JP5382882B2 - 無段変速機構及び自動車用駆動システム - Google Patents
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Description
前記入力中心軸線の周囲に周方向に等間隔に設けられると共に前記入力中心軸線に対する偏心量(例えば、後述の実施形態における偏心量r1)を同期して変更可能な第1支点(例えば、後述の実施形態における第1支点O3)をそれぞれの中心に有し、前記偏心量を保ちつつ前記入力中心軸線の周りに前記入力軸と共に回転する複数の偏心ディスク(例えば、後述の実施形態における偏心ディスク104)と、
前記入力中心軸線から離れた出力中心軸線(例えば、後述の実施形態における出力中心軸線O2)の周りを回転する出力部材(例えば、後述の実施形態における出力部材121)と、外部から回転方向の動力を受けることで前記出力中心軸線の周りを揺動する入力部材(例えば、後述の実施形態における入力部材122)と、これら入力部材および出力部材を互いにロック状態または非ロック状態にする係合部材(例えば、後述の実施形態におけるローラ123)とを有し、前記入力部材の正方向の回転速度が前記出力部材の正方向の回転速度を上回ったとき、前記入力部材に入力された回転動力を前記出力部材に伝達し、それにより前記入力部材の揺動運動を前記出力部材の回転運動に変換するワンウェイ・クラッチ(例えば、後述の実施形態におけるワンウェイ・クラッチ120)と、
それぞれ一端が前記各偏心ディスクの外周に前記第1支点を中心に回転自在に連結され、他端が前記ワンウェイ・クラッチの入力部材上の前記出力中心軸線から離間した位置に設けられた第2支点(例えば、後述の実施形態における第2支点O4)に回動自在に連結されることで、前記入力軸から前記偏心ディスクに与えられる回転運動を、前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に対し該入力部材の揺動運動として伝える複数の連結部材(例えば、後述の実施形態における連結部材130)と、
を備え、
前記入力中心軸線、第1支点、第2支点、出力中心軸線をそれぞれ回転対偶とし、また、前記入力中心軸線と出力中心軸線を結ぶ線分を第1リンク(例えば、後述の実施形態における第1リンクLn1)、前記入力中心軸線と第1支点を結ぶ線分を第2リンク(例えば、後述の実施形態における第2リンクLn2)、前記第1支点と第2支点を結ぶ線分を第3リンク(例えば、後述の実施形態における第3リンクLn3)、前記出力中心軸線と第2支点を結ぶ線分を第4リンク(例えば、後述の実施形態における第4リンクLn4)とし、前記第1リンクを固定節、第2リンクを原動節、第3リンクを従動節とする複数の4節リンク機構の組み合わせとして構成され、
前記偏心ディスクが、前記第1支点を中心にした円板として形成され且つその中心に対して一定の偏心距離だけ中心(例えば、後述の実施形態における中心Ox)を偏倚させた第1円形孔(例えば、後述の実施形態における第1円形孔106)を有すると共に外周に前記連結部材の一端が回転自在に嵌合された外周側円板(例えば、後述の実施形態における外周側円板105)と、前記入力軸と一体回転可能に設けられ且つ前記入力中心軸線に対して前記一定の偏心距離と同じ距離だけ中心を偏倚させた円板として形成されて前記外周側円板の第1円形孔の内周に回転可能に嵌合された内周側円板(例えば、後述の実施形態における内周側円板108)とで構成され、
前記内周側円板に、前記入力中心軸線を中心とすると共に周方向の一部が内周側円板の外周に開口した第2円形孔(例えば、後述の実施形態における第2円形孔109)が設けられ、その第2円形孔の内部に前記入力中心軸線と同軸に回転可能なピニオン(例えば、後述の実施形態におけるピニオン110)が収容され、該ピニオンの歯が、前記第2円形孔の外周の開口を通して前記外周側円板の第1円形孔の内周に形成された内歯歯車(例えば、後述の実施形態における内歯歯車107)に噛み合い、
さらに前記ピニオンには、該ピニオンを前記第2円形孔の内部で回転させることにより、ピニオンの歯と内歯歯車の歯の噛み合いによって前記外周側円板を内周側円板に対して相対回転させ、それにより、前記第2リンクの長さに相当する前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を調節するアクチュエータ(例えば、後述の実施形態におけるアクチュエータ180)が接続され、
これらアクチュエータ、ピニオン、内周側円板、外周側円板の組み合わせにより、前記入力中心軸線に対する第1支点の偏心量を調節して、前記偏心ディスクから前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に伝えられる揺動運動の揺動角度(例えば、後述の実施形態における揺動角度θ2)を変更し、それにより前記入力軸に入力される回転動力が前記偏心ディスクおよび前記連結部材を介して前記ワンウェイ・クラッチの出力部材に回転動力として伝達される際の変速比を変更すると共に前記偏心量をゼロに設定することで変速比を無限大に設定可能な変速比可変機構(例えば、後述の実施形態における変速比可変機構112)が構成された無段変速機構(例えば、後述の実施形態における無段・無段変速機構BD、BD1、BD2)であって、
前記原動機の回転方向に応じた前記入力軸の回転方向において、前記ピニオンの公転中心である前記内周側円板の中心が前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも後側に位置するように、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を変更する制御手段(例えば、後述の実施形態における制御手段5)を備えることを特徴とする。
前記原動機が正逆回転可能なものであり、前記制御手段が前記原動機の回転方向に応じて、前記ピニオンの公転中心である前記内周側円板の中心が、前記入力軸の回転方向において前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも後側に位置するように、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を変更することを特徴とする。
前記制御手段は、前記ピニオンの公転中心である前記内周側円板の中心が、前記入力軸の回転方向において前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも前側に位置する場合には、前記偏心量が最大またはゼロであるときに、前記内周側円板の中心が前記入力軸の回転方向において前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも後側に位置するように、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を変更することを特徴とする。
原動機(例えば、後述の実施形態におけるENG1、ENG2)と、
請求項1〜3のいずれかに記載の前記無段変速機構と、
前記ワンウェイ・クラッチの出力部材に連結され、該出力部材に伝達された回転動力を駆動車輪(例えば、後述の実施形態における駆動車輪2)に伝える被回転駆動部材(例えば、後述の実施形態における被回転駆動部材11)と、
を備えることを特徴とする。
図1は本実施形態の無段変速機構の変速制御装置を含む自動車用駆動システムのスケルトン図、図2は同駆動システムの要部である無限・無段変速機構の具体的な構成を示す断面図、図3は同無限・無段変速機構の一部の構成を軸線方向から見た側断面図である。
この自動車用駆動システム1は、それぞれ独立して回転動力を発生する第1、第2の2つのエンジン(原動機)ENG1、ENG2と、第1、第2のエンジンENG1、ENG2の各下流側に設けられた第1、第2のトランスミッション(変速機構)TM1、TM2と、各トランスミッションTM1、TM2の出力部に設けられた第1、第2のワンウェイ・クラッチOWC1、OWC2と、これらワンウェイ・クラッチOWC1、OWC2を介して伝達された出力回転を受ける被回転駆動部材11と、この被回転駆動部材11に接続されたメインモータジェネレータ(電動モータ)MG1と、第1のエンジンENG1の出力軸S1に接続されたサブモータジェネレータ(エンジンの始動手段)MG2と、メインおよび/またはサブのモータジェネレータMG1、MG2との間で電力のやりとりが可能なバッテリ(蓄電手段)8と、各種要素を制御することで走行パターンなどの制御を行う制御手段5と、を備えている。
次に、この駆動システム1に用いられている第1、第2の2つのトランスミッションTM1、TM2について説明する。
第1、第2のトランスミッションTM1、TM2は、ほぼ同じ構成の無段変速機構により構成されている。この場合の無段変速機構は、IVT(Infinity Variable Transmission=クラッチを使用せずに変速比を無限大にして出力回転をゼロにできる方式の変速機構)と呼ばれるものの一種であり、変速比(レシオ=i)を無段階に変更できると共に、変速比の最大値を無限大(∞)に設定することのできる、無限・無段変速機構BD(BD1、BD2)により構成されている。
変速比可変機構112は、図3を用いて前述したアクチュエータ180、ピニオン110、内周側円板108、外周側円板105の組み合わせにより構成されており、図4および図5に示すように、変速比可変機構112のアクチュエータ180によりピニオン110を回転させて、内周側円板108に対して外周側円板105を回転させることにより、偏心ディスク104の入力中心軸線O1(ピニオン110の回転中心)に対する偏心量r1を調節することができる。そして、この無限・無段変速機構BD(BD1、BD2)においては、偏心量r1を調節することにより、偏心ディスク104からワンウェイ・クラッチ120の入力部材122に伝えられる揺動運動の揺動角度θ2を変更し、それにより入力軸101に入力される回転動力が偏心ディスク104および連結部材130を介してワンウェイ・クラッチ120の出力部材121に回転動力として伝達される際の変速比(レシオ:i)を変更すると共に、偏心量r1をゼロに設定することで変速比を無限大∞に設定することができるようになっている。
およびBの状態のときの
は、力Fによるピニオントルク成分であり、各リンクの位置により異なるため時々刻々と変化する。しかし、入力軸101の回転方向により、決まった大小関係にあることが計算により確かめられた。なお、式(1)及び式(2)で、括弧の値を2で割るは、ピニオン110の歯数と内歯歯車107の歯数の比が1:2とされていることによる。
104 偏心ディスク
105 外周側円板
106 第1の円形孔
107 内歯歯車
108 内周側円板
102 第2の円形孔
110 ピニオン
112 変速比可変機構
120 ワンウェイ・クラッチ
121 出力部材
122 入力部材
123 ローラ(係合部材)
130 連結部材
131 一端部(リング部)
132 他端部
180 アクチュエータ
ENG エンジン(原動機)
BD 無限・無段変速機構
O1 入力中心軸線
O2 出力中心軸線
O3 第1支点
O4 第2支点
r1 偏心量
Claims (4)
- 原動機からの回転動力を受けることで入力中心軸線の周りを回転する入力軸と、
前記入力中心軸線の周囲に周方向に等間隔に設けられると共に前記入力中心軸線に対する偏心量を同期して変更可能な第1支点をそれぞれの中心に有し、前記偏心量を保ちつつ前記入力中心軸線の周りに前記入力軸と共に回転する複数の偏心ディスクと、
前記入力中心軸線から離れた出力中心軸線の周りを回転する出力部材と、外部から回転方向の動力を受けることで前記出力中心軸線の周りを揺動する入力部材と、これら入力部材および出力部材を互いにロック状態または非ロック状態にする係合部材とを有し、前記入力部材の正方向の回転速度が前記出力部材の正方向の回転速度を上回ったとき、前記入力部材に入力された回転動力を前記出力部材に伝達し、それにより前記入力部材の揺動運動を前記出力部材の回転運動に変換するワンウェイ・クラッチと、
それぞれ一端が前記各偏心ディスクの外周に前記第1支点を中心に回転自在に連結され、他端が前記ワンウェイ・クラッチの入力部材上の前記出力中心軸線から離間した位置に設けられた第2支点に回動自在に連結されることで、前記入力軸から前記偏心ディスクに与えられる回転運動を、前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に対し該入力部材の揺動運動として伝える複数の連結部材と、
を備え、
前記入力中心軸線、第1支点、第2支点、出力中心軸線をそれぞれ回転対偶とし、また、前記入力中心軸線と出力中心軸線を結ぶ線分を第1リンク、前記入力中心軸線と第1支点を結ぶ線分を第2リンク、前記第1支点と第2支点を結ぶ線分を第3リンク、前記出力中心軸線と第2支点を結ぶ線分を第4リンクとし、前記第1リンクを固定節、第2リンクを原動節、第3リンクを従動節とする複数の4節リンク機構の組み合わせとして構成され、
前記偏心ディスクが、前記第1支点を中心にした円板として形成され且つその中心に対して一定の偏心距離だけ中心を偏倚させた第1円形孔を有すると共に外周に前記連結部材の一端が回転自在に嵌合された外周側円板と、前記入力軸と一体回転可能に設けられ且つ前記入力中心軸線に対して前記一定の偏心距離と同じ距離だけ中心を偏倚させた円板として形成されて前記外周側円板の第1円形孔の内周に回転可能に嵌合された内周側円板とで構成され、
前記内周側円板に、前記入力中心軸線を中心とすると共に周方向の一部が内周側円板の外周に開口した第2円形孔が設けられ、その第2円形孔の内部に前記入力中心軸線と同軸に回転可能なピニオンが収容され、該ピニオンの歯が、前記第2円形孔の外周の開口を通して前記外周側円板の第1円形孔の内周に形成された内歯歯車に噛み合い、
さらに前記ピニオンには、該ピニオンを前記第2円形孔の内部で回転させることにより、ピニオンの歯と内歯歯車の歯の噛み合いによって前記外周側円板を内周側円板に対して相対回転させ、それにより、前記第2リンクの長さに相当する前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を調節するアクチュエータが接続され、
これらアクチュエータ、ピニオン、内周側円板、外周側円板の組み合わせにより、前記入力中心軸線に対する第1支点の偏心量を調節して、前記偏心ディスクから前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に伝えられる揺動運動の揺動角度を変更し、それにより前記入力軸に入力される回転動力が前記偏心ディスクおよび前記連結部材を介して前記ワンウェイ・クラッチの出力部材に回転動力として伝達される際の変速比を変更すると共に前記偏心量をゼロに設定することで変速比を無限大に設定可能な変速比可変機構が構成された無段変速機構であって、
前記原動機の回転方向に応じた前記入力軸の回転方向において、前記ピニオンの公転中心である前記内周側円板の中心が前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも後側に位置するように、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を変更する制御手段を備えることを特徴とする無段変速機構。 - 前記原動機が正逆回転可能なものであり、前記制御手段が前記原動機の回転方向に応じて、前記ピニオンの公転中心である前記内周側円板の中心が、前記入力軸の回転方向において前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも後側に位置するように、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を変更することを特徴とする請求項1に記載の無段変速機構。
- 前記制御手段は、前記ピニオンの公転中心である前記内周側円板の中心が、前記入力軸の回転方向において前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも前側に位置する場合には、前記偏心量が最大またはゼロであるときに、前記内周側円板の中心が前記入力軸の回転方向において前記入力中心軸線と前記第1支点を結ぶ線よりも後側に位置するように、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の無段変速機構。
- 前記原動機と、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の前記無段変速機構と、
前記ワンウェイ・クラッチの出力部材に連結され、該出力部材に伝達された回転動力を駆動車輪に伝える被回転駆動部材と、
を備えることを特徴とする自動車用駆動システム。
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