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JP5340414B2 - 距離測定装置 - Google Patents
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JP5340414B2 - 距離測定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、第1の発受信手段と第2の発受信手段との間で、単一の無線周波数を用いて、時分割で相互間の通信を行うことで、相互間の距離を高精度で測定できる距離測定装置に関するものである。
従来から、発信手段から発信される無線信号を、受信手段で受信することによって、発信手段と受信手段との間の距離を測定する装置が提案されている。(例えば、特許文献1〜5参照)
特開H11−211818号公報 特開H7−244157号公報 特開H8−233937号公報 特開H10−268028号公報 特開2008−304192号公報 図10は、特許文献1に記載されている従来の「距離測定機」の実施例である。
図10において、位置Bの送信機1は基準信号で変調された送信信号を送信し、これを受信した位置Aの中継機2は周波数を変換した中継信号を送信する。位置Cの距離測定機3は、送信機1の送信信号と、中継機2の中継信号をともに受信し、元の基準信号を復調して位相差を検出し、これにより距離x、距離yを算出するとされている。
しかしながら、中継機2が周波数を変換した同時送受信方式であり、送信機1とは別に中継機2を設置する必要があり、中継機2が時分割方式の場合には適用できず、あるいは中継機2が設置されていない場所では距離測定ができない問題点がある。
また、特許文献2では、発信電波OEは中央ステーション1から受動端2に伝送され、受動端2の位相変調回路20が発信電波OEの合成信号SIを変調し、これを2つの位相状態をもつ変調された信号SMとして、クロック信号CLのリズムで再度伝送する。
中央ステーションでは、変調信号SMは、4分の1周期だけ位相ずれした2つの信号に復調される。4分の1周期位相ずれした2つの信号の積及び整流された4分の1周期位相ずれした信号のモジュール差の正負符号に基づいて、デジタル処理回路12の両方向カウンタの計数値の増分又は減分が行なわれ、この計数値により中央ステーション1から受動端2までの距離dを表示するとされている。
しかしながら、距離を測定するための変調信号の処理が複雑であり、高価となる問題点がある。
また、特許文献3では、ゴルフコースの各ホール毎のグリーン8上に配設されたカップ3に立設されているピン7に装着された設置側機器1へ向けて、持運側機器2から所定のパルス符号列の電波4を送信し、前記設置側機器1から折返し持運側機器2方向に向けて送信される別のパルス符号列の電波4を受信して、前記送信電波4と受信電波5との時間差を基に設置側機器1とプレイヤーまたはキャディーとの間の距離を測定し持運側機器2の表示器6に表示するとされている。
しかしながら、距離を測定するのに、パルス符号列を用いて時間差を測定しているため、マルチパスに影響され、距離の測定に誤差を生じ高精度で測定できない問題点がある。
また、特許文献4では、人工衛星17の概算距離値に基づいてPNコード発生部11で最適なコード系列を選択して、該コード系列の送信PNコードを発生し、この送信PNコードの信号を人工衛星に送信して、その折返した信号を受信し、その受信PNコードを上記概算距離値に基づいた最適なコード系列から選択し、選択した受信PNコードと送信PNコードとより、人工衛星17の距離を測定するように構成したものであるとされている。
しかしながら、人工衛星でPNコードを時分割で折り返す場合に、短時間でかつ高精度で同期を確立し、前記PNコードが消滅した後も、長時間に渡り同期を維持するのが難しく、回路が複雑となり、高価となる問題点がある。
また、特許文献5では、第1の送受信機1000から第2の送受信機2000へ、周波数f1/MNの矩形波DTで周波数f1の搬送波をQPSK変調し、送信する。第2の送受信機2000は、コスタスループにより搬送波を再生し、矩形波D2を復調する。この後周波数f2(≠f1)の搬送波を生成して、復調した矩形波で周波数f2の搬送波をQPSK変調し、第2の送受信機2000から第1の送受信機1000へ逆送信する。
第1の送受信機1000はここから周波数f1/MNの矩形波DRを復調する。矩形波DRをM逓倍し、矩形波DTを生成する1/M分周器15の入力である1/N分周器14との位相差を検出する。
伝搬位相差は、第1の送受信機1000から第2の送受信機2000までの距離の2倍を電波が通過した時間差であるとされている。
しかしながら、第1の送受信機1000と第2の送受信機2000は、異なる周波数で送受信する必要があり、時分割で通信する場合には適用できず、高価となる問題点がある。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、第1の発受信手段と第2の発受信手段との間で、単一の無線周波数を用いて、時分割で、相互間の通信を行うことで、相互間の距離を高精度でしかも短時間で測定できる距離測定装置を提供することを目的とする。
この発明に係わる、超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号である無線信号を用いて距離を測定する距離測定装置では、単一の無線周波数を用いて時分割で双方向通信を行うための、第1の発受信手段と、第2の発受信手段とから構成され、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段とが、少なくとも、単一の周波数の無線信号を、時分割でバースト信号として間欠発信するための発信手段と、前記無線信号を受信して、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換するための受信手段と、前記発信手段と受信手段とを制御するための制御手段と、前記発信手段と受信手段との間で、アンテナあるいは送受波器を時分割で切替えあるいは共有するためのアンテナ切替手段とを有し、前記第2の発受信手段の制御手段が、少なくとも、前記受信手段が受信した無線信号から起点信号を再生するための起点信号再生手段と、前記再生された起点信号の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを検出するための同期検出手段と、前記検出されたタイミングで、起点信号と同期を確立し、かつ前記起点信号が消滅した後も、所定期間、同期を保持してクロック信号を生成するための同期発振手段と、前記生成したクロック信号に同期しあるいは直交した距離測定信号を生成して、前記発信手段から無線信号として発信するための距離測定信号生成手段とを有し、前記第1の発受信手段の制御手段が、少なくとも、システム同期信号と、識別信号と、起点信号とを生成するための起点信号生成手段と、前記受信手段が受信した無線信号から距離測定信号を再生するための距離測定信号再生手段と、前記生成した起点信号を基準として、再生された距離測定信号の位相を測定するための位相測定手段と、前記測定された距離測定信号の位相から、前記第2の発受信手段との相対的な距離を算出するための距離算出手段とを有し、前記第2の発受信手段は、前記第1の発受信手段から、少なくとも、起点信号を含む無線信号をバースト信号として間欠発信すると、前記受信した起点信号と同期した距離測定信号を含む無線信号を発信し、前記第1の発受信手段において、前記第2の発受信手段から発信された距離測定信号を再生し、前記起点信号と同期したクロック信号を用いて前記再生した距離測定信号の位相を測定して、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を算出し、前記同期発振手段が、基準発振器の出力信号を直接あるいは周波数を変換して生成したクロック信号によって駆動されるセットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器によって構成され、前記同期検出手段によって、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の10倍以上のサンプリング周波数を用いて検出し、前記検出したタイミングで、前記セットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器をセットしあるいはリセットすることによって、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と短時間で同期を確立し、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、所定期間、同期を保持し、前記第1の発受信手段、前記第2の発受信手段、あるいはこれらの両方に同期確立誤差関数を付与し、前記同期確立誤差関数に基づいて、前記同期発振手段と前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方との間の同期確立誤差を低減し、前記同期発振手段に前記同期確立誤差関数を付与するために、複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器を設け、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器が、前記同期検出手段によって検出されたタイミングで同期を確立し、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器から出力される出力信号を選択し、前記選択された出力信号に同期しあるいは直交した単一もしくは複数の距離測定信号を生成して前記第1の発受信手段に向けて発信し、前記第1の発受信手段の信号処理手段において、前記複数のタイミングに対応して算出した距離の平均値を求めることによって、距離の算出精度を向上させることとする。これにより相互間の距離を、短時間でしかも高精度で算出することができる。
更に、この発明に係わる、超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号である無線信号を用いて距離を測定する距離測定装置では、単一の無線周波数を用いて時分割で双方向通信を行うための、第1の発受信手段と、第2の発受信手段とから構成され、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段とが、少なくとも、単一の周波数の無線信号を、時分割でバースト信号として間欠発信するための発信手段と、前記無線信号を受信して、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換するための受信手段と、前記発信手段と受信手段とを制御するための制御手段と、前記発信手段と受信手段との間で、アンテナあるいは送受波器を時分割で切替えあるいは共有するためのアンテナ切替手段とを有し、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段の制御手段が、少なくとも、システム同期信号と、識別信号と、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方とを生成するための信号生成手段と、前記受信手段が受信した無線信号から、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を再生するための信号再生手段と、前記再生された起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを高精度で検出するための同期検出手段と、前記検出されたタイミングで、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と同期を確立し、かつ起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、所定期間、同期を保持してクロック信号を生成するための同期発振手段と、前記生成された起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を基準として、前記再生された距離測定信号の位相を、リアルタイムに測定するための位相測定手段と、前記測定された距離測定信号の位相から、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を算出するための距離算出手段とを有し、前記第2の発受信手段は、前記第1の発受信手段から、少なくとも、起点信号を含む無線信号をバースト信号として間欠発信すると、前記受信した起点信号と同期した第1の距離測定信号を含む無線信号を発信し、前記第1の発受信手段において、前記第2の発受信手段から発信された第1の距離測定信号を再生し、前記起点信号と同期したクロック信号を用いて前記再生した第1の距離測定信号の位相を測定して、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の距離を算出するとともに、少なくとも、前記第1の距離測定信号と同期した第2の距離測定信号を含む無線信号を発信し、前記第2の発受信手段において、前記第1の発受信手段から発信された第2の距離測定信号を再生し、前記第1の距離測定信号と同期したクロック信号を用いて第2の距離測定信号の位相を測定して、前記第2の発受信手段と第1の発受信手段との間の距離を算出することによって、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との両方において、算出し、前記同期発振手段が、基準発振器の出力信号を直接あるいは周波数を変換して生成したクロック信号によって駆動されるセットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器によって構成され、前記同期検出手段によって、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の10倍以上のサンプリング周波数を用いて検出し、前記検出したタイミングで、前記セットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器をセットしあるいはリセットすることによって、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と短時間で同期を確立し、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、所定期間、同期を保持し、前記第1の発受信手段、前記第2の発受信手段、あるいはこれらの両方に同期確立誤差関数を付与し、前記同期確立誤差関数に基づいて、前記同期発振手段と前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方との間の同期確立誤差を低減し、前記同期発振手段に前記同期確立誤差関数を付与するために、複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器を設け、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器が、前記同期検出手段によって検出されたタイミングで同期を確立し、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器から出力される出力信号を選択し、前記選択された出力信号に同期しあるいは直交した単一もしくは複数の距離測定信号を生成して前記第1の発受信手段に向けて発信し、前記第1の発受信手段の信号処理手段において、前記複数のタイミングに対応して算出した距離の平均値を求めることによって、距離の算出精度を向上させることとする。これにより相互間の距離を、短時間でしかも高精度で算出することができる。
このように、本発明の距離測定装置では、第1の発受信手段と第2の発受信手段との間で、単一の無線周波数を用いたバースト信号によって相互間の通信を行うことで、安価な装置によって、相互間の距離を短時間でしかも高精度に算出できる利点がある。
関連文献とのクロスリファレンス
本願は、2009年11月18日付けで出願した日本国特願2009−262737号及び2010年1月21付けで出願した日本国特願2010−11212号に基づく優先権を主張する。この文献を本明細書に援用する。
本発明の第1の実施の形態による距離測定装置の構成図である。 本発明の第2の実施の形態による制御手段の構成図である。 本発明の第3の実施の形態による制御手段の構成図である。 本発明の第4の実施の形態による制御手段の構成図である。 本発明の距離測定装置から発信される無線信号の構成図である。 本発明の距離測定装置のタイミングチャートである。 本発明の距離測定装置の他のタイミングチャートである。 本発明の距離測定装置の同期確立誤差関数生成手段の構成図である。 本発明の距離測定装置の同期確立誤差関数生成手段の他の構成図である。 従来の実施例を示す構成図である。
この発明に係わる距離測定装置は、図1、図2、図3、および請求項1に本発明の第1〜第3の実施の形態を示すように、超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号である無線信号を用いて距離を測定する距離測定装置において、前記無線信号を単一の無線周波数を用いて時分割同時送受信するための、第1の発受信手段101aと、第2の発受信手段101bとから構成される
前記第1の発受信手段と第2の発受信手段とが、少なくとも、単一の周波数の無線信号を、時分割でバースト信号として間欠発信するための発信手段12a、12bと、前記無線信号を受信して、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換するための受信手段13a、13bと、前記発信手段と受信手段とを制御するための制御手段11a、11bと、前記発信手段と受信手段との間で、アンテナあるいは送受波器を時分割で切替えあるいは共有するためのアンテナ切替手段14a、14bとを有する。
前記第2の発受信手段の制御手段11bが、少なくとも、前記受信手段13bが受信した無線信号から起点信号を再生するための起点信号再生手段50と、前記再生された起点信号の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを高精度で検出するための同期検出手段49と、前記起点信号と高精度でかつ短時間に同期を確立し、かつ前記起点信号が消滅した後も、比較的に長時間、同期を保持してクロック信号を生成するための同期発振手段48と、前記生成したクロック信号に同期しあるいは直交した距離測定信号を生成して、前記発信手段12bから無線信号として発信するための距離測定信号生成手段47とを有する
前記第1の発受信手段の制御手段11aが、少なくとも、システム同期信号と、識別信号と、起点信号とを生成するための起点信号生成手段45と、前記受信手段13aが受信した無線信号から距離測定信号を再生するための距離測定信号再生手段44と、前記生成した起点信号を基準として、再生された距離測定信号の位相を高精度で測定するための位相測定手段43と、前記測定された距離測定信号の位相から、前記第2の発受信手段との相対的な距離を高精度で算出するための距離算出手段42とを有する。
前記第2の発受信手段は、前記第1の発受信手段から、少なくとも、起点信号を含む無線信号をバースト信号として間欠発信すると、前記受信した起点信号と高精度で同期した距離測定信号を含む無線信号を時分割の間隔で発信し、前記第1の発受信手段において、前記第2の発受信手段から発信された距離測定信号を再生し、前記起点信号と同期したクロック信号を用いて前記再生した距離測定信号の位相を測定して、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を、前記第1の発受信手段において、短時間に、高精度で算出することができる。
また、図1、図4、および請求項2に本発明の第1および第4の実施の形態を示すように、超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号である無線信号を用いて距離を測定する距離測定装置において、前記無線信号を単一の無線周波数を用いて時分割同時送受信するための、第1の発受信手段101aと、第2の発受信手段101bとから構成される。
前記第1の発受信手段と第2の発受信手段とが、少なくとも、単一の周波数の無線信号を、時分割でバースト信号として間欠発信するための発信手段12a、12bと、前記無線信号を受信して、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換するための受信手段13a、13bと、前記発信手段と受信手段とを制御するための制御手段11a、11bと、前記発信手段と受信手段との間で、アンテナあるいは送受波器を時分割で切替えあるいは共有するためのアンテナ切替手段14a、14bとを有する。
前記第1の発受信手段と第2の発受信手段の制御手段11a、11bが、少なくとも、システム同期信号と、識別信号と、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を生成するための信号生成手段45、47と、前記受信手段13a、13bが受信した無線信号から、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を再生するための信号再生手段44、50と、前記再生された起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを高精度で検出するための同期検出手段49と、前記検出されたタイミングで、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と高精度でかつ短時間に同期を確立する。
かつ前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、比較的に長時間、同期を保持してクロック信号を生成するための同期発振手段46と、前記生成された起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を基準として、前記再生された距離測定信号の位相を、高精度でリアルタイムに測定するための位相測定手段43と、前記測定された距離測定信号の位相から、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を算出するための距離算出手段42とを有する。
前記第2の発受信手段は、前記第1の発受信手段から、少なくとも、起点信号を含む無線信号をバースト信号として間欠発信すると、前記受信した起点信号と高精度で同期した第1の距離測定信号を含む無線信号を発信し、前記第1の発受信手段において、前記第2の発受信手段から発信された第1の距離測定信号を再生し、前記起点信号と同期したクロック信号を用いて前記再生した第1の距離測定信号の位相を測定して、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の距離を算出するとともに、少なくとも、前記第1の距離測定信号と高精度で同期した第2の距離測定信号を含む無線信号を発信し、前記第2の発受信手段において、前記第1の発受信手段から発信された第2の距離測定信号を再生し、前記第1の距離測定信号と同期したクロック信号を用いて第2の距離測定信号の位相を測定して、前記第2の発受信手段と第1の発受信手段との間の距離を算出することによって、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との両側において、短時間内に、高精度で算出することができる。
また、請求項3に示すように、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が、単一もしくは同期しあるいは直交する複数の、搬送波信号、副搬送波信号、変調信号、スペクトル拡散符号、もしくはこれらの組合せである。
また、請求項4に示すように、前記信号再生手段44、50において再生する起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が、無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号である場合には、群遅延歪みの少ない帯域通過フイルタを通し、あるいは無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号を変調した変調信号である場合には、伝達位相誤差の少ないアナログ復調器もしくは高い周波数のクロック信号を用いた伝達位相誤差の少ないデジタル復調器によって復調した後に、前記伝達位相誤差の少ない帯域通過フイルタを通して再生する。
また、請求項5に示すように、前記同期発振手段46が、基準発振器の出力信号を直接あるいは周波数を変換して生成したクロック信号によって駆動されるセットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器によって構成され、前記同期検出手段によって、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の10倍以上のサンプリング周波数を用いて検出し、前記検出したタイミングで、前記セットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器をセットしあるいはリセットすることによって、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と短時間で同期を確立し、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、比較的に長時間同期を保持する。
また、請求項6に示すように、前記同期発振手段46と前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方との間の同期確立誤差を低減し、高精度で同期を確立させるために、前記第1の発受信手段101a、前記第2の発受信手段101b、あるいはこれらの両方に同期確立誤差関数を付与することで、この同期確立誤差関数に基づいて、前記同期確立誤差を軽減することができる。
また、請求項7に示すように、前記同期検出手段49に同期確立誤差関数を付与するために、前記クロック信号の位相をシフトさせるための複数組の移相手段と、前記複数組の移相手段によって各々異なった位相にシフトされた複数組の起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を選択して外部に出力するためのタイミング制御手段とを設け、前記移相手段の移相量の合計を、前記クロック信号の一周期の間隔よりも大きく設定することによって、距離の算出精度を向上させる。
また、請求項8に示すように、前記同期発振手段46に前記同期確立誤差関数を付与するために、複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器を設け、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器が、前記同期検出手段によって検出された各々異なったタイミングで同期を確立し、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器から出力される出力信号を異なったタイミングで選択し、前記選択された出力信号に同期しあるいは直交した単一もしくは複数の距離測定信号を生成して前記第1の発受信手段に向けて発信し、前記第1の発受信手段の信号処理手段において、前記複数のタイミングに対応して算出した距離の平均値を求めることによって、距離の算出精度を向上させる。
また、請求項9に示すように、前記同期発振手段46が、アナログ式もしくはデジタル式の遅延手段と、前記遅延手段の入力端子と出力端子の間を切り離しあるいは接続するための切替スイッチとを有し、前記起点信号を読み込む場合には前記切替スイッチを切り離し、読み込み完了後には前記入力端子と出力端子の間をリング状に接続し、読み出す場合には前記切替スイッチを切り離すことで、時分割で受発信する場合の時間間隔分に必要な前記遅延手段の遅延時間を短縮する。
また、請求項10に示すように、前記位相測定手段43が、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の整数倍もしくは整数分の1の周波数をクロック信号として用い、Sinのルックアップテーブルが0、1、0、−1、あるいは1、1、−1、−1、あるいはこれらの繰り返しであり、Cosのルックアップテーブルが1、0、−1、0あるいは1、−1、−1、1、あるいはこれらの繰り返しであり、前記距離測定信号と前記ルックアップテーブルとの積和演算を行う際に−1の乗算は補数を求める積和演算器によって構成される。
また、請求項11に示すように、前記位相測定手段43が、前記距離測定信号の1周期の整数倍以上の区間を区切って位相を測定し、もしくは1周期の整数倍以上の区間を更に複数区間に区切って位相を測定して平均値を求め、あるいは1周期の整数倍以上の長さの窓枠関数を設定して位相を測定する。
また、請求項12に示すように、前記第1の発受信手段の受信手段13a、第2の発受信手段の受信手段13b、あるいはこれらの両方が、伝搬経路31の品質を検知する品質検知手段を有し、前記品質検知手段が、前記受信手段13a、13bにおいて受信した無線信号の電力あるいは信号対雑音比を測定した結果から回線品質を分析し、前記位相測定手段で距離測定信号の位相あるいは位相差を測定した結果から距離測定精度を分析し、あるいは前記回線品質の分析と距離測定精度の分析の両方を行い、前記距離測定処理の結果を補正しあるいは補完する。
また、請求項13に示すように、前記第1の発受信手段、第2の発受信手段、あるいはこれらの両方が、複数のアンテナ又は複数の送受波器を設けて周期的に切替えながら、無線信号を発信しあるいは受信し、前記品質検知手段において、前記複数のアンテナもしくは複数の送受波器に対応して、複数の距離測定信号の位相を測定し、あるいは複数の距離を算出した結果から統計処理を行い、位相の測定結果が所定値以下であり、あるいは距離が所定値以下であるもの選択して平均しあるいは荷重平均を行なうことによって、前記距離測定処理の結果を補正しあるいは補完する。
また、請求項14に示すように、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間で、前記発受信を連続、間欠的、もしくはこれらの両方を複数回行い、相互間の距離の算出を複数回実施し、前記複数回の算出結果から平均値を求めることで、お互いの相対的な距離を高精度で算出する。
また、請求項15に示すように、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間でお互いが算出した距離情報を相互に交換することで、お互いの相対的な距離を高精度で算出する。
また、請求項16に示すように、前記第1の発受信手段、第2の発受信手段、もしくはこれらの両方のアンテナ又は送受波器が、60°以上の広い指向性ビーム幅を有する円偏波指向性アンテナであり、前記第2の発受信手段と第1の発受信手段との間で、指向性の方向が双方向通信の相手方に向けて、お互いに対向して設けられている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態による距離測定装置の構成図である。図1において、101aは第1の発受信手段、101bは第2の発受信手段、11a、11bは制御手段、12a、12bは発信手段、13a、13bは受信手段、14a、14bはアンテナ切替手段、15a、15bはアンテナもしくは送受波器、31は無線の伝搬路である。前記第1の発受信手段101aと第2の発受信手段101bは、単一の周波数の無線信号を用い、時分割同時通信により、伝搬路31を介して双方向通信を行い、相互間の相対距離を測定する。
なお、第1の発受信手段、第2の発受信手段、もしくはこれらの両方のアンテナ又は送受波器が、60°以上の広い指向性ビーム幅を有する円偏波指向性アンテナであり、前記第2の発受信手段と第1の発受信手段との間で、指向性の方向が双方向通信の相手方に向けて、お互いに対向して設けることで、距離の測定精度を改善することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態による制御手段の構成図であり、図2において、41は基準発振器、42は距離算出手段、43は位相測定手段、44は距離測定信号再生手段、45は起点信号生成手段、51a、52aは接続端子である。
前記基準発振器41に同期し、信号生成手段45によって、少なくとも図5に示す、システム同期信号61と、マックレイヤ62と、法規により許容される周波数範囲の単一もしくは複数の周波数の起点信号63とが生成され、接続端子51aを介して前記第1の発受信手段101aの発信手段12aに供給される。
なお、前記起点信号は、前記位相測定手段43にも、位相測定のためのクロック信号として供給される。
一方、前記第2の発受信手段101bから発信され、前記第1の発受信手段101aの受信手段13aによって受信される無線信号は、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換され、接続端子52aを介して距離測定信号再生手段44に供給され、前記距離測定信号が無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号である場合には、直接伝達位相誤差の少ない帯域通過フイルタ(例えばガウシャンフイルタなど)を通し、あるいは前記距離測定信号が無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号を変調した変調信号である場合には、アナログ復調器もしくは高い周波数のクロック信号を用いたデジタル復調器によって復調した後に前記帯域通過フイルタを通して再生することによって、前記距離測定信号に含まれる雑音成分を除去し、位相測定誤差を軽減することができる。
前記再生された距離測定信号は前記位相測定手段43に供給され、前記自局内で生成した起点信号の周波数の整数倍もしくは整数分の1の周波数をクロック信号として用い、積和演算器によって前記距離測定信号の位相を高精度でリアルタイムで測定し、測定結果を距離算出手段42に出力し、前記距離算出手段42は、例えば、基準発振器41からの供給されるクロック信号によって動作する標準的なマイクロプロセッサであり、前記第1の発受信手段101aと前記第2の発受信手段101bとの間の相対距離を高精度で算出する。
ここで、前記積和演算器は、少なくとも、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の整数倍をクロック信号として用い、前記距離測定信号を、例えば、8ビット以上のアナログ/デジタル変換器によってデジタル信号に変換し、前記デジタル信号とSinおよびCosのルックアップテーブルとの積和演算を行うものであり、前記位相を検出するために用いるSinのルックアップテーブルは0、1、0、−1、もしくは1、1、−1、−1、もしくはこれらの整数倍の繰り返しであり、一方、Cosのルックアップテーブルは1、0、−1、0、もしくは1、−1、−1、1、もしくはこれらの整数倍の繰り返しであり、かつ積和演算を行う際の1との乗算は当該デジタル信号と同じ値であり、−1との乗算は当該デジタル信号の補数を求めることであり、0との剰算は0であり、これらを組合わせることで、前記積和演算回路を単純化でき、ロジック回路のみで実現でき、しかも高速で、リアルタイムの演算が可能となる。
また、前記距離測定信号の1周期の整数倍以上の区間を区切って位相を測定し、もしくは1周期の整数倍以上の区間を更に複数区間に区切って位相を測定して平均値を求め、もしくは1周期の整数倍以上の長さの窓枠関数を設定して位相を測定し、必要に応じて、平均値を求め、かつ/又は複数回の間欠発受信の間に移動平均値を求めることで、±0.5°程度の精度でしかもリアルタイムで、位相を測定することができる。
(実施の形態3)
図3は本発明の第3の実施の形態による制御手段の構成図であり、図3において、50は起点信号再生手段、49は同期検出手段、47は距離測定信号生成手段、46は同期発振手段、41は基準発振器、48は位相同期発振器、51b、52bは接続端子である。
前記第2の発受信手段101bの受信手段13bによって受信される起点信号が、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換され、接続端子51bを経由して起点信号再生手段50に接続される。
前記起点信号再生手段50では、前記起点信号が無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号である場合には、直接伝達位相誤差の少ない帯域通過フイルタ(例えばガウシャンバンドパスフイルタなど)を通し、あるいは前記起点信号が無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号を変調した変調信号である場合には、伝達位相誤差の少ないアナログ復調器もしくは高い周波数のクロック信号を用いた伝達位相誤差の少ないデジタル復調器によって復調した後に前記帯域通過フイルタを通して再生する。
前記再生された起点信号は、同期検出手段49によって、基準発振器41から直接供給され、あるいは位相同期発振器48によって高い周波数に変換されて供給されるクロック信号によってサンプリングされ、前記起点信号の立上り点、立下り点、もしくはゼロ交差点のタイミングが検出され、セットあるいはリセット信号あるいは外部同期信号として同期発振手段46に供給される。
ここで、例えば、前記位相同期発振器48から供給されるクロック信号の周波数が100MHzの場合、前記同期信号の検出精度は±10ナノ秒となり、前記距離測定信号の周波数を1MHzとすると、距離の測定精度は±75cmとなる。更に高精度にするために256MHzのクロック信号とすると、距離の測定精度は±30cmとなる。一般的に、クロック信号の周波数は、前記距離測定信号の10倍以上の周波数に設定される。
一方、前記同期発振手段46は、前記位相同期発振器48から供給されるクロック信号によって駆動される、セットあるいはリセット付きの同期式あるいは非同期式のカウンタあるいは数値制御発振器によって構成され、前記セットあるいはリセット信号あるいは外部同期信号によって、セットしあるいはリセットすることで、数マイクロ秒以内の瞬時にして同期を確立し、前記起点信号が消滅しても、比較的に長時間、同期を保持できるメリットが得られる。
なお、前記同期検出手段49および同期発振手段46に供給されるクロック信号は、前記基準発振器41から直接あるいは高い周波数に変換して供給される。
前記同期発振手段46からの出力信号は、距離測定信号生成手段47によって、単一の周波数あるいは周波数の異なる複数の、搬送波信号、副搬送波信号、変調信号、スペクトル拡散符号、もしくはこれらの任意の組み合わせによる距離測定信号に変換され、接続端子52bを介して前記第2の発受信手段101bの発信手段12bに供給される。
前記距離測定信号が同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の距離測定信号である場合には、距離を測定するレンジを変化させることが可能であり、大まかな距離の測定から精細な距離の測定に切替えて測定することが可能となる。
(実施の形態4)
図4は本発明の第4の実施の形態による制御手段の構成図であり、図4において、11cは制御手段、41は基準発振器、42は距離算出手段、43は位相測定手段、44は距離測定信号再生手段、45は起点信号生成手段、46は同期発振器、47は距離測定信号生成手段、48は位相同期発振器、49は同期検出手段、50は起点信号再生手段、51c、52cは接続端子である。
ここで、前記制御手段11cは、前記制御手段11aと制御手段11bを併せ持った構成であり、前記第1の発受信手段と第2発受信手段に共通して用いることができる。
前記起点信号生成手段45によって、図5に無線信号の構成を示すように、前記基準発振器41に同期し、少なくとも、システム同期信号61と、マックレイヤ62と、法規により許容される周波数範囲の単一もしくは複数の周波数の起点信号63−1〜63−nとが生成され、接続端子51cを介して図1に示す発信手段12a、12bに供給され、その内、前記起点信号は、位相測定のためのクロック信号として、別途、前記位相測定手段43にも供給される。
一方、前記受信手段14a、14bによって受信される無線信号は、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換され、接続端子52cを介して前記起点信号再生手段44もしくは測定信号再生手段50に供給され、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が、無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号である場合には、伝達位相誤差の少ない帯域通過フイルタ(例えば、ガウシャンバンドパスフイルタ)を通し、あるいは無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号を変調した変調信号あるいは拡散符号である場合には、伝達位相誤差の少ないアナログ復調器もしくは高い周波数のクロック信号を用いた伝達位相誤差の少ないデジタル復調器によって復調した後に、前記帯域通過フイルタを通して再生することによって、前記距離の算出誤差を軽減することができる。
また、前記測定信号再生手段44によって再生された距離測定信号は位相測定手段43に供給され、前記自局内で生成した起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の整数倍の周波数をクロック信号として用い、積和演算器によって前記距離測定信号の位相を高精度でリアルタイムで測定し、測定結果を距離算出手段42に出力する。
また、前記距離算出手段42は、例えば、基準発振器41からの供給されるクロック信号によって動作する標準的なマイクロプロセッサであり、前記第1の発受信手段101aと前記第2の発受信手段101bとの間の相対距離を算出する。
ここで、前記積和演算器は、少なくとも、前記起点信号の周波数の整数倍の周波数をクロック信号として用い、前記距離測定信号を、例えば、8ビット以上のアナログ/デジタル変換器によってデジタル信号に変換し、前記デジタル信号に変換した距離測定信号とSinおよびCosのルックアップテーブルとの積和演算を行うものであり、前記積和演算に用いるSinのルックアップテーブルは0、1、0、−1、もしくは1、1、−1、−1、もしくはこれらの整数倍の繰り返しであり、一方、Cosのルックアップテーブルは1、0、−1、0、もしくは1、−1、−1、1、もしくはこれらの整数倍の繰り返しであり、かつ積和演算を行う際の1との乗算は当該デジタル信号と同じ値であり、−1との乗算は当該デジタル信号の補数を求めることであり、0との剰算は0であり、これらを組合わせることで、前記積和演算回路を単純化でき、しかもロジック回路で実現できるため、高速で、リアルタイムの演算が可能となる。
また、前記距離測定信号の1周期の整数倍以上の区間を区切って位相を測定し、もしくは1周期の整数倍以上の区間を更に複数区間に区切って位相を測定して平均値を求め、もしくは1周期の整数倍以上の長さの窓枠関数を設定して位相を測定し、必要に応じて、平均値を求め、又は複数回の間欠発受信の間に移動平均値を求めることで、±0.5°の精度でしかもリアルタイムで、位相を測定することができる。
一方、前記信号再生手段44によって再生された距離測定信号、前記信号再生手段50によって再生された起点信号、あるいはこれらの両方は、同期検出手段59によって、基準発振器41から直接供給され、あるいは位相同期発振器48によって高い周波数に変換されて供給されるクロック信号によってサンプリングされ、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上り点、立下り点、もしくはゼロ交差点のタイミングが検出され、セットあるいはリセット信号あるいは外部同期信号として同期発振手段46に供給される。
ここで、例えば、前記位相同期発振器48から供給されるクロック信号の周波数が100MHzの場合、前記同期信号の検出精度は±10ナノ秒となり、前記距離測定信号の周波数を1MHzとすると、距離の測定精度は±75cmとなる。更に高精度にするために256MHzのクロック信号とすると、距離の測定精度は±30cmとなる。
また、前記同期発振手段46はセットあるいはリセット付きの同期式あるいは非同期式のカウンタあるいは数値制御発振器によって構成され、前記セットあるいはリセット信号あるいは外部同期信号によって、セットしあるいはリセットすることで、数マイクロ秒以内の瞬時にして同期を確立し、前記起点信号が消滅しても、比較的に長時間、同期を保持できるメリットが得られる。
なお、前記同期発振手段46の代わりに、基準発振器41によって駆動されるデジタルシンセサイザを用いると、前記起点信号との同期を確立し、前記起点信号が消滅した後も、比較的に長時間、同期を保持できるよう構成することができるが、この場合には、同期確立までに数百マイクロ秒がかかり、また同期確立後の残留位相誤差が大きいなどの問題点がある。
また、前記同期検出手段49に供給されるサンプリング信号と、前記同期発振手段54に供給されるクロック信号とは、前記基準発振器41の出力信号を直接あるいは位相同期発振器もしくは逓倍器を用いて高い周波数に変換して生成される。
前記同期発振手段46の出力信号は、距離測定信号生成手段47によって、単一の周波数あるいは周波数の異なる複数の、搬送波信号、副搬送波信号、変調信号、スペクトル拡散符号、もしくはこれらの任意の組み合わせによる距離測定信号に変換され、接続端子51cを介して前記発信手段12a、12bに供給される。
前記距離測定信号が同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の距離測定信号である場合には、距離を測定するレンジを変化させることが可能であり、大まかな距離の測定から精細な距離の測定に切替えて測定することが可能となる。
図5は、本発明の距離測定装置から発信される無線信号の構成を示す図である。図5において、61はシステム同期信号、62はMACレイヤ、63−1〜63−nは起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方である。
前記システム同期信号61は複数ビットのユニークワードであり、±100ナノ秒程度の精度で前記第1の発受信手段101aと第2の発受信手段101bとの間の制御タイミングを合わせることができるが、この程度の精度で前記相対距離を算出すると、相対距離の測定誤差が数十mと大きくなる問題点がある。
前記MACレイヤ62は、少なくとも、符号長、識別番号、相手先番号、データ情報、誤り訂正符号、もしくはこれらの組合せから構成され、前記システム同期信号61とセットになって生成される。
前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方は、前記第1の発受信手段101aと第2の発受信手段101bとの間で精密な同期を確立するための信号であり、通常比較的に低い周波数の単一もしくは同期しあるいは直交する複数の、搬送波信号、副搬送波信号、変調信号、スペクトル拡散符号、もしくはこれらの任意の組合せによる信号が用いられる。
また、前記MACレイヤ62の継続時間を1ms程度とし、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の継続時間を1ms程度とすると、片道の合計で2ms程度の継続時間となり、往復の合計で5ms程度となるので、前記間欠発信の間隔をCR発振器などの自励発振器で制御することで、複数の発受信手段の間で相互間の同期を取らず非同期で間欠発信できることから、経済的なシステム運用が可能となる。
一方、前記距離測定信号の継続時間を100ms程度に延長することで、距離の測定精度を10倍程度に高くすることができるが、複数の発受信手段の間で混信が生じるようになり、これを避けるために複数の発受信手段の間で同期をとる必要が生じ、運用コストが上昇する欠点が生じることとなる。
また、前記複数組の起点信号あるいは複数組の距離測定信号は、図8および9に示すように、同期検出誤差関数を付与するために設けられた、移相手段82によって複数組の起点信号83a〜83nを生成し、あるいは複数組の同期発振手段92a〜92nによって複数組の距離測定信号を生成する場合を含んでいる。
図6は、本発明の距離測定装置のタイミングチャートである。図6において、71aは第1の発受信手段101aから発信される起点信号、71bは第2の発受信手段101bよって再生される起点信号、72は前記第1の発受信手段から第2の発受信手段に向けて起点信号が伝搬する伝搬経路、73aは前記第2の発受信手段によって再生された起点信号に同期して生成される距離測定信号、73bは前記第1の発受信手段によって再生された距離測定信号、74は前記第2の発受信手段から第1の発受信手段に向けて距離測定信号が伝搬する伝搬経路、77aは前記第1の発受信手段から発信される起点信号と前記第1の発受信手段によって再生される距離測定信号との位相差、78aは前記第1の発受信手段の発信手段の時間軸、78bは前記第1の発受信手段の受信手段の時間軸、79aは前記第2の発受信手段の受信手段の時間軸、79bは前記第2の発受信手段の発信手段の時間軸、80aは前記第1の発受信手段の発信のタイミングから第2発受信手段の発信のタイミングまでの時分割の間隔である。
前記第1の発受信手段から発信される前記起点信号71aをASin(2πf1t)とすると、前記起点信号71aが、距離L(m)の伝搬経路72を伝搬し、前記第2の発受信手段によって受信され、起点信号71bとして再生されると、BSin{2πf1t+(2πLf1/C)}に位相が変化する。
前記再生された起点信号71bと、同期確立誤差がゼロで同期した距離測定信号73aを生成すると、生成された距離測定信号73aは、同じくBSin{2πf1t+(2πLf1/C)}で表される。
前記時分割の間隔80後に、前記生成された距離測定信号73aが、前記第2の発受信手段から発信され、再び、距離L(m)の伝搬経路74を伝搬し、前記第1の発受信手段で再生される距離測定信号73bは、CSin{2πf1t+(4πLf1/C)}で表わされる。ここで、Cは光の速度とする。
そこで、前記第1の発受信手段で生成された起点信号71aと同期しあるいは直交し、周波数が前記起点信号の整数倍のクロック信号を用い、前記再生された距離測定信号73bの位相を測定すると、前記第1の発受信手段で生成された起点信号71aと前記第1の発受信手段で再生された距離測定信号73bとの位相差77aが測定され、ΔΦ={4πLf1/C}となることから、L={CΔΦ/4πf1}から、距離L(m)が算出できる。
図7は、本発明の距離測定装置の他のタイミングチャートであり、71aは第1の発受信手段から発信される起点信号、71bは第2の発受信手段によって再生される起点信号、72は前記第1の発受信手段から第2の発受信手段に向けて起点信号71aが伝搬する伝搬経路、73aは前記第2の発受信手段よって再生された起点信号71bに同期して生成される第1の距離測定信号、73bは前記第1の発受信手段によって再生された第1の距離測定信号、74は前記第2の発受信手段から第1の発受信手段に向けて第1の距離測定信号73aが伝搬する伝搬経路、75aは前記第1の発受信手段で再生される第1の距離測定信号73bに同期して生成された第2の距離測定信号、75bは第2の発受信手段で再生された第2の距離測定信号であり、
76は前記第1の発受信手段から第2の発受信手段に向けて第2の距離測定信号75aが伝搬する伝搬経路、77aは第1の発受信手段から発信される起点信号71aと前記第1の発受信手段によって再生される第1の距離測定信号73bとの位相差、77bは第2の発受信手段で生成される第1の距離測定信号73aと第2の発受信手段で再生される第2の距離測定信号75bとの位相差、78a〜78cは前記第1の発受信手段の発信手段と受信手段の時間軸、79a〜79cは前記第2の発受信手段の受信手段と発信手段の時間軸、80a、80bは時分割の間隔である。
前記第1の発受信手段から発信される前記起点信号71aをASin(2πf1t)とすると、前記起点信号71aが、距離L(m)の伝搬経路72を伝搬し、前記第2の発受信手段によって受信され、起点信号71bとして再生されると、BSin{2πf1t+(2πLf1/C)}に位相が変化する。
前記再生された起点信号71bと、同期確立誤差がゼロで同期した第1の距離測定信号73aを生成すると、生成された第1の距離測定信号73aは、同じくBSin{2πf1t+(2πLf1/C)}で表される。
前記時分割の間隔78a後に、前記生成された第1の距離測定信号73aが、前記第2の発受信手段から発信され、再び、距離L(m)の伝搬経路74を伝搬し、前記第1の発受信手段で再生される第1の距離測定信号73bは、CSin{2πf1t+(4πLf1/C)}で表わされる。ここで、Cは光の速度とする。
そこで、前記第1の発受信手段で生成された起点信号71aと同期しあるいは直交し、周波数が前記起点信号の整数倍のクロック信号を用い、前記再生された第1の距離測定信号73bの位相を測定すると、前記第1の発受信手段で生成された起点信号71aと前記第1の発受信手段で再生された第1の距離測定信号73bとの位相差77aが測定され、ΔΦ={4πLf1/C}となることから、L={CΔΦ/4πf1}から、距離L(m)が前記第1の発受信手段の側で算出できる。
前記に続けて、前記第1の発受信手段101aにおいて、前記再生された第1の距離測定信号73bと同期して生成された第2の距離測定信号75aを前記第2の発受信手段101bに向けて発信し、前記第2の発受信手段101bで再生された第2の距離測定信号75bと、前記第1の発受信手段に向けて発信した第1の距離測定信号との位相差77bを測定すると、ΔΦ={4πLf1/C}となることから、L={CΔΦ/4πf1}から、距離L(m)が前記第2の発受信手段側でも算出できる。
更に、同様なシーケンスを繰返すことによって、前記第1の発受信手段側と前記第2の発受信手段側とで、複数回距離L(m)が算出できることから、それぞれの側で、平均値を求めることで、距離の算出精度を高めることができる。
なお、前記算出精度の改善は、同期確立誤差関数の付与によって、前記同期検出手段49における同期確立誤差がランダムに変化することでも追加的に実現できる。
図8は、本発明の距離測定装置の同期確立誤差関数生成手段の構成図である。図8において、41は基準発振器、48は位相同期発振器、27は誤差関数生成手段、82は移相手段、83a〜83nは移相手段82の切替タップ、84は切替制御手段、85、86、87は接続端子である。
前段の基準発振器41からの出力信号を位相同期発振器48によって高い周波数に変換し、接続端子85を介して移相手段82に入力する。
移相手段82は、複数段のシフトレジスタ、あるいは複数段の遅延素子、あるいは複数段の遅延回路などによって構成され、各段の信号出力は切替タップ83a〜83nによって引き出され、切替制御手段84によって順次切替えられ、高い周波数のクロック信号として接続端子86から外部(同期検出手段、同期発振手段など)に出力される。
前記移相手段82の各段の移相量は極力小さいことが望ましく、かつ移相量の合計は、前記クロック信号の1周期以上であることが必要である。例えば、前記クロック信号の周波数が256MHzであるとすると、移相手段82の各段の移相量は4ナノ秒以下(例えば、0.4ナノ秒など)であり、かつ移相量の合計は4ナノ秒以上(例えば、6.4ナノ秒など)とする必要がある。
上記の移相手段82が無い場合に、同期発振手段54の同期確立精度が±2ナノ秒程度であり、起点信号の周波数を1MHzとすると、距離の測定精度は、距離測定レンジが150mであるのに対して、±30cmが限界となるが、上記の移相手段82を設け、各段に割付けられた移相量を0.4ナノ秒とし、算出した距離の平均値を求めると、測位精度を±15cm程度に改善することができる。
なお、前記移相手段82は前記同期発振手段54に対して同期確立誤差関数を付与することになり、複数段のタップ83a〜83nの各段ごとに生じる同期確立誤差の合計を同期確立誤差関数として表現すれば、同期確立誤差関数は多項式によって表現できるので、しかも前記多項式が0もしくは一定値に収斂するように設定することになる。
図9は、本発明の距離測定装置の同期確立誤差関数生成手段の他の構成図である。図9において、91、93は切替スイッチ、92a〜92nは複数組のセットあるいはリセット付きのカウンタあるいは複数組の数値制御発振器、94〜96は接続端子である。
接続端子94に供給される前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方から検出されたセットあるいはリセット信号、もしくは同期検出信号は、切替スイッチ91によって切替えられ、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器92a〜92nを順次セットしあるいはリセットする。
一方、接続端子96には基準発振器41(記載せず)から直接あるいは位相同期発振器48を用いて高い周波数に変換してクロック信号が供給され、前記セットあるいはリセットのタイミングに同期して、前記複数組のカウンタ92a〜92nがセットされあるいはリセットされて、通常、低い周波数へカウントダウンされる。
前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器92a〜92nによって生成された出力信号は、切替スイッチ93により順次切替えられてSIGNAL#1〜SIGNAL#nの各信号として割付けられ、接続端子95を経由して、前記距離測定信号生成手段45(記載せず)に供給される。
ここで、前記基準発振器41(記載せず)から直接あるいは位相同期発振器48を介して前記同期検出手段46(記載せず)に供給されるクロック信号の周波数もしくは位相と、前記起点信号の周波数もしくは位相とは非相関であることが望ましく、かつ/又は両者間の周波数もしくは位相の関係を前記起点信号を受信している時間内にランダムに変化させることができれば、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器92a〜92nの間の同期確立誤差の相関係数を低く抑えられるので、前記距離測定信号の位相を測定して距離を算出した結果から平均値を求めることで、距離測定精度を改善できるメリットが得られる。
言い換えれば、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器92a〜92nの各出力に対応して、前記同期検出手段46によって検出されるセットあるいはリセット信号の検出タイミングがランダムに変化すれば、前記同期確立誤差の相関係数を低く抑えられる。
一例として、前記アンテナ切替手段に複数のアンテナもしくは送受波器を接続し、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器92a〜92nを切替えるタイミングに合わせて前記複数のアンテナもしくは送受波器を切替えることによって、無線信号の伝搬経路の位相変化がランダムであることを利用して、前記同期確立誤差の相関係数を低く抑えることができる。
なお、切替スイッチ91と93の切替タイミングは同一でなく、少なくとも、前記時分割の間隔で受発信を行うタイミングに合わせる必要がある。
また、前記複数組のカウンタを用いると、1組当たり8段程度以下のカウンタで済むことから、16組程度のカウンタを設けても、128段程度のカウンタで済むことから経済的な規模となる。
また、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器92a〜92nの各組ごとに生じる同期確立誤差の合計を同期確立誤差関数として表現すれば、同期確立誤差関数は多項式によって表現でき、しかも前記多項式は0もしくは一定値に収斂するように設定することになる。
以上の説明では、前記第2の受発信手段101bから発信される距離測定信号として単一の距離測定信号を用いると、位相測定手段43で測定できる位相差ΔΦを0<ΔΦ<2πに制限する必要があることから、再生された起点信号71bに同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の距離測定信号を用いると、複数のレンジで距離を測定することが可能となり、測定したい距離にレンジを合わせることで、精密な距離の測定が可能となるメリットが得られる。
また、前記無線信号として高周波信号を用いる場合について説明したが、超音波信号、高周波信号、もしくは光信号を用いることができる。なお、超音波信号もしくは光信号の場合には、アンテナの代わりに、送受波器を用いる。
また、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段とから発信する起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方は、周波数分割で多重化しかつ/又は時分割で多重化して発信することができる。
また、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段のいずれか一方あるいは両方に複数のアンテナあるいは送受波器を接続し、周期的に切替えながら方向測定信号を発受信して前記複数のアンテナに対応する位相差を測定することで、相互間の方向を測定することが可能となり、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対位置、あるいは前記第1の発受信手段の3次元の位置の測位が可能となる。
また、超広帯域通信方式(ウルトラワイドバンド)を用いることで、高い周波数の変調信号あるいは高いチップレートの拡散符号を採用できるので、同期しあるいは直交する複数の変調信号あるいは拡散符号を割り当てることが可能となり、複数の測定レンジを設定できることから、比較的に近距離での距離測定精度を向上させることができる。
また、前記第1および第2の発受信手段のための無線周波数としてGPSに割当てられた周波数、あるいはその近傍の周波数を割当てることが出来れば、無線信号の占有時間率が極端に少なくて済み、GPSへの妨害が少なくしかも屋内でも高精度の測位が可能となることから、GPSのシームレス化が可能となる。
また、方向の測定信号を特別に設けず、コスタスループを用いて前記無線信号から無変調の搬送波信号あるいは副搬送波信号を再生することが可能となる。
また、前記MACレイヤには、少なくとも前記発信手段の識別符号あるいは識別番号が含まれる他に、局情報、報知情報、あるいは音声情報を含み、受信手段において文字情報あるいは音声信号に変換し、表示手段に表示をし、スピーカからアナウンスすることができる。
本発明によれば、複数の発受信手段の間で、時分割による相互通信を行うことによって、短時間に、高精度で、しかも安価な装置を用いて、相互間の距離を測定することが可能となることから、近接する複数の移動体の任意の組合せ間で、最適なユビキタスモーバイルネットワークあるいはアドホックモーバイルネットワークを瞬時に構成することができる。
また、前記距離を算出する手段に加え、方向を測定する手段を追加することによって、相互間の3次元の位置を算出し、あるいは3次元の位置を測位できるので、利便性あるいは利用価値が更に高くなる。
例えば、高速道路を走行中の車と車の間の距離と方向が瞬時に高精度で各々の側で算出可能となり、協調運転あるいは衝突防止装置などに応用することができる。
また、前記第1の発受信手段を移動可能な移動端末とし、固定して設置される複数の第2の発受信手段をネットワークで結ぶことで、移動端末の正確な位置を移動体側とネットワーク側で同時にリアルタイムで検知できることから、歩行者あるいはロボットなどの自律移動の誘導あるいは制御と、センターからのリモコンおよび監視などとが、同時に可能となる。
また、第2の発受信手段を児童が携帯し、第1の発受信手段を車両に搭載することで、相互間の距離を算出してお互いの接近を検知できるので、交差点あるいは横断歩道での児童と車両との出会い頭の衝突を防止するための装置に応用できる。
また、第1の発受信手段をトランジット側に設置し、第2の発受信手段をポール側に設置し、相互間の相対的距離を複数回測定して平均値を求めることで、相互間の距離を高精度で測量することができる。
なお、本発明の距離測定技術は基盤技術であり、上記以外に多分野での利用が期待できる。
1 送信機
2 中継機
3 距離測定機
101a 第1の発受信手段
101b 第2の発受信手段
11a、11b、11c 制御手段
12a、12b 発信手段
13a、13b 受信手段
14a、14b アンテナ切替手段
15a、16b アンテナ

Claims (13)

  1. 超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号である無線信号を用いて距離を測定する距離測定装置において、
    単一の無線周波数を用いて時分割で双方向通信を行うための、第1の発受信手段と、第2の発受信手段と
    から構成され、
    前記第1の発受信手段と第2の発受信手段とが、少なくとも、
    単一の周波数の無線信号を、時分割でバースト信号として間欠発信するための発信手段と、
    前記無線信号を受信して、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換するための受信手段と、
    前記発信手段と受信手段とを制御するための制御手段と、
    前記発信手段と受信手段との間で、アンテナあるいは送受波器を時分割で切替えあるいは共有するためのアンテナ切替手段と
    を有し、
    前記第2の発受信手段の制御手段が、少なくとも、
    前記受信手段が受信した無線信号から起点信号を再生するための起点信号再生手段と、
    前記再生された起点信号の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを検出するための同期検出手段と、
    前記検出されたタイミングで、起点信号と同期を確立し、かつ前記起点信号が消滅した後も、所定期間、同期を保持してクロック信号を生成するための同期発振手段と、
    前記生成したクロック信号に同期しあるいは直交した距離測定信号を生成して、前記発信手段から無線信号として発信するための距離測定信号生成手段と
    を有し、
    前記第1の発受信手段の制御手段が、少なくとも、
    システム同期信号と、識別信号と、起点信号とを生成するための起点信号生成手段と、
    前記受信手段が受信した無線信号から距離測定信号を再生するための距離測定信号再生手段と、
    前記生成した起点信号を基準として、再生された距離測定信号の位相を測定するための位相測定手段と、
    前記測定された距離測定信号の位相から、前記第2の発受信手段との相対的な距離を算出するための距離算出手段と
    を有し、
    前記第2の発受信手段は、前記第1の発受信手段から、少なくとも、起点信号を含む無線信号をバースト信号として間欠発信すると、前記受信した起点信号と同期した距離測定信号を含む無線信号を発信し、
    前記第1の発受信手段において、前記第2の発受信手段から発信された距離測定信号を再生し、前記起点信号と同期したクロック信号を用いて前記再生した距離測定信号の位相を測定して、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を算出し、
    前記同期発振手段が、基準発振器の出力信号を直接あるいは周波数を変換して生成したクロック信号によって駆動されるセットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器によって構成され、前記同期検出手段によって、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の10倍以上のサンプリング周波数を用いて検出し、前記検出したタイミングで、前記セットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器をセットしあるいはリセットすることによって、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と短時間で同期を確立し、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、所定期間、同期を保持し、
    前記第1の発受信手段、前記第2の発受信手段、あるいはこれらの両方に同期確立誤差関数を付与し、前記同期確立誤差関数に基づいて、前記同期発振手段と前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方との間の同期確立誤差を低減し、
    前記同期発振手段に前記同期確立誤差関数を付与するために、複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器を設け、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器が、前記同期検出手段によって検出されたタイミングで同期を確立し、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器から出力される出力信号を選択し、前記選択された出力信号に同期しあるいは直交した単一もしくは複数の距離測定信号を生成して前記第1の発受信手段に向けて発信し、前記第1の発受信手段の信号処理手段において、前記複数のタイミングに対応して算出した距離の平均値を求めることによって、距離の算出精度を向上させる
    ことを特徴とする距離測定装置。
  2. 超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号である無線信号を用いて距離を測定する距離測定装置において、
    単一の無線周波数を用いて時分割で双方向通信を行うめの、第1の発受信手段と、第2の発受信手段と
    から構成され、
    前記第1の発受信手段と第2の発受信手段とが、少なくとも、
    単一の周波数の無線信号を、時分割でバースト信号として間欠発信するための発信手段と、
    前記無線信号を受信して、直接もしくは中間周波信号もしくはベースバンド信号に変換するための受信手段と、
    前記発信手段と受信手段とを制御するための制御手段と、
    前記発信手段と受信手段との間で、アンテナあるいは送受波器を時分割で切替えあるいは共有するためのアンテナ切替手段と
    を有し、
    前記第1の発受信手段と第2の発受信手段の制御手段が、少なくとも、
    システム同期信号と、識別信号と、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方とを生成するための信号生成手段と、
    前記受信手段が受信した無線信号から、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を再生するための信号再生手段と、
    前記再生された起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを高精度で検出するための同期検出手段と、
    前記検出されたタイミングで、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と同期を確立し、かつ起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、所定期間、同期を保持してクロック信号を生成するための同期発振手段と、
    前記生成された起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を基準として、前記再生された距離測定信号の位相を、リアルタイムに測定するための位相測定手段と、
    前記測定された距離測定信号の位相から、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を算出するための距離算出手段と
    を有し、
    前記第2の発受信手段は、前記第1の発受信手段から、少なくとも、起点信号を含む無線信号をバースト信号として間欠発信すると、前記受信した起点信号と同期した第1の距離測定信号を含む無線信号を発信し、
    前記第1の発受信手段において、前記第2の発受信手段から発信された第1の距離測定信号を再生し、前記起点信号と同期したクロック信号を用いて前記再生した第1の距離測定信号の位相を測定して、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の距離を算出するとともに、
    少なくとも、前記第1の距離測定信号と同期した第2の距離測定信号を含む無線信号を発信し、
    前記第2の発受信手段において、前記第1の発受信手段から発信された第2の距離測定信号を再生し、前記第1の距離測定信号と同期したクロック信号を用いて第2の距離測定信号の位相を測定して、前記第2の発受信手段と第1の発受信手段との間の距離を算出することによって、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間の相対的な距離を、前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との両方において、算出し、
    前記同期発振手段が、基準発振器の出力信号を直接あるいは周波数を変換して生成したクロック信号によって駆動されるセットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器によって構成され、前記同期検出手段によって、起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の立上がり点、立下がり点、もしくはゼロ交差点のタイミングを、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の10倍以上のサンプリング周波数を用いて検出し、前記検出したタイミングで、前記セットあるいはリセット付きのカウンタあるいは数値制御発振器をセットしあるいはリセットすることによって、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方と短時間で同期を確立し、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が消滅した後も、所定期間、同期を保持し、
    前記第1の発受信手段、前記第2の発受信手段、あるいはこれらの両方に同期確立誤差関数を付与し、前記同期確立誤差関数に基づいて、前記同期発振手段と前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方との間の同期確立誤差を低減し、
    前記同期発振手段に前記同期確立誤差関数を付与するために、複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器を設け、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器が、前記同期検出手段によって検出されたタイミングで同期を確立し、前記複数組のカウンタあるいは複数組の数値制御発振器から出力される出力信号を選択し、前記選択された出力信号に同期しあるいは直交した単一もしくは複数の距離測定信号を生成して前記第1の発受信手段に向けて発信し、前記第1の発受信手段の信号処理手段において、前記複数のタイミングに対応して算出した距離の平均値を求めることによって、距離の算出精度を向上させる
    ことを特徴とする距離測定装置。
  3. 前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が、単一もしくは同期しあるいは直交する複数の、搬送波信号、副搬送波信号、変調信号、スペクトル拡散符号、もしくはこれらの組合せであることを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置。
  4. 前記信号再生手段において再生する起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方が、無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号である場合には、伝達位相誤差の少ない帯域通過フイルタを通し、あるいは無線信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号を変調した変調信号である場合には、伝達位相誤差の少ないアナログ復調器もしくは高い周波数のクロック信号を用いた伝達位相誤差の少ないデジタル復調器によって復調した後に、前記帯域通過フイルタを通して再生することを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置。
  5. 前記同期検出手段に同期確立誤差関数を付与するために、前記クロック信号の位相をシフトさせるための複数組の移相手段と、前記複数組の移相手段によって各々異なった位相にシフトされた複数組の起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方を選択して外部に出力するためのタイミング制御手段とを設け、前記移相手段の移相量の合計を、前記クロック信号の一周期の間隔よりも大きく設定することによって、距離の算出精度を向上させることを特徴とする請求項第あるいは第2項に記載の距離測定装置。
  6. 前記同期発振手段が、アナログ式もしくはデジタル式の遅延手段と、前記遅延手段の入力端子と出力端子の間を切り離しあるいは接続するための切替スイッチとを有し、前記起点信号を読み込む場合には前記切替スイッチを切り離し、読み込み完了後には前記入力端子と出力端子の間をリング状に接続し、読み出す場合には前記切替スイッチを切り離すことで、時分割で受発信する場合の時間間隔分に必要な前記遅延手段の遅延時間を短縮することを特徴とする請求項第あるいは第2項に記載の距離測定装置。
  7. 前記位相測定手段が、前記起点信号、距離測定信号、もしくはこれらの両方の周波数の整数倍もしくは整数分の1の周波数をクロック信号として用い、Sinのルックアップテーブルが0、1、0、−1、あるいは1、1、−1、−1、あるいはこれらの繰り返しであり、Cosのルックアップテーブルが1、0、−1、0あるいは1、−1、−1、1、あるいはこれらの繰り返しであり、前記距離測定信号と前記ルックアップテーブルとの積和演算を行う際に−1の乗算は補数を求める積和演算器によって構成されることを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置。
  8. 前記位相測定手段が、前記距離測定信号の1周期の整数倍以上の区間を区切って位相を測定し、もしくは1周期の整数倍以上の区間を更に複数区間に区切って位相を測定して平均値を求め、あるいは1周期の整数倍以上の長さの窓枠関数を設定して位相を測定することを特徴とする請求項第項に記載の距離測定装置。
  9. 前記第1の発受信手段の受信手段、第2の発受信手段の受信手段、あるいはこれらの両方が、伝搬経路の品質を検知する品質検知手段を有し、前記品質検知手段が、前記受信手段において受信した無線信号の電力あるいは信号対雑音比を測定した結果から回線品質を分析し、前記位相測定手段で距離測定信号の位相あるいは位相差を測定した結果から距離測定精度を分析し、あるいは前記回線品質の分析と距離測定精度の分析の両方を行い、前記距離測定処理の結果を補正しあるいは補完することを特徴とする請求項第1項から第項までのいずれかに該当する距離測定装置。
  10. 前記第1の発受信手段、第2の発受信手段、あるいはこれらの両方が、複数のアンテナ又は複数の送受波器を設けて周期的に切替えながら、無線信号を発信しあるいは受信し、前記品質検知手段において、前記複数のアンテナもしくは複数の送受波器に対応して、複数の距離測定信号の位相を測定し、あるいは複数の距離を算出した結果から統計処理を行い、位相の測定結果が所定値以下であり、あるいは距離が所定値以下であるもの選択して平均しあるいは荷重平均を行なうことによって、前記距離測定処理の結果を補正しあるいは補完することを特徴とする請求項第項に記載の距離測定装置。
  11. 前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間で、前記発受信を複数回行い、相互間の距離の算出を複数回実施し、前記複数回の算出結果から平均値を求めることで、お互いの相対的な距離を算出することを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置。
  12. 前記第1の発受信手段と第2の発受信手段との間でお互いが算出した距離情報を相互に交換することで、お互いの相対的な距離を算出することを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置。
  13. 前記第1の発受信手段、第2の発受信手段、もしくはこれらの両方のアンテナ又は送受波器が、60°以上の広い指向性ビーム幅を有する円偏波指向性アンテナであり、前記第2の発受信手段と第1の発受信手段との間で、指向性の方向が双方向通信の相手方に向けて、お互いに対向して設けられていることを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置。
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