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JP5339450B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents
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JP5339450B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は無線通信装置および無線通信方法に関し、特にディジタルビーム形成器とディジタルチャネライザとを備えた無線通信装置および無線通信方法に関する。
一般的に、ディジタルビーム形成器とディジタルチャネライザとを備えた無線通信装置では、受信用の場合、複数のアンテナ素子で受信した信号を、アンテナ素子ごとにアナログ/ディジタル変換する。そして、複数のアンテナ素子で受信した全ての帯域の信号をディジタルビーム形成器(DBF:Digital Beam Forming)に入力し、アンテナ素子ごと、ビームごとに重み付け係数を積和演算し、マルチビーム形成をおこなう。そして、周波数分波チャネライザ(1周波DEMUX)により周波数分波を行うとともに、ディジタルチャネライザ(F−DEMUX)によりチャンネル分波を行っている。
送信用の場合も同様に、送信する全ての帯域の信号について、ディジタルチャネライザ(F−MUX)によりチャンネル合波演算処理を行うとともに、周波数合波チャネライザ(1周波MUX)により周波数合波をおこなう。そして、ディジタルビーム形成器(DBF)にてマルチビーム形成の演算処理を行い、アンテナ素子ごとにディジタル/アナログ変換して送信している。
図4は背景技術にかかる無線通信装置の構成を示したものである(特許文献1参照)。図4にかかる無線通信装置は、電波を送受信するためのN個のアンテナ101_1〜101_Nと、送信と受信の切り換えを行う送受切換器102_1〜102_Nと、各アンテナ素子101_1〜101_Nで受信した信号の増幅を行う低雑音増幅器(LNA)103_1〜103_Nと、各受信信号を中間周波数信号に変換する周波数変換器104_1〜104_Nと、不要周波数成分を除去する帯域通過フィルタ(BPF)105_1〜105_Nと、増幅器、励振器等からなる送信系回路109_1〜109_Nとを有する。更に、各受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器106_1〜106_N、A/D変換器106_1〜106_Nの出力する中間周波数帯のディジタル信号に対し、直交検波・ダウンコンバートを行い、実部/虚部それぞれのベースバンド信号として出力する直交検波器(I/QDEM)107_1〜107_Nおよび低域通過フィルタ(LPF)108_1〜108_Nを備える。
図4にかかる無線通信装置は、更に低域通過フィルタ(LPF)108_1〜108_Nから出力された受信ディジタル信号に対し重み付け係数を積和演算しマルチビーム形成を行うディジタルビーム形成器(DBF)110と、ディジタルビーム形成器(DBF)110にて形成されたビーム(ビーム1、ビーム2、・・・、ビームL)ごとに周波数分波を行う周波数分波チャネライザ(1周波DEMUX)111_1_A〜111_L_Aと、1周波DEMUXにて分波された周波数帯ごとにチャンネル分波を行うディジタルチャネライザ(F−DEMUX)111_1_B〜111_L_Bと、チャンネル分波後のディジタル信号を時分割多重化する時分割多重化器(T−MUX)113とを有する。
図4にかかる無線通信装置では、アンテナ素子101_1〜101_Nで受信された信号は送受切換器102_1〜102_Nを経て、低雑音増幅器(LNA)103_1〜103_Nで増幅され、周波数変換器104_1〜104_Nで中間周波数信号に周波数変換される。そして、帯域通過フィルタ(BPF)105_1〜105_Nにて不要周波数成分が除去され、A/D変換器106_1〜106_Nにてディジタル信号に変換される。更に、直交検波器(I/QDEM)107_1〜107_Nおよび低域通過フィルタ(LPF)108_1〜108_Nにてアンテナ素子101_1〜101_Nで受信された信号ごとに直交検波・ダウンコンバートを行い、実部/虚部それぞれのベースバンド信号として出力される。
ディジタルビーム形成器(DBF)110は、各受信ディジタル信号に対し重み付け係数を積和演算しマルチビームを形成する。周波数分波チャネライザ(1周波DEMUX)111_1_A〜111_L_Aは、ディジタルビーム形成器(DBF)110にて形成されたビームごとに周波数分波を行う。ディジタルチャネライザ(F−DEMUX)111_1_B〜111_L_Bは、周波数分波チャネライザ(1周波DEMUX)111_1_A〜111_L_Aにて分波された周波数帯ごとにチャンネル分波を行う。時分割多重化器(T−MUX)113はチャンネル分波後のディジタル信号を時分割多重化する。
また、特許文献2には衛星通信データのディジタル処理のためのシステムに関する技術が開示されている。特許文献2に開示されているディジタルペイロードは、サブバンドスペクトルを複数の周波数スライスに分割するよう構成されるディジタルチャネライザと、複数の周波数スライスの各々を複数の受取ポートの少なくとも1つにルーティングするよう構成されるディジタルスイッチマトリクスと、受取ポートと通信して複数の周波数スライスを受取り、複数の周波数スライスを再び組合わせて、通信衛星の出力ビームで送信するための複数の出力サブバンドを形成するよう構成されるディジタルコンバイナとを有する。
特開2002−185378号公報 特表2006−516867号公報
昨今、地上の設備を介した通信と衛星を介した通信とで使用周波数帯域を共用したシステムにおいて、定常時には使用周波数帯域の多くを地上の設備を介した通信に割り当てると共に、衛星を介した通信では海上や山間部等において一部の周波数帯域のみを使用し、災害時等の異常時には衛星を介した通信の使用帯域の比率を上げてサービスを維持するシステムが実用化されようとしている。
このようなシステムにおいては、異常時に備えて使用周波数帯域全体を処理できる回路を具備している必要があるが、定常時は一部の周波数帯域しか使用されていない。例えば図4に示した受信用の無線通信装置の場合、入力信号のない帯域についてもディジタルビーム形成器(DBF)110はビーム形成の演算処理を実行する必要があり、電力消費の無駄が発生するという問題がある。また、送信用の無線通信装置の場合も同様に、出力信号のない周波数帯域が存在する場合に、出力信号のない周波数帯域のビーム形成の演算処理を実行する必要があり電力消費の無駄が発生するという問題がある。
上記課題に鑑み本発明の目的は、電力消費の無駄を抑制することが可能な無線通信装置および無線通信方法を提供することである。
本発明にかかる無線通信装置は、受信した電波を受信ディジタル信号に変換する複数の受信モジュールと、前記複数の受信モジュールに対応して設けられ、前記受信ディジタル信号をi種類(iは正の整数)の周波数帯へ分波した信号を前記周波数帯ごとに出力する複数の周波数分波チャネライザと、前記周波数帯ごとに設けられ、前記複数の周波数分波チャネライザから出力されたi種類の周波数帯へ分波された信号を前記周波数帯ごとに入力すると共に、当該分波された信号の各々に対して重み付け係数を積和演算してマルチビームを形成する複数のディジタルビーム形成器と、を有する。
本発明にかかる無線通信装置は、時分割多重化されたディジタル信号をチャンネルごとに並列化するデマルチプレクサと、前記デマルチプレクサから出力された各々の信号に対してチャンネル合波を行う複数のディジタルチャネライザと、i種類の周波数帯(iは正の整数)ごとに設けられ、前記ディジタルチャネライザから出力されたマルチビームに対し重み付け係数を積和演算し、当該演算後のディジタル信号を出力する複数のディジタルビーム形成器と、前記i種類の周波数帯ごとに設けられたディジタルビーム形成器から出力された各々のディジタル信号を入力すると共に、i種類の周波数帯の前記ディジタル信号を合波し送信信号を生成する周波数合波チャネライザと、前記周波数合波チャネライザごとに設けられ、前記周波数合波チャネライザで生成された送信信号を入力し、当該送信信号を無線送信する複数の送信モジュールと、を有する。
本発明にかかる無線通信方法は、受信した電波を受信ディジタル信号に変換し、前記受信ディジタル信号をi種類(iは正の整数)の周波数帯へ分波した信号を前記周波数帯ごとに出力し、前記周波数帯ごとに、前記i種類の周波数帯へ分波された信号に対して重み付け係数を積和演算してマルチビームを形成する。
本発明にかかる無線通信方法は、時分割多重化されたディジタル信号をチャンネルごとに並列化し、前記並列化された各々の信号に対してチャンネル合波を行い、i種類の周波数帯(iは正の整数)ごとに、前記チャンネル合波されたマルチビームに対し重み付け係数を積和演算しディジタル信号を生成し、前記i種類の周波数帯の前記ディジタル信号を合波し送信信号を生成し、前記送信信号を無線送信する。
本発明により電力消費の無駄を抑制することが可能な無線通信装置および無線通信方法を提供することが可能となる。
実施の形態1にかかる無線通信装置(受信機)を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる無線通信装置(送信機)を示すブロック図である。 本発明の効果を説明するための図である。 背景技術にかかる無線通信装置を説明するためのブロック図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1は本実施の形態にかかる無線通信装置(受信機)を説明するためのブロック図である。図1にかかる無線通信装置は、電波を送受信するためのN個のアンテナ素子1_1〜1_N(Nは正の整数)と、送信と受信の切り換えを行う送受切換器2_1〜2_Nと、各アンテナ素子1_1〜1_Nで受信した信号の増幅を行う低雑音増幅器(LNA)3_1〜3_Nと、各受信信号を中間周波数信号に変換する周波数変換器4_1〜4_Nと、不要周波数成分を除去する帯域通過フィルタ(BPF)5_1〜5_Nと、増幅器、励振器等からなる送信系回路(図2参照)9_1〜9_Nとを有する。更に、各受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器6_1〜6_N、A/D変換器6_1〜6_Nの出力する中間周波数帯のディジタル信号に対し、直交検波・ダウンコンバートを行い、実部/虚部それぞれのベースバンド信号として出力する直交検波器(I/QDEM)7_1〜7_Nおよび低域通過フィルタ(LPF)8_1〜8_Nを備える。これらは、受信モジュール15_1〜15_Nを構成する。
図1にかかる無線通信装置(受信機)は、更に、各受信モジュール15_1〜15_Nで生成された受信ディジタル信号に対し、各受信モジュール15_1〜15_Nごとにi種類(iは正の整数)の周波数帯(F1〜Fi)への分波を行う周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nを備える。また、周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nで分波されたF1〜Fiの周波数ごとに、各周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nから出力された信号に対し重み付け係数を積和演算してマルチビーム形成を行うディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iを備える。また、ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iで生成されたビーム(ビーム1、ビーム2、・・・、ビームM:Mは正の整数)ごとにチャンネル分波を行なうディジタルチャネライザ(F−DEMUX) 12_1_1〜12_i_Mと、チャンネル分波後のディジタル信号を時分割多重化する時間多重器(T−MUX)13を備える。
次に、図1に示す無線通信装置の動作について説明する。図1にかかる無線通信装置において、アンテナ素子1_1〜1_Nで受信された信号は送受切換器2_1〜2_Nを経て、低雑音増幅器(LNA)3_1〜3_Nで増幅され、周波数変換器4_1〜4_Nで中間周波数信号に周波数変換される。そして、帯域通過フィルタ(BPF)5_1〜5_Nにて不要周波数成分が除去され、A/D変換器6_1〜6_Nにてディジタル信号に変換される。更に、直交検波器(I/QDEM)7_1〜7_Nおよび低域通過フィルタ(LPF)8_1〜8_Nにてアンテナ素子1_1〜1_Nで受信された信号ごとに直交検波・ダウンコンバートを行い、実部/虚部それぞれのベースバンド信号として出力される。
また、周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nはそれぞれ、受信モジュール15_1〜15_Nから出力された信号を入力し、i種類の周波数帯(F1〜Fi)に分波し、各周波数帯(F1〜Fi)に対応したディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iにそれぞれ信号を出力する。ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iはF1〜Fiの周波数ごとに、各周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nから出力された信号に対し重み付け係数を積和演算してマルチビーム形成を行う。例えば、周波数F1に対応したディジタルビーム形成器(DBF)11_1は、各周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nから周波数F1に対応した信号を入力し、これらの信号に対して各受信モジュール15_1〜15_Nに対応した重み付け係数を積和演算して、マルチビーム(ビーム1〜ビームM)を形成する。
ディジタルチャネライザ(F−DEMUX) 12_1_1〜12_i_Mは、ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iで生成されたビーム(ビーム1、ビーム2、・・・、ビームM)ごとにチャンネル分波を行なう。また、時間多重器(T−MUX)13はチャンネル分波後のディジタル信号を時分割多重化する。
上記構成を有する図1に示す無線通信装置(受信機)では、入力信号のない周波数帯域が存在する場合に、入力信号のない周波数帯域においてビーム形成のための演算を実施しないようにしているため電力消費の無駄を抑制することが可能となる。
その理由は次の通りである。図1に示す無線通信装置(受信機)では、各周波数帯への分波を行う周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nをディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iの前段に設けている。これにより、ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iが、周波数ごとにマルチビームを形成することができる。よって、入力信号のない周波数帯域が存在する場合に、入力信号のない周波数帯域におけるビーム形成のための演算を実施しないようにすることが可能となる。つまり、入力信号のない周波数帯域について、ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iの演算を実施しないことで、ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iにおける無駄な電力消費を抑制することができる。
全てのクラスタ(ビーム1〜ビームM)が同じ周波数配置(i周波繰り返し)で構成されている場合、つまり、全てのクラスタ(ビーム1〜ビームM)が1つのディジタルビーム形成器(例えば、F1_DBF)11_1で処理される場合、本実施の形態にかかる発明により、ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iの演算量を背景技術の場合と比べて1/iに削減することができる。したがって、iの値が大きいほど、つまり周波数分波数(周波数繰り返し数)が大きいほど演算量の削減効果は大きくなる。
一方、一部のクラスタで周波数配置が異なる場合においては、周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nにて1つのチャンネルが複数の周波数帯に分離しないように周波数分割を実行する。更に、1つのセル(ビーム)が複数の周波数帯にまたがる場合においては、そのセル(ビーム)用のビーム形成演算を、対応する周波数帯のディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iにて追加実行することにより、所望のビーム形成が可能である。
一部のクラスタで周波数配置が異なる場合における演算量の例を以下に示す。例えば、周波数分波数(周波数繰り返し数:i=7)にて、同じ周波数配置構成のクラスタが50%で、残りの50%のクラスタにて周波数配置構成が異なる場合について説明する。具体的には、例えばF1_DBF(11_1)で50%のクラスタの演算が実施され、F2_DBF〜F7_DBF(11_2〜11_7)で残り50%のクラスタの演算が実施され場合について説明する。この場合、背景技術にかかる受信用ディジタルビーム形成装置の構成における演算量をAとすると、本実施の形態にかかる無線通信装置の受信用ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_7における演算量は、A/7(1+6*0.5)=A*4/7となる。
また、例えば周波数分波数(周波数繰り返し数:i=8)にて、同じ周波数配置構成のクラスタが50%で、残りの50%のクラスタにて周波数配置構成が異なる場合について説明する。具体的には、例えばF1_DBF(11_1)で50%のクラスタの演算が実施され、F2_DBF〜F8_DBF(11_2〜11_8)で50%のクラスタの演算が実施され場合について説明する。この場合、背景技術にかかる受信用ディジタルビーム形成装置の構成における演算量をAとすると、本実施の形態にかかる無線通信装置の受信用ディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_8における演算量は、A/8(1+7*0.5)=A*9/14となる。
よって、本実施の形態にかかる無線通信装置では、一部のクラスタで周波数配置が異なる場合においても、十分に演算量を削減することができる。なお、本実施の形態にかかる無線通信装置においてワーストケースとなる場合は、全てのクラスタで異なる周波数配置になったときであるが、この場合も演算量は背景技術の場合と同じであり、演算量が増えることはない。したがって、本実施の形態にかかる無線通信装置では、柔軟性を維持しつつ、実際の運用時における演算量を削減することができる。
次に、本実施の形態にかかる発明の効果について図3を用いて説明する。図3において、横軸は衛星の最大周波数帯域幅(地上の設備を介した通信の使用周波数帯域+衛星を介した通信の使用周波数帯域)に対する実際の衛星の使用帯域幅の比率である。また、縦軸は全てのクラスタが同じ周波数配置で構成されている場合の、周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nとディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iの単位時間当たりの乗算回数の見積もり値である。
見積もりに際しては、受信用とし、最大周波数帯域幅を30MHz、受信モジュール数(Nの値)=128、クラスタ数(Mの値)=18、周波数分波数(周波数繰り返し数:iの値)=8、フィルタ方式をFFTフィルタ、タップ数=10とした。
また、図3に示した単位時間当たりの乗算回数として、図4に示した背景技術におけるディジタルビーム形成器(DBF)110と周波数分波チャネライザ(1周波DEMUX)111_1_A〜111_L_Aの単位時間当たりの乗算回数の合計値と、本実施の形態にかかる発明における周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)10_1〜10_Nとディジタルビーム形成器(DBF)11_1〜11_iの単位時間当たりの乗算回数の合計値を算出している。なお、ディジタルチャネライザ(F−DEMUX)部の乗算回数は背景技術と本実施の形態にかかる発明とで差が生じないため、算出値に含めていない。
図3より、最大周波数帯域幅に対する実際の衛星の使用帯域幅の比率が低い「定常時」において、本実施の形態にかかる無線通信装置は単位時間当たりの乗算回数が約50%低減されることがわかる。消費電力は単位時間当たりの乗算回数に比例するので、本実施の形態にかかる無線通信装置により、定常時の電力消費を低減することが可能となる。
実施の形態2.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。図2は本実施の形態にかかる無線通信装置(送信機)を説明するためのブロック図である。図2に示す本実施の形態にかかる無線通信装置は、時分割多重されたディジタル信号をチャンネルごとに並列化するデマルチプレクサ(T−DEMUX)21と、各ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iにて形成するビームごとにチャンネル合波を行うディジタルチャネライザ(F−MUX)22_1_1〜22_i_Mとを備える。更に、マルチビームの送信信号に対し重み付け係数を積和演算してF1〜Fiの周波数ごとに各送信モジュールの送信ディジタル信号として出力するディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iと、送信モジュールごとにi種類の周波数帯(F1〜Fi)からの合波を行う周波数合波チャネライザ(i周波MUX)24_1〜24_Nとを備える。
また、実部/虚部それぞれのベースバンド信号に対し、素子ごとに直交変調・アップコンバートを行い、中間周波数帯信号として出力する直交変調器(I/QMOD)25_1〜25_Nと、直交変調器(I/QMOD)25_1〜25_Nからの各送信信号をアナログ信号に変換するD/A変換器26_1〜26_Nと、増幅器、励振器等からなる送信系回路27_1〜27_Nと、送信と受信の切り換えを行う送受切換器28_1〜28_Nと、LNA、周波数変換器等からなる受信系回路(図1参照)29_1〜29_Nと、電波を送受信するためのN個のアンテナ素子30_1〜30_Nと、を備える。ここで、直交変調器(I/QMOD)25_1〜25_Nからアンテナ素子30_1〜30_Nまでは送信モジュール35_1〜35_Nを構成する。
次に、本実施の形態にかかる無線通信装置(送信機)の動作について説明する。デマルチプレクサ(T−DEMUX)21は時分割多重されたディジタル信号をチャンネルごとに並列化する。ディジタルチャネライザ(F−MUX)22_1_1〜22_i_Mは、各ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iにて形成するビーム(ビーム1〜ビームM)ごとにチャンネル合波を行う。ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iは、マルチビーム(ビーム1〜ビームM)の送信信号に対し重み付け係数を積和演算して、周波数合波チャネライザ(i周波MUX)24_1〜24_Nのそれぞれに送信ディジタル信号を出力する。周波数合波チャネライザ(i周波MUX)24_1〜24_Nは、各ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iからの信号を入力すると共に、i種類の周波数帯(F1〜Fi)の信号を合波し、各送信モジュール35_1〜35_Nに対応した送信信号を出力する。
直交変調器(I/QMOD)25_1〜25_Nは実部/虚部それぞれのベースバンド信号に対し、直交変調・アップコンバートを行い、中間周波数帯信号を出力する。D/A変換器26_1〜26_Nは、各送信信号をアナログ信号に変換する。D/A変換器26_1〜26_Nから出力された送信アナログ信号は、増幅器、励振器等からなる送信系回路27_1〜27_N、送受切換器28_1〜28_Nを経て、アンテナ素子30_1〜30_Nから送信される。
上記構成を有する図2に示す無線通信装置(送信機)では、出力信号のない周波数帯域が存在する場合に、出力信号のない周波数帯域においてビーム形成のための演算を実施しないようにしているため電力消費の無駄を抑制することが可能となる。
その理由は次の通りである。図2に示す無線通信装置(送信機)では、各周波数帯からの合波を行う周波数合波チャネライザ(i周波MUX24_1〜24_N)を各ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iの後段に設けている。これにより、各ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iが、周波数ごとにマルチビームを形成することができる。よって、出力信号のない周波数帯域が存在する場合に、出力信号のない周波数帯域においてビーム形成のための演算を実施しないようにすることが可能となる。つまり、入力信号のない周波数帯域について、ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iの演算を実施しないことで、ディジタルビーム形成器(DBF)23_1〜23_iにおける無駄な電力消費を抑制することができる。
なお、本実施の形態にかかる無線通信装置(送信機)においても図3に示した実施の形態1で説明した発明の効果と同様の効果を得ることができる。
また、背景技術で説明した特許文献1にかかる技術では、周波数変換器104_1〜104_Nで変換する中間周波数の値と、帯域通過フィルタ(BPF)105_1〜105_Nの通過帯域とを設定により可変とした上で、並列処理あるいは時分割処理することにより、ハード量を増やさずに入力信号の周波数帯の変更および拡張に対応することを可能としている。これに対して、本実施の形態にかかる発明は、入力信号の周波数帯の変更および拡張に対応するための技術ではなく、固定された入力信号の周波数帯域の中で、入力のない帯域が存在する場合に対応するための技術であり、特許文献1にかかる技術とは異なる。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1_1〜1_N アンテナ素子
2_1〜2_N 送受切換器
3_1〜3_N 低雑音増幅器(LNA)
4_1〜4_N 周波数変換器
5_1〜5_N 帯域通過フィルタ(BPF)
6_1〜6_N A/D変換器
7_1〜7_N 直交検波器
8_1〜8_N 低域通過フィルタ(LPF)
9_1〜9_N 送信系回路
10_1〜10_N 周波数分波チャネライザ(i周波DEMUX)
11_1〜11_i ディジタルビーム形成器(DBF)
12_1_1〜12_i_M ディジタルチャネライザ(F−DEMUX)
13 時間多重器(T−MUX)
15_1〜15_N 受信モジュール
21 デマルチプレクサ(T−DEMUX)
22_1_1〜22_i_M ディジタルチャネライザ(F−MUX)
23_1〜23_i ディジタルビーム形成器(DBF)
24_1〜24_N 周波数合波チャネライザ(i周波MUX)
25_1〜25_N 直交変調器(I/QMOD)
26_1〜26_N D/A変換器
27_1〜27_N 送信系回路
28_1〜28_N 送受切換器
29_1〜29_N 受信系回路
30_1〜30_N アンテナ素子
35_1〜35_N 送信モジュール

Claims (7)

  1. 受信した電波を受信ディジタル信号に変換する複数の受信モジュールと、
    前記複数の受信モジュールに対応して設けられ、前記受信ディジタル信号をi種類(iは正の整数)の周波数帯へ分波した信号を前記周波数帯ごとに出力する複数の周波数分波チャネライザと、
    前記周波数帯ごとに設けられ、前記複数の周波数分波チャネライザから出力されたi種類の周波数帯へ分波された信号を前記周波数帯ごとに入力すると共に、当該分波された信号の各々に対して重み付け係数を積和演算してマルチビームを形成する複数のディジタルビーム形成器と、を有し、
    前記ディジタルビーム形成器は、前記i種類の周波数帯のうち入力信号のない周波数帯においてマルチビームを形成するための演算処理を実施しない、
    無線通信装置。
  2. 前記複数のディジタルビーム形成器で生成されたビームごとにチャンネル分波を行なう複数のディジタルチャネライザと、
    前記ディジタルチャネライザで分波されたディジタル信号を時分割多重化する時間多重器と、
    を更に備える請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記複数の受信モジュールは各々、
    アンテナ素子と、
    前記アンテナ素子で受信した信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器で増幅された信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換器と、
    前記中間周波数の信号から不要周波数成分を除去する帯域通過フィルタと、
    前記帯域通過フィルタを通過した信号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器から出力された中間周波数帯のディジタル信号に対して、直交検波を行なう直交検波器と、
    前記直交検波された信号をダウンコンバートし、実部/虚部それぞれのベースバンド信号として出力する低域通過フィルタと、
    を有する請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 時分割多重化されたディジタル信号をチャンネルごとに並列化するデマルチプレクサと、
    前記デマルチプレクサから出力された各々の信号に対してチャンネル合波を行う複数のディジタルチャネライザと、
    i種類の周波数帯(iは正の整数)ごとに設けられ、前記ディジタルチャネライザから出力されたマルチビームに対し重み付け係数を積和演算し、当該演算後のディジタル信号を出力する複数のディジタルビーム形成器と、
    前記i種類の周波数帯ごとに設けられたディジタルビーム形成器から出力された各々のディジタル信号を入力すると共に、i種類の周波数帯の前記ディジタル信号を合波し送信信号を生成する周波数合波チャネライザと、
    前記周波数合波チャネライザごとに設けられ、前記周波数合波チャネライザで生成された送信信号を入力し、当該送信信号を無線送信する複数の送信モジュールと、を有し、
    前記i種類の周波数帯ごとに設けられたディジタルビーム形成器のうち、前記ディジタルチャネライザから出力されたマルチビームの送信信号が入力されないディジタルビーム形成器において演算処理を実施しない、
    無線通信装置。
  5. 前記複数の送信モジュールは各々、
    実部/虚部それぞれのベースバンド信号に対し、直交変調とアップコンバートを実施し中間周波数帯信号を生成する直交変調器と、
    前記直交変調器で生成された前記中間周波数帯信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、
    前記アナログ信号を無線送信するアンテナ素子と、
    を有する請求項に記載の無線通信装置。
  6. 受信した電波を受信ディジタル信号に変換するステップと
    前記受信ディジタル信号をi種類(iは正の整数)の周波数帯へ分波した信号を前記周波数帯ごとに出力するステップと
    前記周波数帯ごとに、前記i種類の周波数帯へ分波された信号に対して重み付け係数を積和演算してマルチビームを形成するステップと、を備え
    前記マルチビームを形成するステップは、前記i種類の周波数帯のうち入力信号のない周波数帯においてマルチビームを形成するための演算処理を実施しない、
    無線通信方法。
  7. 時分割多重化されたディジタル信号をチャンネルごとに並列化するステップと
    前記並列化された各々の信号に対してチャンネル合波を行うステップと
    i種類の周波数帯(iは正の整数)ごとに、前記チャンネル合波されたマルチビームに対し重み付け係数を積和演算しディジタル信号を生成するステップと
    前記i種類の周波数帯の前記ディジタル信号を合波し送信信号を生成するステップと
    前記送信信号を無線送信するステップと、を備え
    前記ディジタル信号を生成するステップは、前記i種類の周波数帯のうち前記マルチビームが入力されない周波数帯において前記ディジタル信号を生成するための演算処理を実施しない、
    無線通信方法。
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