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JP5385082B2 - 硬貨収納用金庫 - Google Patents
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JP5385082B2 - 硬貨収納用金庫 - Google Patents

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Description

本発明は、硬貨を収納する金庫に関するものである。
硬貨の入金及び出金処理を行う装置として、例えば、銀行等の金融機関において用いられる現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)や、小売店において用いられる硬貨紙幣釣銭機が挙げられる。これらの装置は、硬貨収納用金庫を内蔵し、入金された硬貨を硬貨収納用金庫に収納する。硬貨収納用金庫の硬貨投入口から落下した硬貨が山状に溜まってしまうと、硬貨収納用金庫の収納限界量に達していないにも関わらず、満杯であると誤検知してしまうおそれがあった。そこで、金庫内に案内部材を設け、金庫内を落下する硬貨をこの案内部材で弾き飛ばすことにより、硬貨の偏った堆積を抑制する方法(特許文献1)や、金庫内に硬貨の山を均すための駆動機構(例えば、ベルト及びベルト駆動機構)を設ける方法(特許文献2,3)や、金種に応じて金庫内に収納する順序を制御する方法(特許文献4)が提案されている。
特開2006−202131号公報 特開平6−243328号公報 特開2004−318355号公報 特開2001−6010号公報
上述した従来の方法では、硬貨の堆積の偏りを十分に抑制できないという問題、及び硬貨収納用金庫の製造コストが上昇するという問題があった。例えば、特許文献1に記載の方法では、案内部材よりも高く硬貨が堆積した場合には、もはや案内部材により硬貨を弾き飛ばすことができないため、硬貨が偏って堆積することとなる。また、特許文献2〜4に記載の方法では、駆動機構や金種を識別する機構を設ける必要があるため、金庫の製造コストが上昇する。
本発明は、硬貨収納用金庫において、製造コストの上昇を抑制しつつ、硬貨の堆積の偏りを抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]硬貨収納用金庫であって、硬貨を収納する収納庫と、前記収納庫の内部の底面を除く他の面に配置された硬貨投入口と、前記硬貨投入口から投入された前記硬貨の落下地点の鉛直下方、かつ、前記底面に配置された弾性体と、前記鉛直下方において、前記硬貨投入口と前記弾性体との間に配置され、前記弾性体と接して前記弾性体の弾性により変位し、前記底面から見て矩形形状を有する底板部と、を備え、前記落下地点は、前記底板部の中央よりも前記底板部の第1の端辺に近い位置であり、前記底板部は、前記第1の端辺と対向する前記底板部の第2の端辺が前記底面に回動可能に接合され、前記第2の端辺を軸として変位可能に構成され、前記第1の端辺と、前記収納庫の側面と、の間の間隙を塞ぐシート状部材を備える、硬貨収納用金庫。
[適用例1]硬貨収納用金庫であって、硬貨を収納する収納庫と、前記収納庫の内部の底面を除く他の面に配置された硬貨投入口と、前記底面に配置された弾性体と、前記硬貨投入口から投入された前記硬貨の落下地点の鉛直下方において、前記硬貨投入口と前記弾性体との間に配置され、前記弾性体と接して前記弾性体の弾性により変位する底板部と、を備える、硬貨収納用金庫。
適用例1の硬貨収納用金庫は、硬貨の落下地点の鉛直下方において硬貨投入口と弾性体との間に配置され、弾性体と接して弾性体の弾性により変位する底板部を備えているので、硬貨は、この弾性体の弾性を利用して底板部によって弾き飛ばされる。ここで、収納された硬貨の量が増加すると、底板部の上に硬貨が堆積することになるので、底板部と堆積した硬貨とを合わせた重量が次第に増加することとなる。それゆえ、弾性体の弾性による底板部の変位量も次第に変化(減少)するため、弾き飛ばされた硬貨の落下地点を固定させず徐々に変化させることができる。また、底板部の上に硬貨を収納できるので、底板部の変位(揺れ)や弾き飛ばされた硬貨の着地の衝撃を、既に収納されている硬貨に伝えることができる。したがって、収納されている硬貨を均すことができ、硬貨の堆積の偏りを抑制することができる。加えて、収納されている硬貨を均すために特別な駆動機構は不要であるので、硬貨収納用金庫の製造コストの上昇を抑えることができる。また、弾性体によって硬貨の衝突の衝撃を吸収することができるので、収納庫の底面等に硬貨を直接衝突させる構成に比べて、収納庫の劣化を抑制できる。また、底板部の上に硬貨を収納することができるので、収納された硬貨の自重により底板部を介して弾性体を押し潰すことができる。したがって、底板部の下方のスペース、すなわち、硬貨の収納に利用されないデッドスペースを次第に小さくすることができ、硬貨の収納に利用できるスペースを次第に大きくすることができる。
[適用例2]適用例1に記載の硬貨収納用金庫において、前記弾性体は、前記落下地点の鉛直下方に配置されている、硬貨収納用金庫。
このような構成により、落下した硬貨の衝突エネルギーを無駄なく弾性体に伝えることができるので、硬貨をより大きく弾き飛ばすことができる。
[適用例3]適用例2に記載の硬貨収納用金庫において、前記底板部は、前記底面から見て矩形形状を有し、前記落下地点は、前記底板部の中央よりも前記底板部の第1の端辺に近い位置であり、前記底板部は、前記第1の端辺と対向する前記底板部の第2の端辺が前記底面に回動可能に接合され、前記第2の端辺を軸として変位可能に構成されている、硬貨収納用金庫。
このような構成により、底板部において硬貨の落下地点から離れた位置(例えば、軸付近等)から順次硬貨を収納することができ、硬貨の収納位置の偏りを抑制することができる。
[適用例4]適用例3に記載の硬貨収納用金庫において、さらに、前記第1の端辺と、前記収納庫の側面と、の間の間隙を塞ぐための可撓性を有するシート状部材を備える、硬貨収納用金庫。
このような構成により、第1の端辺と収納庫の側面との間隙をシート状部材により塞ぐことができるので、弾き飛ばされた硬貨が、かかる間隙を通って底板部の下方の弾性体が配置された空間に侵入することを抑制できる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の硬貨収納用金庫において、前記弾性体は、コイルバネである、硬貨収納用金庫。
このような構成により、底板部の上に堆積した硬貨の自重により底板部を介して弾性体が押し潰された際に、弾性体の垂直方向の長さを短くすることができるので、底板部の下方のデッドスペースをより小さくすることができ、硬貨収納に利用可能なスペースを拡大することができる。
本発明の一実施例としての硬貨収納用金庫の構成を示す斜視図である。 硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。 閉塞部14と底板13との噛み合わせ部分の拡大図である。 硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第1の説明図である。 硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第2の説明図である。 硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第3の説明図である。 硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第4の説明図である。 硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第5の説明図である。 硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第6の説明図である。 硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第7の説明図である。 第2の実施例における硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。 第3の実施例における硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。 第4の実施例における硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。
A.第1の実施例:
図1は、本発明の一実施例としての硬貨収納用金庫の構成を示す斜視図である。図2は、硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。図1,2において、下方向は重力方向(鉛直下方)に相当する。この硬貨収納用金庫10は、硬貨を収納する収納庫11と、硬貨投入口12と、底板13と、コイルバネ16と、閉塞部14と、を備えている。硬貨収納用金庫10は、例えば、現金自動預け払い機(ATM)や、硬貨紙幣釣銭機の内部に収容されて用いられる。
収納庫11は、六面体の外観形状を有している。図1の例では、収納庫11は、内部構造が外部から視認可能に構成されている。この構成は、例えば、透明なABS樹脂等で形成することにより実現可能である。なお、内部構造が外部から視認できないように収納庫11を構成することもでき、この場合、例えば、ABS樹脂に代えて、鋼板を用いて形成することもできる。硬貨投入口12は、硬貨収納用金庫10が載置された状態において収納庫11の上面S1に設けられている。なお、硬貨投入口12は、上面S1において、中央よりも端に近い位置に設けられている。この硬貨投入口12は、収納庫11が収容される装置(例えば、ATMや硬貨紙幣釣銭機)から送られてくる硬貨を収納庫11内部に投入するための開口である。
底板13は、収納庫11の底面S2とほぼ同じ大きさの板状部材であり、収納庫11の内部を、上部空間AR1と下部空間AR2とに分けている。上部空間AR1は、硬貨を収納する空間であり、下部空間AR2は硬貨を収納しない空間である。底板13としては、例えば、SUS(ステンレススチール)などの金属板や、合成樹脂の板や、木製の板を用いることができる。底板13は、端辺P1が収納庫11の底面S2と側面S4との交線に沿うように配置され、蝶番15によって収納庫11の底面S2と回動可能に接合されている。端辺P1と対向する端辺P2は、櫛歯状に形成されている。
コイルバネ16は、下部空間AR2に配置されている。具体的には、コイルバネ16は、硬貨投入口12の鉛直下方において、一端が収納庫11の底面S2に接合され、他端が底板13の裏面に接合されて配置されている。前述のように、端辺P1は蝶番15によって底面S2と接合されているため、底板13は、コイルバネ16の変位に従って端辺P1(蝶番15)を軸として変位する。コイルバネ16は、少なくとも底板13上に硬貨が堆積されていない状態において、落下する硬貨を弾くことが可能な程度の弾性を有している。
閉塞部14は、底板13と収納庫11の側面S3との間の間隙B1を塞ぐために用いられる。閉塞部14は、平面視矩形の剛性の弱いシート状部材で構成されている。このような閉塞部14としては、例えば、マイラーシートを採用することができる。閉塞部14の端辺P10は、収納庫11の側面S3と接合されている。閉塞部14の端辺P10と対向する辺(図示省略)側は、底板13と噛み合わせるように配置されている。
図3は、閉塞部14と底板13との噛み合わせ部分の拡大図である。底板13において、端辺P2に近い部分には、櫛歯部13aが形成されている。同様に、閉塞部14において、端辺P10と対向する端辺P11に近い部分には、櫛歯部14aが形成されている。底板13及び閉塞部14は、これら2つの櫛歯部13a,14aが互いに噛み合うように配置されている。なお、端辺P11は、いずれの構成要素にも接合されていない。したがって、底板13が変位した場合には、閉塞部14は撓むことはあっても変位することはない。
図2に戻って、硬貨収納用金庫10は、収納庫11内の硬貨が満杯となったか否かを判定するための図示しないセンサを備えている。かかるセンサとしては、例えば、発光ダイオードとフォトトランジスタとの組み合わせからなり、発光ダイオードから射出された光が、堆積した硬貨により遮られた場合に満杯を検知する光センサを採用することができる。図2には、かかるセンサにより満杯が検知されるセンサラインSLを破線で示している。本実施例では、図示しない光センサにより満杯を検知した場合には、ATMや硬貨紙幣釣銭機からの硬貨送出を停止させる動作が実行される。なお、硬貨送出の停止動作に代えて、係員に通報する等の動作を行うこともできる。
なお、前述の端辺P2は請求項における第1の端辺に相当し、端辺P1は請求項における第2の端辺に相当する。
図4は、硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第1の説明図である。また、図5〜10は、硬貨収納用金庫10における硬貨収納動作を示す第2〜7の説明図である。図4〜10は、この順序で時系列に沿った順序に並んでいる。なお、図4〜10は、いずれも図2と同様に硬貨収納用金庫10を側面から見た図である。
図4に示すように、ATMや硬貨紙幣釣銭機から送られてきた複数の硬貨CSは、硬貨投入口12から投入されて収納庫11の内部(上部空間AR1)を落下する。図5に示すように、落下した硬貨CSは底板13に衝突し、底板13は蝶番15を軸として下方に変位し、また、コイルバネ16は収縮する。このコイルバネ16の収縮により、硬貨CSの落下の衝撃は吸収される。このとき、閉塞部14は、底板13の変位により変形するが、おおよその配置位置は変化せず、間隙B1を塞いだ状態を維持する。
図6に示すように、底板13は、コイルバネ16の反発力により蝶番15を軸として上方に押し戻され、硬貨CSは、蝶番15を軸としてコイルバネ16とは反対方向に弾き飛ばされる。その結果、硬貨CSは、図7に示すように、底板13の端辺P1付近において、底板13の上に堆積する。
その後、硬貨CSが硬貨投入口12から投入されるたびに、コイルバネ16の反発力により硬貨CSが弾き飛ばされ、底板13の上に硬貨が堆積する。ここで、投入済みの硬貨が増加するに従って、堆積した硬貨の合計重量は次第に増加するため、コイルバネ16の反発力による底板13の変位量も次第に小さくなる。また、落下する硬貨の数は、常に一定とは限らない。したがって、コイルバネ16の反発力によって弾き飛ばされる硬貨の着地位置は一定とならない。さらに、硬貨が弾き飛ばされるたびに、底板13の変位(揺れ)及び硬貨の着地時の衝撃が収納済みの硬貨全体に伝わることとなる。それゆえ、図8に示すように、投入された硬貨は、一箇所に偏って収納されず、底板13の上において端辺P1から端辺P2に向かって均されて収納されることとなる。
さらに硬貨CSの収納が進むと、図9に示すように、上部空間AR1内に堆積した硬貨CS全体の重さにより底板13は押し下げられ、下部空間AR2は縮小し、上部空間AR1は拡大する。そして、図10に示すように、上部空間AR1内に収納された硬貨がセンサラインSLを超えると、新たな硬貨の投入が停止する。
以上説明したように、第1の実施例の硬貨収納用金庫では、収納庫11内に投入された硬貨は、底板13に衝突し、コイルバネ16の反発力により弾き飛ばされて底板13の上に収納される。このとき、収納された硬貨の量が増えるに従い、コイルバネ16の反発力による底板13の変位量は減少するので、弾き飛ばされた硬貨の落下地点は一定とならず、徐々に衝突位置に近づくように変化する。さらに、硬貨が弾き飛ばされるたびに、硬貨の着地の衝撃が既に収納されている硬貨に伝わる。したがって、第1の実施例の硬貨収納用金庫は、硬貨の堆積の偏りを抑制することができる。
加えて、底板13の変位(揺れ)及び弾き飛ばされた硬貨の着地の衝撃を利用して、投入された硬貨を均すので、堆積した硬貨を均すために特別な駆動機構は不要であり、硬貨収納用金庫10の製造コストの上昇を抑えることができる。
また、硬貨の落下の衝撃は、コイルバネ16によって吸収されるので、収納庫11の底面S2に硬貨が直接衝突する構成に比べて、収納庫11の劣化を抑制できる。
また、コイルバネ16は、硬貨CSの落下地点の鉛直下方に配置されているので、落下した硬貨CSの衝突エネルギーを無駄なくコイルバネ16に伝えることができ、硬貨CSをより大きく弾き飛ばすことができる。
また、収納済みの硬貨の量が増加するに従い、底板13は下方に押し下げられるので、硬貨の収納に利用されないデッドスペースである下部空間AR2を減らし、硬貨の収容に利用される上部空間AR1を拡大することができる。したがって、収納庫11の内部空間を無駄なく利用することができる。
また、底板13の端辺P1を底面S2に接合し、この端辺P1と対向する端辺P2付近で落下する硬貨CSを受けるようにしているので、底板13において硬貨の落下地点から離れた位置(例えば、蝶番15付近等)から落下地点に向かって順次硬貨CSを収納することができ、硬貨の収納位置の偏りを抑制することができる。
また、閉塞部14を設けて、底板13と側面S3との間の間隙B1を塞ぐようにしているので、硬貨が間隙B1から落下し、下部空間AR2に収納されてしまうことを抑制できる。
B.第2の実施例:
図11は、第2の実施例における硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。第2の実施例の硬貨収納用金庫10aは、底板の大きさ、及び底板と底面S2との接合位置において、第1の実施例の硬貨収納用金庫10と異なり、他の構成は、第1の実施例と同じである。
第2の実施例の底板13bは、第1の実施例の底板13と比べて、長手方向の長さがおよそ半分である。また、底板13bは、端辺P1が底面S2の中央部においてY軸に沿うように配置され、蝶番15によって底面S2に回動可能に接合されている。
このような構成を有する硬貨収納用金庫10aも、第1の実施例の硬貨収納用金庫10と同様な効果を有する。なお、第1,2実施例からも理解できるように、底面S2の少なくとも一部を覆うことが可能な底板(底板部)を本発明の硬貨収納用金庫に利用することができる。
C.第3の実施例:
図12は、第3の実施例における硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。第3の実施例の硬貨収納用金庫10bは、コイルバネ及び閉塞部を左右対称に2つずつ備えている点と、底板が収納庫11の底面S2と接合されていない点と、硬貨投入口12が上面S1の中央に配置されている点と、底板において、端辺P1側にも櫛歯部が形成されている点とにおいて、第1の実施例の硬貨収納用金庫10と異なり、他の構成は、第1の実施例と同じである。
第3の実施例の硬貨収納用金庫10bは、第1のコイルバネ16aと、第2のコイルバネ16bと、第1の閉塞部14bと、第2の閉塞部14cとを備えている。2つのコイルバネ16a,16bは、第1の実施例のコイルバネ16と同じである。また、2つの閉塞部14b,14cは、第1の実施例の閉塞部14と同じである。
第1のコイルバネ16aは、一端が底面S2に接合され、他端が底板13cに接合されている。なお、第1のコイルバネ16aは、硬貨投入口12の鉛直下方から左側(+X方向)にずれた位置に配置されている。第1の閉塞部14bは、底板13cと側面S4との間の間隙B2を塞ぐように配置されている。第1の閉塞部14bと底板13cとは、第1の実施例(図3)と同様に、互いに噛み合うように配置されている。第2のコイルバネ16b及び第2の閉塞部14cの構成も、第1のコイルバネ16a及び第1の閉塞部14bと同じであるので、説明を省略する。
第3の実施例の硬貨収納用金庫10bでは、硬貨投入口12から落下した硬貨は、第1の実施例と同様に、底板13cに衝突して底板13cを押し下げ、2つのコイルバネ16a,16bの反発力により弾き飛ばされて底板13cの上に収納される。
このような構成を有する第3の実施例の硬貨収納用金庫10bは、第1の実施例の硬貨収納用金庫10と同様な効果を有する。加えて、硬貨投入口12は、上面S1の中央部に配置されているので、第1の実施例とは異なり、落下した硬貨は様々な方向に弾き飛ばされ、硬貨投入当初から底板13c全体に硬貨を均して収納することができる。
D.第4の実施例:
図13は、第4の実施例における硬貨収納用金庫の構成を示す側面図である。第4の実施例の硬貨収納用金庫10cは、硬貨投入口12が側面S3に配置されている点と、硬貨CSが硬貨投入口12から投入される際に、+X方向の力が加えられる点とにおいて、第1の実施例の硬貨収納用金庫10と異なり、他の構成は第1の実施例と同じである。
第4の実施例では、硬貨投入口12は、側面S3において閉塞部14の接合点よりも上方に配置されている。硬貨CSは、この硬貨投入口12から+X方向(すなわち、硬貨投入口12が設けられた側面S3から、対向する側面S4に向かう方向)に所定の力を加えられて投入される。このとき、底板13において、硬貨CSの落下地点tpは、第1の実施例と同様に、コイルバネ16の鉛直上方に位置する。換言すると、コイルバネ16は、投入された硬貨の落下地点tpの鉛直下方に位置するように配置されている。
このような構成を有する第4の実施例の硬貨収納用金庫10cは、第1の実施例の硬貨収納用金庫10と同様な効果を有する。
E.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
各実施例では、収納庫11は、六面体の外観形状を有していたが、六面体に限らず、任意の多面体形状を有することもできる。また、各実施例では、硬貨投入口12は、上面S1又は側面S3に配置されていたが、これらの面に限らず、側面S4や、2つの側面S3,S4と直交する他の側面に配置することもできる。すなわち、一般には、収納庫11が載置された状態において、底面S2を除く他の面に硬貨投入口12を設けることができる。
E2.変形例2:
各実施例では、硬貨CSを弾き飛ばすためにコイルバネ16,16a,16bを用いていたが、コイルバネに代えて、板バネや、シリコンゴムやブチルゴムや天然ゴムなどのエラストマーを用いることもできる。すなわち、一般には、弾性体を本発明の硬貨収納用金庫に採用することができる。なお、弾性体としてコイルバネを採用することにより、堆積した硬貨CSの自重でコイルバネ16が収縮した際に、下部空間AR2の鉛直方向(+Z方向)の高さをより短くすることができ、デッドスペースをより小さくすることができる。
E3.変形例3:
第1の実施例では、閉塞部14によって塞ぐ間隙は、端辺P2と側面S3との間の間隙B1のみであったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、側面S3,S4と直交する2つの側面と、底板13との間の間隙を、閉塞部14と同様な構成を有する閉塞部を用いて塞ぐこともできる。また、第1の実施例において、閉塞部14と底板13とが重なる部分は、2つの櫛歯部13a,14aが互いに噛み合う構成を有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。閉塞部14を、間隙B1を通るように配置すると共に、閉塞部14の端辺P10と対向する端辺を、底板13の裏面(底面S2と対向する面)に接合させる構成を採用することもできる。以上の構成は、第2〜4の実施例についても適用することもできる。なお、各実施例において、各閉塞部14,14b,14cを省略することもできる。
E4.変形例4:
第1の実施例では、底板13はコイルバネ16の一端と接合されていたが、これに代えて、コイルバネ16の一端と接合させない構成を採用することもできる。この構成においては、コイルバネ16の反発力により底板13が上方に変位した後、コイルバネの収縮に伴って底板13が下方に引き戻されないので、底板13の上方への変位量を大きくすることができる。かかる構成は、第2〜4の実施例についても適用することもできる。
E5.変形例5:
各実施例では、硬貨収納用金庫10,10a〜10cは、現金自動預け払い機(ATM)や、硬貨紙幣釣銭機の内部に収容されて用いられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、遊戯用のコインを収納するための金庫として、遊戯用コイン貸出機や、遊戯用コインを投入する遊具等に用いることもできる。
E6.変形例6:
第4の実施例では、硬貨CSは、硬貨投入口12から+X方向に所定の力を加えられて投入されていたが、これに代えて、第1の実施例と同様に、所定の力を受けずに自然落下させてもよい。
E7.変形例7:
各実施例では、コイルバネ16,16a,16bは、少なくとも底板13上に硬貨が堆積されていない状態において、落下する硬貨を弾くことが可能な程度の弾性を有していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、コイルバネとして、底板13上に硬貨が堆積されていない状態において、落下する硬貨を弾くことができない程度の弾性を有するコイルバネを採用することもできる。このようなコイルバネであっても、落下した硬貨は、底板13の傾斜を利用して落下地点から離れる方向(端辺P2から端辺P1に向かう方向)に移動して収納されるので、硬貨投入口12の鉛直下方において硬貨が山状に堆積することを抑制できる。また、このようなコイルバネであって、かつ、堆積した硬貨及び底板13の重さによって圧縮される程度の弾性を有するコイルバネであれば、硬貨が堆積するのに従って、下部空間AR2を減少させることができる。
10,10a〜10c…硬貨収納用金庫、11…収納庫、12…硬貨投入口、13,13b,13c…底板、13a…櫛歯部、14…閉塞部、14a…櫛歯部、14b…第1の閉塞部、14c…第2の閉塞部、15…蝶番、16…コイルバネ、16a…第1のコイルバネ、16b…第2のコイルバネ、P1,P2…端辺、S1…上面、B1,B2…間隙、S2…底面、S3,S4…側面、SL…センサライン、CS…硬貨、P10,P11…端辺、AR1…上部空間、AR2…下部空間、tp…落下地点

Claims (3)

  1. 硬貨収納用金庫であって、
    硬貨を収納する収納庫と、
    前記収納庫の内部の底面を除く他の面に配置された硬貨投入口と、
    前記硬貨投入口から投入された前記硬貨の落下地点の鉛直下方、かつ、前記底面に配置された弾性体と、
    前記鉛直下方において、前記硬貨投入口と前記弾性体との間に配置され、前記弾性体と接して前記弾性体の弾性により変位し、前記底面から見て矩形形状を有する底板部と、
    を備え
    前記落下地点は、前記底板部の中央よりも前記底板部の第1の端辺に近い位置であり、
    前記底板部は、前記第1の端辺と対向する前記底板部の第2の端辺が前記底面に回動可能に接合され、前記第2の端辺を軸として変位可能に構成され、
    前記第1の端辺と、前記収納庫の側面と、の間の間隙を塞ぐシート状部材を備える、硬貨収納用金庫。
  2. 請求項1に記載の硬貨収納用金庫において、
    前記シート状部材は、可撓性を有する、硬貨収納用金庫。
  3. 請求項1または請求項2に記載の硬貨収納用金庫において、
    前記弾性体は、コイルバネである、硬貨収納用金庫。
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