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JP5377499B2 - 光学的情報再生装置、及び光学的情報再生装置の情報再生方法 - Google Patents
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光学的情報再生装置、及び光学的情報再生装置の情報再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ光により情報記録媒体に記録された情報の再生機能を少なくとも有し、かつレーザノイズを抑制することを目的とした高周波電流重畳機構を有するレーザ駆動装置を備える光学的情報再生装置、及びその再生方法などに関するものである。
近年、青紫レーザにより光学的記録媒体に高密度の情報記録再生を行うBD(Blu−ray Disc)等の光学的情報再生装置においては高速記録・再生化(高倍速化)が進んでおり、半導体レーザも高出力化が進んでいる。
一方、半導体レーザを用いて情報の記録再生を行う光学的情報記録再生装置においては、半導体レーザから射出されたレーザ光を回転する情報記録媒体に照射し、情報記録媒体からの反射光を光検出器で受光して情報の再生を行う。しかし、この様な装置では、反射光の一部が半導体レーザに帰還するとノイズがレーザ光に混入し情報の再生品質を劣化させるという課題があり、特に出力の低い再生動作時に問題となる。
この為、半導体レーザには、高出力が求められると同時に、低出力時に低ノイズであることが求められる。
この帰還光によるノイズを抑制する方法としては、半導体レーザを駆動する直流電流に高周波電流を重畳するという方法が知られている。
図6は、従来の光学的情報再生装置(光ディスクドライブ)のブロック図である(特開2004−110975号公報参照)。
光ディスクドライブ51は、図示しない半導体レーザと光検出器を備え、半導体レーザで発生したレーザ光を情報記録媒体(ディスク)52に照射し、ディスク52からの反射光を光検出器で受光してディスク52に記録された情報を電気信号に変換する。変換された電気信号は、図示しない信号LSIによりデジタルデータに変換されるが、反射光の一部が半導体レーザに帰還するとレーザ光にノイズが混入し、再生される情報のジッタを悪化させる。
これを改善するため、LDドライバ53には、半導体レーザに駆動電流を供給する際に、駆動電流に所定の周波数と振幅値の高周波成分を重畳する機能が備えられている。これにより、シングルモードレーザをマルチモード化することによりジッタを抑制することが可能となっている。高周波電流の重畳によるノイズの抑制のレベルは、LDドライバ53内部に備えるレジスタ54によって設定する、高周波の周波数と振幅により変動する。そのため、ジッタ計測部55でジッタを計測しながら最もジッタが小さくなる周波数と振幅を探索して設定する。
一般に、ジッタを最小にする最適周波数や振幅は、光ディスクドライブ51の個体バラツキにより異なるが、ジッタを計測しながら最適周波数と振幅を設定し直すため、個々の光ディスクドライブ毎に最適な設定を誤差なく設定することが可能である。
特開2004−110975号公報
しかしながら、上記従来の構成では以下の様な課題があった。
重畳された高周波電流の周波数と振幅はジッタに対してのみ最適になる様に設定されている。そのため、ディスク52が再生専用でなく情報記録が可能なタイプである場合、高周波電流が重畳された駆動電流の振幅値が、所定の値より大きい状態でディスク52の再生を行うことになる。その場合、レーザ光により記録媒体に記録された情報がダメージを受けることがある。
それは、高周波が重畳された駆動電流で半導体レーザを駆動すると、レーザ光の光強度は平均レベルに対して一部の強度が著しく高く鋭いピークを有する波形になり、ピーク点の光強度のレーザ光により記録済みの情報が変質する再生光劣化が発生するためである。
特に、近年の高速記録・再生の傾向が進むに伴なって、再生時の光量が増大するため、より再生光劣化が発生しやすくなっている。
一方、高速再生時の再生光劣化を防止するために重畳振幅を小さく設定しすぎると低速再生時のジッタが悪化するので、ジッタを抑制しつつ再生光劣化を防止することは出来ないという課題があった。
本発明は、記録媒体に記録された情報が、レーザ光によりダメージを受けることを抑制できる信頼性の高い光学的情報記録再生装置、及び光学的情報再生装置の情報再生方を提供することを目的とする。
第1の本発明は、
レーザ光を情報記録媒体に照射して情報の読み取りを行う光学的情報再生装置であって、
前記レーザ光を発生する半導体レーザと、
前記半導体レーザに、高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザ駆動部と、
前記情報記録媒体を駆動するスピンドルモータと、
前記レーザ駆動部と前記スピンドルモータを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定し、
前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさは、前記情報記録媒体の情報記録面のうち、どの情報記録面が再生されるのかを示す再生層情報に基づいて決定され、
前記レーザ光の入射面に最も近い位置の情報記録面を再生する場合に比べて、前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の情報記録面を再生する場合の方が、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比(ピークレベル値/平均レベル値)が小さくなるように前記高周波電流のパラメータを決定する、光学的情報再生装置である。
また、第2の本発明は、
前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の前記情報記録面を再生する場合、前記高周波電流が重畳されていない基本駆動電流だけを前記半導体レーザに供給する、上記第1の本発明の光学的情報再生装置である。
また、第3の本発明は
記高周波電流のパラメータは、前記レーザ駆動部で用いられる、前記高周波電流の振幅値を設定する振幅設定値と前記高周波電流の周波数を設定する周波数設定値とを含む、上記第2の本発明の光学的情報再生装置である。
また、第4の本発明は、
前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比が、予め定められた値以下になる様に、設定される、上記第3の本発明の光学的情報再生装置である。
また、第5の本発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体が再生される際に、前記レーザ光によって、前記情報記録媒体の記録情報にダメージを与えないための閾値である、上記第4の本発明の光学的情報再生装置である。
また、第6の本発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体のどの情報記録面を再生するのかによって、異なる、上記第5の本発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、情報記録媒体の再生対象となる情報記録面によらず、情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第の本発明は、
レーザ光を情報記録媒体に照射して情報の読み取りを行う光学的情報再生装置の情報再生方法であって、
前記光学的情報再生装置は、
(i)前記レーザ光を発生する半導体レーザと、
(ii)前記半導体レーザに、高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザ駆動部と、
(iii)前記情報記録媒体を駆動するスピンドルモータと、
(iv)前記レーザ駆動部と前記スピンドルモータを制御する制御部とを有し、
前記制御部により、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定する工程を備え
前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさは、前記情報記録媒体の情報記録面のうち、どの情報記録面が再生されるのかを示す再生層情報に基づいて決定され、
前記レーザ光の入射面に最も近い位置の情報記録面を再生する場合に比べて、前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の情報記録面を再生する場合の方が、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比(ピークレベル値/平均レベル値)が小さくなるように前記高周波電流のパラメータを決定する、光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第の本発明は、
前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の前記情報記録面を再生する場合、前記高周波電流が重畳されていない基本駆動電流だけを前記半導体レーザに供給する、上記第の本発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第の本発明は
記高周波電流のパラメータは、前記レーザ駆動部で用いられる、前記高周波電流の振幅値を設定する振幅設定値と前記高周波電流の周波数を設定する周波数設定値とを含む、上記第の本発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第10の本発明は、
前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比が、予め定められた値以下になる様に、設定される、上記第の本発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第11の本発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体が再生される際に、前記レーザ光によって、前記情報記録媒体の記録情報にダメージを与えないための閾値である、上記第10の本発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第12の本発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体のどの情報記録面を再生するのかによって、異なる、上記第11の本発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、情報記録媒体の再生対象となる情報記録面によらず情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
以下、本発明に関連する発明(第1発明〜第33発明)について説明する。
第1発明は、
レーザ光を情報記録媒体に照射して情報の読み取りを行う光学的情報再生装置であって、
前記レーザ光を発生する半導体レーザと、
前記半導体レーザに、高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザ駆動部と、
前記情報記録媒体を駆動するスピンドルモータと、
前記レーザ駆動部と前記スピンドルモータを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定する、光学的情報再生装置である。
また、第2発明は、
前記制御部は、前記情報記録媒体から情報を読み出すための再生速度を決定する機能及び前記情報記録媒体の種類を判別する機能の内、少なくとも何れか一つの機能を有し、
前記重畳の対象となる電流の大きさは、i)前記制御部により前記判別された前記情報記録媒体の種類、ii)前記制御部により前記決定された前記再生速度及び、iii)前記情報記録媒体の情報記録面の内どの情報記録面が再生されるのかを示す再生層情報の内、少なくとも何れか一つの情報に基づいて決定される、上記第1発明の光学的情報再生装置である。
また、第3発明は、
前記制御部は、前記再生速度を決定する機能、及び前記情報記録媒体の種類を判別する機能を有しており、
前記高周波電流のパラメータは、前記判別された前記情報記録媒体の種類、及び前記決定された前記再生速度に基づいて決定されるものであり、
前記決定された前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ駆動部で用いられる、前記高周波電流の振幅値を設定する振幅設定値と前記高周波電流の周波数を設定する周波数設定値とを含む、上記第2発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、情報記録媒体の種類と再生速度に応じて高周波電流のパラメータを決定するので、再生光劣化を防止可能で、且つジッタの少ない再生が可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、例えば、本発明の光学的情報再生装置は、情報記録媒体の種類が、再生専用、1回のみ記録可能、繰り返し記録可能のうちのいずれであるかを判別し、前記判別結果に基づいて前記高周波電流のパラメータを決定しても良い。
これにより、例えば、情報記録媒体の種類によらず情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第4発明は、
前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比が、予め定められた値以下になる様に、設定される、上記第3発明の光学的情報再生装置である。
また、第5発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体が再生される際に、前記レーザ光によって、前記情報記録媒体の記録情報にダメージを与えないための閾値である、上記第4発明の光学的情報再生装置である。
また、第6発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体の種類によって、前記再生速度によって、又は、前記情報記録媒体のどの情報記録面を再生するのかによって、異なる、上記第5発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、情報記録媒体の種類、再生速度、又は、再生対象となる情報記録面によらず、情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第7発明は、
前記予め設定された、前記高周波電流のパラメータを記憶する記憶部を備え、
前記情報記録媒体の種類の判別結果と前記決定された前記再生速度とに基づいて、前記記憶部から前記高周波電流のパラメータが選択的に読み出される、上記第4〜6の何れかの発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、光学的情報再生装置の起動時の学習を不要として立ち上がり時間の短い光学的情報再生装置を提供できる。
また、第8発明は、
前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比は、前記情報記録媒体が再生専用タイプである場合より、前記情報記録媒体が情報記録可能タイプである場合の方が小さくなる様に、前記高周波電流のパラメータが設定されている、上記第4,6,又は7発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、再生光劣化を防止しつつ、再生光劣化の発生しない再生専用の記録媒体についてはジッタの少ない再生が可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第9発明は、
前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比は、前記情報記録媒体が1回のみ情報記録可能タイプである場合より、前記情報記録媒体が繰り返し記録可能タイプである場合の方が小さくなる様に、前記高周波電流のパラメータが設定されている、上記第4,6,又は7発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、再生光劣化を防止しつつ、1回のみ情報記録可能な記録媒体に対してはジッタの少ない再生が可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第10発明は、
前記再生専用タイプ又は前記1回のみ情報記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の振幅は、前記情報記録可能タイプ又は前記繰り返し記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の振幅より小さい、上記第8又は9発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、光強度のピークレベルを下げることができ、情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第11発明は、
前記再生専用タイプ又は前記1回のみ情報記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の周波数は、前記情報記録可能タイプ又は前記繰り返し記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の周波数より高い、
上記第8又は9発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、光強度のピークレベルを下げることができ、情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第12発明は、
前記記憶部に記憶された前記高周波電流のパラメータに含まれる前記振幅設定値は、所定の振幅の高周波電流が得られる様に、予め設定されており、他の振幅設定値は前記記憶部に記憶された前記振幅設定値を用いて算出される、上記第7発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、ジッタの抑制効果が弱い、最小の振幅設定値を精度良く設定して設定誤差の影響を小さくしつつ、その他の設定値の設定工数を削減して低コストを実現可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第13発明は、
前記制御部は、前記情報記録媒体に記録された前記情報の再生中に前記再生速度を変更する場合、又は、前記再生される前記情報記録面を変更する場合、前記決定されたパラメータを変更する、上記第4発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、情報記録媒体の再生速度の変更、又は、再生される情報記録面の変更に応じて高周波電流のパラメータを変更するので、再生光劣化を防止可能で、且つ、ジッタの少ない再生が可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第14発明は、
情報記録可能な前記情報記録媒体に記録された前記情報の再生中に、前記再生速度を上げる方向に変更する場合には、前記高周波電流のパラメータを変更した後、前記レーザ光の前記光強度の平均レベル値を上げる、上記第13発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、再生中に再生速度を上げる場合にも再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第15発明は、
情報記録可能な前記情報記録媒体に記録された前記情報の再生中に、前記再生速度を下げる方向に変更する場合には、前記レーザ光の光強度の前記平均レベル値を下げた後、前記高周波電流のパラメータを変更する、上記第13発明の光学的情報再生装置である。
これにより、例えば、再生中に再生速度を下げる場合にも再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、例えば、本発明の光学的情報再生装置は、半導体レーザの発振波長が、390nm以上450nm以下であっても良い。
これにより、例えば、波長が390nm以上450nmの範囲のレーザ光により情報の再生を行う高密度な情報記録媒体に対する再生中であっても、再生光劣化を防止可能な光学的情報再生装置を提供できる。
また、第16発明は、
レーザ光を情報記録媒体に照射して情報の読み取りを行う光学的情報再生装置の情報再生方法であって、
前記光学的情報再生装置は、
(i)前記レーザ光を発生する半導体レーザと、
(ii)前記半導体レーザに、高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザ駆動部と、
(iii)前記情報記録媒体を駆動するスピンドルモータと、
(iv)前記レーザ駆動部と前記スピンドルモータを制御する制御部とを備え、
前記制御部により、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定する工程を備えた、光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第17発明は、
前記制御部は、前記情報記録媒体から情報を読み出す再生速度を決定する機能及び前記情報記録媒体の種類を判別する機能の内、少なくとも何れか一方の機能を有し、
前記重畳の対象となる電流の大きさは、i)前記制御部により前記判別された前記情報記録媒体の種類、ii)前記制御部により前記決定された前記再生速度、及びiii)前記情報記録媒体の情報記録面の内どの情報記録面が再生されるのかを示す再生層情報の内、少なくとも何れか一つの情報に基づいて決定される、上記第16発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第18発明は、
前記制御部は、前記再生速度を決定する機能、及び前記情報記録媒体の種類を判別する機能を有しており、
前記高周波電流のパラメータは、前記判別された前記情報記録媒体の種類、及び前記決定された前記再生速度に基づいて決定されるものであり、
前記決定された前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ駆動部で用いられる、前記高周波電流の振幅値を設定する振幅設定値と前記高周波電流の周波数を設定する周波数設定値とを含む、上記第17発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、情報記録媒体の種類と再生速度に応じて高周波電流のパラメータを決定するので、再生光劣化を防止可能で、且つジッタの少ない再生が可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、例えば、本発明の光学的情報再生装置における情報再生方法は、情報記録媒体の種類が、再生専用、1回のみ記録可能、繰り返し記録可能のうちのいずれであるかを判別し、前記判別結果に基づいて前記高周波電流のパラメータを決定しても良い。
これにより、例えば、情報記録媒体の種類によらず情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第19発明は、
前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比が、予め定められた値以下になる様に、設定される、上記第18発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第20発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体が再生される際に、前記レーザ光によって、前記情報記録媒体の記録情報にダメージを与えないための閾値である、上記第19発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
また、第21発明は、
前記予め定められた値は、前記情報記録媒体の種類によって、前記再生速度によって、又は、前記情報記録媒体のどの情報記録面を再生するのかによって、異なる、上記第20発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、情報記録媒体の種類、再生速度、又は、再生対象となる情報記録面によらず情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第22発明は、
前記情報記録再生装置は、前記予め設定された、前記高周波電流のパラメータを記憶する記憶部を備え、
前記情報記録媒体の種類の判別結果と前記決定された前記再生速度とに基づいて、前記記憶部から前記高周波電流のパラメータが選択的に読み出される、上記第19〜21の何れかの発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、光学的情報再生装置の起動時の学習を不要として立ち上がり時間の短い、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第23発明は、
前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比は、前記情報記録媒体が再生専用タイプである場合より、前記情報記録媒体が情報記録可能タイプである場合の方が小さくなる様に、前記高周波電流のパラメータが設定されている、上記第19、21、又は22発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、再生光劣化を防止しつつ、再生光劣化の発生しない再生専用の記録媒体についてはジッタの少ない再生が可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第24発明は、
前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比は、前記情報記録媒体が1回のみ情報記録可能タイプである場合より、前記情報記録媒体が繰り返し記録可能タイプである場合の方が小さくなる様に、前記高周波電流のパラメータが設定されている、上記第19、21、又は22発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、再生光劣化を防止しつつ、1回のみ情報記録可能な記録媒体に対してはジッタの少ない再生が可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第25発明は、
前記再生専用タイプ又は前記1回のみ情報記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の振幅は、前記情報記録可能タイプ又は前記繰り返し記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の振幅より小さい、上記第23又は24発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、光強度のピークレベルを下げることができ、情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第26発明は、
前記再生専用タイプ又は前記1回のみ情報記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の周波数は、前記情報記録可能タイプ又は前記繰り返し記録可能タイプに対して予め設定されている前記高周波電流の周波数より高い、
上記第23又は24発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、光強度のピークレベルを下げることができ、情報記録媒体の再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第27発明は、
前記記憶部に記憶された前記高周波電流のパラメータに含まれる前記振幅設定値は、所定の振幅の高周波電流が得られる様に、予め設定されており、他の振幅設定値は前記記憶部に記憶された前記振幅設定値を用いて算出する、上記第22発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、ジッタの抑制効果が弱い最小の振幅設定値を精度良く設定して設定誤差の影響を小さくしつつ、その他の設定値の設定工数を削減して低コストを実現可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第28発明は、
前記制御部は、前記情報記録媒体に記録された前記情報の再生中に前記再生速度を変更する場合、又は、前記再生される前記情報記録面を変更する場合、前記決定されたパラメータを変更する、上記第19発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、情報記録媒体の再生速度の変更、又は、再生される情報記録面の変更に応じて高周波電流のパラメータを変更するので、再生光劣化を防止可能で、且つジッタの少ない再生が可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第29発明は、
情報記録可能な前記情報記録媒体に記録された前記情報の再生中に、前記再生速度を上げる方向に変更する場合には、前記高周波電流のパラメータを変更した後、前記レーザ光の前記光強度の平均レベル値を上げる、上記第28発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、再生中に再生速度を上げる場合にも再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第30発明は、
情報記録可能な前記情報記録媒体に記録された前記情報の再生中に、前記再生速度を下げる方向に変更する場合には、前記レーザ光の光強度の前記平均レベル値を下げた後、前記高周波電流のパラメータを変更する、上記第28発明の光学的情報再生装置の情報再生方法である。
これにより、例えば、再生中に再生速度を下げる場合にも再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、例えば、本発明の光学的情報再生装置における情報再生方法は、半導体レーザの発振波長が、390nm以上450nm以下であっても良い。
これにより、例えば、波長が390nm以上450nmの範囲のレーザ光により情報の再生を行う高密度な情報記録媒体に対する再生中であっても、再生光劣化を防止可能な、光学的情報再生装置における情報再生方法を提供できる。
また、第31発明は、
上記第1発明の光学的情報再生装置の、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定する制御部、としてコンピュータを機能させるプログラムである。
また、第32発明は、
上記第16発明の光学的情報再生装置の情報再生方法の、前記制御部により、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定する工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、第33発明は、
上記第31又は、32発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
上記構成により、再生光劣化が発生せずジッタも良好な、高性能かつ高信頼性の情報再生装置を提供できる。
上記構成により、再生光劣化が発生せずジッタも良好な、高性能かつ高信頼性の情報再生装置を提供できる。
本発明によれば、記録媒体に記録された情報が、レーザ光によりダメージを受けることを抑制できる信頼性の高い光学的情報再生装置、及び光学的情報再生装置の情報再生方を提供出来る。
本発明の実施の形態における光学的情報再生装置のブロック図 本発明の実施の形態における光学的情報再生装置のレーザ光強度の時間変化を示す波形図 本発明の実施の形態における光学的情報再生装置のレーザ光強度のピークレベル値と平均レベル値との比と、レーザ出力との関係図 本発明の実施の形態における光学的情報再生装置の高周波電流の、周波数設定値と高周波重畳用周波数との関係図 本発明の実施の形態における光学的情報再生装置の高周波電流の、振幅設定値と高周波重畳用振幅との関係図 従来の光学的情報再生装置のブロック図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態における光学的情報再生装置のブロック図である。
I.図1を参照しながら、本実施の形態の光学的情報再生装置の構成を説明する。
光ディスク1は、デジタル情報が記録される情報記録媒体であり、図示しない情報記録面を一つもしくは複数備える。
スピンドルモータ2は、光ディスク1を任意の回転数で駆動するモータである。光ピックアップ3は、レーザ光を光ディスク1に照射し反射光を電気信号に変換することにより、光ディスク1に記録された情報をアナログ信号として読み出す装置である。信号処理部4は、光ピックアップ3から読み出された信号をデジタル信号に変換する手段である。制御部5は、一つ又は複数のLSIから構成され、信号処理部4から送られるデジタル信号を処理する他、光ピックアップ3から照射するレーザ光の強度やスピンドルモータ2の回転数を制御する手段である。
制御部5がスピンドルモータ2の回転数を変更すると、レーザ光が光ディスク1を走査する線速度が変更されるので、光ディスク1から情報を読み出す再生(又は記録)速度を変更することができる。制御部5は速度に応じてレーザの光強度の調整も行う。
次に、光ピックアップ3の内部構成について説明する。
半導体レーザ6は、波長390nm以上450nm以下のレーザ光、望ましくは波長405nmの波長のレーザ光を照射する素子である。レーザ駆動部7は、半導体レーザ6に駆動電流を供給して半導体レーザ6を発光させる装置である。また、レーザ駆動部7は、基本となる駆動電流(以下、基本駆動電流と呼ぶ)に高周波電流を重畳して、半導体レーザ6に供給するための駆動電流を生成する機能を有する。
本実施の形態の「基本駆動電流」は、本発明の「重畳の対象となる電流」の一例である。
半導体レーザ6から照射されるレーザ光は、光ディスク1に向かう往路光の一部が前光用ビームスプリッタ8で分離され前光モニタ9に入射する。制御部5は前光モニタ9からのモニタ信号に基づき、レーザ光の強度が所定の値になる様にレーザ駆動部7を制御する。前光用ビームスプリッタ8を通過した往路光は、復路光を分離するビームスプリッタ10を通過して、コリメータレンズ11で平行光に変換される。
コリメータレンズ11は図示しないアクチュエータを備え、光軸方向に移動可能に構成され、球面収差補正機能を有する。
光ディスク1が複数の情報記録面を備える場合には、再生を行う情報記録面から光ディスク1のレーザ入射表面までの厚みの違いにより球面収差が発生するため、ある情報記録面の再生から他の情報記録面の再生に切り替える際には、発生する球面収差量の差を補正するためにコリメータレンズ11を光軸方向に移動させる。
コリメータレンズ11により平行光に変換された往路光は立ち上げミラー12で反射し対物レンズ13により集光されて光ディスク1の図示しない情報記録面に合焦する。
光ディスク1からの反射光(復路光)は光ピックアップ3内を往路光と逆に進行し、対物レンズ13、立ち上げミラー12、コリメータレンズ11を通過し、ビームスプリッタ10で反射し光検出器14に入射しRF信号やサーボ信号に変換される。
光ディスク1からの反射光は殆どが光検出器14に戻るが、残りの一部が半導体レーザ6に戻り、これによりレーザ光にノイズが混入する。ノイズが混入すると信号処理部4によりRF信号がデジタル信号に変換される際にジッタが増加し再生される情報の品質を悪化させる。
これを防止するため、半導体レーザ6にレーザ駆動部7が駆動電流を供給する際に、基本駆動電流に所定の周波数と振幅値の高周波成分を重畳し、シングルモードレーザをマルチモード化してジッタを抑制する。レーザ駆動部7は内部に電流制御部15、D/A変換器16、オシレータ17を備える。
制御部5は、電流制御部15に半導体レーザ6の基本駆動電流を生成させるとともに、基本駆動電流に重畳する高周波電流の振幅と周波数をそれぞれ設定する設定値データ(図4,5参照)をD/A変換器16に送信する。D/A変換器16はその設定値データをアナログ電圧信号に変換しオシレータ17に入力する。オシレータ17は設定された周波数及び振幅の高周波電流を生成し、生成された高周波電流は、図示しないコンデンサを介して基本駆動電流にカップリングされる。
ここで、高周波電流のパラメータである振幅と周波数をそれぞれ設定する設定値データは、メモリである記憶部18に、再生速度と光ディスク1の種類に応じて個別に保存されている。制御部5は、再生速度と光ディスク1の種類に応じて、最適な値(振幅と周波数)を選択し、これに対応する設定値データを記憶部18から読み出してレーザ駆動部7に、その読み出した設定値データを送信する。
尚、再生速度と光ディスク1の種類に対応した値(振幅と周波数)をどのようにして決めているかについては、更に後述する。
また、高周波電流のパラメータには周波数が0の場合を含んでいても良い。この点については、VIIIで更に後述する。
II.次に本実施の形態の光学的情報再生装置の動作を説明すると同時に、本発明の一実施の形態である光学的情報再生装置の情報再生方法について説明する。
光学的情報再生装置に光ディスク1が挿入され、図示しないローディング機構により回転駆動可能な位置にセットされると、制御部5は所定の回転数で光ディスク1を駆動し光ディスク1に最内周に書かれている光ディスク1自身の種類(再生専用、1回のみ記録可能、繰り返し記録可能)や対応可能な再生速度を光ピックアップ3により読み取る。
次に、光ディスク1への情報の記録又は再生動作をユーザの指示に従って行うが、本実施の形態においては主として再生時における動作を説明する。
光学的情報再生装置が光ディスク1に記録された情報の再生を行う場合、制御部5は光ディスク1の挿入時に読み込まれた光ディスク1の対応可能な再生速度から、適切な速度を選定(例えば最も速い速度)し、対応する回転速度でスピンドルモータ2を駆動し、ディスク1を回転させる。
また、ディスク1の種類(再生専用、1回のみ記録可能、繰り返し記録可能)と再生速度に応じてレーザ光の光強度とレーザ駆動部7が基本駆動電流に重畳すべき高周波電流のパラメータ(周波数と振幅値)に対応した設定値データを記憶部18から読み出して設定する。
ここで、基本駆動電流の大きさは、i)制御部5により判別された光ディスク1の種類、ii)制御部5により決定された再生速度、及びiii)光ディスク1が複数の情報記録面を有する光ディスクの場合にどの情報記録面を再生するかを示す再生層情報の内、少なくとも何れか一つの情報に基づいて決定される。
図2は、本発明の実施の形態における光学的情報再生装置のレーザ光強度の時間変化を示す波形図である。
高周波成分が重畳された駆動電流により発光したレーザ光の光強度の波形は、高周波の重畳された駆動電流の周波数に相当する時間間隔で鋭いピークを持ち、そのピークレベル値はレーザ光の平均レベル値より大幅に高くなっている。また、ピークレベル値は高周波の重畳された駆動電流の振幅の大きさと重畳周波数に応じて変動する。
このピークレベル値が、所定値より高いと既に記録されている情報を消去してしまう(再生光劣化)場合があるため、再生光劣化を防止するためには、所定値以下になる様、重畳する高周波電流のパラメータを設定する必要がある。
ここで、再生光劣化が発生しないピークレベル値は、光ディスク1の種類、再生速度、又は、複数の情報記録面を有する光ディスクの場合にどの情報記録面を再生するかにより異なる。一方、再生光劣化を抑えるためにピークレベル値を低くしすぎると、高周波電流の重畳の効果が低くなり、レーザノイズが増加しジッタが悪化してしまう。
このため本発明の実施の形態では、光ディスク1の種類(再生専用、繰り返し記録可能、1回のみ記録可能)、再生速度、又は、複数の情報記録面を有する光ディスクの場合にどの情報記録面を再生するかにより、重畳する高周波電流のパラメータである周波数と振幅の内、少なくとも何れか一方の値を決定する。
そして、高周波電流のパラメータを決定する際に、レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比(ピークレベル値/平均レベル値)が所定の閾値以下となる様に、高周波電流のパラメータを設定する。ここで、所定の閾値は、光ディスク1の記録情報が再生される際に、レーザ光によって、その記録情報にダメージを与えないための閾値である。また、所定の閾値は、光ディスクの種類によって、再生速度によって、又は、光ディスク1のどの情報記録面を再生するのかによって、異なるため、予め実験等により決定しておくことが望ましい。
高周波電流のパラメータと、所定の閾値の関係について、以下に、具体的に説明する。
III.次に、制御部5の光ディスク判別機能により、再生される光ディスク1が記録可能(繰り返し記録可能又は1回のみ記録可能)な種類であると判別されて、2倍速で再生を行うことが決定された場合の動作について説明する。
本実施の形態の光学的情報再生装置では、レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比が、所定の閾値(本実施の形態では、この所定の閾値は、例えば7.7とする)以下となる様に、高周波電流のパラメータを設定する。ここで、閾値7.7は、実験により予め決定した値である。
この閾値7.7は、光ディスク1を、2倍速再生する際に再生光劣化が発生しない閾値であり、レーザ特性のばらつきや温度特性を含めてもこの閾値を超えない様に、高周波電流のパラメータを設定する。
図3は、本発明の実施の形態における光学的情報再生装置のレーザ光強度のピークレベル値と平均レベル値の比(ピークレベル値/平均レベル値)と、レーザ出力(平均レベル値)との関係図である。
図3の曲線31は、レーザ駆動部7に、重畳用の高周波電流の振幅値(以下、これを高周波重畳用振幅値と呼ぶ)として5mApp、及び重畳用の高周波電流の周波数(以下、これを高周波重畳用周波数と呼ぶ)として400MHzに対応する設定値データ(振幅設定値と周波数設定値)を入力し、レーザ出力を0.1〜0.8mWの範囲で変化させたときの、ピークレベル値/平均レベル値の値をプロットしたものである。
また、図3の曲線32は、レーザ駆動部7に、高周波重畳用振幅値として3.3mApp、及び高周波重畳用周波数として400MHzに対応する設定値データを入力し、レーザ出力を0.1〜0.8mWの範囲で変化させたときの、ピークレベル値/平均レベル値の値をプロットしたものである。
また、図3の曲線33は、レーザ駆動部7に、高周波重畳用振幅値として5mApp、及び高周波重畳用周波数として460MHzに対応する設定値データを入力し、レーザ出力を0.1〜0.8mWの範囲で変化させたときの、ピークレベル値/平均レベル値の値をプロットしたものである。
本実施の形態の光学的情報再生装置では、光ディスク1の種類が、記録可能(1回のみ記録可能もしくは繰り返し記録可能)な光ディスクであり、再生条件は2倍速再生である場合は、レーザ出力は、0.3mWを使用することが予め設定されている。
この場合、記憶部18から読み出されるデータは、高周波重畳用振幅値として5mApp、及び高周波重畳用周波数として400MHzに対応する設定値データである(図3の曲線31参照)。その理由は次の通りである。
再生光劣化を防止するためには、選択対象となる設定値データは、レーザ出力が0.3mWの時に、ピークレベル値/平均レベル値が、7.7以下であることが要求される。曲線31上の点31aと曲線32上の点32aは、ピークレベル値/平均レベル値がそれぞれ6.6と5.4であるので、閾値7.7以下の条件を満足する(図3参照)。
一方、ピークレベル値/平均レベル値が大きいほど(例えば、高周波重畳用振幅値をより大きく設定する)、ジッタ抑制の効果が高いので、曲線31上の点31aに対応する設定値データが選択される。
尚、曲線31は、高周波重畳用周波数を400MHzとし、温度特性等のばらつきを考慮した場合において、ピークレベル値/平均レベル値が7.7以下となる複数の曲線の内、最大の高周波重畳用振幅値(5mApp)を設定した時に得られる曲線である。
IV.次に、制御部5の光ディスク判別機能により、再生される光ディスク1が記録可能(繰り返し記録可能又は1回のみ記録可能)な種類であると判別されて、4倍速で再生を行うことが決定された場合の動作について説明する。
本実施の形態の光学的情報再生装置では、レーザ光の光強度のピークレベルと平均レベルとの比が、2倍速再生より小さい所定の閾値(本実施の形態では、この所定の閾値は、例えば5とする)以下となる様に、高周波電流のパラメータを設定する。
この閾値5は、光ディスク1を4倍速再生する際に再生光劣化が発生しない閾値である。ここで、閾値5は、実験により予め決定した値である。
高速再生時には、光強度の平均レベル値を高くする必要がありピークレベル値も平均レベル値の増加に応じて高くなる。このため再生光劣化を防止するためにはピークレベル値が低くなる様に、高周波電流のパラメータを変更する必要がある。
従って、本実施の形態の光学的情報再生装置においては、高周波電流のパラメータは、ピークレベル値と平均レベル値との比が、2倍速再生時より小さくし、レーザ特性のばらつきや温度特性のばらつきを含めても、この比が5以下になる様に設定する。
本実施の形態の光学的情報再生装置では、光ディスク1の種類が、記録可能(1回のみ記録可能もしくは繰り返し記録可能)な光ディスクであり、再生条件は4倍速再生である場合は、レーザ出力は、0.6mWを使用することが予め設定されている。
この場合、記憶部18から読み出されるデータは、高周波重畳用振幅値として3.3mApp、及び高周波重畳用周波数として400MHzに対応する設定値データである(図3の曲線32参照)。その理由は次の通りである。
再生光劣化を防止するためには、選択対象となる設定値データは、レーザ出力が0.6mWの時に、ピークレベル値/平均レベル値が、5以下であることが要求される。
曲線32上の点32bは、ピークレベル値/平均レベル値が4であるので、閾値5以下の条件を満足する(図3参照)。しかし、曲線31上の点31bは、ピークレベル値/平均レベル値が5.6であるので、閾値5以下の条件を満足しない(図3参照)。
即ち、仮に4倍速再生を2倍速再生と同じ高周波電流のパラメータ(高周波重畳用振幅5mApp、高周波重畳用周波数400MHz)で行った場合には、ピークレベル値と平均レベル値の比が5.6であり許容値5を超えて再生光劣化を起こしてしまう。
従って、曲線32上の点32bに対応する設定値データが選択される。
尚、曲線32は、高周波重畳用周波数を400MHzとし、温度特性等のばらつきを考慮した場合において、ピークレベル値/平均レベル値が閾値5以下となる複数の曲線の内、最大の高周波重畳用振幅値(3.3mApp)を設定した時に得られる曲線である。
本実施の形態においては、このように再生速度の違いにより高周波電流のパラメータを変更するので、再生光劣化を防止できる信頼性の高い光学的情報再生装置を実現可能である。
更に、上記の様に、ピークレベル値/平均レベル値が予め定められた閾値以下になる様にパラメータを設定する場合、ジッタ抑制の効果も考慮して、最大の高周波重畳用振幅値を設定している。
また、光強度のピークレベル値と平均レベル値との比を小さくする際には、重畳振幅を変更せずに重畳周波数を上昇させても同等の効果を得ることができる。
例えば、再生される光ディスク1が記録可能(繰り返し記録可能又は1回のみ記録可能)な種類であり4倍速で再生を行う場合に、高周波重畳用振幅は5mApp、高周波重畳用周波数を400MHzから460MHzに上げることで、レーザ光強度のピークレベル値と平均レベル値の比を下げることができる(図3の曲線33参照)。
この場合、図3の曲線33が示す様に、レーザ出力が0.6mWの時に、ピークレベル値/平均レベル値が3.7であることから、ピークレベル値/平均レベル値が閾値5以下でなければならないという条件を満たしている。
また、ピークレベル値と平均レベル値の比を下げるために重畳振幅低下と重畳周波数上昇を組み合わせても良い。
V.次に、再生される光ディスク1が再生専用である場合の動作について説明する。
この場合は再生光劣化が発生しないため、レーザ光強度のピークレベル値/平均レベル値の比を小さくする必要はなく、例えば高周波重畳用振幅7mApp、高周波重畳用周波数400MHzとする。或いはジッタの劣化が許容できる範囲内であれば、高周波重畳用振幅を記録可能な光ディスクの2倍速再生時の振幅(5mApp)と同じにして、予め設定する必要のある設定値データの個数を削減してもよい。
また、記録可能な光ディスクにおいては、情報の消去が不可能な、1回のみ記録可能なタイプより、情報の消去が可能な繰り返し記録可能なタイプの方が再生光劣化しやすい。このため、繰り返し記録可能な光ディスクにおいては光強度のピークレベルと平均レベルの比を例えば4.5以下と小さくしても良く、より信頼性の高い光学的情報再生装置を提供できる。
VI.次に、再生動作中に再生速度を変更する際の動作について説明する。
再生動作中に再生速度を上げることは、例えば光学的情報再生装置が再生を一時的に停止して省電力のため光ディスク1を低回転で駆動している状態から、再び再生を開始するため光ディスク1の回転数を上げて高速度状態に変わる際等に実施される。
再生動作中に再生速度を上げる際の動作は、次の手順で行われる。
即ち、先ず、制御部5がスピンドルモータの回転数を増加させる(工程101)。
次に、高周波電流のパラメータの設定を、変更後の速度にあわせて変更し、光強度のピークレベル値と平均レベル値の比を減少させる(工程102)。
その後、レーザの光強度を増加する(工程103)。
高周波電流のパラメータの設定を変える前にレーザの光強度を増加すると、レーザの光強度のピークレベルが再生光劣化を起こすレベルを超えてしまうが、上記手順を踏むことにより再生光劣化を起こすレベルを超えることを防止することができ信頼性の高い光学的情報再生装置を提供できる。
また、再生動作中に再生速度を下げることは、光ディスク1が高回転で駆動される際に発生する振動によって再生信号の品質が悪化している場合等に実施される。
再生動作中に再生速度を下げる際の動作は、次の手順で行われる。
即ち、先ず、制御部5がスピンドルモータの回転数を低下させる(工程201)。
次に、レーザの光強度を低下させる(工程202)。
その後、高周波電流のパラメータの設定を変更後の速度にあわせて変更し、光強度のピークレベルと平均レベルの比を増加させる(工程203)。
上記工程202〜203の動作を、図3を用いて具体的に説明する。
工程202において、レーザ出力を0.6mWから0.3mWに低下させることは、図3の曲線32上の点32b(レーザ出力が0.6mW、高周波重畳用振幅値が3.3mApp、高周波重畳用周波数が400MHz)から、点32a(レーザ出力が0.3mW、高周波重畳用振幅値が3.3mApp、高周波重畳用周波数が400MHz)に遷移することに対応する。
次に、工程203において、ピークレベル値/平均レベル値を5.4から6.6に増加させることは、図3の曲線32上の点32aから、曲線31上の点31a(レーザ出力が0.3mW、高周波重畳用振幅値が5mApp、高周波重畳用周波数が400MHz)に遷移することに対応する。
レーザの光強度を低下させる前に光強度のピークレベルと平均レベルの比を増加させると、レーザの光強度のピークレベルが再生光劣化を起こすレベルを超えてしまうが、上記手順により再生光劣化を起こすレベルを超えることを防止することができ信頼性の高い光学的情報再生装置を提供できる。
VII.次に、本実施の形態の光学的情報再生装置の記憶部18に、高周波電流のパラメータとして、予め記憶されている設定値データ(周波数設定値と、振幅設定値)について、図4,5を用いて説明する。
図4は、本発明の実施の形態における光学的情報再生装置の高周波電流の周波数設定値と高周波重畳用周波数の関係図、図5は、本発明の実施の形態における光学的情報再生装置の高周波電流の振幅設定値と高周波重畳用振幅の関係図である。
光ディスクの種類と再生速度毎に設定された高周波重畳用周波数と高周波重畳用振幅に対応する周波数設定値と振幅設定値が、記憶部18に予め記憶されている。
制御部5は、セットされた光ディスク1の種類を判定して、再生速度を決定した結果に対応する高周波電流のパラメータとして、上記の周波数設定値と振幅設定値(設定値データ)を記憶部18から選択し、D/A変換器16へ出力する。これら設定値データを制御部5から受け取ったD/A変換器16は、対応する周波数と振幅をオシレータ17に発生させる。
しかしながら、設定値データ(周波数設定値、振幅設定値)が同一であっても、実際の高周波重畳用周波数や高周波重畳用振幅は、レーザ駆動部7の特性ばらつき等の影響により同じにならない。更にまた、基本駆動電流と、高周波重畳用周波数及び振幅等により定まる、光強度のピークレベル値と平均レベル値との比やジッタは、半導体レーザ6の特性ばらつきや駆動電流の伝送経路の影響も受ける。
例えば、図4に示す様に、ある光学的情報再生装置の場合、周波数設定値を10(dec)に設定すれば、レーザ駆動部7が基本駆動電流に重畳する高周波電流の周波数は400MHzが得られるが(図4の直線401参照)、別の光学的情報再生装置の場合は、周波数設定値を12(dec)に設定しなければ、400MHzを得ることが出来ない(図4の直線402参照)。図5についても同様のことが言える(図5の直線501,502参照)。
このため周波数設定値と振幅設定値は、個々の光学的情報再生装置毎に製造時に、所定の調整により設定し、記憶部18に記憶しておく。
これにより、特性ばらつきに影響を受けない高精度な設定を実現でき信頼性の高い光学的情報再生装置を実現できる。
尚、製造時の上記所定の調整としては、例えば次の方法が挙げられる。
一般に、高周波電流を重畳していない基本駆動電流が半導体レーザ6に供給される場合、その基本駆動電流が所定値を越えるまではレーザ光は出力を開始しないが、所定値以上の電流が供給されると、その後は、レーザ光の出力値がほぼ直線的に立ち上がる。尚、この基本駆動電流とレーザ光の出力値との関係は半導体レーザ6の特性ばらつき等により異なる。
また、高周波電流が重畳された駆動電流が半導体レーザ6に供給される場合も、上記とほぼ同様の現象が生じるが、レーザ光が出力しはじめる平均電流値は、高周波電流の振幅値が大きいほど、基本駆動電流を供給した場合の所定値に比べてより小さくなる。従って、半導体レーザ6から所定のレーザ出力が出ている時に供給されている基本駆動電流の値と高周波電流が重畳された駆動電流の平均電流値との差分ΔIthが、基本駆動電流に対する高周波電流の重畳の影響度を示す指標となる。
そこで、ピークレベル値/平均レベル値が所定値を満足するように、高周波電流の振幅設定値及び周波数設定値が予め決定された、基準の光学的情報再生装置を用意して、その基準の装置における差分ΔIthを、使用される高周波電流の振幅設定値及び周波数設定値毎に予め測定しておく。具体的には、図3の曲線31に対応した条件(高周波重畳用振幅値が5mAppで、高周波重畳用周波数が400MHz)の元での差分ΔIth1と、曲線32に対応した条件(高周波重畳用振幅値が3.3mAppで、高周波重畳用周波数が400MHz)の元での差分ΔIth2とが予め測定されている。
製造工程では、それぞれの光学的情報再生装置について、上記基準の装置の差分ΔIth1,ΔIth2と同じ差分が生じる様に、高周波電流の振幅及び周波数(図4,5の縦軸の値を参照)を、各差分毎に調整する。この調整により、製造工程での各装置における、基本駆動電流に対する高周波電流の重畳の影響度を、上記基準の装置における影響度と同じにすることが可能となる。
その結果、周波数設定値と振幅設定値(図4,5の横軸の値参照)を、各装置毎に精度良く設定することが出来る。
尚、上記の様にして設定されたそれぞれの設定値に対応して、図3で述べたレーザ出力が得られる様に、即ち、点31aでは0.3mWが出力され、点32bでは、0.6mWが出力される様に、基本駆動電流の値が調整されている。
尚、複数の設定値データの全てを製造時に調整して記憶部18に記憶するのではなく、一部の設定値データのみ調整することにより、製造段階の調整工数を削減できる。この場合でも、光ディスクを再生する際に、記憶部18に記憶されていない設定データは、記憶済みの設定値データの値に基づいて、推定設定(例えば比例算出)可能である。
例えば、図5の直線501に示す様に、1回のみ記録可能な光ディスクにおいて振幅設定値の標準値が、2倍速再生時(図5の振幅5mApp参照)において12dec、4倍速再生時(図5の振幅3.3mApp参照)において8dec(4倍速再生時に対する2倍速再生時の振幅設定値の比が1.5)であるとする。ここで、図5の直線501は、標準的な光学的情報再生装置の高周波重畳用振幅と振幅設定値との関係を示す。
この場合、ある一つの光学的情報再生装置の調整工程において、4倍速再生時の振幅設定値が6decとなり、標準値の8decより設定値が小さくなった場合、2倍速再生時の振幅設定値を、4倍速再生時の振幅設定値6decの1.5倍の9decと推定して(図5の直線502参照)、その推定値を記録部18に記録する。このレーザ駆動部7は標準値より小さな設定値で、同等の高周波重畳用振幅を発生させるレーザ駆動部7であり、2倍速再生時の振幅設定値も標準値より小さく推定できており、製造時の工数を削減して低コストの光学的情報再生装置を実現可能できる。
尚、推定による振幅設定値の設定では計算誤差が発生するため、推定設定する場合には、ジッタに対する改善効果の弱い、最小の振幅設定値(図5の振幅3.3mAppに対応する振幅設定値)だけを、調整工程における調整の対象として高精度に設定し、大きい振幅設定値(図5の振幅5mAppに対応する振幅設定値)を推定設定することがより望ましい。
また、振幅設定値を推定設定する構成として、上記の例では、図5に示す直線501の傾きを使用する場合について説明したがこれに限らず、例えば、調整工程において、最小の振幅設定値を高精度に設定するとともに、その光学的情報再生装置の図5に示す直線502の傾きを求めて、記憶部18に記憶しておいても良い。この構成の場合、直線501の傾きを一律に使用するよりも、推定設定の精度が向上する。
尚、本実施の形態の光学的情報再生装置においては、1種類の半導体レーザのみを備える構成としたが、これに限定されるものではなく、複数の半導体レーザを備え、異なる波長(例えば約650nmや約780nm)のレーザ光を発光可能とする構成であっても良い。
また、波長405nmの半導体レーザのみ、光ディスク1の種類と再生速度に基づく、高周波電流のパラメータの切り替えを実施し、その他の波長の半導体レーザについては高周波電流のパラメータの設定を固定タイプとしても良い。
VIII.次に、光ディスク1が複数の情報記録面を備える場合に、どの情報記録面を再生するかに基づいて、高周波電流のパラメータを決定する際の動作を説明する。
尚、ここでは、基本駆動電流の大きさは、少なくとも、光ディスク1が複数の情報記録面を有する光ディスクの場合にどの情報記録面を再生するかを示す再生層情報に基づいて予め決定される。例えば、光ディスク1のレーザ光の入射面から遠い位置の情報記録面の方が、近い位置の情報記録面よりレーザ出力は大きく設定する。
また、高周波電流のパラメータを決定する際に、レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比(ピークレベル値/平均レベル値)が所定の閾値以下となる様に、高周波電流のパラメータを設定することは、上記の場合と同様である。
しかし、多層の光ディスクの場合、単層の光ディスクに比べて、再生光劣化が発生しやすいので、ピークレベル値/平均レベル値は、上記の場合より低く抑える必要がある。
一方、レーザ出力が大きい場合、レーザの帰還光によるノイズの影響は小さいため、ノイズに起因するジッタの発生は抑制される。
従って、再生光劣化を防止するために、近い位置の情報記録面を再生する場合に比べて、遠い位置の情報記録面を再生する場合の方が、ピークレベル値/平均レベル値は、より一層小さく設定する必要がある。具体的には、最も遠い位置の情報記録面を再生する場合、高周波電流が重畳されていない基本駆動電流だけを半導体レーザ6に供給する等、重畳される高周波電流を弱くすることが望ましい。よって、高周波電流のパラメータには周波数が0の場合を含む。
上記構成によれば、多層ディスクの複数の情報記録面の内、どの情報記録面が再生対象となるかによって、高周波電流のパラメータを決定するので、再生光劣化を防止出来、ジッタの抑制も可能である。
IX.次に、光ディスク1が複数の情報記録面を備える場合に、再生する情報記録面を変更する際の動作について説明する。
複数の情報記録面を同一の波長、同一のNAのレンズで再生する場合であっても、各情報記録面の特性に応じて高周波電流のパラメータを変更することが望ましい。
一般に、再生する情報記録面を変更する際には、レーザ光の集光面を変更するための対物レンズ13の移動と、球面収差を補正するためのコリメータレンズ11の移動を行う。本実施の形態においては、さらに高周波電流のパラメータも変更する。
記憶部18は、光ディスク1の種類と再生速度に加えて、再生する情報記録面毎に高周波電流のパラメータを予め備えている。
再生する情報記録面を変更する場合には、制御部5が再生中の情報記録面に対応する高周波電流のパラメータと、変更後の情報記録面に対応する高周波電流のパラメータとを比較する(工程301)。
変更後の情報記録面に対応する高周波電流のパラメータの方が、光強度のピークレベル値が小さい場合(例えば高周波重畳用振幅値が小さい)は、先ず、高周波電流のパラメータを変更する(工程302)。その後、対物レンズ13とコリメータレンズ11の移動を行う(工程303)。
これにより変更後の情報記録面にレーザが集光される際には光強度のピークレベル値が再生光劣化しないレベルに押さえされており、信頼性の高い学的情報再生装置を提供することができる。
また、変更後の情報記録面に対応する高周波電流のパラメータの方が光強度のピークレベルが大きい場合は、先ず、対物レンズ13とコリメータレンズ11の移動を行う(工程304)、その後、高周波電流パラメータを変更する(工程305)。
これにより変更前の情報記録面に対して再生光劣化が発生するピークレベルのレーザを照射することなく情報記録面の変更を行うことが出来、信頼性の高い光学的情報再生装置を提供することができる。
また、記憶部18は光ピックアップ3内に備えていても良い。
尚、上記実施の形態では、再生光劣化の防止と同時にジッタも最適化する場合について説明したが、これに限らず例えば、ジッタは必ずしも最適化さていなくても良く、要するに、再生光の劣化を抑制出来て、ジッタが抑制されておれば良い。
また、上記実施の形態では、光ディスクの種類と再生速度の両方に応じて、高周波電流のパラメータを決定する場合について説明したが、これに限らず例えば、何れか一方に応じて高周波電流のパラメータを決定する構成でも良い。この場合でも従来より、再生光劣化を抑制できる。
また、上記実施の形態では、複数の情報記録面を有する光ディスクにおいて、再生対象となる情報記録面に応じて、高周波電流のパラメータを決定する場合について説明したが、これに限らず例えば、光ディスクの種類及び再生速度の少なくとも何れか一方をも考慮して、高周波電流のパラメータを決定する構成でも良い。
また、上記実施の形態では、再生途中で、高周波電流のパラメータを変更する例として、再生速度の変更、又は、再生対象の情報記録面の選択に応じて、高周波電流のパラメータを変更する場合について説明したが、これに限らず例えば、再生速度の変更及び再生対象の情報記録面の選択の両方に応じて、高周波電流のパラメータを変更する構成でも良い。
また、上記実施の形態では、推定設定(例えば、比例算出)した設定値データを記憶部18に記録して、その後は、記録された推定設定値を使用する場合について説明したが、これに限らず例えば、再生動作の度に推定設定しても良い。
尚、本発明のプログラムは、上述した本発明の光学的情報再生装置の制御部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムであってもよい。
また、本発明のプログラムは、上述した本発明の光学的情報再生装置の情報再生方法の、高周波電流のパラメータを決定する工程の動作をコンピュータにより実行させるプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムであってもよい。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の光学的情報再生装置の制御部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する記録媒体であってもよい。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の光学的情報再生装置の情報再生方法の、高周波電流のパラメータを決定する工程の動作をコンピュータにより実行させるプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体であってもよい。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
尚、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明にかかる光学的情報再生装置、及び光学的情報再生装置の情報再生方は、再生光劣化防止が可能であり、高密度に情報が記録された光ディスクの再生システム等に好適である。
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 信号処理部
5 制御部
6 半導体レーザ
7 レーザ駆動部
8 前光用ビームスプリッタ
9 前光モニタ
10 ビームスプリッタ
11 コリメータレンズ
12 立ち上げミラー
13 対物レンズ
14 光検出器
15 電流制御部
16 D/A変換器
17 オシレータ
18 記憶部
31 曲線(2倍速再生時の説明に用いた、ピークレベル値/平均レベル値の特性曲線)
32 曲線(4倍速再生時の説明に用いた、ピークレベル値/平均レベル値の特性曲線)
33 曲線(高周波重畳用周波数を変更した場合の説明に用いた、ピークレベル値/平均レベル値の特性曲線)

Claims (12)

  1. レーザ光を情報記録媒体に照射して情報の読み取りを行う光学的情報再生装置であって、
    前記レーザ光を発生する半導体レーザと、
    前記半導体レーザに、高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザ駆動部と、
    前記情報記録媒体を駆動するスピンドルモータと、
    前記レーザ駆動部と前記スピンドルモータを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定し、
    前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさは、前記情報記録媒体の情報記録面のうち、どの情報記録面が再生されるのかを示す再生層情報に基づいて決定され、
    前記レーザ光の入射面に最も近い位置の情報記録面を再生する場合に比べて、前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の情報記録面を再生する場合の方が、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比(ピークレベル値/平均レベル値)が小さくなるように前記高周波電流のパラメータを決定する、光学的情報再生装置。
  2. 前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の前記情報記録面を再生する場合、前記高周波電流が重畳されていない基本駆動電流だけを前記半導体レーザに供給する、請求項1に記載の光学的情報再生装置。
  3. 前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ駆動部で用いられる、前記高周波電流の振幅値を設定する振幅設定値と前記高周波電流の周波数を設定する周波数設定値とを含む、請求項2に記載の光学的情報再生装置。
  4. 前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ光の前記光強度のピークレベル値と平均レベル値との比が、予め定められた値以下になる様に、設定される、請求項3に記載の光学的情報再生装置。
  5. 前記予め定められた値は、前記情報記録媒体が再生される際に、前記レーザ光によって、前記情報記録媒体の記録情報にダメージを与えないための閾値である、請求項4に記載の光学的情報再生装置。
  6. 前記予め定められた値は、前記情報記録媒体のどの情報記録面を再生するのかによって、異なる、請求項5に記載の光学的情報再生装置。
  7. レーザ光を情報記録媒体に照射して情報の読み取りを行う光学的情報再生装置の情報再生方法であって、
    前記光学的情報再生装置は、
    (i)前記レーザ光を発生する半導体レーザと、
    (ii)前記半導体レーザに、高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザ駆動部と、
    (iii)前記情報記録媒体を駆動するスピンドルモータと、
    (iv)前記レーザ駆動部と前記スピンドルモータを制御する制御部とを有し
    前記制御部により、前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさに基づいて、前記高周波電流のパラメータを決定する工程を備え、
    前記高周波電流の重畳の対象となる電流の大きさは、前記情報記録媒体の情報記録面のうち、どの情報記録面が再生されるのかを示す再生層情報に基づいて決定され、
    前記レーザ光の入射面に最も近い位置の情報記録面を再生する場合に比べて、前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の情報記録面を再生する場合の方が、前記レーザ光の光強度のピークレベル値と平均レベル値との比(ピークレベル値/平均レベル値)が小さくなるように前記高周波電流のパラメータを決定する、光学的情報再生装置の情報再生方法。
  8. 前記レーザ光の前記入射面に最も遠い位置の前記情報記録面を再生する場合、前記高周波電流が重畳されていない基本駆動電流だけを前記半導体レーザに供給する、請求項7に記載の光学的情報再生装置の情報再生方法。
  9. 前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ駆動部で用いられる、前記高周波電流の振幅値を設定する振幅設定値と前記高周波電流の周波数を設定する周波数設定値とを含む、請求項8に記載の光学的情報再生装置の情報再生方法。
  10. 前記高周波電流のパラメータは、前記レーザ光の前記光強度のピークレベル値と平均レベル値との比が、予め定められた値以下になる様に、設定される、請求項9に記載の光学的情報再生装置の情報再生方法。
  11. 前記予め定められた値は、前記情報記録媒体が再生される際に、前記レーザ光によって、前記情報記録媒体の記録情報にダメージを与えないための閾値である、請求項10に記載の光学的情報再生装置の情報再生方法。
  12. 前記予め定められた値は、前記情報記録媒体のどの情報記録面を再生するのかによって、異なる、請求項11に記載の光学的情報再生装置の情報再生方法。
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