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JP5336882B2 - 冷却塔ファン制御装置および方法 - Google Patents
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JP5336882B2 - 冷却塔ファン制御装置および方法 - Google Patents

冷却塔ファン制御装置および方法 Download PDF

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この発明は、吸収式冷凍機に冷却水を供給する冷却塔のファンの運転を制御する冷却塔ファン制御装置および方法に関するものである。
従来より、ビルなどの施設における空調制御では、冷房を行うための冷水を得る装置として吸収式冷凍機を用いている。吸収式冷凍機は吸収液に冷媒蒸気を吸収させて冷水を得る冷凍機として周知である。この吸収式冷凍機に対しては、冷却塔から冷却水を供給し、吸収式冷凍機における廃熱を冷却水にのせて冷却塔に戻し、外気に放出するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図7に吸収式冷凍機に冷却塔から冷却水を供給するようにした空調制御システムの要部を示す。同図において、1は吸収式冷凍機、2は冷却塔であり、冷却塔2からの冷却水は冷却水往管3を介して吸収式冷凍機1へ供給され、冷却水戻管4を介して吸収式冷凍機1から冷却塔2へ戻される。冷却水往管3には冷却塔2からの吸収式冷凍機1への冷却水を循環させる冷却水ポンプ5が設けられている。
なお、吸収式冷凍機1では、冷媒として水が用いられ、吸収液として臭化リチウムなどが用いられる。また、その基本サイクルとして、冷媒を低温低圧の蒸発器で蒸発させて冷水を作り、蒸発冷媒は吸収器で吸収液に吸収させ、冷媒を吸収した吸収液を再生器へ送り、ここで吸収液に熱を加えて冷媒を蒸発分離させ、この冷媒を蒸発分離させた吸収液を再び吸収器に戻す一方、吸収液から蒸発分離させた冷媒を凝縮器で冷却して液化し、再び蒸発器で使用するという動作を繰り返す。
この吸収式冷凍機1の運転中は、冷却水ポンプ5をオンとして冷却塔2からの冷却水を循環させるとともに、冷却塔2のファン(冷却塔ファン)2−1を回転させて冷却水にのせて戻されてきた廃熱を外気へ放出させる。この空調制御システムにおいて、冷却塔ファン2−1の運転は、冷却塔ファン制御装置6によって制御される。なお、冷却塔ファン2−1にはインバータが付設されており、このインバータへ指令を送ることによって冷却塔ファン2−1の回転数を調整する。
〔吸収式冷凍機の運転中の冷却塔ファンの制御〕
吸収式冷凍機1は、運転の開始が指示されると、冷却水ポンプ5をオンとするとともに、冷却塔ファン制御装置6へ冷却塔ファンの運転開始指令を送る。冷却塔ファン制御装置6は、吸収式冷凍機1からの運転開始指令を受けて、冷却塔ファン2−1の運転を開始する。
この場合、冷却塔ファン制御装置6は、冷却塔2から吸収式冷凍機1への冷却水の温度を温度センサ7を介して冷却塔出口温度TCpvとして取り込み、この冷却塔出口温度TCpvを冷却塔出口温度設定値TCspとするように(TCpv=TCsp)、冷却塔ファン2−1の回転数を制御する。
なお、この例では、冷却塔2を1つしか示していないが、冷却塔2が複数台設けられる場合もある。このような場合、冷却塔ファン2−1の回転数だけではなく、冷却塔ファン2−1の運転台数を制御したりもする。また、冷却塔ファン2−1に回転数の制御を行うためのインバータが設けられていないような場合、冷却塔ファン2−1のオン/オフを制御したり、冷却塔ファン2−1の運転台数を制御することによって、冷却塔出口温度TCpvを冷却塔出口温度設定値TCspに一致させるようにする。
また、冷却塔出口温度設定値TCspは、吸収式冷凍機1の運転効率の向上を目的として、例えば20〜22℃に設定される。この冷却塔出口温度設定値TCspは、固定値とする場合がほとんどであるが、上限値と下限値とを定めその範囲内で調整可能とされる場合もある。
〔吸収式冷凍機の運転停止時〕
吸収式冷凍機1は、運転の停止が指示されると、所定時間Tが経過した後、冷却ポンプ5および冷却塔ファン制御装置6へ運転停止指令を送る。これにより、吸収式冷凍機1は、運転の停止が指示された時点で、上述した基本サイクルの動作を停止する。以下、この基本サイクルの動作の停止を吸収式冷凍機1の運転の停止とも呼ぶ。
この吸収式冷凍機1の運転の停止後、所定時間Tが経過するまで、冷却ポンプ5および冷却塔ファン2−1はその運転が続けられる。すなわち、冷却ポンプ5がオンの状態を続け、冷却塔ファン制御装置6が冷却塔出口温度設定値TCspを使用して冷却塔ファン2−1の回転数を制御し続ける。
吸収式冷凍機では、その基本サイクルの動作を停止すると、再生器で作られた濃度の高い吸収液が、停止後の機内温度低下により結晶になって固着する虞がある。これを防止するために、吸収式冷凍機の運転の停止と同時に、蒸発器側の冷媒(水)を吸収器側に送り、吸収液の濃度を低下させるようにする。これを希釈運転と呼んでいる。希釈運転中には冷却塔からの冷却水を吸収式冷凍機に供給し続ける必要がある。
このため、上述した空調制御システムでは、吸収式冷凍機1の運転の停止後、所定時間Tが経過するまでの間(希釈運転が終了するまでの間)、冷却ポンプ5および冷却塔ファン2−1の運転を続け、吸収式冷凍機1へ冷却水を供給するようにしている。
特開2000−337729号公報
吸収式冷凍機1の運転中は、すなわち吸収式冷凍機1が基本サイクルの動作を続けている通常の運転中は、吸収式冷凍機1の運転効率を向上させるために、冷却塔2から供給される冷却水は低い値であることが望まれる。これに対し、吸収式冷凍機1の運転停止時の希釈運転中は、基本サイクルの動作が停止しているため、吸収式冷凍機1の運転効率の向上を目指す必要はなく、冷却塔2からの冷却水の温度は高くても構わない。
しかしながら、従来においては、吸収式冷凍機1の運転停止時の希釈運転中にも、吸収式冷凍機1の通常の運転中と同じ冷却塔出口温度設定値TCspとなるように冷却塔出口温度TCpvが制御されるため、冷却塔ファン2−1での電力消費が多くなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、吸収式冷凍機の運転停止時の希釈運転中の省エネルギーを図ることができる冷却塔ファン制御装置および方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、吸収液に冷媒蒸気を吸収させて冷水を得る吸収式冷凍機と、この吸収式冷凍機へ冷却水を供給する冷却塔と、この冷却塔からの吸収式冷凍機への冷却水を循環させる冷却水ポンプとを備え、吸収式冷凍機の運転停止時に冷却水ポンプの運転を続けながら吸収式冷凍機における吸収液の濃度を低下させる希釈運転を行うシステムに付設され、冷却塔からの吸収式冷凍機への冷却水の温度を当該冷却水に対して定められる冷却塔出口温度設定値とするように冷却塔のファンの運転を制御する冷却塔ファン制御装置において、希釈運転に入ったか否かを判断する希釈運転判断手段と、希釈運転に入ったと判断された場合、冷却塔出口温度設定値をそれまでよりも高い値に変更する冷却塔出口温度設定値変更手段とを設けたものである。なお、本発明は、冷却塔ファン制御装置としてではなく、冷却塔ファン制御方法として実現することも可能である。
この発明によれば、吸収式冷凍機の運転が停止され、希釈運転に入ると、冷却塔出口温度設定値がそれまでよりも高い値に変更される。すなわち、吸収式冷凍機の運転停止時の希釈運転中には、吸収式冷凍機の通常の運転中と同じ冷却塔出口温度設定値ではなく、それよりも高い値に変更された冷却塔出口温度設定値が用いられる。これにより、例えば、冷却塔のファンの回転数を制御しているのであれば、冷却塔のファンの回転数が低下し、電力消費が削減される。また、冷却塔のファンのオン/オフを制御しているのであれば、冷却塔のファンのオフ期間が増大し、電力消費が削減される。また、冷却塔のファンの運転台数を制御しているのであれば、冷却塔のファンの運転台数が少なくなり、電力消費が削減される。
本発明では、希釈運転に入ったと判断した場合、冷却塔出口温度設定値をそれまでよりも高い値に変更するが、予め定められた値を変更後の冷却塔出口温度設定値(TCup)としてもよく、それまでの冷却塔出口温度設定値(TCsp)に予め定められている所定の温度幅(ΔTup)を加算して変更後の冷却塔出口温度設定値(TCup=TCsp+ΔTup)としてもよい。また、変更後の冷却塔出口温度設定値(TCup=TCsp+ΔTup)と予め定められている上限値(TCmax)とを比較し、変更後の冷却塔出口温度設定値が上限値を超えた場合、上限値を変更後の冷却塔出口温度設定値(TCup=TCmax)とするようにしてもよい。
また、本発明において、吸収式冷凍機と冷却水ポンプの運転状態を監視し、吸収式冷凍機の運転が停止中で冷却水ポンプが運転中であるときを希釈運転中と判断するようにしてもよい。この場合、吸収式冷凍機の運転の停止が確認され、かつ冷却水ポンプが運転中であることが確認された場合に、希釈運転に入ったと判断される。なお、吸収式冷凍機の運転状態のみを監視し、吸収式冷凍機の運転が停止されたときを、希釈運転に入ったと判断するようにしてもよい。
本発明によれば、希釈運転に入ったか否かを判断するようにし、希釈運転に入ったと判断した場合、冷却塔出口温度設定値をそれまでよりも高い値に変更するようにしたので、希釈運転中は通常の運転時よりも冷却塔出口温度を高めるようにして、冷却塔ファンでの電力消費を削減し、省エネルギーを図ることができるようになる。
本発明に係る冷却塔ファン制御装置が付設された空調制御システムの一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。 実施の形態1における冷却塔ファン制御装置での希釈運転中の冷却塔出口温度設定値の変更動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1における冷却塔ファン制御装置の要部の機能ブロック図である。 本発明に係る冷却塔ファン制御装置が付設された空調制御システムの他の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す図である。 実施の形態2における冷却塔ファン制御装置での希釈運転中の冷却塔出口温度設定値の変更動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2における冷却塔ファン制御装置の要部の機能ブロック図である。 従来の冷却塔ファン制御装置が付設された空調制御システムの要部を示す図である。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係る冷却塔ファン制御装置が付設された空調制御システムの一実施の形態の要部を示す図である。同図において、図7と同一符号は図7を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
なお、この空調制御システムにおいて、冷却塔ファン2−1の運転を制御する冷却塔ファン制御装置は、図7に示した従来の冷却塔ファン制御装置6と区別するために符号8で示している。
この実施の形態において、冷却塔ファン制御装置8は、プロセッサやメモリからなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して制御装置としての各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能として冷却塔ファンの回転数制御機能を有している。
また、この実施の形態において、冷却塔ファン制御装置8のメモリには、吸収式冷凍機1の通常の運転中に使用する冷却塔出口温度設定値(以下、第1の冷却塔出口温度設定値と呼ぶ)TCspと、吸収式冷凍機1の運転停止時の希釈運転中に使用する冷却塔出口温度設定値(以下、第2の冷却塔出口温度設定値と呼ぶ)TCupとが記憶されている。
この実施の形態において、第1の冷却塔出口温度設定値TCspは、20℃とされている。第2の冷却塔出口温度設定値TCupは、第1の冷却塔出口温度設定値TCspよりも高い値として定められている。この例において、第2の冷却塔出口温度設定値TCupは、32℃とされている。
〔吸収式冷凍機の運転中の冷却塔ファンの制御〕
吸収式冷凍機1は、運転の開始が指示されると、冷却水ポンプ5をオンとするとともに、冷却塔ファン制御装置8へ冷却塔ファンの運転開始指令を送る。冷却塔ファン制御装置8は、吸収式冷凍機1からの運転開始指令を受けて、冷却塔ファン2−1の運転を開始する。
この場合、冷却塔ファン制御装置8は、冷却塔2からの吸収式冷凍機1への冷却水の温度を温度センサ7を介して冷却水出口温度TCpvとして取り込み、この冷却塔出口温度TCpvを第1の冷却塔出口温度設定値TCsp(20℃)とするように(TCpv=TCsp)、冷却塔ファン2−1の回転数を制御する。
冷却塔ファン制御装置8は、冷却塔ファン2−1の回転数の制御中、吸収式冷凍機1と冷却水ポンプ5の運転状態を監視する。ここで、吸収式冷凍機1が運転中であれば(図2:ステップS101のNO)、第1の冷却塔出口温度設定値TCsp(20℃)を使用しての冷却塔ファン2−1の回転数の制御を続ける(ステップS102)。
〔吸収式冷凍機の運転停止時〕
吸収式冷凍機1は、運転の停止が指示されると、その運転すなわち基本サイクルの動作を停止する。冷却塔ファン制御装置8は、吸収式冷凍機1と冷却水ポンプ5の運転状態を監視しており、吸収式冷凍機1の運転の停止が確認され(ステップS101のYES)、かつ冷却水ポンプ5が運転中であることが確認されると(ステップS103のYES)、希釈運転に入ったと判断する(ステップS104)。
冷却塔ファン制御装置8は、希釈運転に入ったと判断すると、それまで使用していた第1の冷却塔出口温度設定値TCsp(20℃)を第2の冷却塔出口温度設定値TCup(32℃)に変更し、この変更した第2の冷却塔出口温度設定値TCup(32℃)を使用して冷却塔ファン2−1の回転数の制御を行う(ステップS105)。
吸収式冷凍機1の停止後、所定時間Tが経過すると、吸収式冷凍機は冷却水ポンプ5をオフとするとともに、冷却塔ファン制御装置8へ冷却塔ファンの運転停止指令を送る。これにより、冷却水ポンプ5と冷却塔ファン2−1の運転が共に停止される。
この実施の形態1では、吸収式冷凍機1の運転停止時の希釈運転中は、吸収式冷凍機1の通常の運転中と同じ冷却塔出口温度設定値TCsp(20℃)ではなく、それよりも高い値に変更された冷却塔出口温度設定値TCup(32℃)が用いられる。これにより、冷却塔ファン2−1の回転数が低下し、電力消費が削減され、希釈運転中の省エネルギーが図られる。
図3にこの実施の形態1における冷却塔ファン制御装置8の要部の機能ブロック図を示す。冷却塔ファン制御装置8は、吸収式冷凍機1の運転状態を監視する冷凍機運転監視部8A1と、冷却水ポンプ5の運転状態を監視する冷却水ポンプ運転監視部8A2と、第1の冷却塔出口温度設定値(通常の運転中に使用する冷却塔出口温度設定値)TCspを記憶する第1の冷却塔出口温度設定値記憶部8A3と、第2の冷却塔出口温度設定値(希釈運転中に使用する冷却塔出口温度設定値)TCupを記憶する第2の冷却塔出口温度設定値記憶部8A4と、希釈運転判断部8A5と、冷却塔出口温度設定値変更部8A6と、冷却塔ファン制御部8A7とを備えている。
希釈運転判断部8A5は、冷凍機運転監視部8A1および冷却水ポンプ運転監視部8A2からの監視状態を入力とし、吸収式冷凍機1の運転の停止が確認され、かつ冷却水ポンプ5が運転中であることが確認された場合に、希釈運転に入ったと判断し、冷却塔出口温度設定値変更部8A6に冷却塔出口温度設定値の変更指令を送る。
冷却塔出口温度設定値変更部8A6は、希釈運転判断部8A5より冷却塔出口温度設定値の変更指令が送られてくると、それまで冷却塔ファン制御部8A7に出力していた第1の冷却塔出口温度設定値TCspに変えて、第2の冷却塔出口温度設定値記憶部8A3に記憶されている第2の冷却塔出口温度設定値TCupを冷却塔ファン制御部8A7へ出力する。
冷却塔ファン制御部8A7は、冷却塔出口温度設定値変更部8A6から第2の冷却塔出口温度設定値TCupが送られてくると、冷却塔出口温度TCpvを第2の冷却塔出口温度設定値TCupとするように(TCpv=TCup)、冷却塔ファン2−1の回転数の制御を行う。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、通常の運転中に使用する冷却塔出口温度設定値TCspを固定値としたが、上限値と下限値とを定めその範囲内で調整可能な値としてもよい。実施の形態2では、例えば、上限値TCmaxを32℃とし、下限値TCminを20℃とし、この上限値TCmaxと下限値TCminとの間で通常の運転中に使用する冷却塔出口温度設定値TCspを調整可能とする。
この場合、冷却塔ファン制御装置8のメモリに、図4に示すように、上限値TCmaxと下限値TCminを記憶させておき、この上限値TCmaxと下限値TCminとの間の範囲内の値として調整された冷却塔出口温度設定値(第1の冷却塔出口温度設定値)TCspをメモリに格納して使用する。また、冷却塔ファン制御装置8のメモリには、希釈運転中に使用する冷却塔出口温度設定値(第2の冷却塔出口温度設定値)TCupを決定するための所定の温度幅ΔTupを記憶させておく。この例では、所定の温度幅ΔTupを5℃とする。
〔吸収式冷凍機の運転中の冷却塔ファンの制御〕
吸収式冷凍機1は、運転の開始が指示されると、冷却水ポンプ5をオンとするとともに、冷却塔ファン制御装置8へ冷却塔ファンの運転開始指令を送る。冷却塔ファン制御装置8は、吸収式冷凍機1からの運転開始指令を受けて、冷却塔ファン2−1の運転を開始する。
この場合、冷却塔ファン制御装置8は、冷却塔2からの吸収式冷凍機1への冷却水の温度を温度センサ7を介して冷却水出口温度TCpvとして取り込み、この冷却塔出口温度TCpvを第1の冷却塔出口温度設定値TCspとするように(TCpv=TCsp)、冷却塔ファン2−1の回転数を制御する。
なお、第1の冷却塔出口温度設定値TCspは、前述したように、上限値TCmaxと下限値TCminとの間の範囲内の値として調整され、メモリに格納されている。以下では、説明上、第1の冷却塔出口温度設定値TCspは、20℃に調整されているものとする。
冷却塔ファン制御装置8は、冷却塔ファン2−1の回転数の制御中、吸収式冷凍機1と冷却水ポンプ5の運転状態を監視する。ここで、吸収式冷凍機1が運転中であれば(図5:ステップS201のNO)、第1の冷却塔出口温度設定値TCsp(20℃)を使用しての冷却塔ファン2−1の回転数の制御を続ける(ステップS202)。
〔吸収式冷凍機の運転停止時〕
吸収式冷凍機1は、運転の停止が指示されると、その運転すなわち基本サイクルの動作を停止する。冷却塔ファン制御装置8は、吸収式冷凍機1と冷却水ポンプ5の運転状態を監視しており、吸収式冷凍機1の運転の停止が確認され(ステップS201のYES)、かつ冷却水ポンプ5が運転中であることが確認されると(ステップS203のYES)、希釈運転に入ったと判断する(ステップS204)。
冷却塔ファン制御装置8は、希釈運転に入ったと判断すると、それまで使用していた第1の冷却塔出口温度設定値TCsp(20℃)に所定の温度幅ΔTup(5℃)を加算して第2の冷却塔出口温度設定値TCup(25℃)を求める(ステップS205)。
そして、この求めた第2の冷却塔出口温度設定値TCup(25℃)を上限値TCmax(32℃)と比較し(ステップS206)、TCup≦TCmaxであれば(ステップS206のNO)、ステップS208へ直ちに進み、TCup>TCmaxであれば(ステップS206のYES)、ステップ207を経由してステップS208へ進む。
この例では、TCupは25℃、TCmaxは32℃であり、ステップS206において、TCup≦TCmaxと判断されるので、ステップS208へ直ちに進む。ステップS208において、冷却塔ファン制御装置8は、それまで使用していた第1の冷却塔出口温度設定値TCsp(20℃)を第2の冷却塔出口温度設定値TCup(25℃)に変更し、この変更した第2の冷却塔出口温度設定値TCup(25℃)を使用して冷却塔ファン2−1の回転数の制御を行う。
吸収式冷凍機1の停止後、所定時間Tが経過すると、吸収式冷凍機は冷却水ポンプ5をオフとするとともに、冷却塔ファン制御装置8へ冷却塔ファンの運転停止指令を送る。これにより、冷却水ポンプ5と冷却塔ファン2−1の運転が共に停止される。
この実施の形態2では、吸収式冷凍機1の運転停止時の希釈運転中は、吸収式冷凍機1の通常の運転中と同じ冷却塔出口温度設定値TCspではなく、それよりも所定の温度幅ΔTupだけ高い値に変更された冷却塔出口温度設定値TCupが用いられる。これにより、冷却塔ファン2−1の回転数が低下し、電力消費が削減され、希釈運転中の省エネルギーが図られる。
なお、上述においては、第1の冷却塔出口温度設定値TCspを20℃としたが、第1の冷却塔出口温度設定値TCspが例えば28℃であった場合、ステップS205で求められる第2の冷却塔出口温度設定値TCupは33℃となる。この場合、ステップS206では、TCup>TCmaxと判断されるので、ステップ207を経由してステップS208へ進むことになる。
ステップS207では、第2の冷却塔出口温度設定値TCupを上限値TCmaxに置き換える。すなわち、第2の冷却塔出口温度設定値TCupをステップS205で算出された33℃から上限値TCmaxである32℃に置き換える。
これにより、冷却塔ファン制御装置8は、ステップS208において、それまで使用していた第1の冷却塔出口温度設定値TCsp(28℃)を第2の冷却塔出口温度設定値TCup(32℃)に変更し、この変更した第2の冷却塔出口温度設定値TCup(32℃)を使用して冷却塔ファン2−1の回転数の制御を行う。
このように、この実施の形態2では、変更後の冷却塔出口温度設定値TCupが上限値TCmaxを超えると、上限値TCmaxが変更後の冷却塔出口温度設定値TCupとされるので、すなわち上限値TCmaxで冷却塔出口温度設定値TCupが規制されるので、希釈運転中の吸収式冷凍機1への冷却水の温度が高くなり過ぎるということが防がれる。
図6にこの実施の形態2における冷却塔ファン制御装置8の要部の機能ブロック図を示す。冷却塔ファン制御装置8は、吸収式冷凍機1の運転状態を監視する冷凍機運転監視部8B1と、冷却水ポンプ5の運転状態を監視する冷却水ポンプ運転監視部8B2と、上限値TCmaxを記憶する上限値記憶部8B3と、下限値TCminを記憶する下限値記憶部8B4と、上限値TCmaxと下限値TCminとの間の範囲内の値として調整された第1の冷却塔出口温度設定値(通常の運転中に使用する冷却塔出口温度設定値)TCspを記憶する第1の冷却塔出口温度設定値記憶部8B5と、所定の温度幅ΔTupを記憶する温度幅記憶部8B6と、希釈運転判断部8B7と、第2の冷却塔出口温度設定値(希釈運転中に使用する冷却塔出口温度設定値)TCupを算出する第2の冷却塔出口温度設定値算出部8B8と、冷却塔出口温度設定値変更部8B9と、冷却塔ファン制御部8B10とを備えている。
希釈運転判断部8B7は、冷凍機運転監視部8B1および冷却水ポンプ運転監視部8B2からの監視状態を入力とし、吸収式冷凍機1の運転の停止が確認され、かつ冷却水ポンプ5が運転中であることが確認された場合に、希釈運転に入ったと判断し、第2の冷却塔出口温度設定値算出部8B8に冷却塔出口温度設定値の変更指令を送る。
第2の冷却塔出口温度設定値算出部8B8は、希釈運転判断部8B5より冷却塔出口温度設定値の変更指令が送られてくると、第1の冷却塔出口温度設定値記憶部8B5に記憶されている第1の冷却塔出口温度設定値TCspを読み出し、また温度幅記憶部8B6に記憶されている温度幅ΔTupを読み出し、第1の冷却塔出口温度設定値TCspに温度幅ΔTupを加算して第2の冷却塔出口温度設定値TCupを求め、この第2の冷却塔出口温度設定値TCupを付加した冷却塔出口温度設定値の変更指令を冷却塔出口温度設定値変更部8B9に送る。
冷却塔出口温度設定値変更部8B9は、第2の冷却塔出口温度設定値算出部8B8から冷却塔出口温度設定値の変更指令が転送されてくると、それまで冷却塔ファン制御部8B10に出力していた第1の冷却塔出口温度設定値TCspに変えて、第2の冷却塔出口温度設定値算出部8B8からの冷却塔出口温度設定値の変更指令に付加されている第2の冷却塔出口温度設定値TCupを冷却塔ファン制御部8B10へ出力する。
冷却塔ファン制御部8B10は、冷却塔出口温度設定値変更部8B9から第2の冷却塔出口温度設定値TCupが送られてくると、冷却塔出口温度TCpvを第2の冷却塔出口温度設定値TCupとするように(TCpv=TCup)、冷却塔ファン2−1の回転数の制御を行う。
なお、上述した実施の形態1,2では、冷却塔ファン2−1の回転数を制御するようにしたが、冷却塔ファン2−1のオン/オフを制御するようにしてもよい。冷却塔ファン2−1のオン/オフを制御する場合、希釈運転中は、冷却塔ファン2−1のオフ期間が増大されて、電力消費が削減され、省エネルギーが図られる。
また、上述した実施の形態1,2では、冷却塔2を1台しか示していないが、冷却塔2が複数台設けられているような場合には、冷却塔ファン2−1の回転数だけではなく、冷却塔ファン2−1の運転台数を制御するようにしてもよい。この場合、希釈運転中は、冷却塔ファン2−1の運転台数が減らされて、電力消費が削減され、省エネルギーが図られる。
また、上述した実施の形態1,2では、吸収式冷凍機1と冷却水ポンプ5の運転状態を監視し、吸収式冷凍機1の運転の停止が確認され、かつ冷却水ポンプ5が運転中であることが確認された場合に、希釈運転に入ったと判断するようにしたが、吸収式冷凍機1の運転状態のみを監視し、吸収式冷凍機1の運転の停止が確認された場合に、希釈運転に入ったと判断するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、吸収式冷凍機1の運転停止時の希釈運転中は、吸収式冷凍機1の通常の運転中の冷却塔出口温度設定値TCspよりも高い値に変更された冷却塔出口温度設定値TCupを使用するようにしたが、冷却塔出口温度設定値は変更せずに、冷却塔ファン2−1の運転を停止するようにしてもよい。
また、冷却塔ファン2−1の運転を停止する場合、吸収式冷凍機1の運転が停止したことを示す運転状態信号を吸収式冷凍機1から冷却塔ファン2−1へ直接送り、冷却塔ファン2−1の運転を停止するようにしてもよい。
本発明の冷却塔ファン制御装置および方法は、吸収式冷凍機に冷却水を供給する冷却塔のファンの運転を制御する装置および方法として、ビルなどの各種施設における空調制御システムなどに利用することが可能である。
1…吸収式冷凍機、2…冷却塔、2−1…冷却塔ファン、3…冷却水往管、4…冷却水戻管、5…冷却水ポンプ、7…温度センサ、8…冷却塔ファン制御装置、8A…冷凍機運転監視部、8A2…冷却水ポンプ運転監視部、8A3…第1の冷却塔出口温度設定値記憶部、8A4…第2の冷却塔出口温度設定値記憶部、8A5…希釈運転判断部、8A6…冷却塔出口温度設定値変更部、8A7…冷却塔ファン制御部、8B1…冷凍機運転監視部、8B2…冷却水ポンプ運転監視部、8B3…上限値記憶部、8B4…下限値記憶部、8B5…第1の冷却塔出口温度設定値記憶部、8B6…温度幅記憶部、8B7…希釈運転判断部、8B8…第2の冷却塔出口温度設定値算出部、8B8…冷却塔出口温度設定値変更部、8B10…冷却塔ファン制御部。

Claims (10)

  1. 吸収液に冷媒蒸気を吸収させて冷水を得る吸収式冷凍機と、この吸収式冷凍機へ冷却水を供給する冷却塔と、この冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水を循環させる冷却水ポンプとを備え、前記吸収式冷凍機の運転停止時に前記冷却水ポンプの運転を続けながら前記吸収式冷凍機における前記吸収液の濃度を低下させる希釈運転を行うシステムに付設され、前記冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水の温度を当該冷却水に対して定められる冷却塔出口温度設定値とするように前記冷却塔のファンの運転を制御する冷却塔ファン制御装置において、
    前記希釈運転に入ったか否かを判断する希釈運転判断手段と、
    前記希釈運転に入ったと判断された場合、前記冷却塔出口温度設定値をそれまでよりも高い値に変更する冷却塔出口温度設定値変更手段と
    を備えることを特徴とする冷却塔ファン制御装置。
  2. 請求項1に記載された冷却塔ファン制御装置において、
    前記冷却塔出口温度設定値変更手段は、
    前記希釈運転に入ったと判断された場合、それまでの冷却塔出口温度設定値に予め定められている所定の温度幅を加算して変更後の冷却塔出口温度設定値とする
    ことを特徴とする冷却塔ファン制御装置。
  3. 請求項2に記載された冷却塔ファン制御装置において、
    前記冷却塔出口温度設定値変更手段は、
    前記変更後の冷却塔出口温度設定値と予め定められている上限値とを比較し、変更後の冷却塔出口温度設定値が上限値を超えた場合、前記上限値を変更後の冷却塔出口温度設定値とする
    ことを特徴とする冷却塔ファン制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された冷却塔ファン制御装置において、
    前記希釈運転判断手段は、
    前記吸収式冷凍機の運転が停止中で前記冷却水ポンプが運転中であるときを希釈運転中と判断する
    ことを特徴とする冷却塔ファン制御装置。
  5. 吸収液に冷媒蒸気を吸収させて冷水を得る吸収式冷凍機と、この吸収式冷凍機へ冷却水を供給する冷却塔と、この冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水を循環させる冷却水ポンプとを備え、前記吸収式冷凍機の運転停止時に前記冷却水ポンプの運転を続けながら前記吸収式冷凍機における前記吸収液の濃度を低下させる希釈運転を行うシステムに適用され、前記冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水の温度を当該冷却水に対して定められる冷却塔出口温度設定値とするように前記冷却塔のファンの運転を制御する冷却塔ファン制御方法において、
    前記希釈運転に入ったか否かを判断する希釈運転判断ステップと
    前記希釈運転に入ったと判断された場合、前記冷却塔出口温度設定値をそれまでよりも高い値に変更する冷却塔出口温度設定値変更ステップと
    を備えることを特徴とする冷却塔ファン制御方法。
  6. 請求項5に記載された冷却塔ファン制御方法において、
    前記冷却塔出口温度設定値変更ステップは、
    前記希釈運転に入ったと判断された場合、それまでの冷却塔出口温度設定値に予め定められている所定の温度幅を加算して変更後の冷却塔出口温度設定値とする
    ことを特徴とする冷却塔ファン制御方法。
  7. 請求項6に記載された冷却塔ファン制御方法において、
    前記冷却塔出口温度設定値変更ステップは、
    前記変更後の冷却塔出口温度設定値と予め定められている上限値とを比較し、変更後の冷却塔出口温度設定値が上限値を超えた場合、前記上限値を変更後の冷却塔出口温度設定値とする
    ことを特徴とする冷却塔ファン制御方法。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載された冷却塔ファン制御方法において、
    前記希釈運転判断ステップは、
    前記吸収式冷凍機の運転が停止中で前記冷却水ポンプが運転中であるときを希釈運転中と判断する
    ことを特徴とする冷却塔ファン制御方法。
  9. 吸収液に冷媒蒸気を吸収させて冷水を得る吸収式冷凍機と、この吸収式冷凍機へ冷却水を供給する冷却塔と、この冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水を循環させる冷却水ポンプとを備え、前記吸収式冷凍機の運転停止時に前記冷却水ポンプの運転を続けながら前記吸収式冷凍機における前記吸収液の濃度を低下させる希釈運転を行うシステムに付設され、前記冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水の温度を当該冷却水に対して定められる冷却塔出口温度設定値とするように前記冷却塔のファンの運転を制御する冷却塔ファン制御装置において、
    前記希釈運転に入った場合、前記冷却塔のファンの運転を停止する冷却塔ファン停止手段
    を備えることを特徴とする冷却塔ファン制御装置。
  10. 吸収液に冷媒蒸気を吸収させて冷水を得る吸収式冷凍機と、この吸収式冷凍機へ冷却水を供給する冷却塔と、この冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水を循環させる冷却水ポンプとを備え、前記吸収式冷凍機の運転停止時に前記冷却水ポンプの運転を続けながら前記吸収式冷凍機における前記吸収液の濃度を低下させる希釈運転を行うシステムに適用され、前記冷却塔からの前記吸収式冷凍機への冷却水の温度を当該冷却水に対して定められる冷却塔出口温度設定値とするように前記冷却塔のファンの運転を制御する冷却塔ファン制御方法において、
    前記希釈運転に入った場合、前記冷却塔のファンの運転を停止する冷却塔ファン停止ステップ
    を備えることを特徴とする冷却塔ファン制御方法。
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