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JP5378766B2 - 粉粒体容器 - Google Patents
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Description

本発明は、粉粒体を収容する容器の蓋部分に設けられるシール構造に関するものである。
薬品産業の分野において錠剤などの固形製剤を製造する工程では、中間製品である粉粒体を移送するために例えば特許文献1に示すようなタンクが使用される。タンクの上部に設けられる開口部は蓋体によって閉塞され、蓋体のシール部材とタンクの開口部とが密着することで開口部が封止される。
タンクに収容された粉粒体は所定の工程において下部から排出され、例えば打錠機などに供給される。タンクから粉粒体が排出されてもその一部が内部に残留するので、新たに異なる種類の粉粒体を収容する場合にはその都度タンクの内部を洗浄する必要がある。そこで、タンクの上部からノズルを挿入して高圧水を噴射することでタンクの内部を洗浄することが従来から行われている。
特開2008−018972公報
しかし、上記のようにタンクの洗浄を行っても、蓋体と蓋体のシール部材との隙間及び蓋体とタンクの開口部との隙間に浸入した粉粒体を完全に除去することができないので、蓋体をタンクから取り外して当該隙間を洗浄することが必要となり、洗浄作業が煩雑となるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、洗浄時に蓋体を取り外すことなくシール部に浸入した粉粒体を除去できる粉粒体容器を提供することを目的とする。
本発明は、上部に開口部を有する粉粒体を収容するタンクと、開口部を閉塞する蓋体と、蓋体と開口部との隙間を蓋体の全周にわたってシールする環状のシール部材とを備える粉粒体容器において、シール部材は、外縁端側が蓋体と開口部との隙間に挟持され、内縁端側がタンクの内部空間に露出するように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、蓋体とタンクとの隙間をシールするシール部材の内縁端側がタンクの内部空間に露出しているので、粉粒体容器の内部を洗浄する際に、シール部材と蓋体との隙間及びシール部材とタンクの開口部との隙間に洗浄水を行き渡らせることができる。よって蓋体を取り外すことなく当該隙間に浸入した粉粒体を除去することができ、容器内に粉粒体が残留することを防止しながら洗浄作業を簡素化することができる。
以下では図面を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
図1〜図3は本実施形態における粉粒体容器を示す概略構成図である。図1は粉粒体容器の側面図、図2は粉粒体容器の上面図、図3は図1の範囲Aの拡大断面図である。
粉粒体容器1は、上部に開口部2を有する粉粒体を貯留するタンク3と、タンク3の上部においてタンク3の開口部2を閉塞する蓋体4とから構成される。蓋体4は中央に搬入口5を有し、図示しない搬入装置から送出される粉粒体を受容する。また、タンク3の下方には粉粒体を排出する排出口6が設けられ、さらに排出口6には開放することで粉粒体を排出可能な弁7が設けられる。排出口6は例えば打錠機などに接続され、弁7を開放することでタンク3の内部の粉粒体をフィードすることができる。
粉粒体容器1はこのように構成され、例えば固形製剤の製造工程における中間製品を移送するために使用される。なお本実施形態において粉粒体とは、粉体と粒体の総称として用いられ、例えば薬品産業の分野における固形製剤の原料や、打錠機によって成型された後の錠剤などを含む。
以下、蓋体4とタンク3との間をシールするシール構造について説明する。
蓋体4の外周部には、複数のボルト9が周方向に均等に配置されるように設けられ、蓋体4はボルト9によってタンク3の開口部2に固定される。
蓋体4の下面には、ボルト9より蓋体4の径方向内側に全周にわたって環状の溝10が設けられ、この溝10にOリング11が嵌設される。溝10は図3に示すように、蓋体4の下面であってタンク3の開口部2と対向する位置(図3の位置C)から開口部2の内縁端8よりさらに径方向内側、すなわち開口部2と対向しない位置(図3の位置D)まで延設される。これにより溝10に嵌合されるOリング11の外縁端側半分(図3における右側半分)は蓋体4とタンク3の開口部2とによって挟持され、内縁端側半分(図3における左側半分)はタンク3の内部空間に露出する。
なお、溝10の深さはOリング11の直径より小さく設定されており、これにより蓋体4をタンク3の開口部2に固定した際にOリング11が弾性変形して蓋体4と開口部2とに圧接されタンク3の内部の気密が保持される。
ここで、上記シール構造について従来例と比較しながら詳細に説明する。図4は従来の粉粒体容器の側面図であり、図5は図4の範囲Bの拡大断面図である。
従来例では、蓋体21の下面であって外周部近傍に全周にわたって環状の溝22が形成され、この溝22に環状のパッキン23が嵌設される。蓋体21とタンク24の開口部25とはクランプバンド26によって固定され、これによりパッキン23が蓋体21とタンク24の開口部25とに圧接されてタンク24の内部の気密が保持される。蓋体21の溝22は開口部25に対向する位置にのみ設けられるので、蓋体21を開口部25に固定するとパッキン23は蓋体21と開口部25との間で密封される。
ここで、粉粒体容器1に収容された粉粒体を排出口6からすべて排出した後、異なる種類の粉粒体を収容する場合には粉粒体容器1の内部を洗浄して付着した粉粒体を除去する必要があり、粉粒体の除去には従来から知られている自動洗浄装置が用いられる。
自動洗浄装置は、例えば蓋体4の中央に設けられた搬入口5から高圧水噴射ノズルを挿入し、粉粒体容器1の内部でノズルを回転させながら洗浄水を高圧で噴射する。これにより、粉粒体容器1の内部に付着した粉粒体は洗浄水によって洗い流され洗浄水とともに排出口6から排出される。
しかし、従来例では蓋体21とタンク24との間をシールするパッキン23は蓋体21の溝22とタンク24の開口部25とによって密封されるので、自動洗浄装置から噴射された洗浄水はパッキン23と蓋体21との隙間及びパッキン23とタンク24の開口部25との隙間には十分に供給されない。これにより、当該隙間に浸入した粉粒体は洗い流されることなく残留する。
したがって、蓋体21をタンク24から取り外し、さらに蓋体21からパッキン23を取り外して残留した粉粒体を除去する必要があり、洗浄作業が煩雑であった。
なお、従来例では、タンク24の洗浄作業の度に蓋体21を取り外す必要があるために蓋体21をクランプバンド26によって固定しているが、蓋体21をボルトによって固定し、シール部材としてパッキンの代わりにOリングを用いた構造であっても依然として上記のような問題が生じる。
そこで、本発明ではシール構造を上述のように図3に示す構造とした。すなわち、蓋体4の溝10を蓋体4の下面であってタンク3の開口部2と対向する位置(図3の位置C)から開口部2の内縁端8よりさらに径方向内側の位置(図3の位置D)まで延設することにより、Oリング11の一部である内縁端側がタンク3の内部空間に対して露出する構造とした。
これにより、自動洗浄装置のノズルから噴出された洗浄水がOリング11と蓋体4との隙間及びOリング11とタンク3の開口部2との隙間にまで浸入するので、蓋体4を取り外すことなく当該隙間に残留する粉粒体を除去することができる。
以上の本実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
蓋体4とタンク3の開口部2との隙間をシールするOリング11の一部がタンク3の内部空間に露出しているので、粉粒体容器1の内部を洗浄する際に、Oリング11と蓋体4との隙間及びOリング11と開口部2との隙間に洗浄水を行き渡らせることができる。よって蓋体4を取り外すことなく当該隙間に浸入した粉粒体を除去することができ、容器1の内部に粉粒体が残留することを防止しながら洗浄作業を簡素化することができる。
特に自動洗浄装置を用いて容器1を洗浄する場合には、蓋体4を脱着する操作が不要となるので完全自動化が可能となり、洗浄作業をさらに簡素化することができる。
また、蓋体4に設けられる環状の溝10は、タンク3の開口部2と対向する位置から開口部2の内縁端8よりさらに径方向内側にまで延設されているので、Oリング11の一部がタンク3の内部空間に露出するようにOリング11を固定することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、本実施形態ではシール部材としてOリング11を用いて説明したが、タンク3の気密を保持することが可能なその他のシール部材を用いても同様の作用効果を得ることが可能である。
また、本実施形態では蓋体4に設けられる溝10及びOリング11の位置を、Oリング11の外縁端側半分が蓋体4と開口部2とによって挟持され、内縁端側半分がタンク3の内部空間に露出するように設定したが、タンク3の内部空間に露出させる部分が半分である必要はなく、その割合は容器1の密封性や隙間に浸入した粉粒体の除去性などを考慮して適宜変更可能である。
本発明におけるシール構造は、薬品産業の分野において、固形製剤製造工程の中間製品の移送に用いる粉粒体容器に用いることができる。
本実施形態における粉粒体容器の構成を示す側面図である。 本実施形態における粉粒体容器の構成を示す上面図である。 図1の範囲Aの拡大断面図である。 従来例における粉粒体容器の構成を示す側面図である。 図4の範囲Bの拡大断面図である。
符号の説明
1 粉粒体容器
2 開口部
3 タンク
4 蓋体
10 溝
11 Oリング

Claims (3)

  1. 上部に開口部を有する粉粒体を収容するタンクと、
    前記開口部を閉塞する蓋体と、
    前記蓋体と前記開口部との隙間を前記蓋体の全周にわたってシールする環状のシール部材とを備える粉粒体容器において、
    前記シール部材は、外縁端側が前記蓋体と前記開口部との隙間に挟持され、内縁端側が前記タンクの内部空間に露出するように設けられることを特徴とする粉粒体容器。
  2. 前記蓋体は前記開口部との接触面に全周にわたって環状の溝を有し、
    前記溝は前記開口部の内縁端より径方向内側にまで延設され、
    前記環状のシール部材は前記溝に嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体容器。
  3. 前記シール部材はOリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉粒体容器。
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