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JP5370198B2 - 缶用キャップおよび景品付き缶 - Google Patents
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JP5370198B2 - 缶用キャップおよび景品付き缶 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる外径の巻締部に脱着自在に係合しうる缶用キャップ、その内部に景品を収納しうる景品収納用缶用キャップに関し、さらに、景品を収納した景品収納用缶キャップをコーヒーなどの缶に巻締部を介して係合させた、景品付き缶に関する。
近年、販売促進を目的として景品を付加した飲料用缶が販売され、たとえばコーヒー飲料などの缶体に食品玩具を付加した飲料用缶が製造され、店頭でまたは自動販売機を介して販売されている。このような食品玩具付き飲料用缶は、缶体の天面部に載置された食品玩具を、前記缶および前記食品玩具を被覆するように飲料缶用キャップを嵌着して形成される。
このような飲料缶用キャップとして、円筒状の缶物品にほぼ対応する円形のキャップ状をなし、内部にプレミアムの収納が可能で、かつ缶物品の上端縁に脱着可能に嵌着される缶用キャップがある(特許文献1)。缶物品に略対応する円形のキャップ状をなし、その周壁の内周の下端部に係合爪が一体に形成され、この係合爪は、缶用キャップの内方に向かって突出するとともに周壁の周方向に沿って連続するように形成されている。その下端部の開口部を缶物品の上端部に対向させて押し込んで缶物品に取り付けることができ、その押し込みにより係合爪が缶物品の巻締部を弾性的な変形で乗り越えてその下側に係合し、その係合で缶用キャップが缶物品に嵌着保持される。この状態から缶用キャップを上方に引き上げると係合爪と巻締部との係合が外れて缶用キャップを缶物品から取り外すことができる。
また、缶類に嵌合させるキャップであって、キャップの面状部の外周縁から内側に垂設される筒状部の上下方向に、等間隔で複数の内側に膨出する縦溝を形成するとともに、キャップ開口部の内径と缶の外径とを略同径に形成した、販促物を収納するための販促品収納カップもある(特許文献2)。筒状部の上下方向に等間隔に複数の内側に膨出する縦溝を形成すると嵌合時に縦溝が延びるためにキャップの内径が広がり、嵌合できるという。
また、缶類の頭部に嵌合するキャップ状の保持部を複数配置し、前記保持部の側壁部の内面の円周方向に複数の係合爪が突出形成され、前記係合爪が、缶類の巻締部の下縁に係合するように、側面視において上面が略水平状のノコ歯形の断面を有し、その両端部は側壁部の開口端側に傾斜して解除部が形成されてなる缶類用ホルダーもある(特許文献3)。
缶類が保持部に係合爪で嵌合するように45°の傾斜面で案内され、保持部から抜き出す際には別の45°の傾斜面に案内される構成では、係合爪に缶類の巻締部が係合している状態で前記45°の傾斜面と接触するために保持部が拡開しやすく、缶類がホルダーから脱落しやすいが、脱落を防止するために保持部の肉を分厚くすると係合爪が強く缶類の巻締部を押圧する必要があり大きな力を必要とする。特許文献3は、この問題を解決するものであり、係合爪の上面を、側面視、略水平状のノコ歯形とし、その両端部に、前記開口端部側に傾斜する解除部を形成して離脱を防止する、というものである。また、大小の2種類の直径を持つ缶類を保持することができるように、側壁部を、ホルダーの開口端部に向かって階段状に2段階に直径が広げ、かつ各階段状の下端部に前記係合爪を形成する態様を開示している。
更に、下端部が開口した円筒状のキャップ主部の内面に2段階に第1係止部と第2係止部とを形成してなる飲料缶用キャップであって、前記第1係止部はキャップ主部の下端部の内面に周方向に沿って突出して設けられ、前記第2係止部は、前記キャップ主部の内面でかつ前記第1係止部の上側に前記第1係止部よりも内側に向かって高く突出するように周方向に沿って複数設けられ、かつ前記キャップ主部の内面を部分的に内側に突出させて肉厚にするようにキャップ主部の上端から前記第2係止部まで延設された肉厚部とを有し、前記第1係止部と第2係止部とのうちの一方が前記缶の上端部に係合されることを特徴とする飲料缶用キャップもある(特許文献4)。コーヒーなどの飲料が入った缶は、自動販売機等での販売に適するよう、缶の胴部の外径が略同じに設計されているが、筒状胴部の上端部の形状は製缶メーカーによって様々の形状のものが製造されている。例えば、筒状胴部の上端部が、前記筒状胴部と略同径で構成される飲料用缶、筒状胴部の上端部が、前記筒状胴部の外径より細くくびれた形状の飲料用缶、更に前記くびれが、筒状胴部から上端部に至るまで、階段状に小径となるようにくびれた形状の缶などがある。上記特許文献4記載の飲料缶用キャップは、筒状胴部の上端部に形成される巻締部を介して嵌着される際に、筒状胴部の上端部の外径が異なる場合でも嵌着できるように、2段階に係止部を形成したものである。
登録実用新案第3051876号公報 特開2001−122277号公報 特開平8−301337号公報 特開2004−276975号公報
上記したように、従来から巻締部の外径が異なる種々の缶が製造され、かつ販売促進を目的として景品を付加した販売もなされている。このような現状から、異なる外径の巻締部の缶にも装着しうる缶用キャップが望まれるが、特許文献1や特許文献2は、特定の外径を有する缶類の頭部に嵌着しうる缶用キャップであって、異なる外径の巻締部の缶に装着することは困難である。
また、特許文献3記載の缶用キャップは、係合爪の上端部を特定形状とすることで、ホルダーからの抜けを防止するするものであるが、安定に保持されるため離脱時には缶類を捻ることで係合爪と缶類の巻締部との係合を解除する必要がある。近年の軽量化、肉薄化、使用後のつぶし処理を容易にするため、アルミ缶などは変形しやすく、このため、缶用キャップを離脱する際に容易に離脱しうる缶用キャップが望まれる。
また、特許文献4記載の缶用キャップは、巻締部の外径が異なる缶に装着できるように第1係止部と第2係止部とを設けるというものである。しかしながら、前記第1係止部は、キャップ主部の下端部の内面に周方向の全周わたって突出して設けられているため、缶類の巻締部を乗り越える際に大きな押圧力を必要とする。また、第2係止部は、キャップ主部の上端から第2係止部まで延設された肉厚部の下端部に形成され、前記肉厚部によって缶用キャップが剛性を有するため巻締部が第2係止部を乗り越える際にも大きな押圧力を必要とする。
したがって、巻締部の外径が異なる缶類の頭部または底部に容易に装着でき、かつ装着後の抜けを防止でき、離脱も容易な缶用キャップの開発が望まれる。
本発明者は、巻締部の外径が異なる缶に装着しうる缶用キャップについて詳細に検討した結果、缶用キャップを、外周に螺条を有する缶用キャップ本体と前記螺条に螺着する押圧リングとで構成し、前記缶用キャップ本体の下端部に階段状に広がる複数の側壁を形成し、かつ各側壁の端部に係止部を形成すれば、缶の巻締部に前記いずれかの係止部を係止しうること、前記階段状の複数の側壁の下端部近傍に間欠部を形成すれば、缶の巻締部への係止が容易であること、ついで前記係止部を前記押圧リングの螺着によって固定すれば、缶用キャップが缶に安定して保持されうることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶の前記巻締部を介して脱着自在に嵌着される缶用キャップであって、キャップ本体と、前記キャップ本体に螺着される押圧リングとからなり、前記キャップ本体は、天面部と、前記天面部の外周に垂設される第1側壁と、前記第1側壁に連設された前記第1側壁より内径が広い第2側壁、前記第2側壁に連設され、かつ前記第2側壁より内径が広い第3側壁とからなる側壁部とを有し、前記第1側壁は、外周に前記押圧リングと螺着するねじ山を有し、前記第2側壁は、下端部近傍に複数の間欠部が形成され、かつ下端部から、前記キャップ本体の内方に突出して形成された第1係止部を有し、前記第3側壁は、前記第2側壁に連設され、かつ下端部から、前記キャップ本体の内方に突出して形成された第2係止部を有し、かつ、前記第1側壁と第2側壁との連設部は、薄肉のヒンジであり、前記缶の前記巻締部に前記第1係止部または第2係止部を係合させ、前記押圧リングで前記係合部を固定することを特徴とする、缶用キャップを提供するものである。
また、本発明は、前記側壁部は、前記第3側壁に連設される第3側壁より内径が広い第n側壁(nは4以上の整数である。)をm段(ただし、mは1以上の整数である。)連設するものであり、前記第n側壁の側壁の下端部には、前記キャップの内方に突出して形成された第(n−1)係止部が形成され、前記缶の前記巻締部に前記第1〜第(n−1)のいずれかの係止部を係合させることを特徴とする、上記缶用キャップを提供するものである。
また本発明は、前記第1側壁のねじ山近傍に複数の爪部が形成され、かつ押圧リングに前記爪部と係止する歯車部とが形成されることを特徴とする、前記缶用キャップを提供するものである。
また本発明は、前記第2側壁の外周は、断面視、第1側壁から第3側壁にわたる傾斜を有するものである、前記缶用キャップを提供するものである。
また本発明は、前記缶用キャップ本体がポリオレフィン系樹脂で製造されていることを特徴とする、缶用キャップを提供するものである。
更に、本発明は、前記押圧リングは、缶用キャップ本体のねじ山と螺着する螺着部と缶用キャップ本体の第2側壁を外周からキャップ内部に向かって押圧する押圧部とを有する缶用キャップを提供するものである。
また、本発明は、前記缶用キャップであって、内部に景品を収納するものである、景品収納用缶キャップを提供するものである。
加えて、本発明は、筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶に、上記缶用キャップが係合されたキャップ付き缶を提供するものである。
また本発明は、上記景品収納用缶キャップに景品が収納され、かつ筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶に、上記景品収納用缶キャップが嵌着された景品付き缶を提供するものである。
本発明の缶用キャップを構成する缶用キャップ本体は、天面部と、天面部の外周に垂設されて階段状に広がり、かつ下端部近傍に間欠部を有する側壁部とで構成されるため、側壁部の下端部に形成された係止部が前記間欠部によって巻締部を容易に乗り越え、缶への装着が容易である。
本発明の缶用キャップは、缶の巻締部に缶用キャップ本体を係止した後に、前記側壁部を押圧する押圧リングを螺着できるため、缶への嵌着後のキャップの抜け落ちを防止することができる。
本発明の缶用キャップを構成する缶用キャップ本体は、前記側壁部を階段状に構成し、かつ各段の下端部に係止部を形成したため、巻締部の外径が異なる缶に係止することができる。
本発明の缶用キャップは、その内部に食品玩具を収納して景品付き缶とすることができ、前記周方向の弾性力によって安定して食品玩具が缶に付属され、かつ購入者が押圧リングを離脱するだけで簡便に缶用キャップを取り外すことができ、食品玩具を入手することができる。
図1は、本発明の缶用キャップを構成する押圧リング(A)と缶用キャップ本体(B)との側面図である 図2は、押圧リング(A)を缶用キャップ本体(B)に螺着した本発明の缶用キャップ(100)の斜視図である。 図3は、シングルネックの缶(200)の巻締部(220)に本発明の缶用キャップ(100)の第2係止部(図示せず)を係合した状態を説明する図である。 図4は、本発明の缶用キャップ(100)を構成する缶用キャップ本体(B)の断面図である。 図5は、本発明で使用する缶用キャップ本体(B)の平面図であり、外周に間欠部(21)が形成され、外周に爪部(15)が形成される態様を説明する図である。 図6は、本発明で使用する缶用キャップ本体(B)の側面図であり、天面部(3)から下端部に向かって第1側壁(10)、第2側壁(20)、第3側壁(30)と階段状に広がり、第2側壁(20)と第3側壁(30)とに間欠部(21)が形成される態様を説明する断面図である。 図7は、本発明で使用する缶用キャップ本体の部分拡大図であり、第1側壁、第2側壁、第3側壁、その他のサイズなどを説明する図である。 図8は、本発明で使用する缶用キャップ本体(B)の部分拡大図であり、爪部(15)を説明する図である。 図9は、本発明で使用する缶用キャップ本体の部分拡大図であり、第2側壁(20)の外周が傾斜を有する態様を説明する図である。 図10は、ダブルネック缶(200)の巻締部(220)に本発明の缶用キャップ(100)が、第1係止部(図示せず)を係合して装着する態様を説明する図である。 図11は、図1の押圧リング(A)の平面図である。 図12は、缶用キャップ本体(B)に押圧リング(A)を装着した断面図である。 図13は、図12の部分拡大図であり、押圧リング(A)による押圧の仕組みを説明する図である。 図14は、本発明で使用する押圧リング(A)の断面図であり、ラチェット機構を構成する歯車部(55)を説明する図である。 図15は、図14の部分拡大図であり、歯車部(55)を説明する図である。 図16は、図12のY−Y線断面図であり、缶用キャップ本体(B)の爪部(15)と押圧リング(A)の歯車部(55)との関係を説明する図である。 図17は、図16の部分拡大図であり、缶用キャップ本体(B)に押圧リング(A)を装着した際の、押圧リング(A)の歯車部(55)と缶用キャップ本体(B)の爪部(15)の係止関係を説明する図である。
本発明の第一は、筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶の前記巻締部を介して脱着自在に嵌着される缶用キャップであって、キャップ本体と、前記キャップ本体に螺着される押圧リングとからなり、前記キャップ本体は、天面部と、前記天面部の外周に垂設される第1側壁と、前記第1側壁に連設された前記第1側壁より内径が広い第2側壁、前記第2側壁に連設され、かつ前記第2側壁より内径が広い第3側壁とからなる側壁部とを有し、前記第1側壁は、外周に前記押圧リングと螺着するねじ山を有し、前記第2側壁は、下端部近傍に複数の間欠部が形成され、かつ下端部から、前記キャップ本体の内方に突出して形成された第1係止部を有し、前記第3側壁は、前記第2側壁に連設され、かつ下端部から、前記キャップ本体の内方に突出して形成された第2係止部を有し、かつ、前記第1側壁と第2側壁との連設部は、薄肉のヒンジであり、前記缶の前記巻締部に前記第1係止部または第2係止部を係合させ、前記押圧リングで前記係合部を固定することを特徴とする、缶用キャップである。
前記缶用キャップは、側壁部を、前記第2側壁に連設される第2側壁より内径が広い第n側壁(nは3以上の整数である。)をm段(ただし、mは1以上の整数である。)連設して構成し、前記第n側壁の側壁の肉厚部の下端部は、前記キャップの内方に突出して形成された第n−1係止部が形成され、缶の巻締部に前記第1〜第n−1係止部のいずれかを係合させるものであってもよい。以下、図面を参照して本発明を説明する。

(1)缶用キャップ
本発明の缶用キャップは、図1に示すように押圧リング(A)と前記押圧リング(A)に螺着される缶用キャップ本体(B)とからなる。前記缶用キャップ(B)は、天面部(3)と、前記天面部の外周に垂設される第1側壁(10)と、前記第1側壁(10)に連設された前記第1側壁より内径が広い第2側壁(20)、前記第2側壁に連設され、かつ前記第2側壁より内径が広い第3側壁(30)とからなる側壁部とを有し、前記第2側壁(20)および第3側壁(30)には複数の間欠部(21)が形成され、かつ第2側壁(20)および第3側壁(30)の下端部にはそれぞれ係止部(25、35)が形成されている。なお、符号13は、第1側壁(10)の外周に突出して形成されるねじ山であり、符号15は、押圧リング(A)の内周に形成した歯車部(図示せず)とラチェット機構を構成する爪(15)である。図2に本発明の缶用キャップ(100)の斜視図を示す。
本発明で使用する缶用キャップ本体(B)は、前記係止部によって缶の巻締部に係止することができ、かつ缶用キャップ本体(B)に押圧リング(A)を螺着させると、前記第1側壁(10)および前記第2側壁(20)の間欠部(21)の間隔が狭められ、缶(200)の巻締部(220)と缶用キャップ(100)との係止を固定することができる。
図3に、本発明の缶用キャップ(100)を装着した缶の側面図を示す。本発明の缶用キャップ(100)が装着される缶(200)は、筒状胴部(210)の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部(210)の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部(220)を有する缶(200)である。前記巻締部(220)を介して本発明の缶用キャップ(100)が脱着自在に係合される。
図3では、シングルネック缶の巻締部(220)に第3側壁(30)の第2係止部(図示せず)を介して本発明の缶用キャップを装着する態様を示したが、本発明の缶用キャップ(100)は、内周の異なる前記第1側壁(10)と前記第2側壁(20)とを有するため、巻締部の外周のサイズが異なる缶にも係止することができ、かつ押圧リング(A)によって係止を固定することができる。更に、前記缶用キャップ(100)の中に景品などを収納し、景品付き缶とすることができる。

(2)缶
図3に例示するように、本発明の缶用キャップ(100)を装着しうる缶(200)は、筒状胴部(210)を有し、その上端部または下端部の外周に巻締部(220)が形成されるものであれば、収納する内容物の種類や缶の材質は問わない。なお、筒状胴部(210)は、円筒状であることが望ましい。自動販売機への投入が容易だからである。
また、本発明の缶用キャップ(100)を装着しうる缶(200)は、前記筒状胴部(210)がその全長に亘り同一径である必要はない。缶(200)の蓋をする側を1段で絞ったシングルネック、2段で絞ったダブルネック、3段で絞ったトリプルネック、段を形成せず滑らかな曲線で絞ったスムース・ネックなど、各種の形状の缶(200)に使用することができる。
また、前記筒状胴部(210)と天面部と底部とは、別個のパーツから形成される、いわゆるスリーピース缶に限定されず、筒状胴部(210)と底部とが一体に形成されたツーピース缶であってもよい。ツーピース缶には、少なくとも天面部に巻締部(220)が形成されるため、本発明の缶用キャップ(100)を係合することができる。なお、スリーピース缶には、天面部と底部とに巻締部(220)が形成される。本発明の缶用キャップ(100)は、缶の天面部、底部のいずれの巻締部(220)を介して装着してもよい。したがって、缶の底部に缶用キャップ(100)が装着される態様も可能である。

(3)缶用キャップ
本発明の缶用キャップ本体(B)は、図4の断面図に示すように、前記第1側壁(10)の下端部に、前記キャップ本体(B)の内方に突出して形成された第1係止部(15)を有し、前記第3側壁(30)の下端部にも、前記キャップ本体の内方に突出して形成された第2係止部(35)を有することを特徴とする。前記第2側壁(20)の内径(φ2)は、前記第1側壁の内径(φ1)よりも広く、前記第3側壁(30)の内径(φ3)は、前記第2側壁の内径(φ2)よりも広いため、缶の巻締部の径が異なる場合でも、第1係止部(25)または第2係止部(35)のいずれかを介して係止することができる。なお、符号21は、後記する間欠部である。

本発明において、缶用キャップ(100)の第1側壁(10)の内径(φ1)、第2側壁(20)の内径(φ2)および第3側壁(30)の内径(φ3)は、これを装着する缶(200)の前記巻締部(220)の外径に対応して適宜選択することができる。以下、本発明の缶用キャップを、例えば、巻締部(220)の外径が48mmの缶(200a)と52mmの缶(200b)とのいずれにも装着しうる缶用キャップ(100)であって、第1側壁(10)に第2側壁(20)と第3側壁(30)とが連設される場合で例示する。本発明の缶用キャップ本体(B)の第2側壁(20)の下端部の内径(φ2)は、缶(200a)の巻締部(220)の外径と略同径に48±0.7mm、より好ましくは、48±0.5mm、第3側壁(30)の内径(φ3)は、缶(200b)の巻締部(220)の外径と略同径に52±0.7mm、より好ましくは、52±0.5mmに形成する。第1側壁(10)の内径(φ1)は、前記第2側壁(20)の内径(φ2)より小径であってよく、好ましくは45±0.7mm、より好ましくは、45±0.5mmである。第1側壁(10)の内径(φ1)が上記範囲であれば、内部に販促品などを収納することができる。
本発明の缶用キャップ(100)は、異なる内径の第2側壁(20)と第3側壁(30)とを有し、この内径が装着予定の缶(200)の巻締部(220)の外径と略同径に調整されているため、第2側壁(20)または第3側壁(30)に形成される第1係止部(25)または第2係止部(35)のいずれかで巻締部(220)の下端部を係止させ、いずれの缶にも装着することができる。缶(200)の筒状胴部(210)は、巻締部(220)の下端が前記巻締部(220)より短径に形成されているため、前記係止部(25、35)が前記巻締部(220)を通過すれば、その後、第1係止部(25)または第2係止部(35)の突出部が巻締部(220)の下端を支持し、安定して前記巻締部(220)に係止することができる。
なお、缶用キャップ(100)の高さは19〜53mm、より好ましくは25〜47mmであり、第1側壁(10)の高さ(h1)は、15〜35mm、より好ましくは15〜30mmであり、第2側壁(20)の高さ(h2)は、5〜15mm、より好ましくは5〜10mmであり、第3側壁(30)の高さ(h3)は5〜20mm、より好ましくは8〜15mmである。上記範囲であれば、蓋をする側を2段で絞ったダブルネック缶や3段で絞ったトリプルネック缶などにも装着することができる。

本発明で使用する缶用キャップ本体(B)は、第2側壁(20)の下端部近傍に複数の間欠部(21)が形成され、第3側壁(30)は、前記第2側壁(20)に連設されることを特徴とする。図1に示す缶用キャップ(B)の平面図を図5に示す。図5では、第2側壁(20)および第3側壁(30)に間欠部(21)が4箇所形成される態様を示す。間欠部(21)を形成することで、第2側壁(20)および第3側壁(30)が周方向に広がるため、各係止部(25、35)が、缶(200)の巻締部(220)を乗り越える際の押圧力を低減し、缶への装着を容易にすることができる。
間欠部(21)の数に限定はないが3〜8個、より好ましくは3〜6個である。3個を下回ると、周方向の広がりが少ないため缶への装着に押圧力を要する場合がある。一方、8個を超えると第3側壁(30)の下端部が広がって缶の外周に沿わなくなる場合がある。なお、前記間欠部(21)の位置は、特に限定はないが、前記第1側壁(10)の外周に均等に形成されていることが好ましい。

前記間欠部(21)は、図6の押圧リング(A)の側面図に示すように、第2側壁(20)の下端部近傍から第1側壁(10)に向かうくさび形で形成されることが好ましい。前記したように、第2側壁(20)の高さ(h2)は5〜15mmであり、間欠部(21)の深さは上記範囲内で形成される。好ましくは、第1側壁(10)の下端部と前記間欠部(21)の頂部との間隙(h4)が0.2〜0.35mm、より好ましくは0.25〜0.3mmとなるように形成する。間隙(h4)が0.35mmを超えると第2側壁(20)の周方向の広がりが十分でない場合がある。
第2側壁(20)における間欠部(21)のくさび形の底辺の幅(w1)は、0.5〜3.0mm、より好ましくは1.0〜2.5mmである。0.5mmより狭い場合には、缶用キャップ(100)の係止部(25、35)を缶の巻締部(220)に係止した後に押圧リング(A)を装着しても、第2側壁(20)の下端部が缶の内側に押圧されづらくなる。一方、3.0mmを超えると、第2側壁(20)に連設される第3側壁(30)のくさび形の底辺の幅も対応して広がるため、押圧リング(A)を装着しても、係止部(25、35)と巻締部(220)との係止が安定しない場合がある。
更に、第3側壁(30)の下端部における間欠部(21)の底辺の幅(w2)は2.0〜8.0mm、より好ましくは3.0〜6.0mmである。8.0mmを超えると、押圧リング(A)を装着しても、係止部(25、35)と巻締部(220)との係止が安定しない場合がある。なお、第3側壁(30)に更に第n側壁が連設される場合でも、第n側壁の下端部における間欠部(21)の底辺の幅(wn)は2.0〜8.0mm、より好ましくは3.0〜6.0mmである。
本発明では、前記第1側壁(10)の外周に前記押圧リング(A)と螺着するねじ山(13)が形成されている。当該ねじ山(13)を介して押圧リング(A)が螺着される。ねじ山(13)の回転数は、前記図6では約2周であるが、これに限定されるものではない。好ましくは、1.5〜4周である。4周を超えると押圧リング(A)の脱着に時間を要し、一方1.5周を下回ると、押圧リング(A)の螺着が安定しない場合がある。

本発明では、缶用キャップ本体(B)の第1側壁(10)と第2側壁(20)とは、薄肉部で連設されることを特徴とする。
図7に、本発明の缶用キャップ本体(B)の部分拡大断面図を示す。本発明では、第1側壁(10)の厚さ(T1)、第2側壁(20)の厚さ(T2)、第3側壁(30)の厚さ(T3)は、缶用キャップとしての強度や剛性を確保できれば特に限定はなく、使用する材質などに応じて適宜選択できるが、好ましくは0.8〜2.0mm、より好ましくは0.9〜1.5mmである。上記範囲であれば、第1側壁(10)、第2側壁(20)、第3側壁(30)は全て同じ厚さであってもよく、異なっていてもよい。
ここに、薄肉部(23)の厚さ(T4)は、前記側壁の厚さ(T1、T2、T3)よりも薄く、0.2〜0.35m、より好ましくは0.25〜0.3mmである。本発明では巻締部(220)への装着を容易にするため第2側壁(20)に間欠部(21)が形成されるが、これのみでは第2側壁(20)の下端部は缶用キャップ本体(B)の周方向に十分に広がらず、第2側壁(20)、第3側壁(30)の下端部に形成された係止部(25、35)は、缶の巻締部を乗り越えることが困難で、缶用キャップ(100)の脱着時に大きな力を必要とする。しかしながら、第1側壁(10)と第2側壁(20)とを薄肉部(23)で連設すると、当該薄肉部(23)が、第1側壁(10)と第2側壁(20)とのヒンジとして機能することが判明した。このため、缶用キャップ本体(B)を缶の巻締部へ装着する際に、第2側壁(20)の下端部が前記間欠部(21)を介して周方向に広がり、係止部(25、35)が、缶の巻締部(220)を容易に乗り越えることができ、少ない押圧力で装着することができるのである。
本発明では、第2側壁(20)において、第1係止部(25)からの突出高さ(h5)、第3側壁(30)における、第2係止部(35)からの突出高さ(h6)は、同一でも異なってもよく、一般には0.5〜1.2mmである。この範囲にあれば、押圧リング(A)を装着した後に、缶と缶用キャップ(100)とを安定して固定することができる。
更に、第1側壁の下端と第1係止部(25)の上端との間隙(h7)および第1係止部(25)の下端と第2係止部(35)の上端との間隔(h8)は、それぞれ2.5〜4.0mmであることが好ましい。缶(200)の巻締部(220)の高さは2.0〜4.0mmであるため、前記間隔(h7、h8)が上記範囲であれば、第1係止部(25)や第2係止部(35)で巻締部(220)の下端部を係止した場合に、巻締部(220)の側壁が上記間隙(h7、h8)に嵌着され、缶用キャップ(100)のゆれを防止することができる。

本発明の缶用キャップ本体(B)では、前記図6に示すように、第1側壁(10)の下端部に爪部(15)が形成されることが好ましい。本発明で使用する押圧リング(A)に前記爪部(15)と係止しうる歯車部を形成し、缶用キャップ本体(B)の前記爪部(15)と押圧リング(A)の歯車部とによってラチェット機構を形成させると、缶用キャップ本体(B)と押圧リング(A)との螺着をより安定させることができる。
前記図5では、4個の爪部(15)が形成される態様を示したが、本発明において爪部(15)の数は特に限定はなく、3〜10の範囲で適宜選択することができる。より好ましくは4〜8である。この範囲であれば、螺着の安定性を十分確保することができ、かつ製造も容易である。なお、爪部(15)は、第1側壁(10)の外周に均等に形成されていることが好ましい。図5では、爪部(15)と間欠部(21)とは、天面部(3)の中央から放射状に形成される同一径線に存在しないように配置されているが、これに限定されるものでない。
また、爪部(15)は、ラチェット機構による螺着固定性と共に押圧リング(A)の装着時には螺着容易性も確保する必要がある。図8に、図5に示す前記缶用キャップ本体(B)の平面図の部分拡大図を示す。爪部(15)は、平面視、矢印で示す押圧リング(A)の螺着時回転方向に立ち上がり角(θ1)とテーリング角(θ2)とで形成され、この際、立ち上がり角(θ1)>テーリング角(θ2)とすることが好ましい。これにより容易に螺着でき、かつ螺着の安定性を確保することができる。好ましくは、立ち上がり角(θ1)は60〜85°、より好ましくは70〜85°である。また、テーリング角(θ2)は、20〜45°、より好ましくは25〜40°である。なお、立ち上がり角(θ1)とテーリング角(θ2)とからなる爪部(15)の頂部(15t)は、円弧に成形されていることが好ましい。また、爪部(15)の高さ(h9)は、0.5〜1.5mm、より好ましくは0.7〜1.2mmである。

本発明では、前記第2側壁(20)の外周は、図9に示すように、断面視、第1側壁(10)の下端から第3側壁(30)の上端にわたる傾斜を有するものであることが好ましい。第1側壁(10)、第2側壁(20)、第3側壁(30)の厚さ(T1、T2、T3)はそれぞれ同一であっても異なってもよく、更に、それぞれの内径(φ1、φ2、φ3)が上記範囲であれば外周は異なっていてもよい。このため、図9の第2側壁(20)のように第2側壁の上端部と下端部とで厚み(T2)が異なり、傾斜を形成することができる。すなわち、本発明では、缶用キャップ本体(B)に押圧リング(A)を装着し、第2側壁(20)の外周から内方に押圧して係止部を固定するため、缶用キャップ本体(B)と押圧リング(A)との接触部が必要となる。押圧リング(A)を缶用キャップ本体(B)に螺着すると、缶用キャップ本体(B)のねじ山(13)に沿った押圧リング(A)の回転により、押圧リング(A)が缶用キャップ本体(B)の天面部(3)側から第2側壁(20)側に向かって進行する。第2側壁(20)の外周に、断面視、第1側壁(10)の下端から第3側壁(30)の上端にわたる傾斜を形成すると、押圧リング(A)の前記進行に伴って第2側壁(20)を押圧することができ、係止部を固定することができる。
本発明において、第2側壁(20)の前記傾斜角(θ3)は、50〜80°、より好ましくは55〜75°である。この範囲で、第2側壁(20)の高さ(h2)の範囲で、押圧リング(A)による係止の安定性を確保することができる。

なお、図1〜図9では、便宜のため、缶用キャップ(100)の側壁(20)は、第1側壁(10)と第2側壁(20)および第3側壁(30)とからなるものを示すが、本発明はこれに限定されるものではない。第3側壁(30)に連設される第3側壁(30)より内径が広い第n側壁(nは4以上の整数である。)を連設して構成するものであってもよく、この場合、前記第n側壁の側壁の下端部に第n−1係止部を形成することができる。このような第n側壁(nは4以上の整数である。)は、m段(ただし、mは1以上の整数である。)形成することができ、装着予定の缶の巻締部のサイズの種類に応じて適宜選択することができる。したがって、第3側壁(30)に更に第n側壁が連設される場合も、上記した第1係止部(25)の下端と第2係止部(35)の上端との間隔(h8)に対応する間隔も2.5〜4.0mmとすることが好ましい。この際、缶用キャップ(100)の全長も、側壁部の段数に対応させて適宜選択することができる。

本発明の缶用キャップ本体(B)は、例えば、熱可塑性樹脂の射出成型、圧縮成形などによって製造することができる。原料樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などを好適に使用することができる。この中でも、ポリプロピレンは、機械的強度に優れ、かつ薄肉部(23)がヒンジとして機能する際の弾性に優れ、好ましい。

本発明の缶用キャップ本体(B)を構成する天面部(3)は、全体が均一に扁平であってもよいが、前記図4に示すように、その中央部に窪み(3a)が形成されるものであってもよい。本発明において、天面部(3)の厚さは、側壁の厚さ(T1、T2、T3)と略同等かそれ以上の肉厚で構成され、これによって周方向の強度を確保することができる。一方、その中央部に窪み(3a)を形成することで、缶用キャップ本体(B)の手触りを改良することができる。例えば、熱可塑性樹脂の射出成型によって缶用キャップ本体(B)を形成する場合、使用する金型に原料樹脂を注入するためのノズル穴が必要となり、このようなノズル穴から原料樹脂の注入端部が突出する場合がある。このようなノズル穴は、天面部(3)の中央に形成され、原料樹脂の注入端部が突出すると手触りが低下する。そこで、あらかじめ天面部(3)のノズル穴に対応する部分に、天面部(3)の厚さに平行させて窪み(3a)を形成することで、仮に注入端部が突出した場合でも窪み(3a)の深さ内に収まり、天面部(3)の強度を損なうことなく手触りを良好にすることができる。

図10に、ダブルネック缶(200)の巻締部(220)に、第2側壁(20)に形成した第1係止部(図示せず)を係合して本発明の缶用キャップ(100)を装着する態様を示す。本発明の缶用キャップ本体(B)において第3側壁(30)の内径は、ダブルネック缶の筒状胴部(210)の外径よりも広口に形成している。

(3)押圧リング
本発明で使用する押圧リング(A)は環状物であり、前記缶用キャップ本体(B)と螺着できる螺着部(50)と、前記缶用キャップ本体(B)の第2側壁(20)を外周から缶用キャップ本体(B)の内部に向かって押圧する押圧部(60)とを有する。
図11に図1の押圧リング(A)の平面図を示す。押圧リング(A)は、缶用キャップ本体(B)のねじ山(13)を介して螺着される螺着部(50)を有し、螺着部(50)下端の内径(φ4)は、押圧部(60)下端の内径(φ5)よりも狭く構成されている。
図12に、前記缶用キャップ本体(B)に押圧リング(A)を螺着した状態の断面図を示す。前記螺着部(50)の内周には、前記缶用キャップ本体(B)のねじ山(13)に対応するねじ山(53)が形成されている。
本発明で使用する押圧リング(A)を前記缶用キャップ本体(B)に螺着すると、缶用キャップ本体(B)のねじ山(13)に沿って押圧リング(A)が缶用キャップ本体(B)の天面部(3)から第3側壁(30)に向かって前進する。本発明では、前記第2側壁の外周が、断面視、第1側壁から第3側壁にわたる傾斜を有する場合には、押圧リング(A)の前進にしたがって第2側壁(20)を外周から押圧させることができる。第2側壁(20)の外周がこのような傾斜を有する場合、押圧リング(A)の押圧部(60)の内周にも、これと対応する傾斜を有することが好ましい。

図13に、前記図12の部分拡大図を示す。前記したように、第2側壁(20)の外周の傾斜角(θ3)は、50〜80°、より好ましくは55〜75°である。このような傾斜角を有する第2側壁(20)を外周から押圧して係止部を固定するには、前記押圧部(60)の内周の傾斜角(θ4)は95〜125°、より好ましくは100〜120°である。より好ましくは、第2側壁(20)の外周の傾斜角(θ3)と押圧部(60)の内周の傾斜角(θ4)との合計(θ3+θ4)が150〜178°、より好ましくは160〜175°である。上記範囲であれば、図13に示すように、第2側壁(20)の外周と押圧部(60)の内周とによる間隙角(θ5)が発生し、押圧リング(A)が螺着されて缶用キャップ本体(B)の天面部(3)から第3側壁(30)に進行する際に、この間隙角(θ5)に従って第2側壁(20)が外周から押圧され、係止部(25、35)を安定して固定することができる。なお、第2側壁(20)の外周の傾斜角(θ3)と押圧部(60)の内周の傾斜角(θ4)との合計(θ3+θ4)の好ましい範囲から、間隙角(θ5)は2〜30°、5〜20°となる。
なお、上記は、間隙角(θ5)として、第2側壁(20)の外周と押圧部(60)の内周とによる間隙角(θ5)とを例示し、前記第2側壁(20)の外周と押圧部(60)の内周とは略直線で形成される場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。直線に代えて、いずれか一方が円弧で形成される場合であっても、同様の効果を発揮することができる。

本発明で使用する押圧リング(A)には、缶用キャップ本体(B)に爪部(15)を形成した場合には、前記爪部(15)と対応する歯車部が形成されることが好ましい。本発明では、押圧リング(A)により係止部(25、35)を固定するものである。押圧リング(A)は、缶用キャップ本体(B)のねじ山(13)を介して螺着されるが、缶用キャップ本体(B)のねじ山(13)と押圧リング(A)のねじ山(53)との螺着のみでは、押圧リング(A)が緩む場合がある。そこで、缶用キャップ本体(B)に爪部(15)を形成し、押圧リング(A)の対応箇所に歯車部(55)を形成して、ラチェット機構を形成する。これにより、巻締部(220)と係止部(25、35)との係止を安定に固定することができる。

図14に図1に示す押圧リング(A)のX−X線断面図を示す。図14に示すように、押圧リング(A)の内周に歯車部(55)が形成されている。なお、符号63は、ロレットである。
図14の部分拡大図を図15に示す。各歯車(55)のサイズは、前記爪部(15)を係止しうるものであれば特に限定はない。好ましくは、平面視、押圧リング(A)の螺着時回転方向に立ち上がり角(θ6)とテーリング角(θ7)とからなり、立ち上がり角(θ6)<テーリング角(θ7)とする。これにより容易に螺着でき、かつ螺着の安定性を確保することができる。好ましくは、立ち上がり角(θ6)は20〜45°、より好ましくは25〜40°である。また、テーリング角(θ7)は60〜85°、より好ましくは70〜85°である。なお、立ち上がり角(θ6)とテーリング角(θ7)とからなる頂部(55t)は、円弧に成形されていることが好ましい。また、歯車(55)の高さ(h10)は、0.4〜1.3mm、より好ましくは0.6〜1.2mmであり、前記爪部(15)の高さ(h9)よりも歯車の高さ(h10)を低く設定することが好ましい。押圧リング(A)を螺着する際に、押圧リング(A)の歯車部(55)と缶用キャップ本体(B)の爪部(15)との接触抵抗を低減し、装着を容易に行うことができるからである。

図16に、図12のY−Y線断面図を示す。押圧リング(A)に形成される歯車部(55)は、螺着時に缶用キャップ本体(B)の爪部(15)と噛合う場所であれば、押圧リング(A)のいずれに形成されてもよい。本発明において、前記爪部(15)を缶用キャップ本体(B)の第1側壁(10)の下端部に形成した場合には、押圧リング(A)のねじ山(53)の下部に歯車部(55)を形成することが好ましい。なお、歯車部(55)は、押圧リング(A)の螺着部(50)、押圧部(60)のいずれに形成されるものであってもよい。

図17に、図16の部分拡大図を示す。押圧リング(A)の歯車部(55)と缶用キャップ本体(B)の爪部(15)とによってラチェット機構が形成されている。本発明では、缶用キャップ本体(B)に押圧リング(A)を螺着した際に、歯車部(55)の頂部(55t)と爪部(15)の頂部(15t)とが高さ(h11)0.1〜0.5mm、より好ましくは0.2〜0.4mmで重複することが好ましい。これにより、ラチェット機構が有効に作用し、螺着の離脱を回避することができる。

本発明において、押圧リング(A)は、前記缶用キャップ本体(B)と同様に、熱可塑性樹脂の射出成型、圧縮成形などによって製造することができる。原料樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などを好適に使用することができる。ただし、缶用キャップ本体(B)と同じ材質で構成される必要はなく、金属その他であってもよい。

本発明では、螺着部(50)と押圧部(60)とからなる押圧リング(A)の幅は、10〜30mm、より好ましくは12〜25mmである。この範囲であれば、内周に、缶用キャップ本体(B)のねじ山(13)と対応するねじ山(53)を形成し、更にラチェット機構を構成する歯車部(55)を形成することができる。

なお、本発明で使用する押圧リング(A)は、その外周、特に押圧部(60)の外周に、滑り止め用のロレットが形成されていてもよい。図1〜図3、図14〜図17では、このようなロレットが形成された押圧リング(A)を例示している。

(4)用途
本発明の第二は、上記缶用キャップ(100)であって、内部に景品を収納しうる景品収納用缶キャップである。図10に示すように、上記第1係止部(25)を介して缶(200)の巻締部(220)と係合する場合でも、第1側壁(10)の高さを選択することで、内部に30〜60mlの内容量を確保することができる。このため、ミニカー、フィギュアなどの小型の食品玩具、豆本、その他の説明書などを収納することができ景品収納用缶キャップとして好適に使用することができる。
また、本発明の第三は、筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶に、前記缶用キャップが係合されたキャップ付き缶である。
本発明の缶用キャップ(100)は、食品玩具を収納して缶(200)に装着するだけでなく、たとえば、缶(200)の天面部の汚染防止のために缶(200)に装着することができる。内部に食品玩具などを収納しない場合には、前記第1側壁(10)の高さを低く選択することができる。自動販売機で飲み口が外気に触れるため、汚染が懸念される環境では、このような開封前の缶(200)の飲み口側に本発明の缶用キャップ(100)を装着すれば、高い安全性を確保することができる。
本発明の第四は、前記景品収納用缶キャップに景品が収納され、かつ筒状胴部(210)の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部(210)の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部(220)を有する缶(200)に、上記景品収納用缶キャップが嵌着された景品付き缶(200)である。
第三の発明との相違は、缶用キャップ(100)の内部に食品玩具などの景品が収納されている点である。あらかじめ缶用キャップ(100)に景品を収納し、これを上記と同様にして缶(200)に装着する。この場合、購入者は、缶(200)体の装着された景品収納用缶キャップを離脱することで景品を取り出すことができる。また、缶用キャップ(100)を取外した後は、タブを引き上げて注出口を開放し、缶(200)の内容物を摂取することができる。
本発明によれば、異なる外径の缶に少ない押圧力で装着することができ、かつ装着後の安定性に優れる缶用キャップを提供することができる。
3・・・缶用キャップ本体の天面部、
3a・・・缶用キャップ本体の天面部の窪み、
10・・・缶用キャップ本体の天面部の第1側壁、
20・・・缶用キャップ本体の第2側壁、
23・・・缶用キャップ本体の薄肉部、
25・・・缶用キャップ本体の第1係止部、
30・・・缶用キャップ本体の第3側壁、
35・・・缶用キャップ本体の第2係止部、
50・・・押圧リングの螺着部、
60・・・押圧リングの押圧部、
100・・・缶用キャップ、
200・・・缶、
210・・・缶の筒状胴部、
220・・・缶の巻締部

Claims (5)

  1. 筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶の前記巻締部を介して脱着自在に嵌着される缶用キャップであって、
    キャップ本体と、前記キャップ本体に螺着される押圧リングとからなり、
    前記キャップ本体は、天面部と、前記天面部の外周に垂設される第1側壁と、前記第1側壁に連設された前記第1側壁より内径が広い第2側壁、前記第2側壁に連設され、かつ前記第2側壁より内径が広い第3側壁とからなる側壁部とを有し、
    前記第1側壁は、外周に前記押圧リングと螺着するねじ山を有し、
    前記第2側壁は、下端部近傍に複数の間欠部が形成され、かつ下端部から、前記キャップ本体の内方に突出して形成された第1係止部を有し、
    前記第3側壁は、前記第2側壁に連設され、かつ下端部から、前記キャップ本体の内方に突出して形成された第2係止部を有し、かつ、
    前記第1側壁と第2側壁との連設部は、薄肉のヒンジであり、
    前記缶の前記巻締部に前記第1係止部または第2係止部を係合させ、前記押圧リングで前記係合部を固定することを特徴とする、缶用キャップ。
  2. 前記側壁部は、前記第3側壁に連設される第3側壁より内径が広い第n側壁(nは4以上の整数である。)をm段(ただし、mは1以上の整数である。)連設するものであり、
    前記第n側壁の側壁の下端部には、前記キャップの内方に突出して形成された第(n−1)係止部が形成され、
    前記缶の前記巻締部に前記第1〜第(n−1)のいずれかの係止部を係合させることを特徴とする、請求項1記載の缶用キャップ。
  3. 請求項1または2記載の缶用キャップであって、
    内部に景品を収納するものである、景品収納用缶キャップ。
  4. 筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶に、請求項1または2記載の缶用キャップが係合されたキャップ付き缶。
  5. 請求項4記載の景品収納用缶キャップに景品が収納され、かつ
    筒状胴部の上下がそれぞれ天面部および底部で密封され、かつ前記筒状胴部の上端部および下端部の少なくとも一方がその外周縁に環状の巻締部を有する缶に、上記景品収納用缶キャップが嵌着された景品付き缶。
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