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JP5386887B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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JP5386887B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される画像形成装置に関する。
上記形式の画像形成装置として、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色でカラー画像を重ねてフルカラーを得るカラー機器は周知であり、近年のカラー機器は各色のトナー像を形成するための4本の像担持体ドラムを画像形成経路上に並べるタンデム方式が主流となっている。タンデムカラー方式では、4本の像担持体ドラムに接して、中間転写ベルトを配置しており、中間転写ベルトの搬送方向で、上流に配置されたドラムから順次、ドラム上に形成されているトナー像を、中間転写ベルト上に重ねる1次転写し、ベルト上にカラーのトナー像を形成する。中間転写ベルト上のトナー像は、給紙部から送られてきた記録シートが中間転写ベルトに接する部分で、該シートにトナー像を2次転写される。
1次転写部では、中間転写ベルトの内側でそれぞれの像担持体ドラムに対向する位置に、ドラムとの間に中間転写ベルトを挟む形態で1次転写部材を配している。1次転写部材はローラ部材を用いることが多く、1次転写ローラに電圧を印加することで、トナー像を中間転写ベルトに転写している。
2次転写部では、中間転写ベルトの内側にベルトを張架するローラを配し、中間転写ベルトの外側に2次転写部材を配している。2次転写部材もローラ部材を用いる場合が多く、2次転写ローラと、中間転写ベルトの内側の2次転写ローラに対向する2次転写対向ローラとの間に、電界を生じさせ、中間転写ベルト上のトナー像をシート部材に転写している。
このような画像形成方式においては、像担持体、中間転写ベルトの表面が一定の速度で動いていることが重要である。像担持体の表面に速度差があると、画像が伸び縮みすることになり、速度差が微小であっても一定の画像濃度であるべき部分に濃淡が生じることになる。像担持体表面速度が一定に維持されていても、中間転写ベルト表面の速度に変動がある場合には、1次転写部分で、像担持体との速度差が生じることから、同様に画像の伸び縮み、濃淡が生じる。
中間転写ベルトおいて、速度変動が生じる一因として、記録シートとして厚紙を用いたとき、その厚紙を通紙した場合が挙げられる。厚紙が2次転写部で2次転写ローラと2次転写対向ローラのニップ部分に進入する際、厚紙の先端をニップ内に入り込ませるのに、2次転写対向ローラの負荷が増加し、速度が瞬間的に遅くなる。それが中間転写ベルト全体の速度変動となり、同時に、1次転写部で転写が行われている場合に、1次転写後の中間転写ベルト上の画像にムラが生じる。
また、2次転写部分を厚紙が通過し終わり、厚紙の後端が2次転写ローラ、2次転写対向ローラ間のニップを抜ける時には、2次転写対向ローラの負荷が軽くなるため速度が速くなる。これによっても1次転写部で像担持体、中間転写ベルトに速度差が生じることから画像にムラが発生してしまう。
特許文献1には、紙の厚さに応じて、像担持体ベルトと加圧転写体の距離を調整し、上記のような変動を生じるような転写材を使用する場合には、こと前に像担持体ベルトと加圧転写体の距離を通常よりも広げておくことで、転写材の進入、抜出し時の衝撃を緩和することが開示されている。
このように、前以て像担持体ベルトと加圧転写体の距離を広げておけば、厚紙の先端を像担持体ベルトと転写体の間に入り込ませるのに要するトルクも少なくなり、像担持体ベルトに掛かる突負荷も小さくなるので、像担持体ベルトに生じる負荷変動・速度変動も小さくなり、画像ムラ低減にも効果がある。
しかしながら、転写の本来の機能である、転写材にトナー像を転写するためには、転写体が転写材に付与する圧力が必要なので、像担持体ベルトと転写体の距離を広げる量は紙厚程度の量に限定される。その範囲では、速度変動の発生を完全に解消することはできず、効果としては不十分であった。
特開平4−242276号公報
本発明は、上記した従来の問題を解消し、中間転写ベルトを用いる転写装置において、2次転写部に起因して生じる速度変動が、1次転写部に伝播しない構成とすることで、1次転写部で画像の濃度ムラの発生を防止し、画像品質の劣化を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、表面に画像を担持する無端状の像担持体ベルトと、該像担持体ベルトの表面に圧接され、当該像担持体ベルトとの間にシート部材を搬送しつつ、担持された画像をシート部材に転写する転写ローラと、前記像担持体ベルトを挟んで該転写ローラに圧接される転写対向ローラとを有し、前記像担持体ベルトに担持された画像が該像担持体ベルトと前記転写ローラの間に送り込まれるシート部材に転写される画像形成装置において、前記像担持体ベルトが転写対向ローラ以外のローラで駆動され、前記像担持体ベルトの移動方向において前記転写対向ローラより下流側の前記転写ローラ近傍で前記像担持体ベルトに当接する当接部材を備え、該当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間を前記シート部材が通過する際に、相互間距離が広がる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を弱める方向に移動し、かつ、前記当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間から前記シート部材が抜け出る際に、相互間距離が狭くなる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を強める方向に移動することを特徴とする画像形成装置を提案する。
また、上記目的を達成するため、本発明は、複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、表面に画像を担持する無端状の像担持体ベルトと、該像担持体ベルトの表面に圧接され、当該像担持体ベルトとの間にシート部材を搬送しつつ、担持された画像をシート部材に転写する転写ローラと、前記像担持体ベルトを挟んで該転写ローラに圧接される転写対向ローラとを有し、前記像担持体ベルトに担持された画像が該像担持体ベルトと前記転写ローラの間に送り込まれるシート部材に転写される画像形成装置において、前記像担持体ベルトが転写対向ローラで駆動され、前記像担持体ベルトの移動方向において前記転写対向ローラより上流側の前記転写ローラ近傍で前記像担持体ベルトに当接する当接部材を備え、該当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間を前記シート部材が通過する際に、相互間距離が広がる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を強める方向に移動し、かつ、前記当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間から前記シート部材が抜け出る際に、相互間距離が狭くなる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を弱める方向に移動することを特徴とする画像形成装置を提案する。
なお、本発明は、前記転写ローラ及び前記転写対向ローラは一方が位置固定で、他方が一方に対して相互の距離間が変更可能な可動ローラであり、該可動ローラを変位可能に支持する支持本体が設けられ、該支持本体に前記当接部材が一体または固定されていると有利である。
さらに、本発明は、前記当接部材は、前記像担持体ベルトの表面に接触して回転するローラにより構成すると有利である。
さらにまた、上記目的を達成するため、本発明は、表面に画像が形成される像担持体と、前記像担持体に対向して配置されるとともに、複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、前記像担持体上の画像が一次転写部で表面に転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの表面に圧接されて二次転写部を形成するとともに、該中間転写ベルト上に担持された画像を、該二次転写部へ送り込まれるシート部材に転写する転写ローラと、前記中間転写ベルトの内側に設けられるとともに、前記二次転写部を挟んで該転写ローラに対向して設けられる転写対向ローラと、を有する画像形成装置において、前記中間転写ベルトが転写対向ローラ以外のローラで駆動され、前記中間転写ベルトの移動方向において前記二次転写部よりも下流側かつ前記一次転写部よりも上流側の位置に設けられ、前記中間転写ベルトに当接する当接部材を備え、前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が広がる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を弱める方向に移動し、かつ、 前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が狭くなる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を強める方向に移動する、ことを特徴とする画像形成装置を提案する。
さらにまた、上記目的を達成するため、本発明は、表面に画像が形成される像担持体と、前記像担持体に対向して配置されるとともに、複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、前記像担持体上の画像が一次転写部で表面に転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの表面に圧接されて二次転写部を形成するとともに、該中間転写ベルト上に担持された画像を、該二次転写部へ送り込まれるシート部材に転写する転写ローラと、前記中間転写ベルトの内側に設けられるとともに、前記二次転写部を挟んで該転写ローラに対向して設けられる転写対向ローラと、を有する画像形成装置において、前記中間転写ベルトが転写対向ローラで駆動され、前記中間転写ベルトの移動方向において前記二次転写部よりも上流側かつ前記一次転写部よりも下流側の位置に設けられ、前記中間転写ベルトに当接する当接部材を備え、前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が広がる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を強める方向に移動し、かつ、 前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が狭くなる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を弱める方向に移動する、ことを特徴とする画像形成装置を提案する。
本発明によれば、シート部材として厚紙が2次転写部に進入する際の像担持体ベルトの速度変動を吸収して、1次転写部へ伝播することを防止し、画像品質の維持向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1は、電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機などとして構成される画像形成装置の一例を示す概略断面図である。ここに示した画像形成装置には、ドラム状の像担持体として構成された第1乃至第4の像担持体1Y,1C,1M,1Kが配置され、これらの像担持体に対向して、無端ベルトより成る像担持体ベルトとしての中間転写ベルト2が配置されている。この中間転写ベルト2は、駆動ローラ3、転写対向ローラ4及びローラ5とに巻き掛けられ、転写対向ローラ4及びローラ5は従動ローラである。そして、駆動ローラ3が図示していない駆動モータにより図1における時計方向に駆動されることによって、矢印A方向に回転駆動される。符号6で示すものは中間転写ベルト2の表面に圧接して該中間転写ベルト2にテンションを付与するテンションローラである。
なお、図1に示した画像形成装置は、第1乃至第4の4つの像担持体1Y乃至1Kを有しているが、像担持体の数は1であってもよく、画像形成装置には少なくとも1つの像担持体が設けられる。
第1乃至第4の像担持体1Y乃至1Kは、それぞれ中間転写ベルト2の表面に当接しながら、図1における反時計方向に回転駆動される。このとき、第1の像担持体1Yは、帯電ローラ7によって所定の極性に帯電され、その帯電面に、図示していない露光部としての光書き込みユニットから出射した光変調されたレーザビームLが照射される。これによって第1の像担持体1Yに静電潜像が形成され、この静電潜像は、現像装置8によってイエロートナー像として可視像化される。一方、1次転写ローラ9には転写電圧が印加され、これによって像担持体1Y上のトナー像が矢印A方向に回転駆動される中間転写ベルト2の表面に1次転写される。トナー像転写後の像担持体1Y上に付着する転写残トナーは、クリーニング装置10によって除去される。
上述したところと全く同様にして、第2乃至第4の像担持体1C,1M,1K上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、その各トナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト2上に順次重ねて転写され、中間転写ベルト2上に4色の重ねトナー像が担持される。このようにして各像担持体1Y乃至1K上のトナー像が中間転写ベルト2に1次転写される位置が1次転写位置である。
一方、図示していない給紙部から、例えばシート部材又は樹脂フィルムなどから成るシート部材Pが送り出され、シート部材Pはレジストローラ対11の回転によって、所定のタイミングで、中間転写ベルト2と、これに対置された2次転写ローラ12との間に給送され、このとき2次転写ローラ12の軸に転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト2上の重ねトナー像がシート部材に2次転写される。2次転写ローラ12は、中間転写ベルト2を介して、転写対向ローラ4に対して押圧され、かつ中間転写ベルト2の表面に当接しながら回転される。
かかる2次転写ローラ12と、中間転写ベルト2との間にシート部材Pが送り込まれ、中間転写ベルト2上の重ねトナー像がシート部材Pに2次転写されるのである。このように中間転写ベルト2上のトナー像がシート部材に2次転写される位置が2次転写位置である。
トナー像を転写されたシート部材Pは、定着装置13を通過し、このとき熱と圧力の作用によってシート部材上のトナー像がそのシート部材に定着される。
一方、トナー像転写後の中間転写ベルト2上に付着する転写残トナーは、ベルト用クリーニング装置14によって除去される。ここに示したベルト用クリーニング装置14は、2次転写位置よりも中間転写ベルト回転方向下流側であって、1次転写位置よりも中間転写ベルト回転方向上流側の中間転写ベルト表面部分に当接するクリーニングブレード15を有している。
上述した画像形成装置においては、像担持体1、中間転写ベルト2の表面が一定の速度で動いていることが重要である。像担持体1の表面に速度差があると、画像が伸び縮みすることになり、速度差が微小であっても一定の画像濃度であるべき部分に濃淡が生じたりする。像担持体表面速度が一定に維持されていても、中間転写ベルト表面の速度に変動がある場合には、1次転写部分で、像担持体との速度差が生じることから、同様に、画像の伸び縮み、濃淡が生じてしまう。
中間転写ベルト2において、速度変動が生じる要因としては、モータなど駆動源の回転変動、駆動伝達系において生じる変動、ベルトを張架する駆動ローラ、従動ローラの偏心、ベルトの厚み偏差、などによるものの他、稼動中に突発的に生じる変動も挙げられる。突発的な変動が生じる例としては、厚紙を通紙した場合が挙げられる。図6(a),(b)に示すように、厚みのある紙Pが、2次転写部で2次転写ローラ12と転写対向ローラ4のニップ部分に進入する際、厚紙の先端をニップ内に入り込ませるのに、転写対向ローラ4の負荷が増加し、ベルト速度が1時的に遅くなる。それが中間転写ベルト全体の速度変動となり、その際に、1次転写部で転写が行われていると、中間転写ベルト2上の画像にムラが生じてしまう。
また、図7(a),(b)に示すように、2次転写部分を厚紙が通過し終わり、厚紙の後端が2次転写ローラ12と転写対向ローラ4のニップ間のニップを抜ける時には、転写対向ローラ4の負荷が軽くなるため速度が1時的に速くなる。これによっても1次転写部で像担持体、中間転写ベルトに速度差が生じることから画像にムラが発生してしまう。
このような、2次転写部をシート部材が通過することによる負荷変動の場合、用いるシート部材が厚紙ではなく、一般の複写、プリント用途に使われる程度の厚さの紙の場合には、画像に影響を与えるような負荷変動が生じることはない。2次転写部の構成・条件によっても異なるが、概ね、紙の連量が100Kgを超える辺りから影響が出てくる。
図1の中間転写ベルト装置の構成において、駆動ローラ3による駆動力の伝達経路を考えると、駆動ローラ3が1次転写部のベルトを引張り、従動ローラ5を回転し、従動ローラ5から転写対向ローラ4までのベルトを引張り、2次転写ローラ12を回転させる、という経路になっている。2次転写部に厚紙の先端が進入する場合、厚紙を2次転写対向ローラ4と2次転写ローラ12の間に入り込ませるためにそれぞれのローラに負荷が掛かり、瞬間的に減速する。この減速変動は、上記の駆動伝達経路を経て逆に辿って中間転写ベルト2、駆動ローラ3に伝わり、中間転写ベルト2も駆動ローラ3も瞬間的に減速する。中間転写ベルト2、駆動ローラ3は、2次転写部から進行方向とは逆の方向に引張られるような関係になっている。よって、厚紙進入により2次転写部である中間転写ベルト2、2次転写ローラ12、2次転写対向ローラ4が減速する瞬間に、その下流の中間転写ベルト2が2次転写部の方向へ引っ張られることを防止すれば、1次転写部での中間転写ベルト2が減速することを防止できることになる。
そこで、本発明では図1及び図2に示すように、2次転写部からテンションローラ6までの領域で中間転写ベルト2に当接する当接ローラ25としての当接部材を備えた連動手段20を設けている。この連動手段20は2次転写ローラ12を回転自在に支持し、支点22を中心に矢印C−D方向に揺動可能な支持本体21を有し、この支持本体21が押圧バネ23によって支点22を中心に矢印C方向に押圧されることにより2次転写ローラ12が中間転写ベルト2を介して転写対向ローラ4に圧接されている。また、支持本体21の支点22と反対側には支持アーム24が一体に設けられ、この支持アーム24の先端に上記した当接ローラ25が軸26を介して回転自在に取り付けられている。そして、この当接ローラ25は中間転写ベルト2中側に押し込んだ位置関係になるように配置位置が設定されている。
厚紙が2次転写部に進入する際には、密接している中間転写ベルト2と2次転写ローラ12の間に、厚みのあるシート部材Pが入るので、2次転写ローラ12か、ベルト内側の2次転写対向ローラ4がその分を避けて移動することになる。本実施形態の場合、2次転写対向ローラ4は位置固定で、押圧バネ23で加圧されている2次転写ローラ12がその加圧力に抗して移動することになる。その移動量は、ほぼシート部材Pの紙厚程度の量である。
このように2次転写ローラ12がシート部材Pによって押下げられることにより、支持本体21に一体的に保持されている当接ローラ25も移動する。本実施形態では当接ローラ25の移動方向は押し込んでいた中間転写ベルト2から退避する方向である。この当接ローラ25の動きにより、2次転写部下流の中間転写ベルト2は緩むので、2次転写部での減速が1次転写部に伝播するのを防止することができる。
上記した図2は、厚紙のシート部材Pが進入する前の状態を示している。そして、図3は2次転写部へのシート部材Pの進入したときを示し、このとき、2次転写ローラ12が下がり、当接ローラ25が中間転写ベルト2の2次転写部下流を緩めた状態を示している。
厚紙のシート部材Pの進入により減速変動が生じるのは数ミリ秒間の非常に短い時間なので、当接ローラ25が動くタイミングも減速変動の生じるタイミングと厳密に合わせなければならないが、本実施形態では当接ローラ25と2次転写ローラ12がともに支持本体21に支持されていることにより、減速変動のタイミングと同じである。すなわち、2次転写ローラ12の移動と当接ローラ25とが同時に動くので、それらのタイミングは必ず一致することになる。
なお、当接ローラ25は中間転写ベルト2の内側に配置しても同様の効果を得られるが、図1のような構成の場合、当接ローラ25を配置すべき2次転写部の下流にはトナー画像もないので、中間転写ベルト2の表面にローラが当接しても問題がなく、メンテナンス時などに、画像形成装置から各装置を取り外す際の容易さから、外側に当接させている。
図1乃至図3は、2次転写対向ローラ4が位置固定で、2次転写ローラ12が移動可能で加圧されている場合であるが、2次転写ローラ12が固定で2次転写対向ローラ4が移動可能で加圧されている場合には、当接ローラ25は、2次転写対向ローラ4の動きに連動させることになる。その場合には、当接ローラ25は中間転写ベルト2の内側に設けるのが妥当である。
当接ローラ25は、支持アーム24を介して2次転写ローラ12を支持する支持本体21と一体に固定することで、両ローラの動くタイミングを合わせられるが、当接ローラ25は2次転写ローラ12を支持する支持本体21と別体にし、リンク機構により当接ローラと2次転写ローラの動きを合わせることも可能である。ただし、この場合は、動作タイミングに差が生じないように、機構のガタを極力抑える必要がある。リンク機構により2次転写ローラと当接ローラの動きを合わせることで、中間転写ベルト装置、2次転写装置のレイアウトの自由度が増し、レイアウトの制約で、当接ローラの位置が2次転写ユニットから離れる場合にも対応できる。
シート部材Pの進入による2次転写ローラ12の動き、または2次転写対向ローラ4の動きを利用して、当接ローラ25の動くタイミングを合わせるために、2次転写ローラ12と当接ローラ25を機械的に連結しているが、厳密にタイミングを合わせれば、当接ローラ25は別途、モータなどのアクチュエータにより動作させることも可能である。この場合、2次転写部より上流のシート部材P搬送路にセンサなどを設けておき、シート部材P先端の通過を検知した後、何秒後に2次転写部に進入するかをあらかじめ把握しておき、そのタイミングに合わせて、当接ローラ25を移動させることになる。
また、図1乃至図3に示す実施形態において、当接ローラ25の動く量は、連動手段20の揺動中心である支点22から2次転写ローラ12までの距離と、支点22から当接ローラ25までの距離の比で決まる。2次転写ローラ12の動く量はほぼ紙厚程度なので、上記距離の比から、当接ローラ25が動く量は紙厚の数倍程度となる。速度変動の伝播を防止するのに当接ローラ25を動かす量はそれ程大きくする必要はないので十分である。シート部材Pの進入による減速変動の大きさは、2次転写部の条件によって異なるので、速度変動の伝播を防止するために当接ローラを動かす距離も2次転写部の条件に応じて設定する必要がある。本例では当接ローラ25と支点22の距離により設定することになる。また、速度変動の量は紙厚が大きいほど大きくなるが、このとき、紙厚に応じて、2次転写ローラ12の動く距離が変わり、同様に、当接ローラ25の動く量も変わるので紙厚の違いにも対応することができる。
ここまでは、主に厚紙のシート部材Pが2次転写部に進入する際の減速変動に関して説明したが、本発明は厚紙のシート部材Pの後端が抜ける際の加速変動に対しても効果がある。厚紙のシート部材後端が2次転写部を抜ける際には瞬間的に2次転写部の負荷が軽くなるので、2次転写部下流の中間転写ベルト2が弛みがちになり、負荷が減ることから、1次転写部、駆動ローラ3も加速するが、本実施形態では2次転写ローラ12が中間転写ベルト2に接する位置に戻るのに連動して当接ローラ25も中間転写ベルト2を強く押す位置に戻り、中間転写ベルト2の弛みを吸収し、加速変動が1次転写部、駆動ローラ3へ伝播するのを防止することができる。
上記実施形態において、シート部材Pが2次転写部を通過している間は、2次転写ローラ12は紙厚分下がったままであり、当接ローラ25もベルトから離れる訳ではないが退避状態に保持される。当接ローラ25が退避する前に比較して、ベルト経路が大きくなった状態なので、そのままであれば、ベルトが弛んだままになる。
しかし、上記実施形態では当接ローラ25がテンションローラ6とは別に設けられており、当接ローラ25が退避して、ベルト経路長が長くなった分はテンションローラ6が加圧により中間転写ベルト2を押し込む方向に移動するので、ベルトが弛んだ状態のままにはならない。すなわち、2次転写部へのシート部材P進入と同時に当接ローラ25が退避し、中間転写ベルト2が緩んで、減速変動の伝播を防止した後は、テンションローラ6により、中間転写ベルト2の経路長は当接ローラ25退避前と同様に維持される。なお、シート部材Pの先端の2次転写部進入時で、当接ローラ25が中間転写ベルト2から退避するのと全く同時に、中間転写ベルト2が緩む分をテンションローラ6が押してしまえば、当接ローラ25の効果はなくなるが、テンションローラ6の反応はベルト張力の変動に対して、若干遅れるので、このような当接ローラ25の効果が薄れることはない。
当接ローラ25を設ける位置、および、変動の発生タイミングに合わせて当接ローラ25が中間転写ベルト2を緩ませるか、逆に張らせるかは、中間転写ベルト2の駆動構成、1次転写部、2次転写部の位置等によって異なる。
図1に示す画像形成装置では、中間転写ベルト2の駆動ローラ3と、2次転写対向ローラ4が別の場合なので、当接ローラ25を2次転写部の下流に配置し、2次転写部をシート部材Pが通過しているときに、通常よりも中間転写ベルト2を緩ませるように動作させることになる。
図4は、本発明の他の実施形態を示す画像形成装置の概略構成図である。
図4において、中間転写ベルト32の駆動ローラ34が中間転写ベルトを挟んで2次転写ローラ42と対向している構成で、駆動ローラ34が2次転写対向ローラを兼ねている。中間転写ベルト32進行方向や駆動ローラ34の回転方向は、反時計回りの方向である。図4では、中間転写ベルト2進行方向で、駆動ローラ34の上流(図中下側)にベルト張架従動ローラ35があり、その上流(中間転写ベルト2の下方)に各色の像担持体ドラム31Y乃至31Kを並べて1次転写部を形成している。1次転写部の上流のローラをテンションローラ33としている。
かく構成の画像形成装置では、2次転写部に厚紙のシート部材P先端が進入すると、その負荷で駆動ローラ34が減速する。1次転写部の中間転写ベルト32を引張っている駆動ローラ34が減速するので、1次転写部のベルトも減速することになる。駆動ローラ34の減速を1次転写部に伝播させないためには、減速が生じるタイミングで、2次転写部上流の中間転写ベルト32を押し込んで張らせることが効果的である。
そこで、図4の実施形態ではの連動手段50を設けている。連動手段50は2次転写ローラ42を回転自在に支持し、支点52を中心に矢印方向に揺動可能な支持本体51を有し、この支持本体51が押圧バネ53によって支点52を中心に押圧されることにより2次転写ローラ42が中間転写ベルト32を介して駆動ローラ34に圧接されている。また、支持本体51の支点52と反対側には支持アーム54が一体に設けられ、この支持アーム54の先端に当接ローラ55が回転自在に取り付けられている。当接ローラ55は、2次転写部の上流部で、中間転写ベルト32の内側から該ベルトに当接させてある。この領域の中間転写ベルト32表面にはトナー画像があるので、当接ローラ55は中間転写ベルト32の裏面に当接させている。支持本体51は、2次転写ローラ42と当接ローラ55とを一体に支持しており、2次転写部へのシート部材P先端の進入に伴なって2次転写ローラ43がベルトから遠ざかる方向に移動すると同時に、中間転写ベルト32が張る方向に当接ローラ55が移動する。このように動作させることで、駆動ローラ34の減速が1次転写部に伝播するのを防止することができる。
2次転写部をシート部材Pの後端が抜け出て、2次転写部の中間転写ベルト32が加速する際には、当接ローラ55が元の位置に戻り、押し込んでいたベルトを緩ませるので、2次転写部の加速変動が1次転写部に伝播するのを防ぐことができる。
図5は、図1と同様に構成された画像形成装置であるが、、中間転写ベルト2の駆動ローラ3と2次転写対向ローラ4とが別々の場合で、シート部材Pの2次転写部進入により、バネ4aで2次転写ローラ12側に押されている2次転写対向ローラ4が退避する構成とした例である。2次転写対向ローラ4が中間転写ベルト2の内側方向へ移動することで、2次転写部より下流の中間転写ベルト2が緩むので、中間転写ベルト2の2次転写部での減速変動が1次転写部へ伝播するのを防止することができる。すなわち、2次転写対向ローラ4が上記実施形態の当接ローラの役目をする。
この場合、2次転写ローラ12は動いても構わないが、2次転写対向ローラ4に必要量の動きを確保する必要がある。
このように構成すると、当接ローラを設ける必要がなくなり、簡略な構成で、コストを抑えながら本発明の効果を得ることができる。なお、本例においてもベルト経路の長さを維持するために、テンションローラ6は別途設けておく必要がある。
本発明に係る画像形成装置の主要部を示す概略図である。 図1の画像形成装置の2次転写部を拡大して示した図である。 図1の画像形成装置の厚紙が2次転写部に進入した後の状態を示す拡大図である。 本発明の他の実施形態を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す概略図である。 シート部材の先端が2次転写ローラと2次転写対向ローラ間のニップ部に進入する際の動作を説明する図である。 シート部材の先端が2次転写ローラと2次転写対向ローラ間のニップ部を抜け出る際の動作を説明する図である。
符号の説明
2、32 中間転写ベルト
3 駆動ローラ
4、34 2次転写対向ローラ
6 テンションローラ
12、42 2次転写ローラ
20,50 連動手段
21、51 支持本体
25、55 当接ローラ
73 ベルト移動検知部材

Claims (6)

  1. 複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、表面に画像を担持する無端状の像担持体ベルトと、
    該像担持体ベルトの表面に圧接され、当該像担持体ベルトとの間にシート部材を搬送しつつ、担持された画像をシート部材に転写する転写ローラと、
    前記像担持体ベルトを挟んで該転写ローラに圧接される転写対向ローラとを有し、
    前記像担持体ベルトに担持された画像が該像担持体ベルトと前記転写ローラの間に送り込まれるシート部材に転写される画像形成装置において、
    前記像担持体ベルトが転写対向ローラ以外のローラで駆動され、
    前記像担持体ベルトの移動方向において前記転写対向ローラより下流側の前記転写ローラ近傍で前記像担持体ベルトに当接する当接部材を備え、
    該当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間を前記シート部材が通過する際に、相互間距離が広がる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を弱める方向に移動し、かつ、
    前記当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間から前記シート部材が抜け出る際に、相互間距離が狭くなる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を強める方向に移動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、表面に画像を担持する無端状の像担持体ベルトと、
    該像担持体ベルトの表面に圧接され、当該像担持体ベルトとの間にシート部材を搬送しつつ、担持された画像をシート部材に転写する転写ローラと、
    前記像担持体ベルトを挟んで該転写ローラに圧接される転写対向ローラとを有し、
    前記像担持体ベルトに担持された画像が該像担持体ベルトと前記転写ローラの間に送り込まれるシート部材に転写される画像形成装置において、
    前記像担持体ベルトが転写対向ローラで駆動され、
    前記像担持体ベルトの移動方向において前記転写対向ローラより上流側の前記転写ローラ近傍で前記像担持体ベルトに当接する当接部材を備え、
    該当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間を前記シート部材が通過する際に、相互間距離が広がる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を強める方向に移動し、かつ、
    前記当接部材は前記像担持体ベルトと前記転写ローラの間から前記シート部材が抜け出る際に、相互間距離が狭くなる方向へ移動する前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して前記像担持体ベルトの張力を弱める方向に移動することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記転写ローラ及び前記転写対向ローラは一方が位置固定で、他方が一方に対して相互の距離間が変更可能な可動ローラであり、該可動ローラを変位可能に支持する支持本体が設けられ、該支持本体に前記当接部材が一体または固定されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載の画像形成装置において、前記当接部材は、前記像担持体ベルトの表面に接触して回転するローラにより構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 表面に画像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置されるとともに、複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、前記像担持体上の画像が一次転写部で表面に転写される中間転写ベルトと、
    該中間転写ベルトの表面に圧接されて二次転写部を形成するとともに、該中間転写ベルト上に担持された画像を、該二次転写部へ送り込まれるシート部材に転写する転写ローラと、
    前記中間転写ベルトの内側に設けられるとともに、前記二次転写部を挟んで該転写ローラに対向して設けられる転写対向ローラと、を有する画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトが転写対向ローラ以外のローラで駆動され、
    前記中間転写ベルトの移動方向において前記二次転写部よりも下流側かつ前記一次転写部よりも上流側の位置に設けられ、前記中間転写ベルトに当接する当接部材を備え、
    前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が広がる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を弱める方向に移動し、かつ、
    前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が狭くなる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を強める方向に移動する、ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 表面に画像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置されるとともに、複数のローラに巻き掛けられながら回転駆動し、前記像担持体上の画像が一次転写部で表面に転写される中間転写ベルトと、
    該中間転写ベルトの表面に圧接されて二次転写部を形成するとともに、該中間転写ベルト上に担持された画像を、該二次転写部へ送り込まれるシート部材に転写する転写ローラと、
    前記中間転写ベルトの内側に設けられるとともに、前記二次転写部を挟んで該転写ローラに対向して設けられる転写対向ローラと、を有する画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトが転写対向ローラで駆動され、
    前記中間転写ベルトの移動方向において前記二次転写部よりも上流側かつ前記一次転写部よりも下流側の位置に設けられ、前記中間転写ベルトに当接する当接部材を備え、
    前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が広がる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を強める方向に移動し、かつ、
    前記当接部材は、前記転写ローラと転写対向ローラとの相互間距離が狭くなる方向へ移動する、前記転写ローラまたは前記転写対向ローラの動きに連動して、前記中間転写ベルトの張力を弱める方向に移動する、ことを特徴とする画像形成装置。
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