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JP5348702B2 - 特徴抽出方法、特徴抽出装置及び特徴抽出プログラム - Google Patents
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JP5348702B2 - 特徴抽出方法、特徴抽出装置及び特徴抽出プログラム - Google Patents

特徴抽出方法、特徴抽出装置及び特徴抽出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、特徴抽出方法、並びにこの方法を実行する特徴抽出装置及び特徴抽出プログラムに係り、特にアプタマーなどのヌクレオチドの生物学的特徴を考慮した特徴抽出方法、並びにこの方法を実行する特徴抽出装置及び特徴抽出プログラムに関する。
DNAやRNAなどのヌクレオチドは、元来、タンパク質の合成に関与する分子種としての機能を主として有するものと考えられてきたが、近年、リボザイム、RNAi、アプタマーといったヌクレオチドが、タンパク質や高分子等の分子種と直接相互作用することにより、分子種の有する機能を制御し得る現象が見出され、注目されている。このようなヌクレオチドのうち、アプタマーは、例えば、SELEX(Systematic Evolution of Ligands by EXponential enrichment)法などの方法によって取得される。
例えばSELEX法によってアプタマーの取得を試みた場合、一般的に複数の配列が同時に取得される。このように複数の配列のアプタマーを取得した際、多くの場合において、研究者がまず最初に行うのが配列の分類である。分類の余地がないほどに濃縮された配列が得られた場合を除き、研究者は、得られた配列を何らかの基準で分類する必要があり、複数の塩基配列を正しく分類する場合、単純な配列の類似のみでなく、二次構造の類似など、考慮すべき事項が多い。得られた配列を分類する方法として、モチーフと呼ばれる配列間で局所的に保存されている短い塩基配列の有無によって分類する方法が挙げられる。しかしながら、取得されたプールにおいてモチーフの検出が困難であったり、モチーフが複数存在したりするような場合も多々あり、そのような場合においては、このような分類手段の実施は困難であり、実質的に研究者の経験に基づく主観で分類が行われているような場合も少なくはないという問題があった。
また、一般に研究者は、取得した複数の配列を分類し、クラスとして一つにまとめて同一の機能を持つアプタマーとして評価することがある。クラス間では、一般的には標的分子に対する結合能や結合様式などが異なることが期待される。しかしながら、この分類は、研究者が配列の並びを見て独自の判断によって行われるものであるために、実際の機能クラスとの相違が容易にあり得る。
このように、配列の分類において、その性質を客観的に評価するための方法が必要であった。
なお、出願人は出願時点までに本発明に関連する公開された先行技術文献を発見することができなかった。よって、先行技術文献情報を開示していない。
本発明は、このような従来の問題に鑑みなされたものであって、アプタマーの配列を生物学的特徴に基づいて客観的に評価するための特徴ベクトルを作成する特徴抽出方法、並びにこの方法を実行する特徴抽出装置及び特徴抽出プログラムを提供することを目的とする。
本発明による特徴抽出方法は、入力された塩基配列の二次構造を予測する工程と、予測された配列の二次構造に基づいて、特徴ベクトルを作成する工程とを有することを特徴とする。
本発明による特徴抽出装置は、入力された塩基配列の二次構造を予測する二次構造予測手段と、予測された配列の二次構造に基づいて、特徴ベクトルを作成する特徴ベクトル作成手段と、を有することを特徴とする。
本発明による特徴抽出プログラムは、入力された塩基配列の二次構造を予測する工程と、予測された配列の二次構造に基づいて、特徴ベクトルを作成する工程とを実行することを特徴とする。
本発明によれば、アプタマーなどのヌクレオチドの生物学的特徴を踏まえた特徴ベクトルを得ることができる。その結果、得られた特徴ベクトルに対してサポートベクターマシンやk平均法など、一般的なパターン認識のアルゴリズムを用いることによって、アプタマーなどの塩基配列の分類の問題が解決できるほか、配列の統計学的解析の様々な適用例への応用の可能性がある。
その理由は、アプタマーが二次構造上のループ部位において標的分子と結合するという生物学的特徴を踏まえた上で、特徴ベクトルという統計学的解析手法の基礎となるものを提供できるためである。
本発明による特徴抽出装置の構成を示す概略図である。 本発明による特徴抽出方法の各工程の動作を示すフローチャートである。 本発明による特徴抽出方法における、二次構造に基づいて特徴ベクトルを作成する工程の動作を示すフローチャートの一例である。 本発明による特徴抽出方法における、二次構造に基づいて特徴ベクトルを作成する工程の動作を示すフローチャートの一例である。 本発明による特徴抽出方法における、二次構造に基づいて特徴ベクトルを作成する工程の動作を示すフローチャートの一例である。 重み付けされた特徴ベクトルを算出/格納する動作を示すフローチャートである。 実施例1で用いた配列とその二次構造を示す図である。 実施例1における特徴ベクトルを導出する過程を示す図である。 実施例2で用いた配列とその構造を示す図である。 実施例2における特徴ベクトルを導出する過程を示す図である。 実施例3で用いた配列とその構造を示す図である。 実施例3における特徴ベクトルを導出する過程を示す図である。
符号の説明
1 入力装置
2 データ処理装置
3 記憶装置
4 出力装置
21 二次構造予測手段
22 特徴ベクトル作成手段
31 配列記憶部
32 二次構造記憶部
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
以下、本発明による特徴抽出装置の概略図を参照しながら、本発明による特徴抽出方法、特徴抽出装置、及び特徴抽出プログラムについて詳細に説明する。
なお、本発明による特徴抽出装置は、本発明による特徴抽出方法を実行する装置であり、本発明による特徴抽出プログラムは、本発明による特徴抽出方法を実行するプログラムである。また、本発明において、「塩基配列」とは、DNA、RNAなど、種々の遺伝子の配列をいう。
(本発明による特徴抽出装置の構成)
図1は、本発明による特徴抽出装置の構成を示す概略図である。図1を参照すると、本発明による特徴抽出装置は、キーボードなどの入力装置1と、プログラム制御により動作するデータ処理装置2と、情報を記憶する記憶装置3と、ディスプレイ装置や印刷装置などの出力装置4とを有する。
データ処理装置2は、二次構造予測手段21と、特徴ベクトル作成手段22とを有する。
二次構造予測手段21は、配列記憶部31からアプタマーなどの塩基配列の情報を取り出して、配列の二次構造を予測する。配列の二次構造を予測する手段としては、例えば、実験の熱力学的パラメータを利用した手法であるmfoldなど、塩基配列の二次構造を予測し得るものであれば、特に制約はない。これらの方法によって予測された配列の二次構造の情報は、二次構造記憶部32に格納される。
特徴ベクトル作成手段22は、配列記憶部31から、塩基配列の情報を、二次構造記憶部32から、予測された二次構造の情報を、それぞれ取り出し、塩基配列から、塩基対を形成していないループ部位の塩基のみを抽出する。その後、抽出されたループ部位の塩基から、特定の塩基パターンが存在するかどうかを検索し、例えば、存在すれば、「1」を、存在しなければ、「0」を、それぞれ与えて、特徴ベクトルの1次元目の値として格納する。この操作は、検索すべき塩基のパターンが存在する限り繰り返され、それに伴って、特徴ベクトルの次元数が増える。繰り返しの終了後、この特徴ベクトルを出力装置4に出力する。
記憶装置3は、配列記憶部31と、二次構造記憶部32とを有する。
配列記憶部31は、入力装置1により入力されたアプタマーなどの各塩基配列を記憶する。
二次構造記憶部32は、二次構造予測手段21により予測された塩基配列の二次構造を記憶する。
(本発明による特徴抽出方法の各工程、並びに本発明による特徴抽出装置及び特徴抽出プログラムの動作等)
次に、図1の概略図、並びに図2及び3−1のフローチャートを参照して、本発明による特徴抽出方法の各工程、並びに本発明による特徴抽出装置及び特徴抽出プログラムの動作等について、詳細に説明する。
入力装置1で入力された塩基配列は、配列記憶部31に格納される。また、二次構造予測手段21によって、この塩基配列の二次構造が予測され、予測された二次構造は、二次構造記憶部32に格納され、特徴ベクトル作成手段22に送られる(A1、A2、A3)。
特徴ベクトル作成手段22は、配列記憶部31に記憶された塩基配列の情報と、二次構造記憶部32に記憶されたその配列の二次構造の情報とを、それぞれ取り出し、塩基配列中の塩基対を形成している塩基を取り除いて、ループ部位を抽出する(A31)。ここで、ループ部位の抽出の方法としては、特に制約はないが、例えば、図5に示すように、塩基対を構成する塩基を、「(」及び「)」と表現し、それ以外の塩基を「.」と表現した上で、「(」及び「)」に該当する塩基を取り除く方法であってもよい。このように抽出したループ部位は、後のステップにおいて、検索配列による検索の対象となるものである。なお、特徴ベクトル作成手段22は、入力された塩基配列中の塩基対を形成している塩基を、後の検索配列による検索の対象としてもよい。
次に、特徴ベクトル作成手段22は、ループ部位を検索する検索配列をセットする(A32)。この検索配列は、下記の通り、必要に応じて、特徴ベクトル作成手段22により生成されてもよい。次に、特徴ベクトル作成手段22は、この検索配列を用いて、ループ部位を検索する(A33)。その検索の結果、例えば、検索配列がループ部位に存在すれば、「1」を、存在しなければ、「0」を、それぞれ、ベクトルの1次元目に格納する(A34)。
検索配列としては、ユーザーが任意に選択した任意の個数の塩基パターンであってもよいし、適当な範囲内に在り得る塩基パターンの総当たりであってもよい。総当たりの場合、生成されセットされる検索配列(A32)は、四種類の塩基(RNAならばA、C、G及びU又はT)で表現されてもよく、また、これらの四種類の塩基に、ミスマッチの「.」を加えた五種類の文字の組み合わせで表現されてもよい。なお、ミスマッチとは、A、C、G、及びU又はTのいずれの塩基を取り得るものと解してもよいし、トランケートされたものと解してもよい。また、A、C、G及びU又はT並びにトランケートされたものを任意で組み合わせた、例えば、GとCや、AとUなどと解してもよい。従って、検索配列が5塩基で構成される場合のとり得る組合せは、AAAAAからUUUUUまでの4の5乗通りであり、その組合せの数は、塩基のミスマッチを許容することによって更に増加する。
検索結果の特徴ベクトルの格納後、未検索の検索配列が存在する場合は、検索配列のセット(A32)から検索結果の格納(A34)までの工程を繰り返し、順次、特徴ベクトルの次の次元に格納する(A34)。従って、上記の検索配列の数は、そのまま特徴ベクトルの次元数となる。
ステップA1において複数の配列が入力された場合、図3−2に示すように、まず、一の配列について、未検索の検索配列がなくなるまで、検索配列のセットから検索結果の格納までの工程を繰り返し(A32〜A34)、未検索の検索配列がなくなった場合(A36−1の「いいえ」に対応)、次の配列について、上記と同様の工程を繰り返す(A36−2〜A36−1)。
複数の配列が入力され、上記の通り検索の結果を特徴ベクトルに格納するのに際し、この複数の配列の重要度に応じて、上記の通りの検索の結果に重み付けを行ってもよい。例えば、入力された複数の配列のうち、取得した配列のクローン数に応じて、上記の通りの検索の結果の値に、このクローン数を乗じた値を、重み付けされた特徴ベクトルとして、特徴ベクトルに格納してもよい。
重み付けの方法としては、各次元の成分を単に和算する方法や、ループ部位を検索して得た特徴ベクトルに基づいて、重みベクトルを算出し、この特徴ベクトルと重み特徴ベクトルとに基づいて、先に得た特徴ベクトルに重み付けを行い、これを、最終的に得られる特徴ベクトルとして、格納してもよい。
図3−3及び4は、本発明による特徴抽出方法における、二次構造に基づいて特徴ベクトルを作成する工程の動作を示すフローチャートの一例、及び重み付けされた特徴ベクトルを算出/格納する動作を示すフローチャートである。図3−3において、重み付けされた特徴ベクトルを算出/格納するステップ(A35)以外は、上記に説明した通りである。
図4を参照すると、重み付けされた特徴ベクトルを算出/格納するステップにおいて、まず、特徴ベクトル作成手段22は、A34までに得た検索配列の存在するループ部位を検索して得た特徴ベクトルに基づいて、重みベクトルを算出する(A35−1)。ここで、特徴ベクトルから重みベクトルを算出する方法としては、得た特徴ベクトルのすべてについて、各次元の成分毎に和算する方法が挙げられる。
次に、特徴ベクトル作成手段22は、先の特徴ベクトルと、上記の通り得た重みベクトルとに基づいて、重み付けされた特徴ベクトルを算出する(A35−2)。ここで、先に得た特徴ベクトルに重み付けする方法としては、各特徴ベクトルの各次元の成分を、重みベクトルにおける対応する次元の成分で乗算する方法が挙げられる。その後、特徴ベクトル作成手段22は、重み付けされた特徴ベクトルを格納する(A35−3)。ここで、格納する方法としては、先の特徴ベクトルと置き換えて新たな特徴ベクトルとして格納されてもよく、また、先の特徴ベクトルとともに、重み付けされた特徴ベクトルとして格納されてもよい。従って、先の特徴ベクトルとともに重み付けされた特徴ベクトルを格納する場合には、重み付けを行われなかった特徴ベクトルと、重み付けを行った特徴ベクトルの少なくとも2種類の特徴ベクトルが格納されることとなる。
一方、一の配列について複数の二次構造が予測された場合には、複数の二次構造の全てを包括的に、セットされた検索配列が当該複数の二次構造のループ部位に含まれるか否かを検索してもよい。例えば、一の配列について複数の二次構造が予測された場合、当該複数の二次構造について抽出されたループ部位の全てについて、検索配列が存在するか否かを検索し、得た結果を、一の配列についての一の特徴ベクトルとして取り扱ってもよい。また、一の配列についての一の二次構造毎に、一の特徴ベクトルとして取り扱ってもよい。この場合、当該一の二次構造の重要度に応じて、当該一の特徴ベクトルに重み付けを行ってもよく、例えば、当該一の特徴ベクトルに、当該一の二次構造の熱力学的パラメータを乗じて得た結果を、特徴ベクトルとしてもよい。
さらに、一若しくは複数の配列が入力された場合、又は一若しくは複数の配列について一若しくは複数の二次構造が予測された場合、上記の通り、重み付けを行ってもよい。この重み付けとしては、例えば、一の検索配列の配列を有するループ部位の数を算出することにより行われる方法であってもよい。
入力された全ての配列について、全ての検索配列の検索が終わった場合、作成された特徴ベクトルを出力装置4で出力する(A36)。
本発明について、具体例により、説明する。
(実施例1)
まず、入力装置1から図5に示すような塩基配列(配列1)が入力されると、この配列は、配列記憶部31に格納される(A1)。二次構造予測手段21でその配列の二次構造を予測し、その結果として、図5のような二次構造の予測結果(構造1)を得ると、この結果は、二次構造記憶部32に格納される(A2)。入力された配列とその二次構造は、特徴ベクトル作成手段22に送られる(A3)。
特徴ベクトル作成手段22は、まず、配列と二次構造とから、配列中の塩基対を形成していないループ部位を抽出し(A31)、今回の場合は、図6のようなループ部位を得る。次に、ループ部位を検索する検索配列をセットする(A32)。図6のような3つの検索配列が用意されている場合、まず最初に、先頭の「UUA」について、検索を行う(A33)。「UUA」は、検索対象となるループ部位の「AUUAU」及び「A」のうち、「AAUAU」に含まれているので、ループ部位に存在する旨の結果を特徴ベクトルの1次元目に格納する。存在する場合に、「1」を、存在しない場合に「0」をそれぞれ格納するとすると、今回は、存在する場合に相当するので、1次元目に「1」を格納する(A34)。これで最初の配列の検索は終了する。次に、未検索の検索配列がまだ2つ存在するため、A32〜A34の工程を同様に繰り返す(A36)。二つめの検索配列である「AUA」については、ループ部位に存在せず、3つめの検索配列である「UAU」については、ループ部位に存在するため、結果として、図6に示すような特徴ベクトル{1,0,1}を得る。これを、出力装置4によって出力する(A37)。これが、本発明によって得られる図5の塩基配列の性質を表す特徴ベクトルである。
(実施例2)
まず、入力装置1から図7に示すような塩基配列(配列2)が入力されると、この配列は、配列記憶部31に格納される(A1)。二次構造予測手段21でその配列の二次構造を予測し、その結果として、図7に示す通り、二次構造の予測結果(構造2−1〜2−3)を得ると、これらは、二次構造記憶部32に格納される(A2)。入力された配列とその二次構造は、特徴ベクトル作成手段22に送られる(A3)。
特徴ベクトル作成手段22は、まず、配列と、予測された結果のうち一の二次構造とから、配列中の塩基対を形成していないループ部位を抽出し、予測された二次構造の結果の全てについて、同様に行う(A31)。今回の場合は、図8のようなループ部位を得る。次に、ループ部位を検索する検索配列をセットする(A32)。図8のような3つの検索配列が用意されている場合、まず最初に先頭の「UUA」について、検索を行う(A33)。「UUA」は、検索対象となるループ部位のうち、予測された一の二次構造(構造2−1)に由来するループ部位である「AA」及び「AUAA」のいずれにも含まれていない。次に、この「UUA」は、検索対象となるループ部位のうち、予測された一の二次構造(構造2−2)に由来するループ部位である「A」、「AUAA」及び「AA」のいずれにも含まれていない。次に、この「UUA」は、検索対象となるループ部位のうち、予測された一の二次構造(構造2−3)に由来するループ部位である「AA」及び「AUAA」のいずれにも含まれていない。これらの結果、検索配列である「UUA」については、予測された二次構造に由来するループ部位のいずれにも含まれていないので、上記と同様に、存在する場合に「1」を、存在しない場合に「0」を、それぞれ格納するとすると、今回は、存在しない場合に相当するので、1次元目に「0」を格納する(A34)。このように、一の検索配列について、検索すべきループ部位がなくなるまで検索した後、最初の配列の検索は終了する。次に、未検索の検索配列がまだ2つ存在するため、A32〜A34の工程を同様に繰り返す(A36)。ここで、二つめの検索配列である「AUA」は、予測された二次構造(構造2−1〜2−3)に由来するループ部位のうち、構造2−1に由来する「AUAA」、構造2−2に由来する「AUAA」及び構造2−3に由来する「AUAA」に存在する。また、3つめの検索配列である「UAU」は、予測された二次構造(構造2−1〜2−3)に由来するループ部位のいずれにも存在しない。本実施例では、検索配列が存在するループ部位の個数を和算することで検索配列「AUA」の重み付けを行うこととすると、その結果、図8に示すような特徴ベクトル{0,3,0}を得る。これを、出力装置4によって出力する(A37)。これが、本発明によって得られる図7の塩基配列の性質を表す特徴ベクトルである。
本実施例は、実施例1において、二次構造予測手段21によって予測された二次構造は1つであったが(A2)、複数の準最適な二次構造が存在する場合、それらも共に二次構造記憶部32に格納し、特徴ベクトル作成手段22においてループ部位を抽出する際(A31)に、追加のループ部位として抽出する実施例に相当する。この場合は、実質的にループ部位のパターンが増えるため、検索配列が存在する確率が上昇する。この場合の実施例によって得られる特徴ベクトルは、元の特徴ベクトルと比べて特異性は下がるものの、感受性が高い特徴ベクトルとなる。本実施例では、出現頻度を和算したものを重み付けされた特徴ベクトルとして格納したが、その他の方法によりベクトルの次元毎に重みをかけてもよい。さらに、その重みに応じて、重みの低い次元を削除することにより、冗長な特徴ベクトルの次元を圧縮してもよい。
(実施例3)
まず、入力装置1から図9に示すような塩基配列(配列3−1〜3−2)が入力されると、この配列は、配列記憶部31に格納される(A1)。二次構造予測手段21でその配列の二次構造を予測し、その結果として、図9に示す通り、二次構造の予測結果(構造3−1〜3−2)を得ると、これらは、二次構造記憶部32に格納される(A2)。入力された配列とその二次構造は、特徴ベクトル作成手段22に送られる(A3)。
特徴ベクトル作成手段22は、まず、複数の配列(配列3−1〜3−2)のうち、一の配列(配列3−1)と、その配列について予測された二次構造の結果(構造3−1)とから、配列中の塩基対を形成していないループ部位を抽出し、これを、複数の配列について予測された二次構造の結果の全てについて、同様に行う(A31)。今回の場合は、それぞれの配列について、図10のようなループ部位を得る。次に、ループ部位を検索する検索配列をセットする(A32)。図10のような3つの検索配列が用意されている場合、まず最初に先頭の「GA.」について、検索を行う(A33)。「GA.」は、検索対象となる一の配列(配列3−1)に由来するループ部位のうち、「GAAA」及び「GAGA」に含まれている。上記と同様に検索配列が存在する場合に「1」を、存在しない場合に「0」をそれぞれ格納するとすると、今回は、検索配列が存在するループ部位の数に関わりなく、一次元目に「1」を格納する(A34)。これで最初の検索配列についての最初の配列の検索は終了する。次に、未検索の検索配列がまだ2つ存在するため(A36−1の「はい」に相当)、A32〜A34の工程を同様に繰り返す。ここで、二つめの検索配列である「AAA」については、検索対象となる一の配列(配列3−1)に由来するループ部位のうち、「AAA」及び「GAAA」に含まれているので、上記と同様に、二次元目に「1」を格納する(A34)。また、3つめの検索配列である「UUU」については、検索対象となる一の配列(配列3−1)に由来するループ部位のいずれにも存在しないので、三次元目に「0」を格納する(A34)。その結果、当該一の配列(配列3−1)については、図10に示すような特徴ベクトル{1,1,0}を得る。
次に、入力された配列のうち、未検索の配列が存在する(配列3−2)ので(A36−2の「はい」に相当)、この配列に由来するループ部位を検索する検索配列のセット(A32)から検索結果の特徴ベクトルへの格納(A34)までの各ステップを、当該配列について未検索の検索配列が存在しなくなるまで繰り返して、配列3−2の検索結果として、図10に示す{1,0,1}の結果を得る。
次に、特徴ベクトル作成手段22は、上記の通り得た構造3−1及び3−2に係る特徴ベクトルの各次元の値を和算して、重みベクトルを算出する(A35−1)。ここで、構造3−1に係る特徴ベクトルは、{1,1,0}であり、構造3−2に係る特徴ベクトルは、{1,0,1}であるので、特徴ベクトル作成手段22は、重みベクトルとして、{2,1,1}を算出する。その後、特徴ベクトル作成手段22は、先の特徴ベクトル(構造3−1では、{1,1,0}、構造3−2では、{1,0,1})のそれぞれについて、算出した重みベクトル({2,1,1})で重み付けを行う(A35−2)。ここで、先の特徴ベクトルの各次元毎に、重みベクトルの対応する次元の成分を乗算することにより重み付けを行うものとすると、構造3−1では、{2,1,0}と算出され、構造3−2では、{2,0,1}と算出される。特徴ベクトル作成手段22は、これらを重み付けされた特徴ベクトルとして、先の特徴ベクトルと置き換えて格納する(A35−3)。
その後、特徴ベクトル作成手段22は、入力された配列(配列3−1〜3−2)の全てについて未検索の配列がないと判定し(ステップA36−2)、これらの結果を、出力装置4によって出力する(A37)。
これらの結果が、本発明によって得られる図9の塩基配列の性質を表す特徴ベクトルである。
本実施例は、実施例1においては、特徴ベクトルを作成する塩基配列は、1本であったが、複数本の配列を入力とした場合の実施例に相当する。この場合、特徴ベクトル作成手段22で検索結果をベクトルに格納する際(A34)に、単純な「1」及び「0」ではなく、配列間での検索配列の出現頻度を考慮して、考慮した値を特徴ベクトルに格納することが可能である。本実施例では、特徴ベクトルの次元毎に重み付けしたものを特徴ベクトルとして格納したが、上記の通り、その他の方法により重み付けを行ってもよい。さらに、その重みに応じて、重みの低い次元を削除することにより、冗長な特徴ベクトルの次元を圧縮してもよい。
本発明は、塩基配列の分類の問題をはじめとした、統計学的解析手法全般に利用可能であると考えられる。塩基配列の分類を例に取ると、塩基配列を効率的に分類することにより、アプタマー取得工程における労力の縮小が可能であると共に、有望な塩基配列の主観的な見落としが少なくなることにより、取得効率自体も向上すると考えられる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。

Claims (21)

  1. 入力された塩基配列を記憶する配列記憶手段と、
    前記配列記憶手段から前記入力された塩基配列の二次構造を予測する二次構造予測手段と、
    前記二次構造予測手段により前記予測された塩基配列の二次構造を記憶する二次構造記憶手段と、
    前記配列記憶手段から前記入力された塩基配列を取得し、前記二次構造記憶手段から、前記予測された塩基配列の二次構造を取得し、前記塩基配列から、塩基対を形成していないループ部位の塩基のみを抽出し、
    前記抽出されたループ部位の塩基から、特定の塩基パターンが存在するかどうかを検索し、前記検索結果を特徴ベクトルとしてベクトルに格納する特徴ベクトル作成手段と、
    を有することを特徴とする特徴抽出装置。
  2. 前記特徴ベクトル作成手段は、検索配列を生成することを特徴とする請求項に記載の特徴抽出装置。
  3. 前記検索配列は、アデニン、シトシン、グアニン、及びウラシル又はチミンからなる群から選択された残基、又はこれらの残基とミスマッチとで構成されることを特徴とする請求項に記載の特徴抽出装置。
  4. 前記特徴ベクトル作成手段は、一の検索配列の配列を有するループ部位の有無を検索することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の特徴抽出装置。
  5. 前記特徴ベクトル作成手段は、一の検索配列についての検索結果に重み付けを行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の特徴抽出装置。
  6. 前記の重み付けは、一の検索配列の配列を有するループ部位の数を算出することにより行われることを特徴とする請求項に記載の特徴抽出装置。
  7. 前記特徴ベクトル作成手段は、一の検索配列についての検索結果を、前記特徴ベクトルに格納することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の特徴抽出装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の特徴抽出装置を用いて、
    入力された塩基配列を記憶する配列記憶工程と、
    前記入力された塩基配列の二次構造を予測する二次構造予測工程と、
    前記予測された塩基配列の二次構造を記憶する二次構造記憶工程と、
    前記入力された塩基配列を取得し、前記予測された塩基配列の二次構造を取得し、前記塩基配列から、塩基対を形成していないループ部位の塩基のみを抽出し、
    前記抽出されたループ部位の塩基から、特定の塩基パターンが存在するかどうかを検索し、前記検索結果を特徴ベクトルとしてベクトルに格納する特徴ベクトルを作成する工程と、
    を有することを特徴とする特徴抽出方法。
  9. 記特徴ベクトル作成工程は、検索配列を生成する工程を有することを特徴とする請求項に記載の特徴抽出方法。
  10. 前記検索配列は、アデニン、シトシン、グアニン、及びウラシル又はチミンからなる群から選択された残基、又はこれらの残基とミスマッチとで構成されることを特徴とする請求項に記載の特徴抽出方法。
  11. 記特徴ベクトル作成工程は、一の検索配列の配列を有するループ部位の有無を検索する工程を有することを特徴とする請求項8から10のいずれか一項に記載の特徴抽出方法。
  12. 記特徴ベクトル作成工程は、一の検索配列についての検索結果に重み付けを行う工程を有することを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の特徴抽出方法。
  13. 前記の重み付けを行う工程は、一の検索配列の配列を有するループ部位の数を算出することを特徴とする請求項12に記載の特徴抽出方法。
  14. 記特徴ベクトル作成工程は、一の検索配列についての検索結果を、前記特徴ベクトルに格納する工程を有することを特徴とする請求項8から13のいずれか一項に記載の特徴抽出方法。
  15. 請求項1から7のいずれか一項に記載の特徴抽出装置を用いて、
    入力された塩基配列を記憶する配列記憶工程と、
    前記入力された塩基配列の二次構造を予測する二次構造予測工程と、
    前記予測された塩基配列の二次構造を記憶する二次構造記憶工程と、
    前記入力された塩基配列を取得し、前記予測された塩基配列の二次構造を取得し、前記塩基配列から、塩基対を形成していないループ部位の塩基のみを抽出し、
    前記抽出されたループ部位の塩基から、特定の塩基パターンが存在するかどうかを検索し、前記検索結果を特徴ベクトルとしてベクトルに格納する特徴ベクトル作成工程と、
    を実行することを特徴とする特徴抽出プログラム。
  16. 記特徴ベクトル作成工程は、検索配列を生成する工程を有することを特徴とする請求項15に記載の特徴抽出プログラム。
  17. 前記検索配列は、アデニン、シトシン、グアニン、及びウラシル又はチミンからなる群から選択された残基、又はこれらの残基とミスマッチとで構成されることを特徴とする請求項16に記載の特徴抽出プログラム。
  18. 記特徴ベクトル作成工程は、一の検索配列の配列を有するループ部位の有無を検索する工程を有することを特徴とする請求項15から17のいずれか一項に記載の特徴抽出プログラム。
  19. 記特徴ベクトル作成工程は、一の検索配列についての検索結果に重み付けを行う工程を有することを特徴とする請求項15から18のいずれか一項に記載の特徴抽出プログラム。
  20. 前記の重み付けを行う工程は、一の検索配列の配列を有するループ部位の数を算出することを特徴とする請求項19に記載の特徴抽出プログラム。
  21. 記特徴ベクトル作成工程は、一の検索配列についての検索結果を、前記特徴ベクトルに格納する工程を有することを特徴とする請求項15から20のいずれか一項に記載の特徴抽出プログラム。
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