管理装置が設けられているので,ミネラル成分付与装置13内に配置されたセラミックスやフィルターの交換時期を容易に把握することができる。なお,洗浄及び被膜形成装置100は,通水管理装置が設けられていなくてもよい。
また,本態様に係る洗浄及び被膜形成装置100によれば,ろ過装置12が設けられているので,水供給装置3からの水がどのような水であっても使用することができる。なお,洗浄及び被膜形成装置100は,必ずしも水供給装置3を備えている必要はなく,水供給装置3に接続可能に構成されていればよい。また,水供給装置3からの水が十分に浄化されているものであれば,洗浄及び被膜形成装置100に,ろ過装置12が設けられていなくてもよい。
また,水供給装置3からの水の供給を容易に制御できる場合(例えば,放出装置4の送出口が水供給装置3の近傍にある場合),第2の弁10を洗浄及び被膜形成装置100に設けないようにしてもよい。同様に,放出装置4において水の放出を容易に制御できる場合にも,第2の弁10を洗浄及び被膜形成装置100に設けないようにしてもよい。ここで,図2には,図1に示す洗浄及び被膜形成装置100において,第2の弁10,ろ過装置12,及びミネラル成分付与装置13が設けられていない装置の構成が概略的に示されている。
ところで,上述したコーティング処理の例では,コート槽1からのコート液のみを用いたが,コート液が水で希釈可能である場合,コート液を水で希釈しながらコーティング処理を行ってもよい。この場合,第2の弁10が完全に閉(クローズ)の状態とならないように調節することで,コート液を希釈しながらコーティング処理を行うことができる。このため,コーティング処理にかかる作業を非常に簡略化することができる。さらには,コート槽1内にコート液の原液などを収容することができ,コート液を補充することなく,コーティング処理を長い時間に亘って行うことができるため,作業効率を格段に高めることができる。特に好ましくは,コーティング処理中に,第2の弁10の状態を変化させる。これにより,コート液の希釈度合いを調整することができる。その結果,例えば,対象物の部位によって,形成すべき被膜の厚さを容易に変更することができることとなる。また,この場合においても,必要に応じて,混合加電槽2に,蒸気発生装置11から水蒸気を供給することが可能である。これにより,混合加電槽2内のコート液及び水の温度が上昇して,コート液及び水の活性化を促進することができるとともに,コート液の乾燥を早期化させることができる。
また,コート液が水で希釈可能である場合,第1の弁5を完全に閉(クローズ)の状態した状態で,混合加電槽2内に水を供給することで,容易に混合加電槽2内の壁面の洗浄や,放出装置4の送出口までの流体の通路の洗浄を行うこともできる。
本発明は,対象物に対して洗浄処理を施す分野や,対象物に対してコーティング処理(被膜形成処理)を施す分野等で好適に利用されうる。
1 コート槽
2 混合加電槽
3 水供給装置
4 放出装置
5 第1の弁
10 第2の弁
11 蒸気発生装置
12 ろ過装置
13 ミネラル成分付与装置
100 洗浄及び被膜形成装置

Claims (8)

  1. コート液を収容するコート槽(1)と,
    前記コート槽(1)と接続され,前記コート槽(1)から前記コート液を受け取ることができる,混合加電槽(2)と,
    前記混合加電槽(2)と接続され,前記混合加電槽(2)へ水を供給できる水供給装置(3)と,
    前記混合加電槽(2)の送出口と接続された放出装置(4)と,
    前記コート槽(1)と前記混合加電槽(2)との間に設けられ,前記混合加電槽(2)へ供給される前記コート液の量を調整する第1の弁(5)と,
    を有し,
    前記混合加電槽(2)は,槽内の液体を混合し,混合した液体に電気を通すものであり,

    対象物を洗浄する場合には,
    前記第1の弁(5)を閉として,前記コート槽(1)から前記混合加電槽(2)へコート液が供給されないようにし,
    前記混合加電槽(2)内の液体が,前記放出装置(4)から放出され,これにより,前記対象物を洗浄することができ,

    対象物に被膜を形成する場合には,
    前記第1の弁(5)を開として,前記コート槽(1)から前記混合加電槽(2)へコート液が供給されるようにし,
    前記水供給装置(3)からの水と前記コート液とが混合加電槽(2)において混合され,通電されて前記放出装置(4)から放出され,これにより,前記コート液による被膜を前記対象物に形成することができる,

    洗浄及び被膜形成装置。
  2. 前記コート液は,珪酸ソーダ溶液を含む,
    請求項1に記載の洗浄及び被膜形成装置。
  3. 前記水供給装置(3)と前記混合加電槽(2)との間に設けられ,前記混合加電槽(2)へ供給される水の量を調整する第2の弁(10)をさらに含む,
    請求項1に記載の洗浄及び被膜形成装置。
  4. 前記混合加電槽(2)と接続され,前記混合加電槽(2)へ水蒸気を供給できる蒸気発生装置(11)をさらに含む,
    請求項1に記載の洗浄及び被膜形成装置。
  5. 前記水供給装置(3)と前記混合加電槽(2)との間に設けられたろ過装置(12)をさらに有し,
    前記ろ過装置(12)は,多孔質物質を含み,
    これにより,前記ろ過装置(12)は,前記水供給装置(3)が前記混合加電槽(2)へ供給する水をろ過することができる,
    請求項1に記載の洗浄及び被膜形成装置。
  6. 前記水供給装置(3)と前記混合加電槽(2)との間に設けられたミネラル成分付与装置(13)をさらに有し,
    前記ミネラル成分付与装置(13)は,水が接する部位に,ガラス成分又はミネラル成分を有するセラミックスを有するものであり,
    前記ガラス成分又は前記ミネラル成分を有するセラミックスに水が接することにより,水に前記ガラス成分又は前記ミネラル成分が溶出する,
    請求項1に記載の洗浄及び被膜形成装置。
  7. 前記ミネラル成分付与装置(13)を通過した水の総量又は前記ミネラル成分付与装置(13)を通過する水の総量を計算する通水管理装置をさらに有する,
    請求項6に記載の洗浄及び被膜形成装置。
  8. コート液を収容するコート槽(1)と,
    前記コート槽(1)と接続され,前記コート槽(1)から前記コート液を受け取ることができる,混合加電槽(2)であって,槽内の液体を混合し,混合した液体に電気を通す混合加電槽(2)と,
    前記混合加電槽(2)と接続され,前記混合加電槽(2)へ水を供給できる水供給装置(3)と,
    前記混合加電槽(2)の送出口と接続された放出装置(4)と,
    前記コート槽(1)と前記混合加電槽(2)との間に設けられ,前記混合加電槽(2)へ供給される前記コート液の量を調整する第1の弁(5)と,
    を有する洗浄及び被膜形成装置を用いて,対象物に対して洗浄処理又は被膜形成処理を施すための洗浄及び被膜形成方法であって,

    前記対象物に対して前記洗浄処理を施す場合には,
    前記第1の弁(5)を閉として,前記コート槽(1)から前記混合加電槽(2)へコート液が供給されないようにし,
    前記混合加電槽(2)内の液体を,前記放出装置(4)から放出し,

    前記対象物に対して前記被膜形成処理を施す場合には,
    前記第1の弁(5)を開として,前記コート槽(1)から前記混合加電槽(2)へコート液を供給し,
    前記水供給装置(3)からの水と前記コート液とを混合加電槽(2)において混合し,通電して前記放出装置(4)から放出する,

    洗浄及び被膜形成方法。
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