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JP5336743B2 - 連結装置 - Google Patents
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JP5336743B2 - 連結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連結装置に関し、特に、2台の搬送車を連結して、一方の搬送車を他方の搬送車により牽引すると共に押込むことができる連結装置に関するものである。
近年、生産現場においては、人件費削減を目的とした自動化が強く要請されている。そこで、例えば、特許文献1に開示される無人搬送車のような搬送車を利用して、荷物(材料や製品など)の搬送が行われている。
ところで、鉄鋼関連や造船関連の分野で扱われる荷物は比較的重量物であることが多いため、かかる分野では特に大型の搬送車が利用されている。しかしながら、例えば、搬送車が故障して走行不能となった場合には、大型の搬送車を人手により動かすことは不可能である。そこで、かかる場合には、故障した搬送車を正常(走行可能)な搬送車によりワイヤロープ等を用いて移動させる策が講じられている。
特開2000−318606号公報
しかしながら、上述したように、故障した搬送車を正常な搬送車によりワイヤロープ等を用いて移動させる場合には、故障した搬送車を牽引することはできるが、押込むことはできないという問題点があった。このため、故障した搬送車を所望の場所まで移動させたり定位置に停車させたりすることが困難であった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、2台の搬送車を連結して、一方の搬送車を他方の搬送車により牽引すると共に押込むことができる連結装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の連結装置は、前方に運転席を有する2台の搬送車を連結するものであり、前記2台の搬送車にそれぞれ着脱可能に取り付けられる一対の取付部材と、それら一対の取付部材を連結すると共に剛性材料から構成される連結部材と、その連結部材を前記一対の取付部材にそれぞれ軸支する一対の軸部材と、前記搬送車の上面に固定される固定部材とを備え、前記一対の軸部材は、前記取付部材が前記搬送車に取り付けられた状態で軸心を前記搬送車の上下方向に向けて配設され、前記取付部材は、前記搬送車の上面視において略矩形状に形成された板状の被固定部を備え、前記固定部材は、その固定部材の上面における一部分を前記搬送車の下方向に向けて凹設することで前記取付部材が係止可能に形成される係止部を備え、前記係止部は、前記固定部材の上面よりも下方に位置し前記搬送車における上面視において前記被固定部に対応した略矩形状を有する平坦面状の係止底面と、その係止底面および前記固定部材の上面に対して垂直に連設される係止壁面とを備え、前記被固定部のうち前記搬送車における左右両側および中央側に位置する側端面が前記係止壁面に係止されることで、前記取付部材の前記搬送車に対する左右方向への変位および前記連結部材が連結される側と反対方向への変位が規制される。
請求項2記載の連結装置は、請求項1記載の連結装置において、前記取付部材は、前記軸部材を支持すると共に前記搬送車に取り付けられた状態で前記搬送車の上下方向において対向する一対の支持部を備え、前記連結部材は、前記軸部材が挿通する貫通孔が穿設される軸支部を備えると共に、その軸支部が前記一対の支持部の対向間に介挿された状態で前記貫通孔に挿通された軸部材により前記取付部材に軸支され、前記軸支部は、前記搬送車の上下方向における寸法が前記一対の支持部の対向間隔よりも小さく構成されている。
請求項3記載の連結装置は、請求項2記載の連結装置において、前記貫通孔の内面は、前記貫通孔の内側へ向けて凸となる曲面状に形成されている。
請求項4記載の連結装置は、請求項1から3のいずれかに記載の連結装置において、前記連結部材は、円筒体に構成されている。
請求項5記載の連結装置は、請求項1から4のいずれかに記載の連結装置において、前記軸部材を中心とする前記連結部材の回転を所定の角度範囲内に規制する規制部材を備えている。
請求項6記載の連結装置は、請求項1から5のいずれかに記載の連結装置において、前記軸部材を中心とする前記連結部材の回転角度が所定の角度であるかを検知する角度検知手段を備えている。
請求項1記載の連結装置によれば、前方に運転席を有する2台の搬送車にそれぞれ着脱可能に取り付けられる一対の取付部材と、それら一対の取付部材を連結すると共に剛性材料から構成される連結部材とを備えているので、連結部材を介して2台の搬送車を連結することができる。また、連結部材は剛性材料から構成されているので、連結した2台の搬送車の内の一方の搬送車を他方の搬送車により牽引すると共に押込むことができるという効果がある。
これにより、例えば、搬送車が故障して走行不能となった場合でも、故障した搬送車と正常(走行可能)な搬送車とを連結し、故障した搬送車を正常な搬送車により牽引または押込むことで、故障した搬送車を所望の場所まで容易に移動させることができると共に定位置に精度良く停車させることができる。
また、本発明における連結装置によれば、取付部材が搬送車に着脱可能に取り付けられるので、連結装置が不要な場合には、連結装置を搬送車から取り外すことができ、利便性の向上を図ることができるという効果がある。
更に、本発明における連結装置によれば、連結部材を取付部材に軸支する一対の軸部材を備え、それら一対の軸部材は、取付部材が搬送車に取り付けられた状態で軸心を搬送車の上下方向(高さ方向)に向けて配設されているので、軸部材を中心として連結部材を搬送車の左右方向(幅方向)へ回転可能とすることができる。
これにより、搬送車が旋回する際には、軸部材を中心として連結部材が搬送車の左右方向へ回転することで、連結した2台の搬送車の旋回走行を可能とすることができるという効果がある。
また、搬送車の上面に固定されると共に係止部が搬送車の下方向へ向けて凹設される固定部材を備え、その係止部が、固定部材の上面よりも下方に位置し搬送車における上面視において被固定部に対応した形状を有する平坦面状の係止底面と、その係止底面および固定部材の上面に対して垂直に連設される係止壁面とを備え、被固定部のうち搬送車における左右両側および中央側に位置する側端面が係止壁面に係止された状態で固定部材に螺設されることで、取付部材の搬送車に対する左右方向への変位および連結部材が連結される側と反対方向への変位が規制されるので、搬送車への取付部材の取り付け作業を簡素化できると共に、搬送車への取付部材の取り付け強度を確保することができるという効果がある。
請求項2記載の連結装置によれば、請求項1記載の連結装置の奏する効果に加え、取付部材は、軸部材を支持すると共に搬送車に取り付けられた状態で搬送車の上下方向(高さ方向)において対向する一対の支持部を備え、連結部材は、軸部材が挿通する貫通孔が穿設される軸支部を備えると共に、その軸支部が一対の支持部の対向間に介挿された状態で貫通孔に挿通された軸部材により取付部材に軸支され、かかる軸支部は、搬送車の上下方向における寸法が一対の支持部の対向間隔よりも小さく構成されているので、軸支部と一対の支持部との間に隙間を設け、その隙間の分だけ、連結部材を搬送車の上下方向へ移動可能とすることができる。
これにより、一方の搬送車が走行する走行路の高さと他方の搬送車が走行する走行路の高さとが異なる場合(例えば、凹凸路や坂路など)でも、連結部材が搬送車の上下方向へ移動することで、走行路に影響を受けることなく2台の搬送車を連結することができるという効果がある。
請求項3記載の連結装置によれば、請求項2記載の連結装置の奏する効果に加え、貫通孔の内面は、貫通孔の内側へ向けて凸となる曲面状に形成されているので、連結部材を取付部材に対して揺動可能とすることができる。
これにより、一方の搬送車が走行する走行路の高さと他方の搬送車が走行する走行路の高さとが異なる場合(例えば、凹凸路や坂路など)でも、連結部材が取付部材に対して揺動することで、走行路に影響を受けることなく2台の搬送車を連結することができるという効果がある。また、連結部材が取付部材に対して揺動することで、軸部材の貫通孔に対するこじりを防止することができるという効果がある。
請求項4記載の連結装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の連結装置の奏する効果に加え、連結部材は円筒体に形成されているので、応力集中が起こり難く、牽引や押込みに対する連結部材の耐力を確保することができる。これにより、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
また、連結部材は円筒体に構成されているので、中実の円柱体に構成する場合と比較して、連結部材の軽量化を図ることができるという効果がある。
請求項5記載の連結装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の連結装置の奏する効果に加え、軸部材を中心とする連結部材の回転を所定の角度範囲内に規制する規制部材を備えているので、2台の搬送車C1,C2を連結装置1で連結し、一方の搬送車を他方の搬送車で押込む場合に生じる恐れのあるジャックナイフ現象を防止することができるという効果がある。
請求項6記載の連結装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の連結装置の奏する効果に加え、軸部材を中心とする連結部材の回転角度が所定の角度であるかを検知する角度検知手段を備えているので、軸部材を中心とする連結部材の回転角度が所定の角度に達したか否かを判断することができる。
これにより、連結部材の回転角度が所定の角度に達したと判断される場合に、例えば、警告音を発したり搬送車を停車させることで、2台の搬送車C1,C2を連結装置1で連結し、一方の搬送車を他方の搬送車で押込む場合に生じる恐れのあるジャックナイフ現象を未然に防止することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、搬送車C1,C2について説明する。図1は、搬送車C1,C2の側面図である。なお、図1(a)では、搬送車C1の前方および搬送車C2の後方のみを図示すると共に、図1(b)では、搬送車C1,C2の前方のみを図示している。また、図1の矢印U−Dは、搬送車C1,C2の上下方向(高さ方向)を示している。
また、図1では、2台の搬送車C1,C2を連結装置1により連結した状態を図示しており、(a)は搬送車C1の前方と搬送車C2の後方とを連結した状態を、(b)は搬送車C1の前方と搬送車C2の前方とを連結した状態を、それぞれ図示している。
搬送車C1,C2は、生産現場において荷物(材料や製品など)を搬送するための車両であり、走行路Gに敷設された誘導体(図示せず)をセンサ(図示せず)により検知することで、誘導体に沿って無人で走行可能に構成されている。なお、搬送車C1,C2は、本実施の形態のように無人の搬送車に限られず、運転者を必要とする搬送車であっても良い。請求項1、2に記載の搬送車も同様の趣旨であり、無人または有人に限定されるものではない。
なお、本実施の形態における搬送車C1,C2は、比較的重量物を扱う鉄鋼関連や造船関連の分野で利用されるものであり、他の分野で利用されるものよりも大型(車両重量が約167トン)に構成されている。このため、例えば、搬送車C1が故障して走行不能となった場合には、大型の搬送車C1を人手により動かすことは不可能である。そこで、故障した搬送車C1を正常(走行可能)な搬送車C2で移動させるべく、2台の搬送車C1,C2を連結するために連結装置1が用いられる。
次いで、図2及び図3を参照して、本発明の一実施の形態における連結装置1について説明する。図2(a)は、連結装置1の側面図であり、図2(b)は、連結装置1の上面図である。また、図3(a)は、図2(a)のIIIa−IIIa線における連結部材3の断面図であり、図3(b)は、図2(a)のIIIb−IIIb線における支持部3aの断面図である。なお、図2(a)では、発明の理解を容易とするために、搬送車C1,C2の一部を仮想線で図示し、2台の搬送車C1,C2を連結装置1により連結した状態を図示している。
連結装置1は、上述したように、2台の搬送車C1,C2を連結するための装置であり、図2に示すように、一対の取付部材2と、連結部材3と、一対の軸部材4とを主に備えて構成されている。
取付部材2は、後述する固定部材5を介して搬送車C1,C2に取り付けられるものであり、図2に示すように、一対の支持部2a,2bを備えている。支持部2a,2bは、軸部材4を支持する部位であり、図2(a)に示すように、取付部材2が搬送車C1,C2に取り付けられた状態で搬送車の上下方向(U−D方向、図1参照)において対向して配設されている。
これら支持部2a,2bには、図2(a)に示すように、貫通孔2a1,2b1がそれぞれ穿設され、それら貫通孔2a1,2b1に軸部材4が挿通されている。貫通孔2a1,2b1に挿通された軸部材4は、支持部2aに螺設された係止部材8により回転不能に係止されている。
また、支持部2aには、図2に示すように、2個の規制部材6が配設されている。規制部材6は、軸部材4を中心とする連結部材3の回転を所定の角度範囲内に規制するものであり、支持部2aの下面(図2(a)下側の面)から支持部2b側(図2(a)下側)へ向けて突設されている。
なお、本実施の形態における2個の規制部材6は、軸部材4を中心とする連結部材3の回転を図2に示す状態(以下、「基本姿勢」と称す。)から連結装置1の上面視(図2(b)参照)において時計回り及び反時計回りにそれぞれ40°の角度範囲内に規制するようにそれぞれ配設されている。
ここで、図4を参照して、規制部材6の作用について説明する。図4は、図2(b)のIVで示す部分を拡大した連結装置1の拡大上面図であり、(a)は連結部材3が基本姿勢にある状態を、(b)は連結部材3が基本姿勢から連結装置1の上面視において時計回りに40°回転した状態を、(c)は連結部材3が基本姿勢から連結装置1の上面視において反時計回りに40°回転した状態を、それぞれ図示している。
図4(a)に示す基本姿勢から連結部材3が連結装置1の上面視において軸部材4を中心として時計回りに40°回転すると、図4(b)に示すように、連結部材3(軸支部3a)が規制部材6に干渉して、連結部材3の時計回りの回転が規制される。
一方、図4(a)に示す基本姿勢から連結部材3が連結装置1の上面視において軸部材4を中心として反時計回りに40°回転すると、図4(c)に示すように、連結部材3(軸支部3a)が規制部材6に干渉して、連結部材3の反時計回りの回転が規制される。
図2に戻って説明する。支持部2aには、2個の検知センサ7(図6参照)が配設されている。検知センサ7は、軸部材4を中心とする連結部材3の回転角度が所定の角度であるかを検知するものであり、投光部(図示せず)から投光した光を受光部(図示せず)で受光し、受光した光量の変化により連結部材3の有無を検知する近センサとして構成されている。
なお、本実施の形態における2個の検知センサ7は、連結部材3が基本姿勢から連結装置1の上面視(図2(b)参照)において時計回りに35°回転した状態(以下、「第1規制姿勢」と称す。)及び基本姿勢から連結装置1の上面視(図2(b)参照)において反時計回りに35°回転した状態(以下、「第2規制姿勢」と称す。)となった場合に連結部材3を検知するようにそれぞれ配設されている。
連結部材3は、一対の取付部材2を連結するものであり、図3(a)に示すように、剛性材料から円筒体に構成されると共に、図2に示すように、一対の軸支部3aを備えている。軸支部3aは、軸部材4により取付部材2に軸支される部位であり、連結部材3の両端にそれぞれ配設されている。
この軸支部3aには、図2(a)に示すように、貫通孔3a1が穿設され、その貫通孔3a1に軸部材4が挿通されている。即ち、軸支部3aは、取付部材2に設けられた一対の支持部2a,2bの対向間に介挿された状態で貫通孔3a1に挿通された軸部材4により取付部材2に軸支されている。
ここで、軸支部3aは、搬送車の上下方向(U−D方向、図1参照)における寸法L1が一対の支持部2a,2bの対向間隔L2よりも小さく構成されている(L1<L2)。これにより、軸支部3aと一対の支持部2a,2bとの間に隙間を設け、その隙間の分だけ、連結部材3を搬送車の上下方向へ移動可能とすることができる。
よって、一方の搬送車C1が走行する走行路の高さと他方の搬送車C2が走行する走行路の高さとが異なる場合(例えば、凹凸路や坂路など)でも、連結部材3が搬送車C1,C2の上下方向へ移動することで、走行路に影響を受けることなく2台の搬送車C1,C2を連結することができる。
なお、軸支部3aと支持部2bとの間に設けられた隙間には、軸支部3aと支持部2bとの干渉を防止するために、ゴム状弾性材から構成される弾性部材9が配設されている。
また、貫通孔3a1の内面は、図3(b)に示すように、貫通孔3a1の内側へ向けて凸となる曲面状に形成されている。これにより、連結部材3を取付部材2に対して揺動可能とすることができる。
よって、一方の搬送車C1が走行する走行路の高さと他方の搬送車C2が走行する走行路の高さとが異なる場合(例えば、凹凸路や坂路など)でも、連結部材3が取付部材2に対して揺動することで、走行路に影響を受けることなく2台の搬送車C1,C2を連結することができる。また、連結部材3が取付部材2に対して揺動することで、軸部材4の貫通孔3a1に対するこじりを防止することができる。
ここで、一対の軸支部3aは、連結部材3の両端にそれぞれ着脱可能に螺設されている。即ち、連結部材3は、一対の軸支部3aと、それら一対の軸支部3aが螺設される本体部3bとの3つの部位に分割可能に構成されている。これにより、連結装置1の持ち運びや保管を容易として、利便性の向上を図ることができる。
また、本体部3bには、図2に示すように、本体部3bを巻上装置など(図示せず)により吊り上げるための吊上部材10が配設されている。これにより、連結装置1の持ち運びを容易として、作業者の負担の軽減を図ることができる。
軸部材4は、連結部材3を取付部材2に軸支するものであり、軸心Oを有する円柱体に構成されると共に、図2(a)に示すように、取付部材2が搬送車C1、C2に取り付けられた状態で軸心Oを搬送車C1,C2の上下方向(U−D方向、図1参照)に向けて配設されている。
固定部材5は、上述したように、取付部材2を搬送車C1,C2に取り付けるためのものであり、搬送車C1,C2に固定されている。ここで、図5を参照して、固定部材5について説明する。図5(a)は、固定部材5の上面図であり、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線における固定部材5の断面図である。
固定部材5は、図5に示すように、係止部5aを備えている。係止部5aは、取付部材2が係止される部位であり、上面視矩形状に凹設されている。係止部5aに係止された取付部材2は、固定部材5に螺設され、固定部材5を介して搬送車C1,C2に取り付けられている(図2参照)。
これにより、取付部材2が係止部5aに係止された状態で搬送車C1,C2に取り付けられる。よって、搬送車C1,C2への取付部材2の取り付け強度を確保することができる。
また、取付部材2が固定部材5に螺設され、搬送車C1,C2に着脱可能に取り付けられているので、連結装置1が不要な場合には、連結装置1を搬送車C1,C2から取り外すことができ、利便性の向上を図ることができる。
ここで、固定部材5は、図1に示すように、搬送車C1,C2の前方および後方にそれぞれ配設されている。これにより、図1(a)に示すように、搬送車C1(又は、搬送車C2)の前方に配設された固定部材5と、搬送車C2(又は、搬送車C1)の後方に配設された固定部材5とに一対の取付部材2をそれぞれ螺設することで、搬送車C1(又は、搬送車C2)の前方と搬送車C2(又は、搬送車C1)の後方とを連結装置1により連結することができる。
また、図1(b)に示すように、搬送車C1の前方に配設された固定部材5と、搬送車C2の前方に配設された固定部材5とに一対の取付部材2をそれぞれ螺設することで、搬送車C1の前方と搬送車C2の前方とを連結装置1により連結することができる。
以上説明したように、本実施の形態における連結装置1によれば、2台の搬送車C1,C2にそれぞれ取り付けられる一対の取付部材2と、それら一対の取付部材2を連結する連結部材3とを備えているので、連結部材3を介して2台の搬送車C1,C2を連結することができる。また、連結部材3は剛性材料から構成されているので、連結した2台の搬送車C1,C2の内の一方の搬送車C1(又は、搬送車C2)を他方の搬送車C2(又は、搬送車C1)により牽引すると共に押込むことができる。
これにより、例えば、搬送車C1が故障して走行不能となった場合でも、故障した搬送車C1と正常(走行可能)な搬送車C2とを連結し、故障した搬送車C1を正常な搬送車C2により牽引または押込むことで、故障した搬送車C1を所望の場所まで容易に移動させることができると共に定位置に精度良く停車させることができる。
また、本実施の形態における連結装置1によれば、連結部材3は円筒体に構成されているので、応力集中が起こり難く、牽引や押込みに対する連結部材3の耐力を確保することができる。これにより、耐久性の向上を図ることができる。また、中実の円柱体に構成する場合と比較して、連結部材3の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態における連結装置1によれば、連結部材3を取付部材2に軸支する一対の軸部材4を備え、それら一対の軸部材4は、取付部材2が搬送車C1,C2に取り付けられた状態で軸心Oを搬送車C1,C2の上下方向(高さ方向)に向けて配設されているので、軸部材4を中心として連結部材3を搬送車C1,C2の左右方向(幅方向)へ回転可能とすることができる。
これにより、搬送車C1,C2が旋回する際には、軸部材4を中心として連結部材3が搬送車C1,C2の左右方向へ回転することで、連結した2台の搬送車C1,C2の旋回走行を可能とすることができる。
また、本実施の形態における連結装置1によれば、軸部材4を中心とする連結部材3の回転が規制部材6により所定の角度範囲内に規制されるので、2台の搬送車C1,C2を連結装置1で連結し、一方の搬送車C1(又は、搬送車C2)を他方の搬送車C2(又は、搬送車C1)で押込む場合に生じる恐れのあるジャックナイフ現象を防止することができる。
次いで、図6を参照して、搬送車C1,C2に搭載される制御装置70について説明する。図6は、制御装置70の電気的構成を示すブロック図である。なお、図6では、搬送車C1,C2を走行させるための装置(例えば、走行路に敷設された誘導体を検知するセンサ等)を省略して図示している。
制御装置70は、搬送車C1,C2の各部を制御するための装置であり、図6に示すように、CPU71、ROM72及びRAM73を備え、それらがバスライン74を介して入出力ポート75に接続されている。また、入出力ポート75には、搬送車C1,C2に搭載される各種装置が接続されている。
CPU71は、バスライン74に接続された各部を制御する演算装置であり、ROM72は、CPU71により実行される制御プログラム(例えば、図7に図示される危険回避処理のフローチャート)や固定値データ等を記憶する書き換え不能な不揮発性のメモリである。また、RAM73は、制御プログラムの実行時に各種のワークデータやフラグ等を書き換え可能に記憶するメモリである。
角度検知装置76は、軸部材4を中心とする連結部材3の回転角度が所定の角度であるかを検知するための装置であり、一対の取付部材2に各2個ずつ配設される4個の検知センサ7と、それら4個の検知センサ7の検知結果に基づいて、検知信号をCPU71に送信する送信回路(図示せず)とを備えて構成されている。なお、検知センサ7は、連結部材3が第1規制姿勢および第2規制姿勢となった場合に連結部材3を検知する。
報知装置77は、生産現場の作業者に各種情報を知らせるための装置であり、スピーカ77aと、ランプ77bとを備えて構成されている。後述するように、CPU71は、角度検知装置76から検知信号を受信すると、スピーカ77aから警告音を発すると共にランプ77aを発光させる。
燃料供給装置78は、搬送車C1,C2の動力源となるエンジン79に燃料を供給するための装置である。
次いで、図7を参照して、制御装置70で実行される危険回避処理について説明する。図7は、危険回避処理を示すフローチャートである。危険回避処理は、2台の搬送車C1,C2を連結装置1で連結し、一方の搬送車C1(又は、搬送車C2)を他方の搬送車C2(又は、搬送車C1)で押込む場合に生じる恐れのあるジャックナイフ現象を防止するための処理であり、制御装置70の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2ms間隔で)実行される処理である。
CPU71は、危険回避処理に関し、まず、角度検知装置76から検知信号を受信したか否かを判断し(S1)、検知信号を受信していないと判断される場合には(S1:No)、この危険回避処理を終了する。
即ち、検知信号を受信していないと判断される場合には(S1:No)、連結部材3が第1規制姿勢または第2規制姿勢に達しておらず、ジャックナイフ現象を生じる恐れは低いので、S2及びS3の処理をスキップする。
一方、S1の処理の結果、検知信号を受信したと判断される場合には(S1:Yes)、スピーカ77aから警告音を発すると共にランプ77bを発光させ(S2)、また、燃料供給装置78によるエンジン79への燃料供給を停止して(S3)、この危険回避処理を終了する。
即ち、検知信号を受信したと判断される場合には(S1:Yes)、連結部材3が第1規制姿勢または第2規制姿勢に達しており、ジャックナイフ現象を生じる恐れがあるので、スピーカ77aから警告音を発すると共にランプ77bを発光させる。これにより、生産現場の作業者にジャックナイフ現象が生じる恐れを知らせることができる。
また、かかる場合には(S1:Yes)、ジャックナイフ現象を生じる恐れがあるので、燃料供給装置78によるエンジン79への燃料供給を停止する。これにより、ジャックナイフ現象を未然に防止することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例を示すものであり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、取付部材2が固定部材5を介して搬送車C1,C2に取り付けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、取付部材2を搬送車C1,C2に直接取り付けるように構成しても良い。
上記実施の形態では、連結部材3が円筒体に構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、円柱体、或いは、角柱体に構成しても良い。
上記実施の形態では、連結部材3が軸部材4により取付部材2に軸支される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、連結部材3をボールジョイントにより取付部材2に連結するように構成しても良い。
この場合にも、連結部材3を取付部材2に対して揺動可能とすることができるので、一方の搬送車C1(又は、搬送車C2)が走行する走行路の高さと他方の搬送車C2(又は、搬送車C1)が走行する走行路の高さとが異なる場合(例えば、凹凸路や坂路など)でも、連結部材3が取付部材2に対して揺動することで、走行路に影響を受けることなく2台の搬送車C1,C2を連結することができる。
上記実施の形態では、連結装置1が規制部材6と検知センサ7とを共に備える場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、規制部材6又は検知センサ7のいずれか一方のみを備えて構成しても良い。
上記実施の形態では、角度検知装置76から検知信号を受信したか否かを判断し、検知信号を受信したと判断される場合には、スピーカ77aから警告音を発すると共にランプ77bを発光させ、また、燃料供給装置78によるエンジン79への燃料供給を停止する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、スピーカ77aから警告音を発すると共にランプ77bを発光させるのみ、或いは、燃料供給装置78によるエンジン79への燃料供給を停止するのみとしても良い。
搬送車の側面図である。 (a)は、連結装置の側面図であり、(b)は、連結装置の上面図である。 (a)は、図2(a)のIIIa−IIIa線における連結部材の断面図であり、(b)は、図2(a)のIIIb−IIIb線における支持部の断面図である。 図2(b)のIVで示す部分を拡大した連結装置の拡大上面図である。 (a)は、固定部材の上面図であり、(b)は、図5(a)のVb−Vb線における固定部材の断面図である。 制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 危険回避処理を示すフローチャートである。
1 連結装置
2 取付部材
2a,2b 支持部
3 連結部材
3a 軸支部
3a1 貫通孔
4 軸部材
5 固定部材
5a 係止部
6 規制部材
7 検知センサ(角度検知手段)
C1,C2 搬送車
O 軸部材の軸心
L1 軸支部の搬送車の上下方向における寸法
L2 一対の支持部の対向間隔

Claims (6)

  1. 前方に運転席を有する2台の搬送車を連結する連結装置において、
    前記2台の搬送車にそれぞれ着脱可能に取り付けられる一対の取付部材と、
    それら一対の取付部材を連結すると共に剛性材料から構成される連結部材と、
    その連結部材を前記一対の取付部材にそれぞれ軸支する一対の軸部材と、
    前記搬送車の上面に固定される固定部材とを備え、
    前記一対の軸部材は、前記取付部材が前記搬送車に取り付けられた状態で軸心を前記搬送車の上下方向に向けて配設され、
    前記取付部材は、前記搬送車の上面視において略矩形状に形成された板状の被固定部を備え、
    前記固定部材は、その固定部材の上面における一部分を前記搬送車の下方向に向けて凹設することで前記取付部材が係止可能に形成される係止部を備え、
    前記係止部は、前記固定部材の上面よりも下方に位置し前記搬送車における上面視において前記被固定部に対応した形状を有する平坦面状の係止底面と、その係止底面および前記固定部材の上面に対して垂直に連設される係止壁面とを備え、前記被固定部のうち前記搬送車における左右両側および中央側に位置する側端面が前記係止壁面に係止された状態で前記固定部材に螺設されることで、前記取付部材の前記搬送車に対する左右方向への変位および前記連結部材が連結される側と反対方向への変位が規制されることを特徴とする連結装置。
  2. 前記取付部材は、前記軸部材を支持すると共に前記搬送車に取り付けられた状態で前記搬送車の上下方向において対向する一対の支持部を備え、
    前記連結部材は、前記軸部材が挿通する貫通孔が穿設される軸支部を備えると共に、その軸支部が前記一対の支持部の対向間に介挿された状態で前記貫通孔に挿通された軸部材により前記取付部材に軸支され、
    前記軸支部は、前記搬送車の上下方向における寸法が前記一対の支持部の対向間隔よりも小さく構成されていることを特徴とする請求項1記載の連結装置。
  3. 前記貫通孔の内面は、前記貫通孔の内側へ向けて凸となる曲面状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の連結装置。
  4. 前記連結部材は、円筒体に構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の連結装置。
  5. 前記軸部材を中心とする前記連結部材の回転を所定の角度範囲内に規制する規制部材を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の連結装置。
  6. 前記軸部材を中心とする前記連結部材の回転角度が所定の角度であるかを検出する角度検知手段を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の連結装置。
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