JP5344943B2 - 染料含有ネガ型硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
着色材料として染料を用いた場合に、色相の経時的な変化をより向上させることができる技術の確立が求められている。
<1> 有機溶剤可溶性染料と、感放射線性化合物であるオキシム−O−アシル系化合物と、重合性化合物と、下記式(1)で表される化合物とを含む、固体撮像素子用カラーフィルタの形成に用いられる染料含有ネガ型硬化性組成物である。
<2> 前記重合性化合物が、酸性基含有(メタ)アクリルモノマーである前記<1>に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物である。
<3> 前記酸性基含有(メタ)アクリルモノマーの酸価が、25mgKOH〜200mgKOHである前記<2>に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物である。
<4> 前記酸性基含有(メタ)アクリルモノマーの酸価が、26mgKOH〜100mgKOHである前記<2>に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物である。
<5> 前記有機溶剤可溶性染料が、スルホン酸基及びカルボン酸基から選択される酸性基を有する酸性染料である前記<1>〜<4>のいずれか1つに記載の染料含有ネガ型硬化性組成物である。
<8> 前記パターン像の支持体法線方向からみた画素パターンの辺長が、0.5μm〜2.0μmである前記<7>に記載のカラーフィルタの製造方法。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、(A)有機溶剤可溶性染料、(B)感放射線性化合物であるオキシム−O−アシル系化合物、(C)重合性化合物、及び(D)下記式(1)で表される化合物を含有し、一般には(E)有機溶剤を含有する。また、本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、必要に応じて、さらにアルカリ可溶性バインダーや架橋剤等の他の成分を用いて構成することができる。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、有機溶剤可溶性染料の少なくとも1種を含有する。有機溶剤可溶性染料は、特に制限はなく、従来よりカラーフィルタ用として公知の染料を用いることができる。
酸性染料の具体例としては、特開2004−295116号公報の段落番号[0040]〜[0048]に記載のものを好適に挙げることができる。
前記酸性染料と含窒素化合物との塩は、酸性染料の溶解性改良(有機溶剤への溶解性付与)や耐熱性及び耐光性改良に効果的な場合がある。なお、酸性染料と塩を形成する含窒素化合物、及び酸性染料とアミド結合を形成して酸性染料のスルホンアミド体を得る含窒素化合物については、特開2004−295116号公報の段落番号[0051]〜[0064]の記載を参照することができる。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、感放射線性化合物の少なくとも1種を含有する。感放射線性化合物は、UV、Deep UV、可視光、赤外光、電子線などの放射線に対してラジカル発生等の化学反応を起こし得る化合物である。
前記光重合開始剤は、重合性基の重合反応を起こさせるものであれば、特に制限はなく、特性、開始効率、吸収波長、入手性、コスト等の観点で選ばれることが好ましい。光重合開始剤としては、例えば、ハロメチルオキサジアゾール化合物及びハロメチル−s−トリアジン化合物から選択される少なくとも一つの活性ハロゲン化合物、3−アリール置換クマリン化合物、ロフィン2量体、ベンゾフェノン化合物、アセトフェノン化合物及びその誘導体、シクロペンタジエン−ベンゼン−鉄錯体及びその塩、オキシム系化合物等が挙げられる。光重合開始剤の具体例については、特開2004−295116号公報の段落番号[0070]〜[0079]に記載のものが挙げられる。
なお、本発明においては、感放射線性化合物は、オキシム−O−アシル系化合物である。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、重合性化合物の少なくとも1種を含有する。重合性化合物としては、少なくとも1つの付加重合可能なエチレン性不飽和基を有し、常圧下での沸点が100℃以上であるモノマーが好ましい。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、下記式(1)で表される化合物の少なくとも1種を含有する。この化合物を前記染料と共に含有することで、褪色をはじめ、染料による色相、色濃度の変化を顕著に抑止することができる。これにより、染料を用いてより高解像度を達成しようとする場合に、色相の経時的な変化が小さく抑えられ、良好な色味・色濃度を有するカラー画像を再現することができる。
nは、1〜10の整数を表し、1〜5の整数が好ましく、1〜3の整数がより好ましい。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物を調製する際には、一般に有機溶剤を含有する。有機溶剤は、各成分の溶解性や染料含有ネガ型硬化性組成物の塗布性を満足できるものあれば特に限定されるものではないが、特に染料、アルカリ可溶性バインダーの溶解性、塗布性、安全性を考慮して選ばれることが好ましい。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、上記成分のほか、アルカリ可溶性バインダー、架橋剤等、及び各種添加物を更に用いることができる。
アルカリ可溶性バインダーとしては、アルカリ可溶性であれば特に限定はなく、耐熱性、現像性、入手性等の観点から選ばれることが好ましい。アルカリ可溶性バインダーは、線状有機高分子重合体であって、有機溶剤に可溶性で弱アルカリ水溶液で現像できるものが好ましい。線状有機高分子重合体としては、側鎖にカルボン酸を有するポリマー、例えば特開昭59−44615号、特公昭54−34327号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭59−53836号、特開昭59−71048号の各公報に記載されているような、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等が挙げられ、また、同様に側鎖にカルボン酸を有する酸性セルロース誘導体が有用である。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、従来との比較において薄層化が可能で堅牢性に優れるものであるが、更に補足的に架橋剤を用いることによって、より高度に硬化させた膜が得られるように構成することもできる。
前記メラミン化合物として、例えば、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜5個がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、ヘキサメトキシエチルメラミン、ヘキサアシロキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜5個がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物、などが挙げられる。
(b)に係る化合物は、単独で使用してもよく、組合わせて使用してもよい。
以下、これら化合物を総じて、(c)に係る化合物(メチロール基含有化合物、アルコキシメチル基含有化合物、又はアシロキシメチル基含有化合物)ということがある。
前記(c)に係るアルコキシメチル基含有化合物は、(c)に係るメチロール基含有化合物をアルコール中で塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸等の酸触媒の存在下で加熱することにより得られる。
前記(c)に係るアシロキシメチル基含有化合物は、(c)に係るメチロール基含有化合物を塩基性触媒の存在下アシルクロリドと反応させることにより得られる。
また、アシロキシメチル基含有化合物として、例えば、上記メチロール基含有化合物のメチロール基を、一部又は全部アシロキシメチル化した化合物等が挙げられる。
これら(c)に係る化合物は、単独で使用してもよく、組合わせて使用してもよい。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物には、必要に応じて、各種添加物、例えば充填剤、上記以外の高分子化合物、ノニオン系、カチオン系、アニオン系等の界面活性剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤等を配合することができる。各種添加物としては、特開2004−295116号公報の段落番号[0155]〜[0157]に記載のものを挙げることができる。
本発明のカラーフィルタについて、その製造方法を通じて詳述する。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、既述の本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物を用いてカラーフィルタを作製するものである。具体的には、染料含有ネガ型硬化性組成物を支持体上に回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の塗布方法により塗布して感放射線性の塗布膜を形成し、形成された塗布膜を(例えば所定のマスクパターンを介して)露光、現像液で現像することによって、ネガ型の着色パターンを形成する(画像形成工程)。また、本発明のカラーフィルタの製造方法では、必要に応じて、形成された着色パターンを加熱及び/又は露光することにより硬化する硬化工程を有してもよい。
1)ネガ型硬化性組成物の調製
下記組成の成分を混合して溶解し、青系色のネガ型硬化性組成物を調製した。
<組成>
・シクロヘキサノン(有機溶剤) ・・・80部
・下記染料A ・・・3.2部
・下記染料B ・・・5.0部
・TO−1382(東亜合成化学社製;モノマー)・・・5.3部
・2−(O−ベンゾイルオキシム)−1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−1,2−オクタンジエン(チバ・スペシャルティ・ケミカル社製;光重合開始剤)・・・2.3部
・F−781(大日本インキ化学工業社製;界面活性剤)・・・0.01部
・ノクラック224S ・・・4.2部
(大内新興化学工業社製;前記式(1)で表されるクエンチャ)
上記で得られたネガ型硬化性組成物を、ガラス基板上に膜厚が0.6μmになるようにスピンコーターを用いて塗布し、100℃で120秒間プリベークした。その後、更に200℃で5分間、加熱することにより膜を硬め、得られた硬化膜上にポリビニルアルコール(商品名:ポバールPVA−217、(株)クラレ製)を1μmとなるように製膜し、この膜上に更にUVカットフィルターを貼り付けてサンプル基板とした。
このサンプル基板について、MCPD−1000(大塚電子(株)製)にて分光測定し、基準値とした。
1)ネガ型硬化性組成物の調製
下記組成の成分を混合して溶解し、緑系色のネガ型硬化性組成物を調製した。
<組成>
・シクロヘキサノン(有機溶剤) ・・・80部
・下記染料C ・・・3.9部
・下記染料D ・・・4.7部
・TO−1382(東亜合成化学社製;モノマー)・・・4.4部
・2−(O−ベンゾイルオキシム)−1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−1,2−オクタンジエン(チバ・スペシャルティ・ケミカル社製;光重合開始剤)・・・1.9部
・F−781(大日本インキ化学工業社製;界面活性剤)・・・0.01部
・ノクラック224S ・・・4.4部
(大内新興化学工業社製;前記式(1)で表されるクエンチャ)
上記で得られたネガ型硬化性組成物を、ガラス基板上に膜厚が0.6μmになるようにスピンコーターを用いて塗布し、100℃で120秒間プリベークした。その後、更に200℃で5分間、加熱することにより膜を硬め、得られた硬化膜上にポリビニルアルコール(商品名:ポバールPVA−217、(株)クラレ製)を1μmとなるように製膜し、この膜上に更にUVカットフィルターを貼り付けてサンプル基板とした。得られたサンプル基板について、実施例1と同様にΔE*abを得た。ΔE*abを下記表1に示す。
実施例1において、ノクラック224Sを添加せず、シクロヘキサノンを80部から84.2部に変えたこと以外は、実施例1と同様にして、ΔEabを得た。
実施例1において、ノクラック224Sの代わりにジエチルアニリン(東京化成工業社製)を添加したこと以外は、実施例1と同様にして、ΔEabを得た。
実施例1において、ノクラック224Sの代わりにα−トコフェロール(東京化成工業社製)を添加したこと以外は、実施例1と同様にして、ΔEabを得た。
実施例1において、ノクラック224Sの代わりにアデカスタブAO−40(旭電化社製)を添加したこと以外は、実施例1と同様にして、ΔEabを得た。
実施例1において、ノクラック224Sの代わりにアデカスタブLA−52(旭電化社製)を添加したこと以外は、実施例1と同様にして、ΔEabを得た。
実施例2において、ノクラック224Sを添加せず、シクロヘキサノンを80部から84.4部としたこと以外は、実施例2と同様にして、ΔEabを得た。
実施例2においてノクラック224Sの代わりにジエチルアニリン(東京化成工業社製)を添加したこと以外は、実施例2と同様にして、ΔEabを得た。
実施例2において、ノクラック224Sの代わりにα−トコフェロール(東京化成工業社製)を添加したこと以外は、実施例2と同様にして、ΔEabを得た。
実施例2において、ノクラック224Sの代わりにアデカスタブAO−40(旭電化社製)を添加したこと以外は、実施例2と同様にして、ΔEabを得た。
実施例2において、ノクラック224Sの代わりにアデカスタブLA−52(旭電化社製)を添加したこと以外は、実施例2と同様にして、ΔEabを得た。
Claims (8)
- 有機溶剤可溶性染料と、感放射線性化合物であるオキシム−O−アシル系化合物と、重合性化合物と、下記式(1)で表される化合物とを含む、固体撮像素子用カラーフィルタの形成に用いられる染料含有ネガ型硬化性組成物。
〔式中、R1、R2、及びR3は、各々独立に炭素数1〜3のアルキル基を表し、nは1〜10を表す。〕 - 前記重合性化合物が、酸性基含有(メタ)アクリルモノマーである請求項1に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物。
- 前記酸性基含有(メタ)アクリルモノマーの酸価が、25mgKOH〜200mgKOHである請求項2に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物。
- 前記酸性基含有(メタ)アクリルモノマーの酸価が、26mgKOH〜100mgKOHである請求項2に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物。
- 前記有機溶剤可溶性染料が、スルホン酸基及びカルボン酸基から選択される酸性基を有する酸性染料である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物を用いて形成されたカラーフィルタ。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物を支持体上に塗布後、塗布形成された塗布膜を露光、現像してパターン像を形成する工程を有するカラーフィルタの製造方法。
- 前記パターン像の支持体法線方向からみた画素パターンの辺長が、0.5μm〜2.0μmである請求項7に記載のカラーフィルタの製造方法。
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