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JP5354450B2 - 波形測定装置 - Google Patents
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Description

本発明は、波形測定装置に関し、詳しくは、シリアルバスにおける波形解析に関するものである。
シリアル通信は、デジタルデータを1ビットずつ連続的に送信する通信方法であり、RS232C,USB,CAN,LIN,FlexRayなど、各種の通信規約(プロトコル)に基づくシリアルバスが実用化されている。このようなシリアル通信においては、サージ電圧によるノイズや接続後の過負荷によるレベル変動などでトラブルが発生することがある。これらのトラブル解析にあたっては、物理層(シリアルバス通信路)の解析が必要となる。
そこで、シリアルバスを介して伝送されるデータの波形をアナログ波形として表示しながらデータの解析を行う装置として、たとえば図11に示すような波形測定装置が提案されている。図11において、入力信号Dinはトリガ回路1でトリガ条件に合致するデータが分別されてA/D変換器2に入力され、量子化される。A/D変換器2で量子化された出力データは、データメモリ3に格納される。
データメモリ3に格納されたデータは、表示装置4に表示されるとともに、必要に応じて外部メモリ5に転送格納される。外部メモリ5は、バックアップデータの保存先としても使用される。サーチ回路6は、データメモリ3に格納されているデータを測定目的に応じて設定される検索条件に基づいて検索抽出し、検索結果を表示装置4に表示する。CPU7は、このように構成される波形測定装置各部の動作を統括的に制御する。
特許文献1には、シリアル通信データの波形測定方法及び装置の構成が記載されている。
特開2007−205751号公報
ところで、このようなシリアルバスを介して伝送されるデータの解析を行う波形測定装置は、シリアルバスに特化したトリガ/サーチ/アナリシスなどのシリアル解析機能を備えている。そして、これらシリアル解析機能間で共通に存在するビットレート、スレッショルドレベルなどの項目についてはリンケージされており、ある機能で設定すれば他の機能で再設定する必要を無くしている。たとえば、トリガ機能でビットレートを設定すると、サーチ、アナリシス機能のビットレートにも反映される。
このようなリンケージ設定について、一般的にはほとんどがリンケージして使用すると考えられるが、例外的に機能毎に独立して設定したい場合も考えられるので、「リンケージする/しない」は選択可能になっている。
しかし、従来の装置では、各シリアル解析機能間で共通に存在するビットレート、スレッショルドレベルなどの項目についてはリンケージされているものの、その他の複雑なトリガやサーチの設定に関しては考慮されていないことから、その都度複雑な設定を行わなければならないという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各シリアル解析機能間における設定を効率よく行える波形測定装置を実現することにある。
このような問題を解決するため、請求項1記載の発明は、
シリアルバスを介して伝送されるデータの波形をアナログ波形として表示しながらデータに対するトリガ/サーチ/アナリシスを含むシリアル解析機能を実行するように構成された波形測定装置において、
前記アナリシス機能で解析されたフレーム情報に基づき、前記サーチ機能およびトリガ機能の少なくともいずれかを自動的に実行するシリアル解析実行手段、
を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の波形測定装置において、
前記シリアル解析におけるサーチ結果をトリガ条件に結びつけることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の波形測定装置において、
前記シリアル解析におけるパラメータ測定結果をトリガ条件に結びつけることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の波形測定装置において、
前記シリアル解析実行手段は、
検索されたエラーフレームの直前のフレームを選択するエラー直前フレーム選択部と、
このエラー直前フレーム選択部で選択されたエラー直前のフレームの各パラメータの値をリスト化して格納するリスト格納部と、
このリスト格納部に格納された各パラメータの値をトリガ条件として自動的に設定するトリガ条件自動設定部、
を含むことを特徴とする。
これらの波形測定装置によれば、各シリアル解析機能間における設定を効率よく行うことができる。
以下、本発明について図面を参照して説明する。図1はCAN(Can Area Network)プロトコルのデータフレームフォーマット例図である。図1において、SOF(Start Of Frame)はフレームの先頭を示すビットである。アービトレーションフィールドは11ビットのID(Identifier)で構成され、IDの後に1ビットのRTR(Remote Transmission Request Bit)が入っている。コントロールフィールドは、IDEビットとRBOビットとDLCビットから構成されている。データフィールドは、8N(0≦N≦8)ビットで構成されている。CRCフィールドは、15ビットのCRC(Cyclic Redundancy Check)コードと1ビットのCRC境界で構成されている。ACKフィールドは、1ビットのACKと1ビットのACK境界で構成されている。EOF(End Of Frame)はフレームの終端を示すものであり、7ビットで構成されている。
このようなフレーム構成において、注目したいフィールド(たとえばSOFやアービトレーションフィールドやIDなど)をトリガ対象として選択することにより、それぞれにあらかじめ設定されているトリガ条件ポイントでトリガがかかる。なお、データフィールドには、回転数や速度など、用途によって意味を有する情報が入っている。
図2は、本発明に基づく波形測定装置の主要部の構成例を示すブロック図であり、図11のCPU7における機能ブロックを示している。図2において、エラー直前フレーム選択部71は、サーチ回路6で検索されたエラーフレームの直前のフレームを選択する。
リスト格納部72は、エラー直前フレーム選択部71で選択されたエラー直前のフレームの各パラメータの値をリスト化して格納する。
トリガ条件自動設定部73は、エラー直前フレーム選択部71で選択され、リスト格納部72に格納されたエラー直前のフレームの各パラメータの値を、トリガ条件として自動的に設定する。
フレーム数判定部74は、トリガ条件自動設定部73で設定されたトリガ条件に基づき取り込まれたフレームについて、フレームの数を判定する。
エラーフレーム検出部75は、トリガ条件自動設定部73で設定されたトリガ条件に基づき取り込まれたフレームについて、エラーフレームか否かを検出する。
シンボリックデータベース76には、ID、FrameType、DLC、Data比較条件、ByteOrder、Sign、MSB/LSBなどの各種パラメータが格納されている。
フレームID比較部77は、トリガ条件自動設定部73で設定されたトリガ条件に基づき取り込まれたフレームがエラーフレームでない場合、フレームIDとシンボリックデータベースが一致するか否かを比較する。
モード設定部78は、フレームID比較部77の比較結果に応じて、それぞれに対応したモードに設定する。
パラメータ設定部79は、設定されたモードに応じて、シンボリックデータベース76またはリスト格納部72に格納されている各パラメータの値を設定する。
具体例の動作を説明する。たとえば、車両に実装されているCANバス上で、原因不明の問題が起きていたとする。トリガをかけようにもトリガ条件すら判らないといった状況のもとでは、まずCANバスの状態の概要を把握するために、図3に示すように、CANバスに流れているデータフレームを観測する。
図3は、シリアル解析機能のアナリシス機能に基づく図1のフレームの解析画面例である。図3において、波形表示領域WAの直下にはデコード結果領域DAが設けられ、さらに下段にはリスト表示領域LAが設けられている。リストのコンテンツとして、No(通し番号)、Frame(フレームの種類[Data/Remoteフレーム])、Time(基準点からの時間)、ID/Msg(図1のIDフィールド)、フレーム長(図1のDLC)、Data(図1のDataフィールド)、CRC(図1のCRC)、Ackの有無(図1のACK)が設けられている。
たとえば、図4に示すように、目視でリスト中にエラーフレームを見つけたとする。ここで、なぜエラーフレームが発生するのか原因が不明の場合、エラーフレーム周辺のフレームを観察して推測することになる。そのためには、エラーフレームが発生している箇所を洗い出さなければならないので、図5のサーチ機能メニュー画面に示すようにエラーフレームを検索条件にしてサーチをかける。
従来の構成では、手動操作で、サーチメニューに移動→モードをエラーフレームに設定→サーチ実行という操作手順を踏むが、本発明においては、リスト中のエラーが発生しているフレームを選択するだけで、自動的にサーチメニューに移動してモードがエラーフレームに設定される。
具体例として、たとえばサーチ機能で検索した結果、エラー直前のフレームのIDが0Ahのみではないかという推測をしたとする。この推測を確認するためには、ID:0Ahでトリガをかけて、長時間の観測を行わなければならない。
従来の構成の場合には、手動操作で、トリガメニューに移動→モードを「ID/Data」に設定→IDのパターンを設定→測定スタートというシーケンスを踏むことになる。
これに対し、本発明では、エラー直前フレーム選択部71でリスト中のエラー直前のフレームを選択することにより自動的にトリガメニューに移動し、トリガの対象モードが「ID/Data」に設定される。
これにより、図6のアナリシス画面と図7のトリガ機能のメニュー画面との対応関係に示すように、トリガ機能の各パラメータとして図6のアナリシス画面に表示されているエラー直前のフレームの各パラメータの値P1〜P4が図7のトリガ機能のメニュー画面の各項目欄に表示されるとともに、トリガ条件として自動的に設定される。
なお、OR条件でトリガをかけたい場合には、複数選択した場合に「ID/Data OR」に自動的に設定されるようにする。
また、任意に設定を変えたい場合には、マニュアルで再設定すればよい。
図8は、本発明に基づくフレーム情報選択時における図2の処理の流れを示すフローチャートである。はじめに、フレーム数判定部74は、トリガ条件自動設定部73で設定されたトリガ条件に基づき取り込まれたフレームについて、複数フレームか否かを判断する(SP1)。
エラーフレーム検出部75は、複数フレームの場合にはエラーフレームを含むか否かを判断する(SP2)。エラーフレームを含む場合にはエラー表示を行い(SP3)、終了する。また、エラーフレーム検出部75は、複数フレームでない場合には、エラーフレームか否かを判断する(SP4)。エラーフレームの場合、モード設定部78はモードをエラーフレームに設定し(SP5)、終了する。
エラーフレームでない場合には、フレームID比較部77は、フレームIDとシンボリックDB(データベース)が一致するか否かを判断する(SP6)。一致する場合には、モード設定部78がモードをMsg/Signalに設定した後(SP7)、パラメータ設定部79が各種パラメータを設定して(SP8)、終了する。
ここで、パラメータ設定部79は、各種パラメータとして、シンボリックデータベース76から以下のパラメータを読み出して設定する。
・ID
・FrameType:Data
・DLC
・Data比較条件:数値比較
・ByteOrder
・Sign
・MSB/LSB
なお、リストLA上で複数フレームが選択された場合には、複数条件のORとして設定する。
フレームIDとシンボリックDB(データベース)が一致しない場合には、モード設定部78がモードをID/Dataに設定した後(SP9)、パラメータ設定部79が各種パラメータを設定して(SP10)、終了する。
ここで、パラメータ設定部79は、各種パラメータとして、リストのフレーム情報から以下のパラメータを読み出して設定する。
・ID
・FrameType
・DLC
・Data比較条件:True/False
・ACK
なお、リストLA上で複数フレームが選択された場合には、モード設定部78はモードをID/Data ORに設定し、複数条件のORとして設定する。
このように、本発明によれば、サーチ機能およびトリガ機能の詳細な設定を知らなくても、アナリシス機能で解析したフレーム情報を元にして、自動的に、シームレスにシリアル解析を行うことができる。
なお、上記実施例では、サーチ結果をトリガ条件に結びつける例を説明したが、パラメータ測定結果から、トリガ条件に結びつけるようにしてもよい。たとえば矩形波上側の時間間隔を計測する「+Width」というパラメータがある。このパラメータを測定波形の周期間隔で計測し、図9に示すように、リスト表示領域LAに表示する機能がアナリシス機能の一つにある(測定結果の最大値は↑、最小値は↓で表示)。
図9のリスト中のたとえば10番目の測定結果「9.808ms」をパラメータP5として選択すると、図10に示すように、幅トリガ/サーチのメニューの時間パラメータP5として、Time領域に「9.808ms」が自動的に設定される。ここで、図10の例では、モードが「More than」に設定されているので、9.808ms以上の幅でトリガ/サーチがかかることになる。
以上説明したように、本発明によれば、各シリアル解析機能間における設定を効率よく行うことができるので、シリアルバスにおける波形解析を効率よく行える波形測定装置が実現できる。
CANプロトコルのデータフレームフォーマット例図である。 本発明に基づく波形測定装置の主要部の構成例を示すブロック図である。 アナリシス機能に基づく図1のフレームの解析画面例である。 エラーフレームが見つかった場合の画面例図である。 サーチ機能のメニュー画面例図である。 エラーフレーム検索に関連したアナリシス画面例図である。 トリガ機能のメニュー画面例図である。 本発明に基づくフレーム情報選択時における図2の処理の流れを示すフローチャートである。 アナリシス機能に基づく他の表示画面例である。 図9に関連したトリガ機能のメニュー画面例図である。 シリアル解析機能を有する従来の波形測定装置の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 トリガ回路
2 A/D変換器
3 データメモリ
4 表示装置
5 外部メモリ
6 サーチ回路
7 CPU
71 エラー直前フレーム選択部
72 リスト格納部
73 トリガ条件自動設定部
74 フレーム数判定部
75 エラーフレーム検出部
76 シンボリックデータベース
77 フレームID比較部
78 モード設定部
79 パラメータ設定部

Claims (4)

  1. シリアルバスを介して伝送されるデータの波形をアナログ波形として表示しながらデータに対するトリガ/サーチ/アナリシスを含むシリアル解析機能を実行するように構成された波形測定装置において、
    前記アナリシス機能で解析されたフレーム情報に基づき、前記サーチ機能およびトリガ機能の少なくともいずれかを自動的に実行するシリアル解析実行手段、
    を有することを特徴とする波形測定装置。
  2. 前記シリアル解析におけるサーチ結果をトリガ条件に結びつけることを特徴とする請求項1記載の波形測定装置。
  3. 前記シリアル解析におけるパラメータ測定結果をトリガ条件に結びつけることを特徴とする請求項1記載の波形測定装置。
  4. 前記シリアル解析実行手段は、
    検索されたエラーフレームの直前のフレームを選択するエラー直前フレーム選択部と、
    このエラー直前フレーム選択部で選択されたエラー直前のフレームの各パラメータの値をリスト化して格納するリスト格納部と、
    このリスト格納部に格納された各パラメータの値をトリガ条件として自動的に設定するトリガ条件自動設定部、
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の波形測定装置。
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