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JP5371382B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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JP5371382B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機を制御する電力変換装置に関する。
従来、電動機を制御する電力変換装置において、速度基準の変化率から演算された加減速トルク基準を、速度制御の出力に補償することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平01−243866号公報
しかしながら、上述の電力変換装置では、トルクリミットで加減速するとき、電動機の加減速完了時に、速度制御の出力に補償するために、速度基準の変化率から演算されたトルクがゼロより多ければ、速度はオーバシュートする。一方、このトルクがゼロよりも少なければ、速度オフセットが発生する。
このとき、加減速完了時の速度オーバシュートや速度オフセットは、速度制御の応答に依存する。
しかし、速度制御だけでは、この速度オーバシュートや速度オフセットを十分に抑制することは困難である。
そこで、本発明の目的は、トルクリミットでの加減速において、加減速完了時の速度オーバシュート及び速度オフセットを抑制することのできる電力変換装置を提供することにある。
本発明の観点に従った電力変換装置は、電動機の速度の基準となる速度基準の変化率により、前記速度基準を演算する速度基準演算手段と、前記電動機の速度を演算する速度演算手段と、前記速度基準演算手段により演算された前記速度基準と前記速度演算手段により演算された前記速度との偏差を演算する速度偏差演算手段と、前記速度偏差演算手段により演算された前記偏差に基づいて、前記電動機の速度を制御するための速度制御の出力をする速度制御手段と、前記速度基準演算手段により演算された前記速度基準に基づいて、前記電動機の加減速のトルクの基準となる加減速トルク基準を演算する加減速トルク基準演算手段と、前記加減速トルク基準演算手段により演算された加減速トルク基準を、前記速度制御手段から出力される前記速度制御の出力に補償する速度制御出力補償手段と、前記速度制御出力補償手段により補償された前記速度制御の出力に、前記電動機のトルクをリミット値により制限する処理をするトルクリミッタと、前記トルクリミッタにより処理された前記速度制御の出力に基づいて、di/dt変化率を用いて、前記電動機のトルクの基準となるトルク基準を演算するトルク基準演算手段と、前記トルク基準演算手段により演算された前記トルク基準に基づいて、前記電動機を制御する制御手段と、前記速度偏差演算手段により演算された前記偏差に基づいて、前記電動機の加減速の完了時に、前記加減速トルク基準演算手段により演算される前記加減速トルク基準をゼロとするように、前記トルク基準演算手段の前記di/dt変化率を変化させるdi/dt変化率可変手段とを備えている。
本発明によれば、トルクリミットでの加減速において、加減速完了時の速度オーバシュート及び速度オフセットを抑制することのできる電力変換装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動機ドライブシステム50の構成を示す構成図である。なお、以降の図における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
電動機ドライブシステム50は、電力変換器1と、電動機2と、制御装置3と、変流器CT1,CT2と、速度検出器SSとを備えている。
電力変換器1は、直流電力を三相交流電力に変換して出力する。電力変換器1は、変換した交流電力を、電動機2に供給する。電力変換器1は、電動機2に供給する交流電力により、電動機2の速度及び出力トルクを制御する。
制御装置3は、電力変換器1から出力される交流電力を制御する。制御装置3は、電力変換器1から出力される三相交流電流の電流量を、変流器CT1,CT2により測定する。制御装置3は、電動機2の回転速度を速度検出器SSにより測定する。制御装置3は、測定した電流量及び回転速度に基づいて、電力変換器1から出力される交流電力を制御する。
制御装置3は、速度信号演算器4と、積分器5と、速度基準レート回路6と、速度制御回路7と、トルクリミッタ8と、di/dt回路9と、電流基準回路10と、電流検出回路11と、電流制御回路12と、電圧基準回路13と、PWM回路14と、加速減速レート設定器16と、加速度一定検出部19と、メモリ回路20と、トルクリミット設定器23と、di/dt設定器24と、加算器AD1と、微分器DF1と、微分器DF11と、ゲイン回路G1と、保持回路HO11と、OR回路OR11と、減算器SU1,SU2,SU11,選択器SW11A,SW11Bと、ゼロホールド回路ZH11とを備えている。
次に、制御装置3の運転開始の初期段階の動作について説明する。
加速減速レート設定器16には、レート設定値の初期値が設定されている。
保持回路HO11は、初期状態では、信号SELを「0」として出力している。このため、選択器SW11Bが入れられている。一方、選択器SW11Aは、切られている。OR回路OR11は、加速減速レート設定器16からのレート設定値が入力される。一方、OR回路OR11は、メモリ回路20からの入力はない。従って、OR回路OR11は、速度基準レート回路6にレート設定値の初期値を出力する。
保持回路HO11は、リセット信号RESETが入力されると、信号SELを「0」にする。保持回路HO11は、許可信号ENABLEが入力されていない場合、機能がロックされる。この場合、OR回路OR11には、常に加速減速レート設定器16に設定されたレート設定値が入力される。
速度基準レート回路6には、外部速度基準SP_REF1が入力される。外部速度基準SP_REF1は、電動機2の速度の基準となる速度基準SP_Rを演算するための基準である。初期状態では、速度基準レート回路6は、加速減速レート設定器16に設定されたレート設定値が入力される。速度基準レート回路6は、レート設定値を変化率として、外部速度基準SP_REF1に基づいて、速度基準SP_Rを演算する。速度基準レート回路6は、演算した速度基準SP_Rを減算器SU1及び微分器DF1に出力する。
速度信号演算器4は、速度検出器SSから電動機2の回転速度の検出信号が入力される。速度信号演算器4は、入力された回転速度に基づいて、電動機2の磁束位置の情報である位相θを演算する。速度信号演算器4は、演算した位相θを積分器5及び電流検出回路11に出力する。
積分器5は、速度信号演算器4から入力された位相θを積分し、電動機速度SP_Fを算出する。積分器5は、演算した電動機速度SP_Fを、減算器SU1及び微分器DF11に出力する。
減算器SU1は、速度基準レート回路6から速度基準SP_Rが入力される。減算器SU1は、積分器5から電動機速度SP_Fが入力される。減算器SU1は、速度基準SP_Rから電動機速度SP_Fを減算して、速度偏差SP_DEVを算出する。減算器SU1は、算出した速度偏差SP_DEVを、速度制御回路7に出力する。
速度制御回路7は、減算器SU1から入力された速度偏差SP_DEVに基づいて、速度制御出力ASPR_OUTを演算する。速度制御回路7は、演算した速度制御出力ASPR_OUTを、加算器AD1に出力する。
微分器DF1は、速度基準レート回路6から入力された速度基準SP_Rを微分する。微分器DF1は、微分した演算結果をゲイン回路G1に出力する。
ゲイン回路G1は、微分器DF1から入力された演算結果に、ゲインを掛けて、加減速トルクTCMPを演算する。加減速トルクTCMPは、理想となる電動機2のトルクである。ゲイン回路G1は、演算した加減速トルクTCMPを加算器AD1に出力する。
加算器AD1は、速度制御回路7から速度制御出力ASPR_OUTが入力される。加算器AD1は、加算器AD1から加減速トルクTCMPが入力される。加算器AD1は、速度制御出力ASPR_OUTに、加減速トルクTCMPを加算する。加算器AD1は、加算した演算結果を、トルクリミッタ8に出力する。
トルクリミッタ8は、加算器AD1から入力された演算結果に対して、トルクリミット設定器23により設定されたリミット値で、リミット処理をする。トルクリミッタ8は、リミット処理した演算結果を、di/dt回路9に出力する。
di/dt回路9は、トルクリミッタ8から入力された演算結果を、di/dt設定器24に設定された変化率により制限し、トルク基準T_Rを算出する。di/dt回路9は、演算したトルク基準T_Rを、電流基準回路10に出力する。
電流基準回路10は、di/dt回路9から入力されたトルク基準T_Rを磁束で割り算をする。これにより、電流基準回路10は、トルク電流基準Iq_R及び速度基準に応じた磁束基準を演算する。電流基準回路10は、この磁束に相当する磁束電流基準Id_Rを演算する。電流基準回路10は、演算したトルク電流基準Iq_R及び磁束電流基準Id_Rを減算器SU2に出力する。
電流検出回路11は、速度信号演算器4から位相θが入力される。電流検出回路11は、電力変換器1から出力された2相分の交流電流が変流器CT1,CT2から入力される。電流検出回路11は、変流器CT1,CT2から入力された交流電流の電流量に基づいて、速度信号演算器4から位相θを用いて、トルク電流Iq_F及び磁束電流Id_Fを演算する。電流検出回路11は、演算したトルク電流Iq_F及び磁束電流Id_Fを減算器SU2に出力する。
電流制御部12は、電流基準回路10から入力されたトルク電流基準Iq_Rと電流検出回路11から入力されたトルク電流Iq_Fを比較し、電圧基準Eq_Rを算出する。電流制御部12は、電流基準回路10から入力された磁束電流基準Id_Rと電流検出回路11から入力された磁束電流Id_Fを比較し、電圧基準Ed_Rを算出する。電流制御部12は、演算した電圧基準Eq_R及び電圧基準Ed_Rを、電圧基準回路13に出力する。
電圧基準回路13は、電流制御部12から電圧基準Eq_R及び電圧基準Ed_Rが入力される。電圧基準回路13は、速度信号演算器4から位相θが入力される。電圧基準回路13は、電圧基準Eq_R及び電圧基準Ed_Rを、位相θを用いて、電力変換器1から出力される三相交流電圧の各相の電圧基準を演算する。電圧基準回路13は、演算した各相の電圧基準をPWM(Pulse Width Modulation)制御部14に出力する。
PWM制御部14は、電圧基準回路13から入力された各相の電圧基準に基づいて、ゲートパルス信号を生成する。PWM制御部14は、生成したゲートパルス信号を電力変換器1に出力する。これにより、PWM制御部14は、電力変換器1を制御する。
次に、電動機2の駆動開始後の制御装置3の動作について説明する。
電動機2が駆動すると、積分器5から微分器DF11に電動機速度SP_Fが入力される。
微分器DF11は、積分器5から入力された電動機速度SP_Fを微分し、加速度を演算する。微分器DF11は、演算した加速度を、メモリ回路20、ゼロホールド回路ZH11及び減算器SU11に出力する。
メモリ回路20は、微分器DF11から入力された加速度を随時記憶する。このとき、メモリ回路20は、最終的に記憶する加速度を確定していない。メモリ回路20は、後述する加速度一定検出部19から出力される加速度一定信号ACを受信すると、書き込みを停止し、最終的に記憶する加速度を最新の加速度に確定する。結果として、この最終的に記憶された加速度は、電動機2の最大加速度となる。
ゼロホールド回路ZH11は、微分器DF11から入力された加速度を一時的に保持する。ゼロホールド回路ZH11は、一時的に保持した加速度を、1サンプリング前の加速度として、減算器SU11に出力する。
減算器SU11は、微分器DF11から最新の加速度が入力される。減算器SU11は、ゼロホールド回路ZH11から1サンプリング前の加速度が入力される。減算器SU11は、最新の加速度と1サンプリング前の加速度の差分を演算する。減算器SU11は、演算した差分を加速度一定検出部19に出力する。
加速度一定検出部19は、減算器SU11から入力された差分に基づいて、加速度(微分器15で微分された変化率)が一定になったことを検出する。加速度一定検出部19は、加速度が一定になったと検出すると、メモリ回路20及び保持回路HO11に加速度一定信号ACを出力する。
保持回路HO11は、加速度一定信号ACが入力されると、信号SELを「1」に保持し、選択器SW11A,SW11Bに出力する。
選択器SW11Bは、信号SELを「1」として受信すると、切られる。これにより、OR回路OR11には、加速減速レート設定器16からの設定値が入力されなくなる。
選択器SW11Aは、信号SELを「1」として受信すると、入れられる。これにより、OR回路OR11には、メモリ回路20に記憶された加速度が入力される。
OR回路OR11は、保持回路HO11から信号SELとして「1」が出力されると、メモリ回路20に記憶された加速度を受信する。これにより、OR回路OR11は、メモリ回路20に記憶された加速度を、速度基準レート回路6に出力する。
速度基準レート回路6は、OR回路OR11からメモリ回路20に記憶された加速度を受信すると、この加速度を変化率として、速度基準SP_Rを演算する。
上述の動作を繰り返して、制御装置3は、電力変換器1を制御する。
本実施形態によれば、速度基準レート回路6には、トルクリミットでの加減速率が設定される。これにより、電動機2の速度SP_Fと速度基準SP_Rとの速度偏差SP_DEVが一定となることで、制御装置3は、速度基準SP_Rを微分した加減速トルクTCMPがゼロになるタイミングを最適化することができる。
図2は、本実施形態に係る電動機ドライブシステム50の特性を示すグラフ図である。
従って、電動機ドライブシステム50は、図2に示すように、加減速完了時の速度オーバシュートや、速度オフセットを抑制することができる。これにより、電動機ドライブシステム50は、電動機2の加減速時間を最短化することができる。
本実施形態では、電動機2は、トルクリミットでの加減速であるため、速度基準レートの変化率が変わることによる加減速時間に対する影響なしに加減速特性を改善することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る電動機ドライブシステム50Aの構成を示す構成図である。
電動機ドライブシステム50Aは、図1に示す第1の実施形態に係る電動機ドライブシステム50において、制御装置3を制御装置3Aに代えている。その他の点は、同様の構成である。
制御装置3Aは、速度信号演算器4と、積分器5と、速度基準レート回路6と、速度制御回路7と、トルクリミッタ8と、di/dt回路9と、電流基準回路10と、電流検出回路11と、電流制御回路12と、電圧基準回路13と、PWM回路14と、加速減速レート設定器16と、速度偏差一定検出部22と、トルクリミット設定器23と、di/dt設定器24と、加算器AD1と、微分器DF1と、ゲイン回路G1と、保持回路HO21と、OR回路OR21と、減算器SU1,SU2,SU21,SU22と、選択器SW21A,SW21B,SW22,SW23と、設定器VL21と、ゼロホールド回路ZH21,ZH22とを備えている。
次に、制御装置3Aの運転開始の初期段階の動作について説明する。
まず、初期段階では、選択器SW21B,SW22,SW23が入れられている。一方、選択器SW21Aは切られている。
トルクリミット設定器23は、トルクリミット値TR_MAXの初期値が設定されている。トルクリミット設定器23は、選択器SW21B,SW22を順次に介して、設定されているトルクリミット値TR_MAXを、OR回路OR21に出力する。
OR回路OR21は、選択器SW21Aが切られているため、減算器SU22からの入力はない。従って、OR回路OR21は、トルクリミット設定器23に設定されているトルクリミット値TR_MAXを、トルクリミッタ8に出力する。これにより、トルクリミッタ8は、トルクリミット設定器23に設定されているトルクリミット値TR_MAXで動作する。
OR回路OR21は、トルクリミット設定器23に設定されているトルクリミット値TR_MAXを、ゼロホールド回路ZH22に出力する。
トルクリミッタ8に、トルクリミット設定器23に設定されているトルクリミット値TR_MAXが設定されると、許可信号ENABLEが入力される。これにより、選択器SW21Bが切られる。一方、選択器SW21Aが入れられる。
ゼロホールド回路ZH22は、OR回路OR21から入力されたトルクリミット値TR_MAXを一時的に保持する。ゼロホールド回路ZH22は、一時的に保持したトルクリミット値TR_MAXを、1サンプリング前のトルクリミット値TR_MAXとして、減算器SU22に出力する。
設定器VL21には、「1」が設定されている。設定器VL21は、設定されている「1」を、減算器SU22に出力する。
減算器SU22は、ゼロホールド回路ZH22から1サンプリング前のトルクリミット値TR_MAXが入力される。減算器SU22は、設定器VL21から「1」が入力される。減算器SU22は、1サンプリング前のトルクリミット値TR_MAXから「1」を減算した値を最新のトルクリミット値TR_MAXとして、演算する。減算器SU22は、演算したトルクリミット値TR_MAXをOR回路OR21に出力する。
OR回路OR21は、選択器SW21Bが切られているため、トルクリミット設定器23からの入力はない。従って、OR回路OR21は、減算器SU22から入力されたトルクリミット値TR_MAXを、トルクリミッタ8に出力する。これにより、トルクリミッタ8は、最新のトルクリミット値TR_MAXで動作する。
この一連の処理により、速度偏差SP_DEVが一定になるまでの間、トルクリミット設定器23に設定されていたトルクリミット値TR_MAXの初期値を減算し続ける。トルクリミッタ8は、設定器23に設定されていたトルクリミット値TR_MAXから減算し続ける最新のトルクリミット値TR_MAXで動作する。
次に、電動機2が駆動すると、積分器5から減算器SU1に電動機速度SP_Fが入力される。
減算器SU1は、速度基準SP_Rと電動機速度SP_Fとの速度偏差SP_DEVを算出する。減算器SU1は、速度制御回路7、ゼロホールド回路ZH21及び減算器SU21に、演算した速度偏差SP_DEVを出力する。
ゼロホールド回路ZH21は、減算器SU1から入力された速度偏差SP_DEVを一時的に保持する。ゼロホールド回路ZH21は、一時的に保持した速度偏差SP_DEVを、1サンプリング前の速度偏差として、減算器SU21に出力する。
減算器SU21は、減算器SU1から最新の速度偏差SP_DEVが入力される。減算器SU21は、ゼロホールド回路ZH21から1サンプリング前の速度偏差SP_DEVが入力される。減算器SU21は、最新の速度偏差SP_DEVと1サンプリング前の速度偏差SP_DEVの差分を演算する。減算器SU21は、演算した差分を速度偏差一定検出部22に出力する。
速度偏差一定検出部22は、減算器SU21から入力された差分に基づいて、速度偏差SP_DEVが一定になったことを検出する。速度偏差一定検出部22は、速度偏差SP_DEVが一定になったと検出すると、保持回路HO21に速度偏差一定信号DCを出力する。
保持回路HO21は、速度偏差一定信号DCが入力されると、信号DCXを「1」に保持し、選択器SW22,SW23に出力する。保持回路HO21は、リセット信号RESETが入力されると、信号DCXを「0」にする。
選択器SW22は、信号DCXを「1」として受信すると、切られる。これにより、OR回路OR21には、トルクリミット設定器23からの設定値が入力されなくなる。
選択器SW23は、信号DCXを「1」として受信すると、切られる。これにより、減算器SU22は、設定器VL21に設定されている「1」が入力されなくなる。即ち、選択器SW23は、1サンプリング前のトルクリミット値TR_MAXを減算しない。
よって、速度偏差SP_DEVの一定後は、トルクリミッタ8は、速度偏差SP_DEVが一定になった直後のトルクリミット値TR_MAXで動作する。
本実施形態によれば、速度偏差SP_DEVが一定になるまで、トルクリミット設定器23に設定されたトルクリミット値TR_MAXの初期値を減算し続ける。この可変するトルクリミット値TR_MAXで、トルクリミッタ8が動作することで、速度偏差SP_DEVを一定にすることができる。これにより、加減速トルクTCMPがゼロになるタイミングが最適化することができる。
よって、電動機ドライブシステム50Aは、加減速完了時の速度オーバシュートや、速度オフセットが抑制することができる。
本実施形態に係る電動機ドライブシステム50Aは、加減速時間よりも、加減速完了時の速度オーバシュートや速度オフセットの抑制を優先させたい場合に、特に有効である。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る電動機ドライブシステム50Bの構成を示す構成図である。
電動機ドライブシステム50Bは、図1に示す第1の実施形態に係る電動機ドライブシステム50において、制御装置3を制御装置3Bに代えている。その他の点は、同様の構成である。
制御装置3Bは、速度信号演算器4と、積分器5と、速度基準レート回路6と、速度制御回路7と、トルクリミッタ8と、di/dt回路9と、電流基準回路10と、電流検出回路11と、電流制御回路12と、電圧基準回路13と、PWM回路14と、加速減速レート設定器16と、速度偏差一定検出部22と、トルクリミット設定器23と、di/dt設定器24と、積算器25と、加算器AD1と、微分器DF1と、ゲイン回路G1,G31と、保持回路HO31と、NOT回路NO31と、OR回路OR31と、減算器SU1,SU2,SU31と、選択器SW31A,SW31B,SW32と、ゼロホールド回路ZH31とを備えている。
次に、制御装置3Bの運転開始の初期段階の動作について説明する。
まず、初期段階では、選択器SW31B,SW32が入れられている。一方、選択器SW31Aは切られている。
di/dt設定器24は、di/dt回路9の変化率の初期値が設定されている。di/dt設定器24は、選択器SW31Bを介して、設定されている変化率の初期値を、OR回路OR31に出力する。di/dt設定器24は、設定されている変化率の初期値を、積算器25に出力する。
OR回路OR31は、選択器SW31Aが切られているため、積算器25からの入力はない。従って、OR回路OR31は、di/dt設定器24に設定されている変化率の初期値を信号LMT_DIDTとして、di/dt回路9に出力する。これにより、di/dt回路9は、di/dt設定器24に設定されている変化率の初期値を信号LMT_DIDTにより受信する。di/dt回路9は、受信した信号LMT_DIDTを変化率として動作する。従って、di/dt回路9は、di/dt設定器24に設定されている変化率の初期値で動作する。
di/dt回路9に、di/dt設定器24に設定されている変化率が設定されると、許可信号ENABLEが入力される。これにより、選択器SW31Bが切られる。一方、選択器SW31Aが入れられる。従って、di/dt回路9には、di/dt設定器24に設定されている変化率が積算器25を介して、入力される。
次に、電動機2が駆動すると、積分器5から減算器SU1に電動機速度SP_Fが入力される。
減算器SU1は、速度基準SP_Rと電動機速度SP_Fとの速度偏差SP_DEVを算出する。減算器SU1は、速度制御回路7、ゼロホールド回路ZH31及び減算器SU31に、演算した速度偏差SP_DEVを出力する。
ゼロホールド回路ZH31は、減算器SU1から入力された速度偏差SP_DEVを一時的に保持する。ゼロホールド回路ZH31は、一時的に保持した速度偏差SP_DEVを、1サンプリング前の速度偏差として、減算器SU31に出力する。
減算器SU31は、減算器SU1から最新の速度偏差SP_DEVが入力される。減算器SU31は、ゼロホールド回路ZH31から1サンプリング前の速度偏差SP_DEVが入力される。減算器SU31は、最新の速度偏差SP_DEVと1サンプリング前の速度偏差SP_DEVの差分を演算する。減算器SU31は、演算した差分を速度偏差一定検出部22及びゲイン回路G31に出力する。
ゲイン回路G31は、減算器SU31から入力された速度偏差SP_DEVの差分に、ゲインを掛けて、積算器25に出力する。
積算器25は、ゲイン回路G31からゲインを掛けた速度偏差SP_DEVの差分が入力される。積算器25は、di/dt設定器24から変化率の初期値が入力される。積算器25は、ゲインを掛けた速度偏差SP_DEVの差分と変化率の初期値の掛け算をする。
積算器25は、この演算結果を、OR回路OR31を介して、信号LMT_DIDTとして、di/dt回路9に出力する。従って、di/dt回路9は、積算器25から入力された信号LMT_DIDTを変化率として動作する。
この一連の処理により、速度偏差SP_DEVが一定になるまでの間、速度偏差SP_DEVの増加に比例して、di/dt回路9で変化率として用いられる信号LMT_DIDTも増加する。di/dt回路9は、速度偏差SP_DEVの増加に比例して、増加し続ける最新の信号LMT_DIDTを変化率として動作する。
速度偏差一定検出部22は、減算器SU31から入力された差分に基づいて、速度偏差SP_DEVが一定になったことを検出する。速度偏差一定検出部22は、速度偏差SP_DEVが一定になったと検出すると、保持回路HO31に速度偏差一定信号DCを出力する。
保持回路HO31は、速度偏差一定信号DCが入力されると、信号DCXを「1」に保持し、NOT回路NO31に出力する。これにより、NOT回路NO31は、信号を「0」として、選択器SW32に出力する。保持回路HO31は、リセット信号RESETが入力されると、信号DCXを「0」にする。
選択器SW32は、NOT回路NO31から信号を「0」として受信すると、切られる。これにより、OR回路OR31には、積算器25から信号が入力されなくなる。
従って、速度偏差SP_DEVが一定になると、di/dt回路9は、最後に、積算器25から入力された信号LMT_DIDTを変化率として動作する。
本実施形態によれば、速度偏差SP_DEVが一定になるまで、di/dt設定器24に設定された変化率が、速度偏差SP_DEVの大きさに比例し、信号LMT_DIDTとして、di/dt回路9に入力される。di/dt回路9は、速度偏差SP_DEVの大きさに比例した信号LMT_DIDTを変化率として適用する。
これにより、電動機2の負荷が変わることにより、速度基準SP_Rへの電動機2の加減速時間が短くなった場合において、加減速トルクTCMPの減少する時間を短くすることができる。これにより、加減速トルクTCMPがゼロになるタイミングを最適化することができる。
よって、電動機ドライブシステム50Bは、加減速完了時の速度オーバシュートや、速度オフセットを抑制することができる。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態に係る電動機ドライブシステム50Cの構成を示す構成図である。
電動機ドライブシステム50Cは、図1に示す第1の実施形態に係る電動機ドライブシステム50において、制御装置3を制御装置3Cに代えている。その他の点は、同様の構成である。
制御装置3Cは、速度信号演算器4と、積分器5と、速度基準レート回路6と、速度制御回路7と、トルクリミッタ8と、di/dt回路9と、電流基準回路10と、電流検出回路11と、電流制御回路12と、電圧基準回路13と、PWM回路14と、加速減速レート設定器16と、トルクリミット設定器23と、di/dt設定器24と、速度偏差設定器26と、比較器27と、加算器AD1と、微分器DF1と、ゲイン回路G1と、保持回路HO41と、OR回路OR41と、減算器SU1,SU2,SU41と、選択器SW41A,SW41Bと、設定器VL41とを備えている。
次に、制御装置3Cの運転開始の初期段階の動作について説明する。
まず、初期段階では、選択器SW41Bが入れられている。一方、選択器SW41Aは切られている。
微分器DF1は、速度基準レート回路6から入力された速度基準SP_Rを微分する。微分器DF1は、微分した演算結果をゲイン回路G1に出力する。
ゲイン回路G1は、微分器DF1から入力された演算結果に、ゲインを掛けて、加減速トルクTCMPを演算する。加減速トルクTCMPは、理想となる電動機2のトルクである。ゲイン回路G1は、演算した加減速トルクTCMPを、選択器SW41Bを介して、OR回路OR41に出力する。
OR回路OR41は、選択器SW41Aが切られているため、設定器VL41からの入力はない。従って、OR回路OR41は、ゲイン回路G1から出力された加減速トルクTCMPを、加減速トルクTCMPAとして、加算器AD1に出力する。
次に、電動機2の駆動開始後の制御装置3の動作について説明する。
電動機2が駆動すると、積分器5から減算器SU41に電動機速度SP_Fが入力される。
減算器SU41は、外部速度基準SP_REF1が入力される。減算器SU41は、積分器5から入力された電動機速度SP_Fと外部速度基準SP_REF1とから速度偏差を演算する。減算器SU41は、演算した速度偏差を比較器27に出力する。
速度偏差設定器26は、比較器27で比較するための設定値SP_DEV_SETが設定されている。速度偏差設定器26は、設定値SP_DEV_SETを比較器27に出力する。
比較器27は、速度偏差設定器26から設定値SP_DEV_SETが入力される。比較器27は、減算器SU41から速度偏差が入力される。比較器27は、減算器SU41からの速度偏差が設定値SP_DEV_SET以下になった場合、信号CMPを保持回路HO41に出力する。
保持回路HO41は、比較器27から信号CMPが入力されると、信号CMPXを「1」に保持し、選択器SW41A,SW41Bに出力する。保持回路HO41は、リセット信号RESETが入力されると、信号CMPXを「0」にする。
選択器SW41Bは、信号CMPXを「1」として受信すると、切られる。これにより、OR回路OR41には、ゲイン回路G1からの加減速トルクTCMPが入力されなくなる。
選択器SW41Aは、信号CMPXを「1」として受信すると、入れられる。これにより、OR回路OR41には、設定器VL41に設定されている「0」が入力される。
保持回路HO41が信号CMPXを「1」として出力すると、OR回路OR41は、設定器VL41に設定されている「0」が入力される。一方、OR回路OR41は、ゲイン回路G1から加減速トルクTCMPが入力されなくなる。従って、OR回路OR41は、設定器VL41に設定されている「0」を加減速トルクTCMPAとして、加算器AD1に出力する。
本実施形態によれば、外部速度基準SP_REF1と電動機速度SP_Fとの差が、速度偏差設定器26に設定された設定値SP_DEV_SET以下になった場合、速度制御回路7から出力される速度制御出力ASPR_OUTへの補償量となる加減速トルクTCMPAをゼロにする。
これにより、制御装置3は、電動機2がトルクリミットで加減速した時に、電動機2の速度が、外部速度基準SP_REF1へ到達する時点で、加減速トルクTCMPAをゼロにすることができる。
従って、電動機ドライブシステム50Cは、加減速トルクTCMPAをゼロにするタイミングを、電流制御系の一次遅れ時間分だけ早めることで、加減速完了時の速度オーバシュートを抑制することができる。
(第5の実施形態)
図6は、本発明の第5の実施形態に係る電動機ドライブシステム50Dの構成を示す構成図である。
電動機ドライブシステム50Dは、図5に示す第4の実施形態に係る電動機ドライブシステム50Cの制御装置3Cにおいて、OR回路OR41と加算器AD1との間に、一次遅れフィルタ28を追加して設けた構成である。その他の点は、同様の構成である。
一次遅れフィルタ28は、電流制御系の一次遅れを模擬するためのフィルタである。一次遅れフィルタ28は、OR回路OR41から出力された加減速トルクTCMPAが「0」になる動作を、電流制御系の一次遅れに近似する。
本実施形態によれば、第4の実施形態による作用効果に加え、以下の作用効果を得ることができる。
加減速トルクTCMPAを出力する構成に、電流制御系を模擬した一次遅れフィルタ28を追加することで、加減速トルクTCMPAがゼロになる動作を、電流制御系の一次遅れに近似することができる。
従って、電動機ドライブシステム50Dは、加減速トルクTCMPAをゼロするタイミングを最適化することができる。よって、電動機ドライブシステム50Dは、加減速完了時の速度オーバシュートや速度オフセットを抑制することができる。
(第6の実施形態)
図7は、本発明の第6の実施形態に係る電動機ドライブシステム50Eの構成を示す構成図である。
電動機ドライブシステム50Eは、図6に示す第5の実施形態に係る電動機ドライブシステム50Dの制御装置3Dにおいて、速度制御回路7を速度制御回路7Eに代え、比較器29及び設定器VL51を追加して設けた構成である。その他の点は、同様の構成である。
比較器29は、一次遅れフィルタ28から加減速トルクTCMPAを受信する。比較器29は、受信した加減速トルクTCMPAと、設定器VL51に設定されている「0」とを比較する。比較器29は、加減速トルクTCMPAが「0」でない場合、許可信号ASPR_ENABLEを速度制御回路7Eに出力する。
速度制御回路7Eは、第1の実施形態に係る速度制御回路7に、「許可信号ASPR_ENABLEを受信している間は動作させる」という機能を追加した構成である。
速度制御回路7Eは、比較器29から許可信号ASPR_ENABLEを受信している間は、動作している。一方、速度制御回路7Eは、比較器29から許可信号ASPR_ENABLEを受信していない場合は、停止している。このとき、速度制御回路7Eは、速度制御出力ASPR_OUTを出力しない。
従って、加減速トルクTCMPAが「0」でない場合、トルクリミッタ8は、速度制御出力ASPR_OUTに、加減速トルクTCMPAが加算された信号を、加算器AD1から受信する。一方、加減速トルクTCMPAが「0」である場合、トルクリミッタ8は、加減速トルクTCMPAのみの信号を受信する。このとき、制御装置3Eは、加減速トルクTCMPAに基づいて、電力変換器1を制御する。
本実施形態によれば、第5の実施形態による作用効果に加え、以下の作用効果を得ることができる。
速度基準SP_Rを微分した加減速トルクTCMPAが出力されていることを検出し、速度制御回路7Eの動作を停止させることにより、電動機2の加減速中は、電動機2のトルクは加減速トルクTCMPでのみ制御することができる。
従って、電動機ドライブシステム50Eは、速度制御器7Eの特性に依存することなく電動機2は加減速することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る電動機ドライブシステムの構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る電動機ドライブシステムの特性を示すグラフ図。 本発明の第2の実施形態に係る電動機ドライブシステムの構成を示す構成図。 本発明の第3の実施形態に係る電動機ドライブシステムの構成を示す構成図。 本発明の第4の実施形態に係る電動機ドライブシステムの構成を示す構成図。 本発明の第5の実施形態に係る電動機ドライブシステムの構成を示す構成図。 本発明の第6の実施形態に係る電動機ドライブシステムの構成を示す構成図。
符号の説明
1…電力変換器、2…電動機、3…制御装置、4…速度信号演算器、5…積分器、6…速度基準レート回路、7…速度制御回路、8…トルクリミッタ、9…di/dt回路、10…電流基準回路、12…電流制御回路、13…電圧基準回路、14…PWM回路、16…加速減速レート設定器、19…加速度一定検出部、20…メモリ回路、23…トルクリミット設定器、24…di/dt設定器、50…電動機ドライブシステム、AD1…加算器、CT1,CT2…変流器、DF1,DF11…微分器、G1…ゲイン回路、HO11…保持回路、OR11…OR回路、SS…速度検出器、SU1,SU2,SU11…減算器,SW11A,SW11B…選択器、ZH11…ゼロホールド回路。

Claims (2)

  1. 電動機の速度の基準となる速度基準の変化率により、前記速度基準を演算する速度基準演算手段と、
    前記電動機の速度を演算する速度演算手段と、
    前記速度基準演算手段により演算された前記速度基準と前記速度演算手段により演算された前記速度との偏差を演算する速度偏差演算手段と、
    前記速度偏差演算手段により演算された前記偏差に基づいて、前記電動機の速度を制御するための速度制御の出力をする速度制御手段と、
    前記速度基準演算手段により演算された前記速度基準に基づいて、前記電動機の加減速のトルクの基準となる加減速トルク基準を演算する加減速トルク基準演算手段と、
    前記加減速トルク基準演算手段により演算された加減速トルク基準を、前記速度制御手段から出力される前記速度制御の出力に補償する速度制御出力補償手段と、
    前記速度制御出力補償手段により補償された前記速度制御の出力に、前記電動機のトルクをリミット値により制限する処理をするトルクリミッタと、
    前記トルクリミッタにより処理された前記速度制御の出力に基づいて、di/dt変化率を用いて、前記電動機のトルクの基準となるトルク基準を演算するトルク基準演算手段と、
    前記トルク基準演算手段により演算された前記トルク基準に基づいて、前記電動機を制御する制御手段と、
    前記速度偏差演算手段により演算された前記偏差に基づいて、前記電動機の加減速の完了時に、前記加減速トルク基準演算手段により演算される前記加減速トルク基準をゼロとするように、前記トルク基準演算手段の前記di/dt変化率を変化させるdi/dt変化率可変手段と
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置と、
    前記電動機と
    を備えたことを特徴とする電動機ドライブシステム
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