以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る湯水混合水栓について説明する。この説明において参照する図面について触れると、図1は本発明の第1の実施の形態に係る湯水混合水栓の使用状態を概略的に示す説明図、図2(A)は前記湯水混合水栓の主に正面側の構成を概略的に示す斜視図、図2(B)は前記湯水混合水栓の主に背面側の構成を概略的に示す斜視図、図3は前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す分解斜視図である。また、図4(A)は前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す部分切断正面図、図4(B)は図4(A)のB−B線断面図であり、図4(A)において円状のA−A線で囲った部分は、図4(B)のA−A線断面を示している。また、図5(A)は前記湯水混合水栓の胴部材10の構成を概略的に示す縦断面図、図5(B)は図5(A)のB−B線断面図、図5(C)は前記胴部材10の構成を概略的に示す底面図であり、図5(A)において円状のA−A線で囲った部分は、図5(B)のA−A線断面を示している。また、図6(A)及び(B)は前記湯水混合水栓の連接管の構成を概略的に示す縦断面図及び側面図であり、図7(A)及び(B)は前記湯水混合水栓の固定ねじの構成を概略的に示す部分透視正面図及び底面図、図8(A)は前記湯水混合水栓の吐出部材2の構成を概略的に縦断面図、図8(B)は図8(A)のX−X線断面図、図8(C)は図8(A)のY−Y線断面図、図8(D)は前記吐出部材2の構成を概略的に示す説明図、図8(E)は前記吐出部材2を斜め後方からみた斜視図、図8(F)は前記吐出部材2を斜め上方からみた斜視図である。
第1の実施の形態に係る湯水混合水栓(以下、第1の水栓と略記する)は、いわゆるデッキ面やカウンタ面に設置されるタイプの水栓であり、図1に示すように、浴槽Bのリム部Rの上面(デッキ面)に設置され、浴槽B内に湯水を供給するように構成されている。そして、第1の水栓は、図2(A)及び(B)並びに図3に示すように、水栓本体1と、この水栓本体1に装着される吐出部材2とを備えている。
水栓本体1は、図4(A)に示すように、給湯配管P1からの湯が逆止弁3及び流量調整部4をこの順に経て湯水混合部5に至る一方、給水配管P2からの水が逆止弁6及び流量調整部7をこの順に経て湯水混合部5に至り、互いに異なる流路13,14(後述する)を経て湯水混合部5に至った湯水は、その後、水栓本体1の背面側に導出されるように構成されている。そして、水栓本体1の背面側に導出された湯水は、水栓本体1の後方及び上方をこの順に経る吐出部材2内の扁平水路を通って、水栓本体1の前方において横長の吐出口8から浴槽B内に向けて吐出される(図1、図4参照)。
以上が第1の水栓の構成の概略であり、より具体的な説明を以下に行う。
水栓本体1は、図5(A)及び(B)に示すように、中空で左右対称の構造を有する胴部材10を有している。この胴部材10は、鋳物(本例では銅合金製)からなり、図5(A)及び(C)に示すように、底面の左右に接続口11,12が形成され、接続口11に給湯配管P1(図4(A)参照)が、接続口12に給水配管P2(図4(A)参照)が各々接続される。
そして、図5(A)及び(B)に示すように、胴部材10内は区画され、接続口11から胴部材10の上部中央にある湯水混合部5に続く湯流路13と、接続口12から湯水混合部5に続く水流路14とがそれぞれ形成されている。さらに、図4(A)と図5(A)を対比すれば明らかなように、胴部材10は、湯流路13中に逆止弁3及び流量調整部4が、水流路14中に逆止弁6及び流量調整部7が各々位置するように構成されている。
本例では、図4(A)に示すように、胴部材10の下部の左右から、逆止弁3,6がそれぞれ挿入固定され、胴部材10の上部の左右から、流量調整部5,7をなすバルブユニットがそれぞれ挿入固定される。ここで、本例の逆止弁3,6は、流量調節(最大流量を制限するための調節)機能付き逆止弁である。また、本例の流量調整部5,7をなす各バルブユニットは、湯流量調整ハンドル15及び水流量調整ハンドル16(図4(A)参照)の回動操作により、湯流路13、水流路14を経て湯水混合部5に流入する湯、水の流量を個別に調整することができるように構成されている。
尚、逆止弁3,6及び流量調整部5,7については公知の構成を有するものを採用することができるのであって、これらの構成についてのより詳細な説明はここでは省略する。
一方、図5(A)及び(B)に示すように、胴部材10の背面中央部には、胴部材10の背面から前方に凹入し、前部が湯水混合部5に向けて開口した背面開口部17が設けられ、この背面開口部17には、図6(A)及び(B)に示す金属製(本例では銅合金製)の連接管18が接続される(図4(B)参照)。図6(A)に示すように、この連接管18の先端側は後端側よりも外径が小さく、また、先端側の外周面には雄ねじ18aが形成されており、この雄ねじ18aは、背面開口部17に形成された雌ねじ17a(図5(B)参照)に螺着可能である。すなわち、連接管18の雄ねじ18aを背面開口部17の雌ねじ17aに螺着することにより、背面開口部17に対して連接管18が接続される。尚、連接管18には三つのシール部材(本例では合成ゴム製のOリング)18bが装着され、このうちの先端側にあるシール部材18bが背面開口部17及び連接管18の接続状態におけるシール性の確保に寄与する。
さらに、図6(A)及び(B)に示すように、連接管18の後端側の内周壁部分18cは、断面視が非円形状(本例では正六角形状)となっている。これにより、内周壁部分18cに対してこれに係合する適宜の工具(本例では六角レンチ)を挿入し、この工具を回動操作すれば、連接管18を背面開口部17に容易に接続することができる。
また、図3及び図5(A)〜(C)に示すように、胴部材10の中央下部は下方に開放されている。すなわち、胴部材10の下面から上向きに凹入した凹入空間部19が胴部材10の中央下部に設けられている。さらに、胴部材10には、図5(A)に示すように、上端が背面開口部17の内側空間に連通し、下端が凹入空間部19に連通した斜めに延びる二つのねじ孔20が左右対称に形成されている。
図5(A)に示すように、各ねじ孔20の内壁面には雌ねじ20aが設けられ、この雌ねじ20aに螺着する雄ねじ21a(図7(A)参照)を有する固定ねじ21が、それぞれねじ孔20に螺着される(図4(A)参照)。
固定ねじ21の先端部には、図7(A)及び(B)に示すように、窪み部21bと、この窪み部21bの周縁から後端側に向かうテーパ面21cとが設けられている。また、固定ねじ21には、その後端面から先端側に向けて延び断面視非円形状(本例では正六角形状)の内周壁部分を有する凹入部21dが設けられている。これにより、凹入部21dに対してその内周壁部分に係合する適宜の工具(本例では六角レンチ)を凹入空間部19の下方から挿入し、この工具を回動操作すれば、固定ねじ21をねじ孔20に容易に螺着することができる。
また、図5(A)及び(B)に示すように、胴部材10の背面の中央下部には、胴部材10の背面から前方に凹入し、前部の連通口22aを介して凹入空間部19に連通する背面連通孔22が設けられている。この背面連通孔22は、図5(B)に示すように、胴部材10の前方への凹入量が背面開口部17よりも小となっている。ところで、上述した二つのねじ孔20に対して固定ねじ21を螺着する際に、凹入空間部19の下方から二つのねじ孔20に向けて工具を挿入する必要があるが、斜めに延びる二つのねじ孔20に対して凹入空間部19の斜め下方から工具を挿入すればよいので、上記工具の挿入を背面連通孔22の周壁が妨げることはない。
他方、吐出部材2は、金属製(本例ではステンレス製)の部材であり、図8(A)、(D)〜(F)に示すように、曲げ板状の外観を呈する吐出管23を備え、この吐出管23は、略鉛直方向に延びる基部24と、この基部24の上方から基部24の前方に向かって山なりに延びる山形部25とを有し、山形部25の先端側に横長の吐出口8が設けられている。尚、本例では、吐出部材2を構成する金属板の厚みt(図8(C)参照)は2mm、吐出部材2内の扁平水路の縦方向の幅d(図8(C)参照)は3mmである。
また、図8(A)、(C)、(D)及び(F)に示すように、基部24の前面上部に金属製(本例ではステンレス製)で略円筒状の筒部26が設けられている。尚、この筒部26は、例えば溶接により基部24に接合されている。そして、筒部26の内部と基部24(吐水管23)の内部とが連通するように、基部24の前面において筒部26が接合される箇所には開口が形成されている。
ここで、図8(A)に示すように、筒部26の外周面にはこの外周面の周方向に沿って環状のテーパ溝27が設けられている。
また、図5(A)、(C)、(D)及び(F)に示すように、基部24の前面下部に金属製(本例ではステンレス製)で略円筒状の雌ねじ部材28が設けられている。尚、この雌ねじ部材28は、例えば溶接により基部24に接合されている。
そして、この雌ねじ部材28には、図4(A)及び(B)に示すように、胴部材10の背面連通孔22を挿通する挿通ねじ29が螺着される。この挿通ねじ29は、背面連通孔22の連通口22aよりも径が大である頭部29aを有し、この頭部29aには、固定ねじ21の凹入部21dと同様の、断面視非円形状(本例では正六角形状)の内周壁部分を有する凹入部29bが設けられている。
次に、水栓本体1に吐出部材2を取り付ける方法について説明する。
(1)予め、図3に示すように水栓本体1、吐出部材2はそれぞれ組み立てられているものとする。従って、水栓本体1の胴部材10に給湯配管P1,給水配管P2は既に接続されている。尚、水栓本体1のねじ孔20に固定ねじ21は螺着されていない。
(2)まず、水栓本体1の背面開口部17、背面連通孔22に、吐出部材2の筒部26、雌ねじ部材28を各々挿入する(図3参照)。
これにより、吐出部材2のおおよその位置決めがなされる。このとき、筒部26は、背面開口部17(図5(B)参照)の内側において、水栓本体1の後側に向けて延びる連接管18に外嵌されることになる(図4(B)参照)。そして、この外嵌により接続された連接管18、筒部26間のシール性は、連接管18の後端側に設けられた二つのシール部材18bにより良好なものとなる。
(3)続いて、二つの固定ねじ21を二つのねじ孔20内に対して各々の下方からそれぞれ螺進させ、各固定ねじ21の先端部(テーパ面21c)を筒部26のテーパ溝27の溝壁に当接させる(図2及び図3(B)参照)。
すなわち、二つの固定ねじ21を螺進させるに伴って、各固定ねじ21の先端部(テーパ面21c)がテーパ溝27の溝壁に当接してからもこの溝壁上を滑り、これに伴って筒部26が前方に引き寄せられ、やがて水栓本体1の背面と吐出部材2の基部24の前面との間の隙間がなくなって吐出部材2が完全に位置決めされるとともに、筒部26ひいては吐出部材2が水栓本体1に対して強固に固定されることになる。
(4)また、挿通ねじ29を雌ねじ部材28に対して螺着させる(図4(B)参照)。
このとき、挿通ねじ29は背面連通孔22の挿通口22aを挿通し、かつ、その頭部29aは挿通口22aの周壁に当接した状態となる。従って、上記螺着によって雌ねじ部材28ひいては吐出部材2の水栓本体1に対する固定は一層強固なものとなる。
尚、この工程(4)を上記工程(3)の前に行ってもよい。
以上で水栓本体1に対する吐出部材2の取付けが完了し、このようにして組み立てられた第1の水栓では、給湯配管P1,給水配管P2からの湯,水は、上述のように湯水混合部5内に至った後、この湯水混合部5に連通する連接管18内を通って吐出部材2内に導出されることになる。
上記構成を有する第1の水栓では、吐出口8からの幅広で帯状(膜状)の吐出を良好に行うことができる。すなわち、従来の幅広吐出を行わせる水栓では、この幅広吐出を確実に行わせるために、吐出口の上流側に堰を形成するための部材が別途設けられていたので、吐出口周辺の構造が複雑化したり大型化するという問題があった。
しかし、第1の水栓では、吐出部材2が、吐出口8の上流側に、筒部26内から水栓本体1の後方及び上方をこの順に経て水栓本体1の前方に至る水路を形成しており、吐出部材2の基部24から山形部25の最上部25aまでの流路が堰としての役割も同時に果たすため、従来のような堰を形成するための部材を別途設ける必要がなく、従って、それだけ吐出口8周辺の構造をシンプルかつ小型化、薄型化することができる。しかも、第1の水栓では、山なりとなった吐出部材2の下方の空いた空間を利用して水栓本体1を配置する構成となっているので、水栓全体のコンパクト化、省スペース化をも図ることができる。
また、二つの固定ねじ21が筒部26に対して左右対称にかつ強固に当接しているのに加え、雌ねじ部材28と挿通ねじ29との螺着による固定をも行っているので、人が吐出口8の左右端部を誤ってあるいは意図的に下方に押圧しても、その押圧力により吐出部材2の取付け姿勢が歪むことはない。
さらに、吐出部材2の筒部26にテーパ溝27を設け、このテーパ溝27の溝壁に固定ねじ21を当接させることにより吐出部材2を水栓本体1に固定する構成を採用しているので、二つのねじ孔20を設けるために高精度な加工が要求されず、それだけ第1の水栓は低コストで製造することができる。
尚、第1の水栓は、各部材の材料や形状等の構成要素を適宜変更することができる。
例えば、第1の水栓は、二つの流量調整部4,7を有するいわゆるツーバルブタイプの水栓に限らず、シングルレバー式の水栓であってもよい。
また、第1の水栓は浴槽Bに設置されているが、例えば洗面台に設置されていてもよい。
また、第1の水栓では吐出部材2をステンレス製としてあり、材料強度があるので吐出部材2の中間部分が撓むことがない。しかし、吐出部材2を樹脂製としてもよく、この場合、吐出部材2の中間部分が撓むことを防止するために、適宜の箇所にリブを設ければよい。
また、逆止弁3、6は、流量調節機能を有していなくてもよい。
また、第1の水栓ではねじ孔20(固定ねじ21)が左右対称に1対設けられているが、例えばいずれか一方のみが設けられていてもよく、3つ以上設けられていてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る湯水混合水栓について説明する。この説明において参照する図面について触れると、図9は本発明の第2の実施の形態に係る湯水混合水栓の使用状態を概略的に示す説明図、図10(A)は前記湯水混合水栓の主に正面側の構成を概略的に示す斜視図、図10(B)は前記湯水混合水栓の主に背面側の構成を概略的に示す部分切断斜視図、図11は前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す分解斜視図、図12は前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す部分切断正面図、図13(A)は図12のイ−イ線断面図、図13(B)は図12のロ−ロ線階段断面図、図14は前記湯水混合水栓の要部の構成を概略的に示す部分切断平面図、図15(A)〜(C)は前記湯水混合水栓の胴部材40の構成を概略的に示す縦断面図、左側面図及び右側面図、図15(D)は図15(C)のハ−ハ線階段断面図、図15(E)は前記胴部材40の構成を概略的に示す底面図、図16(A)は図15(A)のニ−ニ線階段断面図、図16(B)は図15(A)のホ−ホ線断面図、図16(C)は図16(A)のヘ−ヘ線断面図、図16(D)は前記胴部材の構成を概略的に示す背面図、図17(A)〜(C)は前記湯水混合水栓の流量調整ユニットの構成を概略的に示す正面図、平面図及び側面図である。また、図18(A)は前記湯水混合水栓の吐出部材の構成を概略的に示す部分切断平面図、図18(B)は前記吐出部材の構成を概略的に示す縦断面図、図18(C)は図18(B)のリ−リ線断面図、図18(D)は図18(C)のヌ−ヌ線断面図であり、図18(B)は図18(C)のル−ル線断面図である。
また、図19は前記湯水混合水栓の取付け途中の状態の構成を概略的に示す斜視図、図20は前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す背面図、図21は前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す横断面図、図22は水栓本体から偏心管を分離した状態の前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す斜視図、図23(A)及び(B)は偏心管の構成を概略的に示す正面図及び縦断面図、図24(A)〜(C)は取付部材の構成を概略的に示す正面図、横断面図及び側面図、図25(A)及び(B)は取付部材を装着した状態の偏心管の構成を概略的に示す正面図及び横断面図、図26は二つの接続部を最も離した状態の前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す背面図、図27は二つの接続部を最も近づけた状態の前記湯水混合水栓の構成を概略的に示す背面図、図28(A)及び(B)は前記湯水混合水栓の構成について化粧カバーを取り外した状態及び取り付けた状態をそれぞれ概略的に示す斜視図である。
尚、これらの図において、上記第1の水栓の説明に用いた図に示した部材と同じ部材には同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
第2の実施の形態に係る湯水混合水栓(以下、第2の水栓と略記する)は、いわゆる壁面取付型の水栓であり、図9に示すように、浴室の壁Wの表面に設置されている。そして、第2の水栓は、図10(A)及び(B)、図11、図19並びに図28(A)に示すように、水栓本体31と、この水栓本体31を給湯配管P1及び給水配管P2(以下、両者を区別せずに供給配管Pという場合もある)に取り付けるための二つの偏心管32と、水栓本体31に装着される吐出部材(カラン)33とを備えている。
ここで、給湯配管P1及び給水配管P2は浴室の壁W(図19参照)の裏側に配管されているのに対し、吐出部材33が装着された水栓本体31は壁Wの表側に配置される。また、二つの偏心管32は、給湯配管P1及び給水配管P2に対して壁Wの表側から接続されると共に、水栓本体31に対して組み付けられ、これにより、水栓本体31及び吐出部材33は、給湯配管P1及び給水配管P2に取り付けられ、かつ、壁Wの表側に固定されることになる。
そして、第2の水栓では、給水配管P2に接続された偏心管32を経て水栓本体31内に入った給水配管P2からの水が(図13(A)参照)、図16(C)において一点鎖線で示すように流れ、このとき図13(B)に示す逆止弁34を通過し、その後、前記水は図12において一点鎖線で示すように湯水混合部35に至る。一方、給湯配管P1に接続された偏心管32を経て水栓本体31内に入った給湯配管P1からの湯は、図16(C)において破線で示すように流れ、このとき逆止弁34(図示していないが図13(B)に示した逆止弁34と同一構造を有するので同じ符号を用いる)を通過し、その後、前記湯は図12において破線で示すように湯水混合部35に至る。
続いて、湯水混合部35に至った湯水は、図12において湯水混合部35の右側に連なる流量調整部36に流入し、この流量調整部36の切り替え操作により、流量調整部36から図12及び図13(B)に点線で示すように流出して水栓本体31の背面側に導出されるか(図13(A)及び図16(C)の点線参照)、又は、流量調整部36から図12に二点鎖線で示すように流出して水栓本体31の下面側に導出される。
そして、湯水が水栓本体31の背面側に導出された場合には、水栓本体31の後方及び上方をこの順に経る吐出部材33内の扁平水路を通って、水栓本体31の前方において横長の吐出口8から吐出される(図13参照)。また、湯水が水栓本体1の下面側に導出された場合には、水栓本体31の下面側に接続されたシャワエルボ37(図12参照)を経て、このシャワエルボ37に接続されるシャワホース38の先端のハンドシャワヘッド39(図9参照)から吐出される。
以上が第2の水栓の構成の概略であり、より具体的な説明を以下に行う。
水栓本体31は、図15及び図16に示すように、中空の胴部材40を有している。この胴部材40は、鋳物(本例では銅合金製)からなり、上記構成部材33〜37を避ける位置(壁Wの表側に対面する方向から胴部材40を見たときにこれらの構成部材33〜37に隠れたりあるいはこれらの構成部材を隠したりしない位置であり、本例では胴部材40の下部の左右)に、図15(A)及び図16(B)〜(C))に示すように、一対(二つ)の貫通孔41を有している。各貫通孔41は、壁Wに向けて開口する壁向き開口部42を一端側に有し、壁Wに背を向けて開口する逆向き開口部43を他端側に有している(図16(B)参照)。また、各貫通孔41は、逆向き開口部43から供給配管Pに接続可能な位置にまで挿入された偏心管32を壁向き開口部42から抜けないように保持する。
また、図15(D),(E)及び図16(A),(C)に示すように、胴部材40の下面の後部中央には、図13(B)に示した逆止弁34を胴部材40内に挿入固定するための開口44が左右に二つ設けられている。ここで、図13(B)に示す逆止弁34は、上記逆止弁3,6と同様に流量調節機能を有し、さらに、環状の網部材であるストレーナ34aを有している。
尚、逆止弁34については公知の構成を有するものを採用することができるのであって、その構成についてのより詳細な説明はここでは省略する。
また、図12、図13(A)及び(B)、図15(A)及び(D)に示すように(特に図12と図15(A)とを対比すれば明らかなように)、胴部材40は湯水混合部35及び流量調整部36を上部前側に収容するように構成されている。本例では、図12に示すように、胴部材40の上部前側の左右から、湯水混合部35,流量調整部36をなすユニットがそれぞれ挿入固定される。
ここで、湯水混合部35は、給湯配管P1及び給水配管P2から偏心管32を介して胴部材40内に導入された湯及び水を混合し、この混合比率は温度調整ハンドル45の回動操作によって変更されるように構成されたユニットである。また、流量調整部36は、湯水混合部35からの湯水を吐出部材33又はシャワエルボ37へと導出し、この導出先及び導出流量は流量調整ハンドル46の回動操作によって変更されるように構成されたユニットである。
尚、湯水混合部35を構成するユニットとしては、公知の構成を有するものを採用することができるのであって、上記ユニットのより詳細な説明はここでは省略する。
また、流量調整部36を構成するユニットは、図17(A)〜(C)に示すように、略円筒状のハウジング47(図12も参照)と、このハウジング47内に回動可能に設けられたシリンダ48とを備え、シリンダ48は流量調整ハンドル46(図12参照)の回動操作に伴って回動するように構成されたものである。そして、流量調整ハンドル46の操作によりシリンダ48が回動してハウジング47のカラン用開口47aにシリンダ48のカラン用開口(図示していない)が連通すると(図12にはこの状態を示している)、湯水混合部35からシリンダ48内に導入された湯水は流量調整部36から図12に点線で示すように流出し、この流出流量はカラン用開口47aとシリンダ48のカラン用開口の連通度合いによって増減する。また、シリンダ48が回動してハウジング47のシャワ用開口47bにシリンダ48のシャワ用開口48bが連通すると、湯水混合部35からシリンダ48内に導入された湯水は流量調整部36から図12に二点鎖線で示すように流出し、この流出流量はシャワ用開口47b,48bの連通度合いによって増減する。さらに、ハウジング47のカラン用開口47aにシリンダ48のカラン用開口が連通せず、かつ、ハウジング47のシャワ用開口47bにシリンダ48のシャワ用開口48bが連通しないときには、吐出口8、ハンドシャワヘッド39のいずれからも湯水の吐出が行われない止水状態となる。
そして、流量調整部36を構成するユニットとしても、公知の構成を有するものを採用することができるのであって、上記ユニットのより詳細な説明はここでは省略する。
また、図15(A)及び(E)に示すように(特に図12と図15(A)とを対比すれば明らかなように)、胴部材40の下部前側には、シャワエルボ37を接続するための接続口49が設けられている。
また、図15(A)、図16(B)〜(D)に示すように、胴部材40の背面の左側(正面からみた場合には右側)には、胴部材40の背面から前方に凹入し、前部が流量調整部36に連通する流路50に向けて開口した背面開口部17が設けられ、この背面開口部17には、図13(A)及び図14に示すように、連接管18(図6参照)が接続される。すなわち、連接管18の先端側の外周面に形成された雄ねじ18aが、背面開口部17に形成された雌ねじ17a(図15(D)及び図16(B)参照)に螺着される。
また、図11、図15(D)に示すように、胴部材40の背面の右側(正面からみた場合には左側)には、胴部材40の背面から前方に凹入した凹入空間部51が設けられている。
さらに、胴部材10の左右側面には、図11、図14、図15(B)〜(D)に示すように、先端が背面開口部17の内側空間、凹入空間部51にそれぞれ連通するねじ孔20が形成されている。そして、図15(D)に示すように、各ねじ孔20の内壁面には雌ねじ20aが設けられ、この雌ねじ20aに螺着する雄ねじ21a(図11参照)を有する固定ねじ21が、各ねじ孔20に螺着される(図14参照)。
つまり、胴部材40は、その内部が適宜に区画され、給湯配管P1,給水配管P2からの湯水が、それぞれ逆止弁34を経て湯水混合部35に至り、その後、流量調整部36から連接管18を経て吐出部材33内へと導出されるか、又は、流量調整部36からシャワエルボ37へと導出されるように構成されている。
他方、吐出部材33は、図18(A)〜(D)に示すように、第1の水栓の吐出部材2と構成が一部共通している。すなわち、第1の水栓の吐出部材2は、図8(A)〜(F)に示すように、筒部26と雌ねじ部材28とを一つずつ有していたが、本例の吐出部材33は、筒部26を基部24の左右に一つずつ有し、また、雌ねじ部材28を有さず、さらに、吐出部材2には設けられていなかった二つの偏心管32を挿通させるための挿通穴52を基部24の左右に有している点で吐出部材2と異なる。
また、左右の筒部26の一方(左側の筒部26)は、図14、図18(A)及び(B)に示すように、栓部材26aによって閉塞されている。尚、栓部材26aの外周面には、シール部材としてのOリング26bが二つ装着されている。
そして、水栓本体31に吐出部材32を取り付けるには、水栓本体1の背面開口部17、凹入空間部51に、吐出部材32の二つの筒部26を各々挿入し(図11参照)、二つの固定ねじ21を二つのねじ孔20内に対して各々の側方からそれぞれ螺進させ、各固定ねじ21の先端部(テーパ面21c)を筒部26のテーパ溝27の溝壁に当接させればよい(図14参照)。
ここで、二つの固定ねじ21を螺進させるに伴って、各固定ねじ21の先端部(テーパ面21c)がテーパ溝27の溝壁に当接してからもこの溝壁上を滑り、これに伴って二つの筒部26が前方に引き寄せられ、やがて水栓本体31の背面と吐出部材33の基部24の前面との間の隙間がなくなって吐出部材33が完全に位置決めされるとともに、二つの筒部26ひいては吐出部材33が水栓本体31に対して強固に固定されることになる。
次に、偏心管32の構成について説明する。偏心管32は、図21、図22、図23、図25(A)及び(B)に示すように、略円柱状で軸方向に自身を貫通する偏心穴53を有する偏心管本体54と、略円柱状で偏心穴53を挿通し先端に供給配管Pに接続(螺着)される接続部55を有する接続具56と、接続具56の後端部に設けられた雄ねじ部57に対して螺着され偏心管本体54の後端に当接する固定ナット58とを備えている。
偏心管本体54は、例えば銅合金等の金属からなる部材であり、偏心管32の中心軸(これは偏心管本体54自体の中心軸でもある)回りに回動可能となるように貫通孔41の孔壁によって保持される。
また、図23(B)に示すように、偏心管本体54は、偏心穴53を偏心管本体54の外周面側へと連通させるための外側連通部59を有している。ここで、本例の外側連通部59は、偏心管本体54の外周面中央部に設けられた環状溝59aと、偏心穴53を環状溝59aに繋げる複数(本例では6個)の孔59bとによって構成され、複数の孔59bは偏心管本体54の周方向に等間隔に設けられている。
そして、図23(B)に示すように、偏心管本体54の外周面において環状溝59aを挟む位置に設けられた二つの環状凹入部60,60にはそれぞれシール部材61(本例ではゴム製のOリング)が装着されている。
接続具56は、例えば銅合金等の金属からなる部材であり、接続具56の中心軸回りに回動可能となるように偏心穴53の孔壁によって保持される。
また、接続具56は、図23(B)に示すように、接続具56の先端面から後端側に向かって延びる空洞部62と、この空洞部62を接続具56の外周面側へと連通させる内側連通部63とを有している。ここで、本例の内側連通部63は、接続具56の外周面中央部に設けられた環状溝63aと、空洞部62を環状溝63aに繋げる複数(本例では3個)の孔63bによって構成され、これら複数の孔63bは接続具56の周方向に等間隔に設けられている。
そして、図23(B)に示すように、接続具56の外周面において環状溝63aを挟む位置に設けられた二つの環状凹入部64,64にはそれぞれシール部材65(本例ではゴム製のOリング)が装着されている。
また、接続具56には、図23(A)及び(B)に示すように、接続具56の後端面から先端側に向かって延び断面視が非円形状(本例では正六角形状)の内周壁部分66aを有する凹入部66が設けられている。
固定ナット58は、例えば銅合金等の金属からなる部材であり、図23(B)に示すように、例えばりん青銅からなり雄ねじ部57に装着される割リング67によって抜け止めされている。
また、偏心管本体54の後端部には、図24(A)〜(C)に示す構造を有する取付部材68が図25(A)及び(B)に示すように装着(外嵌)される。ここで、取付部材68は、一端側から順に、雄ねじ部69と、フランジ部70と、非円形状(本例では正六角形状)の頭部71とを有するナット状の部材である。そして、図21に示すように、雄ねじ部69は貫通孔41の孔壁に設けられた雌ねじ部72に螺着し、本例では、螺着状態の雄ねじ部69と雌ねじ部72とは接着剤によって固着される。また、偏心管本体54において取付部材68が装着される被装着部分73は取付部材68の内周面と同じく断面視円形状をしており、かつ、被装着部分73と取付部材68の内周面との間には若干(本例では0.5mm)の遊びが設けられている。さらに、取付部材68の先端は偏心管本体54の段部74に当接するように構成されている。従って、貫通孔41の孔壁に固着された取付部材68によって、貫通孔41に挿入された状態の偏心管本体54は、偏心管32の軸回りに回動可能に、かつ、逆向き開口部43から抜けないように保持される。
次に、湯水混合水栓の取付方法について述べる。
(1)まず、図23に示す偏心管32を組み立てる。
すなわち、偏心管本体54の各環状凹入部60にシール部材61を装着すると共に、接続具56の各環状凹入部64にシール部材65を装着し、図23において偏心穴53の下側から接続具56を上向きに挿入する。このとき、接続具56の外周面には、偏心穴53の一端(図23では上端)側に設けられた小径部分53aの内径よりも大きい外径部分56aを突設してあるので、接続具56が偏心穴53の上側から完全に抜けきってしまうことは、両者53a,56aの係合により防止される。
(2)その後、偏心穴54の上方に突出した接続具56の雄ねじ部57に、割リング67を装着するとともに、固定ナット58を螺着する。
(3)続いて、図23に示す偏心管32に取付部材68を装着して、図22並びに図25(A)及び(B)に示す状態にした後、この偏心管32を逆向き開口部43から貫通孔41に挿入し、取付部材68の雄ねじ部69を貫通孔41の雌ねじ部72に螺着するとともに、両者69,72を接着剤により固着する。すなわち、予め接着剤を雄ねじ部69に塗布しておく。
これにより、偏心管本体54は、取付部材68によって偏心管32の軸回りに360°回動可能に、かつ、逆向き開口部43側から抜けないように保持される。また、図21に示すように、偏心管本体54の外周面には、貫通孔41の先端(図21では下端)側に設けられた小径部分41aの内径よりも大きい外径部分54aを突設してあるので、偏心管本体54が壁向き開口部42側から完全に抜けきってしまうことは、両者41a,54aの係合により防止される。
同じく、接続具56は、偏心管本体54によって接続具56の軸回りに回動可能に、かつ、逆向き開口部43側から抜けないように保持される。また、図21に示すように、接続具56の雄ねじ部57には偏心管本体54の後端に当接する固定ナット58が螺着されているので、接続具56が壁向き開口部42側から完全に抜けきってしまうことは、偏心管本体54と固定ナット58との係合により防止される。
(4)次いで、各貫通孔41に対して逆向き開口部43から挿入された各偏心管32を偏心管32の中心軸回りに回動操作し、給湯配管P1及び給水配管P2に対する二つの偏心管32,32の先端に設けられた二つの接続部55,55の接続が可能となるように位置合わせを行い、給湯配管P1及び給水配管P2に対して二つの接続部55,55を接続(螺着)する。本例では、接続部55は雄ねじになっており、供給配管Pの先端部は接続部55が螺着される雌ねじになっている。
すなわち、貫通孔41に挿入され供給配管Pに接続されていない状態の偏心管32は偏心管32の中心軸回りに回動可能である。そして、各偏心管32を偏心管32の中心軸回りに回動操作することにより、両接続部55,55間の距離を変更することができ、両接続部55,55間の距離は、図26に示す状態では最大となり、図27に示す状態では最小となる。尚、本例では、図20に示すようにその中間の距離となる状態に位置合わせされている。
また、上記位置合わせ後における供給配管Pに対する接続部55の螺着は、内周壁部分66aに係合する図外の工具(本例では六角レンチ)を凹入部66に挿入した状態でこの工具を回動操作することにより行われる。そして、供給配管Pに接続部55を螺着する際に、水漏れを確実に防止するために、例えば接続部55にシールテープを巻く等の処理を適宜に施してもよい。
(5)そして、接続具56の後端部に設けられた雄ねじ部57に対して螺着されている固定ナット58を回動操作し、固定ナット58を偏心管本体54の後端に当接させる。これにより、水栓本体31に対する偏心管32,32の組付けが完了する(図28(A)参照)。
(6)最後に、図28(B)に示すように、水栓本体31に着脱自在の化粧カバー75を装着し、偏心管32,32が化粧カバー75によって覆われた状態とする。これにより、湯水混合水栓の取付けが完了する。
上記の工程(1)〜(6)を経て取り付けられた湯水混合水栓においては、図25(B)に示すように、偏心管本体54の外側連通部59と接続具56の内側連通部63とが互いに連通する状態となる。従って、給湯配管P1及び給水配管P2から偏心管32,32内に入った湯及び水は、それぞれ空洞部62、内側連通部63、外側連通部59をこの順に経て各偏心管32の外側に向けて流出し、これにより水栓本体31内に至る。
そして、給湯配管P1から水栓本体31内に至った湯は、図16(C)に破線で示すように、水栓本体31の後側左下部から後側中央下部に向けて流れ、図16(C)の左側の開口44から胴部材40内に挿入固定されている逆止弁34(図13(B)参照)内にストレーナ34aから流入し、逆止弁34の上方に導出される。次いで、図16(C)に破線で示すように、水栓本体31の後側左上部に向けて流れた後、図15(D)に破線で示すように前方(水栓本体31の前側左上部)に向かい、図12に示す湯水混合部35の外側に設けられた環状空間35aから湯水混合部35内に至る。すなわち、湯水混合部35は、水栓本体31の前側左上部に設けられている。
一方、給水配管P2から水栓本体31内に至った水は、図16(C)に一点鎖線で示すように、水栓本体31の後側右下部から後側中央下部に向けて流れ、図16(C)の右側の開口44から胴部材40内に挿入固定されている逆止弁34(図13(B)参照)内にストレーナ34aから流入し、逆止弁34の上方に導出される。次いで、図16(C)に一点鎖線で示すように、水栓本体31の後側左上部に向けて流れた後、前方(水栓本体31の前側左上部)に向かい、図12及び図15(D)に一点鎖線で示すように湯水混合部35の上側から湯水混合部35内に至る。
その後、湯及び水は湯水混合部35内で適宜に混合された後、水栓本体31の前側中央上部に設けられた流量調整部36に至る。
そして、流量調整部36がシャワ側から吐水を行うように切り替え操作されている状態では、湯水は流量調整部36のシャワ用開口47b(図17(A)〜(C)参照)からその外周側に向けて流出した後、図12に二点鎖線で示すように、水栓本体31の前側中央上部から前側中央下部に向けて流れ、シャワエルボ37、シャワホース38を経てハンドシャワヘッド39(図9参照)から吐出される。
逆に、流量調整部36が吐出部材(カラン)33側から吐水を行うように切り替え操作されている状態では、湯水は流量調整部36のカラン用開口47a(図17(A)〜(C)参照)からその外周側に向けて流出した後、図12、図13(A)、図15(D)、図16(C)に点線で示すように(図13(B)、図16(A)も参照)、水栓本体31の前側中央上部から後側左上部に向けて流れ、連接管18、吐出部材33を経て吐出口8から吐出される。
そして、第2の水栓では、従来の湯水混合水栓とは異なり、水栓本体31の背面側(壁W側)に偏心管32,32が組み付けられるのではなく、水栓本体31を挿通する状態で偏心管32,32が組み付けられるので、水栓本体31の壁Wの表側への迫り出しを最小限に抑えることができ、省スペース化を図ることができる。
しかも、第2の水栓では、水栓本体31の内部を巧みに区画してあるので、水栓本体31さらには水栓全体のコンパクト化を図ることができる。すなわち、水栓本体31の下部に組み付けられた偏心管32,32から水栓本体31の前側上部に組み込まれた湯水混合部35、流量調整部36に続く湯水の流路と、流量調整部36から水栓本体31の後面に接続された吐出部材33へと続く湯水の流路との両方を、水栓本体31の後側上部内を区画して設けてあり、これにより、水栓本体31の大型化を回避している。
また、第2の水栓の取付方法では、例えば上記の工程(1)〜(3)を工場等で予め行っておけば、施工現場では工程(4)の位置合わせから開始することができるので、取付施工性を格段に向上させることができる。
さらに、上記第1の水栓が奏する効果を、第2の水栓によっても奏することができる。
尚、第2の水栓も、第1の水栓と同じく、各部材の材料や形状等の構成要素を適宜変更することができる。
例えば、第2の水栓では、壁Wを浴室の壁としてあるが、壁Wはこのように部屋(室)を仕切るように設けられた略鉛直方向に延びる壁に限られず、例えば、化粧ボックスやハウジングをなすような壁であってもよく、洗面台上面をなす壁のように略水平方向に延びる壁等であってもよい。
また、水栓本体31は上記の構成を有するものに限られず、種々の構成を有する水栓本体31を採用することができる。さらに、貫通孔41,41を設ける位置は、胴部材40の下部に限らず、適宜に設定することができる。
また、接続部55を雄ねじとし、供給配管Pの先端部を雌ねじとする構成に代えて、接続部55を雌ねじとし、供給配管Pの先端部を雄ねじとする構成を採用してもよい。
また、固定ナット58を用いなくてもよい。
また、外側連通部59を構成する孔59a及び内側連通部63を構成する孔63aは、上記の構成に限らず、その数や配置は適宜に変更することができる。
また、取付部材68を用いるに際して、雄ねじ部69を貫通孔41の雌ねじ部72に接着せずに螺着するのみとしてもよく、さらには、取付部材68を用いなくてもよい。しかし、この取付部材68または固定ナット58の少なくとも何れか一方は用いた方が施工性や安全性の点で好適であり、両方用いた方が施工性及び安全性の点でより好適となることはいうまでもない。
また、内周壁部分66aは正六角形状に限らず、例えば楕円形状や他の正多角形状等としてもよい。この場合、上記工程(4)において用いる工具としては、内周壁部分66aに係合するものを用いればよい。
また、接続具56に凹入部66を設け、上記工程(4)において、凹入部66に適宜の工具を挿入して接続具56の回動操作を行う構成に限らず、例えば凹入部66に代えて非円形状の凸部を設け、この凸部に係合する適宜の工具を用いて工程(4)における接続具56の回動操作を行うようにしてもよい。
また、上記工程(2)を工程(3)の後に行ってもよい。
また、図14、図18(A)及び(B)には、栓部材26aによって閉塞された左側の筒部26を示してあるが、この筒部26を開口しないように成形して栓部材26aを省くようにしてもよい。