Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5354868B2 - 脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5354868B2 - 脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法 - Google Patents

脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5354868B2
JP5354868B2 JP2007118344A JP2007118344A JP5354868B2 JP 5354868 B2 JP5354868 B2 JP 5354868B2 JP 2007118344 A JP2007118344 A JP 2007118344A JP 2007118344 A JP2007118344 A JP 2007118344A JP 5354868 B2 JP5354868 B2 JP 5354868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
alicyclic
bicyclohexyl
reaction
diene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007118344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008031424A (ja
Inventor
篤志 佐藤
英行 高井
尚 前嶋
久平 北尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2007118344A priority Critical patent/JP5354868B2/ja
Application filed by Daicel Corp filed Critical Daicel Corp
Priority to CN200780025040XA priority patent/CN101484434B/zh
Priority to US12/305,906 priority patent/US7989523B2/en
Priority to KR1020097002437A priority patent/KR101394835B1/ko
Priority to PCT/JP2007/063109 priority patent/WO2008004504A1/ja
Priority to EP07767896.9A priority patent/EP2039692B1/en
Priority to TW096124243A priority patent/TWI440631B/zh
Publication of JP2008031424A publication Critical patent/JP2008031424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5354868B2 publication Critical patent/JP5354868B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D303/00Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D303/02Compounds containing oxirane rings
    • C07D303/04Compounds containing oxirane rings containing only hydrogen and carbon atoms in addition to the ring oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/20Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the epoxy compounds used
    • C08G59/22Di-epoxy compounds
    • C08G59/24Di-epoxy compounds carbocyclic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L63/00Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)

Description

本発明は、脂環式ジエポキシ化合物、より具体的には異性体含有量の極めて少ない3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物、該脂環式ジエポキシ化合物を必須成分とするエポキシ樹脂組成物、及びその硬化物に関する。前記エポキシ樹脂組成物及びその硬化物は、コーティング、インク、塗料、接着剤、シーラント、封止剤、レジスト、複合材料、透明基材、透明シート、透明フィルム、光学素子、光学レンズ、光学部材、絶縁材料、光造形、LED封止剤、電子ペーパー、タッチパネル、太陽電池基板、光導波路、導光板、ホログラフィックメモリなどの用途を含む様々な方面で有用である。
分子内に2個の脂環骨格を持つエポキシ化合物は、現在様々な種類のものが市販されている。例えば、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(ダイセル化学工業(株)製、商品名「CEL−2021P」)、1,2,8,9−ジエポキシリモネン(ダイセル化学工業(株)製、商品名「CEL−3000」)、ε−カプロラクトンオリゴマーの両端に、それぞれ3,4−エポキシシクロヘキシルメタノールと3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸がエステル結合したもの(ダイセル化学工業(株)製、商品名「CEL−2081」)等がある。これらエポキシ化合物は種々の硬化剤又は硬化触媒の下で反応させることにより硬化物が得られる。このエポキシ樹脂硬化物は、脂環骨格を持つ化合物を用いた樹脂の特徴である耐熱性、透明性、良好な誘電特性を有しており、コーティング、接着剤、インク、シーラントの成分、又は医薬品や医療用品を含む種々の最終用途に有用な他の化合物を製造するための中間体等として有用である。
しかしながら、1,2,8,9−ジエポキシリモネンは、そのエポキシ基を構成する炭素原子上にメチル基を有するため、その立体障害により反応性が低い。また、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ε−カプロラクトンオリゴマーの両端にそれぞれ3,4−エポキシシクロヘキシルメタノールと3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸がエステル結合した化合物は、分子内にエステル基を持つため加水分解性を有し、高温高湿下での使用や強酸が発生する条件等で用いた場合、硬化物の物性低下が起こることがあった。そこで、分子内にエステル基を持たない脂環骨格を持つエポキシ化合物が望まれている。
分子内に2個の脂環骨格を有し、且つ分子内にエステル基を持たない脂環式エポキシ化合物として、特開2004−99467号公報には、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物を有機過カルボン酸によりエポキシ化して、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物を得る方法が開示されている。また、ロシア文献(Neftekhimiya,1972,12,353)には、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物をt−ブチルハイドロパーオキシドと触媒量の塩化モリブデン(V)を用いてエポキシ化して、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物を得る方法が開示されている。また、特開2004−204228号公報には、上記の製造法により得られる3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物を含有する硬化性エポキシ樹脂組成物及びその硬化物が開示されている。しかし、上記の製造法により得られる3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物を含有するエポキシ樹脂組成物は、硬化時の反応性が十分でなく、またその硬化物も耐熱性等の点で必ずしも十分満足できる物性を有するものではなかった。
特開2004−99467号公報 特開2004−204228号公報 Neftekhimiya,1972,12,353
本発明の目的は、高温高湿下での使用や強酸が発生する条件等で用いた場合にも硬化物の物性低下が起こらず、しかも硬化時の反応性が高く、耐熱性等の物性に優れた硬化物を得ることのできる脂環式ジエポキシ化合物及びエポキシ樹脂組成物、並びに前記エポキシ樹脂組成物を硬化して得られる硬化物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、以下の知見を得た。すなわち、従来の方法により得られる3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物を詳細に分析すると、目的物である3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物のほかに、シクロヘキサン環上のエポキシ基の位置の異なる異性体等が少なからず含まれていることが判明した。従来の方法により得られる3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物中にこのような異性体が多量に含まれていることはこれまで知られていなかった。この異性体は3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物と沸点等の物性が近似しているため、一旦生成すると分離は困難である。そこで、このような異性体混入の原因を追究した結果、エポキシ化の原料として用いるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物中に、二重結合の位置の異なる異性体が多く含まれていることが分かった。この位置異性体は、例えば、4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物の脱水反応によりビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物を合成する場合、副生水の存在により、水の付加、水の脱離が繰り返され、二重結合の位置が移動することにより生成すると考えられる。この異性体もビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物と沸点等の物性が近似しているため、一旦生成すると分離は困難となる。ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の製造法としては、水添ビフェノール(4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル)を硫酸水素カリウム等の存在下に溶媒中で分子内脱水させる方法が知られている(特開2000−169399号公報)が、この方法では、固体の水添ビフェノールを溶融させて反応させるため、副生水が系内から抜けにくく副生水が長時間滞留することで、前記異性体及びその他の副生物の生成量が極めて多くなることが分かった。一方、特開2005−97274号公報には、水添ビフェノールを硫酸水素カリウム等の硫酸水素アルカリ金属の存在下に無溶媒で分子内脱水させ、生成する水とビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを反応器から速やかに留去して、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを得る方法が開示されている。この方法によれば、副反応を抑制でき、より純度の高いビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを得ることができるが、反応生成物をキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフィーにより詳細に分析すると、この製造法においても、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンとその異性体との比率は精々80:20であり、異性体がかなり含まれていることが判明した。そこで、異性体の含有量の少ないビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の製造法について種々検討したところ、水添ビフェノールを特定の反応条件下で分子内脱水反応させると、異性体含有比率の極めて少ないビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを簡易に且つ高い収率で得られることを見いだした。そして、このようにして得られた異性体含有比率の極めて少ないビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを原料に用いてエポキシ化すると、異性体含有比率の極めて少ない3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルが得られ、このような3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルを含む硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化させた場合には、硬化反応が極めて速くなるだけでなく、硬化物のガラス転移温度が上昇し、耐熱性等の物性が大幅に向上することを見いだした。本発明はこれらの知見に基づき、さらに研究を重ねて完成したものである。
すなわち、本発明は、下記式(3)
Figure 0005354868
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子若しくはハロゲン原子を有していてもよい炭化水素基、又は置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す)
で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物を、有機溶媒中、スルホン酸類の有機塩基による完全中和塩、スルホン酸類の有機塩基による部分中和塩、リン酸の有機塩基による完全中和塩、リン酸の有機塩基による部分中和塩、硫酸の有機塩基による完全中和塩、及び硫酸の有機塩基による部分中和塩からなる群より選択された少なくとも1種の脱水触媒の存在下、副生する水を留去しながら脱水反応を行うことにより下記式(2)
Figure 0005354868
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は前記に同じ)
で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物であって、該ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の異性体の含有量が、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満である脂環式ジエン化合物を製造し、該脂環式ジエン化合物をエポキシ化することにより、下記式(1)
Figure 0005354868
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は前記に同じ)
で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物であって、該3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物の異性体の含有量が、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満である脂環式ジエポキシ化合物を製造することを特徴とする脂環式ジエポキシ化合物の製造方法を提供する。
本発明は、また、前記の脂環式ジエポキシ化合物の製造方法により脂環式ジエポキシ化合物を製造し、該脂環式ジエポキシ化合物と、硬化剤及び/又は硬化触媒とを攪拌、混合するエポキシ樹脂組成物の製造方法を提供する。
本発明は、さらに、上記のエポキシ樹脂組成物を硬化させる硬化物の製造方法を提供する。
なお、本明細書においては、下記式(1)
Figure 0005354868
(式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 及びR 18 は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子若しくはハロゲン原子を有していてもよい炭化水素基、又は置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す)
で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物であって、該3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物の異性体の含有量が、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満であることを特徴とする脂環式ジエポキシ化合物についても説明する。
本明細書においては、また、下記式(3)
Figure 0005354868
(式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 及びR 18 は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子若しくはハロゲン原子を有していてもよい炭化水素基、又は置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す)
で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物を、有機溶媒中、脱水触媒の存在下、副生する水を留去しながら脱水反応を行うことにより得られる下記式(2)
Figure 0005354868
(式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 及びR 18 は前記に同じ)
で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物であって、該ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の異性体の含有量が、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満である脂環式ジエン化合物をエポキシ化することにより得られる脂環式ジエポキシ化合物についても説明する。
本明細書においては、また、前記の脂環式ジエポキシ化合物を含有するエポキシ樹脂組成物についても説明する。このエポキシ樹脂組成物は、さらに、硬化剤及び/又は硬化触媒を含有していてもよい。
本明細書においては、さらに、上記のエポキシ樹脂組成物を硬化して得られる硬化物についても説明する。
本発明の脂環式ジエポキシ化合物を含有するエポキシ樹脂組成物によれば、高温高湿下での使用や強酸が発生する条件等で用いた場合にも硬化物の物性低下が起こらず、しかも、従来の方法により得られる3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物を含むエポキシ樹脂組成物と比較して、硬化時の反応性が著しく向上し、短時間で硬化するとともに、耐熱性、透明性、耐アルカリ性、吸水率、吸水膨張率、寸法精度などの点で優れた性能を有する硬化物を得ることができる。本発明の硬化物は耐熱性等の物性に著しく優れている。
[脂環式ジエポキシ化合物]
本発明の脂環式ジエポキシ化合物は、前記式(1)で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物であって、不純物として含まれている該3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物の異性体の含有量が、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満である。
式(1)中、R1〜R18におけるハロゲン原子には、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素原子が含まれる。「酸素原子若しくはハロゲン原子を有していてもよい炭化水素基」における炭化水素基には、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、これらが2以上結合した基が挙げられる。脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル基等の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基(例えば、炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5程度のアルキル基);ビニル、アリル基等のアルケニル基(例えば、炭素数2〜10、好ましくは炭素数2〜5程度のアルケニル基);エチニル基等のアルキニル基(例えば、炭素数2〜10、好ましくは炭素数2〜5程度のアルキニル基)などが挙げられる。脂環式炭化水素基としては、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;シクロアルケニル基;橋架け環式基などが挙げられる。芳香族炭化水素基としては、フェニル、ナフチル基等が挙げられる。酸素原子を有する炭化水素基としては、例えば、前記炭化水素基の炭素鎖中に酸素原子が介在している基(例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基等のアルコキシアルキル基等)などが挙げられる。ハロゲン原子を有する炭化水素基としては、例えば、クロロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロフェニル基等の前記炭化水素基の有する水素原子の1又は2以上がハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子)により置換された基が挙げられる。「置換基を有していてもよいアルコキシ基」におけるアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ基等の炭素数1〜10(好ましくは炭素数1〜5)程度のアルコキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の置換基としては、例えば、前記ハロゲン原子などが挙げられる。
式(1)で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物のなかでも、R1〜R18がすべて水素原子である3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルが特に好ましい。
3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体とは、沸点等の物性が近似しているため、一般的なガスクロマトグラフィーの装置では分離できないことが多い。そのため、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体の定量分析は、より分離能が高いキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフィーにより行うのが望ましい。3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物及びその異性体のガスクロマトグラフィーによる定量分析は下記の測定条件で行うことができる。なお、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体の構造は、例えば、NMR、GC−MS、GC−IR等によって確認することができる。
測定装置:HP6890(ヒューレットパッカード社製)
カラム:HP−5、長さ30m、膜厚0.25μm、内径0.32mm
液相 5%−ジフェニル−95%−ジメチルポリシロキサン
キャリアガス:窒素
キャリアガス流量:1.0ml/分
検出器:FID
注入口温度:250℃
検出器温度:300℃
昇温パターン(カラム):100℃で2分保持、5℃/分で300℃まで昇温、30 0℃で10分保持
スプリット比:100
サンプル:1μl(エポキシ化合物:アセトン=1:40)
本発明の脂環式ジエポキシ化合物では、不純物として含まれている3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物の異性体の含有量が、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物(主化合物)とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満(例えば18.5%以下、好ましくは18%以下、さらに好ましくは16%以下)である。このような脂環式ジエポキシ化合物は、前記異性体の含有量が20%以上のものと比較して、硬化反応速度が著しく速く、しかも硬化後の硬化物のガラス転移温度が大幅に高くなり、耐熱性等の物性が飛躍的に向上する。
このような本発明の脂環式ジエポキシ化合物は、例えば、前記式(2)で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物であって、該ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の異性体(二重結合の位置の異なる異性体)の含有量が、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満(例えば18.5%以下、好ましくは18%以下、さらに好ましくは16%以下、特に15%以下)の脂環式ジエン化合物をエポキシ化することにより製造できる。式(2)中、R1〜R18は前記に同じである。
ここで原料として用いられる異性体含有量の少ない式(2)で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物は、例えば、前記式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物を、有機溶媒中、脱水触媒の存在下、副生する水を留去しながら脱水反応を行うことにより得られる。式(3)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は前記に同じである。
より詳細には、例えば、前記式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物を、(i)有機溶媒中、反応条件下において液状又は反応液に溶解する脱水触媒の存在下、20Torr(2.67kPa)を超える圧力下で130〜230℃の温度に加熱し、副生する水を留去しながら脱水反応を行う工程と、(ii)前記工程(i)に続いて、反応混合液を200Torr(26.7kPa)以下の圧力下で50〜220℃の温度に加熱して、生成した式(2)で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物を留出させる工程とを経ることにより製造することができる。この方法について、以下に説明する。
式(3)で表される化合物の代表的な例として、4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル(水添ビフェノール)が挙げられる。
前記工程(i)で使用する有機溶媒としては、反応条件下で不活性な溶媒であれば特に限定されないが、25℃において液体であって、沸点が120〜200℃程度のものが好ましい。好ましい有機溶媒の代表的な例として、例えば、キシレン、クメン、プソイドクメンなどの芳香族炭化水素;ドデカン、ウンデカンなどの脂肪族炭化水素などが挙げられる。有機溶媒として、副生水を簡易に分離除去するため、水と共沸し且つ水と分液可能な有機溶媒を用いてもよい。ケトンやエステル等の酸の存在下で反応する溶媒は沸点が上記範囲であっても好ましくない。また、アルコールは脱水反応を起こす可能性があるため好ましくない。
有機溶媒の使用量は、操作性や反応速度等を考慮して適宜選択できるが、通常、基質である4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物100重量部に対して、50〜1000重量部程度であり、好ましくは80〜800重量部程度、さらに好ましくは100〜500重量部程度である。
工程(i)で用いる脱水触媒としては、脱水活性を有し、反応条件下において液状のもの又は反応液に溶解するもの(後述する使用量で完全に溶解するもの)であれば特に限定されないが、反応溶媒に対して活性が無いか又はできるだけ低いものが好ましい。反応条件下において液状である脱水触媒は反応液中に微分散するものが好ましい。脱水触媒としては、通常、リン酸や硫酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸等のスルホン酸類などの酸、又はそれらの塩、特に前記酸の有機塩基による完全中和塩又は部分中和塩が使用される。脱水触媒は単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
酸の有機塩基による中和塩を使用する場合、酸と有機塩基とを反応させて得られる反応混合物から中和塩(完全中和塩又は部分中和塩)を単離精製して用いることもできるが、酸と有機塩基とを反応させて得られる反応混合物(完全中和塩及び/又は部分中和塩を含んでいる)をそのまま使用することもできる。後者の場合、この反応混合物中には遊離の酸が含まれていてもよい。また、後者の場合、酸と有機塩基との混合割合は、例えば、酸1当量に対して、有機塩基が0.01〜1当量程度、好ましくは0.05〜0.5当量程度、さらに好ましくは0.1〜0.47当量程度である。特に、硫酸と有機塩基との反応混合物を使用する場合、硫酸と有機塩基との混合割合は、硫酸1モルに対して、有機塩基が好ましくは0.02〜2モル、さらに好ましくは0.1〜1.0モル、特に好ましくは0.2〜0.95モル程度である。また、酸の有機塩基による中和塩を使用する場合、酸と有機塩基とを別々に添加して、系内で中和塩を形成してもよい。
前記有機塩基としては塩基性を示す有機化合物であればよく、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、ピロリジン、N−メチルピロリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、ベンジルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類(特に、第3級アミン類);ピリジン、コリジン、キノリン、イミダゾールなどの含窒素芳香族複素環化合物;グアニジン類;ヒドラジン類などが挙げられる。これらの中でも、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(DBN)、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン等の第3級アミン類(特に、環状アミン類)、グアニジン類、ヒドラジン類が好ましく、特に、DBU、DBN、トリエチレンジアミン、トリエチルアミンが好ましい。また、有機塩基としては、pKa11以上のものが好ましく、また沸点が150℃以上のものが好ましい。
脱水触媒として硫酸水素カリウム等の硫酸のアルカリ金属塩を用いると、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の異性体の含有量が、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによる面積の割合として20%未満のものが得られない。なお、脱水触媒として硫酸水素アンモニウムを用いた場合には、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の異性体の含有量が、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として19%程度のものが得られる。
したがって、脱水触媒としては、スルホン酸類(p−トルエンスルホン酸等)、リン酸、硫酸、スルホン酸類(p−トルエンスルホン酸等)の有機塩基による完全中和塩又は部分中和塩、リン酸の有機塩基による完全中和塩又は部分中和塩、硫酸の有機塩基による完全中和塩又は部分中和塩が好ましい。なかでも、スルホン酸類(特に、p−トルエンスルホン酸)、該スルホン酸類の有機塩基による完全中和塩又は部分中和塩、硫酸の有機塩基による完全中和塩又は部分中和塩又はこれらと硫酸との混合物が好ましく、特に、硫酸の有機塩基による完全中和塩又は部分中和塩(とりわけ部分中和塩)又はこれらと硫酸との混合物が好ましい。
脱水触媒の使用量は、原料である式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物1モルに対して、例えば0.001〜0.5モル、好ましくは0.001〜0.47モル(例えば0.001〜0.3モル)、さらに好ましくは0.005〜0.45モル(例えば0.005〜0.2モル)である。
工程(i)(脱水反応工程)において、原料である式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物、有機溶媒、脱水触媒の添加順序や添加方法等は特に限定されず、式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物、脱水触媒等は、それぞれ予め全量を反応系に仕込んで反応を開始してもよく、間欠的又は連続的に反応系に仕込みつつ反応を行ってもよい。より具体的には、例えば、式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物と反応条件下において液状又は反応液に溶解する脱水触媒と有機溶媒とを予め混合して調製した混合液を、20Torr(2.67kPa)を超える圧力下で130〜230℃の温度に加熱し、副生する水を留去しながら脱水反応を行ってもよく、また、反応条件下において液状又は反応液に溶解する脱水触媒が存在する130〜230℃の温度に加熱した有機溶媒中へ、20Torr(2.67kPa)を超える圧力下、式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物を間欠的又は連続的に投入しつつ、副生する水を留去しながら脱水反応を行ってもよい。後者の方法、すなわち、脂環式アルコールを脱水触媒が存在する有機溶媒中へ間欠的又は連続的に投入しつつ、副生する水を留去しながら脱水反応を行う方法(以下、「脂環式アルコール逐次添加法」と略称する)を採用する場合には、高沸点不純物の副生を顕著に抑制でき、目的化合物の収率を大幅に向上できるという利益が得られる。これは、反応系における式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物の蓄積がなく、エーテル化反応や、脱水生成物(目的物である環状オレフィン化合物、二重結合及びヒドロキシル基を有する反応中間体)の二重結合への式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物等のヒドロキシル基の付加反応による2量化や多量化反応、前記二重結合部位での重合反応等の副反応を抑制できるためと考えられる。前記脂環式アルコール逐次添加法において、式(3)で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物の全量を反応系に投入し終えるまでの時間は、操作性や反応速度を考慮して適宜設定できるが、通常10分〜25時間であり、好ましくは15分〜12時間、より好ましくは20分〜6時間である。
前記工程(i)と工程(ii)とでは圧力が異なる。工程(i)の反応液中には、未反応の4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物、該4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物におけるヒドロキシル基が結合した2つのシクロヘキサン環のうち1つのみが分子内脱水してシクロヘキセン環に変化した反応中間体、目的のビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物、副生水、脱水触媒、及び反応溶媒が共存している。この工程(i)においては副生水を留出させるが、このとき前記反応中間体を留出させることは以下の点から望ましくない。すなわち、(1)前記反応中間体は、さらに分子内脱水することにより目的化合物に変換できるため、これを留出させると目的化合物の収率の低下を招く、(2)前記反応中間体は一般に昇華性の固体であるため、蒸留塔を使用する場合には、副生水の留出経路に固体が析出することによって該留出経路が閉塞して反応器内部の圧力上昇を招き、反応容器の破裂、破損、反応液の飛散等のトラブルの原因となる。したがって、工程(i)では、前記反応中間体が留出しないように、20Torr(2.67kPa)を超える圧力下で、副生水を留去しながら脱水反応を行う。圧力は、好ましくは20Torrより高く常圧以下(2.67kPaより高く0.1MPa以下)、より好ましくは100Torrより高く常圧以下(13.3kPaより高く0.1MPa以下)、さらに好ましくは200Torrより高く常圧以下(26.7kPaより高く0.1MPa以下)であり、操作性の点からは、特に常圧が好ましい。工程(i)における温度(反応温度)は130〜230℃(例えば130〜200℃)であり、好ましくは140〜200℃(例えば140〜195℃)、さらに好ましくは140〜185℃である。温度が高すぎると異性化などの副反応が起こり、また温度が低すぎると反応速度が遅くなる。反応時間は、例えば3L程度の合成スケールであれば、1〜10時間、好ましくは2〜6時間程度であるが、前記脂環式アルコール逐次添加法においては、原料投入終了時点から、例えば0.5〜10時間、好ましくは1〜6時間程度である。
一方、工程(ii)では、副生水を留出させた後の反応混合液から目的のビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物を留出させる。なお、工程(i)で得られた反応混合液は、そのまま工程(ii)に供してもよいが、必要に応じて、前記反応混合液に対して抽出、水洗、液性調整等の適宜な処理を施した後に工程(ii)に供してもよい。また、反応に用いた有機溶媒の沸点が目的のビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の沸点より低い場合には、通常、該有機溶媒を留去した後にビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物を留出させる。
この工程(ii)では、前記反応中間体はほとんど存在しないので圧力を低くしても留出経路の閉塞等の問題は起こらず、また圧力が高いと目的化合物の留出に時間を要するため、200Torr(26.7kPa)以下の圧力で操作する。工程(ii)の圧力は、工程(i)の圧力より低くするのが好ましい。例えば、工程(i)の圧力と工程(ii)の圧力の差(前者−後者)は、例えば100Torr以上(13.3kPa以上)、好ましくは200Torr以上(26.7kPa以上)、さらに好ましくは500Torr以上(66.7kPa以上)である。工程(ii)の圧力は、好ましくは3〜200Torr(0.40〜26.7kPa)、より好ましくは3〜100Torr(0.40〜13.3kPa)、さらに好ましくは3〜20Torr(0.40〜2.67kPa)程度である。工程(ii)の温度は50〜220℃(例えば100〜220℃)であり、好ましくは140〜220℃(例えば150〜200℃)である。工程(ii)の温度は、120〜180℃、特に130〜150℃未満程度の範囲で選択してもよい。温度が高すぎると副反応が起こりやすくなりビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の回収率が低下する。また温度が低すぎると留出速度が遅くなる。
ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物などを留出させるため、例えば反応器等に蒸留装置を付随させる場合には、該蒸留装置として、充填塔、オールダーショウ型蒸留装置など一般に使用されている蒸留装置で還流比の取れるものであれば特に限定されることなく使用できる。
工程(ii)で留出したビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物は、必要に応じてさらに精製することができる。精製法としては、微量の水を含む場合は比重差を利用して分離することも可能であるが、一般には蒸留による精製が好ましい。
このような方法によれば、原料の4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物を有機溶媒中、反応条件下において液状又は反応液に溶解する脱水触媒の存在下、特定の反応条件で副生水を留去しつつ反応させた後、生成したビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物を特定の条件で留出させるので、比較的低い温度で且つ比較的短時間で反応を行うことができ、異性化等の副反応を抑制できるとともに、反応中間体の留出によるロス・昇華による閉塞等を防止できるため、不純物含量の少ない高純度のビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物を簡易に且つ高い収率で効率よく得ることができる。すなわち、式(2)で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の異性体の含有量が、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満(例えば18.5%以下、好ましくは18%以下、さらに好ましくは16%以下、特に15%以下)の脂環式ジエン化合物を得ることができる。
なお、従来の方法、例えば、特開2000−169399号公報に記載の方法では、長い反応時間を必要とするので、異性化等の副反応により望ましくない副生物が多量に生成する。副生した異性体は沸点や溶媒溶解性等の物性が目的化合物と近似しているので、一旦生成すると分離が極めて困難となる。このような副生物を多量に含む環状オレフィン化合物を、エポキシ化して硬化性樹脂として使用すると、硬化の際に反応性が低い上、耐熱性等の物性に優れる硬化物が得られない。なお、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体とは、沸点等の物性が極めて近似しているため、一般的なガスクロマトグラフィーの装置では分離できず、これまでの文献ではビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の収率及び純度が高めに記載されている。ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の分析は、分離能が高いキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフィーにより行うのが望ましい。
ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物及びその異性体のガスクロマトグラフィーによる定量分析は下記の測定条件で行うことができる。なお、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の構造は、例えば、NMR、GC−MS、GC−IR等によって確認することができる。
測定装置:HP6890(ヒューレットパッカード社製)
カラム:HP−5、長さ60m、内径0.32mm
液相 5%−ジフェニル−95%−ジメチルポリシロキサン
キャリアガス:窒素
キャリアガス流量:2.6ml/分
検出器:FID
注入口温度:250℃
検出器温度:250℃
昇温パターン(カラム):60℃で5分保持、10℃/分で300℃まで昇温
スプリット比:100
サンプル:1μl
ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物のエポキシ化法は特に制限はなく、例えば、酸化剤(エポキシ化剤)として有機過カルボン酸を用いる方法、t−ブチルハイドロパーオキシド等のハイドロパーオキシドとモリブデン化合物等の金属化合物とを用いる方法等の何れであってもよいが、安全性、経済性、収率等の観点から有機過カルボン酸を用いる方法が好ましい。以下、この方法について説明する。
有機過カルボン酸としては、例えば、過ギ酸、過酢酸、過安息香酸、過イソ酪酸、トリフルオロ過酢酸などを使用できる。有機過カルボン酸のうち、特に過酢酸は、反応性が高く、しかも安定度が高いことから好ましいエポキシ化剤である。なかでも、実質的に水分を含まない、具体的には、水分含有量0.8重量%以下、好ましくは0.6重量%以下の有機過カルボン酸を使用することが高いエポキシ化率を有する化合物が得られるという点で好ましい。実質的に水分を含まない有機過カルボン酸は、アルデヒド類、例えば、アセトアルデヒドの空気酸化により製造されるものであり、例えば、過酢酸についてはドイツ公開特許公報1418465号や特開昭54−3006に記載された方法により製造される。この方法によれば、過酸化水素から有機過カルボン酸を合成し、溶媒により抽出して有機過カルボン酸を製造する場合に比べて、連続して大量に高濃度の有機過カルボン酸を合成できるために、実質的に安価に得ることができる。
エポキシ化剤の量には厳密な制限がなく、それぞれの場合における最適量は、使用する個々のエポキシ化剤やビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の反応性等によって決まる。エポキシ化剤の量は、例えば、不飽和基1モルに対して、1.0〜3.0モル、好ましくは1.05〜1.5モル程度である。経済性及び副反応の問題から、3.0倍モルを超えることは通常不利である。
エポキシ化反応は、装置や原料物性に応じて溶媒使用の有無や反応温度を調節して行う。溶媒としては、原料粘度の低下、エポキシ化剤の希釈による安定化などの目的で使用することができ、過酢酸の場合であればエステル類、芳香族化合物、エーテル類などを用いることができる。特に好ましい溶媒は、酢酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼン等であり、とりわけ、酢酸エチルが好ましい。反応温度は用いるエポキシ化剤とビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の反応性によって定まる。例えば、過酢酸を使用する場合の反応温度は20〜70℃が好ましい。20℃未満では反応が遅く、70℃を超える温度では過酢酸が発熱を伴って分解するので、好ましくない。
反応で得られた粗液の特別な操作は必要なく、例えば粗液を1〜5時間撹拌し、熟成させればよい。得られた粗液からのエポキシ化合物の単離は適当な方法、例えば貧溶媒で沈殿させる方法、エポキシ化合物を熱水中に撹拌下で投入し溶媒を蒸留除去する方法、直接脱溶媒する方法、蒸留精製により単離する方法などにより行うことができる。
このようにして、式(1)で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物の異性体の含有量(異性体比率)が、式(1)で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満(例えば18.5%以下、好ましくは18%以下、さらに好ましくは16%以下)である脂環式ジエポキシ化合物を得ることができる。
本発明の脂環式ジエポキシ化合物は、単独重合、共重合又は他の化合物と反応させる、さらには他のオリゴマー、ポリマーの存在下で反応させることにより、様々なコーティング、インク、接着剤、シーラント、成形品若しくはこれらの構成材料、或いはそれらの中間体とすることができる。本発明の脂環式ジエポキシ化合物を用いた最終用途の例として、酸除去剤、家具コーティング、装飾コーティング、自動車下塗り、仕上げ塗り、飲料缶及びその他の缶コーティング、文字情報又は画像情報のUV硬化型インク、光ディスク記録層の保護膜、表示材に用いられるカラーフィルター保護膜、光ディスクの貼り合わせ用接着剤、光学材料同士の接着剤、半導体素子のダイボンディング、有機ELディスプレーのシール材、LED封止剤、タッチパネル、電子ペーパー、マイクロレンズ、MEMS、光導波路、導光板、印刷版又は印刷回路版を開発するのに適したフォトレジスト、注型印刷ロール、不飽和ポリエステル及びスチレンを主体としたガラス、炭素、グラファイト又は、他の繊維によって強化された成形配合物又はシート形成配合物によって作られた成形品、溶媒、難燃剤、医薬品および医療用品を含む種々の最終用途に有用な他の化合物を製造するための中間体などがある。本発明の脂環式ジエポキシ化合物は、その硬化樹脂に、脂環骨格を持つ化合物を用いた樹脂の特徴である耐熱性、透明性、良好な誘電特性を付与することができる。
[エポキシ樹脂組成物]
本発明のエポキシ樹脂組成物は上記本発明の脂環式ジエポキシ化合物を主剤(エポキシ化合物)として含有する。このようなエポキシ樹脂組成物は、従来のものと比較して、例えば、硬化速度が速く、しかも硬化により、ガラス転移温度が高く耐熱性等の物性に著しく優れる硬化物が得られるという特色を有する。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、さらに、硬化剤及び/又は硬化触媒を含むことにより、硬化性エポキシ樹脂組成物として用いることができる。
硬化剤としては、一般にエポキシ樹脂用硬化剤として慣用されているものの中から任意に選択して使用することができ、特に限定されないが、酸無水物が好ましい。酸無水物としては常温で液状のものが好ましく、具体的には、例えば、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ドデセニル無水コハク酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等を挙げることができる。また、本発明のエポキシ樹脂組成物の含浸性に悪影響を与えない範囲で、常温で固体の酸無水物、例えば、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物等を使用することができる。常温で固体の酸無水物を使用する場合には、常温で液状の酸無水物に溶解させ、常温で液状の混合物として使用することが好ましい。酸無水物としては、分子中に脂肪族環又は芳香族環を1個又は2個有するとともに、酸無水物基を1個又は2個有する、炭素原子数4〜25個、好ましくは8〜20個程度の酸無水物が好適である。
硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂組成物中のエポキシ化合物(特に、本発明の脂環式ジエポキシ化合物)100重量部に対して、例えば50〜300重量部、好ましくは100〜200重量部である。より詳しくは、硬化剤としての効果を発揮しうる有効量、すなわち、通常、エポキシ化合物におけるエポキシ基1当量当たり、0.3〜1.5の酸無水物当量になるような割合で使用することが好ましい。硬化剤が少なすぎると硬化性が不十分となりやすく、多すぎると硬化物の物性が低下する場合がある。
本発明では、上記硬化剤とともに硬化促進剤を使用してもよい。硬化促進剤は、エポキシ化合物が酸無水物により硬化する際、硬化反応を促進する機能を有する化合物である。硬化促進剤は、一般に使用されるものであれば特に制限されないが、ジアザビシクロウンデセン系硬化促進剤、リン酸エステル、ホスフィン類などのリン系硬化促進剤や、三級アミンもしくは四級アンモニウム塩などのアミン系硬化促進剤が挙げられる。
ジアザビシクロウンデセン系硬化促進剤としては、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)及びその塩を挙げることができるが、特に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン‐7のオクチル酸塩、スルホン酸塩等が好ましい。上記の他の硬化促進剤としては、具体的には、例えば、ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等の三級アミン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、トリフェニルホスフィン等の有機ホスフィン化合物、三級アミン塩、四級アンモニウム塩、ホスホニウム塩、オクチル酸スズ等の金属塩等の公知の化合物を挙げることができる。
硬化促進剤の配合量は、エポキシ樹脂組成物中のエポキシ化合物(特に、本発明の脂環式ジエポキシ化合物)100重量部に対して、0.05〜5重量部であり、好ましくは0.1〜3重量部である。配合量が0.05重量部未満では硬化促進効果が不十分になりやすく、5重量部を超える場合には、硬化物における色相等の物性が悪化する場合がある。
さらに、必要に応じて水酸基を有する化合物を添加することにより、反応を緩やかに進行させることができる。水酸基を有する化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどが挙げられる。
硬化触媒としては、例えば、カチオン重合開始剤、ラジカル重合開始剤(ラジカル重合性化合物を含む場合)などが挙げられる。カチオン重合開始剤には、熱カチオン重合開始剤、光カチオン重合開始剤が含まれる。光カチオン重合開始剤は、光によりカチオン重合を開始させる物質を放出する開始剤であり、熱カチオン重合開始剤は、加熱によりカチオン重合を開始させる物質を放出する開始剤である。光カチオン重合開始剤としては、例えば、スルホニウム塩系、ヨードニウム塩系、ジアゾニウム塩系、アレン−イオン錯体系等の化合物が使用できる。例えば、スルホニウム塩系の「UVACURE1590」(ダイセル・サイテック(株)製)、「DAICAT11」(ダイセル化学工業(株)製)、「CD−1011」(サートマート社製)、「SI−60L」、「SI−80L」、「SI−100L」(以上、三新化学工業(株)製)等;ヨードニウム塩系の「DAICAT12」(ダイセル化学工業(株)製)、「CD−1012」(サートマート社製);ジアゾニウム塩系の「SP−150」、「SP−170」(旭電化工業(株)製)などが挙げられる。
熱カチオン重合開始剤としては、例えば、例えば、アリールジアゾニウム塩(例えば、旭電化工業(株)製「PP−33」)、アリールヨードニウム塩、アリールスルホニウム塩(例えば、スリーエム社製「FC−509」、G.E.社製「UVE1014」、旭電化工業(株)製「CP−66」、「CP−77」、三新化学工業(株)製「SI−60L」、「SI−80L」、「SI−100L」、「SI−110L」)、アレン−イオン錯体(例えば、チバガイギー社製「CG−24−61」)等が挙げられる。その他、アルミニウムやチタンなど金属とアセト酢酸エステルまたはジケトン類とのキレート化合物とシラノールまたはフェノール類との系であってもよい。上記キレート化合物としては、アルミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムトリスアセト酢酸エチル等がある。シラノールまたはフェノール類としては、トリフェニルシラノールやビスフェノールS等が挙げられる。
硬化触媒の配合量は、エポキシ樹脂組成物中のエポキシ化合物(特に、本発明の脂環式ジエポキシ化合物)100重量部に対して、例えば0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量部の範囲である。この範囲で配合することにより、より耐熱性、透明性、耐候性等の良好な硬化物を得ることができる。硬化触媒の量が少なすぎると硬化性が不十分となりやすく、多すぎると硬化物の物性を低下させる場合がある。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、粘度や透明性等に悪影響を与えない範囲で各種の添加剤を配合することができる。そのような添加剤としては、例えば、シリコーン系やフッ素系の消泡剤、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、充填剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、イオン吸着体、着色剤、顔料、低応力化剤、可撓性付与剤、ワックス類、ハロゲントラップ剤、レベリング剤、濡れ改良剤などのこれまでエポキシ樹脂組成物に慣用されている各種の添加剤を配合することができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記本発明の脂環式ジエポキシ化合物以外のエポキシ化合物[式(1)で表される化合物及びその異性体以外の化合物]を含んでいてもよい。この場合、本発明の脂環式ジエポキシ化合物の量は、エポキシ化合物全量に対して、例えば30重量%以上、好ましくは40重量%以上、さらに好ましくは50重量%以上であり、特に60重量%以上であるのが好ましい。また、本発明のエポキシ樹脂組成物は、ラジカル重合性化合物を含んでいてもよい。さらに、必要に応じて、熱可塑性樹脂、合成ゴム、エラストマー、熱硬化性樹脂、有機あるいは無機のナノ粒子等を含んでいてもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記本発明の脂環式ジエポキシ化合物と必要に応じて上記各成分を、ブレンダーのようなミキサー等によって撹拌、混合することにより調製される。撹拌、混合の際の温度は、配合する硬化剤や硬化触媒の種類等によっても異なるが、通常、10〜60℃程度に設定されるのが好ましい。調製時の設定温度が10℃未満では、粘度が高すぎて均一な撹拌、混合作業が困難になる場合があり、逆に、調製時の温度が高すぎると、硬化反応が起き、正常なエポキシ樹脂組成物が得られない場合があるので、好ましくない。撹拌、混合する際には、減圧装置を備えた1軸または多軸エクストルーダー、ニーダー、ディソルバーのような汎用の機器を使用し、例えば10分間程度撹拌、混合することにより調製してもよい。
[硬化物]
本発明の硬化物は、上記本発明のエポキシ樹脂組成物を硬化させることにより得られる。硬化手段は、熱、光等の何れであってもよい。熱カチオン重合開始剤を用いて熱硬化させる際の硬化温度は、例えば30〜240℃、好ましくは35〜200℃である。硬化を2段階で行ってもよい。例えば、熱カチオン重合開始剤を用いて熱硬化させる場合には、30〜100℃(好ましくは30〜80℃)の温度で一次硬化させた後、110〜240℃(好ましくは120〜200℃)の温度で二次硬化させることにより、透明性や耐熱性等の物性の良好な硬化物が得られる。
酸無水物等の硬化剤を用いて硬化させる際の硬化温度は、例えば30〜240℃、好ましくは50〜200℃である。硬化を2段階で行ってもよい。例えば、30〜130℃(好ましくは50〜130℃)の温度で一次硬化させた後、135〜240℃(好ましくは135〜200℃)の温度で二次硬化させることにより、透明性や耐熱性等の物性の良好な硬化物が得られる。
光カチオン重合開始剤を用いて光硬化させる場合、光としては、紫外線、電子線等の活性エネルギー線などを使用できる。例えば、紫外線照射を行うときの光源としては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メタルハライド灯、LEDなどが用いられる。照射時間は、光源の種類、光源と塗布面との距離、その他の条件により異なるが、長くとも数十秒であり、通常は数秒である。紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。通常、ランプ出力80〜300W/cm程度の照射源が用いられる。電子線照射の場合は、50〜1000KeVの範囲のエネルギーを持つ電子線を用い、2〜5Mradの照射量とすることが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物及びその硬化物は、透明性及びガラス転移温度が高いことから、コーティング、インク、塗料、接着剤、シーラント、封止剤、レジスト、複合材料、透明基材、透明シート、透明フィルム、光学素子、光学レンズ、光学部材、絶縁材料、光造形、LED封止剤、電子ペーパー、タッチパネル、太陽電池基板、光導波路、導光板、ホログラフィックメモリなどの用途を含む様々な方面で有用である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。なお、実施例2、3、5、6、8、及び9は、参考例として記載するものとする。
[物性の測定方法及び効果の評価方法]
(1)ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン及びその異性体のガスクロマトグラフィー(GC分析)
測定装置:HP6890(ヒューレットパッカード社製)
カラム:HP−5、長さ60m、内径0.32mm
液相 5%−ジフェニル−95%−ジメチルポリシロキサン
キャリアガス:窒素
キャリアガス流量:2.6ml/分
検出器:FID
注入口温度:250℃
検出器温度:250℃
昇温パターン(カラム):60℃で5分保持、10℃/分で300℃まで昇温
スプリット比:100
サンプル:1μl
ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンとその異性体との比は次のようにして求めた。すなわち、上記条件でGC分析を行い、保持時間20.97分付近に出る最大ピーク(ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン)の面積と、その直前に現れる20.91分付近のピーク(異性体)の面積に基づいて、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンに対する異性体の含有比を求めた。すなわち、異性体比率(%)は異性体面積÷(異性体面積+ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン面積)×100で算出される。
(2)3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル及びその異性体のガスクロマトグラフィー(GC分析)
測定装置:HP6890(ヒューレットパッカード社製)
カラム:HP−5、長さ30m、膜厚0.25μm、内径0.32mm
液相 5%−ジフェニル−95%−ジメチルポリシロキサン
キャリアガス:窒素
キャリアガス流量:1.0ml/分
検出器:FID
注入口温度:250℃
検出器温度:300℃
昇温パターン(カラム):100℃で2分保持、5℃/分で300℃まで昇温、30 0℃で10分保持
スプリット比:100
サンプル:1μl(エポキシ化合物:アセトン=1:40)
3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルとその異性体との比は次のようにして求めた。すなわち、上記条件でGC分析を行い、保持時間19.8分から20.0分付近に出る最大ピーク2本(同一分子量の化合物のピークのうち最も保持時間の長い(主)ピーク2本)[3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル(2本のピークはシクロヘキサン環に結合しているオキシラン酸素ともう一方のシクロヘキサン環との立体的な位置関係の違いに基づく異性体の存在による)]の合計面積と、その直前に現れる19.1分から19.5分付近のピーク3本(同一分子量の化合物のピークのうち前記最も保持時間の長い(主)ピーク2本以外のピーク)(異性体)の合計面積に基き、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルに対する異性体の含有比を求めた。すなわち、異性体比率(%)は異性体合計面積÷(異性体合計面積+3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル合計面積)×100で算出される。
(3)3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル及びその異性体のGC−MS分析
測定装置:ヒューレットパッカード社製、HP6890(GC部)、5973(MS 部)
カラム:HP−5MS、長さ30m、膜厚0.25μm、内径0.25mm
液相 5%−ジフェニル−95%−ジメチルポリシロキサン
昇温パターン(カラム):100℃で2分保持、5℃/分で300℃まで昇温、30 0℃で18分保持
注入口温度:250℃
MSDトランスファーライン温度:280℃
キャリアガス:ヘリウム
キャリアガス流量:0.7ml/分(コンスタントフロー)
スプリット比:スプリットレス
サンプル注入量:1.0μl
測定モード:EI
イオン源温度:230℃
四重極温度:106℃
MS範囲:m/z=25〜400
サンプル調製:サンプル0.1gをアセトン3.0gに溶解
合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物をGC−MS分析に付した。その結果[ガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)と各成分のMSスペクトル]を図6〜15に示す。保持時間17.73分、17.91分、18.13分のピークが3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルの異性体のピークであり、18.48分、18.69分のピークが3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルのピークである。上記GC分析の場合と分析条件が若干異なるので各ピークの保持時間は異なるが、出現する順序は同じである。図6はガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)と保持時間17.73分のピークのMSスペクトルであり、図7はその拡大図である。図8はガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)と保持時間17.91分のピークのMSスペクトルであり、図9はその拡大図である。図10はガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)と保持時間18.13分のピークのMSスペクトルであり、図11はその拡大図である。図12はガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)と保持時間18.48分のピークのMSスペクトルであり、図13はその拡大図である。図14はガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)と保持時間18.69分のピークのMSスペクトルであり、図15はその拡大図である。MSスペクトルによれば、上記何れの成分もm/z=194の分子イオンピークを有している。
(4)熱硬化物の耐熱性試験
表2に従い調製した実施例1〜3、比較例1の硬化性組成物を45℃で2時間一次硬化させた後、150℃で1時間二次硬化を行ってサンプルを調製した。この硬化物をTMA(熱機械分析)にて昇温速度5℃/minの条件でガラス転移点Tg(℃)の測定を行った。測定装置は、「TMA/SS6000」(セイコーインスツルメンツ社製)を用いた。線膨張率は、昇温速度5℃/minで測定したTMA(熱機械分析)の50℃から200℃の寸法変化の平均値をとった。300℃での外観は、300℃まで昇温した時点のサンプル片を取り出し外観を目視で比較した。
(5)紫外線(UV)硬化物のガラス転移温度(Tg)
表3に従い調製した実施例4〜6、比較例2の硬化性組成物をアプリケータを用いて鋼板上に20μmの厚みに塗布する。UV照射装置(アイグラフィックス(株)製、商品名「ECS−401GX」)を用いて、前記塗膜に紫外線を照射(積算光量500mJ/cm2)して硬化させた後、80℃で1時間ポストキュアすることで試験片を作製した。4mmφの円筒型エッジを装着した剛体振り子型粘弾性測定器((株)エー・アンド・ディー製「RPT3000」)を用いて、30℃から300℃まで測定を行い、複数観測される対数減衰率のピークの内、最も低温側の対数減衰率のピーク温度をガラス転移温度(Tg)とした。
(6)硬化剤による硬化物の耐熱性試験
表4に従い調製した実施例7〜8、比較例3の硬化性組成物を100℃で3時間一次硬化させた後、150℃で3時間二次硬化を行ってサンプルを調製した。この硬化物をTMA(熱機械分析)にて昇温速度5℃/minの条件でガラス転移点Tg(℃)の測定を行った。測定装置は、「TMA/SS6000」(セイコーインスツルメンツ社製)を用いた。線膨張率は、昇温速度5℃/minで測定したTMA(熱機械分析)の50℃から200℃の寸法変化の平均値をとった。300℃での外観は、300℃まで昇温した時点のサンプル片を取り出し外観を目視で比較した。
合成例1(異性体比率9%)
95重量%硫酸70g(0.68モル)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)55g(0.36モル)を撹拌混合して脱水触媒を調製した。
撹拌機、温度計、および脱水管を備え且つ保温された留出配管を具備した3リットルのフラスコに、下記式(3a)
Figure 0005354868
で表される水添ビフェノール(=4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル)1000g(5.05モル)、上記で調製した脱水触媒125g(硫酸として0.68モル)、プソイドクメン1500gを入れ、フラスコを加熱した。内温が115℃を超えたあたりから水の生成が確認された。さらに昇温を続けてプソイドクメンの沸点まで温度を上げ(内温162〜170℃)、常圧で脱水反応を行った。副生した水は留出させ、脱水管により系外に排出した。なお、脱水触媒は反応条件下において液体であり反応液中に微分散していた。3時間経過後、ほぼ理論量の水(180g)が留出したため反応終了とした。反応終了液を10段のオールダーショウ型の蒸留塔を用い、プソイドクメンを留去した後、内部圧力10Torr(1.33kPa)、内温137〜140℃にて蒸留し、731gのビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを得た。GC分析の結果、得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン中にはその異性体が含まれており(GC−MS分析により確認)、下記式(2a)
Figure 0005354868
で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエンとその異性体の含有比は91:9であった(図5参照)。
得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン(異性体を含む)243g、酢酸エチル730gを反応器に仕込み、窒素を気相部に吹き込みながら、かつ、反応系内の温度を37.5℃になるようにコントロールしながら約3時間かけて30重量%過酢酸の酢酸エチル溶液(水分率0.41重量%)274gを滴下した。過酢酸溶液滴下終了後、40℃で1時間熟成し反応を終了した。さらに30℃で反応終了時の粗液を水洗し、70℃/20mmHgで低沸点化合物の除去を行い、脂環式エポキシ化合物270gを得た。このときの収率は93%であった。粘度(25℃)を測定したところ、84mPa・sであった。得られた脂環式エポキシ化合物のオキシラン酸素濃度は15.0重量%であった。また1H−NMRの測定では、δ4.5〜5ppm付近の内部二重結合に由来するピークが消失し、δ3.1ppm付近にエポキシ基に由来するプロトンのピークの生成が確認され、下記式(1a)
Figure 0005354868
で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルであることが確認された。GC分析の結果、得られた脂環式エポキシ化合物中には3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルとその異性体が含まれており、異性体比率は9%であった(図1参照)。なお、異性体比率は次式により算出した。
異性体比率=(2262+1715+5702)÷(2262+1715+5702 +28514+74587)×100=9%
合成例2(異性体比率14%)
撹拌機、温度計、および脱水管を備え且つ保温された留出配管を具備した3リットルのフラスコに、水添ビフェノール840g(4.24モル)、リン酸170g(1.73モル)、ウンデカン2350gを入れ、フラスコを加熱した。内温が110℃を超えたあたりから水の生成が確認された。さらに昇温を続けてウンデカンの沸点まで温度を上げ(内温189〜194℃)、常圧で脱水反応を行った。副生した水は留出させ、脱水管により系外に排出した。なお、p−トルエンスルホン酸は反応条件下において反応液に完全に溶解していた。5時間半経過後、ほぼ理論量の水(150g)が留出したため反応終了とした。反応終了液を10段のオールダーショウ型の蒸留塔を用い、ウンデカンを留去した後、内部圧力10Torr(1.33kPa)、内温138〜141℃にて蒸留し、474.2gのビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを得た。GC分析の結果、得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン中には異性体が含まれており、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンと異性体の含有比は87:13であった。
得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン(異性体を含む)243g、酢酸エチル730gを反応器に仕込み、窒素を気相部に吹き込みながら、かつ、反応系内の温度を37.5℃になるようにコントロールしながら約3時間かけて30重量%過酢酸の酢酸エチル溶液(水分率0.41重量%)274gを滴下した。過酢酸溶液滴下終了後、40℃で1時間熟成し反応を終了した。さらに30℃で反応終了時の粗液を水洗し、70℃/20mmHgで低沸点化合物の除去を行い、脂環式エポキシ化合物261gを得た。このときの収率は90%であった。粘度(25℃)を測定したところ、75mPa・sであった。得られた脂環式エポキシ化合物のオキシラン酸素濃度は15.0重量%であった。また1H−NMRの測定では、δ4.5〜5ppm付近の内部二重結合に由来するピークが消失し、δ3.1ppm付近にエポキシ基に由来するプロトンのピークの生成が確認され、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルであることが確認された。GC分析の結果、得られた脂環式エポキシ化合物中には3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルとその異性体が含まれており、異性体比率は14%であった(図2参照)。異性体比率は次式により算出した。
異性体比率=(2821+2108+6988)÷(2821+2108+6988 +20792+54602)×100=14%
合成例3(異性体17%)
撹拌機、20段のオールダーショウ型蒸留塔、温度計を備えている5リットルのフラスコに、水添ビフェノール1000g(5.05モル)、硫酸水素アンモニウム40g(0.265モル)、クメン2800gを入れ、フラスコを加熱した。内温が115℃を超えたあたりから水の生成が確認された。さらに昇温を続け、蒸留塔の塔頂より副生水を留出させながら反応を続けてクメンの沸点まで温度を上げ(内温165〜170℃)、常圧で脱水反応を行った。なお、硫酸水素アンモニウムは反応条件下において固体であり、大部分が反応液に溶解していなかった。6時間半経過後、理論量の94%の水(170.9g)が留出したため反応終了とした。反応終了後、系内を減圧にしてクメンを留去した後、10Torr(1.33kPa)まで減圧し、内温137〜141℃にて蒸留し、590gのビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを得た。GC分析の結果、得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン中には異性体が含まれており、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンと異性体の含有比は81:19であった。
得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン(異性体を含む)243g、酢酸エチル730gを反応器に仕込み、窒素を気相部に吹き込みながら、かつ、反応系内の温度を37.5℃になるようにコントロールしながら約3時間かけて30重量%過酢酸の酢酸エチル溶液(水分率0.41重量%)274gを滴下した。過酢酸溶液滴下終了後、40℃で1時間熟成し反応を終了した。さらに30℃で反応終了時の粗液を水洗し、70℃/20mmHgで低沸点化合物の除去を行い、脂環式エポキシ化合物269gを得た。このときの収率は92%であった。粘度(25℃)を測定したところ、69mPa・sであった。得られた脂環式エポキシ化合物のオキシラン酸素濃度は14.9重量%であった。また1H−NMRの測定では、δ4.5〜5ppm付近の内部二重結合に由来するピークが消失し、δ3.1ppm付近にエポキシ基に由来するプロトンのピークの生成が確認され、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルであることが確認された。GC分析の結果、得られた脂環式エポキシ化合物には3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルとその異性体が含まれており、異性体比率は17%であった(図3参照)。異性体比率は次式により算出した。
異性体比率=(3668+2724+9033)÷(3668+2724+9033 +20413+53424)×100=17%
比較合成例1
撹拌機、20段の蒸留塔、温度計を備えている10リットルの四つ口フラスコに、水添ビフェノール6kgと硫酸水素カリウム620gを加えた。続いて、フラスコを180℃に加熱し、水添ビフェノールを融解後、撹拌を開始した。蒸留塔の塔頂より副生水を留出させながら反応を続け、3時間経過後、反応系内を10Torr(1.33kPa)に減圧し、水とビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを蒸留塔の最上段より連続的に系外に留出させた。系外に留去させた水とビシクロヘキシル-3,3′−ジエンはデカンターで二層に分離させ、上層液のみを取り出した。その後、4時間かけて反応温度を220℃まで上げ、水とビシクロヘキシル−3,3′−ジエンの留去が無くなった時点で反応終了とした。ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンの留出粗液の収量は4507gであった。上記ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンの留出粗液4500gを撹拌機、20段の蒸留塔、温度計を備えている5リットルの四つ口フラスコに入れ、オイルバスで180℃に昇温した。その後、反応系内を10Torr(1.33kPa)に減圧し、水を留去してから蒸留塔の最上段の温度を145℃に維持し、還流比1で5時間かけてビシクロヘキシル−3,3′−ジエンを蒸留精製し、無色透明の液体を得た。収量は4353gであった。前記液体についてGC分析を行った結果、得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン中には異性体が含まれており、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエンと異性体の含有比は80:20であった。
得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエン(異性体を含む)243g、酢酸エチル730gを反応器に仕込み、窒素を気相部に吹き込みながら、かつ、反応系内の温度を37.5℃になるようにコントロールしながら約3時間かけて30重量%過酢酸の酢酸エチル溶液(水分率0.41重量%)274gを滴下した。過酢酸溶液滴下終了後、40℃で1時間熟成し反応を終了した。さらに30℃で反応終了時の粗液を水洗し、70℃/20mmHgで低沸点化合物の除去を行い、脂環式エポキシ化合物267gを得た。このときの収率は92%であった。粘度(25℃)を測定したところ、63mPa・sであった。得られた脂環式エポキシ化合物のオキシラン酸素濃度は14.9重量%であった。また1H−NMRの測定では、δ4.5〜5ppm付近の内部二重結合に由来するピークが消失し、δ3.1ppm付近にエポキシ基に由来するプロトンのピークの生成が確認され、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルであることが確認された。GC分析の結果、得られた脂環式エポキシ化合物には3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシルとその異性体が含まれており、異性体比率は21%であった(図4参照)。異性体比率は次式により算出した。
異性体比率=(5404+3923+13067)÷(5404+3923+130 67+23563+60859)×100=21%
実施例1
合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、三新化学工業(株)製「サンエイドSI−60L」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)0.3重量部を配合して硬化性組成物を得た。この硬化性組成物を、45℃で2時間一次硬化させた後、150℃で1時間二次硬化を行ってサンプルを調製した。この硬化物をTMA(熱機械分析)にて昇温速度5℃/minの条件でガラス転移温度(Tg)の測定を行ったところ、340℃でもTgを示す変曲点が観測されなかった。線膨張率は、同じTMAの50℃から200℃の寸法変化から算出し、63ppmであった。昇温速度5℃/minの条件で300℃まで加熱した後の外観は透明であった。
実施例2
合成例2で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、三新化学工業(株)製「サンエイドSI−60L」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)0.3重量部を配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例1と同様に硬化させて硬化物の物性を評価した。ガラス転移温度(Tg)は340℃でもTgを示す変曲点が観測されなかった。線膨張率は60ppmで、300℃での外観は透明であった。
実施例3
合成例3で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、三新化学工業(株)製「サンエイドSI−60L」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)0.3重量部を配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例1と同様に硬化させて硬化物の物性を評価した。ガラス転移温度(Tg)は340℃でもTgを示す変曲点が観測されなかった。線膨張率は67ppmで、300℃での外観は透明であった。
比較例1
比較合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、三新化学工業(株)製「サンエイドSI−60L」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)0.3重量部を配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例1と同様に硬化させて硬化物の物性を評価した。ガラス転移温度(Tg)は298℃で、線膨張率は102ppm、300℃での外観は白濁していた。
実施例4
合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、ダイセル・サイテック(株)製「UVACURE1590」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)3重量部とビックケミー社製レベリング剤「BYK−361N」を0.5重量部配合して硬化性組成物を得た。この硬化性組成物を、アプリケータを用いて鋼板上に20μmの厚みに塗布し、UV照射装置(アイグラフィックス(株)製、商品名「ECS−401GX」)を用いて、前記塗膜に紫外線を照射(積算光量500mJ/cm2)して硬化させた後、80℃で1時間ポストキュアすることで試験片を調製した。4mmφの円筒型エッジを装着した剛体振り子型粘弾性測定器((株)エー・アンド・ディー製「RPT3000」)に試験片を装着し、30℃から300℃までの測定から複数観測される対数減衰率のピークの内、最も低温側の対数減衰率のピーク温度をガラス転移温度(Tg)として読み取ると、136℃であった。
実施例5
合成例2で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、ダイセル・サイテック(株)製「UVACURE1590」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)3重量部とビックケミー社製レベリング剤「BYK−361N」を0.5重量部配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例4と同様に硬化させて硬化物の物性を評価すると、Tgは135℃であった。
実施例6
合成例3で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、ダイセル・サイテック(株)製「UVACURE1590」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)3重量部とビックケミー社製レベリング剤「BYK−361N」を0.5重量部配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例4と同様に硬化させて硬化物の物性を評価すると、Tgは122℃であった。
比較例2
比較合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、ダイセル・サイテック(株)製「UVACURE1590」(スルホニウム塩系のカチオン重合開始剤)3重量部とビックケミー社製レベリング剤「BYK−361N」を0.5重量部配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例4と同様に硬化させて硬化物の物性を評価すると、Tgは113℃であった。
実施例7
合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、新日本理化(株)製「リカシッドMH−700」(液状脂環式酸無水物硬化剤)158重量部、添加剤としてエチレングリコール1重量部、サンアプロ(株)製「U−CAT 18X」(硬化促進剤)0.5重量部を配合して硬化性組成物を得た。この硬化性組成物を、100℃で3時間一次硬化させた後、150℃で3時間二次硬化を行ってサンプルを調製した。この硬化物をTMA(熱機械分析)にて昇温速度5℃/minの条件でガラス転移温度(Tg)の測定を行ったところ、227℃にTgを示す変曲点が観測された。線膨張率は、同じTMAの50℃から200℃の寸法変化から算出し、84ppmであった。昇温速度5℃/minの条件で300℃まで加熱した後の外観は透明であった。
実施例8
合成例2で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、新日本理化(株)製「リカシッドMH−700」(液状脂環式酸無水物硬化剤)158重量部、添加剤としてエチレングリコール1重量部、サンアプロ(株)製「U−CAT 18X」(硬化促進剤)0.5重量部を配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例7と同様に硬化させて硬化物の物性を評価した。ガラス転移温度(Tg)は224℃であった。線膨張率は82ppmで、300℃での外観は透明であった。
実施例9
合成例3で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、新日本理化(株)製「リカシッドMH−700」(液状脂環式酸無水物硬化剤)158重量部、添加剤としてエチレングリコール1重量部、サンアプロ(株)製「U−CAT 18X」(硬化促進剤)0.5重量部を配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例7と同様に硬化させて硬化物の物性を評価した。ガラス転移温度(Tg)は229℃であった。線膨張率は82ppmで、300℃での外観は透明であった。
比較例3
比較合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100重量部に、新日本理化(株)製「リカシッドMH−700」(液状脂環式酸無水物硬化剤)158重量部、添加剤としてエチレングリコール1重量部、サンアプロ(株)製「U−CAT 18X」(硬化促進剤)0.5重量部を配合して硬化性組成物を得た。以下、実施例7と同様に硬化させて硬化物の物性を評価した。ガラス転移温度(Tg)は210℃であった。線膨張率は83ppmで、300℃での外観は透明であった。
以上の結果を表1〜4に示した。
Figure 0005354868
Figure 0005354868
Figure 0005354868
Figure 0005354868
合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC分析のチャートである。 合成例2で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC分析のチャートである。 合成例3で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC分析のチャートである。 比較合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC分析のチャートである。 合成例1において得られたビシクロヘキシル−3,3′−ジエンのGC分析のチャートである。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)(上図)と保持時間17.73分のピークのMSスペクトル(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)の拡大図(上図)と保持時間17.73分のピークのMSスペクトルの拡大図(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)(上図)と保持時間17.91分のピークのMSスペクトル(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)の拡大図(上図)と保持時間17.91分のピークのMSスペクトルの拡大図(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)(上図)と保持時間18.13分のピークのMSスペクトル(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)の拡大図(上図)と保持時間18.13分のピークのMSスペクトルの拡大図(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)(上図)と保持時間18.48分のピークのMSスペクトル(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)の拡大図(上図)と保持時間18.48分のピークのMSスペクトルの拡大図(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)(上図)と保持時間18.69分のピークのMSスペクトル(下図)である。 合成例1で得られた脂環式ジエポキシ化合物のGC−MS分析におけるガスクロマトグラム(トータルイオンクロマトグラム)の拡大図(上図)と保持時間18.69分のピークのMSスペクトルの拡大図(下図)である。

Claims (3)

  1. 下記式(3)
    Figure 0005354868
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、酸素原子若しくはハロゲン原子を有していてもよい炭化水素基、又は置換基を有していてもよいアルコキシ基を示す)
    で表される4,4′−ジヒドロキシビシクロヘキシル化合物を、有機溶媒中、スルホン酸類の有機塩基による完全中和塩、スルホン酸類の有機塩基による部分中和塩、リン酸の有機塩基による完全中和塩、リン酸の有機塩基による部分中和塩、硫酸の有機塩基による完全中和塩、及び硫酸の有機塩基による部分中和塩からなる群より選択された少なくとも1種の脱水触媒の存在下、副生する水を留去しながら脱水反応を行うことにより下記式(2)
    Figure 0005354868
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は前記に同じ)
    で表されるビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物であって、該ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物の異性体の含有量が、ビシクロヘキシル−3,3′−ジエン化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満である脂環式ジエン化合物を製造し、該脂環式ジエン化合物をエポキシ化することにより、下記式(1)
    Figure 0005354868
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は前記に同じ)
    で表される3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物であって、該3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物の異性体の含有量が、3,4,3′,4′−ジエポキシビシクロヘキシル化合物とその異性体の総和に対して、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として20%未満である脂環式ジエポキシ化合物を製造することを特徴とする脂環式ジエポキシ化合物の製造方法。
  2. 請求項1記載の脂環式ジエポキシ化合物の製造方法により脂環式ジエポキシ化合物を製造し、該脂環式ジエポキシ化合物と、硬化剤及び/又は硬化触媒とを攪拌、混合するエポキシ樹脂組成物の製造方法。
  3. 請求項2記載のエポキシ樹脂組成物の製造方法によりエポキシ樹脂組成物を製造し、該エポキシ樹脂組成物を硬化させる硬化物の製造方法。
JP2007118344A 2006-06-07 2007-04-27 脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法 Active JP5354868B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007118344A JP5354868B2 (ja) 2006-07-06 2007-04-27 脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法
US12/305,906 US7989523B2 (en) 2006-06-07 2007-06-29 Alicyclic diepoxy compound, epoxy resin composition comprising the same, and cured article therefrom
KR1020097002437A KR101394835B1 (ko) 2006-07-06 2007-06-29 지환식 디에폭시 화합물, 에폭시 수지 조성물 및 경화물
PCT/JP2007/063109 WO2008004504A1 (fr) 2006-07-06 2007-06-29 Composé diépoxy alicyclique, composition de résine époxyde et produit durci
CN200780025040XA CN101484434B (zh) 2006-07-06 2007-06-29 脂环族二环氧化合物、环氧树脂组合物及固化物
EP07767896.9A EP2039692B1 (en) 2006-07-06 2007-06-29 Method of preparing an alicyclic diepoxy compound for epoxy resin compositions
TW096124243A TWI440631B (zh) 2006-07-06 2007-07-04 脂環式二環氧化合物之製造方法、環氧樹脂組成物之製造方法及硬化物之製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006187167 2006-07-06
JP2006187167 2006-07-06
JP2007118344A JP5354868B2 (ja) 2006-07-06 2007-04-27 脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008031424A JP2008031424A (ja) 2008-02-14
JP5354868B2 true JP5354868B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=38894474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007118344A Active JP5354868B2 (ja) 2006-06-07 2007-04-27 脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7989523B2 (ja)
EP (1) EP2039692B1 (ja)
JP (1) JP5354868B2 (ja)
KR (1) KR101394835B1 (ja)
CN (1) CN101484434B (ja)
TW (1) TWI440631B (ja)
WO (1) WO2008004504A1 (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5226224B2 (ja) * 2007-01-31 2013-07-03 株式会社ダイセル 硬化性樹脂組成物及び光導波路
JP5143449B2 (ja) * 2007-03-02 2013-02-13 株式会社ダイセル 熱又は活性エネルギー線硬化型接着剤
WO2008143003A1 (ja) * 2007-05-24 2008-11-27 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 透明複合シート
TWI491596B (zh) * 2008-10-10 2015-07-11 Sumitomo Bakelite Co 脂環二環氧化物之製備技術
JP5745808B2 (ja) * 2009-10-29 2015-07-08 株式会社ダイセル 体積ホログラム記録用感光性組成物、それから得られる記録媒体、その製造法ならびにそれを用いた記録方法
WO2012137880A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 樹脂組成物、その硬化物及びそれを用いた光半導体装置
TWI463233B (zh) * 2011-04-13 2014-12-01 Color electronic paper structure and manufacturing method thereof
WO2013153988A1 (ja) 2012-04-13 2013-10-17 株式会社ダイセル ジエポキシ化合物、及びその製造方法
JP5926130B2 (ja) * 2012-06-20 2016-05-25 株式会社ダイセル ジオレフィン化合物の製造方法、及びそれを含むジエポキシ化合物の製造方法
JP6001668B2 (ja) * 2012-08-31 2016-10-05 株式会社ダイセル 硬化性組成物及びその硬化物、光学部材、並びに光学装置
CA2832254A1 (en) 2012-11-02 2014-05-02 Trahan Tech Inc. Electronic placard
WO2014129343A1 (ja) * 2013-02-19 2014-08-28 株式会社ダイセル 硬化性組成物及びその硬化物、光学部材、並びに光学装置
WO2014129342A1 (ja) * 2013-02-19 2014-08-28 株式会社ダイセル ウェハレベルレンズ用硬化性組成物、ウェハレベルレンズの製造方法及びウェハレベルレンズ、並びに光学装置
WO2014199626A1 (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 三井化学株式会社 熱硬化性組成物、有機el素子用面封止剤およびその硬化物
WO2015041210A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 株式会社ダイセル 感光性樹脂組成物及びその硬化物、並びに光学部品
WO2015079957A1 (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 株式会社ダイセル 環状オレフィン化合物の製造方法
WO2015129503A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 株式会社ダイセル 硬化性組成物及びその硬化物、並びにウェハレベルレンズ
US9695186B2 (en) 2014-04-25 2017-07-04 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Alicyclic diepoxy compound having bis-spironorbornane structure, method for producing the same, and use thereof
WO2016043525A1 (ko) * 2014-09-18 2016-03-24 주식회사 엘지화학 유리 대체용 경화성 조성물
KR101724616B1 (ko) 2014-09-18 2017-04-07 주식회사 엘지화학 유리 대체용 경화성 조성물
KR101828516B1 (ko) 2014-09-18 2018-02-12 주식회사 엘지화학 플라스틱 필름 및 이의 제조 방법
KR102315118B1 (ko) * 2014-11-13 2021-10-20 에스케이이노베이션 주식회사 하드코팅층 형성용 조성물
CN107109276A (zh) * 2014-12-25 2017-08-29 株式会社大赛璐 耐磨剂
WO2016120819A1 (en) * 2015-01-30 2016-08-04 Basf Se Reverse-phase polymerisation process incorporating a microfluidic device
JP6725277B2 (ja) * 2015-03-17 2020-07-15 株式会社ダイセル 硬化性組成物及びその硬化物
JP6612647B2 (ja) * 2016-02-17 2019-11-27 株式会社ダイセル 硬化性組成物
KR102291286B1 (ko) 2016-03-23 2021-08-18 에네오스 가부시키가이샤 경화성 조성물 및 이것을 경화시킨 경화물
CN109312056B (zh) 2016-06-10 2021-10-01 Jxtg能源株式会社 环氧化合物、包含该环氧化合物的固化性组合物以及使固化性组合物固化得到的固化物
EP3476849B1 (en) 2016-06-10 2021-02-24 JXTG Nippon Oil & Energy Corporation Epoxy compound, curable composition containing the same, and cured product obtained by curing curable composition
US20190194447A1 (en) * 2016-06-24 2019-06-27 Toray Industries, Inc. Two-pack epoxy resin compositon for fiber-reinforced composite material, and fiber-reinforced composite material
JP6909127B2 (ja) * 2016-10-18 2021-07-28 エスケー イノベーション カンパニー リミテッドSk Innovation Co.,Ltd. ジエポキシド化合物の製造方法
JP7273603B2 (ja) * 2019-04-19 2023-05-15 株式会社ダイセル 脂環式エポキシ化合物製品
JP2021155372A (ja) 2020-03-27 2021-10-07 Eneos株式会社 エポキシ化合物の立体異性体、これを含む硬化性組成物および硬化性組成物を硬化させた硬化物

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1418465A1 (de) 1959-03-16 1968-10-03 Wacker Chemie Gmbh Verfahren zur Herstellung von Peressigsaeureloesungen
JPS543006A (en) 1977-06-07 1979-01-11 Daicel Chem Ind Ltd Preparation of peracetic acid solution
JP4274444B2 (ja) * 1998-12-10 2009-06-10 株式会社Adeka オレフィン化合物の製造方法
JP2004099467A (ja) 2002-09-05 2004-04-02 Daicel Chem Ind Ltd 脂環式エポキシ化合物の製造方法
TWI312800B (en) * 2002-09-05 2009-08-01 Daicel Chem Process for the preparation of an alicyclic diepoxy compound, a curable epoxy resin composition, an epoxy resin composition for encapsulating electronics parts, a stabilizer for electrically insulating oils, and an epoxy resin composition for casting
JP2004204228A (ja) 2002-12-13 2004-07-22 Daicel Chem Ind Ltd 硬化性エポキシ樹脂組成物および硬化物
JP2004346007A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Mitsui Chemicals Inc 3,3’−ビシクロヘキセニルの製造方法
JP4489534B2 (ja) 2003-08-22 2010-06-23 ダイセル化学工業株式会社 高純度オレフィン化合物の製造方法
WO2008143003A1 (ja) * 2007-05-24 2008-11-27 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 透明複合シート

Also Published As

Publication number Publication date
TW200808753A (en) 2008-02-16
US7989523B2 (en) 2011-08-02
EP2039692B1 (en) 2015-10-07
EP2039692A4 (en) 2010-09-15
EP2039692A1 (en) 2009-03-25
CN101484434A (zh) 2009-07-15
WO2008004504A1 (fr) 2008-01-10
CN101484434B (zh) 2013-06-12
KR101394835B1 (ko) 2014-05-13
JP2008031424A (ja) 2008-02-14
TWI440631B (zh) 2014-06-11
US20100249341A1 (en) 2010-09-30
KR20090028815A (ko) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5354868B2 (ja) 脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法
JP4655248B2 (ja) 透明複合シート
JP5289713B2 (ja) 硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JP5226162B2 (ja) 液状エポキシ樹脂組成物及びその用途
CN108350252B (zh) 环氧系反应性稀释剂及含有其的环氧树脂组合物
TWI799492B (zh) 脂環式環氧化合物製品
JP2020176227A (ja) 脂環式エポキシ化合物製品
CN1934098B (zh) 高纯度脂环式环氧化合物、其制备方法、可固化环氧树脂组合物、其固化产物及其应用
JP2014094937A (ja) 新規エポキシ化合物
KR20150074001A (ko) 신규 에폭시드 화합물인 1,3-디옥시라닐시클로펜탄 유도체
JP5226223B2 (ja) 透明封止材料及び透明封止物
JP2008189699A (ja) 硬化性樹脂組成物及び光導波路
TWI723175B (zh) 環氧化合物、包含其之硬化性組合物、使硬化性組合物硬化而成之硬化物及硬化物之製造方法
JP5392759B2 (ja) 脂環式ジエポキシ化合物、脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物および硬化物
JP5213547B2 (ja) エポキシ基含有エステル化合物を含む硬化性組成物、該組成物の製造方法およびエポキシ基含有エステル化合物
JP2012177038A (ja) エポキシ樹脂組成物
WO2015151957A1 (ja) シリコーン変性エポキシ樹脂および該エポキシ樹脂を含む組成物並びにその硬化物
JP4899818B2 (ja) 脂環式ジエポキシ化合物、脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、硬化用組成物および硬化物
JP2011184331A (ja) 脂環式エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物の製造方法、エポキシ樹脂組成物および硬化物
JP2001181267A (ja) 脂環式化合物及びその製法
JPWO2006115011A1 (ja) エポキシ化合物の製造方法および硬化性エポキシ樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5354868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250