JP5343344B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
このようなベルト部材を用いる定着装置においては、記録材をベルト部材表面から剥離する部材をベルト部材に接触させるように配置すると、薄いフィルム状のベルト部材が磨耗によって破断する場合等がある。これに対応する方法として、ベルト部材の曲率の変化を利用することで、剥離のための部材をベルト部材に接触させずに記録材を剥離する方法が知られている。
例えば特許文献1には、記録材の表裏各面に対向する展張面を有する定着ベルトを備え、定着ベルトの記録材の出口部を張架するロールを小径に構成して、記録材を曲率分離する定着装置に関する技術が記載されている。
本発明は、ベルト部材を用いる定着装置において、ニップ領域を通過した領域にてベルト部材の張力が低下することを抑え、記録材をベルト部材から安定的に剥離することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記張力付与手段は、前記張架ロールの長手方向に沿ってバネ定数の異なる複数の前記押圧部が設けられたことを特徴とする請求項2記載の定着装置である。
を備え、前記定着手段の前記張力付与手段は、前記押当部が前記ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる領域を通過した後の当該ベルト部材に接する前記押当部材の側面部に配置され、当該ベルト部材の内周面を支持する支持面を有するベルト支持部と、当該ベルト支持部を当該ベルト部材に向けて押圧する押圧部とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記定着手段の前記張力付与手段は、前記張架ロールの長手方向に沿ってバネ定数の異なる複数の前記押圧部が設けられたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
い場合に比べて、ニップ領域を通過した領域にてベルト部材の張力が低下することを抑え
、記録材をベルト部材から安定的に剥離することができる。
い場合に比べて、ニップ領域を通過した領域にてベルト部材の張力が低下することを抑え
、記録材をベルト部材から安定的に剥離することができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、ベルト部材の片寄りを
抑えることができる。
いて、本発明を採用しない場合に比べて、ニップ領域を通過した領域にてベルト部材の張
力が低下することを抑え、記録材をベルト部材から安定的に剥離することができる。
本発明の請求項5によれば、ベルト部材を用いる定着装置を搭載した画像形成装置にお
いて、本発明を採用しない場合に比べて、ニップ領域を通過した領域にてベルト部材の張
力が低下することを抑え、記録材をベルト部材から安定的に剥離することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、ベルト部材の片寄りを抑えることができる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置4等といった外部装置に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部35、各部に電力を供給する主電源50を備えている。
また、各画像形成ユニット11は、現像器14に収納されるトナーを除いて、略同様に構成される。そして、各画像形成ユニット11は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
このようにして、画像形成装置1での画像形成がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返して実行される。
図2は本実施の形態の定着装置60の構成を示す側断面図である。この定着装置60は、定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して圧接して配置された加圧ロール62とを備えている。
定着ベルトモジュール61は、ベルト部材の一例としての定着ベルト610、定着ベルト610を張架しながら回転駆動する定着ロール611、内側から定着ベルト610を張架するテンションロール612、外側から定着ベルト610を張架する外部加熱ロール613、定着ロール611とテンションロール612との間で定着ベルト610の姿勢を矯正する姿勢矯正ロール614、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接される領域であるニップ部(ニップ領域)N内の下流側領域に配置され、用紙Pを定着ベルト610から剥離する剥離パッド64、ニップ部Nの下流側であって、定着ベルト610が再び定着ロール611に張架されるまでの領域において定着ベルト610を張架するアイドラーロール615を備えている。
また、定着ロール611の内部には、加熱源として定格900Wのハロゲンヒータ616aが配設され、定着ロール611の表面に接触するように配置された温度センサ617aの計測値に基づき、画像形成装置1の制御部30(図1参照)が定着ロール611の表面温度を150℃に制御している。
また、テンションロール612の両端部には、定着ベルト610を外側に押圧するバネ部材(不図示)が配設されている。それにより、テンションロール612は、定着ベルト610の張力を所定値(例えば、15kgf)に調整する機能を有する。
さらに、テンションロール612の近傍には、定着ベルト610のエッジ位置を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置される。そして、テンションロール612は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて定着ベルト610の軸方向における当接位置を変位させる軸変位機構が設けられ、定着ベルト610の蛇行(ベルトウォーク)を制御する蛇行制御ロール(ステアリングロール)としても機能する。
なお、このような定着ベルト610に対する蛇行制御は、例えば姿勢矯正ロール614において行うように構成してもよい。
外部加熱ロール613の内部には、加熱源としての定格1000Wのハロゲンヒータ616cが配設されており、温度センサ617cと制御部30(図1参照)とによって、表面温度が190℃に制御される。したがって、外部加熱ロール613は、定着ベルト610を張架する機能と、定着ベルト610を外周面側から加熱する機能とを併有する。
このように、本実施の形態では、定着ロール611とテンションロール612および外部加熱ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
また、アイドラーロール615は、張架ロールの一例であって、例えば外径12mm、長さ360mmのステンレスで形成された円柱状ロールである。そして、剥離ニップ部N2を通過した定着ベルト610が定着ロール611に向けて円滑に移動するように、剥離パッド64の定着ベルト610移動方向下流側近傍に配置される。
図3は、ニップ部Nの近傍領域における定着装置60の構成を説明する概略断面図である。図3に示したように、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接されたニップ部Nには、定着ベルト610が定着ロール611に巻き付けられた(ラップされた)領域(ラップ領域)内において、加圧ロール62が定着ベルト610の外周面に圧接するように配置される。それにより、ロールニップ部N1が形成される。
このような定着ロール611と加圧ロール62との構成により、加圧ロール62の弾性層622が変形することでロールニップ部N1が形成される。すなわち、ロールニップ部N1では、定着ロール611には凹みが殆ど生じず、加圧ロール62表面のみが凹んだ状態(加圧ロール62の凹み量>定着ロール611の凹み量)が形成されることで、定着ベルト610の移動方向に所定の幅を持ったロールニップ部N1を作り出している。
それにより、ロールニップ部N1では、定着ベルト610は定着ロール611表面の円周面に沿って回転移動し、その回転半径に変動が生じない。そのため、定着ベルト610は移動速度を一定に維持しながらロールニップ部N1を通過する。それによって、定着ベルト610がロールニップ部N1を通過するに際して、定着ベルト610にはシワや歪みが発生し難い。なお、本実施の形態の定着装置60では、ロールニップ部N1は定着ベルト610の移動方向に沿って約15mmの幅に設定されている。
図3に示したように、剥離ニップ部N2を形成する剥離パッド64は、断面が略円弧形状に形成され、ロールニップ部N1の下流側近傍にて定着ロール611の軸方向に沿って配置される。そして、剥離ニップ部N2を通過した後の定着ベルト610は、剥離パッド64の外側面に倣って移動する。それにより、定着ベルト610の移動方向は剥離パッド64によってアイドラーロール615方向に屈曲するように急激に変化する。そのため、ロールニップ部N1および剥離ニップ部N2を通過した用紙Pは、剥離ニップ部N2を出た時点で定着ベルト610の移動方向の変化に追随できなくなり、用紙Pは自身の剛性(所謂「コシ」)によって定着ベルト610から剥離される。このようにして、剥離ニップ部N2の出口部において、用紙Pに対する分離(所謂「曲率分離」)が行われる。なお、本実施の形態の定着装置60では、剥離ニップ部N2は定着ベルト610の移動方向に沿って約8.5mmの幅に設定される。
剥離パッド64は、上述したようにロールニップ部N1の下流側近傍に配設される。それにより、ロールニップ部N1および剥離ニップ部N2からなるニップ部N内においては、ロールニップ部N1内でニップ圧がピークとなる位置(後段の図5参照)から剥離ニップ部N2の最下流位置に至るまでの領域で、ニップ圧が所定値以下に落ち込んだ谷間の領域が発生することを抑制して、ニップ圧が連続的に単調減少するように設定している。
ここでは、まず、ロールニップ部N1の下流側近傍に配設された剥離パッド64により、ニップ圧が所定値以下に落ち込む谷間の領域が発生することが抑制され、ニップ部N内でニップ圧が連続的に単調減少するように設定される点について説明する。
しかし、かかる定着ベルトモジュール61を用いた定着装置60においても、用紙Pの表面にはトナー像が保持されているため、定着ベルト610の熱によってトナー像が溶融した際に、トナー像が接着剤となって用紙Pと定着ベルト610との間に付着力が働く。そのため、従来の定着装置と同様に、定着ベルト610表面から用紙Pを剥離する機構を設ける必要がある。特に画像形成装置1の高速化を図った場合には、定着装置60において一旦剥離不良が生じて紙詰まり(ジャム)が生じると、その影響を受けて損傷する後続の用紙Pの枚数も多くなる。そのことから、ニップ部Nを高速で通過した用紙Pを定着ベルト610側から安定的に、かつ確実に剥離する必要がある。
そこで、本実施の形態の定着ベルトモジュール61では、ニップ部Nの下流部に定着ベルト610の移動方向を急激に変化させて、用紙Pを定着ベルト610から剥離する剥離部材、すなわち剥離パッド64を設けている。
ここで図4は、剥離パッド64をロールニップ部N1の下流側端部N1Eから所定の距離以上に離隔して配設した場合のニップ部N(ロールニップ部N1および剥離ニップ部N2)のニップ圧プロファイルの概略を示した図である。図4に示したように、この場合には、剥離ニップ部N2において、ロールニップ部N1との境界領域N2Sにニップ圧Pnが所定値Pn1以下に落ち込んだ谷間の領域が形成される。
しかし、剥離ニップ部N2内のロールニップ部N1との境界領域N2Sにおけるニップ圧Pnが所定値Pn1以下の低い状態に形成されていると、ロールニップ部N1で抑え込まれていた気泡が境界領域N2Sにおいては抑止できずに発生する。そして、気泡が発生した状態で、用紙Pが剥離パッド64の配設されたニップ圧の高い領域N2Tに進入すると、境界領域N2Sにおいて発生した気泡がその高いニップ圧によって用紙Pの表面上を動き回る。そうすると、用紙P上のトナー像は、ロールニップ部N1を通過した直後であって、溶融したトナーが未だ完全に固化されていない状態にあるため、気泡が動き回ることによってトナー像が乱される現象が生じる。
このように、境界領域N2Sのニップ圧Pnが所定のPn1よりも高く設定されるので、境界領域N2Sでの気泡の発生が抑えられる。さらには、ロールニップ部N1内でのニップ圧が、ピークとなる位置から剥離ニップ部N2の最下流位置に至るまで連続的に単調減少するように設定されることにより、ロールニップ部N1にて抑え込まれていた水蒸気や熱膨張しようとする空気は、剥離ニップ部N2を通過するまでの経路で徐々に開放され、上記したような気泡が動き回る現象が抑えられる。そのため、未だ完全に固化されていない状態のトナー像の乱れが抑制される。
Pn≧Po×(Tn/To−1) ……(1)
すなわち、上記した境界領域N2Sでのニップ圧Pnの所定値Pn1は、
Pn1=Po×(Tn/To−1)
となる。
なお、Tnは定着ベルト610の絶対温度、Toは定着ロール611から充分に離れた位置における空気の絶対温度(環境温度)、Poは大気圧である。
PV = nRT ……(2)
なお、Pは圧力、Vは体積、nはモル数、Rは気体定数、Tは絶対温度である。
したがって、次の(3)式および(4)式が導かれる。
(Po+Pn)×Vn = nRTn ……(3)
PoVo = nRTo ……(4)
なお、Vnは境界領域N2S内の気泡の体積、Voは大気圧下での気泡の体積である。 境界領域N2S内で気泡の発生を抑制するには、Vn≦Voなる条件を満たせばよい。そこで、(3)式および(4)式より、次の(5)式が導かれる。
Tn/(Po+Pn)≦To/Po ……(5)
さらに(5)式を変形すると、上記した式(1)が導かれる。
そして、剥離パッド64は、式(1)を満たすニップ圧Pnとなるような充分に狭い境界領域N2Sを形成するように、ロールニップ部N1の下流側近傍位置に配設される。
図6は、剥離パッド64が配置された領域周辺を表す概略断面図である。図6に示したように、剥離パッド64は、定着ロール611側に面する内側面64a、剥離ニップ部N2を通過した定着ベルト610の移動方向を急激に変化させる外側面64b、定着ベルト610を加圧ロール62に向けて押圧する押圧面64cが形成されている。
剥離パッド64の内側面64aは、剥離パッド64を定着ロール611側に極力近接させて(例えば、剥離パッド64と定着ロール611とのギャップを0.5mm)配置するために、定着ロール611の周面に倣った湾曲面で形成される。すなわち、図6に示した境界領域N2Sを極力狭く設定するためには、ロールニップ部N1(図3も参照)の下流側近傍であって、定着ロール611と加圧ロール62とで画成されたくさび状領域Qにおいて、剥離パッド64が加圧ロール62表面を押圧するように配置する必要がある。そのため、内側面64aの上流側端部(押圧面64cの上流側端部)64pをロールニップ部N1の下流側端部N1Eの近傍、すなわち上記したくさび状領域Q内の定着ロール611に近接した位置に設置するように、内側面64aは定着ロール611の周面に倣った湾曲面に形成される。本実施の形態の剥離パッド64では、内側面64aは曲率半径33mmの略円周面で形成している。なお、内側面64aは、定着ロール611の周面に倣う湾曲面であれば、略円周面等の曲面に限らず、複数の平面を段階的に屈曲させて形成してもよい。
また、内側面64aの上流側端部64pをくさび状領域Q内の定着ロール611に近接した位置に設置するようにするとともに、上流側端部64p部分の強度および剛性を確保するために、内側面64aと押圧面64cとのなす角度θ1は、20〜50°に設定するのが好ましい。
一方、張力付与部材641の定着ロール611側の側面は、押圧部材642に支持され、押圧部材642によって定着ベルト610側に押圧される。
図7は、剥離パッド64の外側面64bに張力付与部材641および押圧部材642を設けない構成において、剥離領域Rでの定着ベルト610の張力が低下した状態を示した図である。この場合には、図7に示したように、剥離領域Rに定着ベルト610の弛みが生じる。剥離領域Rにおいて定着ベルト610に弛みが生じると、剥離領域Rでの加圧ロール62の接線と定着ベルト610とのなす角度θ3が、加圧ロール62の接線と外側面64bの接線とのなす角度θ2(図6も参照)よりも小さくなる。すなわち、角度θ3<角度θ2となる。そのため、剥離領域Rにおいて、定着ベルト610の急激な屈曲形状を形成できず、剥離領域Rでの曲率分離による用紙Pの剥離ができない場合が発生する。
図8は、剥離パッド64の外側面64bに張力付与部材641および押圧部材642を設けた本実施の形態の定着装置60において、剥離領域Rでの定着ベルト610の張力が所定値以下に低下することが抑制される状態を示した図である。図8に示したように、定着ベルト610の張力が低下した場合に、押圧部材642が張力付与部材641を定着ベルト610側に押し出すことで、定着ベルト610には張力が付加される。それにより、剥離領域Rでの加圧ロール62の接線と定着ベルト610とのなす角度θ2´は、張力付与部材641および押圧部材642を設けない構成での加圧ロール62の接線と定着ベルト610とのなす角度θ3から、加圧ロール62の接線と外側面64bの接線とのなす角度θ2(図6参照)とほぼ同様の状態に補正される。すなわち、角度θ2´≒角度θ2(加圧ロール62の接線と外側面64bの接線とのなす角度)となる。それによって、剥離領域Rにおいて、定着ベルト610の急激な屈曲形状が維持され、剥離領域Rにおいて曲率分離による用紙Pの剥離が行われる。
また、本実施の形態の押圧部材642では、例えば発泡ウレタンゴム等の弾性体からなる板状の部材で構成される場合を示したが、例えばバネ部材等の弾性部材を用いて構成してもよい。
画像形成装置1の二次転写部T(図1参照)において未定着トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送ベルト76,77および定着装置60の入口ガイド78により、定着装置60のニップ部Nに向けて(図2参照:矢印F方向)搬送される。そして、ニップ部Nを通過する用紙P表面の未定着トナー像は、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とにより用紙Pに定着される。
その結果、連続通紙時においても定着温度が略一定に維持される。また、高速定着動作の開始時に定着温度が落ち込む温度ドループ現象の発生が抑制される。特に、熱容量の大きな厚紙等への定着時にも、定着温度の維持および温度ドループの発生が抑制される。さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト610は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ616a、さらにはハロゲンヒータ616b、ハロゲンヒータ616cの出力調整により、所望の温度への切り替えが容易、かつ速やかに行われる。
そのため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率の下で加熱加圧された用紙Pは、剥離ニップ部N2において加圧ロール62による相反する方向に向いた曲率に移動方向を変化させる。その際に、用紙P上のトナー像と定着ベルト610表面との間で微小なマイクロスリップが生じる。それによって、トナー像と定着ベルト610との付着力が弱められ、用紙Pは定着ベルト610から剥離され易い状態が形成される。したがって、剥離ニップ部N2は、最終の剥離工程で確実に剥離が行われるための準備工程にも位置付けられる。
特に、加圧ロール62とアイドラーロール615との間の領域において、例えば、アイドラーロール615と定着ベルト610との摩擦力、剥離ニップ部N2と定着ベルト610との摩擦力、剥離パッド64の外側面64bと定着ベルト610との摩擦力のいずれかまたは複数が変動した場合にも、剥離領域Rでの定着ベルト610の大きな屈曲形状は維持される。
そして、定着ベルト610から分離された用紙Pは、剥離ニップ部N2の下流側に配設された剥離補助部材の一例としての剥離案内板83により、その移動方向が導かれる。剥離案内板83により案内された用紙Pは、その後、排紙ガイド65および排紙ロール66によって機外に排出されて(図2参照)、定着処理が完了する。
実施の形態1では、定着装置60における剥離パッド64の外側面64bに、定着ベルト610に対して張力を付与する張力付与手段の一例として、張力付与部材641と押圧部材642とを設ける構成について説明した。本実施の形態では、アイドラーロール615を張力付与手段としても機能させる構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
また、バネ部材110の一端が支持フレーム100に支持され、他端が剥離パッド64に支持されることから、剥離パッド64が加圧ロール62を押圧する押圧力が付加される。それにより、剥離パッド64が加圧ロール62表面に侵入する量、すなわち剥離パッド64による加圧ロール62表面の凹み量が増え、剥離領域Rにおける定着ベルト610の屈曲角(図6に示した角度θ2)を大きくする。
実施の形態2では、アイドラーロール615を張力付与手段としても機能させる構成について説明した。本実施の形態では、アイドラーロール615を張力付与手段としても機能させる他の構成について説明するなお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
このような構成により、定着ベルト610の張力が低下した場合には、バネ部材111がアイドラーロール615を定着ベルト610側に引き出す。それにより、定着ベルト610に張力が付加され、定着ベルト610の張力が所定値以下に低下することが抑制される。そのため、定着ベルト610が加圧ロール62から離隔する剥離領域Rにおいて、加圧ロール62の接線と定着ベルト610とのなす角度θ2´は用紙Pの曲率分離が行われる角度以上に維持される。
Claims (6)
- ベルト状に形成され、加熱されながら移動するベルト部材と、
ロール状に形成され、前記ベルト部材を張架する定着ロールと、
前記ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域にて当該定着ロールを加圧するように配置されてニップ領域を形成し、トナー像を保持する記録材を当該ニップ領域を通過させて当該トナー像を定着する加圧ロールと、
前記ニップ領域の前記ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる押当部を有する押当部材と、
前記押当部材の前記押当部が前記ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる領域の当該ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材に張力を付与する張力付与手段と
を備え、
前記張力付与手段は、前記押当部が前記ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる領域を通過した後の当該ベルト部材に接する当該押当部材の側面部に配置され、当該ベルト部材の内周面を支持する支持面を有するベルト支持部と、当該ベルト支持部を当該ベルト部材に向けて押圧する押圧部とを含むことを特徴とする定着装置。 - ベルト状に形成され、加熱されながら移動するベルト部材と、
ロール状に形成され、前記ベルト部材を張架する定着ロールと、
前記ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域にて当該定着ロールを加圧するように配置されてニップ領域を形成し、トナー像を保持する記録材を当該ニップ領域を通過させて当該トナー像を定着する加圧ロールと、
前記ニップ領域の前記ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる押当部材と、
前記押当部材が前記ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる領域の当該ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材に張力を付与する張力付与手段と
を備え、
前記張力付与手段は、前記ベルト部材を張架するロール状の張架ロールと、当該張架ロールを当該ベルト部材に向けて押圧する押圧部とを含み、当該押圧部が前記押当部材を当該ベルト部材に向けて押圧することを特徴とする定着装置。 - 前記張力付与手段は、前記張架ロールの長手方向に沿ってバネ定数の異なる複数の前記押圧部が設けられたことを特徴とする請求項2記載の定着装置。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
前記記録材上に転写されたトナー像を当該記録材に定着する定着手段とを有し、
前記定着手段は、
ベルト状に形成され、加熱されながら移動するベルト部材と、
ロール状に形成され、前記ベルト部材を張架する定着ロールと、
前記ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域にて当該定着ロールを加圧するように配置されてニップ領域を形成し、トナー像を保持する記録材を当該ニップ領域を通過させて当該トナー像を定着する加圧ロールと、
前記ニップ領域の前記ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる押当部を有する押当部材と、
前記押当部材の前記押当部が前記ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる領域の当該ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材に張力を付与する張力付与手段と
を備え、
前記定着手段の前記張力付与手段は、前記押当部が前記ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる領域を通過した後の当該ベルト部材に接する前記押当部材の側面部に配置され、当該ベルト部材の内周面を支持する支持面を有するベルト支持部と、当該ベルト支持部を当該ベルト部材に向けて押圧する押圧部とを含むことを特徴とする画像形成装置。 - トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
前記記録材上に転写されたトナー像を当該記録材に定着する定着手段とを有し、
前記定着手段は、
ベルト状に形成され、加熱されながら移動するベルト部材と、
ロール状に形成され、前記ベルト部材を張架する定着ロールと、
前記ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域にて当該定着ロールを加圧するように配置されてニップ領域を形成し、トナー像を保持する記録材を当該ニップ領域を通過させて当該トナー像を定着する加圧ロールと、
前記ニップ領域の前記ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる押当部材と、
前記押当部材が前記ベルト部材を前記加圧ロールに押し当てる領域の当該ベルト部材の移動方向下流側であり、かつ当該ベルト部材が前記定着ロールと接触する領域の上流側である領域にて当該ベルト部材に張力を付与する張力付与手段と
を備え、
前記定着手段の前記張力付与手段は、前記ベルト部材を張架するロール状の張架ロールと、当該張架ロールを当該ベルト部材に向けて押圧する押圧部とを含み、当該押圧部が前記押当部材を当該ベルト部材に向けて押圧することを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着手段の前記張力付与手段は、前記張架ロールの長手方向に沿ってバネ定数の異なる複数の前記押圧部が設けられたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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