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JP5335463B2 - 超音波金属接合機 - Google Patents
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JP5335463B2 - 超音波金属接合機 - Google Patents

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Description

本件発明は、二枚の金属板を接合するために使用される超音波金属接合機に関する。
従来、二枚の金属板(例えば電極端子)を接合するために、例えば、特許文献1に記載されているような超音波金属接合機が使用されている。
この超音波金属接合機は、アンビル及びホーンを備えている。この超音波金属接合機を用いて二枚の金属板を接合するには、作業者は、まず、アンビルに二枚の金属板を上下に重ねた状態で載置する。次に、作業者は、超音波金属接合機を駆動し、超音波金属接合機の加圧装置がホーンを下方に押圧することにより、ホーンとアンビルとで二枚の金属板を挟持する。
さらに、この状態で、超音波金属接合機の超音波振動子が駆動することによってホーンが水平方向に超音波振動し、ホーンから上側の金属板に超音波振動が与えられて、双方の金属板が左右に摺り合わせられる。これにより、双方の金属板の接触面に付着している酸化膜等の不純物が除去されるとともに、双方の金属板が重なっている重合部分に摩擦熱が生じる。この摩擦熱により、重合部分に急激な塑性流動が生じることにより重合部分が接合されて接合金属板が得られる。
特開2006−231402号公報
一方、超音波金属接合機は、金属板の接合面が油脂等で汚れている場合には、双方の金属板が滑ってしまうので接合が上手くいかない。その結果、この場合の接合金属板は、通常の接合金属板よりも接合強度が低下してしまい不良品となる。しかしながら、従来の超音波金属接合機では、結果的に接合金属板が不良品となる場合でも、予め設定された接合時間駆動しなければならないので、良品の接合金属板を効率良く製造することができなかった。
本件発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、良品の接合金属板を効率良く製造することができる超音波金属接合機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本件発明の請求項1に記載の超音波金属接合機は、ホーンの超音波振動の開始時から前記超音波金属接合機のホーンの駆動力を連続的に検出して検出信号を出力する検出手段と、この検出手段から出力された検出信号に基づき、所定時間が経過するまで出力波形を作成し、この波形の状態が正常接合時の波形の状態と相違する場合には、前記二枚の金属板の接合が不良であると判断して前記ホーンの超音波振動を停止するホーン駆動制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本件発明の請求項に記載の超音波金属接合機では、前記ホーン駆動制御手段は、前記出力波形で示される比例的に増加する出力の軌跡に対して一時的に出力が低下する回数が正常接合時よりも少ない場合に、前記出力波形の状態が正常接合時の出力波形の状態と相違していると判断し、前記ホーンの超音波振動を停止することを特徴としている。
また、本件発明の超音波金属接合機は、請求項1に記載の超音波金属接合機において、前記ホーン駆動制御手段は、前記沈み込み量波形で示される沈み込み量の一時的な停滞回数が、正常接合時の沈み込み量波形で示される沈み込み量の一時的な停滞回数よりも少ない場合に、前記沈み込み量波形の状態が正常接合時の沈み込み量波形の状態と相違していると判断し、前記ホーンの超音波振動を停止するようにしても良い。
また、本件発明の超音波金属接合機は、請求項1に記載の超音波金属接合機において、前記ホーン駆動制御手段は、前記沈み込み量波形で示される段部の数が、正常接合時の沈み込み量波形で示される段部の数よりも少ない場合に、前記沈み込み量波形の状態が正常接合時の沈み込み量波形の状態と相違していると判断し、前記ホーンの超音波振動を停止するようにしても良い。
また、本件の接合金属板では、二枚の金属板を、本件発明の超音波金属接合機を用いて接合することにより得られるようにしても良い。
本件発明の超音波金属接合機では、ホーンの超音波振動の開始から所定時間が経過するまでに出力波形または沈み込み量波形の少なくとも一方の波形の状態が、正常接合時の波形の状態と相違する場合には、二枚の金属板の接合が不良であると判断してホーンの超音波振動を停止するようにした。したがって、作業者は、二枚の金属板の接合面が油脂等で汚れていても、接合作業の途中でこの二枚の金属板を超音波金属接合機から外して次の接合作業に移ることが可能になる。よって、本件発明の超音波金属接合機は、良品の接合金属板を効率良く製造することができる。
また、本件の接合金属板は、二枚の金属板を本件発明の超音波金属接合機を用いて接合することで得られるようにしたので確実に良品となり、従来の接合金属板よりも高い品質を確保することができる。
本件発明の第1の実施の形態を示す超音波金属接合機のシステム図である。 同実施の形態において超音波振動による金属板の状態を示す模式図である。 同実施の形態において超音波振動による金属板の別の状態を示す模式図である。 同実施の形態の超音波金属接合機において超音波振動の停止制御処理を示すフローチャートである。 同実施の形態において超音波金属接合機の出力波形を示す図である。 本件発明の第2の実施の形態を示す超音波金属接合機のシステム図である。 同実施の形態の超音波金属接合機において超音波振動の停止制御処理を示すフローチャートである。 同実施の形態において上側の金属の沈み込み量波形を示す図である。 本件発明の第3の実施の形態において超音波振動の停止制御処理を示すフローチャートである。 本件発明の第4の実施の形態を示す超音波金属接合機のシステム図である。 同実施の形態の超音波金属接合機において超音波振動の停止制御処理を示すフローチャートである。 同実施の形態において超音波金属接合機の出力波形および上側の金属の沈み込み量波形を示す図である。 本件発明の第4の実施の形態を示す超音波金属接合機において超音波振動の停止制御処理を示すフローチャートである。
以下、本件発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
第1の実施の形態:
図1は、本件発明の第1の実施の形態を示す超音波金属接合機1のシステム図である。この超音波金属接合機1は、二枚の金属板10、11を接合するために使用される。金属板の例としては、下側の金属板10は黄銅にスズメッキを施したもの、上側の金属板11は銅にニッケルメッキを施したものが挙げられる。
また、この超音波金属接合機1は、アンビル2と、ホーン3と、出力センサ4と、超音波金属接合機コントローラ5と、超音波振動子および加圧装置(図示せず)とを備えている。アンビル2、ホーン3、超音波振動子および加圧装置については従来と同様なので、本実施の形態では、出力センサ4と超音波金属接合機コントローラ5について説明する。
出力センサ4は、本件発明の検出手段を構成している。この出力センサ4は、超音波金属接合機1の出力を検出して検出信号を出力するように構成されている。この出力センサ4によって検出される出力としては、超音波金属接合機1全体の出力(駆動力)や、ホーン3や超音波振動子の出力(駆動力)等が挙げられる。
超音波金属接合機コントローラ5は、本件発明のホーン駆動制御手段を構成しており、出力センサ4等に接続されている。この超音波金属接合機コントローラ5には、各種の接合条件に応じた正常接合時の出力波形が記憶されている。そして、この超音波金属接合機コントローラ5は、出力センサ4等から出力された各種の信号に基づいて、ホーン3の駆動制御等、各種の制御を行うように構成されている。
以上のように構成されている超音波金属接合機1において、次に、金属板10、11の接合方法を説明する。作業者は、アンビル2に金属板10を載せて、その上に別の金属板11を重ねて、超音波金属接合機1の開始スィッチ(図示せず)を押す。すると、超音波金属接合機1の加圧装置がホーン3を下方に押圧して、ホーン3とアンビル2が二枚の金属板10、11を挟持する。
次に、超音波金属接合機1の超音波振動子が駆動する。これにより、図2に示すように、ホーン3が水平方向に超音波振動して、ホーン3から上側の金属板11に超音波振動が与えられる。
最初は、ホーン3の振動と一緒に上側の金属板11が振動して、下側の金属板10は振動せずに、双方の金属板10、11が左右に摺り合わせられる。すると、双方の金属板10、11の接触面に付着している酸化膜等の不純物が除去されるとともに、双方の金属板10、11の重合部分12に摩擦熱が生じる。この摩擦熱により、重合部分12に急激な塑性流動が生じて、双方の金属板10、11が接合し始める。
双方の金属板10、11が接合し始めると、図3に示すように下側の金属板10も振動を開始する。この振動の継続時間は、例えば2〜10mSと短い時間である。この振動が終了すると、図2に示したように、上側の金属板11のみが振動している状態に戻る。
双方の金属板10、11は、図2の状態と図3の状態を、例えば5〜7回程度繰り返した後に、図3の状態が維持される。つまり、双方の金属板10、11の振動状態が維持される。これは、双方の金属板10、11の接合が完了していることを意味している。超音波金属接合機1は、金属板10、11の接合が完了していると判断した場合には、ホーン3の超音波振動を停止する。
また、この超音波金属接合機1は、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合にも、ホーン3の超音波振動を停止する。その制御処理について、図4のフローチャートを用いて以下に説明する。この制御処理は、超音波金属接合機1の出力状態を利用して行うものである。
(ステップS1)
まず、ホーン3が超音波振動を開始すると、出力センサ4は、超音波金属接合機1の出力(ホーン3の駆動力)を連続的に検出して検出信号を超音波金属接合機コントローラ5に出力する。
(ステップS2)
超音波金属接合機コントローラ5は、出力センサ4から出力された検出信号に基づき、ホーン3の超音波振動の開始から所定時間tが経過するまで、超音波金属接合機1の出力波形を作成する(図5参照)。なお、所定時間tは、予め金属板10、11の接合実験によって決められ、金属板10、11の接合に要する時間よりも短い。また、この所定時間tは、金属板の種類や金属板の接合の際の各種条件により異なる。
(ステップS3)
次に、超音波金属接合機コントローラ5は、図5の出力波形から、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数が、正常接合時よりも少ないか否かを判断する。
(ステップS4)
次に、超音波金属接合機コントローラ5は、図5の様な、所定時間t内に出力PがAに示す一時的に低下する状態の回数が正常接合時よりも少ないと判断した場合には(ステップS3でYES)、図5の出力波形の状態が正常接合時の出力波形の状態と相違すると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ5は、金属板10、11の接合が不良であると判断して超音波振動子の駆動を停止する。したがって、図5のS時点でホーン3の超音波振動が停止して制御処理が終了する。
(ステップS5〜ステップS6)
また、超音波金属接合機コントローラ5は、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数が正常接合時と同じまたは多いと判断した場合には(ステップS3でNO)、出力波形の状態が正常接合時の出力波形の状態と同じであると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ5は、金属板10、11の接合が良好であると判断して、接合が完了するまでホーン3の超音波振動の駆動を続ける。そして、超音波金属接合機コントローラ5は、金属板10、11の接合が完了したらホーン3の超音波振動を停止して(ステップS4)、制御処理を終了する。
なお、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数が正常接合時よりも少ない場合に、金属板10、11の接合が不良である理由について以下に説明する。
出力Pの一時的な低下は、金属板10、11が図2の状態から図3の状態に移る時に発生する。金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合には、金属板10、11は、正常接合時(金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れていない場合)よりも滑るため、図2の状態が正常接合時よりも長くかかる。
したがって、所定時間t内に金属板10、11が図2の状態から図3の状態に移る回数が正常接合時よりも少なくなる。このことから、出力Pが一時的に低下する回数も正常接合時よりも少なくなるので、金属板10、11の接合が不良であると判断できる。
このように、本実施の形態の超音波金属接合機1では、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れていても、接合途中でホーン3の超音波振動を停止するようにした。
したがって、作業者は、金属板10、11を超音波金属接合機1から外して次の接合作業に移ることが可能になる。よって、本実施の形態の超音波金属接合機1は、接合強度の低下が確実に抑えられている良品の接合金属板13(図3参照)を効率良く製造することができる。したがって、この接合金属板13は、従来の接合金属板よりも高い品質を確保することができる。
第2の実施の形態:
図6は、本件発明の第2の実施の形態を示す超音波金属接合機101のシステム図である。なお、本実施の形態の超音波金属接合機101では、第1の実施の形態の超音波金属接合機1と同じ部分には同じ符号を付して、第1の実施の形態の超音波金属接合機1と異なる部分について説明する。
この超音波金属接合機101は、アンビル2と、ホーン3と、変位量センサ40と、超音波金属接合機コントローラ50と、超音波振動子および加圧装置(図示せず)とを備えている。
変位量センサ40は、本件発明の検出手段を構成している。この変位量センサ40は、上側の金属板11の沈み込み量を検出して検出信号を出力するように構成されている。
超音波金属接合機コントローラ50は、本件発明のホーン駆動制御手段を構成しており、変位量センサ40等に接続されている。また、この超音波金属接合機コントローラ50には、各種の接合条件に応じた正常接合時の沈み込み量波形が記憶されている。そして、この超音波金属接合機コントローラ50は、変位量センサ40等から出力された各種の信号に基づいて、ホーン3の駆動制御等、各種の制御を行うように構成されている。
以上のように構成されている超音波金属接合機101は、第1の実施の形態で説明したように金属板10、11の接合が完了した場合や、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合に、ホーン3の超音波振動を停止する。その制御処理を図7のフローチャートを用いて以下に説明する。この制御処理は、上側の金属板11の沈み込み状態を利用して行うものである。
(ステップS101)
まず、ホーン3が超音波振動を開始すると、変位量センサ40は、上側の金属板11の沈み込み量を連続的に検出して検出信号を超音波金属接合機コントローラ50に出力する。
(ステップS102)
次に、超音波金属接合機コントローラ50は、変位量センサ40から出力された検出信号に基づき、ホーン3の超音波振動の開始から所定時間tが経過するまで、階段状の沈み込み量波形を作成する(図8参照)。なお、所定時間tは、予め金属板10、11の接合実験によって決められ、金属板10、11の接合に要する時間よりも短い。また、この所定時間tは、金属板の種類や金属板の接合の際の各種条件により異なる。
(ステップS103)
次に、超音波金属接合機コントローラ50は、図8の沈み込み量波形から、所定時間t内に沈み込み量Dが一時的に停滞する回数が正常接合時よりも少ないか否かを判断する。
(ステップS104)
次に、超音波金属接合機コントローラ50は、図8の様な、所定時間t内に沈み込み量DがBに示す一時的に停滞する状態の回数が正常接合時よりも少ないと判断した場合には(ステップS103でYES)、図8の沈み込み量波形の状態が正常接合時の沈み込み量波形の状態と相違すると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ50は、金属板10、11の接合が不良であると判断して超音波振動子の駆動を停止する。したがって、図8のS時点でホーン3の超音波振動が停止して制御処理が終了する。
(ステップS105〜ステップS106)
また、超音波金属接合機コントローラ50は、所定時間t内に沈み込み量Dが一時的に停滞する回数が正常接合時の場合と同じまたは多いと判断した場合には(ステップS103でNO)、沈み込み量波形の状態が、正常接合時の沈み込み量波形の状態と同じであると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ50は、金属板10、11の接合が良好であると判断して、接合が完了するまでホーン3の超音波振動の駆動を続ける。そして、超音波金属接合機コントローラ50は、金属板10、11の接合が完了したらホーン3の超音波振動を停止して(ステップS104)、制御処理を終了する。
なお、所定時間t内に沈み込み量Dが一時的に停滞する回数が正常接合時よりも少ない場合に、金属板10、11の接合が不良である理由について以下に説明する。
沈み込み量Dの一時的な停滞は、金属板10、11が図2の状態から図3の状態に移る時に発生する。金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合には、金属板10、11は正常接合時よりも滑るため、図2の状態が正常接合時よりも長くかかる。したがって、所定時間t内に金属板10、11が図2の状態から図3の状態に移る回数が正常接合時よりも少なくなる。このことから、沈み込み量Dが一時的に停滞する回数は正常接合時よりも少なくなるので、金属板10、11の接合が不良であると判断できる。
このように、本実施の形態の超音波金属接合機101では、第1の実施の形態の超音波金属接合機1と同様に、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れていても、接合途中でホーン3の超音波振動を停止するようにした。
したがって、作業者は、金属板10、11を超音波金属接合機101から外して次の接合作業に移ることが可能になる。よって、本実施の形態の超音波金属接合機101は、良品の接合金属板を効率良く製造することができる。また、この場合の接合金属板も、第1の実施の形態の接合金属板13と同様に、従来の接合金属板よりも高い品質を確保することができる。
第3の実施の形態:
図6に示すように、本実施の形態の超音波金属接合機201(括弧書きで表示)は、アンビル2と、ホーン3と、変位量センサ40と、超音波金属接合機コントローラ51(括弧書きで表示)と、超音波振動子および加圧装置(図示せず)とを備えている。
超音波金属接合機コントローラ51は、本件発明のホーン駆動制御手段を構成しており、変位量センサ40等に接続されている。また、この超音波金属接合機コントローラ51には、各種の接合条件に応じた正常接合時の沈み込み量波形が記憶されている。そして、超音波金属接合機コントローラ51は、変位量センサ40等から出力された各種の信号に基づいて、ホーン3の駆動制御等、各種の制御を行うように構成されている。その他の部分は、第2の実施の形態の超音波金属接合機101と同じである。
以上のように構成されている超音波金属接合機201は、第1の実施の形態で説明したように金属板10、11の接合が完了した場合や、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合に、ホーン3の超音波振動を停止する。その制御処理を図9のフローチャートを用いて以下に説明する。この制御処理は、上側の金属板11の沈み込み状態を利用して行うものである。
(ステップS201〜S202)
この処理では、図7のステップS101〜S102と同様の処理が行われる。その結果、超音波金属接合機コントローラ51は、図8に示した階段状の沈み込み量波形を作成する。
(ステップS203)
次に、超音波金属接合機コントローラ51は、図8の沈み込み量波形から、所定時間t内の段部の数が正常接合時よりも少ないか否かを判断する。
(ステップS204)
次に、超音波金属接合機コントローラ51は、図8の様な、所定時間t内に沈み込み量DがCに示す段部の状態の回数が正常接合時よりも少ないと判断した場合には(ステップS203でYES)、図8の沈み込み量波形の状態が正常接合時の沈み込み量波形の状態と相違すると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ51は、金属板10、11の接合が不良であると判断して超音波振動子の駆動を停止する。したがって、図8のS時点でホーン3の超音波振動が停止して制御処理が終了する。
(ステップS205〜ステップS206)
また、超音波金属接合機コントローラ51は、所定時間t内の段部の数が正常接合時と同じまたは多いと判断した場合には(ステップS203でNO)、沈み込み量波形の状態が正常接合時の沈み込み量波形の状態と同じであると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ51は、金属板10、11の接合が良好であると判断して、接合が完了するまでホーン3の超音波振動の駆動を続ける。そして、超音波金属接合機コントローラ51は、金属板10、11の接合が完了したらホーン3の超音波振動を停止して(ステップS204)、制御処理を終了する。
なお、沈み込み量波形の段部が正常接合時よりも少ない場合に、金属板10、11の接合が不良である理由について説明する。
第1の実施の形態で説明したように、金属板10、11の接合時には、金属板10、11は図2の状態と図3の状態とを繰り返す、つまり、上側の金属板11の沈み込みが間欠的に起きる。したがって、沈み込み量波形は階段状になる。
金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合には、金属板10、11は正常接合時(接合面10a、11aが油脂等で汚れていない場合)よりも滑るために、図2の状態が正常接合時よりも長くかかる。
したがって、金属板10、11が図2の状態から図3の状態に移る回数が正常接合時よりも少なくなる。このことから、この場合の沈み込み量波形において、段部が正常接合時よりも少なくなるので金属板10、11の接合が不良であると判断できる。
このように、本実施の形態の超音波金属接合機201では、第1の実施の形態の超音波金属接合機1と同様に、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れていても、接合途中でホーン3の超音波振動を停止するようにした。
したがって、作業者は、金属板10、11を超音波金属接合機201から外して次の接合作業に移ることが可能になる。よって、本実施の形態の超音波金属接合機201は、良品の接合金属板を効率良く製造することができる。また、この場合の接合金属板も、第1の実施の形態の接合金属板13と同様に、従来の接合金属板よりも高い品質を確保することができる。
第4の実施の形態:
図10は、本件発明の第4の実施の形態を示す超音波金属接合機301のシステム図である。この超音波金属接合機301は、アンビル2と、ホーン3と、出力センサ4と、変位量センサ40と、超音波金属接合機コントローラ52と、超音波振動子および加圧装置(図示せず)とを備えている。
超音波金属接合機コントローラ52は本件発明のホーン駆動制御手段を構成しており、出力センサ4や変位量センサ40等に接続されている。また、この超音波金属接合機コントローラ52には、各種の接合条件に応じた正常接合時の出力波形や沈み込み量波形が記憶されている。そして、超音波金属接合機コントローラ52は、出力センサ4や変位量センサ40等から出力された各種の信号に基づいて、ホーン3の駆動制御等、各種の制御を行うように構成されている。その他の部分は、第1の実施の形態や第2の実施の形態で説明した通りである。
以上のように構成されている超音波金属接合機301は、第1の実施の形態で説明したように金属板10、11の接合が完了した場合や、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合に、ホーン3の超音波振動を停止する。その制御処理を図11のフローチャートを用いて以下に説明する。この制御処理は、超音波金属接合機301の出力状態および、上側の金属板11の沈み込み状態を利用して行うものである。
(ステップS301)
まず、ホーン3が超音波振動を開始すると、出力センサ4は、超音波金属接合機301の出力を連続的に検出して検出信号を超音波金属接合機コントローラ52に出力する。これと同時に、変位量センサ40は、上側の金属板11の沈み込み量を連続的に検出して検出信号を超音波金属接合機コントローラ52に出力する。
(ステップS302)
次に、超音波金属接合機コントローラ52は、変位量センサ40から出力された検出信号に基づき、ホーン3の超音波振動の開始から所定時間tが経過するまで、階段状の沈み込み量波形を作成する(図12参照)。これと同時に、超音波金属接合機コントローラ52は、出力センサ4から出力された検出信号に基づき、ホーン3の超音波振動の開始から所定時間tが経過するまで、超音波金属接合機301の出力波形を作成する(図12参照)。
(ステップS303)
次に、超音波金属接合機コントローラ52は、図12の出力波形から、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数が正常接合時よりも少ないか否かを判断する。同時に、超音波金属接合機コントローラ52は、図12の沈み込み量波形から、所定時間t内に沈み込み量Dが一時的に停滞する回数が正常接合時よりも少ないか否かを判断する。
(ステップS304)
次に、超音波金属接合機コントローラ52は、図12の様な所定時間t内に出力PがAに示す一時的に低下する状態の回数が正常接合時よりも少ないと判断した場合、または、図12の様な所定時間t内に沈み込み量DがBに示す一時的に停滞する状態の回数が正常接合時よりも少ないと判断した場合には(ステップS303でYES)、図12の出力波形の状態または沈み込み量波形の状態が正常接合時の状態と相違すると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ52は、金属板10、11の接合が不良であると判断して超音波振動子の駆動を停止する。したがって、図12のS時点でホーン3の超音波振動が停止して制御処理が終了する。
(ステップS305〜ステップS306)
また、超音波金属接合機コントローラ52は、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数や、所定時間t内に沈み込み量Dが一時的に停滞する回数が正常接合時における回数と同じまたは多いと判断した場合には(ステップS303でNO)、出力波形の状態または沈み込み量波形の状態が正常接合時の状態と同じであると判断する。
したがって、超音波金属接合機コントローラ52は、金属板10、11の接合が良好であると判断して、接合が完了するまでホーン3の超音波振動の駆動を続ける。そして、超音波金属接合機コントローラ52は、金属板10、11の接合が完了したらホーン3の超音波振動を停止して(ステップS304)、制御処理を終了する。
なお、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数や、沈み込み量Dが一時的に停滞する回数が正常接合時よりも少ない場合に、金属板10、11の接合が不良となる理由は、第1の実施の形態や第2の実施の形態で説明した通りである。
このように、本実施の形態の超音波金属接合機301では、第1の実施の形態の超音波金属接合機1と同様に、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れていても、接合途中でホーン3の超音波振動を停止するようにした。
したがって、作業者は、金属板10、11を超音波金属接合機301から外して次の接合作業に移ることが可能になる。
さらに、本実施の形態の超音波金属接合機301では、金属板10、11の接合不良の判断条件として、超音波金属接合機301の出力状態と、上側の金属板11の沈み込み状態を利用した。したがって、本実施の形態の超音波金属接合機301は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の超音波金属接合機に比べて接合不良の判断条件が多くなるので、接合不良の判断が正確になる。このため、不良品を製造する可能性が非常に少なくなる。
よって、本実施の形態の超音波金属接合機301は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の超音波金属接合機に比べて、良品の接合金属板をより効率良く製造することができる。したがって、この場合の接合金属板は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の超音波金属接合機で製造された接合金属板よりも、さらに高い品質を確保することができる。
第5の実施の形態:
図10に示すように、本実施の形態の超音波金属接合機401(括弧書きで表示)は、アンビル2と、ホーン3と、出力センサ4と、変位量センサ40と、超音波金属接合機コントローラ53(括弧書きで表示)と、超音波振動子および加圧装置(図示せず)とを備えている。
超音波金属接合機コントローラ53は本件発明のホーン駆動制御手段を構成しており、出力センサ4や変位量センサ40等に接続されている。また、この超音波金属接合機コントローラ53には、各種の接合条件に応じた正常接合時の出力波形や沈み込み量波形が記憶されている。そして、超音波金属接合機コントローラ53は、出力センサ4や変位量センサ40等から出力された各種の信号に基づいて、ホーン3の駆動制御等、各種の制御を行うように構成されている。その他の部分は、第1の実施の形態や第2の実施の形態で説明した通りである。
以上のように構成されている超音波金属接合機401は、第1の実施の形態で説明したように金属板10、11の接合が完了した場合や、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れている場合に、ホーン3の超音波振動を停止する。その制御処理を図13のフローチャートを用いて以下に説明する。この制御処理は、超音波金属接合機401の出力状態および上側の金属板11の沈み込み状態を利用して行うものである。
(ステップS401〜ステップS402)
この処理では、図11のステップS301〜S302と同様の処理が行われる。つまり、超音波金属接合機コントローラ53は、図12に示した超音波金属接合機401の出力波形と上側の金属11の沈み込み量波形を作成する。
(ステップS403)
次に、超音波金属接合機コントローラ53は、図12の出力波形から、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数が正常接合時よりも少ないか否かを判断する。同時に、超音波金属接合機コントローラ53は、図12の沈み込み量波形から、所定時間t内の段部の数が正常接合時よりも少ないか否かを判断する。
(ステップS404)
次に、超音波金属接合機コントローラ53は、図12の様な所定時間t内に出力PがAに示す一時的に低下する状態の回数が正常接合時よりも少ないと判断した場合、または、図12の様な所定時間t内に沈み込み量DがCに示す段部の状態の回数が正常接合時よりも少ないと判断した場合には(ステップS403でYES)、図12の出力波形の状態または沈み込み量波形の状態が正常接合時の状態と相違すると判断する。これにより、超音波金属接合機コントローラ53は、金属板10、11の接合が不良であると判断して超音波振動子の駆動を停止する。したがって、図12のS時点でホーン3の超音波振動が停止して制御処理が終了する。
(ステップS405〜ステップS406)
また、超音波金属接合機コントローラ53は、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数や、所定時間t内で沈み込み量波形の段部の数が正常接合時と同じまたは多いと判断した場合には(ステップS403でNO)、出力波形の状態または沈み込み量波形の状態が正常接合時の状態と同じであると判断する。
したがって、超音波金属接合機コントローラ53は、金属板10、11の接合が良好であると判断して、接合が完了するまでホーン3の超音波振動の駆動を続ける。そして、超音波金属接合機コントローラ53は、金属板10、11の接合が完了したらホーン3の超音波振動を停止して(ステップS404)、制御処理を終了する。
なお、所定時間t内に出力Pが一時的に低下する回数や、沈み込み量波形の段部Cの数が正常接合時よりも少ない場合に、金属板10、11の接合が不良となる理由は、第1の実施の形態や第3の実施の形態で説明した通りである。
このように、本実施の形態の超音波金属接合機401では、第1の実施の形態の超音波金属接合機1と同様に、金属板10、11の接合面10a、11aが油脂等で汚れていても、接合途中でホーン3の超音波振動を停止するようにした。
したがって、作業者は、金属板10、11を超音波金属接合機401から外して次の接合作業に移ることが可能になる。
さらに、本実施の形態の超音波金属接合機401は、第4の実施の形態の超音波金属接合機301と同様に、金属板10、11の接合完了の判断条件として、超音波金属接合機401の出力状態と、上側の金属板11の沈み込み状態を利用した。したがって、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の超音波金属接合機に比べて、接合不良の判断が正確になるため、不良品を製造する可能性が非常に少なくなる。
よって、本実施の形態の超音波金属接合機401は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の超音波金属接合機に比べて、良品の接合金属板をより効率良く製造することができる。したがって、この場合の接合金属板は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の超音波金属接合機で製造された接合金属板よりも、さらに高い品質を確保することができる。
以上、本件発明にかかる実施の形態を例示したが、この実施の形態は本件発明の内容を限定するものではない。また、本件発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。例えば、出力波形や沈み込み量の波形を表示装置を用いて表示して、作業者が接合の良否を視覚的に判断するようにしても良い。
以上説明したように本件発明の超音波金属接合機では、良品の接合金属板を効率良く製造することができる。また、本件の接合金属板では、本件発明の超音波金属接合機を用いたことにより高い品質を確保することができる。したがって、本件発明を、超音波金属接合機の技術分野で充分に利用することができる。
1 超音波金属接合機
2 アンビル
3 ホーン
4 出力センサ
5 超音波金属接合機コントローラ
10 金属板
10a 接合面
11 金属板
11a 接合面
13 接合金属板
40 変位量センサ
50 超音波金属接合機コントローラ
51 超音波金属接合機コントローラ
52 超音波金属接合機コントローラ
53 超音波金属接合機コントローラ
101 超音波金属接合機
201 超音波金属接合機
301 超音波金属接合機
401 超音波金属接合機
C 段部
D 沈み込み量
P 出力
t 所定時間

Claims (1)

  1. アンビルに二枚の金属板を重ねた状態で載置させ、前記アンビルとホーンとで前記二枚の金属板を挟持して、この状態で前記ホーンが水平方向に超音波振動して上側の金属板にこの超音波振動を与えて当該二枚の金属板同士を左右に摺り合わせて接合することにより接合金属板を得る超音波金属接合機において、
    前記ホーンの超音波振動の開始時から前記超音波金属接合機のホーンの駆動力を連続的に検出して検出信号を出力する検出手段と、
    この検出手段から出力された検出信号に基づき、所定時間が経過するまで出力波形を作成し、この波形の状態が正常接合時の波形の状態と相違する場合には、前記二枚の金属板の接合が不良であると判断して前記ホーンの超音波振動を停止するホーン駆動制御手段とを備え、
    前記ホーン駆動制御手段は、前記出力波形で示される比例的に増加する出力の軌跡に対
    して一時的に出力が低下する回数が正常接合時よりも少ない場合に、前記出力波形の状態
    が正常接合時の出力波形の状態と相違していると判断し、前記ホーンの超音波振動を停止
    することを特徴とする超音波金属接合機。
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